JP2003106213A - エンジン - Google Patents

エンジン

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JP2003106213A
JP2003106213A JP2001299509A JP2001299509A JP2003106213A JP 2003106213 A JP2003106213 A JP 2003106213A JP 2001299509 A JP2001299509 A JP 2001299509A JP 2001299509 A JP2001299509 A JP 2001299509A JP 2003106213 A JP2003106213 A JP 2003106213A
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正寛 明田
Masanori Fujino
正憲 藤野
Taeko Kumatoriya
妙子 熊取谷
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】シリンダブロック6を上ブロック部分6a
と下ブロック部分6bとに分割可能にし、下ブロック部
分6bをブロック組付けボルト24で上ブロック部分6
aに組み付けられるようにしたエンジンにおいて、下ブ
ロック部分6bにブロック組付けボルト24を貫通させ
る下取付ボス28bを形成するに当たり、この下取付ボ
ス28bの下開口部を、下ブロック部分6b内またはオ
イルパン27内で開口させた、ことを特徴とするエンジ
ン。 【効果】下取付ボス28のボス孔内に侵入したオイル
は、その下開口部からオイルパン27内に戻り、エンジ
ン外に漏れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、本発明と同様、シリンダ中心軸線
(3)の方向を上下方向、シリンダヘッドの方を上、シリ
ンダブロックの幅方向を左右方向と見て、シリンダブロ
ックを上ブロック部分と下ブロック部分とに分割可能に
し、下ブロック部分をブロック組付けボルトで上ブロッ
ク部分に組み付けられるようにしたエンジンがある。
【0003】この種のエンジンでは、下ブロック部分に
ブロック組付けボルトを貫通させる下取付ボスを形成す
るに当たり、下取付ボスの下開口部が、シリンダブロッ
ク及びオイルパンの外で開口されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、次
の問題がある。 《問題1》 オイルが下取付ボスの下開口部からエンジ
ン外に漏れる。 下取付ボスの下開口部が、シリンダブロック及びオイル
パンの外で開口されているため、取付ボスのボス孔内に
侵入したオイルが、その下開口部からエンジン外に漏れ
る。
【0005】《問題2》 上下ブロック部分の合わせ面
の封止に手間がかかる場合がある。 上下ブロック部分の合わせ面を封止するに当たり、その
合わせ面に接着剤を塗布する場合がある。この場合、下
取付ボスの下開口部からのオイルの漏れを防止するに
は、下取付ボスの上開口部の周囲全てに接着剤を塗布
し、上開口部からオイルが侵入しないようにしておく必
要がある。この場合、上下ブロック部分の合わせ面の封
止に手間がかかる。
【0006】本発明の課題は、上記問題点を解決できる
エンジンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の構成
は、次の通りである。図6に示すように、シリンダ中心
軸線(3)の方向を上下方向、シリンダヘッド(4)の方を
上、シリンダブロック(6)の幅方向を左右方向と見て、
【0008】シリンダブロック(6)を上ブロック部分
(6a)と下ブロック部分(6b)とに分割可能にし、下ブ
ロック部分(6b)をブロック組付けボルト(24)で上ブ
ロック部分(6a)に組み付けられるようにしたエンジン
において、
【0009】下ブロック部分(6b)にブロック組付けボ
ルト(24)を貫通させる下取付ボス(28b)を形成する
に当たり、この下取付ボス(28b)の下開口部を、下ブ
ロック部分(6b)内またはオイルパン(27)内で開口さ
せた、ことを特徴とするエンジン。
【0010】
【発明の効果】(請求項1の発明)請求項1の発明は、
次の効果を奏する。 《効果1》 オイルが下取付ボスからエンジン外に漏れ
ない。 図6に示すように、下取付ボス(28)の下開口部を、下
