JP4466890B2 - 車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、台車、車椅子等の車両のブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷物を運搬する台車を例に取ると、3〜4個の車輪を付設し、ハンドルを押すことによってほぼ水平で走行して荷物を運ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、傾斜道等に台車をおくと、台車は傾斜道を走行するため、安全装置として、ブレーキが必要であるが、多くは車輪自体を押圧する機構のものであり、そのブレーキ性能が不十分となる場合がある。
そこで、確実に停止可能なブレーキ機構を有する台車を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の車両は、車輪のフレームに挿入孔を形成し、往復動可能な停止棒を前記挿入孔に対応する位置に設け、操作体によって作動杆を介して連結部材を往復動可能であると共に、その作動杆に弾性体を介在して停止棒の往復動が可能である。又、停止棒は前記挿入孔から離脱方向に補助バネで付勢されていると共に、停止棒に調整長孔が穿設してあり、その調整長孔に挿入のガイド棒は連結部材に固定してある。そこで、操作体をブレーキがかかるように操作すると連結部材が移動し、弾性体の反発力によって、停止棒を挿入孔に挿入してブレーキがかかる。一方、操作体をブレーキを解除するように操作すると、前記と逆動作となり、停止棒は補助バネによって挿入孔から離脱されて解除する。従って、操作体の操作によって簡便に、ブレーキがかかった状態と走行可能な状態に変更でき、傾斜道等に安全に停止しておくことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、平面断面を示す図1、正面を示す図2、右側面を示す図3を参照して説明する。
台車の本体1は、適宜の間隔で組合わせたフレーム枠で四角状に構成してあり、そのフレーム枠の上には、薄板スチールや樹脂等で製作の台板1aが固定してある。
尚、前記フレーム枠には、主フレーム1A、その主フレーム1Aに垂直(前後方向)に2本のサブフレーム1B及び、それらのサブフレーム1Bにまたがる装着フレーム1Cがある。
そして、その台板1aの前方の裏面側には、自在キャスタ2を介して1対の前車輪3a(直径100mm)が取付けてある。
【0006】
後方で横設の補強枠体1Dで固定された一対のスイングアーム10は、前記主フレーム1Aに垂設のブラケット11に回動軸11aに回動自在に取り付けてある。また、このスイングアーム10の前端部には押上体7が固定してあって、この押上体7に取付けの回転軸4aを介して回転可能な補助車輪4(直径60mm)が、常時は、床と約30mmの隙間で非接地状態で取り付けてある。
尚、この押上体7の頂部と本体1との間隙(H)は、後記で詳述する、図4で示すように、本体1とスイングアーム10の角度をなす。
【0007】
又、スイングアーム10の後部に取付けのブラケット9は、軸体8に固定してあり、その軸体8の両端に固定の車軸5aを介して後車輪3b(直径100mm)が取付けてある。尚、この後車輪3bのフレームには、適宜の個数の挿入孔5が形成してある。
又、前記スイングアーム10の後端部には、ハンドルブッシュ19aを介して、門形で頂部が傾斜状のハンドル19が取り付けてあり、容易にハンドル19の装脱着が可能である。
【0008】
次に、前記本体1とスイングアーム10との係合、離脱可能な係合手段について説明する。
前記補強枠体1Dには、ヒンジ12で回動可能なL字状の押え体13が、常時、図2に示す反時計方向に付勢する弾性体(コイルバネ)15を介して取り付けてあり、その押え体13には足踏体14が設けてある。
