JP2003293722A - ドライサンプ式4サイクルエンジン - Google Patents
ドライサンプ式4サイクルエンジンInfo
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- JP2003293722A JP2003293722A JP2002102477A JP2002102477A JP2003293722A JP 2003293722 A JP2003293722 A JP 2003293722A JP 2002102477 A JP2002102477 A JP 2002102477A JP 2002102477 A JP2002102477 A JP 2002102477A JP 2003293722 A JP2003293722 A JP 2003293722A
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- clutch
- crank
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
て、オイル循環用の部品点数及び重量の低減、エンジン
のコンパクト化、オイルポンプの効率的な利用及びオイ
ル容量の増大化を図ることである。 【解決手段】 クランク室43とミッション室48の間
に一定高さの仕切り壁50を形成してミッション室下部
をオイル溜51とすると共に、クラッチ室68の下部を
オイル溜の拡張部74とする。クランク室底壁52の下
側に、スカベンジングポンプ72の吸込部に連通するオ
イル吸引室55を形成し、オイル吸引室55はクランク
室底壁52に形成されたオイル吸引孔56を介してクラ
ンク室43内に開口すると共に、ジェネレータ室底壁に
形成されたオイル吸引孔80を介してジェネレータ室6
7に開口し、スカベンジングポンプによりオイル吸引室
55から直接吸引したオイルをオイル溜51に戻す。
Description
の不整地走行用四輪車又は自動二輪車等の車輌に好適な
ドライサンプ式4サイクルエンジンに関し、特にオイル
の収納及び循環構造の改良に関する。
ンは、クランクケースと別にオイルタンクを設置し、該
オイルタンクに一定量のオイルを溜めておき、オイルポ
ンプ(フィードポンプ)によりオイルタンクからのオイ
ルをエンジンの各注油個所に圧送し、クランクケース又
はオイルパンの底部に落下したオイルを別のオイルポン
プ(スカベンジングポンプ)によりオイルタンクに戻す
ように構成されている。
に配置する構造では、部品点数及び重量の増加を招くと
共に、オイルタンク配置用スペースの確保及びオイルタ
ンクとエンジン間の外部配管が必要となり、また、コス
トもアップする。
備えたドライサンプ式4サイクルエンジンに対し、本件
出願人は、特開平6−288466号公報に記載されて
いるように、ミッション室の下部をオイル溜として利用
するエンジンを提案している。図12は上記従来例の右
側クランクケース部材の左側面図、図13は上記従来例
の左側クランクケース部材の右側面図を示している。図
12において、クランクケース120内のクランク室1
21とミッション室122の間に一定高さの仕切り壁1
23を形成することにより、ミッション室122の下部
をオイル溜125としている。クランク室121からオ
イルを排出する構造として、クランク室121の後下端
部に後方へ突出する三角形状のオイル取込室126を形
成し、該オイル取込室126のクランク軸芯方向の端面
にオイル吸込口127を形成しており、クランク室12
1内に落下して上記取込室126内に吹き寄せあるいは
掻き寄せられるオイルを、オイル吸込口127からスカ
ベンジングポンプにより吸い込み、ミッション室122
に吐出し、クランク室121内をドライ状態に保つよう
にしてある。
よりも前方位置に、クランク室121の下端とジェネレ
ータ室(図13の裏面側の室)の下端を連通する連通孔
131を形成し、ジェネレータ室内に落下するオイルを
上記連通孔131から一旦クランク室121内に逃が
し、クランク室121内のオイルと一緒に取込室126
及びオイル吸込口127を介して吸い込むようにしてあ
る。
する別の構造として、特開昭61−215411号公報
に記載されたエンジンがある。このエンジンは、ミッシ
ョン室とクランク室の間に仕切り壁を形成して、ミッシ
ョン室の下部をオイル溜として利用することは前記従来