ブロック部分(6b)内またはオイルパン(27)内で開口
させたため、下取付ボス(28)のボス孔内に侵入したオ
イルは、その下開口部からオイルパン(27)内に戻り、
エンジン外に漏れない。
【0011】《効果2》 上下ブロック部分の合わせ面
の封止に手間がかからない。 上下ブロック部分(6a)(6b)の合わせ面を封止するに
当たり、その合わせ面に接着剤を塗布する場合がある
が、下取付ボス(28b)のボス孔内にオイルが侵入して
も、オイルがエンジン外に漏れないため、下取付ボス
(28b)の上開口部の周囲全てに接着剤を塗布する必要
がない。このため、上下ブロック部分の合わせ面の封止
に手間がかからない。
【0012】(請求項2の発明)請求項1の発明は、請
求項1の発明の効果に加え、次の効果を奏する。 《効果3》 上下ブロック部分の合わせ面の封止力が高
い。 図6に示すように、下ブロック部分(6b)に前記軸受け
壁(10)の下壁部分(10b)を連結したため、上下ブロ
ック部分(6a)(6b)の合わせ面の封止がブロック組付
けボルト(24)と軸受けボルト(12)の両方で行われる
ため、上下ブロック部分(6a)(6b)の合わせ面の封止
力が高い。
【0013】(請求項3の発明)請求項3の発明は、請
求項1または請求項2のいずれかの発明の効果に加え、
次の効果を奏する。 《効果5》 シリンダブロックの剛性が高い。 図4・図5に示すように、シリンダブロック(6)の左右
の外壁(14)を、この左右の外壁(14)付近を通過する
コンロッド(25)とクランクアーム(26)の外形に沿っ
て屈曲させるため、シリンダブロック(6)の剛性が高
い。
【0014】(請求項4の発明)請求項4の発明は、請
求項1から請求項3のいずれかの発明の効果に加え、次
の効果を奏する。 《効果6》 上下ブロック部分の合わせ面の封止力が強
化される。 図4・図5に示すように、内側に退避させた内寄り壁部
分(27)にブロック組付けボルト(24)の取付ボス(2
8)を形成したため、左右の取付ボス(28)が相互に近
づき、上下ブロック部分(6a)(6b)の合わせ面の封止
力が強化される。
【0015】(請求項5の発明)請求項5の発明は、請
求項3または請求項4の発明の効果に加え、次の効果を
奏する。 《効果7》 シリンダブロックの幅を小さくすることが
できる。 図5・図6に示すように、前記内寄り壁部分(27)にそ
の外側から臨む凹入空間(30)内に、オイルレベルゲー
ジ(31)の差込用ボス(32)を配置したため、シリンダ
ブロック(6)の幅を小さくすることができる。
【0016】(請求項6の発明)請求項6の発明は、請
求項5の発明の効果に加え、次の効果を奏する。 《効果8》 エンジンが左右に傾斜しても、オイルレベ
ルの検出を正確に行うことができる。 図6に示すように、オイルレベルゲージ(31)の差込用
ボス(32)を、クランク軸(5)の軸受け壁(10)の横側
に配置したため、回転するクランクアーム(26)やコン
ロッド(25)を避けて、オイルレベルゲージ(31)をオ
イルパン(37)の左右中央部に差し込むことができる。
このため、エンジンが左右に傾斜してもオイルレベルの
検出を正確に行うことができる。
【0017】(請求項7の発明)請求項7の発明は、請
求項5または請求項6の発明の効果に加え、次の効果を
奏する。 《効果9》 オイルレベルゲージの取付位置の選択が可
能となる。 図5に示すように、オイルレベルゲージ(31)の差込用
ボス(32)を形成するための未穿孔ボス肉部(33)を、
左右外壁(14)の複数箇所に配置したため、オイルレベ
ルゲージ(31)の取付位置の選択が可能となる。
【0018】《効果10》 シリンダブロックの剛性が
高まる。 図5に示すように、未穿孔ボス肉部(33)を、左右外壁
(14)の複数箇所に配置したため、シリンダブロック
(6)の剛性が高まる。
【0019】(請求項8の発明)請求項8の発明は、請
求項1から請求項7のいずれかの発明の効果に加え、次
の効果を奏する。 《効果11》 シリンダブロックの剛性が高まる。 図6に示すように、シリンダブロック(6)の外壁(14)
の一部を外向き膨出状に湾曲させ、その内側に脇水路
(34)を形成したため、シリンダブロック(6)の剛性が
高まる。
【0020】(請求項9の発明)請求項9の発明は、請
求項1から請求項8のいずれかの発明の効果に加え、次
の効果を奏する。 《効果12》 シリンダブロックの剛性が高まる。 図6に示すように、シリンダブロック(6)の外壁(14)
