JP2009275539A - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクジャーナル支持用の隔壁7にクランク室9の圧力変化を緩和するための呼吸孔11が設けられた内燃機関のシリンダブロック1において、呼吸孔11付近に作用する応力を分散可能とする。
【解決手段】呼吸孔11の内周面は、少なくとも平行に対向する2つの直線部12,13を有し、この2つの直線部12,13が、気筒2の中心軸線Lと平行に配置されている。これにより、呼吸孔11を円形としていた従来例に比べて応力集中箇所を多くできるようになるから、応力を分散することが可能になり、呼吸孔11が破損しにくくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、クランクジャーナル支持用の隔壁にクランク室の圧力変化を緩和するための呼吸孔が設けられたシリンダブロックに関する。特に、本発明は、呼吸孔の形状や配置形態を工夫している。
一般的に、内燃機関では、気筒内でピストンを往復運動させることによって気筒上方の燃焼室内の圧力を変化させ、この圧力変化を利用して燃焼室内に混合気を吸入させたり、混合気を圧縮させたりするようにしている。
しかし、内燃機関の気筒内でピストンが往復運動することに伴い、気筒と連通するクランク室では容積が変化して圧力が変化するようになる。この圧力変化は、内燃機関の運転時における抵抗の一つになり、好ましくない。
なお、クランク室は、シリンダブロックの下部に設けられるクランクジャーナル支持用の隔壁それぞれの対向間にできる空間のことであり、一般的な内燃機関の場合、前記各気筒に連通するクランク室は、オイルパンを通じて連通するようになっている。
しかし、前記のオイルパンは、内燃機関を搭載する車両の走行安定性を図るために内燃機関の低重心化が要求される関係より、浅く設計される傾向であるために、オイルパンを通じた前記各クランク室間の気体流通が行われにくくなっている。
そこで、前記のようなクランク室毎の圧力変化を緩和するために、例えば多気筒型内燃機関において隣り合うクランク室間の隔壁に貫通する呼吸孔を設け、隣り合う気筒間を連通させるようにすることが行われている(例えば特許文献1参照。)。
この呼吸孔は、要するに、気筒間に圧力差が生じる場合に、圧力の高い側から低い側へ空気を流通させるための孔である。
なお、前記呼吸孔は、シリンダブロックの各気筒間の隔壁においてクランクシャフトより上方に設置される。
特開平7−145753号公報
上記特許文献1に示す従来例のように、隣り合う気筒間を連通して各クランク室の圧力変化を緩和するための呼吸孔の形状を連通方向から見て円形にしている場合、ピストンの往復運動の方向に荷重が繰り返し作用するために、前記円形の呼吸孔が前記荷重作用方向に広がって楕円形に変形しやすくなる。
このような荷重により前記楕円形に変形した呼吸孔において、気筒の中心軸線と直交する方向に沿って当該呼吸孔の中心を横切る直線と交差する2箇所に、応力が集中することが懸念される。
特に、前記圧力変化の緩和作用を可及的に高めるという観点からは、前記呼吸孔の開口面積を可及的に大きくするのが好ましいが、そのようにすると、前記応力が増大する傾向になるので、好ましくない。
但し、特許文献1に示す従来例では、前記呼吸孔の形状について円形以外の形状にしてもよいといった記載があるものの、呼吸孔の形状について何らかの優位性を持たせることを目的として円形以外の形状にするといった旨の記載や示唆はない。つまり、特許文献1に示す従来例は、本発明のように前記呼吸孔の形状を特別な技術思想に基づいて円形以外の特殊な形状にするといったものではない。
これに対し、例えば特開2006−249997号公報に示すように、隔壁に設けられる円形の呼吸孔内に円筒形のブッシュを嵌入することにより、隔壁の剛性アップを図るようにしたものも提案されている。この場合、部品点数ならびに組み付け作業工数が増えるので、コスト的に好ましくない。
この他、特開平6−346783号公報に示すように、シリンダライナの冷却水孔の断面形状をシリンダライナの軸方向よりも円周方向が長い形状とすることにより、応力集中を低減することが記載されている。
この先行技術は、孔の役割や形成位置等が本発明のものとはまったく異なるものであり、孔形状を工夫することにより応力集中を低減するということが記載された参考例として提示しただけである。
