JPH0318266Y2 - - Google Patents
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- JPH0318266Y2 JPH0318266Y2 JP1984172250U JP17225084U JPH0318266Y2 JP H0318266 Y2 JPH0318266 Y2 JP H0318266Y2 JP 1984172250 U JP1984172250 U JP 1984172250U JP 17225084 U JP17225084 U JP 17225084U JP H0318266 Y2 JPH0318266 Y2 JP H0318266Y2
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- JP
- Japan
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- engine
- transmission
- cylinder block
- stiffener plate
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- Prior art date
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Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、自動車等車両におけるエンジンとト
ランスミツシヨンの結合構造に関する。
ランスミツシヨンの結合構造に関する。
[従来の技術]
従来から、エンジンを軽量化する有効な方策と
して、エンジンのオイルパン取付面をクランク軸
中心か、またはそれ以上に高くして形成する、い
わゆる短クランク室エンジンとすることが行われ
ている。
して、エンジンのオイルパン取付面をクランク軸
中心か、またはそれ以上に高くして形成する、い
わゆる短クランク室エンジンとすることが行われ
ている。
通常、エンジンとトランスミツシヨンとはボル
ト等の締着具により結合されるが、この短クラン
ク室エンジンの場合には、トランスミツシヨンケ
ースの上下方向の支持剛性が低いという問題あ
る。
ト等の締着具により結合されるが、この短クラン
ク室エンジンの場合には、トランスミツシヨンケ
ースの上下方向の支持剛性が低いという問題あ
る。
それは、第7図に示す、短クランク室エンジ
ン10のトランスミツシヨンケース20との結合
における上下方向の幅HSが、第8図に示す、長
クランク室エンジン12のトランスミツシヨンケ
ース20との結合における上下方向の幅HLより
短いためであり、このため、短クランク室エンジ
ン10は長クランク室エンジン12と比較した場
合、上下方向の支持剛性が(HS/HL)3と大幅に
低下する。
ン10のトランスミツシヨンケース20との結合
における上下方向の幅HSが、第8図に示す、長
クランク室エンジン12のトランスミツシヨンケ
ース20との結合における上下方向の幅HLより
短いためであり、このため、短クランク室エンジ
ン10は長クランク室エンジン12と比較した場
合、上下方向の支持剛性が(HS/HL)3と大幅に
低下する。
このように上下方向の支持剛性すなわち、曲げ
剛性が低下すると、パワープラントの振動が増大
して、こもり音、エンジン音、ギヤノイズが増大
するという問題が生じる。
剛性が低下すると、パワープラントの振動が増大
して、こもり音、エンジン音、ギヤノイズが増大
するという問題が生じる。
なお、本考案でトランスミツシヨンとは、特に
ことわらない限り、クラツチを含めた意味で用い
ており、したがつて、トランスミツシヨンケース
には、クラツチハウジングおよびエクステンシヨ
ンハウジングを含んだ意味である。
ことわらない限り、クラツチを含めた意味で用い
ており、したがつて、トランスミツシヨンケース
には、クラツチハウジングおよびエクステンシヨ
ンハウジングを含んだ意味である。
短クランク室エンジンでは、上記の問題のた
め、第9図および第10図に示すように、スチフ
ナプレートと称される補強プレートを設けて、エ
ンジンとトランスミツシヨンとの結合を行うこと
がある。この場合、スチフナプレート32、32
は、第9図に良く示されるように、短クランク室
