JPH0533717Y2 - - Google Patents
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- JPH0533717Y2 JPH0533717Y2 JP6492287U JP6492287U JPH0533717Y2 JP H0533717 Y2 JPH0533717 Y2 JP H0533717Y2 JP 6492287 U JP6492287 U JP 6492287U JP 6492287 U JP6492287 U JP 6492287U JP H0533717 Y2 JPH0533717 Y2 JP H0533717Y2
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- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 5
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- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
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Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はシリンダブロツクの補強部材構造に関
するものである。
するものである。
(従来技術)
一般にシリンダブロツクのスカート部の下端部
は相互に離間配置されている関係上、その横方向
における曲げ剛性およびねじり剛性が他の部分に
比して弱く、このため、エンジンの運転中このス
カート下端部が振動を起こしてエンジン騒音の増
大を招くという問題があつた。
は相互に離間配置されている関係上、その横方向
における曲げ剛性およびねじり剛性が他の部分に
比して弱く、このため、エンジンの運転中このス
カート下端部が振動を起こしてエンジン騒音の増
大を招くという問題があつた。
これを解決するために、例えば実開昭61−
142156号公報に開示される如く、相互に離隔対向
する左右一対のスカート下端部相互間を略皿状断
面形状をもつ樋状に一体形成された補強部材でし
かも各クランク軸受の下方を覆蓋するようにして
結合しもつて該スカート下端部延いてはシリンダ
ブロツクの横曲げ剛性及びねじり剛性を高めるよ
うにすることが提案されている。
142156号公報に開示される如く、相互に離隔対向
する左右一対のスカート下端部相互間を略皿状断
面形状をもつ樋状に一体形成された補強部材でし
かも各クランク軸受の下方を覆蓋するようにして
結合しもつて該スカート下端部延いてはシリンダ
ブロツクの横曲げ剛性及びねじり剛性を高めるよ
うにすることが提案されている。
ところで、このようにシリンダブロツクのスカ
ート下端部に補強部材を取付けた場合、各気筒側
からオイルパン側に回収されるリターンオイルが
一旦この補強部材によつて受け止められる関係
上、この補強部材にはこのリターンオイルを円滑
にオイルパン側に流下させるためのオイルリター
ン用貫通穴の形成が不可欠である。
ート下端部に補強部材を取付けた場合、各気筒側
からオイルパン側に回収されるリターンオイルが
一旦この補強部材によつて受け止められる関係
上、この補強部材にはこのリターンオイルを円滑
にオイルパン側に流下させるためのオイルリター
ン用貫通穴の形成が不可欠である。
ところが、このように補強部材にオイルリター
ン用貫通穴を形成するということはそれだけ補強
部材自体の剛性が低下することであり、従つて、
補強部材の機能維持上、むやみにオイルリターン
用貫通穴を形成することはできない。しかるに、
従来の補強部材においては、該補強部材の剛性即
ち、シリンダブロツクの横曲げ剛性及びねじり剛
性に及ぼすオイルリターン用貫通穴形成の影響が
十分に考慮されておらず、従つて、例えばシリン
ダブロツクの動剛性(シリンダブロツクの横曲げ
剛性及びねじり剛性であつてシリンダブロツク振
動時の剛性)は補強部材によつて十分に確保され
たものの該補強部材に形成されたオイルリターン
用貫通穴の通路面積が過少であつたためオイルリ
ターンがスムーズに行なえないとか、また逆にオ
イルリターン用貫通穴の通路面積を十分に確保し
たためにオイルリターンはスムーズに行なわれる
ものの、その反面シリンダブロツクの動剛性(以
下、これらを単に剛性という)アツプ効果が十分
に得られず運転中シリンダブロツクのスカート下
端部の振動によりエンジン騒音が増大する等の不
具合が発生するおそれがあつた。
ン用貫通穴を形成するということはそれだけ補強
部材自体の剛性が低下することであり、従つて、
補強部材の機能維持上、むやみにオイルリターン
用貫通穴を形成することはできない。しかるに、
従来の補強部材においては、該補強部材の剛性即
ち、シリンダブロツクの横曲げ剛性及びねじり剛
性に及ぼすオイルリターン用貫通穴形成の影響が
十分に考慮されておらず、従つて、例えばシリン
