JPH0629485Y2 - エンジンのシリンダブロック補強装置 - Google Patents
エンジンのシリンダブロック補強装置Info
- Publication number
- JPH0629485Y2 JPH0629485Y2 JP4529188U JP4529188U JPH0629485Y2 JP H0629485 Y2 JPH0629485 Y2 JP H0629485Y2 JP 4529188 U JP4529188 U JP 4529188U JP 4529188 U JP4529188 U JP 4529188U JP H0629485 Y2 JPH0629485 Y2 JP H0629485Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder block
- reinforcing member
- body plate
- main body
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、クランク軸心をシリンダブロックの下縁部
に位置させたハーフスカートタイプのエンジンにおける
シリンダブロック補強構造に関する。
に位置させたハーフスカートタイプのエンジンにおける
シリンダブロック補強構造に関する。
《従来の技術》 従来、ディープスカートタイプのエンジンのシリンダブ
ロック補強構造として、例えば実公昭５５−４０３６０
号公報に開示されているように、シリンダブロックとオ
イルパンとの間の補強部材を配設したものが知られてい
る。この補強部材は、シリンダブロックのスカート部と
オイルパンのレール部とに挟持される枠部材と、この枠
部材内に一体に形成されメインベアリングキャップにボ
ルトで締結される複数の横部材と、この横部材同士を連
結するよう一体に形成された縦部材とからなり、シリン
ダブロックのスカート部およびメインベアリング回りの
剛性を高めるものである。
ロック補強構造として、例えば実公昭５５−４０３６０
号公報に開示されているように、シリンダブロックとオ
イルパンとの間の補強部材を配設したものが知られてい
る。この補強部材は、シリンダブロックのスカート部と
オイルパンのレール部とに挟持される枠部材と、この枠
部材内に一体に形成されメインベアリングキャップにボ
ルトで締結される複数の横部材と、この横部材同士を連
結するよう一体に形成された縦部材とからなり、シリン
ダブロックのスカート部およびメインベアリング回りの
剛性を高めるものである。
《考案が解決しようとする課題》 上述した従来の補強部材は鋳造品であり、寸法が大きく
て重量も大きく、エンジンの小型軽量化を決定的に阻害
する要因になり、また取付け作業性にも問題を有してい
た。
て重量も大きく、エンジンの小型軽量化を決定的に阻害
する要因になり、また取付け作業性にも問題を有してい
た。
この考案は上述した従来の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、小型で軽量な板金製の補強部材に
よって非常に大きな補強効果が得られるようにすること
にある。
であり、その目的は、小型で軽量な板金製の補強部材に
よって非常に大きな補強効果が得られるようにすること
にある。
《課題を解決するための手段》 そこでこの考案では、エンジンのシリンダブロック補強
装置を下記のように構成した。ハーフスカートタイプの
シリンダブロックのスカート下端部に固定され、クラン
ク軸を軸支する各々のベアリングキャップと締結される
補強部材を設けたエンジンのシリンダブロック補強装置
であって、前記補強部材を底面部と、該底面部の両側か
ら立ち上がっている側面部と、両側面部の上縁に前記ス
カート部に締結されるフランジ部とからなる板金製で断
面がほぼ皿状に形成された本体プレートと、前記ベアリ
ングキャップと締結されるメンバであって、断面ハット
状で細長く形成され、クランク軸直交方に配して前記両
側面部に溶接される板金製の複数の補強メンバとにより
構成され、かつ、前記本体プレートの両側面部にはクラ
ンク軌跡に干渉しないように窓孔が形成されており、前
記補強メンバの溶接される両端側は前記本体プレートの
側面部に沿って立ち上がり、前記窓孔の下縁位置より上
方に達している。
装置を下記のように構成した。ハーフスカートタイプの
シリンダブロックのスカート下端部に固定され、クラン
ク軸を軸支する各々のベアリングキャップと締結される
補強部材を設けたエンジンのシリンダブロック補強装置
であって、前記補強部材を底面部と、該底面部の両側か
ら立ち上がっている側面部と、両側面部の上縁に前記ス