例と同様であるが、クランク室の左右に形成されたジェ
ネレータ室とクラッチ室をクランク室下側のオイル通路
により常時連通すると共に、クランク室とジェネレータ
室とを連通孔により連通している。クランク室のオイル
はジェネレータ室に逃がし、ジェネレータ室とクラッチ
室とオイル通路内に一旦同一レベルのオイルを溜め、こ
の溜まったオイルをスカベンジングポンプにより吸い込
み、オイル溜に吐出するようにしてある。
8466号公報に記載されたエンジンのように、クラン
ク室121の後下端部に後方へ張り出す三角形状の取込
室126を形成し、該取込室126からオイルを吸い込
む構造では、クランクウエブの回転により、次から次に
取込室126内にガスとオイルが押し込まれることによ
り、取込室126から側方のオイル吸込口127へオイ
ルが流れにくくなり、スカベンジングポンプによる吸込
み効率に影響する。
ンク室121内に逃がし、クランク室121内のオイル
と共に上記取込室126に押し込む構造では、クランク
室121内のオイルを一時的に増加させた状態から取込
室126に送り込むことになり、ドライサンプエンジン
としてクランク室内をドライ状態に保つという本来の目
的に沿わなくなる。
記載されたエンジンでは、クランク室の左右に配置され
たジェネレータ室とクラッチ室を常時連通し、ジェネレ
ータ室とクラッチ室の全域に亘って常時一定量のオイル
が残留するようになっているため、傾斜の度合によって
はジェネレータ室から大量にクランク室にオイルが逆流
し、クランク室をドライ状態に保つことができなくなる
可能性がある。
のであり、その目的は、ドライサンプ式4サイクルエン
ジンにおいて、オイル循環用の部品点数及び重量の低
減、エンジンのコンパクト化、オイルポンプの効率的な
利用及びオイル容量の増大化を図ることである。
に本願請求項1記載の発明は、クランクケース内の前部
にクランク室を、後部にミッション室を備え、クランク
ケースのクランク軸芯方向の両端にジェネレータ室とク
ラッチ室を設けたドライサンプ式4サイクルエンジンに
おいて、クランク室とミッション室の間に一定高さの仕
切り壁を形成してミッション室下部をオイル溜とすると
共に、クラッチ室の下部を上記オイル溜と連通するオイ
ル溜拡張部とし、クランク室底壁の下側に、スカベンジ
ングポンプの吸込部に連通するオイル吸引室をクランク
ケースと一体に形成し、上記オイル吸引室は、クランク
室底壁に形成されたオイル吸引孔を介してクランク室内
に開口すると共に、ジェネレータ室底壁に形成されたオ
イル吸引孔を介してジェネレータ室に開口し、スカベン
ジングポンプにより上記オイル吸引室から吸引したオイ
ルをオイル溜又はオイル溜拡張部に戻すようにしてい
る。
び重量を減らすことができると共に、オイルタンク配置
用スペース並びに外部配管を省略でき、エンジンのコン
パクト化及びコストダウンを達成でき、また、クランク
ケースを大形化することなく、オイル貯留量を増やすこ
とができる。
ペースをオイル吸引通路として利用していることによ
り、エンジンの前後方向の寸法をコンパクトにできると
同時にミッション室及びオイル溜を広く確保でき、ま
た、オイル吸引通路をクランクケースと一体成形するこ
とにより、スカベンジングポンプの配管用部品を節約で
きる。
引室にクランク室のオイルを一旦取り込み、吸引するよ
うにしていることにより、クランクウエブの回転による
影響を直接受けてオイルの流れが乱されることはない。
したがって、オイルが滞ることなくスカベンジングポン
プに吸い込まれる。
引室に、クランク室用のオイル吸引孔とは別のオイル吸
引孔によりジェネレータ室を直接連通しているので、ジ
ェネレータ室内のオイルをクランク室内の圧力変動とは
殆ど関係なく吸引できる。
ライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、クランク室
底壁に形成されたオイル吸引孔は、クランクウエブのク
ランク軸芯方向全幅に概ね対応するように、クランク軸
芯方向に細長く形成されている。
範囲で素早く吸引することができる。
載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、スカ
ベンジングポンプはジェネレータ室内に配置されてい
る。
スカベンジングポンプに吸い込むまでのオイル吸引経路
が短くなり、吸引力の低減を防ぐことができる。
