JP7120159B2 - シリンダブロック組立体 - Google Patents

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Description

本開示は、シリンダブロック組立体に関する。
一般に、内燃機関は、シリンダブロックと、シリンダブロックに固定される複数のクランクキャップとを備える、シリンダブロック組立体を有する。各クランクキャップ及びシリンダブロックにはクランクシャフトのクランクジャーナルを支持するクランク軸受が形成される(例えば、特許文献1)。
特開2012-225236号公報
ところで、内燃機関の運転中には、内燃機関のシリンダ内で爆発が生じると、クランクシャフトには大きな荷重が加わり、これに伴ってクランクジャーナルからクランク軸受にも大きな荷重が加わる。
また、クランクシャフトに大きな荷重が加わると、これに伴ってクランクシャフトが変形し、一部のクランクジャーナルはクランク軸受に対して傾いた状態となる。この結果、一部のクランクジャーナルでは、クランクジャーナルからクランク軸受へ加わる荷重が局所的に大きくなってクランクジャーナルとクランク軸受との間で摩擦が生じ、この摩擦に伴う摩擦損失が大きくなってしまっていた。
これに対して、本願の発明者らの研究により、クランクキャップに孔や溝を設ける機械加工を施してクランクシャフトから荷重を受けたときにクランクキャップが変形し易くなるようにすることで、摩擦損失を低減させることができることを見出した。しかしながら、クランクキャップに斯かる機械加工を施すとシリンダブロック組立体の製造コストや製造時間が増大する。
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、製造コストや製造時間の増大を抑制しつつクランクジャーナルとクランク軸受との間の摩擦損失が低減されたシリンダブロック組立体を提供すること及び、製造コストや製造時間の増大を抑制しつつ斯かるシリンダブロック組立体を製造する製造方法を提供することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)一列に並んだ三つのシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダの整列方向に一列にならんで前記シリンダブロックに固定される四つのクランクキャップとを備え、各クランクキャップ及び前記シリンダブロックにはクランクシャフトを回転可能に支持するクランク軸受が設けられ、前記クランクキャップは前記整列方向において各シリンダの両側に一つずつ配置され、一列に並んだ複数の前記クランクキャップのうち中間に位置する二つの中間クランクキャップは、両端に位置する二つの側方クランクキャップよりも、前記クランクシャフトから荷重を受けたときに変形し易くなるように、前記側方クランクキャップに対して一部が除去された除去部分を備える形状を有する、シリンダブロック組立体。
(2)前記除去部分は、前記クランクキャップを貫通して延びる孔部を含む、上記(1)に記載のシリンダブロック組立体。
(3)前記孔部は、一つの前記クランクキャップに複数個設けられる、上記(2)に記載のシリンダブロック組立体。
(4)一つの前記クランクキャップに設けられた複数個の前記孔部は、前記シリンダの整列方向及び前記クランクキャップの前記シリンダブロックへの取り付け方向に対して垂直な方向に並んで配置される、上記(3)に記載のシリンダブロック組立体。
(5)一つの前記クランクキャップに設けられた複数個の前記孔部は互いに同一形状を有する、上記(3)又は(4)に記載のシリンダブロック組立体。
(6)前記孔部は、前記シリンダの整列方向に延びるように形成される、上記(2)~(5)のいずれか1つに記載のシリンダブロック組立体。
(7)前記除去部分は、前記クランクキャップの前記シリンダの整列方向に位置する側面に形成された溝を含む、上記(1)~(6)のいずれか1つに記載のシリンダブロック組立体。
(8)前記溝は、前記クランクキャップの前記シリンダの整列方向に位置する二つの側面上に対称形状となるように形成される、上記(7)に記載のシリンダブロック組立体。
(9)前記除去部分の少なくとも一部は、前記シリンダブロックへの取付方向に見たときに前記クランクキャップの軸受と重なるように配置される、上記(1)~(8)のいずれか1つに記載のシリンダブロック組立体。
(10)前記中間クランクキャップ同士は互いに同一形状を有する、上記(1)~(9)のいずれか1つに記載のシリンダブロック組立体。
(11)前記側方クランクキャップ同士は互いに同一形状を有する、上記(1)~(10)のいずれか1つに記載のシリンダブロック組立体。
