JP2008144932A - すべり軸受 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 クランクシャフト1のクランクピン3に隣り合わせて両コンロッド5、6を取り付けてあり、各コンロッド5、6にそれぞれすべり軸受4が装着されている。各すべり軸受4は、上方側部材11と下方側部材12とからなり円筒状に形成されている。
左のすべり軸受4の上方側部材11における摺接面4Aには、軸方向の一端側(左方側)の領域にクラウニング4Bが形成されている。また、右のすべり軸受4の上方側部材11における摺接面4Aには、軸方向の他端側(右方側)の領域にクラウニング4Bが形成されている。
【効果】 摺接面4Aの片当りを良好に防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明はすべり軸受に関し、より詳しくは摺接面における軸方向の端部にクラウニング(退没部)を形成した半割りすべり軸受に関する。
近年、自動車用エンジンの高出力化への要望が強く、しかも排気ガスや燃費規制の強化に伴って、エンジンの高筒内圧化および小型軽量化が進んでいる。これに伴い、自動車用エンジンのクランクシャフトを軸支するすべり軸受は面圧が上昇する傾向にある。
このようにすべり軸受の面圧が上昇傾向にあり、他方、クランクシャフトやハウジングの剛性が相対的に低下しているため、最近のすべり軸受においては、摺接面の軸方向の端部が片当りしやすいという欠点が指摘されている。
そこで、従来、摺接面の片当りと摩耗を防止するために、摺接面における軸方向の両端側にクラウニング(退没部)を形成したすべり軸受が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2、非特許文献1)。
このような従来のすべり軸受は例えば自動車用エンジンのコンロッドの基部に装着されてクランクピンと摺動するようになっている。このような従来のすべり軸受においては、摺接面の軸方向の両端側に傾斜面等からなるクラウニングを設けているので、クランクピンの中央部が半径方向に撓んだ場合においても、クランクピンの外周部と摺動する摺接面の軸方向の両端側の領域が焼付いたり、疲労を起こしたりすることを抑制することができる。
換言すると、摺接面の軸方向の両端部側にクラウニングを設けていないすべり軸受であると、摺接面における軸方向の両端側の箇所がクランクピンの外周面と片当りして、その部分が焼付いたり、疲労を起こすという欠点があった。
特開2002−266848号公報 特開平4−54311号公報 2006年11月刊行「自動車技術」Vol.60の第50頁〜第55頁「すべり軸受の鉛フリー化対応技術」
ところで、上述したような摺接面の軸方向の両端側にクラウニングを設けたすべり軸受であっても、次のような欠点が指摘されていたものである。すなわち、例えば図1に示したように、V型多気筒のエンジンにおいては、1つのクランクピン3に2本のコンロッド5、6を隣接させて取り付ける場合がある。
この場合には、それら各コンロッド5、6に装着されてクランクピン3を軸支する各すべり軸受4、4は、クランクピン3の一端側(左方側)となるすべり軸受4の摺接面における軸方向の一端側(左上方側)の領域と、クランクピン3の他端側(右方側)となる第2のすべり軸受4の摺接面における軸方向の他端側(右上方側)の領域がクランクピン3の外周面と片当りしやすくなる(図1に矢印Aで表示した箇所)。
このように両方のすべり軸受4、4の摺接面における軸方向の一方の側が片当りする理由は、燃焼室の爆発荷重が各コンロッド5、6を介してそれらのすべり軸受4、4に作用するタイミングがずれるためと考えられる。
上述したようなV型多気筒のエンジンのコンロッド軸受として、摺接面の軸方向両端の領域にクラウニングを設けたすべり軸受を採用すると、軸方向両端側にクラウニングを設けたことによりクランクピンと摺接する摺接面の面積が少ないことですべり軸受の負荷容量が低下して、かえって摺接面に疲労が発生したり、焼付きが助長されるという欠点が生じる。
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、一対の上部側部材と下部側部材とを抱き合わせて全体として円筒状に形成されるとともに、上記上部側部材と下部側部材の内周面からなる摺接面によって回転軸を摺動自在に軸支するようにしたすべり軸受において、
上記上部側部材および下部側部材の内周面における軸方向の一方の端部側に本来の摺接面よりも退没したクラウニングを形成したものである。
