JPH08515Y2 - エンジンのシリンダブロック補強装置 - Google Patents

エンジンのシリンダブロック補強装置

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JPH08515Y2
JPH08515Y2 JP1987153020U JP15302087U JPH08515Y2 JP H08515 Y2 JPH08515 Y2 JP H08515Y2 JP 1987153020 U JP1987153020 U JP 1987153020U JP 15302087 U JP15302087 U JP 15302087U JP H08515 Y2 JPH08515 Y2 JP H08515Y2
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JP
Japan
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cylinder block
reinforcing member
oil pan
outer peripheral
attached
Prior art date
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JP1987153020U
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JPH0158747U (ja
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博明 出口
真二 柳
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンのシリンダブロックに関するもので
あり、さらに詳しくは、本考案はシリンダブロック下端
部分の補強構造に関するものである。
(従来の技術) 一般に、車両用エンジンのシリンダブロックは、燃焼
室が形成される上半分に対して下半分は左右に広がって
スカート形状となり、その下端の開口を塞ぐ状態にオイ
ルパンが結合された構造となっている。従って、このシ
リンダブロック下端は剛性が低く、開口縁が左右に変
形、振動し易い。この部分に振動が起こると、この振動
によって発生する振動音はオイルパンによって拡声さ
れ、あるいは車体を伝達して車内に伝わるので、車内騒
音の原因となる。従って、シリンダブロック下端を補強
することが騒音防止対策として必要となる。
そのために、例えば実公昭55-40360号公報には、シリ
ンダブロック下端とオイルパンとの間に補強部材を配置
する構造が提案されている。このように、シリンダブロ
ック下端の左右の開口縁を補強部材によって連結するこ
とで、シリンダブロック下端の剛性を高め、この部分の
振動を抑制している。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、シリンダブロック下端部分の振動発生
原因としては、この部分の剛性が低いためであることの
他に、この下端とオイルパンとの結合剛性が低いことも
挙げることができる。すなわち、これら両者の連結が強
固でない場合には、オイルパン側の振動が大きくなり、
この振動音が放射音となり、車内騒音の原因となってし
まう。
本考案の目的は、この点に鑑みて、シリンダブロック
下端に取り付けられる補強部材およびオイルパンの取り
付け部分の剛性が充分に高い構造を実現することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案のシリンダブロ
ック補強装置においては、シリンダブロックと、 このシリンダブロック下端の開口縁部に周縁部が取付
られる補強部材と、 この補強部材の下面に取付られるオイルパンと、 クランク軸のベアリングキャップに対応して前記補強
部材に設けられた突出部と、 該突出部を介して補強部材をベアリングキャップとと
もにシリンダブロックに結合する第1結合手段と、 補強部材に前記オイルパンを結合する第2結合手段と
を備え、 該第2結合手段の少なくとも一部は、前記突出部を形
成した位置に設けられていることを特徴とする。
このように、本考案においては補強部材に突出部を形
成してこの部分をシリンダブロック内のクランク軸のベ
アリングキャップに結合しているので、オイルパンを取
り付けた補強部材とシリンダブロックとの間の結合が強
固になる。また、突出部を形成することによって断面剛
性の増加した部分にオイルパンの一部を結合させている
ので、オイルパンが強固に補強部材に結合される。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のシリンダブロック補強
装置によれば、オイルパンが補強部材を介してシリンダ
ブロックに強固に連結されるので、かかる連結部分の剛
性が低いことに起因する振動騒音を解消することができ
る。
(実施例) 以下に第1図ないし第4図を参照して、本考案の一実
施例を説明する。
本例は4気筒エンジンに関するものであり、第1図に
はエンジン本体を長手方向に切断した部分の断面を示し
てあり、第2図には第1図の矢印A方向からみた側面を
示してある。エンジン本体1の全体構成は従来と同様で
あり、シリンダブロック2の上端にはシリンダヘッド
(図示せず)が取り付けられ、左右に広がった下側のス
カート部の下端開口縁には、補強部材3を介して、オイ
ルパン4を取り付けてある。また、シリンダブロック2
のスカート部内には、クランクシャフト5が配置されて
いる。このシャフト5のジャーナル部5a〜5eを軸支する
ための軸受け部6a〜6eは、シリンダブロック内の隔壁に
形成した半円形のベアリング上半部7a〜7eとこれらのぞ
れぞれに下側から二本づつのボルト8a〜8eによって取り
付けた半円形のベアリングキャップ9a〜9eとによって構
成されている。これらの軸受け部6a〜6eの内周面にはベ
アリングメタル10a〜10eが取り付けられ、これらのベア
リングメタルを介して、クランクシャフトのジャーナル
部5a〜5eは、軸受け部6a〜6eによって回転可能に支持さ