カート部に締結されるフランジ部とからなる板金製で断
面がほぼ皿状に形成された本体プレートと、前記ベアリ
ングキャップと締結されるメンバであって、断面ハット
状で細長く形成され、クランク軸直交方に配して前記両
側面部に溶接される板金製の複数の補強メンバとにより
構成され、かつ、前記本体プレートの両側面部にはクラ
ンク軌跡に干渉しないように窓孔が形成されており、前
記補強メンバの溶接される両端側は前記本体プレートの
側面部に沿って立ち上がり、前記窓孔の下縁位置より上
方に達している。
《作用》 前記本体プレートの両側面部に前記窓孔を設けてクラン
ク軌跡との干渉を避ける構成としたので、前記本体プレ
ートを小型にしてクランク軸に近付けることができる。
この窓孔は本体プレートの剛性を低下させる要因となる
が、前記補強メンバの両端側が前記本体プレートの側面
部に沿って立ち上がり、前記窓孔の下端位置より上方に
達しているので、前記窓孔による剛性低下が前記補強メ
ンバによって補われ、全体として充分な強度を保つこと
ができる。
ク軌跡との干渉を避ける構成としたので、前記本体プレ
ートを小型にしてクランク軸に近付けることができる。
この窓孔は本体プレートの剛性を低下させる要因となる
が、前記補強メンバの両端側が前記本体プレートの側面
部に沿って立ち上がり、前記窓孔の下端位置より上方に
達しているので、前記窓孔による剛性低下が前記補強メ
ンバによって補われ、全体として充分な強度を保つこと
ができる。
《実施例》 第１図は直列４気筒のエンジン用の補強部材１を示す。
この補強部材１は本体プレート２に３個の補強メンバ３
を溶接したもので、これをエンジンに取付けた状態での
Ａ−Ａ線断面およびＢ−Ｂ線断面を第２図および第３図
に示している。
この補強部材１は本体プレート２に３個の補強メンバ３
を溶接したもので、これをエンジンに取付けた状態での
Ａ−Ａ線断面およびＢ−Ｂ線断面を第２図および第３図
に示している。
第２図および第３図において、４はシリンダブロック、
５はシリンダブロック４のスカート部、６はオイルパ
ン、７はオイルパンのレール部、８はシリンダブロック
・スカート部５の下部に本考案による補強部材１とオイ
ルパン・レール部７とを共締めするボルトである。な
お、９はクランク軸、１０はクランク軸９をシリンダブ
ロック４に取付けるメインベアリングキャップ、１１は
ピストン、１２はコネクティングロッドである。直列４
気筒エンジンであるから、メインベアリングキャップ１
０は５個ある。
５はシリンダブロック４のスカート部、６はオイルパ
ン、７はオイルパンのレール部、８はシリンダブロック
・スカート部５の下部に本考案による補強部材１とオイ
ルパン・レール部７とを共締めするボルトである。な
お、９はクランク軸、１０はクランク軸９をシリンダブ
ロック４に取付けるメインベアリングキャップ、１１は
ピストン、１２はコネクティングロッドである。直列４
気筒エンジンであるから、メインベアリングキャップ１
０は５個ある。
第１図に示すように、補強部材１はほぼ皿状に湾曲形成
された板金製の本体プレート２を主体とするもので、こ
の本体プレート２の底面部１３の両側から立ち上がって
いる側面部１４の上縁にフランジ部１５が形成され、両
フランジ部１５がシリンダブロック・スカート部５にオ
イルパン・レール部７と共にボルト８で固着される。
された板金製の本体プレート２を主体とするもので、こ
の本体プレート２の底面部１３の両側から立ち上がって
いる側面部１４の上縁にフランジ部１５が形成され、両
フランジ部１５がシリンダブロック・スカート部５にオ
イルパン・レール部７と共にボルト８で固着される。
本体プレート２の底面部の両端から立ち上がっているク
ランク軸直交方向に長い壁状の隆起部１６が、６個ある
メインベアリングキャップ１０のうちの両端のキャップ
１０の下部にボルト１７で固着されている。隆起部１６
の上面には２個の円筒状台座１８が設けられており、ボ
ルト１７は本体プレート２の下面から台座１８を貫通し
てメインベアリングキャップ１０に固着される。
ランク軸直交方向に長い壁状の隆起部１６が、６個ある
メインベアリングキャップ１０のうちの両端のキャップ
１０の下部にボルト１７で固着されている。隆起部１６
の上面には２個の円筒状台座１８が設けられており、ボ
ルト１７は本体プレート２の下面から台座１８を貫通し
てメインベアリングキャップ１０に固着される。
６個あるメインベアリングキャップ１０のうちの中間部
の３つのキャップ１０には、補強部材１の３個の補強メ
ンバ３が対応してこれに固着される。つまり、断面ハッ
ト状で細長く形成された板金製の補強メンバ３が本体プ
レート２の上面側にクランク軸直交方向に配して熔接さ
