JP3231314B2 - 4サイクルエンジンのシリンダブロック補強構造 - Google Patents
4サイクルエンジンのシリンダブロック補強構造Info
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- JP3231314B2 JP3231314B2 JP25787990A JP25787990A JP3231314B2 JP 3231314 B2 JP3231314 B2 JP 3231314B2 JP 25787990 A JP25787990 A JP 25787990A JP 25787990 A JP25787990 A JP 25787990A JP 3231314 B2 JP3231314 B2 JP 3231314B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用4サイクルエンジンにおけるシリン
ダブロックの補強構造に関し、特にシリンダブロックの
下面開口部の剛性を向上してバッフルプレートの膜振動
を防止できるようにした構造に関する。
ダブロックの補強構造に関し、特にシリンダブロックの
下面開口部の剛性を向上してバッフルプレートの膜振動
を防止できるようにした構造に関する。
自動車用4サイクルエンジンのシリンダブロックは、
ピストンが挿入されるシリンダボディとクランク軸が収
容されるスカート状のクランクケースとを一体形成した
構造になっており、上記クランクケースの下面の開口に
オイルパンを装着するのが一般的である。また、上記ク
ランクケースの開口とオイルパンとの間に板金製のバッ
フルプレートを配設し、該バッフルプレートでクランク
ケースとオイルパンとを区分けすることにより、オイル
パン内の潤滑油の跳ね上がり,つれ回りによる出力ロス
を防止する構造を採用する場合がある。
ピストンが挿入されるシリンダボディとクランク軸が収
容されるスカート状のクランクケースとを一体形成した
構造になっており、上記クランクケースの下面の開口に
オイルパンを装着するのが一般的である。また、上記ク
ランクケースの開口とオイルパンとの間に板金製のバッ
フルプレートを配設し、該バッフルプレートでクランク
ケースとオイルパンとを区分けすることにより、オイル
パン内の潤滑油の跳ね上がり,つれ回りによる出力ロス
を防止する構造を採用する場合がある。
しかし上記従来のバッフルプレートは、板金製である
ことから、それ自体の面剛性、つまりバッフル面と直角
方向の力に対する剛性が不十分であり、そのためクラン
ク軸の回転等によってバッフルプレートが膜振動を起こ
し易く、騒音が生じるという問題がある。
ことから、それ自体の面剛性、つまりバッフル面と直角
方向の力に対する剛性が不十分であり、そのためクラン
ク軸の回転等によってバッフルプレートが膜振動を起こ
し易く、騒音が生じるという問題がある。
また上記クランクケースは下面が開口するスカート状
の形状となっていることから、該開口部の剛性が不足し
がちであり、そのため開口周縁部が開口面に沿って振動
し易く、これがエンジン振動の原因となっていた。この
ようなクランクケース開口部分の剛性不足の問題を解消
するため、従来、上記シリンダブロックの下面の開口縁
部に厚肉のフランジ部を一体形成し、これにより上記開
口部を補強して剛性を向上させるようにしている。しか
しながら、このようなシリンダブロックの補強構造で
は、重量増加のわりに剛性の向上は不十分であり、剛性
をより向上できる補強構造が要請されている。
の形状となっていることから、該開口部の剛性が不足し
がちであり、そのため開口周縁部が開口面に沿って振動
し易く、これがエンジン振動の原因となっていた。この
ようなクランクケース開口部分の剛性不足の問題を解消
するため、従来、上記シリンダブロックの下面の開口縁
部に厚肉のフランジ部を一体形成し、これにより上記開
口部を補強して剛性を向上させるようにしている。しか
しながら、このようなシリンダブロックの補強構造で
は、重量増加のわりに剛性の向上は不十分であり、剛性
をより向上できる補強構造が要請されている。
本発明は上記従来の問題点を解消するためになされた
もので、シリンダブロック開口部の剛性を大幅に向上で
きるとともに、バッフルプレートの膜振動を確実に防止
できる4サイクルエンジンのシリンダブロック補強構造
を提供することを目的としている。
もので、シリンダブロック開口部の剛性を大幅に向上で
きるとともに、バッフルプレートの膜振動を確実に防止