エンジン10のシリンダブロツク10aのリヤ側
両側下部位置に配設されており、シリンダブロツ
ク10aの下部に突出形成されたアーム部位10
b,10bに、ボルト14により取付けられてい
る。トランスミツシヨンケースはスチフナプレー
ト32の他端部32aにボルト(不図示)により
取付けられている。これにより、エンジンとトラ
ンスミツシヨンとの結合の上下方向の幅は第7図
に示す短クランク室エンジン10の場合における
HSより長くなり、第8図に示す長クランク室エ
ンジン12の場合のHL程度となり、長クランク
室エンジン12と同程度の上下方向の支持剛性を
得るようにされている。
め、第9図および第10図に示すように、スチフ
ナプレートと称される補強プレートを設けて、エ
ンジンとトランスミツシヨンとの結合を行うこと
がある。この場合、スチフナプレート32、32
は、第9図に良く示されるように、短クランク室
エンジン10のシリンダブロツク10aのリヤ側
両側下部位置に配設されており、シリンダブロツ
ク10aの下部に突出形成されたアーム部位10
b,10bに、ボルト14により取付けられてい
る。トランスミツシヨンケースはスチフナプレー
ト32の他端部32aにボルト(不図示)により
取付けられている。これにより、エンジンとトラ
ンスミツシヨンとの結合の上下方向の幅は第7図
に示す短クランク室エンジン10の場合における
HSより長くなり、第8図に示す長クランク室エ
ンジン12の場合のHL程度となり、長クランク
室エンジン12と同程度の上下方向の支持剛性を
得るようにされている。
しかし、上述の構成の場合には、シリンダブロ
ツク10aのアーム部位10bは、片持ち梁の状
態となつており、第9図で見て、左右に振動しや
すい構造となつている。従つて、このアーム部位
10bに取付けられているスチフナプレート32
も振動を生じやすく、このため、所期通りの支持
剛性の増加を図ることができないという問題があ
る。このようにスチフナプレート32を設けるこ
とによつても、エンジンとトランスミツシヨンケ
ースとの結合における上下方向の支持剛性を高
め、トランスミツシヨンケースの振動の抑制を十
分図ることができない。
ツク10aのアーム部位10bは、片持ち梁の状
態となつており、第9図で見て、左右に振動しや
すい構造となつている。従つて、このアーム部位
10bに取付けられているスチフナプレート32
も振動を生じやすく、このため、所期通りの支持
剛性の増加を図ることができないという問題があ
る。このようにスチフナプレート32を設けるこ
とによつても、エンジンとトランスミツシヨンケ
ースとの結合における上下方向の支持剛性を高
め、トランスミツシヨンケースの振動の抑制を十
分図ることができない。
また、上記の問題の別の対策として、エンジン
の後部にフレームを設けることにより、エンジン
とトランスミツシヨンケースとの結合の支持剛性
を高めることが考えられるが(未公知)、この方
策による場合には、次の様な問題が生じる。
の後部にフレームを設けることにより、エンジン
とトランスミツシヨンケースとの結合の支持剛性
を高めることが考えられるが(未公知)、この方
策による場合には、次の様な問題が生じる。
(a) フレームが新たに追加されるものであるた
め、それだけ重量増となり、またコストアツプ
となる。
め、それだけ重量増となり、またコストアツプ
となる。
(b) フレーム自体のエンジンへの支持剛性が低く
なるため、フレーム自体に上下、左右の曲げ振
動やリング状の振動を生じ、フレームを用いた
重量増の割合には、エンジンとトランスミツシ
ヨンケースとの結合剛性が高まらず、また、ト
ランスミツシヨンケースのクラツチハウジング
開口部に生じるつりがね状の振動を抑制でき
ず、トランスミツシヨン関係の騒音を低減でき
ない。
なるため、フレーム自体に上下、左右の曲げ振
動やリング状の振動を生じ、フレームを用いた
重量増の割合には、エンジンとトランスミツシ
ヨンケースとの結合剛性が高まらず、また、ト
ランスミツシヨンケースのクラツチハウジング
開口部に生じるつりがね状の振動を抑制でき
ず、トランスミツシヨン関係の騒音を低減でき
ない。
上述したように、短クランク室エンジンでは、
第7図に示すように、エンジン10とトランスミ
ツシヨンケース20との結合における上下方向の
幅HSが短いことにより、上下方向の支持剛性が
