JP2517420Y2 - エンジンの騒音防止構造 - Google Patents

エンジンの騒音防止構造

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JP2517420Y2
JP2517420Y2 JP1987004560U JP456087U JP2517420Y2 JP 2517420 Y2 JP2517420 Y2 JP 2517420Y2 JP 1987004560 U JP1987004560 U JP 1987004560U JP 456087 U JP456087 U JP 456087U JP 2517420 Y2 JP2517420 Y2 JP 2517420Y2
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crank axis
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skirt
vibration
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宏 岡村
正宏 前川
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの騒音防止構造に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、エンジンの運転中に、シリンダ内で生起する燃
焼圧力の変動に基づいて発生する振動、ピストン等往復
質量に基づく共振、その他の原因によって発生する振動
が、ピストンからコネクティングロッドを経てクランク
軸に伝達され、更にこの振動が、クランク軸をメインベ
アリングキャップと協動して支持するクランクケース
(又はシリンダブロック)内の軸受部から隔壁を経由し
スカート部に伝達されて同スカート部を励振し、スカー
ト部に励起された振動が、輻射音としてエンジンの外部
に放散され、エンジン騒音の有力な原因となっていた。
従来、上記スカート部の振動を低減するために、同スカ
ート部の断面形状を二等辺三角形を連設した波型形状と
し、又は切欠円弧を連設した波型形状としたものが、実
開昭57-101350号公報及び実開昭57-152442号公報等に開
示されているが、この種の波型形状のスカート部は、ク
ランク軸線に対し直角方向の剛性がなお不十分であり、
従ってクランク軸線に直角な面内に変位成分を有する振
動を効果的に抑制することができない不具合がある。さ
らに、クランクケースのスカート部の外壁面に、突起状
のリブや格子突起状のリブを設けたものが、実開昭55-4
335号公報及び実開昭55-149537号公報等に開示されてい
るが、クランク軸線方向の剛性が著しく小さく、クラン
ク軸線に平行な面内に変位成分を介する振動を効果的に
抑制することができない欠点があり、また騒音を放射す
るスカート部の外表面の面積が、相対的に大きく、騒音
低減効果が不十分な欠点がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、クランクケーススカート部の振動、特にク
ランク軸線に対し直角な面内及び平行な面内に変位成分
を有する振動を効果的に抑制することによって、エンジ
ン騒音を低減することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために創案されたもの
で、クランクケース内に、複数個列設されたシリンダボ
アと、上記シリンダボア間に形成された隔壁と、上記隔
壁上に設けられたクランク軸軸受部の両側に配設され、
クランク軸線に対し略平行に延在するスカート部とを具
備してなるものにおいて、同スカート部は、上記隔壁に
対向する第1の壁部分と、上記シリンダボア部分に対向
し上記第1壁部分よりクランク軸線から遠く外方に離隔
する第2の壁部分と、上記クランク軸線に略直交する方
向に延びて上記第1及び第2壁部分を連結する連結壁部
分とからなる凹凸を連接したコルゲート壁状に形成さ
れ、さらに上記第2壁部分の内側及び上記第1壁部分の
外側に、クランク軸線に対し略平行に延在するリブが夫
々配設されていることを特徴とするエンジンの騒音防止
構造を要旨とするものである。
(作用) 本考案によれば、クランクケーススカート部が隔壁に
対向する第1の壁部分と、シリンダボア部分に対向し上
記第1壁部分よりクランク軸線から遠く外方に離隔する
第2の壁部分と、クランク軸線に略直交する方向に延び
て上記第1及び第2壁部分を連結する連結壁部分とから
なり、換言すればコ字状の凹凸を連設したコルゲート壁
状に形成されており、かつ上記第2壁部分の内側及び第
1壁部分の外側にクランク軸線に対し略平行に延在する
