JP6586986B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに関し、特にシリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めしてなるエンジンに関する。
車両等のエンジンでは、シリンダブロックの上方にシリンダヘッドが載置され、シリンダブロックの下方に、機関出力軸を挟む状態でキャップ部が取り付けられている。従来のエンジンでは、シリンダブロックとシリンダヘッドとは、シリンダヘッドの上面側から下向きに挿入されたヘッドボルトがシリンダヘッドを挿通し、シリンダブロックに設けられた雌ネジに螺結されることにより相互に締結され、一方、シリンダブロックとキャップ部とは、キャップ部の下面側から上向きに挿入されたキャップボルトがキャップ部を挿通し、シリンダブロックに設けられた雌ネジに螺結されることにより相互に締結されている。
ところで、近年においては、エンジンの軽量化が求められている。その一つの方策として、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めした構成のエンジンが開発されている(特許文献1)。
特許文献1に開示されたエンジンでは、シリンダヘッドの上面側から挿入されたヘッドボルトが、シリンダヘッド及びシリンダブロックを挿通し、キャップ部に設けられた雌ネジに螺結されることにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とが共締めされている。このようにシリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めすることで、ボルトの本数を低減し、エンジンの軽量化を図ることができる。
特開平11−200943号公報
上記特許文献1で開示されたエンジンのように、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とが共締めされた構造を採用する場合には、シリンダブロックがシリンダヘッドとキャップ部とで挟まれた状態となり、シリンダブロックには気筒軸方向に作用する圧縮応力(ボルトの締結による応力)によりシリンダブロックとシリンダヘッドとの間の高いシール性も確保するする必要がある。このため、このような構成を採用するエンジンにおいては、ボルト締結による圧縮応力に対して強度的に十分に耐えられる構造を採用することが必要となるが、シリンダブロックとキャップ部との合わせ面の面積を拡大することには限界がある。即ち、シリンダブロックとキャップ部との合わせ面の面積を拡大しようとすると、機関出力軸のカウンターウェイトの干渉が懸念される。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、シリンダブロックとキャップ部との合わせ面の面積の拡大を抑制しながら、シリンダブロックに作用する圧縮応力に対して強度的に十分に耐えることができるエンジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るエンジンは、前記エンジンの機関出力軸と、気筒を形成する気筒形成部と、それぞれが前記気筒形成部に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する複数の機関出力軸支持部と、を有し、前記機関出力軸に対して気筒軸方向の上方側に配設されるシリンダブロックと、前記シリンダブロックにおける気筒軸方向の上方に取り付けられるシリンダヘッドと、前記複数の機関出力軸支持部のそれぞれに対して前記気筒軸方向の下方側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有するキャップ部と、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドと前記キャップ部とを共締めするヘッドボルトと、を備え、前記シリンダブロックは、前記機関出力軸が延びる方向である機関出力軸方向における、前記複数の機関出力軸支持部のそれぞれに対応する位置の、機関出力軸方向視における前記機関出力軸の径方向外側を前記気筒軸方向に貫通し、前記ヘッドボルトが挿通された2つのヘッドボルト孔を有し、前記複数の機関出力軸支持部の内の少なくとも1つの前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向から見るとき、当該少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から前記2つのヘッドボルト孔の一方に向けて斜め方向に延びる第1リブを有し、前記キャップ部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側を前記気筒軸方向に貫通し、前記ヘッドボルトと螺結する2つのネジ孔を有し、前記キャップ部を前記機関出力軸方向視するとき、当該キャップ部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から前記2つのネジ孔の一方に向けて斜め方向に延びる第3リブを有する。
上記態様に係るエンジンでは、少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面に第1リブを設け、当該第1リブがヘッドボルト孔に向けて斜め方向に延びる構成を採用しているので、シリンダブロックにおけるキャップ部との合わせ面に対して共締めによる圧縮応力を、第1リブが延びる範囲で分散させることができる。よって、上記態様に係るエンジンでは、共締めによる圧縮応力が、ヘッドボルト孔の周辺だけに局所的に作用するのを抑制することができ、シリンダブロックとキャップ部との相互の合わせ面の面積の拡大を抑制しながら、圧縮応力に対して強度的に十分に耐える構造とすることができる。