の一部を外向き膨出状に湾曲させ、その内側にバランサ
軸収容室(35)(36)を形成したため、シリンダブロッ
ク(6)の剛性が高まる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1から図6は本発明の実施形態を説明
する図で、この実施形態では、縦型水冷の直列多気筒デ
ィーゼルエンジンについて説明する。
【0022】このエンジンの構成は、次の通りである。
図6に示すように、シリンダブロック(6)の上部にシリ
ンダヘッド(4)を組み付け、シリンダヘッド(4)の上部
にヘッドカバー(40)を組み付け、シリンダブロック
(6)の下部にオイルパン(37)を組み付けている。
【0023】シリンダヘッド(4)の組み付け構造は、次
の通りである。図2に示すように、隣り合うシリンダ壁
(1)(1)同士を連続させてシリンダ間肉壁(2)を形成し
ている。図1に示すように、シリンダ中心軸線(3)の方
向を上下方向、シリンダヘッド(4)の方を上、シリンダ
ブロック(6)の幅方向を左右方向、クランク軸(5)の架
設方向を前後方向と見て、シリンダ間肉壁(2)の上寄り
部分(2a)の左右両側にシリンダ間ボス(7)(7)を設
け、このシリンダ間ボス(7)(7)の下部をシリンダ間肉
壁(2)の下寄り部分(2b)の左右両側部の上部と連続さ
せている。
【0024】図1に示すように、シリンダヘッド(4)に
貫通させたヘッドボルト(8)をシリンダ間ボス(7)に挿
入し、シリンダ間ボス(7)に上メネジ部(9)を設け、こ
の上メネジ部(9)にヘッドボルト(8)を螺着して、シリ
ンダヘッド(4)をシリンダブロック(6)に組み付けてい
る。上メネジ部(9)は、シリンダ間ボス(7)とシリンダ
間肉壁(2)の下寄り部分(2b)の左右両側部の一方また
は両方にわたり形成することができる。
【0025】シリンダブロック(4)の組み立て構造は、
次の通りである。図1に示すように、シリンダブロック
(6)のクランクケース内にクランク軸(5)の軸受け壁
(10)を形成し、この軸受け壁(10)を上壁部分(10
a)と下壁部分(10b)とに分割できるようにし、上壁
部分(10a)をシリンダブロック(6)に連結し、上壁部
分(10a)の左右両側に上壁ボス(11)(11)を設け、
この上壁ボス(11)(11)の下部をシリンダ間肉壁(2)
の下寄り部分(2b)の左右両側部の上部と連続させてい
る。下壁部分(10a)に貫通させた軸受けボルト(12)
を上壁ボス(11)に挿入し、上壁ボス(11)に下メネジ
部(13)を設け、この下メネジ部(13)に軸受けボルト
(12)を螺着して、下壁部分(10b)をシリンダブロッ
ク(6)に組み付けている。下メネジ部(13)は、とシリ
ンダ間肉壁(2)の下寄り部分(2b)の一方または両方に
わたり形成することができる。
【0026】シリンダブロック(6)に関する工夫は、次
の通りである。図3・図4に示すように、上下メネジ部
(9)(13)とシリンダブロック(6)の外壁(14)との間
にシリンダブロック内空間(17)を介在させている。こ
のため、シリンダブロック(6)の外壁(14)が燃焼室で
発生するガス圧で引き伸ばされにくく、振動しにくい。
このため、エンジン騒音が小さくなるとともに、エンジ
ンの耐用寿命も長くなる。また、シリンダ間肉壁(2)の
下寄り部分(2b)の左右両側部の前後に連なるシリンダ
壁(1)の下寄り部分(15)の左右両側部が、シリンダ間
肉壁(2)の下寄り部分(2b)の左右両側に近づくにつれ
て、その厚さを増すようにしている。このため、シリン
ダ壁(1)の下寄り部分(15)の左右両側部に大きなガス
圧がかかっても、この部分の歪を抑制することができ
る。このため、この部分の歪に起因するピストンの焼き
付きやスラップ音等の発生を抑制することができる。
尚、シリンダブロック内空間(17)は、オイル落とし空
間とプッシュロッド収容室である。
【0027】図1に示すように、シリンダ間肉壁(2)に
横断水路(18)を形成するに当たり、下死点に位置する
ピストンヘッドの最上部のピストンリングの位置(19)
よりも高い位置に横断水路(18)の最下縁(20)を位置
させている。このため、シリンダ間肉壁(2)の下寄り部
分(2b)の高さを十分に確保することができ、この部分
の強度を確保することができる。
【0028】図1に示すように、上下に位置するヘッド
ボルト(8)と軸受けボルト(12)の一対が、同一軸線
(29)上に配置されるようにしている。このため、シリ