ダブロツクの動剛性(シリンダブロツクの横曲げ
剛性及びねじり剛性であつてシリンダブロツク振
動時の剛性)は補強部材によつて十分に確保され
たものの該補強部材に形成されたオイルリターン
用貫通穴の通路面積が過少であつたためオイルリ
ターンがスムーズに行なえないとか、また逆にオ
イルリターン用貫通穴の通路面積を十分に確保し
たためにオイルリターンはスムーズに行なわれる
ものの、その反面シリンダブロツクの動剛性(以
下、これらを単に剛性という)アツプ効果が十分
に得られず運転中シリンダブロツクのスカート下
端部の振動によりエンジン騒音が増大する等の不
具合が発生するおそれがあつた。
(考案の目的)
本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点を
解決しようとするもので、オイルリターン用貫通
穴を有する補強部材を備えたエンジンのシリンダ
ブロツクにおいて、該補強部材によるシリンダブ
ロツクの横曲げ剛性及びねじり剛性の向上効果と
オイルリターン作用の促進とを両立させることを
目的とするものである。
解決しようとするもので、オイルリターン用貫通
穴を有する補強部材を備えたエンジンのシリンダ
ブロツクにおいて、該補強部材によるシリンダブ
ロツクの横曲げ剛性及びねじり剛性の向上効果と
オイルリターン作用の促進とを両立させることを
目的とするものである。
(考案の技術的背景)
本願考案者らは、補強部材にオイルリターン用
貫通穴を形成することにより該補強部材によるシ
リンダブロツクの強度アツプ効果がどのように変
化するかを調べた。即ち、今、第7図イに示すよ
うに左右一対のフランジ部63,63と左右一対
のの側壁64,64及び底壁65とで断面皿形状
に形成された補強部材本体61と、該補強部材本
体61にしかもその側壁64,64間に跨つて取
付けられる仕切壁62とからなる補強部材60を
想定する。そして、この補強部材60をの補強部
材本体61にオイルリターン用貫通穴を形成する
場合、その第1の基本態様としては第7図ロに示
すように補強部材本体61の両サイドのコーナ部
66,66部分に分けて等間隔で貫通穴67,6
7…を形成したものを想定し、またその第2の基
本態様としては第7図ハに示すように上記コーナ
部66,66を避けて底壁65部分に貫通穴6
8,68…を形成するとともにこの貫通穴68の
大きさを上記第1の基本態様における貫通穴67
の2倍の大きさ(クランク軸方向の各位置におい
て同一の貫通穴面積を確保するため)に設定した
ものを想定する。
貫通穴を形成することにより該補強部材によるシ
リンダブロツクの強度アツプ効果がどのように変
化するかを調べた。即ち、今、第7図イに示すよ
うに左右一対のフランジ部63,63と左右一対
のの側壁64,64及び底壁65とで断面皿形状
に形成された補強部材本体61と、該補強部材本
体61にしかもその側壁64,64間に跨つて取
付けられる仕切壁62とからなる補強部材60を
想定する。そして、この補強部材60をの補強部
材本体61にオイルリターン用貫通穴を形成する
場合、その第1の基本態様としては第7図ロに示
すように補強部材本体61の両サイドのコーナ部
66,66部分に分けて等間隔で貫通穴67,6
7…を形成したものを想定し、またその第2の基
本態様としては第7図ハに示すように上記コーナ
部66,66を避けて底壁65部分に貫通穴6
8,68…を形成するとともにこの貫通穴68の
大きさを上記第1の基本態様における貫通穴67
の2倍の大きさ(クランク軸方向の各位置におい
て同一の貫通穴面積を確保するため)に設定した
ものを想定する。
さらに、この二つの基本態様に基いてそれぞれ
形成される貫通穴68を、補強部材本体61のク
ランク軸方向の前方側に集中的に配置する場合と
後方側に集中的に配置する場合と中央部に配置す
る場合の三つに分け、第6図の下覧に示すような
合計6つの態様、即ち、第1の基本態様による貫
通穴を補強部材本体61の前方側に配置したフロ
ント側第1態様F1と第1の基本態様による貫通
穴を補強部材本体61の中央部に配置したミツド
側第1態様M1と第1の基本態様による貫通穴を
補強部材本体61の後方側に配置したリヤ側第1
態様R1と第2の基本態様による貫通穴を補強部
材本体61の前方側に配置したフロント第2態様
F2と第2の基本態様による貫通穴を補強部材本
体61の中央部に配置したミツド側第2態様M2
と第2の基本態様による貫通穴を補強部材本体6
1の後方側に配置したリヤ側第3態様とを想定す
る。尚、第6図の下覧の各態様図においては貫通
穴の位置を黒塗りで示している。
形成される貫通穴68を、補強部材本体61のク
ランク軸方向の前方側に集中的に配置する場合と
後方側に集中的に配置する場合と中央部に配置す
る場合の三つに分け、第6図の下覧に示すような
合計6つの態様、即ち、第1の基本態様による貫
通穴を補強部材本体61の前方側に配置したフロ
ント側第1態様F1と第1の基本態様による貫通
穴を補強部材本体61の中央部に配置したミツド
側第1態様M1と第1の基本態様による貫通穴を
補強部材本体61の後方側に配置したリヤ側第1
