JPH08200154A - 往復動型内燃機関のシリンダブロック構造 - Google Patents

往復動型内燃機関のシリンダブロック構造

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JPH08200154A
JPH08200154A JP1193095A JP1193095A JPH08200154A JP H08200154 A JPH08200154 A JP H08200154A JP 1193095 A JP1193095 A JP 1193095A JP 1193095 A JP1193095 A JP 1193095A JP H08200154 A JPH08200154 A JP H08200154A
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JP
Japan
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vibration
cylinder block
skirt
ladder frame
noise
Prior art date
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Pending
Application number
JP1193095A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Otani
義之 大谷
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いかなる状態においても、騒音源となる振動
がスカート部に発生しないようにしたエンジンのシリン
ダブロック構造を提供する。 【構成】 シリンダブロック構造は、振動による騒音を
なくすため、振動又は振動源を除去するか、振動が伝わ
っても、騒音を発生するような振動現象を生じないよう
に、クランクシャフトの主軸受を支持する複数のメイン
ベアリングキャップ部25が梯子状に連結されて形成さ
れたラダーフレーム23を有し、同ラダーフレーム23
がシリンダブロック21のスカート部21aの下面に締
結されている。また、シリンダブロック21のスカート
部21aに連結されるラダーフレーム23の桁部29
と、メインベアリングキャップ部25との間に、振動の
伝播を遮断する凹所33を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動型内燃機関のシ
リンダブロック構造に関し、特にそのクランク室回りの
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】往復動型内燃機関(以下、単にエンジン
と称する。)において、シリンダブロックの下部に位置
するクランク室回りは、その性格上相対的に剛性が小さ
い。これは、主軸受支持部で支持されたクランクシャフ
トと、コネクティングロッドの大端部とが動くスペース
を確保しており、これ等の空間がスカート部で囲まれる
構造となっているからである。これに対し、ピストンに
作用するガス圧や、ピストンを含めた往復動部分の慣性
力が、主軸受部に交番的に作用する。このため、クラン
ク室を画成するスカート部は、振動騒音の主発生源とな
っており、この騒音を低減する提案が数多くなされてい
る。
【0003】騒音は、空気の振動により伝播され、これ
を低減するために、空気振動を起こす低剛性構造物であ
るスカート部の剛性を増大する提案がなされている(実
開昭62−18355号公報参照)。この提案に係る構
造の概要を図4を参照して説明すると、シリンダブロッ
ク1のスカート部内面にボス2が突出して形成され、シ
リンダブロック1の内部のベアリング支持部1aに固定
されたベアリング(主軸受)キャップ部3に前記ボス2
が接触するようになっている。更に、ボス2には、スカ
ート部の外側から、サイドボルト5が挿通されて、ベア
リングキャップ部3の側面に螺合し、ベアリングキャッ
プ部3とボス2とを締結している。即ち、ボス2とベア
リングキャップ部3とは、一体的な補強構造体となり、
スカート部をシリンダブロック1のベアリング支持部1
aに連結して、その剛性を大巾に増大し、低振動化、低
騒音化を図っている。
【0004】一方、多気筒型エンジンにおいて、ベアリ
ングキャップ部間には、所要のスペースが必要である
が、ベアリングキャップ部を独立分離形構造とさせず、
クランクシャフトの軸方向に延びる枠体を介して連結し
た構造即ちラダーフレームとすると、この部分の剛性が
増すので、これにより、振動低減、騒音低減を図るもの
も周知である(例えば、「いすず技報第85号」参
照)。これの概要を図5を参照して説明すると、4気筒
のシリンダブロック11は、下方側部に、スカート部1
1aを有し、一体成形の補強リブを有している。このス
カート部11aの下面にボルトによって固定されるラダ
ーフレーム13には、クランクキャップ部13aを連結
して一体構造にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明した従来の
提案に係る構造おいては、シリンダブロックのスカート
部や、クランクキャップ部の高剛性が図られており、相
応の効果を奏しているのであるが、構造が複雑なシリン
ダブロックは、複雑な振動特性を有しており、前記の構
造は、場合によっては騒音を促進させる要素も有してい
る。例えば、図4の構造において、クランクシャフトの
軸受支持部1aが、リブ7によってボス2に連結されて
いる。これは、軸受部に発生した振動をスカート部へ伝
播させる機能を有する。また、図5のものにおいては、
クランクキャップ部13aと、外枠部とがリブ13bに
より連結されているから、同様に振動伝播機能を有して
いる。スカート部に振動が伝播すると、部分的な振動を
発生し、大きな騒音源となることがある。従って、本発
明は、いかなる状態においても、騒音源となる振動がス