そのため、足踏体14を足で踏みつけると、押え体13は、図2において、時計方向に回動し、所謂、ロックが外れる状態となって、スイングアーム10と本体1は離脱し、スイングアーム10が回動軸11aで回動して、図4に示す姿態になる。
【0009】
一方、前記押え体13に対応して、正面視が右上がり傾斜状の誘導体17が、本体側(台板1a)に取り付けてある。
そして、スイングアーム10と本体1が離脱状態のとき(図4に示す状態)、ハンドル19を持ち上げると、スイングアーム10(押え体13)は上昇し、この上昇過程で、押え体13は誘導体17の傾斜面に沿って、時計方向に回動させられた後に(開かれた後)、装着フレーム1Cの上縁になると弾性体15の引っ張り力で係合状態となり、スイングアーム10と本体1は一体になり、台板1aは水平状態(運搬可能状態)になる。
【0010】
前記したように、本体1とスイングアーム10との係合手段は、離脱のときには足踏体14を足で下方向に踏むことによって行うことができ、係合させるときにはハンドル19を持ち上げることによって行うことができ、何れも、簡便に行うことができる。
尚、この係合手段は、その他、本体1とスイングアーム10に挿入、離脱可能な操作棒で構成し、足で踏むと操作棒が離脱し、離すと挿入状態になる等のように構成してもよい。
【0011】
次に、後車輪3bのフレームに形成の挿入孔5を利用するブレーキ機構について説明する。
往復動可能な停止棒20a、20bが、前記挿入孔5に対応する位置に設けてある。一方、薄板状の操作体21は、回動軸22で回動可能であって、前記停止棒20a、20bとは、連結座28を介して作動杆23a、23bに連結してあると共に、常時、停止棒20a、20bが挿入孔5に挿入可能状態に(図1における反時計方向)、弾性体25によって付勢している。
尚、停止棒20a、20bをより強く付勢するために、必ずしも必要でないが、補助バネ29が連結座28とブラケット9側に取り付けてある。
【0012】
次に、停止棒20a、20bを往復動する操作機構について説明すると、付勢力を受ける操作体21は、停止突起26によって、停止棒20a、20bが挿入孔5に挿入しない状態を維持しているので走行可能である。
しかし、足先等で、操作体21を僅かに上にあげる操作をすると、操作体21は停止突起26を乗り越えて停止体(図示略)に当たるまで反時計方向に回動し、その結果、停止棒20a、20bは各々挿入孔5に挿入し、後車輪3bはロックされてブレーキがかかる状態になる。
尚、このロック(ブレーキがかかった状態)を解除するには、前記操作体21を足先等で時計方向に回動し、停止突起26で停止状態にすればよい。又、この停止突起26は、単に、半球状の突起の他に、弾性体を介して半球体を突出維持しているもの、等であってもよい。
【0013】
このように、前記操作体21は弾性体25で付勢されていると共に、足先等で、操作体21を介して、停止棒20a、20bを挿入孔5に挿入状態(ロック)と離脱状態(走行可能)に簡便に変更可能であり、傾斜道等に停止しておくとき等において、安全確保を図ることができる。
尚、操作体21をロック状態にするとき、前記停止棒20a、20bは、挿入孔5が間歇に形成してあるときには、必ずしも、停止棒20a、20bが挿入孔5に挿入できないが、台車を少し前後に移動させて、後車輪3bを回転させると、ロック状態になる。
又、停止棒20a、20bは後車輪3bの両方に設けてあるが、片方でも良いし、前車輪3a側に設けてもよいことは言うまでもない。
【0014】
次に、前記構成の台車が簡便に段差上に乗り移ることができる操作について、図4〜図9を参照して説明する。尚、図2に示す姿態は、運搬可能状態であり、押え体13によって、スイングアーム10と本体1が一体である。
図4は、前方に段差30がある状態に遭遇したときであり、その操作は、足踏体14を足で踏みつけることによって行う。即ち、足踏体14によって、押え体13は時計方向に回動して、スイングアーム10と本体1が離脱して、スイングアーム10は回動軸11aで回動自在になる。
【0015】