載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、スカ
ベンジングポンプはクラッチ室内に配置されている。
出するオイルを、クラッチ室内に放出することも可能と
なり、スカベンジングポンプの吐出用配管を簡素化する
ことが可能となる。
のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、クラッ
チ室とミッション室の間を、一定高さのオーバーフロー
孔を介して連通し、クラッチ室とオイル吸引室とを、上
記オーバーフロー孔よりも低い位置のオイルレベル規制
孔により直接又は間接的に連通し、クラッチ室のオイル
を上記オイルレベル規制孔からオイル吸引室へ逃がすこ
とにより、クラッチ室内のオイルレベルをミッション室
内のオイルレベルよりも低く保つようにしている。
拡張部として利用しながらも、クラッチ位置をオイルレ
ベル近くまで下げることが可能となり、エンジン高さの
増加を防ぐことができる。
のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、クラッ
チ室の下端部とミッション室の下端部の間を連通孔で連
通することにより、クラッチ室内のオイルレベルをミッ
ション室内のオイルレベルと略同一に保つようにしてい
る。
ることができる。
1は本願発明が適用されたドライサンプ式の単気筒4サ
イクルエンジンを搭載した騎乗型不整地走行用四輪車を
示しており、車体フレーム1の前部には左右一対の前輪
2を備え、後部にはスイングアーム4を介して左右一対
の後輪5を備え、スイングアーム4はショックアブソー
バ3により弾性支持されている。車体フレーム1内には
エンジン7及びラジエター8等を搭載し、車体フレーム
1の上部には騎乗型シート10、燃料タンク11及びバ
ー状のハンドル12等を備えている。
に、シリンダ21、シリンダヘッド22及びヘッドカバ
ー23を順次締結してなり、シリンダヘッド22の前面
排気口に排気管24が接続し、該排気管24は右側へ湾
曲して後方に延び、マフラー25に接続している。シリ
ンダヘッド21の後面吸気口には吸気管26が接続し、
該吸気管26はキャブレター27、吸気ダクト28及び
エレメント29を内蔵する後方のエアクリーナボックス
30に接続している。
り、エンジン7の出力スプロケット31と後車軸32の
スプロケット33の間に駆動チェーン34を巻き掛け、
駆動チェーン34により後輪5を駆動するようになって
いる。
左右の合わせ面に沿って切断して、左側クランクケース
部材20aの右側面を示した縦断側面図である。この図
2において、クランクケース20内の前部はクランク軸
41及びバランサ軸42を収納するクランク室43とな
っており、後部はミッションMを収納するミッション室
48となっている。ミッションMは変速入力軸44、変
速出力軸45及び後進アイドル軸46並びに入力側ギヤ
群G1、出力側ギヤ群G2及び後進アイドルギヤ47等か
ら構成されている。O1はクランク軸芯、O2は変速入力
軸芯、O3は変速出力軸芯、O4は後進アイドル軸芯、O
5はバランサ軸芯である。
は一定さの仕切り壁50がクランクケース20と一体に
形成され、該仕切り壁50により、ミッション室48の
下部を、クランク室43から隔離されたオイル溜51と
している。上記仕切り壁50は、クランク軸芯O1と概
ね同じ高さに形成されると共に、クランクウエブ(含ク
ランクウエイト部)41aの外形に沿って前下方に延
び、クランク室底壁52に繋がっている。クランク室底
壁52は前方のバランサ軸42の下方位置まで至り、さ
らにバランサ軸42の中央ウエイトの外周に沿ってクラ
ンク室43の前上端部まで延びている。変速ギヤ群G1,
G2及び後進アイドルギヤ47は、オイル溜51のオイ
ル(レベルL1)に殆ど浸らない高さに配置され、動力
伝達効率の低下を防いでいる。
室55がクランクケース20と一体に形成されており、
該オイル吸引室55はクランク軸芯O1より少し後方に
位置すると共に、クランク室底壁52に形成されたオイ
ル吸引孔56を介してクランク室43内に開口してい
る。
り、クランク室底壁52に形成されたオイル吸引孔56
の前縁部分には、前方からオイル吸引室55内にオイル
が入り易いように、後下がりの傾斜面58が形成され、
オイル吸引孔56の後縁部分には、一旦オイル吸引室5
5内に入ったオイルを逃がさないように前下がりの庇部
60が形成されている。