このような構成によれば、摺接面の負荷容量が減少することを抑制して、摺接面の片当りや焼付きが生じにくいすべり軸受を提供できる。
以下、本発明を自動車用エンジンのコンロッド軸受に用いた実施例について説明すると、図1ないし図2はV型8気筒の自動車用エンジンにおけるクランクシャフト1の要部を示したものである。
クランクシャフト1は、円柱状をした複数のクランクジャーナル2と、隣り合う各クランクジャーナル2の間に配置された複数のクランクピン3とを備えており、各クランクジャーナル2は図示しないすべり軸受を介してシリンダブロックに回転自在に軸支されている。
各クランクピン3の外周部には後述するすべり軸受4、4を介して第1コンロッド5と第2コンロッド6の基部を隣接させて、かつ背中合わせに取り付けている。
第1コンロッド5と第2コンロッド6の基部には、クランクピン3を貫通させる貫通孔5A、6Aが設けられている。第1コンロッド5の貫通孔5Aの内周面に一方のすべり軸受4を装着してあり、第2コンロッド6の貫通孔6Aの内周面に他方のすべり軸受4を装着している。そして、両コンロッド5、6に装着した両すべり軸受4、4の摺接面(内周面)4Aがクランクピン3の外周面と摺動するようになっている。
図2に示すように、両コンロッド5、6は、クランクシャフト1の軸方向と直交させてクランクピン3に取り付けてあり、また、クランクシャフト1の一端側(左方側)から両コンロッド5、6を見ると、それらはクランクピン3の軸心を通る仮想の鉛直面100を挟んで一方と他方にエンジンのバンク角に応じて傾斜するようになっている。換言すると、両コンロッド5、6は円周方向において相互に位相をずらしてクランクピン3に取り付けられている。両コンロッド5、6の先端部(上端部)にはそれぞれ図示しないピストンが連結されており、これらの各ピストンおよび両コンロッド5、6は図示しない燃焼室での燃料の爆発に伴って往復動されるようになっている。
しかして、本実施例は、両コンロッド5、6に装着した各すべり軸受4、4の摺接面4Aを改良することで、該摺接面4Aの片当りを防止できるようにしたものである。
各すべり軸受4は、半径方向の断面が円弧状となる上方側部材11と下方側部材12とからなり、それらを抱き合わせて全体として軸方向に短い円筒状に形成されている。そして、上方側部材11と下方側部材12とからなるすべり軸受4を各コンロッド5、6の貫通孔5A、6Aに次のようにして装着している。
すなわち、図3に示すように、上方側部材11と下方側部材12における一対の突合せ部13を結ぶ仮想の平面101が各コンロッド5、6の長手方向と直交するように、上方側部材11と下方側部材12を各コンロッド5、6の貫通孔5A、6Aの内周面に装着している。換言すると、両コンロッド5、6に装着されたすべり軸受4、4の上方側部材11と下方側部材12は、円周方向において相互に位相をずらしてクランクピン3に取り付けられている。
このような状態で各すべり軸受4を各コンロッド5、6に装着しているので、図示しない燃焼室内で燃料が爆発してピストンを介して各コンロッド5、6が押し下げられた際に、それらの各コンロッド5、6に作用する爆発荷重を上方側部材11および下方側部材12の摺接面(内周面)4Aの円周方向の中央部で受けることができるようになっている。
本実施例においては、上述した構成を前提として、各すべり軸受4の摺接面4Aにおける軸方向の一方の端部側に傾斜面からなるクラウニング(退没部)4Bを形成したものである。
すなわち、図4ないし図5は、第1コンロッド5に装着したすべり軸受4の上方側部材11を示したものであり、上方側部材11における摺接面(内周面)4Aのクランクピン3の一端側(図1において左方側)となる領域にクラウニング4Bを設けている(図5に斜線で示す領域参照)。
このクラウニング4Bは、図6に断面図で示すように、軸方向の一端側が低くなる傾斜面から構成されて、本来の摺接面4A(内周面)よりも退没しており、この傾斜面からなるクラウニング4Bは、上方側部材11の摺接面4Aにおける円周方向の中央部とその前後50°の領域に形成されている。また、傾斜面からなるクラウニング4Bの軸方向寸法は4mmに設定してあり、クラウニング4Bの深さ(半径方向の最大退没量)は0.005mm(5μm)に設定している。
なお、図6は理解しやすいようにクラウニング4Bの勾配を誇張して表現してあるが、実際の下方側部材12に設けた傾斜面からなるクラウニング4Bは肉眼では他の内周面の箇所との違いを認識できない程度の僅かな退没量となっている。
