JPH10274094A - エンジンの構造 - Google Patents
エンジンの構造Info
- Publication number
- JPH10274094A JPH10274094A JP8143897A JP8143897A JPH10274094A JP H10274094 A JPH10274094 A JP H10274094A JP 8143897 A JP8143897 A JP 8143897A JP 8143897 A JP8143897 A JP 8143897A JP H10274094 A JPH10274094 A JP H10274094A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- crankcase
- engine
- crank case
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クランクケースの曲げ及び捻り剛性を高めて
エンジンの騒音を低減すると共に、エンジンの全高を低
くするようにしたエンジンの構造を提供する。 【解決手段】 シリンダボア4間を仕切る複数の隔壁5
の下面に夫々クランクシャフトの上側を支持する上軸受
部6が設けられたアッパクランクケース2と、各隔壁5
と対応する隔壁7の上面に上軸受部6と対をなす下軸受
部8が設けられたロアクランクケース3とを備え、ロア
クランクケース3は、複数の下部軸受部8が一体的に連
結されると共に底面部3bが閉じられて形成され、クラ
ンクケース1の下部を構成する。
エンジンの騒音を低減すると共に、エンジンの全高を低
くするようにしたエンジンの構造を提供する。 【解決手段】 シリンダボア4間を仕切る複数の隔壁5
の下面に夫々クランクシャフトの上側を支持する上軸受
部6が設けられたアッパクランクケース2と、各隔壁5
と対応する隔壁7の上面に上軸受部6と対をなす下軸受
部8が設けられたロアクランクケース3とを備え、ロア
クランクケース3は、複数の下部軸受部8が一体的に連
結されると共に底面部3bが閉じられて形成され、クラ
ンクケース1の下部を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの騒音を
低減すると共にエンジン全高を低くするようにしたエン
ジンの構造に関する。
低減すると共にエンジン全高を低くするようにしたエン
ジンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのクランクケースとして、軽量
化を図ったラダーフレーム構造のものがある。このよう
なラダーフレームとしては、例えば、実用新案登録第2
501665号に開示されている。このラダーフレーム
は、図5及び図6に示すようにクランクシャフトの軸受
部を有したクロスビーム30及びこれらを連結するサイ
ドビーム31、31を形成し、センタジャーナルを軸受
する中央のクロスビーム30にその軸受部32とサイド
ビーム31、31との間に掛け渡されるリブ部材33、
33を設けた構造とし、センタジャーナルの軸受部32
の剛性を他の軸受部よりも高めることで、クランクシャ
フトの曲げ応力の低減に加えて軸方向の均一化を図り、
クランクシャフトの軽量化を図るというものである。
化を図ったラダーフレーム構造のものがある。このよう
なラダーフレームとしては、例えば、実用新案登録第2
501665号に開示されている。このラダーフレーム
は、図5及び図6に示すようにクランクシャフトの軸受
部を有したクロスビーム30及びこれらを連結するサイ
ドビーム31、31を形成し、センタジャーナルを軸受
する中央のクロスビーム30にその軸受部32とサイド
ビーム31、31との間に掛け渡されるリブ部材33、
33を設けた構造とし、センタジャーナルの軸受部32
の剛性を他の軸受部よりも高めることで、クランクシャ
フトの曲げ応力の低減に加えて軸方向の均一化を図り、
クランクシャフトの軽量化を図るというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のラダーフレームは、下側にオイルパンを装着するこ
とが前提であり、ラダーフレームは、隣り合うクロスビ
ーム30の間の底部34が開いているので、振動しやす
く、騒音が発生しやすい。また、オイルパンを必要とす
ることで、エンジン全高が高くなり小型化を図ることが
困難である。
造のラダーフレームは、下側にオイルパンを装着するこ
とが前提であり、ラダーフレームは、隣り合うクロスビ
ーム30の間の底部34が開いているので、振動しやす
く、騒音が発生しやすい。また、オイルパンを必要とす
ることで、エンジン全高が高くなり小型化を図ることが
困難である。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、クランクケースの曲げ及び捻り剛性を高めてエンジ
ンの騒音を低減すると共に、エンジンの全高を低くする
ようにしたエンジンの構造を提供することを目的とす
る。
で、クランクケースの曲げ及び捻り剛性を高めてエンジ
ンの騒音を低減すると共に、エンジンの全高を低くする
