JPH0734180Y2 - 立軸エンジンのオイルパンのクランク軸軸受け装置 - Google Patents

立軸エンジンのオイルパンのクランク軸軸受け装置

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JPH0734180Y2
JPH0734180Y2 JP2758090U JP2758090U JPH0734180Y2 JP H0734180 Y2 JPH0734180 Y2 JP H0734180Y2 JP 2758090 U JP2758090 U JP 2758090U JP 2758090 U JP2758090 U JP 2758090U JP H0734180 Y2 JPH0734180 Y2 JP H0734180Y2
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oil pan
oil
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ribs
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信吉 岩崎
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、シリンダが横方向に配置され、クランク軸が
縦方向に配置された立軸エンジンのオイルパンのクラン
ク軸軸受け装置に関し、クランク軸を支持するボス軸受
け部をリブを介してオイルパンに連設することにより、
ボス軸受け部の疲労破壊を防止し、オイルパンを深く形
成できるものを提供する。
〈従来技術〉 本考案の対象となる立軸エンジンのオイルパンのクラン
ク軸軸受け装置の基本構造は、第1図又は第6図に示す
ように、立軸エンジンEのオイルパン1の底壁2から軸
受けボス3を上向きに突出させ、軸受けボス3の上端寄
り部分をクランク軸4の軸受け筒部5として形成すると
ともに、軸受けボス3の下端寄り部分をオイルシール支
持筒部6として形成して構成した形式のものである。
この形式の従来技術としては、第6図の仮想線で示すよ
うに、リブ7Aを軸受けボス3からオイルパン底壁2に近
付くほど裾広がりになる三角形状に形成したものがあ
る。
〈従来技術の課題〉 一般に、立軸エンジンEでは、クランク軸4が縦方向に
配置されるため、オイルパン1に軸受けボス3が立設さ
れるが、ピストン及びコンロッドの往復運動がクランク
軸4の下部ジャーナルを介して軸受けボス3に大きな衝
撃力となって加わるので、当該軸受けボス3は繰り返し
振動で疲労破壊される虞れがある。
このため、オイルパン1の底壁2から突出する軸受けボ
ス3の高さを抑制して、上記疲労破壊を防止する必要が
あるが、この場合、オイルパン1は底の浅いものになる
ので、オイルパン1のオイル容量を大きくとれず、オイ
ルが劣化し易くなるうえ、オイル補給や交換の期間も短
くなる。
上記従来技術では、リブ7は裾広がり状なので、軸受け
ボス3の突出高さが増すと、ボス3の剛性は低下して、
クランク軸4から受ける衝撃力に抗することは容易では
ない。
〈先行案〉 そこで、第6図の実線及び第7図に示すように、複数枚
のリブ7B・7Bを、互いに水平に並列させてシリンダの軸
心方向Aに沿わせながら、しかも、オイルパン1の底壁
2から高く立ち上げた状態で軸受けボス3からオイルパ
ン周壁8にかけて架設し、リブ7B・7B間に連通孔50を同
一軸心状に空けたものが考えられる。
当該先行案では、リブ7Bは、従来技術のように裾広がり
状ではなく、横方向に亘り高く形成されるので、軸受け
ボス3の剛性は従来技術に比べて向上することが期待で
きる。
また、上記連通孔50により、リブ7B・7B間のリブ間隙空
間51にもオイルが流通してオイルパン1の容量を確保で
きるうえ、オイルパン周壁8からリブ7Bに向けて一体貫
通状に孔加工すると、オイルパン周壁8に空けた透孔52
をオイルドレン用として活用できる。
〈先行案に残された課題〉 しかしながら、上記先行案では、リブ7Bで軸受けボス3
を補強するだけの構造なので、軸受けボス3を高く立設
した場合には、ボス3の剛性が充分でない虞れがある。
本考案は、軸受けボスの剛性を高く保持しながら、オイ
ルパンを深く形成することを技術的課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を達成するための手段を、実施例を示す図面に
より以下に説明する。
即ち、本考案1は、前記基本構造の立軸エンジンのオイ
ルパンのクランク軸軸受け装置において、 複数枚のリブ7・7を、互いに水平に並列させてシリン
ダの軸心方向Aにほぼ沿わせた状態にして、軸受けボス