(12)一列に並んだ三つのシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダの整列方向に一列に並んで前記シリンダブロックに固定されてクランクシャフトを回転可能に支持する四つのクランクキャップと、を備えるシリンダブロック組立体の製造方法であって、複数の同一形状のクランクキャップを製造する工程と、製造された前記クランクキャップのうち一部のクランクキャップに対して、前記クランクシャフトから荷重を受けたときに変形し易くなるように、一部を除去する除去加工を行う工程と、前記クランクシャフトの複数のクランクジャーナルのうち、中間に位置する二つの中間クランクジャーナルに対して前記除去加工が行われたクランクキャップを組み付ける工程と、前記複数のクランクジャーナルのうち両端に位置する側方クランクジャーナルに対して前記除去加工が行われていないクランクキャップを組み付ける工程とを備える、シリンダブロック組立体の製造方法。
(13)前記除去加工は、前記クランクキャップを貫通する孔部を形成する加工又は前記クランクキャップの前記シリンダの整列方向に位置する側面に溝を形成する加工を含む、上記(12)に記載のシリンダブロック組立体の製造方法。
本開示によれば、製造コストや製造時間の増大を抑制しつつクランクジャーナルとクランク軸受との間の摩擦抵抗が低減されたシリンダブロック組立体が提供されると共に、製造コストや製造時間の増大を抑制しつつ斯かるシリンダブロック組立体を製造する製造方法が提供される。
図1は、一つの実施形態に係るシリンダブロック組立体の分解斜視図である。 図2は、一つの実施形態に係るシリンダブロック組立体を備えた内燃機関の部分的な概略断面図である。 図3は、中間クランクキャップの構成を示す図である。 図4は、側方クランクキャップの構成を示す図である。 図5は、1番ジャーナルと1番クランクキャップのクランク軸受との間に生じる摩擦損失の推移を示す図である。 図6は、2番ジャーナルと2番クランクキャップのクランク軸受との間に生じる摩擦損失の推移を示す図である。 図7は、3番ジャーナルと3番クランクキャップのクランク軸受との間に生じる摩擦損失の推移を示す図である。 図8は、4番ジャーナルと4番クランクキャップのクランク軸受との間に生じる摩擦損失の推移を示す図である。 図9は、第1変形例に係る中間クランクキャップの構成を示す図である。 図10は、第2変形例に係る中間クランクキャップの構成を示す図である。 図11は、第3変形例に係る中間クランクキャップの構成を示す図である。 図12は、第4変形例に係る中間クランクキャップの構成を示す図である。 図13は、第5変形例に係る中間クランクキャップの構成を示す図である。 図14は、図3及び図4に示したキャップを備えるシリンダブロック組立体の製造手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<内燃機関の構成>
図1及び図2を参照して、本実施形態に係るシリンダブロック組立体を備える内燃機関の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るシリンダブロック組立体の分解斜視図である。図2は、本実施形態に係るシリンダブロック組立体を備えた内燃機関1の部分的な概略断面図である。特に、図2は、図1の面II-IIに沿ってシリンダブロック組立体を見たときの内燃機関1の断面図を示している。
なお、本明細書では、便宜上、クランクシャフトの軸線方向、すなわちシリンダの整列方向を「前後方向」と称する。また、シリンダブロックに対するクランクキャップの取り付け方向(本実施形態ではシリンダの軸線方向でもある)を「上下方向」と称する。特に、「上下方向」において、相対的にクランクキャップに対してシリンダブロックが位置する側を上方、相対的にシリンダブロックに対してクランクキャップが位置する側を下方と称する。加えて、これら「前後方向」及び「上下方向」に対して垂直な方向を「横方向」と称する。なお、これら「前後方向」、「上下方向」及び「横方向」は必ずしもシリンダブロック組立体の設置される向きを特定するものではない。したがって、シリンダブロック組立体の設置態様によっては、例えば、「上下方向」が水平方向を意味する場合もある。
本実施形態に係る内燃機関は、直列4気筒の内燃機関である。図2に示したように、内燃機関1は、シリンダブロック組立体2、クランクシャフト3、ピストン4及びコンロッド5を備える。図1及び図2に示したように、シリンダブロック組立体2は、シリンダブロック10と、複数のクランクキャップ(以下、単に「キャップ」ともいう)20と、キャップ20をシリンダブロック10に取り付けるための複数のキャップボルト28と、を備える。
シリンダブロック組立体2のシリンダブロック10は、複数のシリンダ11を備える。本実施形態では、シリンダブロック10には三つのシリンダ11が設けられる。シリンダ11は、クランクシャフト3の軸線方向に一列に並んで、シリンダ11の軸線が互いに平行になるようにシリンダブロック10に形成される。本明細書では、一列に並んだ三つのシリンダ11を、一方の端から他方の端に向かって、順に、1番シリンダ11#1、2番シリンダ11#2、3番シリンダ11#3と称する。