このような事情に鑑み、本発明は、クランクジャーナル支持用の隔壁にクランク室の圧力変化を緩和するための呼吸孔が設けられた内燃機関のシリンダブロックにおいて、前記呼吸孔付近に作用する応力を分散可能とすることを目的としている。
本発明は、クランクジャーナル支持用の隔壁にクランク室の圧力変化を緩和するための呼吸孔が設けられた内燃機関のシリンダブロックであって、前記呼吸孔の内周面は、少なくとも平行に対向する2つの直線部を有し、この2つの直線部が、気筒の中心軸線と平行に配置されている、ことを特徴としている。
そもそも、内燃機関の運転中は、シリンダブロックの各部に荷重が作用するが、特に、ピストンの往復運動に伴いクランクシャフトのジャーナル部を支持するシリンダブロックの隔壁とクランクキャップとに過大な荷重が繰り返し作用する。
このため、隔壁に設けてある呼吸孔付近にも荷重が作用して、当該呼吸孔が例えば気筒の中心軸線に沿って広がり、変形する傾向となる。
このように呼吸孔が変形する際、前記2つの直線部の各一端側および各他端側にできる4つの内隅に、応力が集中するようになる。
つまり、呼吸孔を円形としていた従来例に比べて応力集中箇所を多くできるようになるから、応力を分散することが可能になり、呼吸孔が破損しにくくなる等、シリンダブロックの耐久性向上に貢献できるようになる。
しかも、このように応力分散が可能になることに伴い、呼吸孔の開口面積を可及的に大きくすることが可能になるから、隔壁を介して隣り合うクランク室間での気体流通性を高めることが可能になって、圧力差の緩和作用を高めることが可能になる。
したがって、シリンダブロックの耐久性向上と、クランク室の圧力変化抑制効果の向上とを両立することが可能になる。
好ましくは、前記呼吸孔は、すべての隔壁に設けられる、ものとすることができる。この場合、隣り合うクランク室間が連通されるようになる。
好ましくは、前記2つの直線部間における中央線が、前記気筒の中心軸線上に配置される、ものとすることができる。
この構成によれば、前記4つの内隅に作用する応力の差が無くなるか、あるいは小さくなるので、呼吸孔がより破損しにくくなる。
好ましくは、前記呼吸孔の内周面において前記2つの直線部の各一端側および各他端側にできる内隅が、丸みを持つ形状とされる、ものとすることができる。
この構成によれば、応力が集中する内隅が丸みを持つ形状であるので、応力が分散されるようになり、呼吸孔の局部からの亀裂損傷を長期にわたって抑制または防止することが可能になる。
好ましくは、前記呼吸孔が、その連通方向から見て略方形とされ、前記2つの直線部と、それと直交する他の2つの直線部とを有する、ものとすることができる。
この構成では、呼吸孔の形状を特定しており、当該呼吸孔を比較的容易に製作することが可能になる。この呼吸孔の製作は、シリンダブロックを鋳造する場合には例えば中子と呼ばれる砂型を用いることによって行える他、シリンダブロックを製作した後で、切削加工することにより行えるが、いずれの場合でも、呼吸孔の製作を簡単かつ効率よく作業できるようになり、好ましい。
本発明では、各気筒間を連通して圧力変化を緩和するための呼吸孔に作用する応力を分散可能としているから、シリンダブロックの耐久性を向上するうえで有利となる。
しかも、それに伴い、呼吸孔の開口面積を可及的に大きくすることが可能になるから、各気筒と連通するクランク室の圧力変化を緩和する効果を高めるうえで有利となる。
したがって、シリンダブロックの耐久性向上と、クランク室の圧力変化抑制効果の向上とを両立することが可能になる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1から図6に、本発明の一実施形態を示している。
図1は、本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの一実施形態を示す正面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、図1の(3)−(3)線断面の矢視図、図4は、図1のシリンダブロックの平面図である。
図中、1はV型8気筒エンジンのシリンダブロックである。このシリンダブロック1の各バンク1L,1Rには、それぞれ複数の気筒2が設けられているとともに、各気筒2の周辺にウォータージャケット3が設けられている。なお、図1はV型8気筒DOHCエンジンの前方を見た正面図であるので、図中の右側が左バンク1L、図中の左側が右バンク1Rとなる。