態様R1と第2の基本態様による貫通穴を補強部
材本体61の前方側に配置したフロント第2態様
F2と第2の基本態様による貫通穴を補強部材本
体61の中央部に配置したミツド側第2態様M2
と第2の基本態様による貫通穴を補強部材本体6
1の後方側に配置したリヤ側第3態様とを想定す
る。尚、第6図の下覧の各態様図においては貫通
穴の位置を黒塗りで示している。
そして、これら6つの各態様による補強部材及
びシリンダブロツクをFEMモデルとし、該各補
強部材を備えた状態のシリンダブロツクの強度特
性をコンピユータによる振動解析により求め、そ
の結果を第6図上覧に示した。尚、第6図の特性
図において、実曲線1,2はそれぞれ第1の基
本態様による場合(即ち、フロント側第1態様
F1とミツド側第1態様M1とリヤ側第1態様R1の
三つの場合)を示し、破曲線3,4はそれぞれ
第2の基本態様による場合(即ち、フロント側第
2態様F2とミツド側第2態様M2とリヤ側第2態
様R2の三つの場合)をそれぞれ示している。又、
振動解析によれば、固有振動数が高いほど横曲げ
剛性及びねじり剛性が高くなる。
びシリンダブロツクをFEMモデルとし、該各補
強部材を備えた状態のシリンダブロツクの強度特
性をコンピユータによる振動解析により求め、そ
の結果を第6図上覧に示した。尚、第6図の特性
図において、実曲線1,2はそれぞれ第1の基
本態様による場合(即ち、フロント側第1態様
F1とミツド側第1態様M1とリヤ側第1態様R1の
三つの場合)を示し、破曲線3,4はそれぞれ
第2の基本態様による場合(即ち、フロント側第
2態様F2とミツド側第2態様M2とリヤ側第2態
様R2の三つの場合)をそれぞれ示している。又、
振動解析によれば、固有振動数が高いほど横曲げ
剛性及びねじり剛性が高くなる。
第6図の考案から、第1の基本態様の場合でも
第2の基本態様の場合でも貫通穴をクランク軸方
向へ移動させてもほとんど強度上影響はないが、
第1の基本態様と第2の基本態様の間では明らか
に第1の基本態様、即ち貫通穴を補強部材本体の
両サイドのコーナ部に分けて設ける方が剛性上有
利であるということがいえる。
第2の基本態様の場合でも貫通穴をクランク軸方
向へ移動させてもほとんど強度上影響はないが、
第1の基本態様と第2の基本態様の間では明らか
に第1の基本態様、即ち貫通穴を補強部材本体の
両サイドのコーナ部に分けて設ける方が剛性上有
利であるということがいえる。
さらに本願考案者は、補強部材の剛性上最も有
利なクランク軸方向における仕切壁とオイルリタ
ーン用貫通穴との相対位置を設定するに当り、補
強部材本体の膜振動が補強部材を備えたシリンダ
ブロツクの横曲げ剛性及びねじり剛性にどのよう
な影響を与えるかを調べた。即ち、補強部材によ
るシリンダブロツクの剛性向上効果は、該補強部
材を平板状としたときに最大となるものである
が、これは補強部材とクランクシヤフトとの干渉
ということから実現不可能であり、実際には第9
図及び第10図においてそれぞれ示す如く補強部
材本体61を皿形(実線図示)あるはV形(鎖線
図示)とし且つこの補強部材本体61内に仕切壁
62を設けるのが通例である。また、この場合、
この仕切壁62の形成方法としては第9図に示す
ように仕切壁62で補強部材本体61の全域をカ
バーしてその側壁64と底壁65をともに仕切壁
62により拘束してしまう方法(以下、第1の態
様という)と、第10図に示すように仕切壁62
を補強部材本体61の上端部(例えば高さ1/3H)
のみに設けて底壁65及び側壁64の下半部をそ
れぞれ不拘束とする方法(以下、第2の態様とい
う)とがある。
利なクランク軸方向における仕切壁とオイルリタ
ーン用貫通穴との相対位置を設定するに当り、補
強部材本体の膜振動が補強部材を備えたシリンダ
ブロツクの横曲げ剛性及びねじり剛性にどのよう
な影響を与えるかを調べた。即ち、補強部材によ
るシリンダブロツクの剛性向上効果は、該補強部
材を平板状としたときに最大となるものである
が、これは補強部材とクランクシヤフトとの干渉
ということから実現不可能であり、実際には第9
図及び第10図においてそれぞれ示す如く補強部
材本体61を皿形(実線図示)あるはV形(鎖線
図示)とし且つこの補強部材本体61内に仕切壁
62を設けるのが通例である。また、この場合、
この仕切壁62の形成方法としては第9図に示す
ように仕切壁62で補強部材本体61の全域をカ
バーしてその側壁64と底壁65をともに仕切壁
62により拘束してしまう方法(以下、第1の態
様という)と、第10図に示すように仕切壁62
を補強部材本体61の上端部(例えば高さ1/3H)
のみに設けて底壁65及び側壁64の下半部をそ
れぞれ不拘束とする方法(以下、第2の態様とい
う)とがある。
ここで本願発明者らは、この第1の態様による
補強部材60と第2の態様による補強部材60と
をそれぞれの底壁65の深さDを零(即ち、補強
部材本体61が平板体とされた状態)から寸法H
(即ち、補強部材本体61がV形断面とされた状
態)まで順次段階的に変化させ、これら各場合に
