JPH0227169Y2 - - Google Patents
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- JPH0227169Y2 JPH0227169Y2 JP1984085687U JP8568784U JPH0227169Y2 JP H0227169 Y2 JPH0227169 Y2 JP H0227169Y2 JP 1984085687 U JP1984085687 U JP 1984085687U JP 8568784 U JP8568784 U JP 8568784U JP H0227169 Y2 JPH0227169 Y2 JP H0227169Y2
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- JP
- Japan
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- water jacket
- cylinder
- bank
- banks
- cylinder block
- Prior art date
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 28
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 6
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 4
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 2
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000011796 hollow space material Substances 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はV型エンジンのシリンダブロツク、特
に該シリンダブロツクにおけるウオータージヤケ
ツトの構造に関する。
に該シリンダブロツクにおけるウオータージヤケ
ツトの構造に関する。
(従来技術)
一般にエンジンは、各シリンダにおける爆発に
起因して大きな騒音を発生するが、2つのバンク
をV型に配置したV型エンジンにおいては、この
騒音は主としてシリンダブロツクにおける両バン
クの外側面から外部に放出される。つまり、両バ
ンクの内側面は互いに近接して対向しているた
め、該内側面の振動によつて発生する音は互いに
干渉し合つて減衰し、また該内側面に挾まれた空
間は外部に対して略閉じられた状態にあつて、こ
の空間内に向けて発せられるバンク内側面からの
音は外部に放出されることが少ないのである。ま
た、バンク両端面は、騒音発生面となる壁面面積
が小さく且つ剛性が大きくて余り振動しない箇所
であるから、このバンク端面から騒音が発生する
ことも比較的少ない。これに対し、両バンクの外
側面は、壁面面積が大きくて振動し易い状態にあ
ると共に、この面の振動による音は遮られること
なく、そのまま外部に放出されるのであり、この
ようにV型エンジンにおいては、シリンダブロツ
クにおける両バンクの外側面の振動に起因する騒
音が特に問題となるのである。
起因して大きな騒音を発生するが、2つのバンク
をV型に配置したV型エンジンにおいては、この
騒音は主としてシリンダブロツクにおける両バン
クの外側面から外部に放出される。つまり、両バ
ンクの内側面は互いに近接して対向しているた
め、該内側面の振動によつて発生する音は互いに
干渉し合つて減衰し、また該内側面に挾まれた空
間は外部に対して略閉じられた状態にあつて、こ
の空間内に向けて発せられるバンク内側面からの
音は外部に放出されることが少ないのである。ま
た、バンク両端面は、騒音発生面となる壁面面積
が小さく且つ剛性が大きくて余り振動しない箇所
であるから、このバンク端面から騒音が発生する
ことも比較的少ない。これに対し、両バンクの外
側面は、壁面面積が大きくて振動し易い状態にあ
ると共に、この面の振動による音は遮られること
なく、そのまま外部に放出されるのであり、この
ようにV型エンジンにおいては、シリンダブロツ
クにおける両バンクの外側面の振動に起因する騒
音が特に問題となるのである。
一方、エンジンのシリンダブロツクには各シリ
ンダの周囲にウオータージヤケツトが設けられ、
該ジヤケツト内の冷却水によつてシリンダ内の冷
却するようになつているが、このジヤケツトを形
成するためにシリンダブロツクの壁面は二重構造
とされる。従つて、V型エンジンにおいても、両
バンクの内、外側面及び端面等が二重構造とされ
るが、このような二重構造の壁面は上記の如きエ
ンジン騒音の外部への放出を低減する上で有効で
ある。しかし、二重構造の壁面を必要以上に設け
ることはウオータージヤケツトの容積を徒らに増