れ、この補強メンバ３がエンジン中間部のメインベアリ
ングキャップ１０の下部にボルト１９で固着されてい
る。補強メンバ３の上面にも２個の円筒状台座２０が設
けられており、ボルト１９は本体プレート２の下面から
台座２０を貫通してメインベアリングキャップに固着さ
れる。
の３つのキャップ１０には、補強部材１の３個の補強メ
ンバ３が対応してこれに固着される。つまり、断面ハッ
ト状で細長く形成された板金製の補強メンバ３が本体プ
レート２の上面側にクランク軸直交方向に配して熔接さ
れ、この補強メンバ３がエンジン中間部のメインベアリ
ングキャップ１０の下部にボルト１９で固着されてい
る。補強メンバ３の上面にも２個の円筒状台座２０が設
けられており、ボルト１９は本体プレート２の下面から
台座２０を貫通してメインベアリングキャップに固着さ
れる。
また、本体プレート２の両側面部１４には、クランク軌
跡（正確にはコネクティングロッド１２の軌跡、第２図
の２点鎖線Ｃがその軌跡を示す）に干渉しないように片
側それぞれ４個の窓孔２１が形成されている。補強メン
バ３の両端側は本体プレート２の底面部１３から側面部
１４に沿って立ち上がり、前記窓孔２１の下縁位置より
上方に達している。つまり、窓孔２１は同一形状の四角
い孔であり、４個の窓孔２１の各下縁は一直線上に並ん
でいる。補強メンバ３の両端部は窓孔２１間に位置し、
窓孔２１の下縁位置より上方に達している。そして窓孔
２１の下縁位置より上においても下においても、補強メ
ンバ３が本体プレート２に溶接されている。この構成が
本考案の特徴の一つで、窓孔２１を形成することで本体
プレート２の強度が低下するが、補強メンバ３の両端側
を窓孔２１の下縁位置より上方まで延設することで本体
２の側面部１４を補強している。
跡（正確にはコネクティングロッド１２の軌跡、第２図
の２点鎖線Ｃがその軌跡を示す）に干渉しないように片
側それぞれ４個の窓孔２１が形成されている。補強メン
バ３の両端側は本体プレート２の底面部１３から側面部
１４に沿って立ち上がり、前記窓孔２１の下縁位置より
上方に達している。つまり、窓孔２１は同一形状の四角
い孔であり、４個の窓孔２１の各下縁は一直線上に並ん
でいる。補強メンバ３の両端部は窓孔２１間に位置し、
窓孔２１の下縁位置より上方に達している。そして窓孔
２１の下縁位置より上においても下においても、補強メ
ンバ３が本体プレート２に溶接されている。この構成が
本考案の特徴の一つで、窓孔２１を形成することで本体
プレート２の強度が低下するが、補強メンバ３の両端側
を窓孔２１の下縁位置より上方まで延設することで本体
２の側面部１４を補強している。
また、本体プレート２の底面部１３には、各ピストン１
１の下方位置にそれぞれ２個づつの底孔２２が形成され
ている。この底孔２２はオイルリターン用の孔であると
ともにピストン１１の動きに伴なう換気用の孔である。
１の下方位置にそれぞれ２個づつの底孔２２が形成され
ている。この底孔２２はオイルリターン用の孔であると
ともにピストン１１の動きに伴なう換気用の孔である。
《考案の効果》 以上詳細に説明したように、この考案に係るエンジンの
シリンダブロック補強装置によれば、板金製の小型軽量
の補強部材でもってシリンダブロックを効果的に補強す
ることができる。特に、本体プレートの側面部に窓孔を
形成してクランク軌跡との干渉を避けるようにしたの
で、補強部材をクランク軸に近付けることができ、その
結果補強部材が小型で軽量なものになる。この窓孔を形
成することによって本体プレート側面部の強度が低下す
るが、メインベアリングキャップに固着される補強メン
バの両端部を本体プレート側面部の前記窓孔の下縁位置
より上方まで延設して溶接しているので、本体プレート
側面部も補強メンバによって補強され、全体として充分
な強度をもった補強部材となり、これによってシリンダ
ブロックを効果的に補強することができる。
シリンダブロック補強装置によれば、板金製の小型軽量
の補強部材でもってシリンダブロックを効果的に補強す
ることができる。特に、本体プレートの側面部に窓孔を
形成してクランク軌跡との干渉を避けるようにしたの
で、補強部材をクランク軸に近付けることができ、その
結果補強部材が小型で軽量なものになる。この窓孔を形
成することによって本体プレート側面部の強度が低下す
るが、メインベアリングキャップに固着される補強メン
バの両端部を本体プレート側面部の前記窓孔の下縁位置
より上方まで延設して溶接しているので、本体プレート
側面部も補強メンバによって補強され、全体として充分
な強度をもった補強部材となり、これによってシリンダ