できる4サイクルエンジンのシリンダブロック補強構造
を提供することを目的としている。
そこで本発明は、シリンダブロックの下面の開口にオ
イルパンを装着してなる4サイクルエンジンの上記開口
部分の補強構造において、上記開口とオイルパンとの間
にスペーサを介設し、該スペーサの外周縁に形成された
フランジ部と上記オイルパンの外周縁に形成されたフラ
ンジ部を上記開口のフランジ部に重ねて共締め固定し、
上記スペーサを上記開口とオイルパンとの間を区分けす
るバッフル部と、上記開口を横断する補強部とを有する
ものとし、上記バッフル部に、クランクアームの回転軌
跡に沿う円弧状をなす円弧部を形成し、該円弧部に上記
バッフル部に落下した潤滑油を上記オイルパン内に落下
させるオイル孔を形成し、該オイル孔の縁部に庇状の縦
壁をクランク軸方向に延びるようにかつクランクアーム
の回転軌跡に略対向するように立設し、さらに上記オイ
ル孔の下方を覆い該オイル孔から落下した潤滑油を受け
止めるとともに、オイルパン内の潤滑油が上記オイル孔
内に飛散するのを防止するプレートを配設し、該プレー
トに上記受け止めた潤滑油を上記オイルパン内に導く孔
を形成し、該孔を気筒軸方向に見たとき上記オイル孔か
ら偏位させたことを特徴としている。
イルパンを装着してなる4サイクルエンジンの上記開口
部分の補強構造において、上記開口とオイルパンとの間
にスペーサを介設し、該スペーサの外周縁に形成された
フランジ部と上記オイルパンの外周縁に形成されたフラ
ンジ部を上記開口のフランジ部に重ねて共締め固定し、
上記スペーサを上記開口とオイルパンとの間を区分けす
るバッフル部と、上記開口を横断する補強部とを有する
ものとし、上記バッフル部に、クランクアームの回転軌
跡に沿う円弧状をなす円弧部を形成し、該円弧部に上記
バッフル部に落下した潤滑油を上記オイルパン内に落下
させるオイル孔を形成し、該オイル孔の縁部に庇状の縦
壁をクランク軸方向に延びるようにかつクランクアーム
の回転軌跡に略対向するように立設し、さらに上記オイ
ル孔の下方を覆い該オイル孔から落下した潤滑油を受け
止めるとともに、オイルパン内の潤滑油が上記オイル孔
内に飛散するのを防止するプレートを配設し、該プレー
トに上記受け止めた潤滑油を上記オイルパン内に導く孔
を形成し、該孔を気筒軸方向に見たとき上記オイル孔か
ら偏位させたことを特徴としている。
ここで本発明の補強部は、開口の一方の縁から対向す
る縁に架け渡されるように延びる形状となっているので
あるが、気筒数の多いエンジンの場合は、クランク軸と
直角方向に上記開口を横断するよう構成するのが効果的
である。
る縁に架け渡されるように延びる形状となっているので
あるが、気筒数の多いエンジンの場合は、クランク軸と
直角方向に上記開口を横断するよう構成するのが効果的
である。
本発明に係る4サイクルエンジンのシリンダブロック
補強構造によれば、バッフル部とシリンダブロック開口
を横切る補強部とを一体形成してなるスペーサをシリン
ダブロックの開口に配設したので、開口周縁部の開口面
に沿った振動については上記補強部が阻止することとな
り、つまり上記開口部分の剛性を大幅に向上できる。ま
た上記バッフル部はこれと一体化された補強部によっ
て、及び略円弧状の円弧部を形成したことによってそれ
自体の面剛性が大幅に向上し、その結果膜振動を確実に
防止して騒音を低減でき、また、オイル孔の縁部に縦壁
を形成したので、オイル孔形成による剛性低下を抑制で
きる。
補強構造によれば、バッフル部とシリンダブロック開口
を横切る補強部とを一体形成してなるスペーサをシリン
ダブロックの開口に配設したので、開口周縁部の開口面
に沿った振動については上記補強部が阻止することとな
り、つまり上記開口部分の剛性を大幅に向上できる。ま
た上記バッフル部はこれと一体化された補強部によっ
て、及び略円弧状の円弧部を形成したことによってそれ
自体の面剛性が大幅に向上し、その結果膜振動を確実に
防止して騒音を低減でき、また、オイル孔の縁部に縦壁
を形成したので、オイル孔形成による剛性低下を抑制で
きる。
さらにまた、オイルパン内の潤滑油が振動等によって
クランク室内に飛散するのを防止できる。
クランク室内に飛散するのを防止できる。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第8図は本発明の一実施例による4サイ
クルエンジンのシリンダブロック補強構造を説明するた
めの図である。
クルエンジンのシリンダブロック補強構造を説明するた
