JP4528154B2 - 田植機用の苗植付け機構 - Google Patents
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Description
すなわち、押し出しアーム26が苗押し出し側のストロークエンドに位置したとき、ロッド30Aと押し出しアーム26とを連結している連結部材としてのチェーン継手29が植付け爪23の基端よりも苗押し出しロッド摺動方向での引退側に位置するものになっていた。
このため、上記した従来の苗植付け機構にあっては、苗植付けアームによる植付け爪の支持が強固に行なわれるように、苗植付けアームの植付け爪支持部の苗押し出しロッド摺動方向での長さを長くすると、苗植付け機構全体としては、苗押し出しロッド摺動方向での長さが長い大型になっていた。また、苗植付け機構が苗植え運動するに伴って植付け爪の先端が描く回動軌跡が大きい大型になりがちであった。
前記苗植付けアームに装着される植付け爪の基端部に横断面溝形の取り付け部を形成すると共に、当該取り付け部に植付け爪の長手方向に並んだ2つの取り付け穴を形成し、
前記苗植付けアームの植付け爪支持部に、前記2つの取り付け穴のうちの植付け爪基端側の取り付け穴を嵌合させる外方に突出した凸部と、前記2つの取り付け穴のうちの植付け爪先端側の取り付け穴を取り付けるネジとを設け、
前記押し出しアームが苗押し出し側のストロークエンドに位置すると、前記苗押し出しロッドと前記押し出しアームとを連結している連結部材が、前記植付け爪の基端側に対して苗押し出しロッド軸芯に直交する方向視で重なる状態で、前記押し出しアームが駆動揺動されるように、前記苗植付けアームにおける前記植付け爪支持部の凸部の直下に位置する部位に前記連結部材が入り込む収容空間を形成し、
前記植付け爪の前記植付け爪基端側の取り付け穴を前記凸部に嵌合して前記植付け爪先端側の取り付け穴を前記ネジに取り付けた状態で、前記収容空間よりも離れた植付け爪先端側の位置で前記植付け爪を前記ネジに締め付け連結するように構成し、
前記収容空間を挟んで前記植付け爪支持部と対向する位置における前記苗植付けアームの壁部に、当該壁部の外面から植付け爪先端側に突出したストッパー支持部を形成し、前記押し出しアームの苗押し出し側での停止衝撃を緩和する弾性ストッパーを前記ストッパー支持部に装着してある。
また、弾性ストッパーを苗押し出しロッドから外れた部位に配置されるので、弾性ストッパーを小型なストッパーにしても、弾性ストッパーが確実に作用して押し出しアームが停止衝撃を緩和されながら停止するようできる。
また、苗植付けアームを小型な弾性ストッパーの収容ができれば済むように小型し、この面からも苗植付け機構を小型に得ることができる。
図1,2に示すように、左右一対の駆動自在な車輪1によって自走する走行機体の前端部に、前記車輪1などに動力伝達するエンジン2、エンジン用の燃料タンク3を備えた原動部を設け、前記走行機体の後部に、走行機体の機体フレーム20から後方に延出する操縦ハンドル4などを備えた操縦部A、及び、走行機体の横方向に並ぶ四つの苗植付け機構31などを備えた苗植え作業部30を設け、前記走行機体の下方に、左右車輪1,1の間に位置するセンター接地フロート5、左右車輪1,1の両横外側に分かれて位置する左右一対のサイド接地フロート6を設け、左右車輪1,1の上方に位置する予備苗載せ台7が支柱8を介して走行機体に支持されて、4条植え可能な歩行型田植機を構成してある。
これにより、苗押し出し駆動機構50は、苗植付け機構31が苗植え運動を行なうに伴い、押し出しアーム54を回転カム52によってスプリング55に抗して苗保持側に揺動操作し、押し出しアーム54によって苗押し出しロッド37をロッド支持部35bに引退する側に摺動操作して苗押し出しロッド37の押し出し作用部37aを植付け爪36の基端側に位置した待機位置に操作したり、押し出しアーム54をスプリング55によって苗押し出し側に、連結部材57の苗押し出しロッド37に連結している部位が植付け爪36の基端側の直下に位置するまで揺動操作し、押し出しアーム54によって苗押し出しロッド37をロッド支持部35bから突出する側に摺動操作して苗押し出しロッド37の押し出し作用部37aを植付け爪36の先端側に位置した押し出し作用位置に移動操作したりする。また、押し出しアーム54を苗押し出し側に揺動操作してストロークエンドで停止させる際、弾性ストッパー56によって受け止め支持して停止衝撃を緩和させながら停止させる。