そして、図5に示すように、ハンドル19を時計方向に、更に、降下させると、後車輪3bを支点にして、スイングアーム10の押上体7によって本体1は、段差30より上がる。
そこで、ハンドル19をもって段差30方向に押すと、前車輪3aは段差30上に乗り(図6)、次に、補助車輪4が段差30に乗る(図7)。そして、ハンドル19を持ち上げながら、段差30方向に押すと、後車輪3bは段差30上に乗ると共に、押え体13は誘導体17によって開かれた後、装着フレーム1Cの上縁に係合し、スングアーム10と本体1は一体になり、台板1aは水平状態(運搬可能状態)になる(図9)。
【0016】
尚、図5から図6に移行するとき、運搬者は、ハンドル19を時計方向に押さえることを要し、この時の力は台板1aの荷物による後車輪3bを軸のモーメント力を要するが、押さえる力(時には自重をかけることもできる)は、比較的容易にだすことができ、運搬者に対する負担とはならない。
又、図7から図8に移行するときにおいては、補助車輪4を支点でのモーメント力となり、簡便に持ち上げることができる。
【0017】
次に、他の実施の形態について説明するが、前記実施の形態とはブレーキ機構を異にするだけであり、このブレーキ機構についてのみ説明し、その他の同じ部品には同じ符号を付して説明を略す。
図10(A)は平面図、図10(B)は連結部材の断面図であり、これらの図はブレーキ機構(解除状態)の詳細図であり、他の部品は同じであるので略す。
【0018】
往復動可能な停止棒20a、20bは、後車輪3bのフレームに形成の挿入孔5に対応する位置に設けてあり、その他端部には往復動可能な連結部材80(80a、80b)に挿入してあり、その他端部に付設の押圧板71は連結部材80(80a、80b)に内蔵の弾性体(コイルバネ等)81で付勢可能になっている。
又、停止棒20a、20bには調整長孔88が穿設してあり、その調整長孔88には、連結部材80(80a、80b)に固定のガイド棒89が挿入してあって、この調整長孔88は、ブレーキ使用時とブレーキ解除時に於ける停止棒20a、20bの位置決めをする弾性体81と後述の補助バネ83の強度調整を可能にしている。
又、ブレーキ解除時に、前記停止棒20a、20bを挿入孔5から離脱する方向に付勢させるために、補助バネ83がスイングアーム10と連結部材80の間に嵌挿してある。
【0019】
前記連結部材80(80a、80b)は、ガイドブッシュ79に支持された作動杆83a、83bに連結してあり、この作動杆83a、83bを往復動するために、傾斜面85bと垂直面85aを形成の操作体85に当接し、その操作体85は足踏体86を介して昇降可能になっている。
即ち、作動杆83a、83b(連結部材80a、80b)は、操作体85に当接する傾斜面85bと垂直面85aの位置で、移動する長さを変えることができる。
【0020】
次に、前記機構に於て、図10(B)に示す、ブレーキ解除状態からブレーキをかけるときの作用について説明すると、足先等で足踏体86を押し下げると、操作体85が上昇して、作動杆83a、83bの当たる位置は、傾斜面85bから垂直面85aになって(破線で示す作動杆83A、83B)、作動杆83a、83bは往動すると共に、垂直面85aに当接状態である作動杆83a、83bは戻ることができなくなってロック状態になる。
そして、連結部材80aの右方向(連結部材80bは左方向)への移動に伴って、補助バネ83を圧縮させる一方、弾性体81の反発力によって、停止棒20a、20bは挿入孔5に挿入してブレーキがかかり、その状態を維持する。即ち、停止棒20a、20bは、弾性体81と補助バネ83の差力とで、挿入孔5に挿入する。
【0021】
一方、足先等で足踏体86を押し上げると、三角状の操作体85が下降して、作動杆83a、83bの当たる位置が、垂直面85aから幅狭な傾斜面85bになって、作動杆83a、83bは復動する。この作動杆83a、83bの復動によって、連結部材80aは左方向に(連結部材80bは右方向)移動するに伴って、弾性体81は反発力がほぼなくなり、補助バネ83の反力によって、停止棒20a、20bは挿入孔5から離脱してブレーキが解除される。