めの図である。
図において、1は本実施例の補強構造が適用された4
サイクル4気筒エンジンであり、該エンジン1のシリン
ダブロック2の上面にはシリンダヘッド(図示せず)が
ボルト締め固定され、下面にはスペーサ10とオイルパン
3とが共締めによって装着されている。上記シリンダブ
ロック2は鋳鉄製のもので、4つのシリンダボア4aが形
成されたシリンダボディ4にスカート状のクランクケー
ス5を一体形成して構成されている。上記各シリンダボ
ア4a内にはピストン6が摺動自在に挿入されており、こ
のピストン6にはピストンピン6aでコンロッド7の小端
部が連結されている。また、上記クランクケース5は、
クランク軸と直角をなす横断面で見てスカート状のクラ
ンク室5aを有し、これの下面には開口5bが形成され、該
開口5bの外面にはフランジ部5cが一体形成されている。
上記クランク室5a内にはクランク軸8が配設されてい
る。該クランク軸8は、クランクピン8aを有するクラン
クアーム8bをクランクジャーナル8cで接続した一体構造
となっており、上記クランクピン8aに上記コンロッド7
の大端部が連結されている。
サイクル4気筒エンジンであり、該エンジン1のシリン
ダブロック2の上面にはシリンダヘッド(図示せず)が
ボルト締め固定され、下面にはスペーサ10とオイルパン
3とが共締めによって装着されている。上記シリンダブ
ロック2は鋳鉄製のもので、4つのシリンダボア4aが形
成されたシリンダボディ4にスカート状のクランクケー
ス5を一体形成して構成されている。上記各シリンダボ
ア4a内にはピストン6が摺動自在に挿入されており、こ
のピストン6にはピストンピン6aでコンロッド7の小端
部が連結されている。また、上記クランクケース5は、
クランク軸と直角をなす横断面で見てスカート状のクラ
ンク室5aを有し、これの下面には開口5bが形成され、該
開口5bの外面にはフランジ部5cが一体形成されている。
上記クランク室5a内にはクランク軸8が配設されてい
る。該クランク軸8は、クランクピン8aを有するクラン
クアーム8bをクランクジャーナル8cで接続した一体構造
となっており、上記クランクピン8aに上記コンロッド7
の大端部が連結されている。
上記オイルパン3は板金製のもので、これは、潤滑油
が貯溜されここからポンプに吸引される貯溜室と、落下
した潤滑油を回収するための回収室とからなる本体部3a
の周縁にフランジ部3bを折り曲げ形成してなり、この本
体部3aの上記貯溜室内にはストレーナ9が配置されてい
る。該ストレーナ9の吸い込み口はオイルパン3の底面
に近接しており、この吸い込み口には濾過用の金網9aが
装着されている。なお、3cはドレンプラグである。
が貯溜されここからポンプに吸引される貯溜室と、落下
した潤滑油を回収するための回収室とからなる本体部3a
の周縁にフランジ部3bを折り曲げ形成してなり、この本
体部3aの上記貯溜室内にはストレーナ9が配置されてい
る。該ストレーナ9の吸い込み口はオイルパン3の底面
に近接しており、この吸い込み口には濾過用の金網9aが
装着されている。なお、3cはドレンプラグである。
そして、上記クランクケース5の下面開口5bとオイル
パン3との間に、本実施例の特徴をなす上記スペーサ10
が介設されている。このスペーサ10はアルミ合金鋳造品
からなる大略平板状のもので、上記クランクケース5の
フランジ部5cに沿う形状のフランジ部11と、クランク室
5aとオイルパン3とを区分けするバッフル部12と、上記
クランクケース5の開口5bをクランク軸と直角方向に横
切る補強リブ部13とを一体形成して構成されている。
パン3との間に、本実施例の特徴をなす上記スペーサ10
が介設されている。このスペーサ10はアルミ合金鋳造品
からなる大略平板状のもので、上記クランクケース5の
フランジ部5cに沿う形状のフランジ部11と、クランク室
5aとオイルパン3とを区分けするバッフル部12と、上記
クランクケース5の開口5bをクランク軸と直角方向に横
切る補強リブ部13とを一体形成して構成されている。
上記フランジ部11にはボルト孔11aが所定間隔ごとに
形成されており、該フランジ部11はオイルパン3のフラ
ンジ部3bとともにクランクケース5のフランジ部5cにボ
ルト14で共締め固定されている。また、上記フランジ部
11の一端部には半円状の取付け座15が一体に形成されて
いる。
形成されており、該フランジ部11はオイルパン3のフラ
ンジ部3bとともにクランクケース5のフランジ部5cにボ
ルト14で共締め固定されている。また、上記フランジ部