シリンダブロック10の下面には、複数の半円状の凹部12が形成され、この凹部12にクランクシャフト3を回転可能に支持するためのクランク軸受13が設けられる。凹部12及びクランク軸受13は、クランクシャフト3の軸線方向において一列に並んで配置されると共に、上下方向に見たときに、クランクシャフト3の軸線方向において各シリンダ11の両側に一つずつ配置される。したがって、本実施形態では、シリンダブロック10には四つの凹部12が形成され、且つ四つのクランク軸受13が設けられる。横方向においてシリンダブロック10のクランク軸受13の両側には、キャップボルト28を受容するためのボルト孔(図示せず)が設けられる。
各キャップ20は、その上部に半円状の凹部21を備え、この凹部21にはクランクシャフト3を回転可能に支持するためのクランク軸受22が設けられる。各キャップ20は、そのクランク軸受22がシリンダブロック10に設けられたクランク軸受13の一つと対向するように配置される。したがって、本実施形態では、シリンダブロック組立体2は、シリンダ11の整列方向に一列に並んだ四つのキャップ20を備え、これらキャップ20は上下方向に見たときに、クランクシャフト3の軸線方向(シリンダ11の整列方向)において各シリンダ11の両側に一つずつ配置される。
本明細書では、一列に並んだ四つのキャップ20を、1番シリンダ11#1側の端から3番シリンダ11#3側の端に向かって、順に、1番キャップ20#1、2番キャップ20#2、3番キャップ20#3、4番キャップ20#4と称する。したがって、図2に示したように、1番シリンダ11#1の両側には、1番キャップ20#1と2番キャップ20#2とが配置される。
加えて、本明細書では、一列に並んだ四つのキャップ20のうち中間に位置するキャップ(すなわち、2番キャップ20#2及び3番キャップ20#3)を中間キャップとも称する。また、一列に並んだ四つのキャップ20のうち両端に位置するキャップ20(すなわち、1番キャップ20#1及び4番キャップ20#4)を側方キャップとも称する。
また、各キャップ20は、キャップボルト28を挿入するための二つの貫通孔23を備える。貫通孔23は、上下方向に延びると共に横方向において凹部21(クランク軸受22)の両側に設けられる。
キャップボルト28は、キャップ20をシリンダブロック10に固定するために用いられる。キャップボルト28は、キャップ20の貫通孔23を通ってシリンダブロック10のボルト孔に螺合される。
クランクシャフト3は、シリンダブロック組立体2に回転可能に支持されると共に、クランクジャーナル(以下、単に「ジャーナル」という)31と、クランクピン32と、クランクアーム33と、カウンタウェイト34とを備える。本実施形態では、クランクシャフト3の3番シリンダ11#3側の端部にフライホイール(図示せず)が設けられ、クランクシャフト3の1番シリンダ11#1側の端部には内燃機関1の補機類を駆動するためのプーリ(図示せず)が設けられる。
ジャーナル31は、クランクシャフト3の回転軸線X上に、この回転軸線X方向に延びるように位置する。各ジャーナル31は、シリンダブロック10に設けられたクランク軸受13と、キャップ20に設けられたクランク軸受22とに、回転可能に支持される。したがって、本実施形態では、クランクシャフト3は、四つのジャーナル31を備える。
本明細書では、一列に並んだ四つのジャーナル31を、1番シリンダ11#1側の端から3番シリンダ11#3側の端に向かって、順に、1番ジャーナル31#1、2番ジャーナル31#2、3番ジャーナル31#3、4番ジャーナル31#4と称する。したがって、図2に示したように、1番ジャーナル31は、1番キャップ20#1のクランク軸受22に支持される。
加えて、本明細書では、一列に並んだ四つのジャーナル31のうち中間に位置するジャーナル(すなわち、2番ジャーナル31#2及び3番ジャーナル31#3)を中間ジャーナルとも称する。また、一列に並んだ四つのジャーナル31のうち両端に位置するジャーナル31(すなわち、1番ジャーナル31#1及び4番ジャーナル31#4)を側方ジャーナルとも称する。
クランクピン32は、クランクシャフト3の回転軸線Xから偏心してこの回転軸線Xに平行に延びるように配置される。各クランクピン32は、隣り合うジャーナル31の間に配置される。本実施形態では、一部の隣り合うクランクピン32同士は、互いに対して回転軸線Xから120°偏心して配置される。クランクピン32は、コンロッド5に回動可能に支持される。
本明細書では、コンロッド5を介して1番シリンダ11#1内のピストン4と連結されるクランクピンを1番クランクピン32#1と称する。同様に、コンロッド5を介して2番シリンダ11#2内のピストン4と連結されるクランクピンを2番クランクピン32#2と、コンロッド5を介して3番シリンダ11#3内のピストン4と連結されるクランクピンを3番クランクピン32#3と称する。
クランクアーム33は、隣り合うジャーナル31とクランクピン32とを結合する。カウンタウェイト34は、ジャーナル31から、クランクアーム33が延びる方向とは反対方向に延びるように配置される。
ピストン4は、各シリンダの軸線方向に摺動可能に各シリンダ11内に配置される。ピストン4は、ピストンピン(図示せず)を介してクランクシャフト3に連結され、クランクシャフト3の回転に伴って各シリンダ11内で上下に往復運動する。
