JP2522804Y2 - クランクケースの制振装置 - Google Patents

クランクケースの制振装置

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JP2522804Y2
JP2522804Y2 JP1989063309U JP6330989U JP2522804Y2 JP 2522804 Y2 JP2522804 Y2 JP 2522804Y2 JP 1989063309 U JP1989063309 U JP 1989063309U JP 6330989 U JP6330989 U JP 6330989U JP 2522804 Y2 JP2522804 Y2 JP 2522804Y2
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Japan
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crank bearing
bearing cap
stiffeners
cylinder block
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JP1989063309U
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JPH035952U (ja
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貴子 稲川
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Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダブロックのクランクベアリングキ
ャップ部分にスチフナを装着することにより制振効果を
得るようにしたエンジンにおける、クランクケースの制
振装置に関するものである。
(従来の技術) クランクケースの制振装置として、シリンダブロック
のクランクベアリングキャップ部分にスチフナを装着し
たものがある。その従来例を第3図ないし第7図につい
て説明する。1,2は板金成型加工によって得られるスチ
フナであり、シリンダブロック3(第6図参照)の図示
を省略したクランクシャフトに臨む位置に対向して装着
される一対のものである。このスチフナ1,2は、第6図
に示すようにシリンダブロック3に、その下方からクラ
ンクベアリングキャップ4をボルト5によって取付ける
とき、このボルト5の共締めにより取付けられる。この
スチフナ1,2は複数個のクランクベアリングキャップ4
を結合することになるので、この部分の補強と制振効果
を得ることができる。
このように使用されるスチフナ1,2には、第3図に示
すように所定間隔で突片6が設けられており、第4図お
よび第6図に示すように、この突片6に穿設された孔7
に挿通される前述のボルト5によってクランクベアリン
グキャップ4と共にシリンダブロック3に取付けられ
る。スチフナ1,2は第3図に示すように、それぞれの両
端部が内側に屈曲した形状になっており、その部分に設
けられる突片6は外側に向けて取付けられ、他の部分に
設けられた、内側に向けられた突片6と孔7の位置を合
わすようにしてある。これは、スチフナ1,2が前期クラ
ンクシャフトおよびオイルストレーナ8(第5図、第6
図参照)に当接しないようにするものである。
また複数のクランクベアリングキャップ4を、所定ピ
ッチで一体に結合したものや、実開昭61−48947号公報
に開示されているように、各クランクベアリングキャッ
プ4にビームをそれぞれ突設し、各ビームをボルト締め
することになどによって複数のクランクベアリングキャ
ップ4を一体化したものがある。これらの一体に結合し
たクランクベアリングキャップ4、およびビームをそれ
ぞれ突設したクランクベアリングキャップ4は、アルミ
ダイカストなどからなり、このように一体化することに
よって、前者同様に補強と制振効果を得ることができ
る。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前者はスチフナ1,2の両端部の形状を屈曲
したものとせざるを得なかったので、その製作工数が多
くなり、またこのスチフナ1,2をシリンダブロック3に
取付ける作業も煩雑となる問題があった。そしてシリン
ダブロック3に取付ける部材のレイアウトについての配
慮も行なわなければならない問題もあった。他方、後者
は充分な制振効果を得られるものの、スチフナと比較し
て高価であるため、コストアップを招くという問題があ
った。本考案は、スチフナ1,2およびクランクベアリン
グキャップ4の形状を変えると共に、シリンダブロック
3へのその取付け方法も変えることにより、従来のもの
が有した上記問題点を解決するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するための手段として、シ
リンダブロック3のクランクシャフトに臨む位置に所定
間隔毎に配置された複数個のクランクベアリングキャッ
プ4と、該複数個の各クランクベアリングキャップ4の
間のピッチに基いて配設された突片6を有する一対のス
チフナ1,2と、該一対のスチフナ1,2の突片6と前記クラ
ンクベアリングキャップ4とをボルト5の共締めにより
シリンダブロック3に固定したクランクケースの制振装
置において、前記クランクベアリングキャップ4をアル
ミ材で製作すると共にその数を少なくとも5個の奇数個
とし、該奇数個のうちの中央に位置するものを除いた両
側の隣接する2個をアルミ材で製作した結合部材9によ
って一体に結合し、該結合部材9によって一体に結合さ
れたクランクベアリングキャップ4と中央のクランクベ
アリングキャップ4とを、板金成型加工で得た、前記ア
ルミ材で製作した結合部材9よりは剛性が低い一対のス
チフナ1,2によって結合した構成としたものである。
(作用) 本考案はこのような構成としたことにより、クランク
シャフトが回転するときに揺れが生じ易い外側のクラン
クベアリングキャップ4と隣接するクランクベアリング
キャップ4が、板金成型加工で得た一対のスチフナ1,2
よりは剛性の高いアルミ材で製作した結合部材9によっ
て結合するので、揺れが効果的に抑制されることにな
る。そしてこの結合されたクランクベアリングキャップ
4を、もっとも揺れの少ない中央のベアリングキャップ
4に、板金成型架構で得た一対のスチフナ1,2によって
結合したので、全体として揺れをきわめて小さくするこ
とができる。このように揺れが大きい外側のクランクベ
アリングキャップ4は剛性の高い結合部材9で結合して
制振効果を高め、中央のベアリングキャップ4とその外