従って、上記態様に係るエンジンでは、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、シリンダブロックとキャップ部との合わせ面の面積の拡大を抑制しながら、シリンダブロックに作用する圧縮力に対して強度的に十分に耐えることができる。
また、上記態様に係るエンジンでは、キャップ部の外壁面にも斜め方向に延びる第3リブが設けられているので、共締めによる圧縮応力がキャップ部においても第3リブが延びる範囲で分散される。よって、上記態様に係るエンジンでは、キャップ部とシリンダブロックとの合わせ面において、共締めによる圧縮応力が局所的に作用するのを更に確実に抑制することができる。
なお、上記態様では、気筒におけるピストンの往復動に係る方向を基準として上下方向を規定している。これについては、以下の態様において同様である。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記少なくとも1つの機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面は、それぞれが円柱リブ状の2つのヘッドボルト孔形成部を有し、前記2つのヘッドボルト孔のそれぞれは、前記ヘッドボルト孔形成部の内方に設けられており、前記第1リブは、前記シリンダブロックにおける前記シリンダヘッドとの合わせ面よりも前記気筒軸方向の下方の箇所で、前記ヘッドボルト孔形成部に接続されている。
上記態様に係るエンジンでは、シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面よりも下方の箇所で、第1リブがヘッドボルト孔形成部に接続されているので、共締めによる圧縮応力がシリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面に対して局所的に作用することも抑制される。このため、上記態様に係るエンジンでは、シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面における高いシール性を確保することもできる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記少なくとも1つの機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から、前記2つのヘッドボルト孔の他方に向けて斜め方向に延びる第2リブを有する。
上記態様に係るエンジンでは、上記機関出力軸支持部の外壁面に、他方のヘッドボルト孔に向けて斜め方向に延設された第2リブも有するので、シリンダブロックとキャップ部との合わせ面に対して共締めによる圧縮応力を、第2リブが延びる範囲でも分散させることができる。よって、上記態様に係るエンジンでは、共締めによる圧縮応力が、ヘッドボルト孔の周辺だけに局所的に作用するのを更に確実に抑制することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、前記第1リブと前記第2リブとの間隔は、前記気筒軸方向の下方から上方へと行くのに従って漸次拡がっている。
上記態様に係るエンジンでは、第1リブと第2リブとの間隔が、下方から上方へと行くのに従って漸次拡がるように構成しているので、共締めによる圧縮応力がより均一に分散される。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記少なくとも1つの機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、前記第1リブと前記第2リブとは、前記気筒の中心軸に対して線対称の関係を以って形成されている。
上記態様に係るエンジンでは、機関出力軸方向視(正面視)において、第1リブと第2リブとが気筒の中心軸に対して線対称(左右対称)の関係を以って形成されているので、共締めによる圧縮応力を左右方向により均一に分散させることができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記少なくとも1つの機関出力軸支持部は、前記複数の機関出力軸支持部の内の、前記機関出力軸方向における両端に位置する端部機関出力軸支持部である。
上記態様に係るエンジンでは、第1リブを有する機関出力軸支持部を端部機関出力軸支持部としているので、第1リブが機関出力軸の各部(例えば、カウンターウェイトなど)と干渉するのを回避することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記キャップ部を前記機関出力軸方向視するとき、当該キャップ部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から前記2つのネジ孔の他方に向けて斜め方向に延びる第4リブを有する。