ようにしたエンジンの構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1によれば、下面にクランクシャフト
の上側を支持する複数の上軸受部が設けられたアッパク
ランクケースと、上面に前記上軸受部と対をなす下軸受
部が設けられたロアクランクケースとを備え、前記複数
の下軸受部が一体的に連結されると共に、底面部が閉じ
られて形成され、前記ロアクランクケースによってエン
ジン本体下部を構成することを特徴としている。
に本発明の請求項1によれば、下面にクランクシャフト
の上側を支持する複数の上軸受部が設けられたアッパク
ランクケースと、上面に前記上軸受部と対をなす下軸受
部が設けられたロアクランクケースとを備え、前記複数
の下軸受部が一体的に連結されると共に、底面部が閉じ
られて形成され、前記ロアクランクケースによってエン
ジン本体下部を構成することを特徴としている。
【0006】ロアクランクケースは、底部が完全に閉じ
られていることにより、軸受部が形成された隔壁の前後
モードや、クランク室の側壁の左右モードの固有振動数
が高くなり、振動レベルが低くなり、エンジン騒音の低
減を図ることができ、曲げ、及び捻り剛性が増大する。
これによりクランクケースの全体剛性を増大することが
できる。
られていることにより、軸受部が形成された隔壁の前後
モードや、クランク室の側壁の左右モードの固有振動数
が高くなり、振動レベルが低くなり、エンジン騒音の低
減を図ることができ、曲げ、及び捻り剛性が増大する。
これによりクランクケースの全体剛性を増大することが
できる。
【0007】請求項2によれば、ロアクランクケースの
内部に潤滑油をオイルタンクへ排出するオイル通路を設
けたことを特徴とする。請求項3によれば、ロアクラン
クケースの底面外部にシリンダの配列方向に沿って延
び、潤滑油をオイルタンクへ排出するオイル通路を設け
たことを特徴とする。
内部に潤滑油をオイルタンクへ排出するオイル通路を設
けたことを特徴とする。請求項3によれば、ロアクラン
クケースの底面外部にシリンダの配列方向に沿って延
び、潤滑油をオイルタンクへ排出するオイル通路を設け
たことを特徴とする。
【0008】アッパクランクケース上に配置されている
シリンダヘッドの動弁機構等を潤滑したオイルは、ロア
クランクケースの底部に溜まり、オイル通路を通してオ
イルタンクに排出(還流)される。これによりオイルパ
ンが不要となる。
シリンダヘッドの動弁機構等を潤滑したオイルは、ロア
クランクケースの底部に溜まり、オイル通路を通してオ
イルタンクに排出(還流)される。これによりオイルパ
ンが不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
より説明する。 (実施例1)図1に示すようにエンジンの本体をなすク
ランクケース1は、アッパクランクケース2と、ロアク
ランクケース3とにより構成されている。アッパクラン
クケース2は、上部に長手方向に沿ってシリンダボア4
が複数直列に配列して形成されており、各シリンダボア
4間を仕切る隔壁5の下面中央にはクランクシャフトの
上側を支持する半円形状の上軸受部6が設けられてい
る。隔壁5の下面には上軸受部6の両側にメインキャッ
プボルト穴及びサブキャップボルト穴(共に図示せず)
が穿設されている。
より説明する。 (実施例1)図1に示すようにエンジンの本体をなすク
ランクケース1は、アッパクランクケース2と、ロアク
ランクケース3とにより構成されている。アッパクラン
クケース2は、上部に長手方向に沿ってシリンダボア4
が複数直列に配列して形成されており、各シリンダボア
4間を仕切る隔壁5の下面中央にはクランクシャフトの
上側を支持する半円形状の上軸受部6が設けられてい
る。隔壁5の下面には上軸受部6の両側にメインキャッ
プボルト穴及びサブキャップボルト穴(共に図示せず)
が穿設されている。
【0010】ロアクランクケース3は、アッパクランク
ケース2の各隔壁5と対向して隔壁7が形成されてお
り、各隔壁7の上面中央には上軸受部6と対向してクラ
ンクシャフトの下側を支持する半円形状の下軸受部8が
設けられている。隔壁7の下軸受部8の両側には隔壁5
のメインキャップボルト穴及びサブキャップボルト穴と
対向してメインキャップボルト穴及びサブキャップボル
ト穴(共に図示せず)が貫設されている。そして、隔壁
5の上軸受部6と隔壁7の下軸受部8とによりクランク
シャフト(図示せず)の軸受部が形成される。
ケース2の各隔壁5と対向して隔壁7が形成されてお
り、各隔壁7の上面中央には上軸受部6と対向してクラ
ンクシャフトの下側を支持する半円形状の下軸受部8が
設けられている。隔壁7の下軸受部8の両側には隔壁5
のメインキャップボルト穴及びサブキャップボルト穴と
対向してメインキャップボルト穴及びサブキャップボル
ト穴(共に図示せず)が貫設されている。そして、隔壁
5の上軸受部6と隔壁7の下軸受部8とによりクランク
シャフト(図示せず)の軸受部が形成される。
【0011】ロアクランクケース3は、底面部3bが完
全に塞がれている即ち、各隔壁7間の底面部が閉じられ
ている有底形状をなしている。そして、各隔壁7の下部