リブが設けられているので、クランク軸線に直角な面内
及びクランク軸線に平行な面内における曲げ剛性が大巾
に向上し、スカート部の主たる振動モードであるクラン
ク軸線に直角な面内及びクランク軸線に平行な面内に変
位成分を有する振動を効果的に抑制することができる。
(実施例) 以下本考案の第1実施例を第1図乃至第3図について
具体的に説明する。図中符号10は多気筒エンジンのクラ
ンクケース(又はシリンダブロック)を総括的に示し、
同クランクケース10は、その上方部分に複数個列設され
たシリンダボア12を具え、またシリンダボア相互間に形
成された隔壁14の下端部分に、夫々クランク軸(図示せ
ず)を支持する軸受部16を具え、更に上記軸受部16の両
側に、クランク軸線に平行な方向に延在したスカート部
18を具備している。上記軸受部16には、協働してクラン
ク軸を支持するメインベアリングギャップ20がキャップ
ボルト22により締着固定され、また軸受部16を具えた隔
壁14とスカート部18との間には、下方に開いた空所又は
切欠部24が設けられている。第2図の断面図に明示され
ているようにスカート部18は、コ字状の凹凸を連続して
設けたコルゲート壁状をなし、その隔壁14即ち軸受部16
に対向する第1の壁部分18aよりも、隔壁相互間のシリ
ンダボア12(勿論その延長面を含む)に対向する第2の
壁部分18bが、クランク軸線O−Oから遠く外方に離隔
して形成され、双方の壁部分18a及び18bはクランク軸線
に直角方向の連結壁部分18cによって接続されている。
また上記隔壁に対向する壁部分18aの外側には、クラン
ク軸線に対し略平行に延在するリブ18dが設けられ、更
にシリンダボアに対向する壁部分18bの内側には、同様
にクランク軸線に対し略平行に延在するリブ18eが設け
られており、図示の実施例では、上記リブ18d及び18eが
同一平面上に形成されている。しかし、上記リブ18d及
び18eは、必ずしも同一平面上に存在する必要はなく、
夫々高さを異にして、かつ所望により上下複数段に配設
することができる。
上記構成によれば、平面またはこれに近い形状の壁面
を有する従来のクランクケーススカート部と較べて、凹
凸の第1及び第2壁部分18a及び18bがクランク軸線方向
に連設されているため、及び上記壁部分18a及び18bの間
にリブ18d及び18eが設けられているため、クランクケー
ススカート部18のクランク軸線に直角方向及び平行方向
の曲げ剛性が著しく向上し、従って、クランク軸線に直
角な平面内に変位成分を有するスカート部の主たる振動
及びクランク軸線に平行な方向の振動を夫々を効果的に
低減することができる。これらの結果として、スカート
部18の振動が綜合的に抑制され、エンジン騒音が効果的
に低減されることとなる。
次に、第3図は本考案の第2実施例を示すもので、シ
リンダボア12に対向する凸の第2壁部分18b及び隔壁14
に対向する凹の第1壁部分18aを連続させるクランク軸
線に直角方向の連結壁部分18cの厚さSを、上記壁部分1
8a及び18bのクランク軸線に実質的に平行な壁部分の厚
さt1及びt2より十分大きく形成した点に特徴がある。こ
の構成によれば、スカート部18の主たる振動モードであ
るクランク軸線に直角な平面内に変位成分を有する振動
を抑制するのに有効な同平面内の共通壁部分18cの剛性
を特に向上することができるので、一定の許容重量の中
で、効率的にスカート部の振動を抑制することができる
利点がある。
更に、第4図は本考案の第3実施例を示すもので、シ
リンダボア12に対向する凸の第2壁部分18bのクランク
軸線に略平行な方向の壁面を、半径Rの円筒面その他任
意の曲面とした点に特色がある。上記壁面を曲面とする
ことによって、クランク軸線に直角な平面内の剛性が更
に高くなり、同平面内に変位成分を有する振動を一層効
果的に抑制することができる。また、隔壁14に対向する
凹の第1壁部分18aのクランク軸線に略平行な方向の壁
面を同様に曲面とすることによって、更に振動抑制効果
を増進し得ることは自明である。なお、この実施例は、
特に第3図に示した実施例と組合わせることによって、
一層効果を発揮し得ることは、縷々説明するまでもなく
自明である。
また、第1図に示すように、スカート部18と隔壁14と
の間に下方に開いた切欠部又は空所24を設けて、主要な
振動源の一つである軸受部16から隔壁14を経てスカート
部18に伝達される振動の伝達経路の面積を縮減すること
によって、スカート部18の振動それ自体を低減しようと
する場合に、スカート部18とシリンダ部との接続部の強
度が低下して、同スカート部がクランク軸線に平行な軸
線の周りに振子状に振動する所謂低周波振動が新たに生
起する惧れがあるが、上記本考案の構成によれば、スカ