3、オイルパン1の底壁2及び周壁8の三者に亘って一
体に形成し、 複数枚のリブ7・7同士間のリブ間底壁部10をオイルパ
ン底壁2よりも上方のクランク軸4の軸受け筒部5の高
さ領域B内で、軸受け筒部5とオイルパン周壁8とに亘
って架設したことを特徴とするものである。
本考案2は、上記本考案1において、 上記リブ間底壁部10の下方で、リブ7・7の下部に連通
孔12を横断状に空け、この連通孔12でオイルパン1内の
リブ7の一側空間部分13と他側空間部分14とを連通させ
たことを特徴とするものである。
本考案3は、上記本考案2において、 上記複数枚のリブ7・7同士間でリブ間底壁部10の下側
にオイル侵入室15を形成し、オイル侵入室15をオイルパ
ン1内のリブ7の一側空間部分13と他側空間部分14とに
対して上記連通孔12で連通させたことを特徴とするもの
である。
〈作用〉 (1)本考案1では、 複数枚のリブ7・7を軸受けボス3からオイルパン1の
底壁2及び周壁8に亘り一体に形成するとともに、リブ
7・7同士間のリブ間底壁部10をオイルパン1の底壁2
から高く底上げするので、リブ7の補強作用が上記先行
案より大幅に向上し、軸受けボス3の剛性はきわめて大
きくなる。
特に、リブ7をシリンダの軸心方向Aにほぼ沿わせて形
成するので、ピストン及びコンロッドの往復運動の衝撃
力に強力に抗することができる。
このため、軸受けボス3をオイルパン1の底壁2から高
く突出してオイルパン1を底深く形成しても、クランク
軸4からの衝撃力に充分に対抗できる。
(2)本考案2では、 リブ間底壁部10の下方に連通孔12を横断状に空け、リブ
7の両側の空間部分13・14同士を連通させるので、エン
ジンEが左右に傾斜した場合でも、リブ7の両側の空間
部分13・14同士間でオイルが自由に流通し、オイル供給
のためのエンジンEの傾斜性能を高く保持できる。
(3)本考案3では、 リブ間底壁部10の下側にオイル侵入室15を形成して上記
連通孔12で連通させたので、オイル侵入室15にもオイル
を貯留でき、リブ間底壁部10の肉壁内という、いわばデ
ッドスペースを活用して、オイルパン1の容量をより大
きく確保できる。
〈考案の効果〉 (1)本考案1では、軸受けボスの剛性を確保しなが
ら、オイルパンを底深く形成できるので、オイルパンの
オイル容量を大きく確保して、オイルの早期劣化を防止
するとともに、オイルの補給や交換の期間を長くして、
メンテナンスが楽になる。
(2)本考案2では、リブの両側の空間部分同士間でオ
イルが自由に流通するので、オイル供給のためのエンジ
ンの傾斜性能を高く保持できる。
(3)本考案3では、オイルパンの容量をより大きく確
保できるので、上記(1)の効果をより促進できる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて述べる。
第1図は実施例1を示す立軸エンジンのオイルパン周辺
の要部縦断面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第
3図は同実施例1を示すオイルパンの要部切欠斜視図で
あって、シリンダを横方向に配置し、クランク軸4を縦
方向に配置して立軸エンジンEを構成する。
上記立軸エンジンEのクランクケース16の下部にオイル
パン1を固定し、オイルパン1の底壁2から円錐台状の
軸受けボス3を上向きに高く突出させる。
上記軸受けボス3の上端寄り部分をクランク軸4の軸受
け筒部5として形成するとともに、軸受けボス3の下端
寄り部分をオイルシール支持筒部6として形成し、クラ
ンク軸4を軸受けボス3に平軸受け17を介して回転自在
に貫通支持する。
上記軸受けボス3の外周面に複数枚のリブ7を互いに水
平に並列させて立設し、その中のオイルパン周壁8に近
い側の3枚のリブ7・7を、第3図に示すように、軸受
け筒部5の高さ領域B内に達するように高く、且つ、シ
リンダの軸心方向Aに略沿わせた状態で、軸受けボス
3、オイルパン1の底壁2及び周壁8の三者に亘り一体
に形成する。
上記3枚のリブ7・7同士間のリブ間底壁部10をオイル
パン底壁2よりも上方のクランク軸4の軸受け筒部5の
高さ領域B内にまで底上げして形成し、軸受け筒部5と
オイルパン周壁8とに亘り架設する。
また、上記リブ間底壁部10の下方に横断状に連通孔12を
貫通させ、連通孔12で両端のリブ7・7の一側空間部分
13を他側空間部分14に連通し、両側の空間部分13・14の
間をオイルが円滑に流通するように構成する。
上記各リブ間底壁部10の上面18から連通孔12に下向きに
縦孔20を空け、リブ間底壁部10に溜まろうとするオイル
を縦孔20から連通孔12に流出させるように構成する。