以上のように、足踏体86によって、簡便に、ブレーキをかけて停止状態を維持したり、解除して走行状態にすることができる。
【0022】
尚、調整長孔88の長さは、弾性体81と補助バネ83のバネ力の強度調整を行うものであり、この調整長孔88の長さと弾性体81と補助バネ83のバネ力は、ブレーキ時に停止棒20a、20bを挿入孔5に挿入可能であり、ブレーキ解除時には停止棒20a、20bを挿入孔5から離脱可能に選定する。
尚、作動杆83a、83bの復動する操作機構は、図1に示す停止棒20a、20bを往復動する操作体21の機構を採用してもよい。
【0023】
次に、停止棒20a、20bを往復動させる他の機構について、正面図である図11(A)、連結部材の断面図である図11(B)、作用を説明する図11(C)を参照して説明する。尚、前記機構と同じ作用をする部品には同じ符号を附す。
停止棒20a、20bは、操作ガイド体90a、90b内で往復動可能になっていて、後車輪3bのフレームに形成の挿入孔5に出没可能になっている。
又、ブレーキ解除時に、前記停止棒20a、20bを挿入孔5から離脱する方向に付勢するために、操作ガイド体90a、90bと連結部材80a、80bとの間に、端部を停止棒20a、20bに固定(熔接)されている補助バネ83が嵌挿してある。
尚、前記操作ガイド体90a、90bと連結部材80a、80bは、台車本体に固定してあるので、停止棒20a、20bの移動に伴って、補助バネ83は圧縮と伸長をする。
【0024】
又、連結部材80aには調整長孔88が穿設してある一方、停止棒20a、20bにはガイド棒89が固定してあり、このガイド棒89は前記調整長孔88から突出状態になっている。尚、この調整長孔88は、停止棒20a、20bの移動距離を規制する。
そして、連結部材80a、80b内において、停止棒20a、20bの他端部と作動杆83a、83bとの間には、弾性体81が嵌挿してあり、作動杆83a、83bの移動を弾性体81を介して停止棒20a、20bに伝達する。
【0025】
又、前記連結部材80a、80bは、リンク機構を構成する中間部材94a、94bに連結してあると共に、回動可能に作動部材95の端部に連結してある。そして、この作動部材95は固定回動軸98で回動可能に取り付けてあり、足踏み96と共に揺動可能になっている。
尚、作動部材95の他端部には、中間部材94bが回動可能に連結してあり、以下、停止棒20bを往復動する機構は、前記停止棒20aを往復動する機構と同じであるので説明を略す。
【0026】
次に、前記構成のブレーキ動作について説明すると、図11(A)は、ブレーキが解除状態、即ち、停止棒20a、20bが挿入孔5から出状態である。
そこで、足踏み96の右部を踏むと、足踏み96は時計方向に回動し、作動部材95と中間部材94aは時計方向に回動して、作動杆83aが右方向に移動する。尚、中間部材94bは、反時計方向に回動して、作動杆83bを左方向に移動させる。
この作動杆83a、83bの移動によって、弾性体81が押圧されて、停止棒20a、20b(ガイド棒89)の移動に伴って補助バネ83が圧縮され、停止棒20a、20bが挿入孔5に挿入されてブレーキがかかり、作動部材95と中間部材94a、94bで構成のリンク機構によって、ブレーキ状態が維持される(図11(C))。
【0027】
一方、足踏み96の左側を踏んで、反時計方向に回動すると、各部材は前記に対して逆作動して、弾性体81の圧縮が解除され、停止棒20a、20bは補助バネ83の反発力によって挿入孔5から出状態になってブレーキが解除される(図11(A))。
以上のように、足踏み96の端部を踏むことによって、ブレーキがかかった状態と解除状態にすることができ、簡便且つ確実にブレーキ操作ができる。