上記態様に係るエンジンでは、キャップ部の外壁面に、他方のネジ孔が設けられた部分に向けて斜め方向に延びる第4リブも有するので、共締めによる圧縮応力を、第4リブが延びる範囲でも分散させることができる。よって、上記態様に係るエンジンでは、共締めによる圧縮応力が、キャップ部のネジ孔の周辺だけに局所的に作用するのを更に確実に抑制することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記シリンダブロックは、前記気筒形成部と前記機関出力軸支持部と前記キャップ部とを外方から囲繞するシリンダブロック外壁を更に有し、前記気筒形成部と前記機関出力軸支持部とは、金属材料を用い一体形成されており、前記シリンダブロック外壁は、樹脂材料を用い形成されている。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁を備えるので、シリンダブロック全体を金属材料を用い形成する場合に比べて、エンジンの重量軽減を図ることができる。また、このように樹脂材料からなるシリンダブロック外壁を用いて軽量化を図りながら、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、上記のように機関出力軸支持部の外壁面に第1リブを形成することにより高い強度を確保することができる。
上記の各態様に係るエンジンでは、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、シリンダブロックとキャップ部との合わせ面の面積の拡大を抑制しながら、シリンダブロックに作用する圧縮力に対して強度的に十分に耐えることができる。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示す模式斜視図である。 エンジンの概略構成を示す模式側面図である。 図2のIII−III断面を示す図であって、シリンダヘッドとブロックコアとベアリングキャップとの取り付け構成を示す模式断面図である。 ブロックコア及びベアリングキャップの構成を示す模式斜視図である。 X方向端部における気筒形成部、シャフト支持部、及びベアリングキャップの構成を示す模式斜視図である。 X方向端部における気筒形成部、シャフト支持部、及びベアリングキャップの構成を示す模式正面図である。 ヘッドボルトによる共締めによりブロックコアに作用する圧縮応力の作用を説明するための模式図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
なお、以下の説明で用いる各図においては、X方向が機関出力軸方向であり、Y方向が吸排気方向であり、Z方向が気筒軸方向である。
[実施形態]
1.エンジン1の概略構成
エンジン1の概略構成について、図1及び図2を用い説明する。
本実施形態に係るエンジン1は、4気筒のガソリンエンジンを一例として採用しており、図1に示すように、シリンダブロック10と、シリンダヘッド13と、ヘッドカバ14と、ベアリングキャップ(キャップ部)15と、クランクシャフト(機関出力軸)16と、オイルパン17と、を備える。
シリンダブロック10は、金属材料を用い形成されたブロックコア11と、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁12と、を有する。ブロックコア11の詳細な構成については、後述する。
シリンダブロック外壁12は、ブロックコア11と、ベアリングキャップ15とクランクシャフト16の一部と、を外方から囲むように形成されており、−Z側にオイルパン17が接続されている。なお、図1では、詳細な図示を省略するが、シリンダブロック外壁12には、冷却液が流通する経路であるウォータージャケットが形成されている。
シリンダヘッド13は、シリンダブロック10の+Z側に取り付けられている。図1では図示を省略するが、シリンダヘッド13には、カムシャフト、吸排気バルブ、及び吸排気マニホールドなどが設けられている。
ヘッドカバ14は、シリンダヘッド13の+Z側に取り付けられており、シリンダヘッド13の+Z側開口部を塞いでいる。
ベアリングキャップ(キャップ部)15は、ブロックコア11の−Z側に取り付けられており、ブロックコア11とでクランクシャフト16を回転自在の状態で支持している。
図2に示すように、クランクシャフト16は、X方向に沿って延びている。クランクシャフト16は、ブロックコア11とベアリングキャップ15とで支持されたクランクジャーナル16aと、X方向に隣り合うクランクジャーナル16a同士の間に設けられたクランクアーム16bと、X方向に隣り合い互いに対をなすクランクアーム16b同士の間に設けられたクランクピン16cと、各クランクアーム16bに連続形成されたカウンターウェイト16dと、を有する。
各クランクピン16cには、回転自在の状態でコンロッド(コネクティングロッド)18が取り付けられており、コンロッド18の他端にピストン19が取り付けられている。ピストン19は、各気筒内をZ方向に往復動自在となっている。そして、クランクシャフト16は、ピストン19の往復動に伴い、回転する。
2.シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15との取り付け構成
シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15との取り付け構成について、図3を用い説明する。図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図である。
図3に示すように、ブロックコア11には、複数のヘッドボルト孔11aが設けられている。複数のヘッドボルト孔11aは、Y方向に対をなす状態で設けられており、クランクシャフト16が挿通する軸受部11bのY方向両脇部分(径方向外側部分)を、それぞれがZ方向に貫通した状態で設けられている。
シリンダヘッド13にも、複数のヘッドボルト孔13aが設けられている。シリンダヘッド13の複数のヘッドボルト孔13aは、それぞれがブロックコア11のヘッドボルト孔11aに連続するように設けられている。そして、複数のヘッドボルト孔13aも、それぞれがZ方向に貫通した状態で設けられている。