11の一端部には半円状の取付け座15が一体に形成されて
いる。
上記バッフル部12は横断面で見ると上記クランク軸8
のクランクアーム8b部分の回転軌跡に沿う大略円弧状を
なす円弧部20を有しており、その周縁12bは上記フラン
ジ部11のブロック側合面と略面一をなしている。また上
記バッフル部12の上記貯溜室側の端部にはオイル通路部
16が一体形成されており、該オイル通路部16の軸芯には
油孔16cが形成されている。この油孔16cの一端部16aは
バッフル部12の下面12a側に開口し、他端部16bは上記側
に開口している。上記オイル通路部16の一端部16aの開
口16dの下端には上記オイルストレーナ9のオイル管17
の一端がボルト孔11cによりボルト締め接続されてお
り、該開口16dの上端はシリンダブロック2とガスケッ
トとで閉塞されている。また上記オイル通路部16の他端
部16bの開口16eの上端には、図示していないが、上記ク
ランク室5a内に配設されたオイルポンプのオイル管が接
続されている。これによりクランク室5a内に配設された
オイルポンプとオイルパン3内に配設されたストレーナ
9とがスペーサ10に形成されたオイル通路部16を介して
接続されている。
のクランクアーム8b部分の回転軌跡に沿う大略円弧状を
なす円弧部20を有しており、その周縁12bは上記フラン
ジ部11のブロック側合面と略面一をなしている。また上
記バッフル部12の上記貯溜室側の端部にはオイル通路部
16が一体形成されており、該オイル通路部16の軸芯には
油孔16cが形成されている。この油孔16cの一端部16aは
バッフル部12の下面12a側に開口し、他端部16bは上記側
に開口している。上記オイル通路部16の一端部16aの開
口16dの下端には上記オイルストレーナ9のオイル管17
の一端がボルト孔11cによりボルト締め接続されてお
り、該開口16dの上端はシリンダブロック2とガスケッ
トとで閉塞されている。また上記オイル通路部16の他端
部16bの開口16eの上端には、図示していないが、上記ク
ランク室5a内に配設されたオイルポンプのオイル管が接
続されている。これによりクランク室5a内に配設された
オイルポンプとオイルパン3内に配設されたストレーナ
9とがスペーサ10に形成されたオイル通路部16を介して
接続されている。
また、上記バッフル部12には落下した潤滑油をオイル
パン3内に回収するための一対のオイル孔21,21が形成
されており、また上記バッフル部12の下面12aには上記
各オイル孔21を覆うプレート23がボルト孔11dにより、
ビス止めされている。そして上記オイル孔21の縁部には
庇状の縦壁22が立設されており、上記プレート23には上
記オイル孔21に連通する長孔23aが形成されている。こ
れにより落下した潤滑油は確実にオイルパン3内に回収
しながらオイルパン3内の潤滑油がつれ回りしないよう
に構成されている。
パン3内に回収するための一対のオイル孔21,21が形成
されており、また上記バッフル部12の下面12aには上記
各オイル孔21を覆うプレート23がボルト孔11dにより、
ビス止めされている。そして上記オイル孔21の縁部には
庇状の縦壁22が立設されており、上記プレート23には上
記オイル孔21に連通する長孔23aが形成されている。こ
れにより落下した潤滑油は確実にオイルパン3内に回収
しながらオイルパン3内の潤滑油がつれ回りしないよう
に構成されている。
上記補強リブ部13は上記バッフル部12の上面を所定ピ
ッチ毎にその周縁12bと略同じ高さに膨出させることに
よって構成されており、上述のクランクケース5の開口
5bをクランク軸8と直角方向に横切るように延び、かつ
各クランクアーム8bの間に位置している。
ッチ毎にその周縁12bと略同じ高さに膨出させることに
よって構成されており、上述のクランクケース5の開口
5bをクランク軸8と直角方向に横切るように延び、かつ
各クランクアーム8bの間に位置している。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例エンジン1では、クランク軸8の回転によっ
てオイルポンプが駆動され、該オイルポンプがオイルパ
ン3内の潤滑油をストレーナ9から吸引し、エンジン1
の要部に圧送供給する。そしてクランクジャーナル8c等
を潤滑した潤滑油はクランク室5aからバッフル部12の上
面に落下し、オイル孔21,23aを通って再びオイルパン3
内に回収される。
てオイルポンプが駆動され、該オイルポンプがオイルパ