おけるシリンダブロツク1の横曲げ剛性及びねじ
り剛性の変化状態を振動解析により調べ、これを
第8図に示した。尚、第8図において実曲線L1,
L3はそれぞれ第1の態様の場合における特性図
であり、破曲線L2,L4はそれぞれ第2の態様の
場合における特性を示している。又、各剛性と固
有振動数との相関関係は前掲第6図の場合と同様
である。
補強部材60と第2の態様による補強部材60と
をそれぞれの底壁65の深さDを零(即ち、補強
部材本体61が平板体とされた状態)から寸法H
(即ち、補強部材本体61がV形断面とされた状
態)まで順次段階的に変化させ、これら各場合に
おけるシリンダブロツク1の横曲げ剛性及びねじ
り剛性の変化状態を振動解析により調べ、これを
第8図に示した。尚、第8図において実曲線L1,
L3はそれぞれ第1の態様の場合における特性図
であり、破曲線L2,L4はそれぞれ第2の態様の
場合における特性を示している。又、各剛性と固
有振動数との相関関係は前掲第6図の場合と同様
である。
この第8図と特性図の考察から、第1の態様の
補強部材60を装着したシリンダブロツク1と第
2の態様の補強部材60を装着したシリンダブロ
ツク1とを比較した場合、前者の方がより高い剛
性向上効果が得られることが知見された。これ
は、後者の場合には底壁65及び側壁64,64
の下半部がそれぞれ不拘束とされているためエン
ジン振動を受けてこれらの部分が膜振動を起こす
ためである。即ち、底壁65あるいは側壁64の
膜振動がシリンダブロツクの剛性に大きな影響を
与えるということがわかる。
補強部材60を装着したシリンダブロツク1と第
2の態様の補強部材60を装着したシリンダブロ
ツク1とを比較した場合、前者の方がより高い剛
性向上効果が得られることが知見された。これ
は、後者の場合には底壁65及び側壁64,64
の下半部がそれぞれ不拘束とされているためエン
ジン振動を受けてこれらの部分が膜振動を起こす
ためである。即ち、底壁65あるいは側壁64の
膜振動がシリンダブロツクの剛性に大きな影響を
与えるということがわかる。
このことから、本願考案者らは、補強部材本体
61の膜振動を助長することになるオイルリター
ン用貫通穴は、これを補強部材本体の中でも最も
膜振動の発生が少ないところ、即ち側壁64が仕
切壁62により拘束されている部分に設けること
が最適であるということを知見したものである。
61の膜振動を助長することになるオイルリター
ン用貫通穴は、これを補強部材本体の中でも最も
膜振動の発生が少ないところ、即ち側壁64が仕
切壁62により拘束されている部分に設けること
が最適であるということを知見したものである。
尚、本願考案者らは、上述のように第1の態様
の方が第2の態様の場合よりもシリンダブロツク
に対する剛性向上効果という点において有利であ
るということを知見したわけであるが、その反
面、第1の態様のものでは仕切壁62が大形であ
るため重量が嵩み且つリターンオイルがクランク
軸方向に流通できない等の不具合がある。このこ
とから、本願考案者らは第11図に示す如く仕切
壁62を71の外に脚部70をもつ略T字形に形
成し該脚部70を底壁65に接合させる構造(以
下、第3の態様という)を考案した。このような
第3の態様をもつ仕切壁62を備えた補強部材6
0を使用して上記と同様にシリンダブロツクの振
動解析を行なつた結果、例えば補強部材の深さD
=H/2の位置では、横曲げ剛性は上記第1の態
様では点Q1、第2の態様では点P1であつたもの
が第3の態様では点R1となり、またねじり剛性
は上記第1の態様では点Q2、第2の態様では点
P2であつたものが第3の態様では点R2となる。
即ち、第3の態様では仕切壁62の小形軽量化を
図りながらしかも第1の態様に近い剛性が得られ
るということが判つた。これは仕切壁62の脚部
70により補強部材本体61の底壁65の膜振動
の発生が抑制されるためである。
の方が第2の態様の場合よりもシリンダブロツク
に対する剛性向上効果という点において有利であ
るということを知見したわけであるが、その反
面、第1の態様のものでは仕切壁62が大形であ
るため重量が嵩み且つリターンオイルがクランク
軸方向に流通できない等の不具合がある。このこ
とから、本願考案者らは第11図に示す如く仕切
壁62を71の外に脚部70をもつ略T字形に形
成し該脚部70を底壁65に接合させる構造(以
下、第3の態様という)を考案した。このような
第3の態様をもつ仕切壁62を備えた補強部材6
0を使用して上記と同様にシリンダブロツクの振
動解析を行なつた結果、例えば補強部材の深さD
=H/2の位置では、横曲げ剛性は上記第1の態
様では点Q1、第2の態様では点P1であつたもの
が第3の態様では点R1となり、またねじり剛性
は上記第1の態様では点Q2、第2の態様では点
P2であつたものが第3の態様では点R2となる。
即ち、第3の態様では仕切壁62の小形軽量化を
図りながらしかも第1の態様に近い剛性が得られ
るということが判つた。これは仕切壁62の脚部
70により補強部材本体61の底壁65の膜振動
の発生が抑制されるためである。