ンダ間肉壁(2)の下寄り部分(2b)が受ける引っ張り力
が同一軸線(29)上で作用し、シリンダ間肉壁(2)の下
寄り部分(2b)のせん断歪を抑制することができる。こ
のため、この部分のせん断歪によってピストンの焼き付
きやスラップ音等が発生するのを抑制することができ
る。また、ヘッドボルト(8)と軸受けボルト(12)とを
共通化させている。このため、ボルトの管理が容易にな
るとともに、ボルトの調達コストが低廉になる。
【0029】図1に示すように、シリンダ間肉壁(2)の
下寄り部分(2b)にオイル供給通路(21)を形成するに
当たり、オイル供給通路(21)が、上メネジ部(9)と下
メネジ部(13)とに連通することなく、これらの間を通
過するようにしている。このため、シリンダ間肉壁(2)
の下寄り部分(2b)をオイル供給通路(21)の形成用肉
壁として有効利用することができる。また、ネジ加工時
に発生した切り粉がオイル供給通路(21)に侵入するの
を抑制することができる。また、シリンダ間肉壁(2)の
下寄り部分(2b)で、上メネジ部(9)と下メネジ部(1
3)との間に、連動軸(22)の軸孔(23)を侵入させて
いる。このため、シリンダ間肉壁(2)の下寄り部分(2
b)を、軸孔(23)の形成用肉壁として有効利用するこ
とができる。この連動軸(22)は動弁カム軸である。
【0030】図1に示すように、シリンダブロック(6)
を上ブロック部分(6a)と下ブロック部分(6b)とに分
割可能にし、下ブロック部分(6b)をブロック組付けボ
ルト(24)で上ブロック部分(6a)に組み付けられるよ
うにしている。このため、複数種の下ブロック部分(6
b)を用意しておき、これらを上ブロック部分(6a)に
選択的に組み付けることにより、異種エンジンの造り分
けを簡単に行うことができる。例えば、横幅の広い標準
仕様の下ブロック部分(6b)と横幅の狭いトラクタ仕様
の下ブロック部分(6b)とを用意しておき、これらを上
ブロック部分(6a)に選択的に組み付けることにより、
標準仕様エンジンとトラクタ仕様エンジンとの造り分け
を簡単に行うことができる。
【0031】図6に示すように、下ブロック部分(6b)
に前記軸受け壁(10)の下壁部分(10b)を連結してい
る。このため、燃焼室で発生するガス圧は、シリンダ間
肉壁(2)の下寄り部分(2b)の左右両側部だけでなく、
下ブロック部分(6b)を介して上ブロック部分(6a)で
も負担される。このため、シリンダ間肉壁(2)の下寄り
部分(2b)の左右両側部にかかる負担を軽減することが
できる。また、上下ブロック部分(6a)(6b)の合わせ
面の封止がブロック組付けボルト(24)と軸受けボルト
(12)の両方で行われるため、上下ブロック部分(6a)
(6b)の合わせ面の封止力が高い。
【0032】図4・図5に示すように、シリンダブロッ
ク(6)の左右の外壁(14)を、この左右の外壁(14)付
近を通過するコンロッド(25)とクランクアーム(26)
の外形に沿って屈曲させている。このため、シリンダブ
ロック(6)の剛性が高い。また、この左右の外壁(14)
のうち、内側に退避させた内寄り壁部分(27)に前記ブ
ロック組付けボルト(24)の上下取付ボス(28a)(2
8b)を形成している。このため、左右の取付ボス(28
a)(28b)が相互に近づき、上下ブロック部分(6a)
(6b)の合わせ面の封止力が強化される。
【0033】図6に示すように、下ブロック部分(6b)
にブロック組付けボルト(24)を貫通させる下取付ボス
(28b)を形成するに当たり、この下取付ボス(28b)
の下開口部を、下ブロック部分(6b)内またはオイルパ
ン(27)内で開口させている。このため、下取付ボス
(28)のボス孔内に侵入したオイルは、その下開口部か
らオイルパン(27)内に戻り、エンジン外に漏れない。
また、上下ブロック部分(6a)(6b)の合わせ面を封止
するに当たり、その合わせ面に接着剤を塗布する場合が
あるが、下取付ボス(28b)のボス孔内にオイルが侵入
しても、オイルがエンジン外に漏れないため、下取付ボ
ス(28b)の上開口部の周囲全てに接着剤を塗布する必
要がない。このため、上下ブロック部分の合わせ面の封
止に手間がかからない。
【0034】オイルレベルゲージ(31)の取付構造は、
次の通りである。図5・図6に示すように、内寄り壁部
分(27)にその外側から臨む凹入空間(30)内に、オイ
ルレベルゲージ(31)の差込用ボス(32)を配置してい
る。このため、シリンダブロック(6)の幅を小さくする