低く、このため振動の問題を生じるため、第9図
および第10図に示すように、スチフナプレート
32を用いる対策が施されているが、所期通りの
効果を得ることはできないという問題がある。
第7図に示すように、エンジン10とトランスミ
ツシヨンケース20との結合における上下方向の
幅HSが短いことにより、上下方向の支持剛性が
低く、このため振動の問題を生じるため、第9図
および第10図に示すように、スチフナプレート
32を用いる対策が施されているが、所期通りの
効果を得ることはできないという問題がある。
また、スチフナプレートは、短クランク室エン
ジンばかりでなく、長クランク室エンジンの場合
でも、エンジンとトランスミツシヨンケースとの
結合剛性を高めるために用いられることがある。
しかし、この場合にも、上述の場合と同様に所期
通りの結合剛性の増加を図ることができないとい
う問題がある。
ジンばかりでなく、長クランク室エンジンの場合
でも、エンジンとトランスミツシヨンケースとの
結合剛性を高めるために用いられることがある。
しかし、この場合にも、上述の場合と同様に所期
通りの結合剛性の増加を図ることができないとい
う問題がある。
いずれにしても、従来、スチフナプレート32
を用いる場合には、所期通りの係合剛性の増加を
図ることができないという問題がある。この問題
の原因は、スチフナプレート32が、シリンダブ
ロツク10aのリヤ側両側の下部にそれぞれ別個
に配設され、かつ、シリンダブロツク10aの下
部に突設された片持ち梁形式の、振動の生じやす
いアーム部位10bに取付けられていることによ
る。
を用いる場合には、所期通りの係合剛性の増加を
図ることができないという問題がある。この問題
の原因は、スチフナプレート32が、シリンダブ
ロツク10aのリヤ側両側の下部にそれぞれ別個
に配設され、かつ、シリンダブロツク10aの下
部に突設された片持ち梁形式の、振動の生じやす
いアーム部位10bに取付けられていることによ
る。
而して、本考案が解決しようとする問題点は、
エンジンとトランスミツシヨンケースとの結合剛
性の増加をスチフナプレートを用いて行う場合
に、略所定通りの剛性の増加を得ることができ
て、十分な振動抑制を図ることにある。
エンジンとトランスミツシヨンケースとの結合剛
性の増加をスチフナプレートを用いて行う場合
に、略所定通りの剛性の増加を得ることができ
て、十分な振動抑制を図ることにある。
本考案は、上述の問題点を解決するため、先
ず、シリンダブロツクのリヤ側両側の下部に別個
に配設される一対のスチフナプレートを各々連結
することを考え、この連結を重量増加およびコス
トアツプを生じることなく行うために既存の他の
用途部品を用いて行うようにしたものである。そ
して、連結するための既存の他の用途部品として
はエンジンのリヤ面に配設されるオイルシールリ
テーナを用いるものである。更に、本考案は、ス
チフナプレートのエンジンへの取付けを従来のア
ーム部位を介することなく直接エンジンのシリン
ダブロツク下部に取付けるようにしたものであ
る。
ず、シリンダブロツクのリヤ側両側の下部に別個
に配設される一対のスチフナプレートを各々連結
することを考え、この連結を重量増加およびコス
トアツプを生じることなく行うために既存の他の
用途部品を用いて行うようにしたものである。そ
して、連結するための既存の他の用途部品として
はエンジンのリヤ面に配設されるオイルシールリ
テーナを用いるものである。更に、本考案は、ス
チフナプレートのエンジンへの取付けを従来のア
ーム部位を介することなく直接エンジンのシリン
ダブロツク下部に取付けるようにしたものであ
る。
具体的には、本考案にかかるエンジンとトラン
スミツシヨンの結合構造は、次の手段をとる。
スミツシヨンの結合構造は、次の手段をとる。
すなわち、エンジンのリヤ側両側下部から下方
に延在する一対のスチフナプレートはエンジンの
リヤ面から下方に延在するオイルシールリテーナ
を介して各々連結されて結合補強部材を構成して
おり、この結合補強部材は、そのオイルシールリ
テーナ部位がエンジンの後面にボルト等の締結具
により取付けられており、スチフナプレート部位
がエンジンのリヤ側両側下部に同じくボルト等の
締結具により取付けられていると共に、トランス
ミツシヨンにボルト等の締着具により取付けられ
ており、これにより、エンジンとトランスミツシ