コンロッド5は、その一方の端部においてピストンピンを介してピストン4に連結されると共に、その他方の端部においてクランクシャフト3のクランクピン32に連結される。コンロッド5は、ピストン4の往復運動をクランクシャフト3の回転運動に変換するように作用する。
<クランクキャップの構成>
次に、図3及び図4を参照して、クランクキャップ20の構成について具体的に説明する。図3は、中間キャップ(すなわち、2番キャップ20#2及び3番キャップ20#3)の構成を示す図である。図3(A)は、中間キャップの側面図であり、図3(B)は図3(A)の線B-Bに沿って見た断面平面図である。
本実施形態では、中間キャップ(20#2、20#3)は互いに同一形状を有する。図3(A)に示したように、中間キャップの各々は、凹部21の下方、すなわちクランク軸受22の下方(キャップ20のシリンダブロック10への取り付け方向とは反対側)に複数の孔部60を備える。特に、本実施形態では、中間キャップ(20#2、20#3)の各々は、第1孔部61、第2孔部62及び第3孔部63の三つの孔部を備える。
図3(B)に示したように、これら三つの孔部60は、いずれも、中間キャップ(20#2、20#3)内で前後方向(シリンダ11の整列方向)に且つ互いに平行に延び、これらキャップを貫通する。また、図3(A)及び図3(B)に示したように、これら三つの孔部60は横方向に並んで配置される。特に、本実施形態では、図3(B)に示したように、これら三つの孔部60は、上下方向に対して垂直な断面において、同一平面上に位置するように配置される。加えて、本実施形態では、これら三つの孔部60は、上下方向に見たときに、いずれも凹部21の横方向における両端(すなわち、クランク軸受22の横方向における両端)の内側に配置される(すなわち、図3(A)における領域Y内に配置される)。換言すると、各クランクキャップに設けられたこれら三つの孔部60は、上下方向に見たときに、いずれもそのクランクキャップの凹部21(すなわちクランク軸受22)と重なるように配置される。
横方向において両側に位置する第1孔部61及び第3孔部63は、前後方向に対して垂直な断面において、同一の円形の断面形状を有する。また、横方向において中央に位置する第2孔部62は、前後方向に対して垂直な断面において、長軸が横方向に延び且つ短軸が上下方向に延びるほぼ長円形(または、楕円形)の断面形状を有する。これら孔部60は、キャップの横方向において中央の平面Zに対して対称になるように形成される。
図4は、側方キャップ(すなわち、番キャップ20#及び4番キャップ20#4)の構成を示す図である。図4(A)は、側方キャップの側面図であり、図4(B)は図4(A)の線B-Bに沿って見た断面図である。本実施形態では、複数の側方キャップ(20#1、20#4)同士は互いに同一形状を有する。図4からわかるように、本実施形態では、側方キャップには、中間キャップ(20#2、20#3)に設けられているような孔部が設けられていない。しかしながら、側方キャップは、孔部が設けられていないことを除いて、中間キャップと同一の構成とされる。
本実施形態では、このようにキャップ20に孔部60が形成された結果、中間キャップ(20#2、20#3)は、側方キャップ(20#1、20#4)よりも、クランクシャフト3から荷重を受けたときに変形し易い。換言すると、本実施形態では、中間キャップ(20#2、20#3)は、クランクシャフト3から荷重を受けたときに、側方キャップ(20#1、20#4)よりも変形し易くなるように孔部60を有する。
<作用・効果>
ところで、クランクシャフト3の回転中には、ジャーナル31とキャップ20のクランク軸受22との間に薄い油膜が形成される。この結果、クランクシャフト3が回転しても、ジャーナル31とクランク軸受22との間に生じる摩擦抵抗に伴う摩擦損失は小さい。
ところが、ジャーナル31からクランク軸受22への荷重が局所的に大きくなると、ジャーナル31とクランク軸受22との間に形成されていた油膜が部分的に破壊される。この結果、ジャーナル31とクランク軸受22とはクランクシャフト3の回転中に一部において互いに接触する(或いは、間の油膜が極めて薄くなる)ことになり、ジャーナル31には部分的な接触に伴って大きな摩擦損失が生じる。
図5~図8は、クランクシャフト3が2回転(1サイクル)する間において、ジャーナル31とキャップ20のクランク軸受22との間に生じる摩擦損失の推移を示す図である。図中、実線は、本実施形態のように2番、3番のキャップ20のみに孔部60が設けられている場合の推移を、破線は、全てのキャップ20に孔部60が設けられていない場合の推移をそれぞれ示している。また、点鎖線は、全てのキャップ20に孔部60が設けられている場合の推移を、点鎖線は、1番、4番のキャップ20のみに孔部60が設けられている場合の推移をそれぞれ示している。加えて、図中の#1、#2、#3は、1番シリンダ11#1での爆発時期、2番シリンダ11#2での爆発時期、3番シリンダ11#3での爆発時期での爆発時期をそれぞれ示している。
