JPH10274095A - エンジンの構造 - Google Patents
エンジンの構造Info
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- JPH10274095A JPH10274095A JP8143997A JP8143997A JPH10274095A JP H10274095 A JPH10274095 A JP H10274095A JP 8143997 A JP8143997 A JP 8143997A JP 8143997 A JP8143997 A JP 8143997A JP H10274095 A JPH10274095 A JP H10274095A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankcase
- wall
- partition
- engine
- crank case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
音を低減すると共に軽量化を図るようにしたエンジンの
構造を提供する。 【解決手段】 複数の隔壁5の下面にクランクシャフト
の上側を支持する上軸受部6が設けられたアッパクラン
クケース2と、アッパクランクケース2の各隔壁5と対
向する隔壁11の上面に上軸受部6と対をなす下軸受部
12が設けられたロアクランクケース3とを備え、アッ
パクランクケース2の外壁2aのスカート部2bとロア
クランクケース3の外壁3a及び底面3bとを連続する
曲面で形成した構造としたものである。
Description
低減すると共に軽量化を図るようにしたエンジンの構造
に関する。
化を図ったラダーフレーム構造のものがある。このよう
なラダーフレームとしては、例えば、実用新案登録第2
501665号に開示されている。このラダーフレーム
は、図6及び図7に示すようにクランクシャフトの軸受
部を有した複数のクロスビーム30及びこれらのクロス
ビーム30を軸方向に連結するサイドビーム31、31
を形成し、クランクシャフトのセンタジャーナルを軸受
する中央のクロスビーム30に、その軸受部32と両側
のサイドビーム31、31との間に掛け渡されるリブ部
材33、33を設けた構造とし、センタジャーナルの軸
受部32の剛性を他の軸受部よりも高めることで、クラ
ンクシャフトの曲げ応力の低減に加えて軸方向の均一化
を図り、クランクシャフトの軽量化を図るというもので
ある。
ンは、出力増大等によりクランクシャフトを支持するメ
インキャップに作用する荷重が増大傾向にあり、上記従
来構造のラダーフレームは、隣り合うクロスビーム30
の間の底面34が開いており、しかもサイドビーム31
が単なる縦壁形状であるために下部に加わる拡がり方向
の力に対する強度が不十分となる。この結果、ラダーフ
レーム全体の剛性が不十分となり、サイドビーム31が
振動しやすく、騒音が発生しやすい。ラダーフレームに
十分な剛性をもたせるためにはクロスビーム30及びサ
イドビーム31の強度を増すことが必要であるが重量が
増加する。
で、クランクケースの剛性を高めてエンジンの騒音を低
減すると共に軽量化を図るようにしたエンジンの構造を
提供することを目的とする。
に本発明の請求項1によれば、複数の隔壁の各下面にク
ランクシャフトの上側を支持する上軸受部が設けられた
アッパクランクケースと、前記アッパクランクケースの
各隔壁と対向する各隔壁の上面に前記上軸受部と対をな
す下軸受部が設けられたロアクランクケースとを備え、
前記アッパクランクケースの外壁のスカート部とロアク
ランクケースの外壁及び底面とが連続する曲面で形成さ
れていることを特徴としている。
の外壁のスカート部とロアクランクケースの外壁と底面
とが連続する曲面とされていることで、クランクケース
の全体剛性が増大してエンジン騒音が低減する。請求項
2によれば、前記連続する曲面が同一曲率半径であるこ
とを特徴としている。
ッパクランクケースのスカート部とロアクランクケース
の外壁と底面とを同一曲率半径の曲面により連続させる
ことで剛性が増大する。請求項3によれば、隔壁と外壁
との連設部分を曲面として滑らかに連設することを特徴
としている。
軸受部と外壁との間の力の流れが円滑となり、変形が無
くなり、クランクケースの耐久性が向上する。
より説明する。図1は、クランクケースのシリンダボア
中心における断面図を示し、図2は、図1のクランクケ
ースの左側半分の隔壁近傍を斜め下方から見た斜視図で
ある。図1及び図2に示すようにエンジンの本体をなす
クランクケース1は、アッパクランクケース2と、ロア
クランクケース3とにより構成されている。アッパクラ
ンクケース2は、上部に長手方向に沿ってシリンダボア
4が複数直列に配列して形成されており、各シリンダボ
ア4間を仕切る隔壁5の下面中央にシリンダボア4の配
列方向に沿ってクランクシャフトの上側を支持する半円