各バンク1L,1Rの各気筒2には、図1に仮想線で示すように、ピストン4が往復変位可能に挿入されている。このピストン4は、コネクティングロッド5を介してクランクシャフト6に支持されている。
クランクシャフト6は、シリンダブロック1の下端に回転自在に支持されている。つまり、シリンダブロック1において各気筒2の下側には、クランクシャフト6のジャーナル部を回転自在に支持するための隔壁7が、気筒2の配列方向に所定間隔離れてそれぞれ設けられている。
この各隔壁7の下面に、クランクキャップ8がボルト等で取り付けられることによって、隔壁7とクランクキャップ8とで、クランクシャフト6のクランクジャーナル部が挟まれるようになっている。
隔壁7とクランクキャップ8とには、それぞれ半円凹状の軸受面が設けられており、この軸受面それぞれには、図示していないが、すべり軸受としてのメタルを介してクランクシャフト6のジャーナル部の外周面を受けるようになっている。
なお、シリンダブロック1の隔壁7は、V型8気筒エンジンの場合、5つとされ、それぞれ軸方向に並んで設けられる。
この隔壁7それぞれの対向空間、つまりクランク室9には、図2に示すように、クランクシャフト6のクランクピン6aおよびバランスウェイト6bが配置される。
このクランク室9それぞれは、シリンダブロック1の下端に取り付けられるオイルパン10を介して連通されている。
但し、近年では、エンジンの低重心化を図るためにオイルパン10を可及的に浅く設計する傾向であるので、オイルパン10がオイルで満たされている状態だと、各クランク室9間でオイルパン10を通じて気体が流通しにくくなることがある。
そこで、隣り合うクランク室9間を連通させるために、シリンダブロック1において隣り合うすべての隔壁7に、その厚み方向に貫通する呼吸孔11が設けられている。
この呼吸孔11は、各クランク室9間での気体の流通を許容して各クランク室9の圧力変化を緩和するためのものである。この実施形態では、呼吸孔11を、隔壁7それぞれに2つのバンク1L,1Rに対応して2つずつ設けている。
次に、本発明の特徴を適用した部分について、図5および図6を参照して詳細に説明する。
要するに、呼吸孔11付近に作用する応力を分散可能とするよう、呼吸孔11の形状と配置形態とを工夫するようにしている。
具体的に、この実施形態では、呼吸孔11の形状を、その連通方向から見て略正方形としたうえで、この呼吸孔11の内周面における4つの内隅をR形状、つまり丸く形成するようにしている。
この呼吸孔11の内周面における4つの直線部12,13,14,15のうち、平行に対向する第1、第2直線部12,13は、気筒2の中心軸線Lと平行に配置されており、当該第1、第2直線部12,13の中央線が気筒2の中心軸線L上に配置されている。これにより、必然的に、残りの第3、第4直線部14,15が、気筒2の中心軸線Lと直交する方向Xに沿って配置されるようになっている。
しかも、この実施形態では、前記の各呼吸孔11は、図2に示すように、ピストン3の往復運動やクランクシャフト6のバランスウェイト6bの回転運動に伴って、当該ピストン3やバランスウェイト6bでもって周期的に閉塞されないように配置されている。
このような特徴構成を有するシリンダブロック1の作用について、以下で説明する。
内燃機関の運転に伴いピストン3がそれぞれ往復運動をすると、シリンダブロック1の気筒2と連通するクランク室9の容積が変化する。
この容積変化に応じてクランク室9内の圧力が変化するが、例えばピストン3が下死点側から上死点側へ変位した場合、その変位に従ってクランク室9の容積が大きくなるので、これに伴って、通常は、クランク室9の内圧が低くなる。一方、ピストン3が上死点側から下死点方向に移動した場合には、その移動に従ってクランク室9の容積が小さくなるので、これに伴って、通常は、クランク室9の内圧が高くなる。
このように、ピストン3の往復運動によってクランク室9の内圧が変化する傾向となる場合に、クランク室9それぞれにおいて圧力が高くなる側から圧力が低くなる側へ向けて、各クランク室9内の気体が、隔壁7に設けてある呼吸孔11を通じて移動するようになる。