カート部に発生しないようにしたエンジンのシリンダブ
ロック構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】一般に、振動による騒音
をなくすには、振動又は振動源を除去するか、振動が伝
わっても、騒音を発生するような振動現象を生じないよ
うに、剛性を大きくすることが考えられている。このよ
うな観点から、上述の目的を達成するため、本発明は、
クランクシャフトを支持し、左右の側壁に梯子状に連結
される複数の支持梁からなるラダーフレームを有する往
復動型内燃機関において、クランクシャフトから左右の
側壁へ向かう支持梁の一部に、振動の伝播を遮断する凹
所を形成したことを特徴としている。
【0007】
【作用】複数の支持梁からなるラダーフレームは、全体
として梯子状をなし、それ自体剛性が大きいので、シリ
ンダブロックのスカート部の下面に連結され、スカート
部の全体としての剛性を高め、振動及び騒音を低減して
いる。更に、ピストンへのガス圧や、往復動部材の慣性
力が伝えられる支持梁の一部、即ち、メインベアリング
キャップ部とスカート部との間に、凹所が形成されてお
り、同メインベアリング部からスカート部への直接的振
動伝播が遮断され、スカート部の板部の局部的振動及び
騒音の発生を抑制する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1において、シリン
ダブロック21は、図示の便宜上、概念的形状で示され
ている。このシリンダブロック21は、多気筒型エンジ
ンのもので、その下部は、主としてクランク室スカート
部21aを表し、末広がりとなっている。スカート部2
1aの下面に接合するラダーフレーム23は、クランク
ジャーナル穴24を取り囲むメインベアリングキャップ
部25を有する複数の支持梁部(枠部)27と、これ等
の支持梁部27を連結して梯子状となす桁部(枠部)2
9とからなっている。図2に、ラダーフレーム23の平
面図を示す。図2から最も明らかなように、支持梁部2
7は梯子段状に並んでおり、ラダーフレームと呼ばれる
所以である。
【0009】更に、図1及び図2から明らかなように、
各メインベアリングキャップ部25には、2個のキャッ
プボルト穴31が穿設されており、ここを通るキャップ
ボルト(図示せず)により、ラダーフレーム23は、シ
リンダブロック21の下部に固定される。なお、図示は
されていないが、桁部29にはスタッド孔が穿設され、
これに植設されたスタッドボルトと、ナットとにより、
シリンダブロック21のスカート部フランジ(図示せ
ず)がラダーフレーム23に固定されている。
【0010】図3は、図2中のIII−III線に沿った部分
断面図であるが、メインベアリングキャップ部25と、
シリンダブロック21のスカート部に締結される桁部2
9との間に凹所即ち(鋳物の)切欠き部33が形成され
ている。
【0011】以上の構成のシリンダブロック21及びラ
ダーフレーム23を有するエンジンにおいて、通常のエ
ンジンと同様、吸入、圧縮、膨張、排気の工程を経て、
ピストンが往復動し、運転が行われる。ピストンにかか
る燃焼ガスの圧力や、ピストン及びコネクチングロッド
の往復動部分の慣性力が、ラダーフレーム23のメイン
ベアリングキャップ部25に作用するが、ラダーフレー
ム23の剛性は、相対的に大きいので、大きな変形を伴
う振動は生じない。更に、ラダーフレーム23の中を伝
播する振動は、切欠き部33があるため、シリンダブロ
ック21のスカート部(側壁)へ直接的に伝わらず、切
欠き部33を迂回する。このため、シリンダブロック2
1のスカート部に発生し易い面内振動の発生が抑制さ
れ、騒音の発生も抑制される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シリンダブロックの下面に取り付けられるメインベアリ
ングキャップ部は、相互に連結されて、ラダーフレーム
として構成され、メインベアリング部とシリンダブロッ
クのスカート部とを連結するラダーフレームの途中には
凹所が形成されているから、スカート部は全体として剛
性の増大が図られ、更に、それ自体の中を伝播する振動
も凹所によって遮断されるから、騒音の発生源となるス
カート部の振動が抑制され、低騒音化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシリンダブロック構造の好適な
実施例を示す概念的分解斜視図である。
【図2】 図1の実施例の要部を示す平面図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿った部分断面図であ
る。
【図4】 従来の技術の一例を示す部分断面図である。
【図5】 従来の技術の他の例を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
21…シリンダブロック、21a…スカート部、23…
ラダーフレーム、24…クランクジャーナル穴、25…
メインベアリングキャップ部、27…支持梁部(枠
部)、29…桁部(桁部)、33…凹所又は切欠き部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトを支持し、左右の側壁
    に梯子状に連結される複数の支持梁からなるラダーフレ
    ームを有する往復動型内燃機関において、前記クランク
    シャフトから左右の側壁へ向かう前記支持梁の一部に、
    振動の伝播を遮断する凹所を形成したことを特徴とする
    往復動型内燃機関のシリンダブロック構造。
JP1193095A 1995-01-27 1995-01-27 往復動型内燃機関のシリンダブロック構造 Pending JPH08200154A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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