ヨンとの結合における上下方向の幅HSを長くし、
更にスチフナプレートの支持部を増やしたことに
ある。
に延在する一対のスチフナプレートはエンジンの
リヤ面から下方に延在するオイルシールリテーナ
を介して各々連結されて結合補強部材を構成して
おり、この結合補強部材は、そのオイルシールリ
テーナ部位がエンジンの後面にボルト等の締結具
により取付けられており、スチフナプレート部位
がエンジンのリヤ側両側下部に同じくボルト等の
締結具により取付けられていると共に、トランス
ミツシヨンにボルト等の締着具により取付けられ
ており、これにより、エンジンとトランスミツシ
ヨンとの結合における上下方向の幅HSを長くし、
更にスチフナプレートの支持部を増やしたことに
ある。
上述の手段によれば、スチフナプレート部位が
下方に延在する結果、エンジンとトランスミツシ
ヨンとの結合における上下方向の幅HSが長くな
り、トランスミツシヨンの上下方向の支持剛性、
即ち曲げ剛性が向上することになる。
下方に延在する結果、エンジンとトランスミツシ
ヨンとの結合における上下方向の幅HSが長くな
り、トランスミツシヨンの上下方向の支持剛性、
即ち曲げ剛性が向上することになる。
更に、一対のスチフナプレート部位は、少なく
ともエンジンのリヤ側とオイルシールリテーナと
の2点で支持され、各々連結されている結果、ト
ランスミツシヨンが上下動することにともなつ
て、スチフナプレートに作用する水平方向の引つ
張り、圧縮の繰り返し力に対して、スチフナプレ
ート部位は、高い剛性力を備え、振動も減少する
ことになる。
ともエンジンのリヤ側とオイルシールリテーナと
の2点で支持され、各々連結されている結果、ト
ランスミツシヨンが上下動することにともなつ
て、スチフナプレートに作用する水平方向の引つ
張り、圧縮の繰り返し力に対して、スチフナプレ
ート部位は、高い剛性力を備え、振動も減少する
ことになる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
なお、以下に示す各実施例において、同一また
は相当部分には同一符号を付して示してある。
は相当部分には同一符号を付して示してある。
また、以下の各実施例は、すべて短クランク室
エンジンの場合であるが、当然長クランク室エン
ジンにも適用することができるものである。
エンジンの場合であるが、当然長クランク室エン
ジンにも適用することができるものである。
第1図は本考案にかかるエンジンとトランスミ
ツシヨンの結合構造の第1の実施例を示す。この
第1の実施例は最も基本的な構造を示すものであ
る。
ツシヨンの結合構造の第1の実施例を示す。この
第1の実施例は最も基本的な構造を示すものであ
る。
第1図において、10は短クランク室エンジ
ン、30は結合補強部材を示している。短クラン
ク室エンジン10のシリンダブロツク10aの下
面両側は、平面状に形成されており、従来のアー
ム部位は突設されていない。結合補強部材30は
スチフナプレート部位32,32とオイルシール
リテーナ部位34とから成つている。スチフナプ
レート部位32,32はシリンダブロツク10a
のリヤ側の両側下面に配設されており、オイルシ
ールリテーナ部位34を介して一体に形成されて
いる。すなわち、スチフナプレート部位32,3
2とオイルシールリテーナ部位34とは一体に形
成されている。オイルシールリテーナ部位34は
シリンダブロツク10aの後面の略中央位置に配
設されており、中央にクランクシヤフトが貫通す
る穴36があけられている。
ン、30は結合補強部材を示している。短クラン
ク室エンジン10のシリンダブロツク10aの下
面両側は、平面状に形成されており、従来のアー
ム部位は突設されていない。結合補強部材30は
スチフナプレート部位32,32とオイルシール
リテーナ部位34とから成つている。スチフナプ
レート部位32,32はシリンダブロツク10a
のリヤ側の両側下面に配設されており、オイルシ
ールリテーナ部位34を介して一体に形成されて
いる。すなわち、スチフナプレート部位32,3
2とオイルシールリテーナ部位34とは一体に形
成されている。オイルシールリテーナ部位34は
シリンダブロツク10aの後面の略中央位置に配
設されており、中央にクランクシヤフトが貫通す
る穴36があけられている。
結合補強部材30のオイルシールリテーナ部位