形状の上軸受部6が設けられている。また、両側の外壁
2a、2aのスカート部2b、2bにはバランサシャフ
トを挿通するバランサシャフト孔7、8が設けられてい
る。
ケース2の各隔壁5と対向して隔壁11が形成されてお
り、各隔壁11の上面中央には上軸受部6と対向してク
ランクシャフトの下側を支持する半円形状の下軸受部1
2が設けられている。そして、隔壁5の上軸受部6と隔
壁11の下軸受部12とによりクランクシャフト(図示
せず)の軸受部が形成される。また、底面3bは、各隔
壁11の間が開いておりラダーフレーム構造とされてい
る。これによりロアクランクケース3の軽量化が図られ
る。
ンク室を形成するアッパクランクケース2の外壁2aの
スカート部2bとロアクランクケース3の外壁3a及び
底面3bとは、上下方向の曲率を大きくして外方に凸の
連続する同一の曲率半径の曲面をなしている。そして、
ロアクランクケース3の外壁3aと底面3bとが連続す
る曲面で形成されている。更に、アッパクランクケース
2の外壁2aのスカート部2b、ロアクランクケース3
の外壁3aは、夫々各隔壁5間、各隔壁11間において
球面の一部をなす曲面をなしている。図3は、図1の矢
線III−IIIに沿う断面を示し、アッパクランクケース2
のスカート部2bと隔壁5の一部を示す。図4は、図1
の矢線IV−IVに沿う断面を示し、ロアクランクケース3
の外壁3aと隔壁11の一部を示す。
のスカート部2bは、各隔壁5間において左右方向に半
径R1の曲面をなしており、この半径R1の中心は、シリ
ンダボア4の中心と一致している。そして、スカート部
2bと隔壁5の側部との連接部分2cは、半径R2(<
R1)の曲面をなしてこれらのスカート部2bと隔壁5
とを滑らかに連設している。また、隔壁5の両側のスカ
ート部2bと2bの間の谷部2dの下端に前後方向に横
リブ2eが形成されており、更に横リブ2eとスカート
部2bの下面との間に上下方向に2本の縦リブ2f、2
fが形成されている。これらの横リブ2e、縦リブ2
f、2fは、スカート部2bに一体に連設して形成され
ている。これによりスカート部2bの谷部2dの剛性が
向上する。
外壁3aは、各隔壁7間において左右方向に半径R1の
曲面をなしており、この半径R1の中心は、シリンダボ
ア4の中心と一致している。そして、外壁3aと隔壁7
の側部との連接部分3cは、半径R2(<R1)、R3
(<R2)の曲面をなしてこれらの外壁3aと隔壁7と
を滑らかに連設している。また、外壁3aの隔壁7の部
位における谷部3dの下端に前後方向に横リブ3eが形
成され、この横リブ3eに上下方向に前記アッパクラン
クケース2の縦リブ2f、2fと連続する2本の縦リブ
3f、3fが形成されている。これらの横リブ3e、縦
リブ3f、3fは、外壁3aに一体に連設して形成され
ている。これにより外壁3aの谷部3dの剛性が向上す
る。
ース3の隔壁11には下軸受部12の近傍にメインキャ
ップボルト穴14が、外壁3aの縦リブ3f、3fの付
け根部分にサブキャップボルト穴15、15が穿設され
ている。アッパクランクケース2の隔壁5の下面にはロ
アクランクケース3のメインキャップボルト穴14、サ
ブキャップボルト穴15と対向してメインキャップボル
ト穴、サブキャップボルト穴(共に図示せず)が穿設さ
れている。ロアクランクケース3は、アッパクランクケ
ース2に装着されてメインキャップボルト及びサブキャ
ップボルトにより固定される。また、ロアクランクケー
ス3の下部にオイルパン(何れも図示せず)が装着され
る。
のクランク室を形成するアッパクランクケース2の外壁
2aのスカート部2bとロアクランクケース3の外壁3
aは、外側方に凸をなし上下方向に連続する大ききな曲
率を有する曲面とされることで、曲げ及び捻り剛性が増
大され、アッパクランクケース2の各隔壁5、ロアクラ
ンクケース3の各隔壁11の前後モード、スカート部2
b、外壁3a、3aの左右モードの固有振動数が高くな
り、クランクケース1の振動レベルを大幅に下げること
ができる。
部2bの谷部2dの横リブ2e、及び縦リブ2f、2
f、ロアクランクケース3の谷部3dの横リブ3e及び
縦リブ3f、3fによりクランクケース1の前後方向の
剛性が増大する。更に、アッパクランクケース2のスカ
ート部2b、ロアクランクケース3の外壁3aを球面の
一部とし、且つ隔壁5とスカート部2bとを連設する連
設部2c、隔壁11と外壁3aとを連設する連設部3c
を滑らかに連設することで、軸受部とスカート部2b、
外壁3a間の力の流れがスムーズとなり、応力集中や変
形が無くなりクランクケース1の剛性が増大する。この
結果、本発明構造のクランクケース1は、従来構造のラ
ダーフレームタイプのクランクケースに比べて振動レベ
ルを大幅に(約10db程度)低減することができる。
また、クランクケース1の振動レベルが低減すること
で、クランクシャフトの変形も低減する。
の実施例を示し、アッパクランクケース2のスカート部