尚、この図11に示す連結部材80a、80bは台車本体に固定してあって、前記図10に示す連結部材80a、80bが往復動可能に構成してある点を異にするが、同じ作用をする機構である。
【0028】
次に、図12は、図10(A)(B)に示す連結部材80a、80b等と同じ機構であるが、作動杆83a、83bを往復動する機構に、図11に示す中間部材94a、作動部材95及び足踏み96で構成のリンク機構を採用するものである。この足踏み96の回動を介して、停止棒20a、20bを挿入孔5に出没させて、ブレーキ作動させたり解除させる。
【0029】
又、図13は台車の右側面図、図14(A)は揺動レバ101(作動部材95)を介してブレーキをかけた状態図、図14(B)はラチェット機構図、図14(C)はラチェット機構を説明する図である。
このブレーキ機構は、図11に示すブレーキ機構と同じであるが、足踏み96の替りに昇降レバ111によって、停止棒20a、20bを挿入孔5に出没させて、ブレーキ作動させたり、解除させる機構である。
昇降レバ111はサブフレーム1Dに固定のガイド体110を介して、昇降可能になっている。又、この昇降レバ111の下部中央では、図14(B)(断面)に示すように、ラチェット棒112に連結してある。そして、このラチェット棒112には、コ字状の第1溝113a、クサビ状の第2溝113b、コ字状の第3溝113cが形成してあると共に、それらの溝113a〜113bに、挿入可能な板バネ114がサブフレーム1Bに固定してあり、所謂、ラチェット機構を構成する。
【0030】
又、このラチェット棒112は、サブフレーム1Bに固定のガイド体108内で昇降可能に取り付けてあり、その端部にはワイヤ103に連結してある。尚、このワイヤ103は被覆膜103aに覆われ、揺動軸101aで作動部材95と一体に揺動する揺動レバ101に連結してある。
又、この揺動レバ101は、弾性体102によって、常時、引っ張られていて、作動部材95を介して、停止棒20a、20bを挿入孔5から離脱して、ブレーキを解除させる。
【0031】
一方、昇降レバ111を持ち上げると、ラチェット棒112を介して、揺動レバ101(作動部材95)を時計方向に回転させて、図11(A)から図11(C)(図14(A))に示す状態に変遷して、ブレーキがかかる状態になると共に、ラチェット機構によってブレーキ状態が維持される(ロック状態)。
即ち、板バネ114は、図14(C)(b)に示すように、クサビ状の第2溝113bに挿入された状態となり、揺動レバ101(作動部材95)を介してブレーキがかかった状態を維持する(図14(b))。
【0032】
そして、このブレーキ状態を解除するために、昇降レバ111を持ち上げると、板バネ114は第3溝113cに挿入状態になるが(図14(c))、昇降レバ111を離すと、弾性体102の引っ張りによりワイヤ103を介して、ラチェット棒112を下降させ、板バネ114はコ字状の第3溝113cから離脱して、第1溝113aに挿入状態になる。即ち、第3溝113cのコ字状の形状によって、板バネ114は第3溝113cに挿入状態を維持できず、第1溝113aに戻る(アンロック状態)。
以上のように、昇降レバ111を介して、ブレーキを維持(ロック)したり、解除できる。尚、ブレーキ機構は、図12に示す機構を採用してもよい。
【0033】
次に、図15(A)は、常時ブレーキがかかっている状態で、昇降レバ111を持ち上げることによって、ブレーキが解除されて走行可能になる機構を有する台車の右側面図である。
停止棒20a、20bは、図15(C)(断面図)に示すように、ガイド筒体122内で往復動可能であると共に、常時、弾性体121によって押し出されて、挿入孔5に入状態(ブレーキがかかっている状態)である。
そして、この停止棒20a、20bにはワイヤ103が接続してあり、このワイヤ103は、サブフレーム1Bに固定のガイド体120を介して昇降レバ111に繋がっている(図15(B))。又、昇降レバ111はサブフレーム1Dに固定のガイド体110内で昇降可能に取り付けてある。
【0034】
