JP6578545B2 - 車両のブレーキ機構 - Google Patents
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Description
ブレーキ機構は、特許文献1の図3に示すように、キャスタフレーム(11)に回動可能に、相対する位置に左右のストッパー開閉アーム(L、R)を取付け、前記左ストッパー開閉アーム(L)と右ストッパー開閉アーム(R)に形成の挿通孔(30)にストッパー体(20)を装着してストッパー開閉アーム(L、R)の回動方向によってロックとアンロック状態にし、その操作はハンドルに取付けられている操作具によるワイヤー32を引っ張ることによって行なわれる。
その他の車両のブレーキ機構は、操作レバーにより昇降する誘導軸で誘導するワイヤー調整体を設け、右車輪を操作する右ワイヤーをワイヤー調整体の右部に、左車輪を操作する左ワイヤーをワイヤー調整体の左部に結合する。
又、その他のブレーキ機構は、車輪と接触するブレーキシューが円柱状であり、ワイヤーを介してブレーキ片が固定軸で誘導し、前記ブレーキ片に取付けのブレーキシューを前記固定軸に対して偏心状態で取付ける。
又、その他の車両のブレーキ機構は、操作レバーのレバー軸において回動可能なレバー体の他端部にロックピンを付設し、ケースに固定のロック軸に揺動可能に取付けられるロック体に垂直に誘導溝、及び、その誘導溝の下端部左側にロック溝を形成し、前記誘導溝にロックピンを挿入して、ロック機構を構成する。
台車の台板1の下部には、固定車輪2が取付けてあり、その上には、逆U字状のハンドル3が取付けてある。
ハンドルには、ベルト11で操作具10が取付けてある。この操作具10のケース内には、ケースに固定のレバー軸14aで回動可能なレバー体14が取付けてあり、このレバー体14には操作レバー13が連結してあると共に、昇降するT字状のワイヤー調整体17が揺動軸17aで揺動可能に取付けてある。なお、前記ワイヤー調整体17の片方には右ワイヤー18aが、他方のワイヤー調整体17には左ワイヤー18bの端部が取付けてある。
又、前記ロック体20の下右側には、ロック解除部25が形成してあり、前記L字状のロック溝21aのため、前記操作レバー13を少し上げた状態で、ロック解除部25を押すことによって、ロックピン15がロック溝21aから離脱しロック解除となる。
又、前記フレームに設けた固定軸40aに回動可能にブレーキ操作片40が取付けてあり、そのブレーキ操作片40の上端部には、車輪に横架して、車輪と接触する円柱状のブレーキシュー45が固定軸40aに対して、偏心して取付けてあり、ブレーキ操作片40の小さな揺動角度でブレーキが作動する。
また、このブレーキ操作片40の下端部41bには、常時、ブレーキシュー45を車輪2に接触しない方向、即ち、走行可能方向にブレーキ操作片40を回動する弾性体41が、フレームに固定のフレーム端41aとの間に取付けてある。また、このブレーキ片40は、前記操作具10からのワイヤー18a(18b)が結合してある。尚、前記ブレーキ操作片40の回動角度を規制する停止体42が、フレームに設けてある。
操作レバー13が、図1に示すように、下にあるときには、右ワイヤー18a、左ワイヤー18bは、緩んだ状態であり、ブレーキ操作片40が弾性体41によりブレーキシュー45が車輪に接触せず、走行可能である(図7)。
操作レバー13を図4に示す上方向にすると、レバー体14はレバー軸14aで回動し、ワイヤー調整体17を上昇させ、右ワイヤー18aと左ワイヤー18bを引っ張り、これらのワイヤー18a、18bの引っ張りによって、図9に示すように、ブレーキ操作片40が固定軸40aでブレーキシュー45と共に回転して、ブレーキシュー45は車輪と接触してブレーキがかかる状態になる。
また、前記操作レバー13の位置により、ブレーキシュー45が車輪に接触する力が異なり、ブレーキ力を制御できるし、且つ、左右の車輪に対するブレーキシュー45とのクリアランスが磨耗によって異なっても、前記ワイヤー調整体17が揺動軸17aで揺動可能に取付けてあるので、右ワイヤー18aと左ワイヤー18bの引張り量を異にし、左右車輪に対して、片側に偏ることなく等しくブレーキをかけることができる。