このような呼吸孔11を通じた呼吸作用でもって、クランク室9間に生じる圧力差が低減されるようになる。これにより、内燃機関の運転時におけるクランク室9の内圧変化に起因する抵抗を低減することが可能になる結果、内燃機関の出力向上や燃費向上を図るうえで有利となる。
ところで、内燃機関の運転中は、シリンダブロック1の各部に荷重が作用するが、特に、ピストン3の往復運動に伴いクランクシャフト6のジャーナル部を支持するシリンダブロック1の隔壁7とクランクキャップ8とに過大な荷重が繰り返し作用する。
このため、隔壁7に設けてある呼吸孔11付近にも荷重が作用して、当該呼吸孔11が例えば図6に示すように、気筒2の中心軸線Lに沿って広がり、小判形状に変形する傾向となる。なお、図6では、わかりやすくするために、変形を誇張して記載している。
このように呼吸孔11が変形する際、第1、第2直線部12,13とその両端に位置する4つの内隅に、応力が集中するようになる。
つまり、呼吸孔11を円形としていた従来例に比べて応力集中箇所を多くできるようになるから、応力を分散することが可能になり、その結果、呼吸孔11の局部からの亀裂損傷を長期にわたって抑制または防止することが可能になる等、シリンダブロック1の耐久性向上に貢献できるようになる。
しかも、このように応力分散が可能になることに伴い、呼吸孔11の開口面積を可及的に大きくすることが可能になるから、隔壁7を介して隣り合うクランク室9間での気体流通性を高めることが可能になって、圧力差の緩和作用を高めることが可能になる。したがって、シリンダブロック1の耐久性向上と、クランク室9の圧力変化抑制効果の向上とを両立することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下で例を挙げる。
(1)上記実施形態では、V型多気筒エンジンにおいて各隔壁7に呼吸孔11を2つずつ設けた例を挙げているが、各隔壁7に呼吸孔11を1つずつ設けるようにしてもよい。
具体的に、例えば図7に示すように、シリンダブロック1の前方の1番目から3番目までの隔壁7に、左バンク1Lの気筒2寄りに呼吸孔11を1つずつ設け、4番目および5番目の隔壁7に、右バンク1Rの気筒2寄りに呼吸孔11を1つずつ設けるようにすることができる。
その他、各隔壁7に呼吸孔11を1つずつ設ける場合として、例えばいずれか一方のバンク寄りに、一列に設ける形態とすることも可能である。
(2)上記実施形態では、V型多気筒エンジンに本発明の特徴を適用した例を示しているが、それ以外の型式の内燃機関にも本発明を適用することができる。
例えば図8および図9を参照して、本発明の他実施形態を説明する。この実施形態では、内燃機関として直列多気筒エンジンのシリンダブロックに本発明を適用する場合の例を示している。
具体的に、この実施形態でのシリンダブロック1の場合、その隔壁7それぞれに呼吸孔11が1つずつ設けられている。
この呼吸孔11そのものの形状や設置形態については、上記実施形態と基本的に同様である。つまり、呼吸孔11の形状は、その連通方向から見て略正方形とされているとともに、この呼吸孔11の内周面における4つの内隅がR形状、つまり丸みを持つように形成されている。
そして、呼吸孔11の内周面における4つの直線部12,13,14,15のうち、平行に対向する第1、第2直線部12,13は、気筒2の中心軸線Lと平行に配置されており、当該第1、第2直線部12,13間の中央線が気筒2の中心軸線L上に配置されている。これにより、必然的に、残りの第3、第4直線部14,15が、気筒2の中心軸線Lと直交する方向Xに沿って配置されるようになっている。
この実施形態の場合も、上記実施形態と同様に、呼吸孔11付近に作用する応力を効率よく分散することが可能になり、シリンダブロック1の耐久性向上が可能になる。
(3)上記各実施形態では、呼吸孔11をその連通方向に見た形状を略正方形とした例を挙げているが、その形状は特に限定されない。具体的には、図示していないが、呼吸孔11の形状を略長方形とすることも可能である。
また、図1や図8に示した呼吸孔11において、気筒2の中心軸線Lに直交する方向Xに沿う第3、第4直線部14,15については、直線形状とする必要はなく、曲面形状とすることが可能である。
具体的には、図示していないが、呼吸孔11の形状を小判形状とすることも可能である。小判形状とする場合には、平行に対向する直線部を気筒2の中心軸線Lに沿うように配置すればよい。