34はシリンダブロツク10aの後面に、4本の
ボルト22により取付けられている。また、スチ
フナプレート部位32はシリンダブロツク10a
の下面両側にボルト(不図示)により取付けられ
ている。これにより結合補強部材30はシリンダ
ブロツク10aに強固に取付けられ、殆ど振動を
生じることのないように取付けられる。
34はシリンダブロツク10aの後面に、4本の
ボルト22により取付けられている。また、スチ
フナプレート部位32はシリンダブロツク10a
の下面両側にボルト(不図示)により取付けられ
ている。これにより結合補強部材30はシリンダ
ブロツク10aに強固に取付けられ、殆ど振動を
生じることのないように取付けられる。
そして、トランスミツシヨンケースの取付け
は、結合補強部材30のスチフナプレート部位3
2に設けられたボルト穴24aと、シリンダブロ
ツク10aに設けられたボルト穴26a,26a
により行われる。
は、結合補強部材30のスチフナプレート部位3
2に設けられたボルト穴24aと、シリンダブロ
ツク10aに設けられたボルト穴26a,26a
により行われる。
このように、両側のスチフナプレート部位32
が一体化された結合補強部材30を介して、エン
ジン10とトランスミツシヨンケースとの結合が
行われることにより、エンジン10とトランスミ
ツシヨンケースとの結合剛性は、スチフナプレー
ト部位32を設置した所期通りの剛性増加が得ら
れ、パワープラントの振動の低減を図ることがで
きる。この結果、こもり音、エンジン音、ギヤノ
イズ等の騒音の低減を図ることができる。
が一体化された結合補強部材30を介して、エン
ジン10とトランスミツシヨンケースとの結合が
行われることにより、エンジン10とトランスミ
ツシヨンケースとの結合剛性は、スチフナプレー
ト部位32を設置した所期通りの剛性増加が得ら
れ、パワープラントの振動の低減を図ることがで
きる。この結果、こもり音、エンジン音、ギヤノ
イズ等の騒音の低減を図ることができる。
また、シリンダブロツク10aの下方スカート
部10cは、一体化されたスチフナプレート部位
32,32が取付けられていることにより逆に拘
束されるため、シリンダブロツクに生じる曲げモ
ードの振動を抑制することができる。すなわち、
短クランク室エンジンは、第11図に示すよう
に、スカート部10cが鎖線で示す長クランク室
エンジンの場合に比べ非常に短くなつているた
め、エンジン側壁の曲げ剛性が低く、このため、
第12図に示すように、エンジン側壁に生じる長
方形板の曲げモードの振動p,qが増大するとい
う問題がある。
部10cは、一体化されたスチフナプレート部位
32,32が取付けられていることにより逆に拘
束されるため、シリンダブロツクに生じる曲げモ
ードの振動を抑制することができる。すなわち、
短クランク室エンジンは、第11図に示すよう
に、スカート部10cが鎖線で示す長クランク室
エンジンの場合に比べ非常に短くなつているた
め、エンジン側壁の曲げ剛性が低く、このため、
第12図に示すように、エンジン側壁に生じる長
方形板の曲げモードの振動p,qが増大するとい
う問題がある。
この問題は、長クランク室エンジンでも生じる
ことがあり、このため、オイルパン取付面に、レ
ール状に補強フレームを設置する対策がとられる
ことがあることは周知のとおりである。短クラン
ク室エンジンではこの補強フレームを大きく除去
した構造となるため、特に問題となる。
ことがあり、このため、オイルパン取付面に、レ
ール状に補強フレームを設置する対策がとられる
ことがあることは周知のとおりである。短クラン
ク室エンジンではこの補強フレームを大きく除去
した構造となるため、特に問題となる。
しかし、上述したように、第1図に示す構造に
よれば、シリンダブロツク10aのスカート部1
0cは一体化されたスチフナプレート部位32,
32により拘束されるため、効果的に第12図に
示す曲げモード振動の低減が図られる。
よれば、シリンダブロツク10aのスカート部1
0cは一体化されたスチフナプレート部位32,
32により拘束されるため、効果的に第12図に
示す曲げモード振動の低減が図られる。
第2図および第4図は本考案の第2の実施例を
示す。
示す。
第2図はエンジンを後方から見た場合の正面
図、第3図は側面図、第4図は下面図を示す。
図、第3図は側面図、第4図は下面図を示す。