には左右両側にオイル連通穴9、10が穿設されてい
る。これらのオイル連通穴9、10は、クランク室の下
部の各隔壁7間を連通するオイル通路とされる。また、
ロアクランクケース3の例えば、後壁の一側近傍には底
面部3bの上面3cよりも僅か上方にオイル連通穴11
が穿設されている。これによりロアクランクケース3の
底面部3bにオイルが若干溜まるようになっている。こ
のロアクランクケース3は、アッパクランクケース2に
装着されて前記メインキャップボルト及びサブキャップ
ボルト(図示せず)により固定される。ロアクランクケ
ース3は、有底とされていることでオイルパンが不要と
なり、このオイルパンの高さ程度エンジンの全高を低く
することが可能となる。
全に塞がれている即ち、各隔壁7間の底面部が閉じられ
ている有底形状をなしている。そして、各隔壁7の下部
には左右両側にオイル連通穴9、10が穿設されてい
る。これらのオイル連通穴9、10は、クランク室の下
部の各隔壁7間を連通するオイル通路とされる。また、
ロアクランクケース3の例えば、後壁の一側近傍には底
面部3bの上面3cよりも僅か上方にオイル連通穴11
が穿設されている。これによりロアクランクケース3の
底面部3bにオイルが若干溜まるようになっている。こ
のロアクランクケース3は、アッパクランクケース2に
装着されて前記メインキャップボルト及びサブキャップ
ボルト(図示せず)により固定される。ロアクランクケ
ース3は、有底とされていることでオイルパンが不要と
なり、このオイルパンの高さ程度エンジンの全高を低く
することが可能となる。
【0012】オイルポンプ12は、ロアクランクケース
3の前記後壁の外面に装着されており、その吸込口がオ
イル連通穴11に接続され、吐出口が別置きのオイルタ
ンク(共に図示せず)に接続されている。このオイルタ
ンク内のオイルは、図示しないオイルポンプによりアッ
パクランクケース2のオイルギャラリ(図示せず)に供
給される。
3の前記後壁の外面に装着されており、その吸込口がオ
イル連通穴11に接続され、吐出口が別置きのオイルタ
ンク(共に図示せず)に接続されている。このオイルタ
ンク内のオイルは、図示しないオイルポンプによりアッ
パクランクケース2のオイルギャラリ(図示せず)に供
給される。
【0013】以下に作用を説明する。ロアクランクケー
ス3は、底面部3bが有底形状とされて各隔壁7の間の
底部が塞がれていることで、クランクケースの曲げ及び
捻り剛性が増大し、各隔壁7の前後モード、側壁3a、
3aの左右モードの固有振動数が高くなり、振動レベル
を大幅に下げることができる。図2は、クランク室外壁
3aにおける振動周波数と振動レベルとの関係を示し、
実線は本発明構造のクランクケースの振動レベルを、点
線は従来構造の振動レベルを示している。このグラフか
ら明らかなように、本発明構造のクランクケース1で
は、従来構造に比べて振動レベルを大幅に(約10db
程度)低減することができる。また、クランクケース1
の振動レベルが低減することで、クランクシャフトの変
形も低減する。
ス3は、底面部3bが有底形状とされて各隔壁7の間の
底部が塞がれていることで、クランクケースの曲げ及び
捻り剛性が増大し、各隔壁7の前後モード、側壁3a、
3aの左右モードの固有振動数が高くなり、振動レベル
を大幅に下げることができる。図2は、クランク室外壁
3aにおける振動周波数と振動レベルとの関係を示し、
実線は本発明構造のクランクケースの振動レベルを、点
線は従来構造の振動レベルを示している。このグラフか
ら明らかなように、本発明構造のクランクケース1で
は、従来構造に比べて振動レベルを大幅に(約10db
程度)低減することができる。また、クランクケース1
の振動レベルが低減することで、クランクシャフトの変
形も低減する。
【0014】前記オイルタンク内のオイルは、アッパク
ランクケース2の前記オイルギャラリに供給され、シリ
ンダヘッドの動弁機構等の摺動部や回転部分を潤滑し、
一部がクランクシャフトの上軸受部6、下軸受部8等に
供給されて潤滑した後、ロアクランクケース3の底面部
3bに溜まる。ロアクランクケース3は、各隔壁7間が
オイル連通穴9、10により連通されており、オイルが
底面部3bに均一に溜まる。オイルポンプ12は、ロア
クランクケース3の底面部3bに溜まっているオイルを
オイル連通穴11を通して吸い込み、前記オイルタンク
に戻す。
ランクケース2の前記オイルギャラリに供給され、シリ
ンダヘッドの動弁機構等の摺動部や回転部分を潤滑し、
一部がクランクシャフトの上軸受部6、下軸受部8等に
供給されて潤滑した後、ロアクランクケース3の底面部
3bに溜まる。ロアクランクケース3は、各隔壁7間が
オイル連通穴9、10により連通されており、オイルが
底面部3bに均一に溜まる。オイルポンプ12は、ロア
クランクケース3の底面部3bに溜まっているオイルを
オイル連通穴11を通して吸い込み、前記オイルタンク
に戻す。
【0015】ロアクランクケース3は、オイル連通穴1
1が底面部3bの上面3cよりも僅かに高い位置に穿設
されていることで、底面部3bには、オイルが僅かに溜
まる。そして、この僅かに溜まっているオイルは、クラ