大させることになり、該ジヤケツトに供給される
冷却水量が多くなつて始動時等におけるエンジン
の暖機性が悪化する。
ンダの周囲にウオータージヤケツトが設けられ、
該ジヤケツト内の冷却水によつてシリンダ内の冷
却するようになつているが、このジヤケツトを形
成するためにシリンダブロツクの壁面は二重構造
とされる。従つて、V型エンジンにおいても、両
バンクの内、外側面及び端面等が二重構造とされ
るが、このような二重構造の壁面は上記の如きエ
ンジン騒音の外部への放出を低減する上で有効で
ある。しかし、二重構造の壁面を必要以上に設け
ることはウオータージヤケツトの容積を徒らに増
大させることになり、該ジヤケツトに供給される
冷却水量が多くなつて始動時等におけるエンジン
の暖機性が悪化する。
ところで、特開昭55−131516号公報によれば、
V型エンジンのシリンダブロツクにおいて、両バ
ンクの内、外両面に跨るウオータージヤケツトを
設けると共に、該ジヤケツトの下端位置をバンク
内面側で高く、外面側で低くした構成が示されて
いるが、単純に、外面側のウオータージヤケツト
の下端位置を内面側に比べて低くした場合には、
ウオータージヤケツトの容積を徒に増大させて、
必要以上に冷却水量が増加することになり、これ
により、エンジンの暖機性能を低下させることに
なつていた。
V型エンジンのシリンダブロツクにおいて、両バ
ンクの内、外両面に跨るウオータージヤケツトを
設けると共に、該ジヤケツトの下端位置をバンク
内面側で高く、外面側で低くした構成が示されて
いるが、単純に、外面側のウオータージヤケツト
の下端位置を内面側に比べて低くした場合には、
ウオータージヤケツトの容積を徒に増大させて、
必要以上に冷却水量が増加することになり、これ
により、エンジンの暖機性能を低下させることに
なつていた。
(考案の目的)
本考案は、V型エンジンのシリンダブロツクに
関する上記のような実情に対処するもので、冷却
水量、即ち、ウオータージヤケツトの容積を徒ら
に増大させることによる暖機性能の悪化を来たす
ことなく、エンジン騒音を効果的に低減すること
を目的とする。
関する上記のような実情に対処するもので、冷却
水量、即ち、ウオータージヤケツトの容積を徒ら
に増大させることによる暖機性能の悪化を来たす
ことなく、エンジン騒音を効果的に低減すること
を目的とする。
(考案の構成)
本考案に係るV型エンジンのシリンダブロツク
構造は、上記目的を達成すべく次のように構成し
たことを特徴とする。
構造は、上記目的を達成すべく次のように構成し
たことを特徴とする。
即ち、各々複数のシリンダを有してクランクシ
ヤフト回りにV型に配置された2つのバンクにお
けるシリンダ列方向の両端面から該バンクの内、
外両側面に跨るウオータージヤケツトが形成され
たV型エンジンのシリンダブロツクにおいて、上
記両バンクにおける両端面および内側面のウオー
タージヤケツトの下端部をピストンの下死点にお
けるトツプリング位置に略対応する高さに設定す
ると共に、上記両バンクにおける外側面のウオー
タージヤケツトを両端面および内側面の下端部よ
り下方のシリンダ下端近傍まで設け、且つ該ウオ
ータージヤケツトの下部を絞縮したことを特徴と
する。
ヤフト回りにV型に配置された2つのバンクにお
けるシリンダ列方向の両端面から該バンクの内、
外両側面に跨るウオータージヤケツトが形成され
たV型エンジンのシリンダブロツクにおいて、上
記両バンクにおける両端面および内側面のウオー
タージヤケツトの下端部をピストンの下死点にお
けるトツプリング位置に略対応する高さに設定す
ると共に、上記両バンクにおける外側面のウオー
タージヤケツトを両端面および内側面の下端部よ
り下方のシリンダ下端近傍まで設け、且つ該ウオ
ータージヤケツトの下部を絞縮したことを特徴と
する。
このような構成によれば、バンク外側面が下方
まで二重構造とされることにより、エンジン騒音
の主たる原因となる該外側面の振動が低減される
と共に、エンジン騒音を発生させることが少ない
バンク内側面及び端面においては、ウオータージ
ヤケツトの下端部が、上記バンク外側面に形成さ
れたウオータージヤケツトの下部より上方位置と
されたピストンの下死点におけるトツプリング位
置に略対応する高さに設定されていると共に、上
記バンク外側面のウオータージヤケツトの下部が
絞縮されていることにより、このバンク外側面の
ウオータージヤケツトをシリンダの下端近傍まで
設けた場合においても、ウオータージヤケツト全
体の容積を徒らに増大させることによる暖機性能
の悪化が防止されることになる。
まで二重構造とされることにより、エンジン騒音
の主たる原因となる該外側面の振動が低減される
と共に、エンジン騒音を発生させることが少ない
バンク内側面及び端面においては、ウオータージ
ヤケツトの下端部が、上記バンク外側面に形成さ
れたウオータージヤケツトの下部より上方位置と
されたピストンの下死点におけるトツプリング位