この第2の実施例は、結合補強部材30のシリ
ンダブロツク10aへの取付けをより強固に行う
ようにしたものである。すなわち、第2図に良く
示されるように、シリンダブロツク10aの両側
下面のオイルパン取付座部分に、結合補強部材3
0のスチフナプレート部位32の上面部分をオイ
ルシールリテーナ部位34方向まで隙間なく合わ
せて、合わせ面を多くし、この部分をボルト40
により結合して結合剛性の向上を図つたものであ
る。また、第3図は良く示されるように、スチフ
ナプレート部位32の上方部32aをシリンダブ
ロツク10aの下方側面に配設し、ボルト42に
より結合して、結合剛性の向上を図つたものであ
る。その他の構造は、上述の第1の実施例と同じ
である。なお、第2図および第3図において、4
4はボルトであり、スチフナプレート部位32を
シリンダブロツク10aの下面に取付けるための
ものである。
ンダブロツク10aへの取付けをより強固に行う
ようにしたものである。すなわち、第2図に良く
示されるように、シリンダブロツク10aの両側
下面のオイルパン取付座部分に、結合補強部材3
0のスチフナプレート部位32の上面部分をオイ
ルシールリテーナ部位34方向まで隙間なく合わ
せて、合わせ面を多くし、この部分をボルト40
により結合して結合剛性の向上を図つたものであ
る。また、第3図は良く示されるように、スチフ
ナプレート部位32の上方部32aをシリンダブ
ロツク10aの下方側面に配設し、ボルト42に
より結合して、結合剛性の向上を図つたものであ
る。その他の構造は、上述の第1の実施例と同じ
である。なお、第2図および第3図において、4
4はボルトであり、スチフナプレート部位32を
シリンダブロツク10aの下面に取付けるための
ものである。
上述した第2の実施例の結合剛性の向上は、第
4図に示す下面図から良く理解することができ
る。すなわち、結合補強部材30とシリンダブロ
ツク10aとの結合は、シリンダブロツク10a
の下面と側面とで強化される。これにより、シリ
ンダブロツク10aの側面の変位が後方部分で強
固に拘束され、シリンダブロツク10aの振動は
大きく低減される。なお、この第2の実施例にお
けるシリンダブロツク10aは、3バランス型で
あり、2番目、4番目の軸受部のブロツク側面と
つながる円弧は20R程度に拡大されており、こ
れによつてもシリンダブロツク10aの補強が強
化されている。
4図に示す下面図から良く理解することができ
る。すなわち、結合補強部材30とシリンダブロ
ツク10aとの結合は、シリンダブロツク10a
の下面と側面とで強化される。これにより、シリ
ンダブロツク10aの側面の変位が後方部分で強
固に拘束され、シリンダブロツク10aの振動は
大きく低減される。なお、この第2の実施例にお
けるシリンダブロツク10aは、3バランス型で
あり、2番目、4番目の軸受部のブロツク側面と
つながる円弧は20R程度に拡大されており、こ
れによつてもシリンダブロツク10aの補強が強
化されている。
第5図は本考案の第3の実施例を示す。
この第3の実施例は、シリンダブロツク10a
のリヤ側下面の両側を、幅方向にわずか拡張させ
て形成し、この拡張させた部分60に結合補強部
材30を取付けたものである。
のリヤ側下面の両側を、幅方向にわずか拡張させ
て形成し、この拡張させた部分60に結合補強部
材30を取付けたものである。
第6図は本考案の第4の実施例を示す。
この第4の実施例は、結合補強部材30を、ト
ランスミツシヨンケースのクラツチハウジング開
口部に配設されるリヤエンドプレートと一体構造
として、さらに結合剛性の強化を図つたものであ
る。先ず、この第4の実施例は、結合補強部材3
0は上述の第2の実施例と同一構造であり、この
結合補強部材30とリヤエンドプレート50とを
溶接にて一体化したものである。そして、リヤエ
ンドプレート50に凹凸形状の放射状のリブ52
を設けて、リヤエンドプレート50自身の剛性を
高め、これをクラツチハウジング開口部の内周に
圧入嵌合により取付けたものである。これによ
り、クラツチハウジング開口部に生じるつりがね
状の振動は効果的に抑制される。なお、リヤエン
ドプレート50は、それ自身の振動を抑えるた
め、厚さ2.4〜2.6mm程度の鋼板または制振鋼板を
用いるのがよい。
ランスミツシヨンケースのクラツチハウジング開
口部に配設されるリヤエンドプレートと一体構造