ンクシャフトの回転に伴い掻き上げられて、シリンダボ
ア内面とピストンリングとの間の摺動部等に供給されて
潤滑する。
1が底面部3bの上面3cよりも僅かに高い位置に穿設
されていることで、底面部3bには、オイルが僅かに溜
まる。そして、この僅かに溜まっているオイルは、クラ
ンクシャフトの回転に伴い掻き上げられて、シリンダボ
ア内面とピストンリングとの間の摺動部等に供給されて
潤滑する。
【0016】(実施例2)図3は、本発明の第2実施例
を示す。尚、図1に示す部材と同一部材には同一符号を
付して説明を省略する。第2実施例では、オイル通路を
ロアクランクケース15の底面部15bの外部(下面)
に形成したものである。ロアクランクケース15は、各
シリンダボア4間を仕切る各隔壁16の上面中央にアッ
パクランクケース2の各隔壁5の上軸受部7と対向して
下軸受部17が設けられており、底部15bの下面15
dの左右両側には、シリンダボア4の配列方向(長手方
向)に沿ってオイル通路18、19が形成されており、
底面部15bには各隔壁16間にオイル通路18、19
に連通するオイル連通穴15e、15fが穿設されてい
る。オイル通路18、19は、各前端が閉塞されてお
り、各後端がオイルポンプ、又はスカベジング・ポンプ
(図示せず)の吸込口に接続される。そして、このオイ
ルポンプ、又はスカベジング・ポンプの吐出口は、実施
例1と同様に別置きのオイルタンクに接続される。底面
部15bに溜まったオイルは、オイル連通穴15e、1
5fからオイル通路18、19に流れ込み、前記オイル
ポンプ、又はスカベジングポンプにより前記オイルタン
クに戻される。尚、底面部15bは、その中央部が下方
に僅かに膨らんだ曲面形状とされていることで僅かにオ
イルが溜まるようになっている。
を示す。尚、図1に示す部材と同一部材には同一符号を
付して説明を省略する。第2実施例では、オイル通路を
ロアクランクケース15の底面部15bの外部(下面)
に形成したものである。ロアクランクケース15は、各
シリンダボア4間を仕切る各隔壁16の上面中央にアッ
パクランクケース2の各隔壁5の上軸受部7と対向して
下軸受部17が設けられており、底部15bの下面15
dの左右両側には、シリンダボア4の配列方向(長手方
向)に沿ってオイル通路18、19が形成されており、
底面部15bには各隔壁16間にオイル通路18、19
に連通するオイル連通穴15e、15fが穿設されてい
る。オイル通路18、19は、各前端が閉塞されてお
り、各後端がオイルポンプ、又はスカベジング・ポンプ
(図示せず)の吸込口に接続される。そして、このオイ
ルポンプ、又はスカベジング・ポンプの吐出口は、実施
例1と同様に別置きのオイルタンクに接続される。底面
部15bに溜まったオイルは、オイル連通穴15e、1
5fからオイル通路18、19に流れ込み、前記オイル
ポンプ、又はスカベジングポンプにより前記オイルタン
クに戻される。尚、底面部15bは、その中央部が下方
に僅かに膨らんだ曲面形状とされていることで僅かにオ
イルが溜まるようになっている。
【0017】そして、オイル通路18、19の断面形状
及び形成する位置とを最適化することで、これらのオイ
ル通路18、19の外壁が剛性部材となり、ロアクラン
クケース15の剛性を更に増大させることができる。
尚、オイル通路の断面形状としては、図4(a)、
(b)に示すような形状のオイル通路20、21として
もよい。特に図4(b)に示すような断面円形状のオイ
ル通路21は、ロアクランクケース15の鋳造後ドリル
による穴加工により簡単に形成することができるために
中子が不要となり、製造コストの低減が図られる利点が
ある。
及び形成する位置とを最適化することで、これらのオイ
ル通路18、19の外壁が剛性部材となり、ロアクラン
クケース15の剛性を更に増大させることができる。
尚、オイル通路の断面形状としては、図4(a)、
(b)に示すような形状のオイル通路20、21として
もよい。特に図4(b)に示すような断面円形状のオイ
ル通路21は、ロアクランクケース15の鋳造後ドリル
による穴加工により簡単に形成することができるために
中子が不要となり、製造コストの低減が図られる利点が
ある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ロアクランクケースの底部を完全に閉じること
で、曲げ及び捻り剛性を大幅に増大することができ、ク
ランクケースの全体剛性が増大し、エンジン騒音の低減
を図ることができる。また、ロアクランクケースの剛性
が増大することで、クランクシャフトの変形も低減す
る。
れば、ロアクランクケースの底部を完全に閉じること
で、曲げ及び捻り剛性を大幅に増大することができ、ク
ランクケースの全体剛性が増大し、エンジン騒音の低減
を図ることができる。また、ロアクランクケースの剛性
が増大することで、クランクシャフトの変形も低減す
る。
【0019】請求項2及び3の発明によれば、エンジン
下部にオイルパンを設ける必要が無くなり、エンジンの
全高を低くすることができ、小型車両への搭載性の向上
が図られる。また、オイルタンクを別置きとすること