置に略対応する高さに設定されていると共に、上
記バンク外側面のウオータージヤケツトの下部が
絞縮されていることにより、このバンク外側面の
ウオータージヤケツトをシリンダの下端近傍まで
設けた場合においても、ウオータージヤケツト全
体の容積を徒らに増大させることによる暖機性能
の悪化が防止されることになる。
(実施例)
以下、図面に示す本考案の実施例について説明
する。
する。
第1図はV型エンジンのシリンダブロツク1の
縦断正面図、第2図は第1図の−線で切断し
た該ブロツク1の縦断側面図、第3図は第2図の
−線で切断した該ブロツク1の横断平面図で
ある。これらの図に示すように、該シリンダブロ
ツク1は、下部両側のスカート2,2間に設けら
れたクランクケース部3と、該クランクケース部
3の上部にV型に連設された2つのバンク4,4
とで構成されている。
縦断正面図、第2図は第1図の−線で切断し
た該ブロツク1の縦断側面図、第3図は第2図の
−線で切断した該ブロツク1の横断平面図で
ある。これらの図に示すように、該シリンダブロ
ツク1は、下部両側のスカート2,2間に設けら
れたクランクケース部3と、該クランクケース部
3の上部にV型に連設された2つのバンク4,4
とで構成されている。
上記クランクケース部3と、該クランクケース
部3の上部にV型に連設された2つのバンク4,
4とで構成されている。
部3の上部にV型に連設された2つのバンク4,
4とで構成されている。
上記クランクケース部3には両端の端壁5,5
と複数(図例では2つ)の仕切壁6,6とが平行
に設けられていると共に、これらの壁5,5,
6,6の中央には軸受キヤツプ(図示せず)と共
に、クランクシヤフト(図示せず)を軸支する半
円状の主軸受7…7が形成されている。
と複数(図例では2つ)の仕切壁6,6とが平行
に設けられていると共に、これらの壁5,5,
6,6の中央には軸受キヤツプ(図示せず)と共
に、クランクシヤフト(図示せず)を軸支する半
円状の主軸受7…7が形成されている。
また、上記両バンク4,4には上記主軸受7…
7の中心に向けてシリンダ8…8が複数個づつ
(図例では3個づつ)直列状に形成されていると
共に、両バンク4,4におけるこれらのシリンダ
8…8の周囲には夫々ウオータージヤケツト9,
9が形成されている。つまり、各バンク4におけ
る外側面A、内側面B、及び両端面C,Dは円筒
状のシリンダ壁10…10と、その外側に位置す
る外壁11、内壁12及び端壁13,14とによ
つて二重構造とされ、その両壁に挾まれた中空部
が各シリンダ8…8ないしシリンダ壁10…10
を包囲する連続したウオータージヤケツト9とさ
れているのである。
7の中心に向けてシリンダ8…8が複数個づつ
(図例では3個づつ)直列状に形成されていると
共に、両バンク4,4におけるこれらのシリンダ
8…8の周囲には夫々ウオータージヤケツト9,
9が形成されている。つまり、各バンク4におけ
る外側面A、内側面B、及び両端面C,Dは円筒
状のシリンダ壁10…10と、その外側に位置す
る外壁11、内壁12及び端壁13,14とによ
つて二重構造とされ、その両壁に挾まれた中空部
が各シリンダ8…8ないしシリンダ壁10…10
を包囲する連続したウオータージヤケツト9とさ
れているのである。
然して、このウオータージヤケツト9は、上端
部はどの部分においてもシリンダ中心線に対する
高さが略同一であるのに対して、下端部の位置は
各部分で相違している。即ち、第1,2図に明ら
かなように、バンク内側面B及び端面C,Dにお
ける該ジヤケツト9の内側部9b及び端部9c,
9dは下端部がシリンダ8内に嵌装されるピスト
ン20の下死点におけるトツプリング21の位置
に略対応する高さとされているのに対して、バン
ク外側面Aに位置するジヤケツト9を外側部9a
は上記部分9b,9c,9dより下方まで形成さ
れ、下端部がシリンダ8の下端近傍まで設けら
れ、上記スカート2との連設部近傍に位置されて
いる。従つて、バンク外側面Aにおいては他の箇
所より下方まで二重構造となつている。
部はどの部分においてもシリンダ中心線に対する
高さが略同一であるのに対して、下端部の位置は
各部分で相違している。即ち、第1,2図に明ら
かなように、バンク内側面B及び端面C,Dにお
ける該ジヤケツト9の内側部9b及び端部9c,
9dは下端部がシリンダ8内に嵌装されるピスト
ン20の下死点におけるトツプリング21の位置
に略対応する高さとされているのに対して、バン
ク外側面Aに位置するジヤケツト9を外側部9a
は上記部分9b,9c,9dより下方まで形成さ
れ、下端部がシリンダ8の下端近傍まで設けら
れ、上記スカート2との連設部近傍に位置されて
いる。従つて、バンク外側面Aにおいては他の箇
所より下方まで二重構造となつている。
上記の構成によれば、エンジンの運転時に爆発
に起因して発生する騒音は、主としてバンク外側
面Aから外部に放出されるが、該外側面Aにおい