ンクケース20は左右のクランクケース部材20a,2
0bにより2分割構造となっており、クランクケース2
0の左右端壁62,63にはジェネレータカバー65と
クラッチカバー66が締着され、それぞれジェネレータ
室67とクラッチ室68を構成している。ジェネレータ
室67にはジェネレータ69が収納されると共にスカベ
ンジングポンプ72が収納され、クラッチ室68には多
板摩擦式クラッチ71が収納されると共にフィードポン
プ73が収納されている。クラッチ室68の下部はオイ
ル溜拡張部74となっており、一定レベルL2のオイル
が溜められている。
右端壁62,63に軸受75を介して回転可能に支持さ
れており、クランク軸41の左端部分はジェネレータ室
67内に突出し、カム駆動スプロケット77及びスカベ
ンジングポンプ駆動スプロケット78が順次形成される
と共に、前記ジェネレータ69のロータ(フライホー
ル)等が取り付けられている。クランク軸41の右端部
はクラッチ室68に突出し、図示しないがクランクギヤ
並びにポンプ駆動ギヤが設けられ、それぞれクラッチギ
ヤ及びフィードポンプ73のポンプギヤに噛み合ってい
る。
イル吸引室55は、クランクケース20の左右の端壁6
2,63間に亘って長く延びており、また、オイル吸引
孔56はクランクウエブ41aの左右幅に概ね対応する
幅を有するように、左右に細長く形成されている。
に延びてジェネレータ室67の右下端部に開口するオイ
ル吸引孔80が形成されると共に、スカベンジングポン
プ72の吸込部に至るオイル吸引通路81が連通し、オ
イル吸引室55にスカベンジングポンプ72の吸引力が
直接作用するようになっている。また、スカベンジング
ポンプ72の吐出部はミッション室48のオイル溜51
に連通している。
延びると共にクラッチ室68の底面68aから一定高さ
H2の位置でクラッチ室68内に開口するオイルレベル
規制孔82が形成されており、クラッチ室68内のオイ
ルをオイルレベル規制孔82からオイル吸引室55にオ
ーバーフローすることにより、クラッチ室68のオイル
レベルL2を所定高さ(≦H2)に保つようになってい
る。
ッション室48とクラッチ室68との間のクランクケー
ス右端壁(ミッション室右端壁)63には、前記図3の
オイルレベル規制孔82の高さH2よりも高い位置にオ
ーバーフロー孔84が形成されており、該オーバーフロ
ー孔84からオイル溜51のオイルをクラッチ室68に
オーバーフローさせることにより、オイル溜51のオイ
ルを所定レベルL1に保つと共に、クラッチ室68のオ
イル溜拡張部74にオイルを供給するようになってい
る。
ンプ73の吸込部はオイル通路85を介してオイル溜5
1の下端部に連通し、フィードポンプ73の吐出部は、
図示しないが、クランク軸周り、ミッション周り及びカ
ム軸周り等、エンジン内の各注油個所に連通している。
図)であり、ジェネレータカバー65を一部切り欠いて
示している。この図5において、ジェネレータ室67に
配置されたスカベンジングポンプ72のポンプ軸86
は、スプロケット88及びポンプ駆動チェーン87を介
してクランク軸41のポンプ駆動スプロケット78に連
動連結している。
ム軸90は、カム用スプロケット91及びカムチェーン
92を介してクランク軸41のカム駆動スプロケット7
7に連動連結している。カムチェーン92は、ジェネレ
ータ室67内から、シリンダ21及びシリンダヘッド2
2の左側壁に形成されたカムチェーントンネルを通って
上方のカム用スプロケット91に至っている。なお、各
チェーン87,92にはチェーンガイド93,94等が
装備されている。
れるオイルは、クランク軸周り、カム軸周り及びミッシ
ョン周りの各注油個所に圧送され、各注油個所の潤滑及
び冷却に利用される。クランク軸周りに利用されたオイ
ルはクランク室43内に流下又は落下し、カム軸周りに
注油されたオイルはカムチェーントンネルを通ってジェ
ネレータ室67に流下又は落下し、ミッション周りに注
油されたオイルはミッション室48のオイル溜51に直
接流下又は落下する。
ルは、スカベンジングポンプ72の吸引力により、ガス
と共にオイル吸引孔80を介してオイル吸引室55に吸
引され、また、クランク室43の底部に落下したオイル
は、クランクウエブ41aの回転とスカベンジングポン
プ72の吸引力により、オイル吸引孔56を介してオイ
ル吸引室55に吸引される。
オイル吸引通路81を通って直接スカベンジングポンプ