ことができる。また、オイルレベルゲージ(31)の差込
用ボス(32)を、クランク軸(5)の軸受け壁(10)の横
側に配置している。このため、回転するクランクアーム
(26)やコンロッド(25)を避けて、オイルレベルゲー
ジ(31)をオイルパン(37)の左右中央部に差し込むこ
とができる。このため、エンジンが左右に傾斜してもオ
イルレベルの検出を正確に行うことができる。
【0035】図5に示すように、オイルレベルゲージ
(31)の差込用ボス(32)を形成するための未穿孔ボス
肉部(33)を、左右外壁(14)の複数箇所で、凹入空間
(30)内に配置している。このため、オイルレベルゲー
ジ(31)の取付位置の選択が可能となる。また、シリン
ダブロック(6)の剛性が高まる。
【0036】シリンダブロック(6)の剛性強化のための
他の構造は、次の通りである。図3に示すように、シリ
ンダブロック(6)の左右外壁(14)の一方に前後方向に
沿う脇水路(34)を設け、シリンダブロック(6)内にウ
ォータージャケット(16)を設け、ラジエータからの冷
却水を脇水路(34)を介してウォータージャケット(1
6)に導入するに当たり、図6に示すように、シリンダ
ブロック(6)の外壁(14)の一部を外向き膨出状に湾曲
させ、その内側に脇水路(34)を形成している。シリン
ダブロック(6)の左右外壁(14)の両方に前後方向に沿
うバランサ軸収容室(35)(36)を設けるに当たり、シ
リンダブロック(6)の外壁(14)の一部を外向き膨出状
に湾曲させ、その内側にバランサ軸収容室(35)(36)
を形成している。バランサ軸収容空間(35)(36)に
は、二次バランサ軸(38)(39)を収容している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンのシリンダブ
ロックのシリンダヘッドの縦断正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエンジンのシリンダブ
ロックの平面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のVI−VI線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るエンジンの縦断正面図
である。
【符号の説明】
(1)…シリンダ壁、(2)…シリンダ間肉壁、 (2b)…
下寄り部分、(3)…シリンダ中心軸線、(4)…シリンダ
ヘッド、(5)…クランク軸、(6)…シリンダブロック、
(6a)…上ブロック部分、(6b)…下ブロック部分、
(10)…軸受け壁、(10a)…上壁部分、(10b)…下
壁部分、(11)…上壁ボス、(13)…下メネジ部、(1
4)…外壁、 (16)…ウォータージャケット、 (24)
…ブロック組付けボルト、(25)…コンロッド、(26)
…クランクアーム、(27)…内寄り壁部分、(28b)…
ブロック組付けボルトの下取付ボス、(30)…凹入空
間、(31)…オイルレベルゲージ、(32)…差込用ボ
ス、(33)…未穿孔ボス肉部、(34)…脇水路、(35)
(36)…バランサ軸収容室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 7/00 301 F02F 7/00 301B 301F (72)発明者 熊取谷 妙子 大阪府堺市築港新町3丁8番 株式会社ク ボタ堺臨海工場内 Fターム(参考) 3G015 AA07 BL02 CA06 CA07 EA14 3G024 AA38 AA47 AA53 AA56 CA05 DA08 DA18 DA26 FA01 FA08 GA26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ中心軸線(3)の方向を上下方
    向、シリンダヘッド(4)の方を上、シリンダブロック
    (6)の幅方向を左右方向と見て、 シリンダブロック(6)を上ブロック部分(6a)と下ブロ
    ック部分(6b)とに分割可能にし、下ブロック部分(6
    b)をブロック組付けボルト(24)で上ブロック部分(6
    a)に組み付けられるようにしたエンジンにおいて、 下ブロック部分(6b)にブロック組付けボルト(24)を
    貫通させる下取付ボス(28b)を形成するに当たり、 この下取付ボス(28b)の下開口部を、下ブロック部分
    (6b)内またはオイルパン(27)内で開口させた、こと