(目的を達成するための手段)
本考案はこのような技術的背景に立脚し、上記
の目的を達成するための手段として、シリンダブ
ロツク下部に位置する左右一対のスカート下端部
相互間を、該一対のスカート下端部への取付部と
なる左右一対のフランジ部と該フランジ部の内側
縁部に連続して下降する左右一対の側壁と該左右
一対の側壁相互間を連結し上記フランジ部と平行
方向に延びる底壁とからなる断面略皿形の補強部
材本体と、該補強部材本体の上記シリンダブロツ
クの各クランク軸受に対応する位置にしかもクラ
ンク軸方向に直交する方向に向けて配置され且つ
その両端部が上記補強部材の側壁にそれぞれ接合
された複数個の仕切壁とからなる補強部材によつ
て相互に連結したエンジンのシリンダブロツクに
おいて、上記仕切壁を、上記補強部材本体の上記
両側壁に対して、該両側壁と上記底壁との連続部
分にそれぞれ形成される左右のコーナ部をそれぞ
れ避けて接合するとともに、該各コーナ部でしか
もクランク軸方向において上記仕切壁と対応する
位置にオイルリターン用貫通穴を形成したことを
特徴とするものである。
の目的を達成するための手段として、シリンダブ
ロツク下部に位置する左右一対のスカート下端部
相互間を、該一対のスカート下端部への取付部と
なる左右一対のフランジ部と該フランジ部の内側
縁部に連続して下降する左右一対の側壁と該左右
一対の側壁相互間を連結し上記フランジ部と平行
方向に延びる底壁とからなる断面略皿形の補強部
材本体と、該補強部材本体の上記シリンダブロツ
クの各クランク軸受に対応する位置にしかもクラ
ンク軸方向に直交する方向に向けて配置され且つ
その両端部が上記補強部材の側壁にそれぞれ接合
された複数個の仕切壁とからなる補強部材によつ
て相互に連結したエンジンのシリンダブロツクに
おいて、上記仕切壁を、上記補強部材本体の上記
両側壁に対して、該両側壁と上記底壁との連続部
分にそれぞれ形成される左右のコーナ部をそれぞ
れ避けて接合するとともに、該各コーナ部でしか
もクランク軸方向において上記仕切壁と対応する
位置にオイルリターン用貫通穴を形成したことを
特徴とするものである。
(作用)
本考案では上記の手段により、オイルリターン
用貫通穴が補強部材本体の内でも特にシリンダブ
ロツクの剛性に与える影響の少ない位置に設けら
れているため、シリンダブロツクに対する剛性向
上効果を損ねることなく該オイルリターン用貫通
穴自体を大きくすることができ、シリンダブロツ
ク側からオイルパン側へオイルリターンがより円
滑に行なわれることになる。
用貫通穴が補強部材本体の内でも特にシリンダブ
ロツクの剛性に与える影響の少ない位置に設けら
れているため、シリンダブロツクに対する剛性向
上効果を損ねることなく該オイルリターン用貫通
穴自体を大きくすることができ、シリンダブロツ
ク側からオイルパン側へオイルリターンがより円
滑に行なわれることになる。
(実施例)
以下、第1図ないし第5図を参照して本考案の
好適な実施例を説明する。
好適な実施例を説明する。
第1図及び第2図には本考案の実施例に係る補
強部材構造を備えたエンジンのシリンダブロツク
1の要部が示されており、該各図において符号2
はシリンダブロツク1のオイルパン取付面18に
締着固定されたオイルパン、3は後述する補強部
材である。
強部材構造を備えたエンジンのシリンダブロツク
1の要部が示されており、該各図において符号2
はシリンダブロツク1のオイルパン取付面18に
締着固定されたオイルパン、3は後述する補強部
材である。
補強部材3は、第3図及び第4図に示すように
補強部材本体31と、該補強部材本体31に取付
けられた5本の仕切壁32,32…とを有してい
る。
補強部材本体31と、該補強部材本体31に取付
けられた5本の仕切壁32,32…とを有してい
る。
補強部材本体31は、皿状断面形状をもつ略樋
状体で構成されるものであつて、シリンダブロツ
ク1の幅方向の両側部に位置する左右一対のフラ
ンジ部36,36と該フランジ部36,36に連
続して下降傾斜する左右一対の側壁33,34と
該側壁33,34間に位置する底壁35とを有し
ている。
状体で構成されるものであつて、シリンダブロツ
ク1の幅方向の両側部に位置する左右一対のフラ
ンジ部36,36と該フランジ部36,36に連
続して下降傾斜する左右一対の側壁33,34と
該側壁33,34間に位置する底壁35とを有し
ている。
仕切壁32は、形断面を有する梁部38と該
梁部38の軸方向中央部から下方に延出する脚部
40とからなる略T字形部材であつて、該梁部3
8の両端には上記補強部材本体31の側壁33,
34への接合部となる接合フランジ39,39
が、また脚部40の下端には上記底壁35への接
合部となる接合フランジ47がそれぞれ設けられ
ている。この仕切壁32は、上記補強部材本体3
1のしかもクランク軸方向において上記シリンダ
ブロツク1のクランク軸受15,15…に対応す
る位置(第2図参照)に配置され、且つその梁部
38側の接合フランジ39を補強部材本体31の
側壁33,34に、また脚部40側の接合フラン