てはシリンダ周囲のウオータージヤケツト9が内
側面Bや両端面C,Dより下方まで形成されて、
該外側面Aの略全面が二重構造とされている。そ
のため、シリンダ8…8から該外側面A、特に外
部に面する外壁11への振動の伝達が抑制され
て、この外側面Aから外部への騒音の放出が低減
されるのである。一方、内側面Bや端面C,Dか
らの騒音の放出は前述のように当初から少なく、
従つて外側面Aからの騒音の発生が上記のように
低減されることにより、エンジン全体としての騒
音が効果的に低減されることになる。
に起因して発生する騒音は、主としてバンク外側
面Aから外部に放出されるが、該外側面Aにおい
てはシリンダ周囲のウオータージヤケツト9が内
側面Bや両端面C,Dより下方まで形成されて、
該外側面Aの略全面が二重構造とされている。そ
のため、シリンダ8…8から該外側面A、特に外
部に面する外壁11への振動の伝達が抑制され
て、この外側面Aから外部への騒音の放出が低減
されるのである。一方、内側面Bや端面C,Dか
らの騒音の放出は前述のように当初から少なく、
従つて外側面Aからの騒音の発生が上記のように
低減されることにより、エンジン全体としての騒
音が効果的に低減されることになる。
ところで、上記のように外側面Aにおいてウオ
ータージヤケツト9を下方まで設けたことに伴つ
て該ジヤケツト9の容積が増大することになる
が、内側面B及び端面C,Dにおいては該ジヤケ
ツト9の下端部が冷却に最小限必要なピストン2
0の下死点におけるトツプリング21の位置まで
とされているので、ジヤケツト全体としての容積
の増大は比較的少ない。従つて、該容積ないしジ
ヤケツト9に供給される冷却水量を徒らに増大さ
せることによるエンジンの暖機性能の悪化を来た
すことがない。
ータージヤケツト9を下方まで設けたことに伴つ
て該ジヤケツト9の容積が増大することになる
が、内側面B及び端面C,Dにおいては該ジヤケ
ツト9の下端部が冷却に最小限必要なピストン2
0の下死点におけるトツプリング21の位置まで
とされているので、ジヤケツト全体としての容積
の増大は比較的少ない。従つて、該容積ないしジ
ヤケツト9に供給される冷却水量を徒らに増大さ
せることによるエンジンの暖機性能の悪化を来た
すことがない。
そして、特にこの実施例においては、第1図に
示すようにウオータージヤケツト9における外側
部9a,内側部9b及び隣接シリンダ8,8に挾
まれたシリンダ間部9eの下部内面9a′,9b′,
9e′がそれぞれ絞縮されてテーパー形状とされ
て、これら各部9a,9b,9eにおける容積を
できるだけ減少させるように図られており、これ
によつても冷却水量を可及的少なくして、暖機性
能の悪化を一層効果的に防止するように図られて
いる。
示すようにウオータージヤケツト9における外側
部9a,内側部9b及び隣接シリンダ8,8に挾
まれたシリンダ間部9eの下部内面9a′,9b′,
9e′がそれぞれ絞縮されてテーパー形状とされ
て、これら各部9a,9b,9eにおける容積を
できるだけ減少させるように図られており、これ
によつても冷却水量を可及的少なくして、暖機性
能の悪化を一層効果的に防止するように図られて
いる。
(考案の効果)
以上のように本考案によれば、各々複数のシリ
ンダを有する2つのバンクをV型に配置してなる
V型エンジンのシリンダブロツクにおいて、上記
両バンクにおける外側面のウオータージヤケツト
を両端面および内側面のウオータージヤケツトの
下端部より下方のシリンダ下端近傍まで設けるよ
うに構成したから、エンジン騒音の大部分を占め
るバンク外側面からの騒音の発生が低減されて、
静粛なエンジンが実現されることになる。特に本
考案によれば、ウオータージヤケツトを下方まで
設けるのはバンク外側の部分だけであつて、バン
ク両端および内側の部分では、ピストンの下死点
におけるトツプリング位置に略対応する高さとさ
れていると共に、上記バンク外側のウオータージ
ヤケツトの下部が絞縮されていることにより、該
ジヤケツトの容積ないし該ジヤケツトに供給され
る冷却水量を徒らに増大させることがないから、
騒音の低減に伴う暖機性能の悪化を来たすことが
ない利点がある。
ンダを有する2つのバンクをV型に配置してなる
V型エンジンのシリンダブロツクにおいて、上記
両バンクにおける外側面のウオータージヤケツト
を両端面および内側面のウオータージヤケツトの
下端部より下方のシリンダ下端近傍まで設けるよ
うに構成したから、エンジン騒音の大部分を占め
るバンク外側面からの騒音の発生が低減されて、
静粛なエンジンが実現されることになる。特に本
考案によれば、ウオータージヤケツトを下方まで
設けるのはバンク外側の部分だけであつて、バン
ク両端および内側の部分では、ピストンの下死点
におけるトツプリング位置に略対応する高さとさ
れていると共に、上記バンク外側のウオータージ
ヤケツトの下部が絞縮されていることにより、該
ジヤケツトの容積ないし該ジヤケツトに供給され