ベアリングキャップ15には、クランクシャフト16が挿通する軸受部15bのY方向両脇部分(径方向外側部分)に、それぞれがブロックコア11のヘッドボルト孔11aに連続する複数のネジ孔15aが設けられている。複数のネジ孔15aは、それぞれがZ方向に貫通した状態で設けられている。
エンジン1では、シリンダヘッド13の+Z側より複数のヘッドボルト20が、それぞれヘッドボルト孔13a及びヘッドボルト孔11aに挿入され、−Z側の先端部分に設けられたネジ部20bがベアリングキャップ15のネジ孔15aの雌ネジと螺結されている。
図3に示すように、本実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15とがヘッドボルト20により共締めされている。このため、エンジン1において、シリンダヘッド13とブロックコア11とが、ヘッドボルト20のボルト頭20aと、ネジ部20bとベアリングキャップ15のネジ孔15aとの螺結箇所と、の間で挟持された状態となっている。さらに詳細には、ブロックコア11は、シリンダブロック13とベアリングキャップ15とでZ方向に挟持された状態となっている。
なお、図3では、エンジン1の一断面(図2のIII−III断面)を一例として図示したが、ヘッドボルト20による他の締結箇所も同様の構成となっている。
3.ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成
ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成について、図4を用い説明する。図4は、ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成を示す模式斜視図である。
図4に示すように、シリンダブロック10におけるブロックコア11は、4つの気筒形成部111〜114と、3つの接続部115〜117と、5つのシャフト支持部(機関出力軸支持部)118〜122と、を有する。ブロックコア11において、4つの気筒形成部111〜114と、3つの接続部115〜117と、5つのシャフト支持部118〜122と、は金属材料を用いて一体形成されている。
4つの気筒形成部111〜114のそれぞれは、気筒123〜126を有する。気筒123〜126は、X方向に配列されている。ブロックコア11では、複数のヘッドボルト孔127〜136がZ方向に貫通するように設けられている。そして、複数のヘッドボルト孔127〜136の内、ヘッドボルト孔127,129,131,133,135は、ブロックコア11の+Y側の側壁に設けられており、ヘッドボルト孔128,130,132,134,136は、ブロックコア11の−Y側の側壁に設けられている。
また、ヘッドボルト孔129〜134は、X方向において、隣り合う気筒123〜126同士の間の部分に設けられており、ヘッドボルト孔127,128,135,136は、X方向において、気筒123,126の両端となる箇所に設けられている。
なお、Y方向において、ヘッドボルト孔127とヘッドボルト孔128とが対をなし、ヘッドボルト孔129とヘッドボルト孔130とが対をなし、ヘッドボルト孔131とヘッドボルト孔132とが対をなし、ヘッドボルト133とヘッドボルト134とが対をなし、ヘッドボルト135とヘッドボルト136とが対をなしている。
接続部115は、X方向における気筒形成部111と気筒形成部112との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられ、接続部116は、X方向における気筒形成部112と気筒形成部113との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられ、接続部117は、X方向における気筒形成部113と気筒形成部114との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられている。
なお、図4では、ブロックコア11における−Y側の側壁面だけを図示しているが、反対側となる+Y側についても、同様の構成を以って接続部が形成されている。
シャフト支持部119〜121は、それぞれ接続部115〜117の−Z側部分から、−Z側に延びるように形成されている。
一方、シャフト支持部118,122は、X方向において、気筒形成部111,114の両外側から−Z側に延びるように形成されている。本実施形態において、シャフト支持部118,122を端部シャフト支持部と記載する場合があり、当該端部シャフト支持部118,122が端部機関出力軸支持部に相当する。
シャフト支持部118〜122のそれぞれは、X方向の厚みが、Y方向の幅及びZ方向の高さに比べて小さい、板形状を以って構成されている。
図4に示すように、シャフト支持部118〜122のそれぞれの−Z側の部分には、ベアリングキャップ151〜155が取り付けられている。これらベアリングキャップ151〜155を纏めて、「ベアリングキャップ15」と記載する場合がある。
シャフト支持部118〜122に対するベアリングキャップ151〜155の取り付けは、図3を用い説明したようにヘッドボルト20との締結による。ここで、ヘッドボルト20とベアリングキャップ15(ベアリングキャップ151〜155)のネジ孔15aとの締結により生じる圧縮応力は、ブロックコア11に対してZ方向に作用する。
4.気筒形成部111,114、端部シャフト支持部118,122、及びベアリングキャップ151,155の構成
端部シャフト支持部118,122及びベアリングキャップ151,155の構成について、図5及び図6を用い説明する。図5は、気筒形成部111、端部シャフト支持部118、及びベアリングキャップ151の構成を示す模式斜視図であり、図6は、気筒形成部111、端部シャフト支持部118、及びベアリングキャップ151の構成を示す模式正面図である。なお、図5及び図6では、気筒形成部114、端部シャフト支持部122、及びベアリングキャップ155の図示を省略しているが、気筒形成部111、端部シャフト支持部118、及びベアリングキャップ151と同様の構成を有する。