図5は、1番ジャーナル31#1と1番キャップ20#1のクランク軸受22との間に生じる摩擦損失の推移を示している。図5において、実線と一点鎖線と二点鎖線とはほぼ重なっている(図中には実線のみが表れている)。図5からわかるように、1番ジャーナル31#1では、1番シリンダ11#1で爆発が生じたときに最も大きな摩擦損失が生じる。このとき生じる摩擦損失は、全てのキャップ20の孔部60が設けられていない場合(破線)に比べて、少なくとも一部のキャップ20に孔部60が設けられている場合(実線、一点鎖線、二点鎖線)の方が小さいことがわかる。すなわち、2番、3番キャップ20のみに孔部60が設けられている場合又は全てのキャップ20に孔部60が設けられている場合に摩擦損失の増大を抑制することができる。
図6は、2番ジャーナル31#2と2番キャップ20#2のクランク軸受22との間に生じる摩擦損失の推移を示している。図6において、破線と一点鎖線とはほぼ重なっており(図中には破線のみが表れている)、実線と二点鎖線とはほぼ重なっている(図中には実線のみが表れている)。図6からわかるように、2番ジャーナル31#2では、1番シリンダ11#1及び2番シリンダ11#2において爆発が生じると大きな摩擦損失が生じる。このとき生じる摩擦損失は、全てのキャップ20の孔部60が設けられていない場合(破線)及び1番、4番キャップ20のみに孔部60が設けられている場合(一点鎖線)に比べて、2番、3番キャップ20のみに孔部60が設けられている場合(実線)又は全てのキャップ20に孔部60が設けられている場合(二点鎖線)の方が小さいことがわかる。すなわち、2番、3番キャップ20のみに孔部60が設けられている場合又は全てのキャップ20に孔部60が設けられている場合に摩擦損失の増大を抑制することができる。
図7は、3番ジャーナル31#3と3番キャップ20#3のクランク軸受22との間に生じる摩擦損失の推移を示している。図7において、破線と一点鎖線とはほぼ重なっており(図中には破線のみが表れている)、実線と二点鎖線とはほぼ重なっている(図中には実線のみが表れている)。図7からわかるように、3番ジャーナル31#3では、2番シリンダ11#2及び3番シリンダ11#3で爆発が生じたときに最も大きな摩擦損失が生じる。3番ジャーナル31#3では、2番ジャーナル31#1と同様に、全てのキャップ20の孔部60が設けられていない場合(破線)及び1番、4番キャップ20のみに孔部60が設けられている場合(一点鎖線)に比べて、2番、3番キャップ20のみに孔部60が設けられている場合(実線)又は全てのキャップ20に孔部60が設けられている場合(二点鎖線)の方が、摩擦損失が小さいことがわかる。
図8は、4番ジャーナル31#4と4番キャップ20#4のクランク軸受22との間に生じる摩擦損失の推移を示している。図8において、実線、破線、一点鎖線及び二点鎖線はほぼ重なっており、図中には実線のみが表れている。図からわかるように、4番ジャーナル31#2では、3番シリンダ11#3において爆発が生じると大きな摩擦損失が生じる。しかしながら、図からわかるように、4番ジャーナル31#4では、キャップ20に孔部60が設けられているか否かによっては摩擦損失は変化しない。
以上より、本実施形態のように全てのキャップ20又は2番及び3番キャップ20のみに孔部60を設けることにより、主に2番ジャーナル31#2及び3番ジャーナル31#3における摩擦損失を低減することができ、よってクランクシャフト3全体において摩擦損失を低減することができる。
また、本実施形態では、2番及び3番のキャップ20のみに孔部60が設けられており、1番及び4番のキャップ20には孔部60が設けられていない。この結果、シリンダブロック組立体の製造コストや製造時間を低減することができる。以下、この理由について説明する。
キャップを製造するにあたっては、切削加工によってキャップを製造することが考えられる。この場合、最初に孔部60の設けられていないキャップを切削加工によって製造すると共に、その後、一部のキャップについては孔開け加工によって孔部60を設けることになる。したがって、孔部60が設けられるキャップは、孔部60が設けられないキャップに対して一つ多くの製造工程が必要になる。
このため、孔部60が設けられたキャップに必要な製造コストや製造時間は、孔部60が設けられていないキャップに必要な製造コストや製造時間よりも多い。したがって、キャップ全体の製造コストや製造時間を考えた場合、孔部60が設けられるキャップの数は少ない方が好ましい。
ここで、本実施形態では、2番及び3番のキャップ20のみに孔部60が設けられており、1番及び4番のキャップ20には孔部60が設けられていない。このため、孔部60が設けられるキャップの数を減らすことができ、よってシリンダブロック組立体の製造コストや製造時間を低減することができる。以上より、本実施形態によれば、クラックジャーナルとクランク軸受との間の摩擦損失を低減しつつ、シリンダブロック組立体の製造コストや製造時間を低減することができる。