る冷却水量を徒らに増大させることがないから、
騒音の低減に伴う暖機性能の悪化を来たすことが
ない利点がある。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
シリンダブロツクの縦断正面図、第2図は第1図
−線で切断した該ブロツクの縦断側面図、第
3図は第2図−線で切断した該ブロツクの横
断平面図である。 1……シリンダブロツク、4……バンク、8…
…シリンダ、9……ウオータージヤケツト、9a
……外側部、9b……内側部、9c,9d……端
部、9a′……下部内面、20……ピストン、21
……ピストンリング(トツプリング)、A……外
側面、B……内側面、C,D……両端面。
シリンダブロツクの縦断正面図、第2図は第1図
−線で切断した該ブロツクの縦断側面図、第
3図は第2図−線で切断した該ブロツクの横
断平面図である。 1……シリンダブロツク、4……バンク、8…
…シリンダ、9……ウオータージヤケツト、9a
……外側部、9b……内側部、9c,9d……端
部、9a′……下部内面、20……ピストン、21
……ピストンリング(トツプリング)、A……外
側面、B……内側面、C,D……両端面。
Claims (1)
- 各々複数のシリンダを有してクランクシヤフト
回りにV型に配置された2つのバンクにおけるシ
リンダ列方向の両端面から該バンクの内、外両側
面に跨るウオータージヤケツトが形成されたV型
エンジンのシリンダブロツクであつて、上記両バ
ンクにおける両端面および内側面のウオータージ
ヤケツトの下端部がピストンの下死点におけるト
ツプリング位置に略対応する高さに設定されてい
ると共に、上記両バンクにおける外側面のウオー
タージヤケツトが両端面および内側面のウオータ
ージヤケツトの下端部より下方のシリンダ下端近
傍まで設けられ、且つ該ウオータージヤケツトの
下部が絞縮されていることを特徴とするV型エン
ジンのシリンダブロツク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8568784U JPS611641U (ja) | 1984-06-09 | 1984-06-09 | V型エンジンのシリンダブロツク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8568784U JPS611641U (ja) | 1984-06-09 | 1984-06-09 | V型エンジンのシリンダブロツク構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS611641U JPS611641U (ja) | 1986-01-08 |
JPH0227169Y2 true JPH0227169Y2 (ja) | 1990-07-23 |
Family
ID=30636307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8568784U Granted JPS611641U (ja) | 1984-06-09 | 1984-06-09 | V型エンジンのシリンダブロツク構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS611641U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5952127B2 (ja) * | 1980-03-14 | 1984-12-18 | 日「鉄」溶接工業株式会社 | 棒状物の自動積載装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6329163Y2 (ja) * | 1981-03-02 | 1988-08-05 | ||
JPS5862140U (ja) * | 1981-10-20 | 1983-04-26 | マツダ株式会社 | エンジンのシリンダブロツク構造 |
JPS5952127U (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | スズキ株式会社 | 水冷エンジンの水抜き部の構造 |
-
1984
- 1984-06-09 JP JP8568784U patent/JPS611641U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5952127B2 (ja) * | 1980-03-14 | 1984-12-18 | 日「鉄」溶接工業株式会社 | 棒状物の自動積載装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS611641U (ja) | 1986-01-08 |
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