72の吸込部に吸引され、ミッション室48のオイル溜
51に戻される。
れるオイルは、一定高さH1を越すとオーバーフロー孔
84からクラッチ室68に流れ、クラッチ室68のオイ
ル溜拡張部74に溜められる。オイル溜拡張部74内の
オイルが、図3の高さH2を越すと、オイルレベル規制
孔82からオイル吸引室55にオーバーフローする。
至ったオイルは、前述のようにスカベンジングポンプ吸
引力とクランクウエブ41aの回転力によりオイル吸引
室55に吸引されるが、この際、傾斜面58に沿うこと
により滑らかにオイル吸引室55内にガイドされ、ま
た、庇部60により、オイル吸引室55内のオイルが逃
げるのを阻止されるため、オイルは無駄なくオイル吸引
室55からオイル吸引通路81に吸引される。
を示しており、図2のIII-III断面に相当する図7にお
いて、オイルレベル規制孔82は、クラッチ室68から
一旦クランク室43の底面に連通し、オイル吸引孔56
を経てオイル吸引室55に連通するようになっている。
かかるオイルレベル規制孔82以外の構造は、図1〜図
6と同じであり、同じ部品には同じ名称を付してある。
施の形態を示しており、図2のIII-III断面に相当する
図9において、スカベンジングポンプ72をフィードポ
ンプ73と共にクラッチ室68内に配置し、スカベンジ
ングポンプ72の吸込部を、ポンプハウジング96のオ
イル吸引通路97を介してオイル吸引室55の右端部に
直結し、スカベンジングポンプ72の吐出管99はクラ
ッチ室68内の上方気体空間に至り、気体空間内にオイ
ルを吐出するようになっている。
ル規制用孔を設けておらず、一方、図10のようにオイ
ル溜拡張部74とオイル溜51の下端部同士を連通孔9
8により連通しており、これによりクラッチ室68のオ
イル溜拡張部74のレベルL2とミッション室48のオ
イル溜51のレベルL1を略同一に保つようになってい
る。その他の構成は図1〜図6の実施の形態と同じであ
り、同じ部品には同じ符号を付してある。
室底壁52に形成するオイル吸引孔56の変形例であ
り、オイル吸引孔56の前側のクランク室底壁52部分
を、庇部60の前端に対して一定の段差を有するように
低く形成した構造である。これにより、オイルの捕獲率
を向上させている。
り壁を形成することにより、ミッション室の下方にオイ
ル溜を形成しているので、従来の外部設置型オイルタン
クを備えたドライサンプ式4エンジンに比べ、オイルタ
ンク用の部品点数及び重量を減らすことができると共
に、オイルタンク配置用スペース並びに外部配管を省略
でき、エンジンのコンパクト化及びコストダウンを達成
できる。
部として利用することにより、エンジン内にオイルタン
クを設ける構造において、クランクケースを大形化する
ことなく、オイル貯留量を増やすことができる。
ッドスペースをオイル吸引通路として利用しているの
で、エンジンの前後方向の寸法をコンパクトにできると
同時にミッション室及びオイル溜を広く確保できる。ま
た、オイル吸引通路をクランクケースと一体成形するこ
とにより、スカベンジングポンプの配管用部品を節約で
きる。
イル吸引室にクランク室のオイルを一旦取り込み、吸引
するようにしているので、クランクウエブの回転による
影響を直接受けてオイルの流れが乱されるようなことは
ない。したがって、オイルが滞ることなくスカベンジン
グポンプに吸い込まれる。
イル吸引室に、クランク室用のオイル吸引孔とは別のオ
イル吸引孔によりジェネレータ室を直接連通しているの
で、ジェネレータ室内のオイルをクランク室内の圧力変
動とは殆ど関係なく吸引できる。
吸引孔を、クランクウエブのクランク軸芯方向全幅に概
ね対応するように、クランク軸芯方向に細長く形成する
と、クランク室内のオイルを広い範囲で素早く吸引する
ことができる。
タ室内に配置すると、ジェネレータ室内のオイルをスカ
ベンジングポンプに吸い込むまでのオイル吸引経路が短
くなり、吸引力の低減を防ぐことができる。
内に配置する場合には、スカベンジングポンプから吐出
するオイルを、クラッチ室内に放出することも可能とな
り、スカベンジングポンプの吐出用配管を簡素化するこ
とが可能となる。
一定高さのオーバーフロー孔を介して連通し、クラッチ
室とオイル吸引室とを、上記オーバーフロー孔よりも低
い位置のオイルレベル規制孔により直接又は間接的に連
通し、クラッチ室のオイルを上記オイルレベル規制孔か
らオイル吸引室へ逃がすことにより、クラッチ室内のオ