尚、このロック状態を外すには、L字状のロック溝21aのため、操作レバー13を少し上げた状態で、ロック解除部25を押すことによって、ロックピン15がロック溝21aから離脱し、図3に示すロック解除となる。
尚、操作具10の構成は、前記と同じであるので、説明を略する。
台車の台板1の下部と固定枠体52の間には四角状のフレーム60が取付けてあり、正面部には右上がり誘導溝62aが、裏面部には右下がりの誘導溝62bが形成してある。又、フレームの中心には、端部にブレーキシュー56を取付けの昇降軸体55が配置してある。尚、ブレーキシュー56は逆円錐台形状であり、下枠体51、即ち、車輪2が旋回したとき、昇降軸体55に取付けのブレーキシュー56が旋回しなくても、接触してブレーキ作用をなす。
また、この昇降軸体55には回動可能なブレーキ操作片70が取付けてあり、ブレーキ操作片70の端部には操作片69a、69bが、それぞれ、前記誘導溝62a、62bに挿入してある。即ち、ブレーキ操作片70の回動により、前記傾斜状の誘導溝62a、62bにより昇降する。
昇降(往復動)する昇降軸体55には、断面逆U字状のブレーキシューホルダー101に、回転及び昇降可能に付設してあり、昇降可能に、ブレーキシューホルダー101に長孔101aが形成してある。
又、一対の下枠体51に横架のブレーキシュー旋回軸102は、前記長孔101aに挿通してあり、下枠体51、即ち、車輪2が旋回しても、ブレーキシューホルダー101、後述のブレーキシュー56aも旋回する。
尚、旋回しない固定車輪の場合には、昇降(往復動)可能で、横ぶれを拘束された昇降軸体55にブレーキシューホルダー101を連結させる。
一方、揺動片105の他端部には、揺動規制ピン108を内挿可能なU字溝110が形成してある。尚、前記揺動規制ピン108は、ブレーキシュー揺動軸106の右側で、ブレーキシューホルダー101に横設してある。
尚、旋回可能な車輪2が旋回すると、下枠体51とブレーキシュー旋回軸102が旋回し、ブレーキシューホルダー101、ブレーキシュー56aも同期して旋回する。
このとき、車輪2が時計方向に回転しているときには、図17(C)に示すように、ブレーキシュー56aは車輪2の回転の作用力により、揺動片105はブレーキシュー揺動軸106で反時計方向に回動して、ブレーキシュー56aの左側は車輪2に食い込む力が作用すると共に、U字溝110の右端部が揺動規制ピン108に当接して揺動片105の回動は停止する。
尚、このブレーキシュー56aを作動する機構は、ブレーキシュー56aの取付け位置によって、昇降軸体55を昇降の他、往復動させることであってもよいし、前記自在車輪の他に、固定車輪にも適用できるし、又、図1から図14で説明の操作レバーを介する構造によらず、単に、操作レバーを介して昇降軸体55を昇降(往復動)する構成であっても有用な機構である。
13 操作レバー
14 レバー体
15 ロックピン
17 ワイヤー調整体
17a 揺動軸
18a、18b ワイヤー
20 ロック体
21 誘導溝
21a ロック溝
22 弾性体
45 ブレーキシュー
55 昇降軸体
56、56a ブレーキシュー
62a、62b 誘導溝
70 ブレーキ操作片
101 ブレーキシューホルダー
105 揺動片
106 ブレーキシュー揺動軸
108 揺動規制ピン
110 U字溝
Claims (1)
- 旋回機能を有する自在車輪のブレーキ機構であって、
正面部に右上がりの誘導溝と裏面部に右下がりの誘導溝と平面部中央を開口したフレームに、旋回軸に軸穴を付設した自在車輪を取付け、
前記軸穴に、下端に円錐台状のブレーキシューを取付けた昇降軸体を挿通して、前記昇降軸体の上端をブレーキ操作片に回動可能に取付け、
前記ブレーキ操作片の両端を前記誘導溝に挿入してあって、
前記ブレーキ操作片を回動し、前記誘導溝を介して前記ブレーキシューを昇降することを特徴とする車両のブレーキ機構。
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