(4)上記実施形態では、シリンダブロック1の隔壁7すべてに呼吸孔11を設けた例を挙げているが、条件によっては少なくともいずれか一つの隔壁7に呼吸孔11を設けるようにすることが可能である。
例えば図10および図11に示すように、オイルパン10は、一般的に、内燃機関のフロント(Fr)側またはリア(Rr)側で浅い形状とすることがある。
このような場合、オイルパン10の浅い側に位置するクランク室9の下側開口がオイルパン10内のオイルで塞がれやすくなる。
そこで、図10に示すように、フロント(Fr)側を浅くしている場合には、シリンダブロック1におけるフロント(Fr)側から1番目の隔壁7のみに、呼吸孔11を設けるようにすることができる。
また、図11に示すように、リア(Rr)側を浅くしている場合には、シリンダブロック1におけるフロント(Fr)側から最後尾の5番目の隔壁7のみに、呼吸孔11を設けるようにしてもよい。
このようにすれば、下側開口が塞がれるクランク室9を外部と連通させることが可能になるので、当該クランク室9の圧力変化を緩和させることが可能になる。
本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの一実施形態で、正面から示す図である。 図1の(2)−(2)線断面の矢視図である。 図1の(3)−(3)線断面の矢視図である。 図1のシリンダブロックを平面的に示す図である。 図1の左バンクの呼吸孔およびその周辺を拡大して示す図である。 図5に示す呼吸孔に過大な荷重が作用したときの様子を説明するための図である。 本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの他実施形態で、図4に対応する図である。 本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの他実施形態で、図1に対応する図である。 図8の(9)−(9)線断面の矢視図である。 本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの他実施形態で、図3に対応する図である。 本発明に係る内燃機関のシリンダブロックの他実施形態で、図3に対応する図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
2 気筒
4 ピストン
5 コネクティングロッド
6 クランクシャフト
7 隔壁
8 クランクキャップ
9 クランク室
10 オイルパン
11 呼吸孔
12 中心軸線に平行な第1直線部
13 中心軸線に平行な第2直線部
14 中心軸線と直交する方向に沿う第3直線部
15 中心軸線と直交する方向に沿う第4直線部
L 気筒の中心軸線
X 中心軸線と直交する方向

Claims (5)

  1. クランクジャーナル支持用の隔壁にクランク室の圧力変化を緩和するための呼吸孔が設けられた内燃機関のシリンダブロックであって、
    前記呼吸孔の内周面は、少なくとも平行に対向する2つの直線部を有し、この2つの直線部が、気筒の中心軸線と平行に配置されている、ことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のシリンダブロックにおいて、
    前記呼吸孔は、すべての隔壁に設けられる、ことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関のシリンダブロックにおいて、
    前記2つの直線部間における中央線が、前記気筒の中心軸線上に配置される、ことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関のシリンダブロックにおいて、
    前記呼吸孔の内周面において前記2つの直線部の各一端側および各他端側にできる内隅が、丸みを持つ形状とされる、ことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
  5. 請求項4に記載の内燃機関のシリンダブロックにおいて、
    前記呼吸孔が、その連通方向から見て略方形とされ、前記2つの直線部と、それと直交する他の2つの直線部とを有する、ことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
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