図5に示すように、端部シャフト支持部118には、Y方向の両側部から+Y側及び−Y側に突出する縦リブ146,147が設けられている。縦リブ146,147は、薄板状又はヒレ状の形状を有する。
ベアリングキャップ151には、Y方向の両側部から+Y側及び−Y側に突出する縦リブ156,157が設けられている。縦リブ156,157は、+Z側で縦リブ146,147に対して当接し、縦リブ146,147と同様に、薄板状又はヒレ状の形状を有する。
図5及び図6に示すように、気筒形成部111における−X側の端壁面(外壁面)111aには、ヘッドボルト孔形成部144,145が設けられている。ヘッドボルト孔形成部144は、+Y側の端部に設けられ、ヘッドボルト孔形成部145は、−Y側の端部に設けられている。
図5に示すように、ヘッドボルト孔形成部144,145は、ヘッドボルト孔127,128の各ボルト孔中心軸Ax127,Ax128から−X側に突出する円柱リブ状の構成を有する。ヘッドボルト孔127は、ヘッドボルト孔形成部144に設けられ、ヘッドボルト孔128は、ヘッドボルト孔形成部145に設けられている。
図5及び図6に示すように、端部シャフト支持部118における−X側の端壁面(外壁面)118aには、軸受部11bの外縁部から+Y側であって+Z側に斜め方向に延びる端壁補強リブ(第1リブ)148と、軸受部11bの外縁部から−Y側であって+Z側に斜め方向に延びる端壁補強リブ(第2リブ)149と、が設けられている。
図5に示すように、端壁補強リブ148,149は、−X側に突出する半円柱リブ状の構成を有する。そして、図5及び図6に示すように、端壁補強リブ148は、+Z側の端部がヘッドボルト孔形成部144に接続されており、端壁補強リブ149は、+Z側の端部がヘッドボルト孔形成部145に接続されている。
図6に示すように、端壁補強リブ148のリブ中心軸Ax148とヘッドボルト孔形成部144のボルト孔中心軸Ax127とは、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも距離Hだけ−Z側の箇所である接続箇所Pで接続されている。
同様に、端壁補強リブ149のリブ中心軸Ax149とヘッドボルト孔形成部145のボルト孔中心軸Ax128とは、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも距離Hだけ−Z側の箇所である接続箇所Pで接続されている。
端壁補強リブ148と端壁補強リブ149とは、−Z側から+Z側へと行くのに従って、間隔が漸増するようになっている。具体的には、+Z側の箇所での端壁補強リブ148と端壁補強リブ149との間隔Gは、−Z側の箇所での端壁補強リブ148と端壁補強リブ149との間隔Gよりも広くなっている。
なお、図6に示すように、端壁補強リブ148と端壁補強リブ149とは、下端部(−Z側の端部)においても、互いに接続しないように構成されている。
図5及び図6に示すように、ベアリングキャップ151における−X側の端壁面(外壁面)151bには、軸受部15bの外縁部から+Y側であって−Z側に斜め方向に延びる端壁補強リブ(第3リブ)158と、軸受部15bの外縁部から−Y側であって−Z側に斜め方向に延びる端壁補強リブ(第4リブ)159と、が設けられている。
端壁補強リブ158,159は、−X側に突出する半円柱リブ状の構成を有する。そして、端壁補強リブ158と端壁補強リブ159とは、Y方向における互いに間に空洞部151aを挟む状態で設けられている。
図6に示すように、端壁補強リブ158のリブ中心軸Ax158とボルト孔中心軸Ax127とは、ベアリングキャップ151における下端部(−Z側の端部)の近傍箇所で接続されている。同様に、端壁補強リブ159のリブ中心軸Ax159とボルト孔中心軸Ax128とは、ベアリングキャップ151における下端部(−Z側の端部)の近傍箇所で接続されている。
5.ヘッドボルト20の共締めによりブロックコア11に作用する圧縮応力
ヘッドボルト20の共締めによりブロックコア11に作用する圧縮応力について、図7を用い説明する。図7は、ヘッドボルト20の共締めによりブロックコア11に作用する圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scの作用を説明するための模式図である。
図7に示すように、ヘッドボルト20の共締めにより、ブロックコア11には、圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scが作用する。圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scは、ヘッドボルト20が挿通する領域(ヘッドボルト孔形成部144,145)とその近傍領域で強く作用する。
本実施形態に係るシリンダブロック10では、ブロックコア11におけるX方向端部の端部シャフト支持部118,122の端壁面118aに端壁補強リブ148,149を形成している。このため、圧縮応力Sc,Scの各一部は、端壁補強リブ148,149に沿う応力成分Sc,Scへと分散される。圧縮応力Sc,Scの残りの部分は、そのまま−Z側に向かう応力成分Sc,Scとなる。
上記のように、ブロックコア11では、端壁補強リブ148,149を設けることにより、ヘッドボルト20の共締めによりブロックコア11に作用する圧縮応力Sc,Scを、軸受部11bの外縁部における周方向内側部分にも作用させることができる。