ジ47を底壁35にそれぞれスポツト溶接により
接合することにより該補強部材本体31と一体化
され、1個の補強部材3を構成する。
梁部38の軸方向中央部から下方に延出する脚部
40とからなる略T字形部材であつて、該梁部3
8の両端には上記補強部材本体31の側壁33,
34への接合部となる接合フランジ39,39
が、また脚部40の下端には上記底壁35への接
合部となる接合フランジ47がそれぞれ設けられ
ている。この仕切壁32は、上記補強部材本体3
1のしかもクランク軸方向において上記シリンダ
ブロツク1のクランク軸受15,15…に対応す
る位置(第2図参照)に配置され、且つその梁部
38側の接合フランジ39を補強部材本体31の
側壁33,34に、また脚部40側の接合フラン
ジ47を底壁35にそれぞれスポツト溶接により
接合することにより該補強部材本体31と一体化
され、1個の補強部材3を構成する。
この場合、この実施例のものにおいては本考案
を適用して、梁部38の両端の接合フランジ3
9,39を補強部材本体31の側壁33,34の
上半部に、また脚部40の接合フランジ47を底
壁35の幅方向略中央にそれぞれ接合することに
より補強部材3の両サイドのコーナ部41,42
と仕切壁32との接合を避けるとともに、この補
強部材本体31の各コーナ部41,42上のしか
もクランク軸方向において上記各仕切壁32,3
2…にそれぞれ対応する位置に適宜大きさのオイ
ルリターン用貫通穴43,43…を形成してい
る。
を適用して、梁部38の両端の接合フランジ3
9,39を補強部材本体31の側壁33,34の
上半部に、また脚部40の接合フランジ47を底
壁35の幅方向略中央にそれぞれ接合することに
より補強部材3の両サイドのコーナ部41,42
と仕切壁32との接合を避けるとともに、この補
強部材本体31の各コーナ部41,42上のしか
もクランク軸方向において上記各仕切壁32,3
2…にそれぞれ対応する位置に適宜大きさのオイ
ルリターン用貫通穴43,43…を形成してい
る。
また、仕切壁32の梁部38の上面は、補強部
材本体31のフランジ部36の上面と同じ高さと
され、しかも上記シリンダブロツク1のクランク
軸受15に取付けられるキヤツプボルト17に対
応する位置にはそれぞれ該キヤツプボルト17挿
通用のボルト穴44,44が形成されている。
材本体31のフランジ部36の上面と同じ高さと
され、しかも上記シリンダブロツク1のクランク
軸受15に取付けられるキヤツプボルト17に対
応する位置にはそれぞれ該キヤツプボルト17挿
通用のボルト穴44,44が形成されている。
尚、軸受キヤツプ16の高さ寸法は、その衝合
面16aをクランク軸受15の衝合面15aに衝
合させた状態においてその外端面16bが上記補
強部材取付ボス13の下面13aと同一高さとな
るように設定されている。
面16aをクランク軸受15の衝合面15aに衝
合させた状態においてその外端面16bが上記補
強部材取付ボス13の下面13aと同一高さとな
るように設定されている。
上述の如く構成された補強部材3は、第1図及
び第2図にそれぞれ示す如く補強部材本体31の
フランジ部36,36を、シリンダブロツク1の
スカート部10の左右両スカート下端部11,1
2の内側に設けた各補強部材取付ボス13,13
…にその下面側から当てがいこれを取付ボルト1
4,14…により締結することによりシリンダブ
ロツク1側に固定される。
び第2図にそれぞれ示す如く補強部材本体31の
フランジ部36,36を、シリンダブロツク1の
スカート部10の左右両スカート下端部11,1
2の内側に設けた各補強部材取付ボス13,13
…にその下面側から当てがいこれを取付ボルト1
4,14…により締結することによりシリンダブ
ロツク1側に固定される。
この場合、オイルリターン用貫通穴43,43
…が補強部材本体31の内でも補強部材3の剛性
低下に与える影響が最も少ない位置、即ち補強部
材本体31の両サイドのコーナ部41,42のし
かもクランク軸方向において各仕切壁32に対応
する位置に設けられているため、補強部材3の剛
性低下即ち、補強部材3を装着した状態における
シリンダブロツク1の横曲げ剛性及びねじり剛性
の低下を最小限に抑えた状態で、しかも該各コー
ナ部42,42…の開口面積をリターンオイル量
に対応してできるだけ広くとつてオイルパン2側
へのオイルリターンを促進させることが可能とな
る。即ち、シリンダブロツク1の横曲げ剛性及び
ねじり剛性を良好に維持しつつオイルリターン作
用の促進を図ることが可能となる。
…が補強部材本体31の内でも補強部材3の剛性
低下に与える影響が最も少ない位置、即ち補強部
材本体31の両サイドのコーナ部41,42のし
かもクランク軸方向において各仕切壁32に対応
する位置に設けられているため、補強部材3の剛
性低下即ち、補強部材3を装着した状態における
シリンダブロツク1の横曲げ剛性及びねじり剛性
の低下を最小限に抑えた状態で、しかも該各コー
ナ部42,42…の開口面積をリターンオイル量
に対応してできるだけ広くとつてオイルパン2側
へのオイルリターンを促進させることが可能とな