尚、符号19は、立軸エンジンEを作業機などに設置する
ための取り付け脚である。
上記実施例1では、複数枚のリブ7・7を軸受けボス3
からオイルパン周壁8に亘り一体に高く形成するととも
に、リブ間底壁部10をオイルパン1の底壁2から高く底
上げするので、リブ7の補強作用が大幅に向上する。
しかも、リブ7をシリンダの軸心方向Aにほぼ沿わせて
形成するので、ピストン及びコンロッドの往復運動の衝
撃力に強力に対抗できる。
このため、高く形成した軸受けボス3の剛性を高くして
オイルパンを底深く形成できるので、オイルパンのオイ
ル容量を大きく確保し、オイルの早期の劣化を防止する
とともに、オイルの補給や交換の期間を長くして、楽に
メンテナンスできる。
また、リブ間底壁部10の下方に空けた連通孔12でリブ7
の両側の空間部分13・14同士を連通させるので、エンジ
ンEが左右に傾斜した場合でも、上記空間部分13・14同
士間でオイルが自由に流通し、オイル供給のためのエン
ジンEの傾斜性能を高く保持できる。
一方、第4図及び第5図は実施例2を示し、上記実施例
1のリブ間底壁部10の肉壁を下方からオイル侵入室15と
して穿設し、オイル侵入室15の下端開放口21に封止蓋22
をボルト23で着脱自在に固定するとともに、オイル侵入
室15を連通孔12でリブ7の両側空間部分13・14に連通し
たものである。
本実施例2では、リブ間底壁部10の下側という、いわば
デッドスペース内にオイル侵入室15を形成して上記連通
孔12で連通し、オイル侵入室15にもオイルを貯留するこ
とにより、オイルパン1の容量をより大きく確保できる
ので、オイルの劣化をより良好に防止できるとともに、
オイルの補給や交換の期間をより長くできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示し、第1図は実施
例1を示す立軸エンジンのオイルパン周辺の要部縦断面
図、第2図は第1図のII-II線断面図、第3図は同実施
例1を示すオイルパンの要部切欠斜視図、第4図は実施
例2を示す第1図相当図、第5図は第4図のV-V線断面
図、第6図は先行案を示す第1図相当図、第7図は同先
行案を示すオイルパンの要部平面図である。 E……立軸エンジン、1……オイルパン、2……1の底
壁、3……軸受けボス、4……クランク軸、5……軸受
け筒部、6……オイルシール支持筒部、7……リブ、8
……1の周壁、10……リブ間底壁部、12……連通孔、13
……7の一側空間部分、14……7の他側空間部分、15…
…オイル侵入室、A……シリンダ軸心方向、B……5の
高さ領域。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】立軸エンジンEのオイルパン1の底壁2か
    ら軸受けボス3を上向きに突出させ、軸受けボス3の上
    端寄り部分をクランク軸4の軸受け筒部5として形成す
    るとともに、軸受けボス3の下端寄り部分をオイルシー
    ル支持筒部6として形成して構成した立軸エンジンのオ
    イルパンのクランク軸軸受け装置において、 複数枚のリブ7・7を、互いに水平に並列させてシリン
    ダの軸心方向Aにほぼ沿わせた状態にして、軸受けボス
    3、オイルパン1の底壁2及び周壁8の三者に亘って一
    体に形成し、 複数枚のリブ7・7同士間のリブ間底壁部10をオイルパ
    ン底壁2よりも上方のクランク軸4の軸受け筒部5の高
    さ領域B内で、軸受け筒部5とオイルパン周壁8とに亘
    って架設したことを特徴とする立軸エンジンのオイルパ
    ンのクランク軸軸受け装置
  2. 【請求項2】上記リブ間底壁部10の下方で、リブ7・7
    の下部に連通孔12を横断状に空け、この連通孔12でオイ
    ルパン1内のリブ7の一側空間部分13と他側空間部分14
    とを連通させたことを特徴とする請求項1に記載の立軸
    エンジンのオイルパンのクランク軸軸受け装置
  3. 【請求項3】上記複数枚のリブ7・7同士間でリブ間底
    壁部10の下側にオイル侵入室15を形成し、オイル侵入室
    15をオイルパン1内のリブ7の一側空間部分13と他側空
    間部分14とに対して上記連通孔12で連通させたことを特
    徴とする請求項2に記載の立軸エンジンのオイルパンの
    クランク軸軸受け装置
JP2758090U 1990-03-16 1990-03-16 立軸エンジンのオイルパンのクランク軸軸受け装置 Expired - Lifetime JPH0734180Y2 (ja)

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