また、図7に示すように、ベアリングキャップ151,155の端壁面151bには、端壁補強リブ158,159が設けられている。このため、ヘッドボルト20の共締めによりブロックコア11に作用する圧縮応力は、応力成分Sc,Scと応力成分Sc,Sc10とに分散される。この内、応力成分Sc,Scは、ブロックコア11におけるベアリングキャップ151,155との合わせ面11dに対して作用し、応力成分Sc,Sc10は、軸受部15bの周方向内側部分に作用する。このように、ベアリングキャップ151,155においても、軸受部15bの外縁部に分散された状態で応力が作用することとなる。
なお、ベアリングキャップ151,155には、空洞部151aが設けられているので、圧縮応力の伝達経路が空洞部151aを除く部分に制御される。
以上のように、ブロックコア11のX方向端部の端部シャフト支持部118,122及びこれに対応するベアリングキャップ151,155に、端壁補強リブ148,149及び端壁補強リブ158,159を設けることにより、クランクシャフト16を支持する軸受部11b,15bに対して周方向により均一な状態で圧縮応力を作用させることができる。
6.効果
本実施形態に係るエンジン1では、端部シャフト支持部118,122の端壁面118aに端壁補強リブ148,149を有し、当該端壁補強リブ148,149がヘッドボルト孔形成部144,145に向けて斜め方向に延びる構成を採用しているので、シリンダブロック10におけるベアリングキャップ151,155との合わせ面11dに対して共締めによる圧縮応力Sc,Scを、端壁補強リブ148,149が延びる範囲で分散させることができる。よって、本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト20の共締めによる圧縮応力Sc,Scが、ヘッドボルト孔形成部144,145及びその周辺だけに局所的に作用するのを抑制することができ、シリンダブロック10のブロックコア11とベアリングキャップ15との相互の合わせ面の面積の拡大を抑制しながら、圧縮応力Sc,Scに対して強度的に十分に耐える構造とすることができる。
従って、本実施形態に係るエンジン1では、ヘッドボルト20でシリンダヘッド13とシリンダブロック10のブロックコア11とベアリングキャップ15とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、シリンダブロック10のブロックコア11とベアリングキャップ15との当接面(合わせ面11c)の面積の拡大を抑制しながら、ブロックコア11に作用する圧縮応力に対して強度的に十分に耐えることができる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、シリンダブロック10のブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも距離Hだけ下方の箇所(−Z側の箇所)で、端壁補強リブ148,149がヘッドボルト孔形成部144,145に接続されているので、共締めによる圧縮応力Sc,Scがブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cに対して局所的に作用することも抑制される。このため、エンジン1では、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cにおける高いシール性を確保することもできる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、端部シャフト支持部118,122において、端壁補強リブ148と端壁補強リブ149との間隔(G,G)が、−Z側から+Z側へと行くのに従って漸次拡がるように構成しているので、共締めによる圧縮応力Sc,Scがより均一に分散される。
また、本実施形態に係るエンジン1では、図6に示したように、X方向からの正面視において、端壁補強リブ148と端壁補強リブ149とが気筒123の中心軸Ax123に対して線対称(左右対称)の関係を以って形成されているので、共締めによる圧縮応力Sc,Scを左右方向により均一に分散させることができる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、ベアリングキャップ151,155の端壁面151bにも斜め方向に延びる端壁補強リブ158,159が設けられているので、共締めによる圧縮応力がベアリングキャップ151,155においても端壁補強リブ158,159が延びる範囲で分散される。よって、本実施形態に係るエンジン1では、ベアリングキャップ15とブロックコア11との合わせ面(ブロックコア11におけるベアリングキャップ15との合わせ面11d)において、共締めによる圧縮応力が局所的に作用するのを更に確実に抑制することができる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁12を備えるので、シリンダブロック10全体を金属材料を用い形成する場合に比べて、エンジン1の重量軽減を図ることができる。また、このように樹脂材料からなるシリンダブロック外壁12を用いて軽量化を図りながら、シリンダヘッド13とシリンダブロック10とベアリングキャップ15とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、上記のように端部シャフト支持部118,122の端壁面(外壁面)118aに端壁補強リブ148,149を形成し、ベアリングキャップ151,155の端壁面151bに端壁補強リブ158,159を形成することにより高い強度を確保することができる。