イルレベルをミッション室内のオイルレベルよりも低く
保つようにしていると、クラッチ室下部をオイル溜の拡
張部として利用しながらも、クラッチ位置をオイルレベ
ル近くまで下げることが可能となり、エンジン高さの増
加を防ぐことができる。
室の下端部の間を連通孔で連通することにより、クラッ
チ室内のオイルレベルをミッション室内のオイルレベル
と略同一に保つようにした場合には、オイル溜の全容量
を増大させることができる。
エンジンを搭載した騎乗型不整地走行用四輪車の左側面
図である。
って、左右のクランクケース部材の合わせ面で切断した
左側クランクケース部材の右側面図である。
ーの一部を切り欠いて示す左側面図である。
部分の断面図である。
部分の断面図である。
部分の断面図である。
じ部分の断面図である。
面拡大図である。
図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 クランクケース内の前部にクランク室
を、後部にミッション室を備え、クランクケースのクラ
ンク軸芯方向の両端にジェネレータ室とクラッチ室を設
けたドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、 クランク室とミッション室の間に一定高さの仕切り壁を
形成してミッション室下部をオイル溜とすると共に、ク
ラッチ室の下部を上記オイル溜と連通するオイル溜拡張
部とし、 クランク室底壁の下側に、スカベンジングポンプの吸込
部に連通するオイル吸引室をクランクケースと一体に形
成し、 上記オイル吸引室は、クランク室底壁に形成されたオイ
ル吸引孔を介してクランク室内に開口すると共に、ジェ
ネレータ室底壁に形成されたオイル吸引孔を介してジェ
ネレータ室に開口し、 スカベンジングポンプにより上記オイル吸引室から吸引
したオイルをオイル溜又はオイル溜拡張部に戻すように
していることを特徴とするドライサンプ式4サイクルエ
ンジン。 - 【請求項2】 クランク室底壁に形成されたオイル吸引
孔は、クランクウエブのクランク軸芯方向全幅に概ね対
応するように、クランク軸芯方向に細長く形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載のドライサンプ式4サ
イクルエンジン。 - 【請求項3】 スカベンジングポンプはジェネレータ室
内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記
載のドライサンプ式4サイクルエンジン。 - 【請求項4】 スカベンジングポンプはクラッチ室内に
配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
ドライサンプ式4サイクルエンジン。 - 【請求項5】 クラッチ室とミッション室の間を、一定
高さのオーバーフロー孔を介して連通し、クラッチ室と
オイル吸引室とを、上記オーバーフロー孔よりも低い位
置のオイルレベル規制孔により直接又は間接的に連通
し、クラッチ室のオイルを上記オイルレベル規制孔から
オイル吸引室へ逃がすことにより、クラッチ室内のオイ
ルレベルをミッション室内のオイルレベルよりも低く保
つようにしていることを特徴とする請求項1〜4記載の
ドライサンプ式4サイクルエンジン。 - 【請求項6】 クラッチ室の下端部とミッション室の下
端部の間を連通孔で連通することにより、クラッチ室内
のオイルレベルをミッション室内のオイルレベルと略同
一に保つようにしていることを特徴とする請求項1〜4
記載のドライサンプ式4サイクルエンジン。
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JP2002102477A JP3746015B2 (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | ドライサンプ式4サイクルエンジン |
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---|---|---|---|
JP2002102477A JP3746015B2 (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | ドライサンプ式4サイクルエンジン |
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