ート部を凹凸壁面とすることによって、スカート部18の
上端とクランクケースシリンダ部との接続部の強度が著
しく強化されるので、上記低周波振動を効果的に抑制す
ることができる。従って本考案は、軸受部16とスカート
18との間に、下方に開いた切欠部又は空所24を設けた図
示のクランクケース10において、その長所をとり、短所
(振子状の振動)を補うことができる点で最も有効なる
ものではあるが、上記空所又は切欠部24を具備しないク
ランクケースにおいても、スカート部18の剛性向上及び
振動伝達距離の増大による振動抑制効果は依然として亨
有することができるので、なお有益である。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係るエンジンの振動防止構造
は、クランクケース内に、複数個列設されたシリンダボ
アと、上記シリンダボア間に形成された隔壁と、上記隔
壁上に設けられたクランク軸軸受部の両側に配設され、
クランク軸線に対し略平行に延在するスカート部とを具
備してなるものにおいて、同スカート部は、上記隔壁に
対向する第1の壁部分と、上記シリンダボア部分に対向
し上記第1壁部分よりクランク軸線から遠く外方に離隔
する第2の壁部分と、上記クランク軸線に略直交する方
向に延びて上記第1及び第2壁部分を連結する連結壁部
分とからなる凹凸を連接したコイルゲート壁状に形成さ
れ、さらに上記第2壁部分の内側及び上記第1壁部分の
外側に、クランク軸線に対し略平行に延在するリブが夫
々配設されていることを特徴とし、エンジン騒音の主た
る要因の一つであるクランクケーススカート部のクラン
ク軸線に対し直角な面内に変位成分を有する振動及びク
ランク軸線に平行な面内に変位成分を有する振動の双方
を効果的に抑制し、エンジン騒音を低減することができ
るので、極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すクランクケースの横断
面図、第2図は第1図のII-II線に沿う断面図である。
第3図は本考案の第2実施例を示す第2図同様の断面
図、第4図は本考案の第3実施例を示す第2図同様の断
面図である。 10……クランクケース、12……シリンダボア、14……隔
壁、16……軸受部、18……スカート部、20……メインベ
アリングキャップ、22……キャップボルト、24……空所
又は切欠部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−101350(JP,U) 実開 昭57−152442(JP,U) 実開 昭58−70440(JP,U) 実開 昭55−4335(JP,U) 実開 昭55−149537(JP,U) 実開 昭60−82553(JP,U) 実開 昭60−152047(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクケース内に、複数個列設されたシ
    リンダボアと、上記シリンダボア間に形成された隔壁
    と、上記隔壁上に設けられたクランク軸軸受部の両側に
    配設され、クランク軸線に対し略平行に延在するスカー
    ト部とを具備してなるものにおいて、同スカート部は、
    上記隔壁に対向する第1の壁部分と、上記シリンダボア
    部分に対向し上記第1壁部分よりクランク軸線から遠く
    外方に離隔する第2の壁部分と、上記クランク軸線に略
    直交する方向に延びて上記第1及び第2壁部分を連結す
    る連結壁部分とからなる凹凸を連接したコルゲート壁状
    に形成され、さらに上記第2壁部分の内側及び上記第1
    壁部分の外側に、クランク軸線に対し略平行に延在する
    リブが夫々配設されていることを特徴とするエンジンの
    騒音防止構造。
JP1987004560U 1987-01-16 1987-01-16 エンジンの騒音防止構造 Expired - Lifetime JP2517420Y2 (ja)

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JPS63112256U JPS63112256U (ja) 1988-07-19
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JPS6224025Y2 (ja) * 1980-12-15 1987-06-19
JPS57152442U (ja) * 1981-03-19 1982-09-24
JPS5870440U (ja) * 1981-11-05 1983-05-13 日産自動車株式会社 エンジンのシリンダブロツク

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