以上のように、本実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とシリンダブロック10とベアリングキャップ15とを共締めしてなる構成を採用する場合においても、ブロックコア11におけるベアリングキャップ15との合わせ面11dの面積の拡大を抑制しながら、ブロックコア11に作用する圧縮力に対して強度的に十分に耐えることができる。また、エンジン1では、合わせ面11dの面積の拡大を抑制しながら、ブロックコア11のシャフト支持部118〜122及びベアリングキャップ151〜155でクランクシャフト16を確実に支持することができる。
[変形例]
上記実施形態に係るエンジン1では、ブロックコア11における端部シャフト支持部118,122の各端壁面118aに2つの端壁補強リブ148,149を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、端壁補強リブ148,149の内の一方を省略することもできる。この場合にも、端壁の補強効果を得ることができる。
また、上記実施形態に係るエンジン1では、X方向の内側に配されたシャフト支持部119〜121には壁部を補強するリブを設けないこととしたが、クランクシャフト16のカウンターウェイト16dなどとの干渉が避けられる範囲で補強リブを設けることとしてもよい。
また、上記実施形態では、端壁補強リブ148と端壁補強リブ149とが接続されていない構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、端壁補強リブ同士が接続あるいは交差する構成を採用することもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、ベアリングキャップ151,155の各端壁面151bにも端壁補強リブ158,159を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ベアリングキャップの端壁面に全く端壁補強リブを設けない構成を採用することもできるし、どちらか一方の端壁補強リブだけを設ける構成を採用することもできる。また、各端壁面に3本以上のリブを設けることを排除するものでもない。
上記実施形態に係るエンジン1では、端壁補強リブ148,149及び端壁補強リブ158,159の形態を半円柱リブ状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、多角形横断面を有するリブや、ヒレ状のリブなどを採用することもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、端壁補強リブ148が+Z側でヘッドボルト孔形成部144と接続され、端壁補強リブ149が+Z側でヘッドボルト孔形成部145に接続されている構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。端壁補強リブ148とヘッドボルト孔形成部144とは必ずしも接続されていなくてもよく、端壁補強リブ149とヘッドボルト孔形成部145とについても必ずしも接続されていなくてもよい。
端壁補強リブの幅や高さについては、長手方向に一定であることは必ずしも必要ではない。−Z側から+Z側に向けて、幅が漸増し、高さが漸減するようなリブや、逆に、幅が漸減し、高さが漸増するようなリブを採用することもできる。
また、端壁補強リブについては、必ずしも直伸するリブである必要はなく、端壁面で曲線を描くように設けられていてもよい。
上記実施形態に係るエンジン1では、ベアリングキャップ151〜155の下端部同士が接続されておらず、各下端部が自由端の状態となっていることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ベアリングキャップの下端部同士をビーム状部材で相互に連結することとしてもよい。
また、上記実施形態では、ヘッドボルト20をシリンダヘッド13の上方から挿入し、シリンダヘッド13及びブロックコア11を挿通させ、ベアリングキャップ15に設けたネジ孔15aの雌ネジに対して螺結させることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ヘッドボルトを、ベアリングキャップの下方から挿入し、ベアリングキャップ及びブロックコアを挿通させ、シリンダヘッドに設けたネジ孔の雌ネジに螺結させる構成を採用することもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とシリンダブロック10との間への、ヘッドガスケットの介挿の有無については特に言及しなかったが、介挿することとしてもよい。
上記実施形態では、エンジン1として4気筒のガソリンエンジンを一例として採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、単気筒、2気筒、3気筒、あるいは5気筒以上のエンジンを採用することもできるし、ディーゼルエンジンを採用することもできる。
1 エンジン
10 シリンダブロック
11 ブロックコア
11b 軸受部
12 シリンダブロック外壁
13 シリンダヘッド
15 ベアリングキャップ(キャップ部)
15b 軸受部
16 クランクシャフト(機関出力軸)
20 ヘッドボルト
111〜114 気筒形成部
111a 端壁面(外壁面)
118〜122 シャフト支持部(機関出力軸支持部)
123〜126 気筒
127〜136 ヘッドボルト孔
144,145 ヘッドボルト孔形成部
148 端壁補強リブ(第1リブ)
149 端壁補強リブ(第2リブ)
151〜155 ベアリングキャップ(キャップ部)