また、上記クラウニング4Bの幅(軸方向寸法)、深さ(退没量)および円周方向の領域等の各寸法は軸受の大きさや片当たりの量に応じて適宜設定することができる。自動車用エンジンの場合は、軸方向寸法は2〜10mm程度、深さは0.001〜0.015mm(1〜15μm)程度、円周方向の領域は摺接面4Aの円周方向中央部とその前後30°〜70°程度が好ましい範囲である。
また、第1コンロッド5のすべり軸受4の下方側部材12の摺接面4Aについては、クランクピン3の軸方向の中央側(図1において右側)に上記下方側部材12と同様の傾斜面からなるクラウニング4Bを形成している。
これは、下方側部材12にはもともと爆発荷重が直接かからないために片当たりは生じにくいのであるが、クランクピン3の変形は下方側部材12に対してはクランクピン3の軸方向の中央側が突出する形になるので、クランクピン3の変形が大きな場合は上記の構成が有効になるとともに、上記構成とすることによって上方側部材11と下方側部材12を共通の部品とすることができるので、部品点数を削減し、コストダウンを図ることができる。
なお、上述の通り、下方側部材12にはもともと爆発荷重が直接かからないため、下方側部材12にクラウニング4Bを設けてクランクピン3と摺接する摺接面の面積が減少したとしても、疲労や焼付きが生じる危険性は非常に少ない。
このように、第1コンロッド5のすべり軸受4を構成する上方側部材11には、軸方向の一端側となる摺接面(内周面)4Aに、下方側部材12には、クランクピン3の軸方向の中央側となる摺接面(内周面)4Aに上述したクラウニング4Bを形成している。
また、第2コンロッド6に装着したすべり軸受4の摺接面4Aにおける軸方向の一方の端部側(図1における右方側)には、上記第1コンロッド5のものと同様にクラウニング4Bを設けている。より詳細には、この第2コンロッド6側のすべり軸受4の上方側部材11の摺接面4Aにおける軸方向の他端側(図1における右方側)、つまり摺接面4Aにおけるクランクピン3の他端側に上記図5および図6に図示したものと同様のクランニング4Bを形成している。また、第2コンロッド6側のすべり軸受4の下方側部材12の摺接面4Aにおけるクランクピン3の軸方向中央側に上記図5および図6に図示したものと同様のクランニング4Bを形成している(図1参照)。
このように、本実施例においては、クランクピン3の外周部に隣り合わせで第1コンロッド5と第2コンロッド6を取り付けている。そして、第1コンロッド5のすべり軸受4の上方側部材11の摺接面4Aにおけるクランクピン3の一端側(図1の左側)に上記クラウニング4Bを形成し、下方側部材12の摺接面4Aにおけるクランクピン3の軸方向中央側(図1の右側)に上記クラウニング4Bを形成している。また、第2コンロッド6のすべり軸受4の上方側部材11の摺接面4Aにおけるクランクピン3の他端側(図1の右側)に上記クラウニング4Bを形成し、下方側部材12の摺接面4Aにおけるクランクピン3の軸方向中央側(図1の左側)にクラウニング4Bを形成している。なお、下方側部材12におけるクラウニング4Bは省略しても良い。換言すると、本実施例においては、少なくとも図1に摺接面4Aが片当りしやすい箇所として表示した箇所Aと対応する上方側部材11の摺接面4Aの箇所にクラウニング4Bを形成するようにしている。
本実施例はこのように構成しているので、燃焼室での燃料の爆発に伴って、両コンロッド5、6が爆発荷重によってタイミングをずらして急激に押し下げられてクランクピン3の軸方向中央部が両端部よりも半径方向に僅かに撓んだ際においても、両コンロッド5、6のすべり軸受4の摺接面4Aには上述した箇所にクラウニング4Bが形成されているので、そのクラウニング4Bを設けた摺接面4Aの箇所がクランクピン3と片当りするのを良好に防止することができる。
これにより、両すべり軸受4、4の摺接面4Aの片当りと摩耗を防止して、両すべり軸受4の摺接面4Aの焼付きを良好に防止することができる。
本願の発明者は、摺接面4Aにクラウニングを形成していないすべり軸受4を図1に示すような隣り合う両コンロッド用のすべり軸受として採用した場合について実験を行った。実験条件は、摺接面の面圧は90MPa、相手軸の周速は10.5m/s、摺接面の最小油膜厚さは0.5μmであった。
この実験の結果、クラウニングを形成しないすべり軸受4においては、図7に示すようにすべり軸受4を構成する上方側部材および下方側部材における摺接面における斜線Bで示した領域に疲労、局部摩耗(5μm以上)および焼付きが発生した。