    を特徴とするエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンにおいて、 隣り合うシリンダ壁(1)(1)同士を連続させてシリンダ
    間肉壁(2)を形成し、 シリンダブロック(6)のクランクケース内にクランク軸
    (5)の軸受け壁(10)を形成し、この軸受け壁(10)を
    上壁部分(10a)と下壁部分(10b)とに分割できるよ
    うにし、上壁部分(10a)をシリンダブロック(6)に連
    結し、上壁部分(10a)の左右両側に上壁ボス(11)
    (11)を設け、この上壁ボス(11)(11)をシリンダ間
    肉壁(2)の下寄り部分(2b)の左右両側部と連続させ、 下壁部分(10a)に貫通させた軸受けボルト(12)を上
    壁ボス(11)に挿入し、上壁ボス(11)とシリンダ間肉
    壁(2)の下寄り部分(2b)の一方または両方にわたり、
    下メネジ部(13)を設け、この下メネジ部(13)に軸受
    けボルト(12)を螺着して、下壁部分(10b)をシリン
    ダブロック(6)に組み付けるに当たり、 下ブロック部分(6b)に前記軸受け壁(10)の下壁部分
    (10b)を連結した、ことを特徴とするエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載したエンジンにおいて、 シリンダブロック(6)の左右の外壁(14)を、この左右
    の外壁(14)付近を通過するコンロッド(25)とクラン
    クアーム(26)の外形に沿って屈曲させた、ことを特徴
    とするエンジン。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したエンジンにおいて、 前記左右の外壁(14)のうち、内側に退避させた内寄り
    壁部分(27)に前記ブロック組付けボルト(24)の取付
    ボス(28)を形成した、ことを特徴とするエンジン。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4のいずれかに記
    載したエンジンにおいて、 前記内寄り壁部分(27)にその外側から臨む凹入空間
    (30)内に、オイルレベルゲージ(31)の差込用ボス
    (32)を配置した、ことを特徴とするエンジン。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載したエンジンにおいて、 前記オイルレベルゲージ(31)の差込用ボス(32)を、
    クランク軸(5)の軸受け壁(10)の横側に配置した、こ
    とを特徴とするエンジン。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載したエン
    ジンにおいて、 前記オイルレベルゲージ(31)の差込用ボス(32)を形
    成するための未穿孔ボス肉部(33)を、左右外壁(14)
    の複数箇所で、凹入空間(30)内に配置した、ことを特
    徴とするエンジン。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    したエンジンにおいて、 クランク軸(5)の架設方向を前後方向と見て、シリンダ
    ブロック(6)の左右外壁(14)の一方に前後方向に沿う
    脇水路(34)を設け、シリンダブロック(6)内にウォー
    タージャケット(16)を設け、ラジエータからの冷却水
    を脇水路(34)を介してウォータージャケット(16)に
    導入するに当たり、 シリンダブロック(6)の外壁(14)の一部を外向き膨出
    状に湾曲させ、その内側に脇水路(34)を形成した、こ
    とを特徴とするエンジン。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    したエンジンにおいて、 クランク軸(5)の架設方向を前後方向と見て、シリンダ
    ブロック(6)の左右外壁(14)の一方または両方に前後
    方向に沿うバランサ軸収容室(35)(36)を設けるに当
    たり、 シリンダブロック(6)の外壁(14)の一部を外向き膨出
    状に湾曲させ、その内側にバランサ軸収容室(35)(3
    6)を形成した、ことを特徴とするエンジン。
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