として、さらに結合剛性の強化を図つたものであ
る。先ず、この第4の実施例は、結合補強部材3
0は上述の第2の実施例と同一構造であり、この
結合補強部材30とリヤエンドプレート50とを
溶接にて一体化したものである。そして、リヤエ
ンドプレート50に凹凸形状の放射状のリブ52
を設けて、リヤエンドプレート50自身の剛性を
高め、これをクラツチハウジング開口部の内周に
圧入嵌合により取付けたものである。これによ
り、クラツチハウジング開口部に生じるつりがね
状の振動は効果的に抑制される。なお、リヤエン
ドプレート50は、それ自身の振動を抑えるた
め、厚さ2.4〜2.6mm程度の鋼板または制振鋼板を
用いるのがよい。
以上、各実施例について説明したが、上述の各
実施例における結合補強部材30は、シリンダブ
ロツク10aの補強をより効果的に行うため、熱
間鍛造で素材を作るのがよい。勿論、鋳物でも効
果的である。
実施例における結合補強部材30は、シリンダブ
ロツク10aの補強をより効果的に行うため、熱
間鍛造で素材を作るのがよい。勿論、鋳物でも効
果的である。
また、上述の各実施例とも、トランスミツシヨ
ンケースをエンジンのシリンダブロツクに締結す
るボルトの上下方向のスパンは長くされており、
トランスミツシヨンケースの上下方向の曲げ剛性
は十分なものとされている。
ンケースをエンジンのシリンダブロツクに締結す
るボルトの上下方向のスパンは長くされており、
トランスミツシヨンケースの上下方向の曲げ剛性
は十分なものとされている。
以上詳述したように、本考案では、エンジンと
トランスミツシヨンとの結合における上下方向の
幅HSを長くしたこと、更にスチフナプレート部
位の支持部を増加させたことにより、トランスミ
ツシヨンの上下方向の支持剛性、即ち曲げ剛性の
向上を図つた結果、パワープラント振動の低減を
大幅に達成することができるとともに、パワープ
ラントの振動に起因する車室内こもり音、トラン
スミツシヨンのギヤノイズ等の騒音の低減を図る
ことができる。
トランスミツシヨンとの結合における上下方向の
幅HSを長くしたこと、更にスチフナプレート部
位の支持部を増加させたことにより、トランスミ
ツシヨンの上下方向の支持剛性、即ち曲げ剛性の
向上を図つた結果、パワープラント振動の低減を
大幅に達成することができるとともに、パワープ
ラントの振動に起因する車室内こもり音、トラン
スミツシヨンのギヤノイズ等の騒音の低減を図る
ことができる。
また、本考案は、両側に配設される一対のスチ
フナプレート部位の連結を、既存の用途部品であ
るオイルシールリテーナを用いて行つたため、重
量増加およびコストアツプを最小限に抑えること
ができる。
フナプレート部位の連結を、既存の用途部品であ
るオイルシールリテーナを用いて行つたため、重
量増加およびコストアツプを最小限に抑えること
ができる。
第1図は本考案にかかるエンジンとトランスミ
ツシヨンの結合構造の第1の実施例を示す正面図
である。第2図ないし第4図は本考案の第2の実
施例を示し、第2図は正面図、第3図は側面図、
第4図は下面図である。第5図は本考案の第3の
実施例を示す下面図である。第6図は本考案の第
4の実施例を示す正面図である。第7図および第
8図は従来の一般的なエンジンとトランスミツシ
ヨンとの結合関係状態を示し、第7図は短クラン
ク室エンジンの場合の図、第8図は長クランク室
エンジンの場合の図である。第9図および第10
図はスチフナプレートの取付け状態を示し、第9
図は正面図、第10図は側面図である。第11図
および第12図はシリンダブロツクに生じる曲げ
モード振動を説明するための図であり、第11図
は正面断面図、第12図は下面図である。 符号の説明、30……結合補強部材、32……
スチフナプレート部位、34……オイルシールリ
テーナ部位。
ツシヨンの結合構造の第1の実施例を示す正面図
である。第2図ないし第4図は本考案の第2の実
施例を示し、第2図は正面図、第3図は側面図、
第4図は下面図である。第5図は本考案の第3の
実施例を示す下面図である。第6図は本考案の第
4の実施例を示す正面図である。第7図および第
8図は従来の一般的なエンジンとトランスミツシ
ヨンとの結合関係状態を示し、第7図は短クラン
ク室エンジンの場合の図、第8図は長クランク室
エンジンの場合の図である。第9図および第10