ブロックを効果的に補強することができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例による補強部材の斜視図、第
２図は同上補強部材をエンジンに取付けた状態のＡ−Ａ
線位置の断面図、第３図は同じく取付け状態におけるＢ
−Ｂ線位置の断面図である。 １……補強部材、２……本体プレート ３……補強メンバ、４……シリンダブロック ５……スカート部、６……オイルパン ７……レール部、８……ボルト ９……クランク軸 １０……メインベアリングキャップ １１……ピストン １２……コネクティングロッド １３……底面部、１４……側面部 １５……フランジ部、１６……隆起部 １７……ボルト、１８……台座 １９……ボルト、２０……台座 ２１……窓孔、２２……底孔
２図は同上補強部材をエンジンに取付けた状態のＡ−Ａ
線位置の断面図、第３図は同じく取付け状態におけるＢ
−Ｂ線位置の断面図である。 １……補強部材、２……本体プレート ３……補強メンバ、４……シリンダブロック ５……スカート部、６……オイルパン ７……レール部、８……ボルト ９……クランク軸 １０……メインベアリングキャップ １１……ピストン １２……コネクティングロッド １３……底面部、１４……側面部 １５……フランジ部、１６……隆起部 １７……ボルト、１８……台座 １９……ボルト、２０……台座 ２１……窓孔、２２……底孔
Claims (1)
- 【請求項１】ハーフスカートタイプのシリンダブロック
のスカート下端部に固定され、クランク軸を軸支する各
々のベアリングキャップと締結される補強部材を設けた
エンジンのシリンダブロック補強装置であって、前記補
強部材を底面部と、該底面部の両側から立ち上がってい
る側面部と、両側面部の上縁に前記スカート部に締結さ
れるフランジ部とからなる板金製で断面がほぼ皿状に形
成された本体プレートと、前記ベアリングキャップと締
結されるメンバであって、断面ハット状で細長く形成さ
れ、クランク軸直交方に配して前記両側面部に溶接され
る板金製の複数の補強メンバとにより構成され、かつ、
前記本体プレートの両側面部にはクランク軌跡に干渉し
ないように窓孔が形成されており、前記補強メンバの溶
接される両端側は前記本体プレートの側面部に沿って立
ち上がり、前記窓孔の下縁位置より上方に達しているこ
とを特徴とするエンジンのシリンダブロック補強装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4529188U JPH0629485Y2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | エンジンのシリンダブロック補強装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4529188U JPH0629485Y2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | エンジンのシリンダブロック補強装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01149551U JPH01149551U (ja) | 1989-10-17 |
| JPH0629485Y2 true JPH0629485Y2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=31271603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4529188U Expired - Lifetime JPH0629485Y2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | エンジンのシリンダブロック補強装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629485Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4566469B2 (ja) * | 2001-07-13 | 2010-10-20 | ヤンマー株式会社 | エンジンを整備するための構造 |
-
1988
- 1988-04-05 JP JP4529188U patent/JPH0629485Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01149551U (ja) | 1989-10-17 |
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