また、本実施形態では、一つのキャップ20に複数の孔部60が設けられる。このため、隣り合う孔部60の間(例えば、第1孔部61と第2孔部62との間)には、実質的に上下に延びる梁が形成されることになる。この結果、キャップ20の横方向において広い範囲で変形し易い領域を形成しつつ、キャップ20の孔部60周りの部分が必要以上に大きく変形してしまうことが抑制される。
<変形例>
次に、図9~図13を参照して、上記実施形態の変形例について説明する。下記の変形例では、上記実施形態に対して、キャップ20の構成、特にキャップ20に形成された孔部の構成が異なっている。
図9は、第1変形例に係る中間キャップの構成を示す図である。図9(A)は、中間キャップの側面図であり、図9(B)は、図9(A)の線B-Bに沿って見た断面平面図である。
図9からわかるように、第1変形例では、中間キャップ(20#2、20#3)は、上記実施形態と同様に、第1孔部61’、第2孔部62’及び第3孔部63’の三つの孔部60’を備える。これら三つの孔部61’、62’、63’は、全て、前後方向に対して垂直な断面において、同一の円形の断面形状を有する。したがって、一つのキャップ20に設けられたこれら三つの孔部61’、62’、63’は、互いに同一形状を有する。
第1変形例によれば、三つの孔部60’は同一の円形の断面形状を有するため、キャップに孔部60’を形成するに当たって一つのドリルを用いて全ての孔部60’を穴開け加工することができる。したがって、第1変形例によれば、キャップ20の製造を容易にすることができる。
図10は、第2変形例に係る中間キャップ(20#2、20#3)の構成を示す図である。図10(A)は、中間キャップの側面図であり、図10(B)は、図10(A)の線B-Bに沿って見た断面平面図である。
図10からわかるように、第2変形例では、中間キャップ(20#2、20#3)は、それぞれ一つの孔部64を備える。孔部64は、中間キャップを貫通するように前後方向に延びる。
また、第2変形例における孔部64は、前後方向に対して垂直な断面において、長辺が横方向に延び且つ短辺が上下方向に延びるほぼ矩形の断面形状を有する。第2変形例における孔部64は、上下方向に見たときに、凹部21の横方向における両端の内側に位置するように配置される(すなわち、図10(A)における領域Y内に配置される)。特に、第2変形例における孔部64は、キャップ20の横方向において中央の平面Zに対して対称になるように形成される。
上記第1変形例及び第2変形例に示したように、中間キャップ(20#2、20#3)は、一つの孔部のみを有していてもよいし、三つの孔部を有していてもよい。或いは、中間キャップは、三つ以外の複数個(二つ、四つ、五つ等)の孔部を有していてもよい。
ただし、これらキャップ20に設けられた孔部の個数に関わらず、これら孔部は、上記前後方向に延びるように形成されることが好ましく、また、キャップ20を貫通して延びるように形成されることが好ましい。このように孔部を形成することにより、穴開け加工が行い易くなる。加えて、キャップ20に複数個の孔部が設けられる場合には、これら孔部は上記前後方向に並んで配置されることが好ましい。
また、前後方向に対して垂直な断面において、孔部は、円形、長円形、楕円形又は矩形以外の断面形状を有していてもよい。また、キャップ20に複数個の孔部が設けられる場合には、前後方向に対して垂直な断面におけるこれら孔部の断面形状は互いに同一形状であることが好ましい。
いずれにせよ、各キャップ20に設けられる孔部の個数、形状及び位置に応じてキャップ20の変形し易さが変化する。したがって、各キャップ20に設けられる孔部の個数、形状及び位置は、クランクシャフト3に爆発荷重が加わったときに、対応するジャーナル31が変形により傾く程度等に基づいて設計される。したがって、クランクシャフト3に爆発荷重が加わったときに、対応するジャーナル31が変形により傾く程度がジャーナル31毎に異なっていれば、各キャップ20に設けられる孔部の個数、形状及び位置は、キャップ20毎に異なるように設計されてもよい。
図11は、第3変形例に係る中間キャップ(20#2、20#3)の構成を示す図である。図11(A)は、中間キャップの側面図であり、図11(B)は、図11(A)の線B-Bに沿って見た断面平面図である。
図11からわかるように、第3変形例では、中間キャップ(20#2、20#3)は、溝70を備える。溝70は、キャップ20の前後方向に位置する二つの側面にそれぞれ一つずつ設けられる。各溝70は、横方向に延びるように形成される。特に、本実施形態では、各溝70は、凹部21から離れて凹部21の外周に沿うように湾曲している。また、本実施形態では、溝70は全体に亘って同じ深さになるように形成される。
さらに、本実施形態では、中間キャップ(20#2、20#3)の二つの側面に設けられた二つの溝70は、前後方向に対して垂直な平面に対して対称形状となるように形成される。加えて、各溝70は、キャップ20の横方向において中央の平面Zに対して対称になるように形成される。
また、各溝70の少なくとも一部(好ましくは全部)は、上下方向に見たときに、凹部21の横方向における両端の内側に配置される(すなわち、図3(A)における領域Y内に配置される)。換言すると、これら溝70の少なくとも一部(好ましくは全部)は、上下方向に見たときに、いずれもそのクランクキャップの凹部21(すなわちクランク軸受22)と重なるように配置される。