側に位置するものは肉厚の薄い板金製のスチフナ1,2に
より、突片6が他の部材に当接しないようにすることが
できることになる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図および第2図につい
て、第3図ないし第6図に示したものと同一の部材には
同一の符号を付して、本考案特有の部分を主体に説明す
る。クランクベアリングキャップ4は奇数個の一例とし
て5個設けてあり、第2図の仮想線部に示した、中央部
のクランクベアリングキャップ4は車体に、他は隣接し
ている2個のクンクベアリングキャップ4,4を、9,9で示
す一対の結合部材によって一体に結合し、上記単体のク
ランクベアリングキャップ4の両側(外側)に1組ずつ
配置してある。この中央部のクランクベアリングキャッ
プ4は、従来同様に組み付けてある。結合部材9,9はク
ランクベアリングキャップ4と同材料(たとえばアルミ
ダイカスト)からなり、2個のクランクベアリングキャ
ップ4,4と一体に鋳造されている。このため、結合部材
9,9は、板金成型加工によって得られる一対のスチフナ
1,2より大きな強度を有することになる。
結合部材9,9には第3図および第4図に示すように、
突片6を装着するための段部10が結合してあり、段部10
にはボルト5を挿通するための挿通孔11が突設してあ
る。一対のスチフナ1,2は板3枚の突片6を備え、これ
らは同方向に突出させてある。そして中央部に配置され
た突片6は単体のクランクベアリングキャップ4に対応
させ、両端に配置された各突片6,6は、結合部材9,9を設
けたクランクベアリングキャップ4,4のうち、中央部寄
の一方のものに夫々対応させてある。そしてこのような
一対のスチフナ1,2および各クランクベアリングキャッ
プ4を、シリンダブロック3に取付けるに当って、まず
クランクベアリングキャップ4を所定のシリンダブロッ
ク3に位置決めし、その状態でシリンダブロック3の下
方からボルト5により、クランクベアリングキャップ4
と共にシリンダブロック3に取付ける(第1図および第
2図参照)。なお、前記クランクシャフトを支持するベ
アリングは図示を省略している。
本考案にあっては、隣接する2個のクランクベアリン
グキャップ4,4を結合部材9,9によって一体に結合してい
ることから、剛性を良好にすると同時に、一対のスチフ
ナ1,2における両クランクベアリングキャップ4,4を結合
する部位を不要にする。また両側に配置されたクランク
ベアリングキャップ4における揺れは、中央部のクラン
クベアリングキャップ4におけるものより大きく、上述
のように結合部材99の強度は、スチフナ1,2より大きい
ので、結合部材9,9は両側のクランクベアリングキャッ
プ4,4の制振を良好に行うことができる。さらに両側の
クランクベアリングキャップ4,4は、結合部材9,9によっ
て結合されているので、一対のスチフナ1,2の形状を簡
単な構造、いいかえればスチフナ1,2の両端部形状を変
えることによって、従来は前記クランクシャフトやオイ
ルストレーナ8への当接を避けていた部位を、取り除い
た構造にしたことになる。
以上説明した実施例においては、結合部材9,9を設け
たクランクベアリングキャップ4,4を外側に配置した場
合を説明したが、本考案はこれに限定されるものではな
い。結合部材9,9を設けたクランクベアリングキャップ
4,4を中央部に設けても所期の効果を得られる場合があ
る。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように構成したクランクケー
スの制振装置であるから、クランクベアリングキャップ
の揺れを抑制し、かつスチフナの形状を簡素化すること
ができる。このため、良好な制振効果を安価に得ること
ができ、さらにはスチフナの加工作業および他の部材の
レイアウト作業が容易になり、全体的な組立て作業性お
よび生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスチフナおよび結合部材の正面
図、第2図は第1図に示したものの底面図、第3図は第
1図に示したスチフナおよび結合部材のIII−IIIにおけ
る断面図、第4図は矢視IVにおける側面図、第5図はス
チフナの従来例を示した斜視図、第4図は従来のスチフ
ナおよび結合部材を示した側面図、第5図は第4図に示
したものの底面図、第6図は従来のスチフナおよび結合
部材をシリンダブロックに組付けた状態を示した底面図
である。 1,2……スチフナ 3……シリンダブロック 4……クランクベアリングキャップ 5……ボルト 6……突片 9……結合部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックのクランクシャフトに臨
    む位置に所定間隔毎に配置された複数個のクランクベア
    リングキャップと、該複数個の各クランクベアリングキ
    ャップ間のピッチに基いて配設された突片を有する一対
    のスチフナと、該一対のスチフナの突片と前記クランク
    ベアリングキャップとをボルトの共締めによりシリンダ
    ブロックに固定したクランクケースの制振装置におい
    て、前記クランクベアリングキャップをアルミ材で製作
    すると共にその数を少なくとも5個の奇数個とし、該奇
    数個のうちの中央に位置するものを除いた両側の隣接す
    る2個をアルミ材で製作した結合部材によって一体に結
    合し、該結合部材によって一体に結合されたクランクベ
    アリングキャップと中央のクランクベアリングキャップ
    とを、板金成型加工で得た、前記アルミ材で製作した結
    合部材よりは剛性が低い一対のスチフナによって結合し
    たことを特徴とするクランクケースの制振装置。
JP1989063309U 1989-05-31 1989-05-31 クランクケースの制振装置 Expired - Lifetime JP2522804Y2 (ja)

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JPH035952U JPH035952U (ja) 1991-01-21
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JPS53142211U (ja) * 1977-04-15 1978-11-10
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JPH0639066Y2 (ja) * 1987-03-23 1994-10-12 マツダ株式会社 エンジンの遮音構造

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