ン3内の潤滑油をストレーナ9から吸引し、エンジン1
の要部に圧送供給する。そしてクランクジャーナル8c等
を潤滑した潤滑油はクランク室5aからバッフル部12の上
面に落下し、オイル孔21,23aを通って再びオイルパン3
内に回収される。
そして本実施例では、クランクケース5の開口5bとオ
イルパン3との間にバッフル部12を有するスペーサ10を
介設したので、上記バッフル部12でクランク室5aとオイ
ルパン3とが区分けされ、クランク軸8の回転に伴う潤
滑油の跳ね上がり,つれ回りを防止でき、出力のロスを
回避できる。
イルパン3との間にバッフル部12を有するスペーサ10を
介設したので、上記バッフル部12でクランク室5aとオイ
ルパン3とが区分けされ、クランク軸8の回転に伴う潤
滑油の跳ね上がり,つれ回りを防止でき、出力のロスを
回避できる。
また、上記バッフル部12と一体に補強リブ部13及び円
弧部20を形成したので、バッフル部12自体の面剛性が大
幅に向上し、バッフル部12の膜振動を防止でき、それだ
け騒音を軽減できる。
弧部20を形成したので、バッフル部12自体の面剛性が大
幅に向上し、バッフル部12の膜振動を防止でき、それだ
け騒音を軽減できる。
さらにまた、上記補強リブ部13をクランクケース5の
開口5bを横切る方向に形成したので、クランクケース5
の開口面方向の力についてはこの補強リブ部13が負担す
ることとなり、従来の開口縁部にフランジ部を形成する
だけの構造に比べてクランクケース5の開口5b部分の剛
性を大幅に向上できる。
開口5bを横切る方向に形成したので、クランクケース5
の開口面方向の力についてはこの補強リブ部13が負担す
ることとなり、従来の開口縁部にフランジ部を形成する
だけの構造に比べてクランクケース5の開口5b部分の剛
性を大幅に向上できる。
さらに、本実施例では、バッフル部12にオイル通路部
16を一体形成し、これの一端部16aにストレーナ9のオ
イル管17を接続するとともに、他端部16bにオイルポン
プのオイル管を接続したので、上記ストレーナ9とオイ
ルポンプとを別々に取付けることができ、その結果上記
バッフル部12にストレーナ9を挿入するための開口を不
要にできる。ちなみに従来の板金製のバッフルプレート
の場合、オイルポンプとストレーナとを別々に接続する
のは構造上困難であり、そのためオイルポンプとストレ
ーナとを組立てた後、バッフルプレートを取付けるよう
にしていたことから、上記バッフルプレートにストレー
ナ挿入用の大きな開口を形成しなければならなかった。
16を一体形成し、これの一端部16aにストレーナ9のオ
イル管17を接続するとともに、他端部16bにオイルポン
プのオイル管を接続したので、上記ストレーナ9とオイ
ルポンプとを別々に取付けることができ、その結果上記
バッフル部12にストレーナ9を挿入するための開口を不
要にできる。ちなみに従来の板金製のバッフルプレート
の場合、オイルポンプとストレーナとを別々に接続する
のは構造上困難であり、そのためオイルポンプとストレ
ーナとを組立てた後、バッフルプレートを取付けるよう
にしていたことから、上記バッフルプレートにストレー
ナ挿入用の大きな開口を形成しなければならなかった。
さらにまた、本実施例ではスペーサ10にフランジ部1
1,バッフル部12,補強リブ部13を一体に形成した構造で
あるから、部品点数が増えることはない。
1,バッフル部12,補強リブ部13を一体に形成した構造で
あるから、部品点数が増えることはない。
なお、上記実施例では、補強部(補強リブ部13)をク
ランク軸と直交する方向に形成したが、本発明の補強部
はクランク軸方向に形成してもよく、要はクランクケー
スの開口を横切るように形成すればよい。
ランク軸と直交する方向に形成したが、本発明の補強部
はクランク軸方向に形成してもよく、要はクランクケー
スの開口を横切るように形成すればよい。
以上のように本発明に係る4サイクルエンジンのシリ
ンダブロック補強構造によれば、シリンダブロックの開
口とオイルパンとの間に、円弧部を有するバッフル部と
シリンダブロック開口を横切る補強部とを一体形成して
なるスペーサを介設したので、シリンダブロック開口部
の剛性を向上してエンジン振動を軽減できるとともに、
バッフルプレートの膜振動を確実に防止できる効果があ
り、またオイル孔形成による剛性低下を縦壁によって抑
制でき、さらにオイルパン内の潤滑油が振動などでクラ
ンク室内に飛散するのを防止できる。
ンダブロック補強構造によれば、シリンダブロックの開