151b 端壁面(外壁面)
158 端壁補強リブ(第3リブ)
159 端壁補強リブ(第4リブ)

Claims (8)

  1. エンジンにおいて、
    前記エンジンの機関出力軸と、
    気筒を形成する気筒形成部と、それぞれが前記気筒形成部に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する複数の機関出力軸支持部と、を有し、前記機関出力軸に対して気筒軸方向の上方側に配設されるシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックにおける気筒軸方向の上方に取り付けられるシリンダヘッドと、
    前記複数の機関出力軸支持部のそれぞれに対して前記気筒軸方向の下方側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有するキャップ部と、
    前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドと前記キャップ部とを共締めするヘッドボルトと、
    を備え、
    前記シリンダブロックは、前記機関出力軸が延びる方向である機関出力軸方向における、前記複数の機関出力軸支持部のそれぞれに対応する位置の、機関出力軸方向視における前記機関出力軸の径方向外側を前記気筒軸方向に貫通し、前記ヘッドボルトが挿通された2つのヘッドボルト孔を有し、
    前記複数の機関出力軸支持部の内の少なくとも1つの前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向から見るとき、当該少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から前記2つのヘッドボルト孔の一方に向けて斜め方向に延びる第1リブを有し、
    前記キャップ部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側を前記気筒軸方向に貫通し、前記ヘッドボルトと螺結する2つのネジ孔を有し、
    前記キャップ部を前記機関出力軸方向視するとき、当該キャップ部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から前記2つのネジ孔の一方に向けて斜め方向に延びる第3リブを有する、
    エンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンであって、
    前記少なくとも1つの機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面は、それぞれが円柱リブ状の2つのヘッドボルト孔形成部を有し、
    前記2つのヘッドボルト孔のそれぞれは、前記ヘッドボルト孔形成部の内方に設けられており、
    前記第1リブは、前記シリンダブロックにおける前記シリンダヘッドとの合わせ面よりも前記気筒軸方向の下方の箇所で、前記ヘッドボルト孔形成部に接続されている、
    エンジン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエンジンであって、
    前記少なくとも1つの機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該少なくとも1つの機関出力軸支持部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から、前記2つのヘッドボルト孔の他方に向けて斜め方向に延びる第2リブを有する、
    エンジン。
  4. 請求項3に記載のエンジンであって、
    前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、前記第1リブと前記第2リブとの間隔は、前記気筒軸方向の下方から上方へと行くのに従って漸次拡がっている、
    エンジン。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のエンジンであって、
    前記少なくとも1つの機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、前記第1リブと前記第2リブとは、前記気筒の中心軸に対して線対称の関係を以って形成されている、
    エンジン。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載のエンジンであって、
    前記少なくとも1つの機関出力軸支持部は、前記複数の機関出力軸支持部の内の、前記機関出力軸方向における両端に位置する端部機関出力軸支持部である、
    エンジン。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載のエンジンであって、
    前記キャップ部を前記機関出力軸方向視するとき、当該キャップ部の外壁面は、前記機関出力軸の支持部分から前記2つのネジ孔の他方に向けて斜め方向に延びる第4リブを有する、
    エンジン。
  8. 請求項1から請求項の何れかに記載のエンジンであって、
    前記シリンダブロックは、前記気筒形成部と前記機関出力軸支持部と前記キャップ部とを外方から囲繞するシリンダブロック外壁を更に有し、
    前記気筒形成部と前記機関出力軸支持部とは、金属材料を用い一体形成されており、
    前記シリンダブロック外壁は、樹脂材料を用い形成されている、
    エンジン。
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