図はスチフナプレートの取付け状態を示し、第9
図は正面図、第10図は側面図である。第11図
および第12図はシリンダブロツクに生じる曲げ
モード振動を説明するための図であり、第11図
は正面断面図、第12図は下面図である。 符号の説明、30……結合補強部材、32……
スチフナプレート部位、34……オイルシールリ
テーナ部位。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 トランスミツシヨンと結合される側のリヤ面の
略中央位置にオイルシールリテーナが配設される
エンジンと、トランスミツシヨンとの結合が、エ
ンジンのリヤ側両側下部に配設されるスチフナプ
レートを介して行なわれるエンジンとトランスミ
ツシヨンの結合構造において、 前記エンジンのリヤ側両側下部から下方に延在
する一対のスチフナプレートはエンジンのリヤ面
から下方に延在するオイルシールリテーナを介し
て各々連結されて結合補強部材を構成しており、
この結合補強部材は、そのオイルシールリテーナ
部位がエンジンの後面にボルト等の締結具により
取付けられており、スチフナプレート部位がエン
ジンのリヤ側両側下部に同じくボルト等の締結具
により取付けられていると共に、トランスミツシ
ヨンにボルト等の締着具により取付けられてお
り、これにより、エンジンとトランスミツシヨン
との結合における上下方向の幅HSを長くし、更
にスチフナプレートの支持部を増やしたことを特
徴とするエンジンとトランスミツシヨンの結合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984172250U JPH0318266Y2 (ja) | 1984-11-12 | 1984-11-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984172250U JPH0318266Y2 (ja) | 1984-11-12 | 1984-11-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6185515U JPS6185515U (ja) | 1986-06-05 |
JPH0318266Y2 true JPH0318266Y2 (ja) | 1991-04-17 |
Family
ID=30729921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984172250U Expired JPH0318266Y2 (ja) | 1984-11-12 | 1984-11-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0318266Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2527247Y2 (ja) * | 1988-12-26 | 1997-02-26 | マツダ株式会社 | エンジンのオイルパン構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603120B2 (ja) * | 1977-04-15 | 1985-01-25 | 日石三菱株式会社 | 冷間圧延用潤滑油組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603120U (ja) * | 1983-06-21 | 1985-01-11 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関のリヤプレ−ト装置 |
-
1984
- 1984-11-12 JP JP1984172250U patent/JPH0318266Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603120B2 (ja) * | 1977-04-15 | 1985-01-25 | 日石三菱株式会社 | 冷間圧延用潤滑油組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6185515U (ja) | 1986-06-05 |
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