る。即ち、シリンダブロツク1の横曲げ剛性及び
ねじり剛性を良好に維持しつつオイルリターン作
用の促進を図ることが可能となる。
また、シリンダブロツク1へ補強部材3を取付
けた状態においては、軸受キヤツプ16はクラン
ク軸受15と補強部材3の仕切壁32との間に挟
着された状態となつている。従つて、軸受キヤツ
プ16は、キヤツプボルト17,17をそれぞれ
補強部材3の下方側から上記コーナ部42,42
及びボルト穴44,44を通してクランク軸受1
5にねじ込むことにより、補強部材3とクランク
軸受15の両方に一体的に結合される。このた
め、補強部材3がベアリングビームとして機能
し、軸受キヤツプ16の剛性が一段と向上せしめ
られるとともに、例えば専用のベアリングビーム
を設ける場合に比してその構造の簡略化、コスト
の低廉化を図り得るという利点もある。
けた状態においては、軸受キヤツプ16はクラン
ク軸受15と補強部材3の仕切壁32との間に挟
着された状態となつている。従つて、軸受キヤツ
プ16は、キヤツプボルト17,17をそれぞれ
補強部材3の下方側から上記コーナ部42,42
及びボルト穴44,44を通してクランク軸受1
5にねじ込むことにより、補強部材3とクランク
軸受15の両方に一体的に結合される。このた
め、補強部材3がベアリングビームとして機能
し、軸受キヤツプ16の剛性が一段と向上せしめ
られるとともに、例えば専用のベアリングビーム
を設ける場合に比してその構造の簡略化、コスト
の低廉化を図り得るという利点もある。
尚、上記実施例の如く補強部材3をベアリング
ビームとして利用しない場合にはクランク軸側か
らの振動が仕切壁32側に直接的に伝達されず、
底壁35の膜振動の発生もほとんどないため、こ
の場合には第5図に示すように仕切壁32を梁部
38のみで構成し、該仕切壁32と補強部材本体
31の底壁35とを非接合とする構成とすること
も可能である。
ビームとして利用しない場合にはクランク軸側か
らの振動が仕切壁32側に直接的に伝達されず、
底壁35の膜振動の発生もほとんどないため、こ
の場合には第5図に示すように仕切壁32を梁部
38のみで構成し、該仕切壁32と補強部材本体
31の底壁35とを非接合とする構成とすること
も可能である。
(考案の効果)
本考案のシリンダブロツクの補強部材構造は、
シリンダブロツク下部に位置する左右一対のスカ
ート下端部相互間を、該一対のスカート下端部へ
の取付部となる左右一対のフランジ部と該フラン
ジ部の内側縁部に連続して下降する左右一対の側
壁と該左右一対の側壁相互間を連結し上記フラン
ジ部と平行方向に延びる底壁とからなる断面略皿
形の補強部材本体と、該補強部材本体の上記シリ
ンダブロツクの各クランク軸受に対応する位置に
しかもクランク軸方向に直交する方向に向けて配
置されかつその両端部が上記補強部材の側壁にそ
れぞれ接合された複数個の仕切壁とからなる補強
部材によつて相互に連結したエンジンのシリンダ
ブロツクにおいて、上記仕切壁を、上記補強部材
本体の上記両側壁に対して、該両側壁と上記底壁
との連続部分にそれぞれ形成される左右のコーナ
部をそれぞれ避けて接合するとともに、該各コー
ナ部でしかもクランク軸方向において上記仕切壁
と対応する位置にオイルリターン用貫通穴を形成
したことを特徴とするものである。
シリンダブロツク下部に位置する左右一対のスカ
ート下端部相互間を、該一対のスカート下端部へ
の取付部となる左右一対のフランジ部と該フラン
ジ部の内側縁部に連続して下降する左右一対の側
壁と該左右一対の側壁相互間を連結し上記フラン
ジ部と平行方向に延びる底壁とからなる断面略皿
形の補強部材本体と、該補強部材本体の上記シリ
ンダブロツクの各クランク軸受に対応する位置に
しかもクランク軸方向に直交する方向に向けて配
置されかつその両端部が上記補強部材の側壁にそ
れぞれ接合された複数個の仕切壁とからなる補強
部材によつて相互に連結したエンジンのシリンダ
ブロツクにおいて、上記仕切壁を、上記補強部材
本体の上記両側壁に対して、該両側壁と上記底壁
との連続部分にそれぞれ形成される左右のコーナ
部をそれぞれ避けて接合するとともに、該各コー
ナ部でしかもクランク軸方向において上記仕切壁
と対応する位置にオイルリターン用貫通穴を形成
したことを特徴とするものである。
従つて、本考案のシリンダブロツクの補強部材
構造によれば、オイルリターン用貫通穴が補強部
材本体の内でも特にシリンダブロツクの剛性に与
える影響の少ない位置に設けられているため、シ
リンダブロツクに対する剛性向上効果を損ねるこ
となくオイルリターン用貫通穴を大きくとること
が可能であり、このことからシリンダブロツクの
横曲げ剛性及びねじり剛性を十分に維持しつつオ
イルパン側へのオイルリターン作用を促進させ得
るという実用的効果が得られる。
構造によれば、オイルリターン用貫通穴が補強部
材本体の内でも特にシリンダブロツクの剛性に与
える影響の少ない位置に設けられているため、シ
リンダブロツクに対する剛性向上効果を損ねるこ
となくオイルリターン用貫通穴を大きくとること