第3変形例では、溝70は横方向においてある程度の長さに亘って同じ深さで延びている。したがって、本変形例のキャップ20は、溝70が延びている範囲に亘って均等に変形し易くなる。
また、第3変形例では、溝70は凹部21から離れて配置される。したがって、溝70を設けることによって凹部21を形成する表面積が小さくなってしまうことはない。凹部21を形成する表面積が小さくなるとクランクシャフト3を支持する表面積が小さくなって凹部21の表面に加わる応力が大きくなるところ、本変形例によればこのように応力が大きくなることが抑制される。
加えて、第3変形例では、二つの溝70は互いに対して対称形状に形成される。また、各溝70は平面Zに対して対称になるように形成される。このため、キャップ20の変形し易さは前後方向及び横方向において対称的となっている。この結果、キャップ20に加わる応力が偏ることが抑制される。
なお、第3変形例では、溝70の深さは全体に亘って一定である。しかしながら、溝70の深さは、領域毎に異なっていてもよい。これにより、キャップ20の変形し易さを領域毎に調整することができる。また、第3変形例では、キャップ20の各側面に一つの溝70のみが設けられている。しかしながら、キャップ20の各側面に複数の溝が設けられてもよい。
図12は、第4変形例に係る中間キャップ(20#2、20#3)の構成を示す図である。図12(A)は、中間キャップの側面図であり、図12(B)は、図12(A)の線B-Bに沿って見た断面平面図である。
図12からわかるように、第4変形例では、中間キャップ(20#2、20#3)は、第3変形例と同様に溝71を備える。ただし、第4変形例では、溝71は、第3変形例の溝70とは異なり、キャップ20の下面まで続くように延びている。その他の点では、第4変形例の溝71は、第3変形例の溝70と同様な構成である。
図13は、第5変形例に係る中間キャップ(20#2、20#3)の構成を示す図である。図13(A)は、中間キャップの側面図であり、図13(B)は、図13(A)の線B-Bに沿って見た断面平面図である。
図13からわかるように、第5変形例では、中間キャップ(20#2、20#3)は、溝72及び一つの円形断面の孔部73を備える。溝72は、第4変形例の溝71と同様に形成される。また、孔部73は、溝72と凹部21との間に設けられる。
なお、第5変形例では、キャップ20の各側面に一つの溝70が設けられているが、複数の溝が設けられてもよい。また、第5変形例のキャップ20では、円形断面の孔部73が一つのみ設けられているが、複数の任意の断面形状の孔部が設けられてもよい。加えて、第5変形例のキャップ20では、溝72と凹部21との間に孔部73が設けられているが、溝72と孔部73とは任意の位置関係で配置されてよい。
上記実施形態及び変形例をまとめると、中間キャップ(20#2、20#3)は、クランクシャフトから荷重を受けたときに側方キャップ(20#1、20#4)よりも変形し易くなるように、側方キャップの形状に対して一部が除去された除去部分(すなわち、孔部や溝)を備える形状を有するように構成されているといえる。
特に、上記実施形態及び変形例では、除去部分は凹部21から離れて配置される。したがって、除去部分を設けることによって凹部21を形成する表面積が小さくなってしまうことが抑制され、よって凹部21を形成する表面に加わる応力が大きくなることが抑制される。
<シリンダブロック組立体の製造方法>
次に、図14を参照して、シリンダブロック組立体の製造方法について説明する。図14は、図3及び図4に示したキャップ20を備えるシリンダブロック組立体の製造手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、孔部60(又は溝70)が設けられていないキャップが製造される。具体的には、例えば、直方体のブランクの外周を切削加工することによって、孔部60が設けられていなキャップ(以下、斯かるキャップを「未加工キャップ」ともいう)が製造される。
次いで、ステップS12において、ステップS11で製造された未加工キャップのうち一部に対して孔開け加工が行われ、これによって未加工キャップを貫通する孔部60が未加工キャップに形成される。この結果、孔開け加工が行われたキャップ(以下、「加工済みキャップ」ともいう)は、未加工キャップに比べて、シリンダブロック10への組み付け後にクランクシャフト3から荷重を受けたときに変形し易くなる。
なお、孔部60の代わりに図11に示したような溝70を設ける場合には、ステップS12において切削加工が行われ、これによって未加工キャップの側面(特に、シリンダブロック10に組み付けたときに前後方向に位置する側面)に溝70が形成される。したがって、これらをまとめて表現すると、ステップS12では、一部の未加工キャップに対して、クランクシャフト3から荷重を受けたときに変形し易くなるように、一部を除去する除去加工が行われる。