これに対して同一実験条件で本実施例について実験を行った結果は、両すべり軸受4の摺接面4Aに疲労や損傷もなく、摩耗量も5μm以下の僅かなものとなった。
このように、本実施例によれば、摺接面4Aに疲労や焼付きが生じにくいすべり軸受4を提供することができる。
次に、図8は本発明の第2実施例を示したものである。上記第1実施例においては、すべり軸受4の上方側部材11と下方側部材12の摺接面4Aにおける円周方向の所定領域だけにクラウニング4Bを形成していたが、この第2実施例においては、上方側部材11および下方側部材12の摺接面4Aにおける円周方向の全域にわたって図6と同様の断面を有するクラウニング4Bを形成したものである。
また、図9は本発明の第3実施例を示したものである。この第3実施例においては、すべり軸受4の上方側部材11と下方側部材12の摺接面4Aにおける円周方向の中央部とその前後にわたる半円状の領域に図6と同様の断面を有するクラウニング4Bを形成したものである。
なお、上記各実施例においては、クラウニング4Bの断面形状は傾斜面となっていたが、図10に示すように断面が滑らかなR形状のクラウニング4Bを採用しても良い。
本発明の一実施例を示す正面図。 図1のII―II線に沿う断面図。 図2の第1コンロッド5とそれに装着したすべり軸受4との配置関係を示す図。 図1の第1コンロッド5に装着したすべり軸受4の上方側部材11を示す側面図。 図4の底面図。 図5のVI―VI線に沿う要部の断面図。 クランニングを形成しない従来技術のすべり軸受の実験結果を示す平面図。 本発明の第2実施例であるすべり軸受4の上方側部材11の底面図。 本発明の第3実施例であるすべり軸受4の上方側部材11の底面図。 本発明の他の実施例を示すすべり軸受4におけるクラウニング4Bの断面図。
符号の説明
1…クランクシャフト 3…クランクピン
4…すべり軸受 4A…摺接面
4B…クラウニング 11…上方側部材
12…下方側部材

Claims (7)

  1. 一対の上部側部材と下部側部材とを抱き合わせて全体として円筒状に形成されるとともに、上記上部側部材と下部側部材の内周面からなる摺接面によって回転軸を摺動自在に軸支するようにしたすべり軸受において、
    上記上部側部材および下部側部材の内周面における軸方向の一方の端部側に本来の摺接面よりも退没したクラウニングを形成したことを特徴とするすべり軸受。
  2. 上記クラウニングは、上記上部側部材および下部側部材の内周面における円周方向の全域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のすべり軸受。
  3. 上記クラウニングは、上記上部側部材および下部側部材の内周面における円周方向の中央部とその前後にわたる半円状の所定領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のすべり軸受。
  4. 上記クラウニングの軸方向の断面は軸方向の端部側が低くなる傾斜面となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のすべり軸受。
  5. 上記クラウニングの軸方向の断面は軸方向の端部側が低くなる滑らかなR形状となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のすべり軸受。
  6. 上記回転軸は、エンジンのコンロッドを軸支するクランクピンであって、1つのクランクピンの外周部に上記すべり軸受を介して2つのコンロッドを隣接させて背中合わせに取り付けてあり、
    第1のコンロッドに装着されたすべり軸受は、上記上部側部材におけるクランクピンの一端側となる内周面に上記クラウニングが形成されており、
    第2のコンロッドに装着されたすべり軸受は、上記上部側部材におけるクランクピンの他端側となる内周面に上記クラウニングが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のすべり軸受。
  7. 各上部側部材および下部側部材は、それぞれのコンロッドの長手方向と直交して設けられており、第1のコンロッドに装着された上部側部材および下部側部材と、第2のコンロッドに装着された上部側部材および下部側部材は、1つのクランクピンに対して円周方向に位相がずれて取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のすべり軸受。
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