が可能であり、このことからシリンダブロツクの
横曲げ剛性及びねじり剛性を十分に維持しつつオ
イルパン側へのオイルリターン作用を促進させ得
るという実用的効果が得られる。
第1図は本考案の実施例に係る補強部材構造を
備えたシリンダブロツクの要部縦断面図、第2図
は第1図の−及び−縦断面図、第3図は
第1図に示した補強部材の外観斜視図、第4図は
第1図の−要部矢視図、第5図は本考案の他
の実施例にかかる補強部材構造が適用された補強
部材の平面図、第6図は補強部材に設けられるオ
イルリターン用貫通穴の位置とシリンダブロツク
の固有振動数との相関関係図、第7図イ〜ハは補
強部材本体のオイルリターン用貫通穴の配置パタ
ーン図、第8図は補強部材の深さとシリンダブロ
ツクの固有振動数との相関関係図、第9図ないし
第11図は補強部材の形状パターン図である。 1……シリンダブロツク、2……オイルパン、
3……補強部材、10……スカート部、11,1
2……スカート、13……補強部材取付ボス、1
5……クランク軸受、16……軸受キヤツプ、1
7……キヤツプボルト、31……補強部材本体、
32……仕切壁、33,34……側壁、35……
底壁、36……フランジ部、38……梁部、39
……接合フランジ、40……脚部、41,42…
…コーナ部、43……オイルリターン用貫通穴、
44……ボルト穴。
備えたシリンダブロツクの要部縦断面図、第2図
は第1図の−及び−縦断面図、第3図は
第1図に示した補強部材の外観斜視図、第4図は
第1図の−要部矢視図、第5図は本考案の他
の実施例にかかる補強部材構造が適用された補強
部材の平面図、第6図は補強部材に設けられるオ
イルリターン用貫通穴の位置とシリンダブロツク
の固有振動数との相関関係図、第7図イ〜ハは補
強部材本体のオイルリターン用貫通穴の配置パタ
ーン図、第8図は補強部材の深さとシリンダブロ
ツクの固有振動数との相関関係図、第9図ないし
第11図は補強部材の形状パターン図である。 1……シリンダブロツク、2……オイルパン、
3……補強部材、10……スカート部、11,1
2……スカート、13……補強部材取付ボス、1
5……クランク軸受、16……軸受キヤツプ、1
7……キヤツプボルト、31……補強部材本体、
32……仕切壁、33,34……側壁、35……
底壁、36……フランジ部、38……梁部、39
……接合フランジ、40……脚部、41,42…
…コーナ部、43……オイルリターン用貫通穴、
44……ボルト穴。
Claims (1)
- シリンダブロツク下部に位置する左右一対のス
カート下端部相互間を、該一対のスカート下端部
への取付部となる左右一対のフランジ部と該フラ
ンジ部の内側縁部に連続して下降する左右一対の
側壁と該左右一対の側壁相互間を連結し上記フラ
ンジ部と平行方向に延びる底壁とからなる断面略
皿形の補強部材本体と、該補強部材本体の上記シ
リンダブロツクの各クランク軸受に対応する位置
にしかもクランク軸方向に直交する方向に向けて
配置され且つその両端部が上記補強部材の側壁に
それぞれ接合された複数個の仕切壁とからなる補
強部材によつて相互に連結したエンジンのシリン
ダブロツクにおいて、上記仕切壁は、上記補強部
材本体の上記両側壁に対して、該両側壁と上記底
壁との連続部分にそれぞれ形成される左右のコー
ナ部をそれぞれ避けて接合されるとともに、該各
コーナ部でしかもクランク軸方向において上記仕
切壁と対応する位置にオイルリターン用貫通穴が
形成されていることを特徴とするシリンダブロツ
クの補強部材構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6492287U JPH0533717Y2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6492287U JPH0533717Y2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63171646U JPS63171646U (ja) | 1988-11-08 |
JPH0533717Y2 true JPH0533717Y2 (ja) | 1993-08-26 |
Family
ID=30901524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6492287U Expired - Lifetime JPH0533717Y2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533717Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-04-28 JP JP6492287U patent/JPH0533717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63171646U (ja) | 1988-11-08 |
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