れている。
第3図に示すように、シリンダブロック2の下端に取
り付けた補強部材3は全体として長方形をしており、外
周縁部を上方に立ち上げて外周壁11を形成してある。こ
の外周壁11の平坦な上面11aがシリンダブロック下端の
開口端面に当接するように補強部材の寸法を設定してあ
る。この外周壁11には、所定の間隔で複数個のボルト孔
12を開けてある。また、長手方向に延びる外周壁の間に
は、上記のクランクシャフトの軸受け部6b〜6eの直下に
位置するように補強用のリブ12b〜12eを形成してある。
さらに、各ベアリングキャップの下端中央部に形成した
平坦面13a〜13eの直下には、補強部材の底壁から垂直に
突出した円筒状の突出部14a〜14eを形成してある。これ
らの突出部の上面は、補強部材をシリンダブロック下端
に取り付けた状態において、ベアリングキャップの平坦
面13a〜13eに丁度当接するように、それらの高さを設定
してある。これらの突出部の中心にある開口が、取り付
け用のボルト孔15a〜15eとされる。一方、トランスミッ
ション(図示せず)を接続する側の補強部材の下面に
は、三角形状の補強用の垂直リブ16を形成してあり、シ
リンダブロックとトランスミッションケース17との連結
部分を補強するようにしてある。
次に、補強部材の下面に取り付けるオイルパン4は、
トランスミッション側の外周縁21以外の三方の外周縁2
2、23、24がそれぞれ補強部材の外周壁の平坦な下面2
6、27、28に当接するように、その寸法を設定してあ
る。また、これらの外周縁22、23、24には、補強部材の
外周壁に開けた各ボルト孔に一致するようにボルト孔29
を開けてある。一方、残りのオイルパン外周縁25は、第
1図および第3図から分かるように、突出部14bに対応
する低壁下面部分にほぼ位置するように配置させてあ
る。この外周縁25にも取り付け用のボルト孔31を複数個
あけてあり、またこれらの孔31に一致するように、補強
部材底壁には、ボルトねじ孔32を形成してある。
一方、シリンダッブロックの下端開口面には、補強部
材の外周壁に開けたボルト孔12に一致するようにボルト
ねじ孔を開けてあり、また補強部材の突出部14a〜14eが
当接するベアリングキャップの下面にも、突出部のボル
ト孔15a〜15eに一致するボルトねじ孔を形成してある。
従って、第1図および第2図から分かるように、補強部
材3は、下側から突出部のボルト孔15a〜15eに挿入した
取り付け用ボルト41によってシリンダブロック下端に結
合される。また、補強部材3を挟み、オイルパン4の下
側からオイルパン外周縁22、23、24のボルト孔29、およ
び補強部材外周壁のボルト孔12に挿入した取り付け用ボ
ルト421によって、オイルパン4はシリンダブロックの
下端に結合される。さらに、オイルパンのトランスミッ
ション側外周縁25は、そこに開けたボルト孔31に挿入し
たボルト43によって、補強部材の下面に結合される。
以上説明したように、本例においては、シリンダブロ
ック下端の開口縁の振動を防止するために取り付けた補
強部材3に、突出部14a〜14eを形成して、これらをベア
リングキャップの下面に結合させてあるので、補強部材
3はシリンダブロックに対して強固に結合されている。
また、オイルパン4のトランスミッション側の外周縁25
を、突出部14bを形成したことで断面剛性の高くなって
いる補強部材下面に結合するようにしてあるので、かか
る取り付け部の剛性が高かくなっている。従って、本例
においてはシリンダブロックに対する補強部材およびオ
イルパンの取り付けを強固にでき、それらの取り付け部
の剛性を高くできる。この結果、これらの補強部材およ
びオイルパンの振動を抑制でき、これらの振動に起因し
た騒音発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すエンジン本体の縦断面
図、第2図は第1図の矢印A方向からみた側面図、第3
図は第1図の例の補強部材を示す上面図、第4図は第3
図のIV-IV線で切断した部分を示す断面図である。 1……エンジン本体 2……シリンダブロック 3……補強部材 4……オイルパン 5……クランクシャフト 5a〜5e……ジャーナル部 6a〜6e……軸受け部 8a〜8e……ボルト 9a〜9e……ベアリングキャップ 13a〜13e……平坦面 14a〜14e……突出部 25……オイルパン外周縁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックと、 このシリンダブロック下端の開口縁部に周縁部が取付ら
    れる補強部材と、 この補強部材の下面に取付られるオイルパンと、 クランク軸のベアリングキャップに対応して前記補強部
    材に設けられた突出部と、 該突出部を介して補強部材をベアリングキャップととも
    にシリンダブロックに結合する第1結合手段と、 補強部材に前記オイルパンを結合する第2結合手段とを
    備え、 該第2結合手段の少なくとも一部は、前記突出部を形成
    した位置に設けられていることを特徴とするエンジンの
    シリンダブロック補強装置。
JP1987153020U 1987-10-06 1987-10-06 エンジンのシリンダブロック補強装置 Expired - Lifetime JPH08515Y2 (ja)

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JPH0158747U JPH0158747U (ja) 1989-04-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5856141U (ja) * 1981-10-14 1983-04-16 株式会社小松製作所 内燃機関
JPS5934049U (ja) * 1982-08-29 1984-03-02 ダイハツ工業株式会社 内燃機関のオイルパンステイフナ
JPS61142156U (ja) * 1985-02-25 1986-09-02

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