口とオイルパンとの間に、円弧部を有するバッフル部と
シリンダブロック開口を横切る補強部とを一体形成して
なるスペーサを介設したので、シリンダブロック開口部
の剛性を向上してエンジン振動を軽減できるとともに、
バッフルプレートの膜振動を確実に防止できる効果があ
り、またオイル孔形成による剛性低下を縦壁によって抑
制でき、さらにオイルパン内の潤滑油が振動などでクラ
ンク室内に飛散するのを防止できる。
第1図ないし第8図は本発明の一実施例による4サイク
ルエンジンのシリンダブロック補強構造を説明するため
の図であり、第1図はその断面側面図、第2図はその断
面正面図、第3図はスペーサの平面図、第4図はその底
面図、第5図はその正面図、第6図はその側面図、第7
図は第3図のVII−VII線断面図、第8図は第3図のVIII
−VIII線断面図である。 図において、1は4サイクル4気筒エンジン、2はシリ
ンダブロック、3はオイルパン、5はクランクケース、
5bはクランクケースの開口(シリンダブロックの開
口)、10はスペーサ、12はバッフル部、13は補強リブ部
(補強部)である。
ルエンジンのシリンダブロック補強構造を説明するため
の図であり、第1図はその断面側面図、第2図はその断
面正面図、第3図はスペーサの平面図、第4図はその底
面図、第5図はその正面図、第6図はその側面図、第7
図は第3図のVII−VII線断面図、第8図は第3図のVIII
−VIII線断面図である。 図において、1は4サイクル4気筒エンジン、2はシリ
ンダブロック、3はオイルパン、5はクランクケース、
5bはクランクケースの開口(シリンダブロックの開
口)、10はスペーサ、12はバッフル部、13は補強リブ部
(補強部)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−190952(JP,A) 特開 昭63−71554(JP,A) 実開 平1−58747(JP,U) 実開 昭63−40563(JP,U) 実開 昭63−102916(JP,U) 実開 平1−66453(JP,U) 実開 昭63−61516(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 7/00 F02F 7/00 301
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダブロックの下面の開口にオイルパ
ンを装着してなる4サイクルエンジンの上記開口部分の
補強構造において、上記開口とオイルパンとの間にスペ
ーサを介設し、該スペーサの外周縁に形成されたフラン
ジ部と上記オイルパンの外周縁に形成されたフランジ部
を上記開口のフランジ部に重ねて共締め固定し、上記ス
ペーサを上記開口とオイルパンとの間を区分けするバッ
フル部と、上記開口を横断する補強部とを有するものと
し、上記バッフル部に、クランクアームの回転軌跡に沿
う円弧状をなす円弧部を形成し、該円弧部に上記バッフ
ル部に落下した潤滑油を上記オイルパン内に落下させる
オイル孔を形成し、該オイル孔の縁部に庇状の縦壁をク
ランク軸方向に延びるようにかつクランクアームの回転
軌跡に略対向するように立設し、さらに上記オイル孔の
下方を覆い該オイル孔から落下した潤滑油を受け止める
とともに、オイルパン内の潤滑油が上記オイル孔内に飛
散するのを防止するプレートを配設し、該プレートに上
記受け止めた潤滑油を上記オイルパン内に導く孔を形成
し、該孔を気筒軸方向に見たとき上記オイル孔から偏位
させたことを特徴とする4サイクルエンジンのシリンダ
ブロック補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25787990A JP3231314B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 4サイクルエンジンのシリンダブロック補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25787990A JP3231314B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 4サイクルエンジンのシリンダブロック補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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