前記構成のブレーキは、常時、停止棒20a、20bが弾性体121によって押し出されて、挿入孔5に入状態(ブレーキがかかっている状態)である。
そして、昇降レバ111を持ち上げると、ワイヤ103は、直接、停止棒20a、20bを挿入孔5から離脱させて走行可能になる。
以上のように、走行するときは昇降レバ111を持ち上げ、反対に、昇降レバ111を離すと停止棒20a、20bによってブレーキがかる機構であるので、安全に走行できる台車である。
【0035】
前記の様に、本発明のブレーキ等の機構は、前記した何れかを適宜組み合せて構成できると共に、作動杆23a、23b、83a、83bを往復動可能な機構であれば前記各実施の形態に限定されないし、各実施の形態において同じ作用する部品には同じ符号を付して説明を略す。
【0036】
尚、前記補助車輪4の取付け位置、個数、床との非接触距離等は、台板(本体)の長さ、前車輪と後車輪の取付け位置、乗り越えることができる段差の高さ、車輪の大きさ等を考慮して選定することはいうまでもない。又、段差を降下するときには、上昇時の逆の操作を行えばよく、何れも容易な操作である。
又、本発明のブレーキ機構の停止棒20a、20bは、後車輪3bの片方でもよいし、後車輪の他に前車輪に取り付けてもよいし、手動推進式の他、電動式等、種々の車両に適用できることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本願の車両は、操作体と連結部材及び弾性体の反発力によって、停止棒を挿入孔に挿入してブレーキをかけることができ、操作体と連結部材及び補助バネによってブレーキを解除することができる簡便な構造で、車両を傾斜道等に停止しておいても安全確保を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台車の平面断面図である。
【図2】台車の正面図である。
【図3】台車の右側面図である。
【図4】台車の本体とスイングアームを分離した状態の正面図である。
【図5】台車の作用を説明する図である。
【図6】台車の作用を説明する図である。
【図7】台車の作用を説明する図である。
【図8】台車の作用を説明する図である。
【図9】台車の作用を説明する図である。
【図10】(A)は他のブレーキ機構を備えた台車の平面図、(B)は連結部材の断面図である。
【図11】(A)は他のブレーキ機構を備えた台車の正面図、(B)は連結部材の断面図、(C)はブレーキ機構の作用図である。
【図12】他のブレーキ機構を備えた台車の連結部材の断面図である。
【図13】他のブレーキ機構を持った台車の右側面図である。
【図14】(A)は揺動レバ(作動部材)を介してブレーキをかけた状態図、(B)はラチェット機構図、(C)はラチェット機構を説明する図である。
【図15】(A)は他のブレーキ機構を持った台車の右側面図、(B)はガイド体の断面図、(C)はワイヤと停止棒の接続断面を示す図である。
【符号の説明】
1 本体
1a 台板
3a 前車輪
3b 後車輪
4 補助車輪
5 挿入孔
10 スイングアーム
20a、20b 停止棒
23a、23b 作動杆
80(80a、80b) 連結部材
81 弾性体(コイルバネ等)
83 補助バネ
83a、83b 作動杆
88 調整長孔
89 ガイド棒
Claims (1)
- 本体の裏面に前車輪と後車輪を取付けて走行可能な車両であって、
車輪のフレームに挿入孔を形成し、
往復動可能な停止棒を前記挿入孔に対応する位置に設け、
操作体によって、作動杆を介して連結部材を往復動可能であり、
その連結部材に挿入の前記停止棒を、連結部材に内蔵の弾性体を介在して往復動可能であり、
前記停止棒に調整長孔が穿設してあると共に、その調整長孔に挿入のガイド棒を前記連結部材に固定し、
前記停止棒を前記挿入孔から離脱方向に補助バネで付勢していることを特徴とする車両。
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