2bに形成するバランサシャフト孔7を図2に示す実施
例1に比べて外側方にずらし、湾曲するスカート部2b
の外側を通す構造としたものである。このような構造に
すると、スカート部2bの強度が更に増大する。また、
ロアクランクケース3の底面3bを完全に閉じた構造と
している。このようにロアクランクケース3の底面3b
を塞ぐことで剛性が大幅に増大する。また、オイルパン
が不要となり、エンジン全高を低くすることが可能とな
る。尚、このようにロアクランクケース3の底面3bを
完全に塞ぐ場合には各隔壁11の下部にオイル連通穴を
設け、オイルポンプにより別置きのオイルタンクに循環
させるようにする。
明によれば、クランクケースのクランク室の外壁と底面
とを連続する曲面で形成することで、クランクケースの
全体剛性を増大することができ、エンジン騒音の低減を
図ることができる。また、クランクケースの全体剛性を
増大することができるためにロアクランクケースをラダ
ーフレーム構造とすることが可能であり、エンジンの軽
量化を図ることが可能となる。更に、クランクケースの
全体剛性が増大することで、クランクシャフトの変形も
低減する。
連設部分を曲面として滑らかに連設することで、クラン
クシャフトの軸受部と外壁との間の力の流れが円滑とな
り、剛性が増大してエンジン騒音の低減を図ることがで
き、クランクケースの耐久性が向上する。
のシリンダボア中心における断面図である。
傍を斜め下方から見た斜視図である。
斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の隔壁の各下面にクランクシャフト
の上側を支持する上軸受部が設けられたアッパクランク
ケースと、 前記アッパクランクケースの各隔壁と対向する各隔壁の
上面に前記上軸受部と対をなす下軸受部が設けられたロ
アクランクケースとを備え、 前記アッパクランクケースの外壁のスカート部とロアク
ランクケースの外壁及び底面とが連続する曲面で形成さ
れていることを特徴とするエンジンの構造。 - 【請求項2】 前記連続する曲面が同一曲率半径である
ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの構造。 - 【請求項3】 隔壁と外壁との連設部分を曲面として滑
らかに連設することを特徴とする請求項1又は2記載の
エンジンの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08143997A JP3758799B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | エンジンの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08143997A JP3758799B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | エンジンの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274095A true JPH10274095A (ja) | 1998-10-13 |
JP3758799B2 JP3758799B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=13746436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08143997A Expired - Fee Related JP3758799B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | エンジンの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3758799B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106213A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Kubota Corp | エンジン |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP08143997A patent/JP3758799B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106213A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Kubota Corp | エンジン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3758799B2 (ja) | 2006-03-22 |
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