次いで、ステップS13において、未加工キャップ及び加工済みキャップがシリンダブロックに組み付けられる。具体的には、クランクシャフト3の複数のジャーナル31のうち中間ジャーナル(31#2、31#3)に対して除去加工が行われた加工済みキャップが組み付けられる。また、複数のクランクジャーナル31のうち側方ジャーナル(31#1、31#4)に対して除去加工が行われていない未加工キャップが組み付けられる。
以上、本開示に係る好適な実施形態を説明したが、本開示はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
1 内燃機関
2 シリンダブロック組立体
3 クランクシャフト
4 ピストン
5 コンロッド
10 シリンダブロック
11 シリンダ
13 クランク軸受
20 クランクキャップ
22 クランク軸受
31 クランクジャーナル
60、64 孔部

Claims (13)

  1. 一列に並んだ三つのシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダの整列方向に一列にならんで前記シリンダブロックに固定される四つのクランクキャップとを備え、
    各クランクキャップ及び前記シリンダブロックにはクランクシャフトを回転可能に支持するクランク軸受が設けられ、
    前記クランクキャップは前記整列方向において各シリンダの両側に一つずつ配置され、
    一列に並んだ複数の前記クランクキャップのうち中間に位置する二つの中間クランクキャップは、両端に位置する二つの側方クランクキャップよりも、前記クランクシャフトから荷重を受けたときに変形し易くなるように、前記側方クランクキャップに対して一部が除去された除去部分を備える形状を有する、シリンダブロック組立体。
  2. 前記除去部分は、前記クランクキャップを貫通して延びる孔部を含む、請求項1に記載のシリンダブロック組立体。
  3. 前記孔部は、一つの前記クランクキャップに複数個設けられる、請求項2に記載のシリンダブロック組立体。
  4. 一つの前記クランクキャップに設けられた複数個の前記孔部は、前記シリンダの整列方向及び前記クランクキャップの前記シリンダブロックへの取り付け方向に対して垂直な方向に並んで配置される、請求項3に記載のシリンダブロック組立体。
  5. 一つの前記クランクキャップに設けられた複数個の前記孔部は互いに同一形状を有する、請求項3又は4に記載のシリンダブロック組立体。
  6. 前記孔部は、前記シリンダの整列方向に延びるように形成される、請求項2~5のいずれか1項に記載のシリンダブロック組立体。
  7. 前記除去部分は、前記クランクキャップの前記シリンダの整列方向に位置する側面に形成された溝を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のシリンダブロック組立体。
  8. 前記溝は、前記クランクキャップの前記シリンダの整列方向に位置する二つの側面上に対称形状となるように形成される、請求項7に記載のシリンダブロック組立体。
  9. 前記除去部分の少なくとも一部は、前記シリンダブロックへの取付方向に見たときに前記クランクキャップの軸受と重なるように配置される、請求項1~8のいずれか1項に記載のシリンダブロック組立体。
  10. 前記中間クランクキャップ同士は互いに同一形状を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載のシリンダブロック組立体。
  11. 前記側方クランクキャップ同士は互いに同一形状を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載のシリンダブロック組立体。
  12. 一列に並んだ三つのシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダの整列方向に一列に並んで前記シリンダブロックに固定されてクランクシャフトを回転可能に支持する四つのクランクキャップと、を備えるシリンダブロック組立体の製造方法であって、
    複数の同一形状のクランクキャップを製造する工程と、
    製造された前記クランクキャップのうち一部のクランクキャップに対して、前記クランクシャフトから荷重を受けたときに変形し易くなるように、一部を除去する除去加工を行う工程と、
    前記クランクシャフトの複数のクランクジャーナルのうち、中間に位置する二つの中間クランクジャーナルに対して前記除去加工が行われたクランクキャップを組み付ける工程と、
    前記複数のクランクジャーナルのうち両端に位置する側方クランクジャーナルに対して前記除去加工が行われていないクランクキャップを組み付ける工程とを備える、シリンダブロック組立体の製造方法。
  13. 前記除去加工は、前記クランクキャップを貫通する孔部を形成する加工又は前記クランクキャップの前記シリンダの整列方向に位置する側面に溝を形成する加工を含む、請求項12に記載のシリンダブロック組立体の製造方法。
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