で、搭載の自由度が大きくなり、オイル容量を大きくで
きることで、排気ガス再循環(EGR)装置に起因する
オイルの劣化を抑えることができる。
下部にオイルパンを設ける必要が無くなり、エンジンの
全高を低くすることができ、小型車両への搭載性の向上
が図られる。また、オイルタンクを別置きとすること
で、搭載の自由度が大きくなり、オイル容量を大きくで
きることで、排気ガス再循環(EGR)装置に起因する
オイルの劣化を抑えることができる。
【図1】本発明に係るエンジンの構造の実施例1の断面
図である。
図である。
【図2】クランクケースの振動周波数と振動レベルとの
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図3】本発明に係るエンジンの構造の実施例2の断面
図である。
図である。
【図4】図3のオイル通路の他の実施例を示す要部断面
図である。
図である。
【図5】従来のラダーフレームの底面図である。
【図6】図5の矢線VI−VIに沿う断面図である。
1 エンジン本体(クランクケース) 2 アッパクランクケース 2a、3a 外壁 3、15 ロアクランクケース 3b、15b 底面部 4 シリンダボア 5、7、16 隔壁 6 上軸受部 8、17 下軸受部 9〜11、15e、15f オイル連通穴 12 オイルポンプ 18〜21 オイル通路
Claims (3)
- 【請求項1】 下面にクランクシャフトの上側を支持す
る複数の上軸受部が設けられたアッパクランクケース
と、 上面に前記上軸受部と対をなす下軸受部が設けられたロ
アクランクケースと、を備え、 前記複数の下軸受部が一体的に連結されると共に、底面
部が閉じられて形成され、前記ロアクランクケースによ
ってエンジン本体下部を構成することを特徴とするエン
ジンの構造。 - 【請求項2】 ロアクランクケースの内部に潤滑油をオ
イルタンクへ排出するオイル通路を設けたことを特徴と
する請求項1記載のエンジンの構造。 - 【請求項3】 ロアクランクケースの底面外部にシリン
ダの配列方向に沿って延び、潤滑油をオイルタンクへ排
出するオイル通路を設けたことを特徴とする請求項1記
載のエンジンの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8143897A JPH10274094A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | エンジンの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8143897A JPH10274094A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | エンジンの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274094A true JPH10274094A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13746409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8143897A Pending JPH10274094A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | エンジンの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10274094A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005282568A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-10-13 | Honda Motor Co Ltd | 多気筒内燃機関 |
JP2011247119A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Toyota Motor Corp | オイルパン |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8143897A patent/JPH10274094A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005282568A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-10-13 | Honda Motor Co Ltd | 多気筒内燃機関 |
JP2011247119A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Toyota Motor Corp | オイルパン |
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Legal Events
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