そして、植付けミッションケース24による苗横送り軸40の往復駆動によって苗載せ台32を苗植付け機構31の苗植え運動に連動させて走行機体横方向に往復移送し、各苗植付け機構31が苗植付け機構31に供給するべきマット状苗の下端部の横一端側から他端側に向けて順次に一株分のブロック苗を切断して取り出していくように各マット状苗をこのマット状苗に対応する前記苗取り出し口38aに対して走行機体横方向に往復移送するようになっている。また、苗載せ台32が左右の横移動ストロークエンドに到達すると、植え付けミッションケース24による苗縦送りアーム42の駆動によって苗載せ台32の全ての苗縦送り輪体39を回動駆動して、苗載せ台32に載置されている全てのマット状苗を苗植付け機構31による苗載せ台縦方向での取り出し長さに対応した分だけ苗取り出し口38aに向けて縦送りするようになっている。
すなわち、駆動アーム33の植付け機構駆動軸60に対する位置調節と、位置決めプレート70の変更による揺動アーム支軸68の支持アーム部66に対する位置調節とを行なうことにより、植付け爪36が苗取り出し口38aを適切に通過するように、苗植付け機構31を植付けミッションケース24や植付け駆動ケース26に対して走行機体横方向に位置調節して装着することができるようになっている。
この場合、位置決めプレート70及び抜け止めねじ69に替えてコッタピンを採用することにより、揺動アーム支軸68を支持アーム部66に対して調節位置に固定するように構成してもよい。
すなわち、駆動アーム33の植付け機構駆動軸61に対する位置変更調節と、揺動アーム支軸68の支持アーム部66に対する位置変更調節とを行なうことにより、苗植付け機構31を植付けミッションケース24や植付け駆動ケース26に対して走行機体横方向に位置調節して装着することができるようになっている。
35a 植付け爪支持部
35e 凸部
35f ストッパー支持部
36 植付け爪
36a 取り付け部
37 苗押し出しロッド
45 ネジ
54 押し出しアーム
56 弾性ストッパー
57 連結部材
X 苗押し出しロッド軸芯
S 収容空間
Claims (3)
- 苗植付けアームに苗押し出しロッドを摺動自在に支持させるとともに、前記苗押し出しロッドを摺動操作する押し出しアームを、前記苗植付けアームの内部に駆動揺動自在に設けた田植機用の苗植付け機構であって、
前記苗植付けアームに装着される植付け爪の基端部に横断面溝形の取り付け部を形成すると共に、当該取り付け部に植付け爪の長手方向に並んだ2つの取り付け穴を形成し、
前記苗植付けアームの植付け爪支持部に、前記2つの取り付け穴のうちの植付け爪基端側の取り付け穴を嵌合させる外方に突出した凸部と、前記2つの取り付け穴のうちの植付け爪先端側の取り付け穴を取り付けるネジとを設け、
前記押し出しアームが苗押し出し側のストロークエンドに位置すると、前記苗押し出しロッドと前記押し出しアームとを連結している連結部材が、前記植付け爪の基端側に対して苗押し出しロッド軸芯に直交する方向視で重なる状態で、前記押し出しアームが駆動揺動されるように、前記苗植付けアームにおける前記植付け爪支持部の凸部の直下に位置する部位に前記連結部材が入り込む収容空間を形成し、
前記植付け爪の前記植付け爪基端側の取り付け穴を前記凸部に嵌合して前記植付け爪先端側の取り付け穴を前記ネジに取り付けた状態で、前記収容空間よりも離れた植付け爪先端側の位置で前記植付け爪を前記ネジに締め付け連結するように構成し、
前記収容空間を挟んで前記植付け爪支持部と対向する位置における前記苗植付けアームの壁部に、当該壁部の外面から植付け爪先端側に突出したストッパー支持部を形成し、前記押し出しアームの苗押し出し側での停止衝撃を緩和する弾性ストッパーを前記ストッパー支持部に装着してある田植機用の苗植付け機構。 - 前記苗植付けアームの内部空間のうち、前記押し出しアームが苗押し出し側のストロークエンドに位置したときに前記連結部材が位置し、かつ、前記苗植付けアームにおける前記植付け爪支持部の直下に位置する部位での苗押し出しロッド軸芯に沿う方向視での最大横幅が、前記植付け爪支持部の苗押し出しロッド軸芯に沿う方向視での最大横幅よりも大になる状態に前記苗植付けアームを形成してある請求項1記載の田植機用の苗植付け機構。
- 前記押し出しアームを苗押し出し側に揺動付勢するスプリングを設けてある請求項1又は2記載の田植機用の苗植付け機構。
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