JP6679354B2 - 車輪ストッパ及びそれを備えた車輪付作業機械 - Google Patents

車輪ストッパ及びそれを備えた車輪付作業機械 Download PDF

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Description

本発明は、溶接機などの車輪を回転不能にする車輪ストッパ及びそれを備えた車輪付作業機械に関する。
従来より、溶接機、発電機、高圧洗浄機のような車輪付作業機械は車輪を有するので、使用現場によって車輪止めが義務付けられている場合がある。また、傾斜地でトラック荷台から車輪付作業機械を降ろす際に車輪止めがないと車輪付作業機械が動きクレーンワイヤーが突っ張ったままとなるため、フックを外すことができない。また、車載時に荷張りが確実になるまでの間、車輪付作業機械を仮止めしておきたいというニーズがある。このため、リース業者は車輪付作業機械を貸し出す際に別置きの輪止めをセットで貸し出すことがあるが、この輪止めを紛失してしまうことが多い上に、別置きの輪止めでは、荷台側で使用したものを、車輪付作業機械を降ろす地面でも使用することとなり作業性が悪い。
そこで、例えば、特許文献1のように、車輪により走行する荷台の台板の下方に、水平をなす回動板を引張りバネにより反時計回りに付勢して荷台に回動可能に設け、操作レバーの下端をリンクによって回動板に連結し、荷台の下部に支持した、左右両車輪の間において左右方向を向き、内端が回動板に係合する一対のロックピンの外端の円錐部を、常時は引張りバネの付勢により、両車輪の係止孔に係合させて、運搬車を制動し、操作レバーを握り締めると、円錐部が係止孔より脱出して、運搬車を走行自在とするようにしたものが知られている。
実用新案登録第3000017号公報
しかしながら、特許文献1のもののようにロックピンが回動板に連結されていると、両方のロックピンが同時に孔に挿入されない限り車輪のロックができない状況となる。このような場合、手押運搬車のように質量がそれほど重たくないものであれば、片側の車輪を浮かせるなどにより、両方の車輪の孔を合わせることは可能だが、大型の溶接機などは質量が重いので、そのような方法では車輪のロックを行えない。
また、特許文献1の構造では、前後の車輪よりも外側へリンクが延びているので、フォークリフト等で運搬しようとすると、リンク等を破損させるおそれがある。また、ロック機構全体が荷台の底面より突出しているため、フォーク運搬時に手押運搬車が傾くという問題がある。また、傾かないような構造にするとコスト増となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの操作で一対の車輪を独立して回転不能にする。
上記の目的を達成するために、この発明では、一対のロックピンをこれらに連結されずに当接する回動板で操作するようにした。
具体的には、第1の発明では、車輪を回転不能にする車輪ストッパを前提とし、
上記車輪ストッパは、
上記一対の車輪の車輪回転軸を支持する車輪支持部と、
上記一対の車輪にそれぞれ設けられた係合部と、
上記車輪支持部にそれぞれ設けられ、上記係合部に係合して上記車輪を回り止めする一対のロックピンと、
上記一対のロックピンをそれぞれ独立して上記係合部側へ付勢する付勢部材と、
上記車輪支持部に設けた回動軸を中心に回動可能に設けられ、上記一対のロックピンにそれぞれ当接し、各ロックピンを上記係合部に対して係合していない状態に保つ回動板と、
上記回動板を回動操作する操作レバーとを備えている。
すなわち、ロックピンが回動板に連結されていた場合は、左右の車輪の係合部の位置が、一対のロックピンの位置と一致しないと係合部に係合できないが、上記の構成によると、付勢部材に付勢されたロックピンを回動板に対して連結させるのではなく当接させるようにしているので、車輪に設けた係合部の位置がロックピンと一致したタイミングで、付勢部材により一対のロックピンをそれぞれ独立した動作で係合させることができる。このため、回転の仕方が異なる左右の車輪を一度の操作で回転不能なロック状態にすることが可能となる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記回動板における上記ロックピンが当接する部分には、上記車輪を回り止めするロック状態と上記車輪のロックを解除するロック解除状態とにおいて上記回動軸からの距離を変化させる山形部が形成されている。
上記の構成によると、回動板とロックピンとが当接する部分の形状を山形とすることで、操作レバーをロック位置やロック解除位置まで移動させるときに、山形部を乗り越えた感覚が伝わるので、作業者に切り替えた状態がわかりやすく、誤動作を防止できる。また、ロック状態からロック解除状態に操作するときに、山形部を完全に乗り越えない限り、ロック解除位置に移動しないため、意図しない動作を防止できる。万が一、ロック状態で、操作レバーが何かに接触した際でも、操作レバーが一気に移動しないため、ロック状態を維持できる。
第3の発明では、第2の発明において、
上記回動板における上記回動軸から上記山形部までの距離は、該山形部の頂点までが最も長い。
上記の構成によると、ロック解除状態から、ロック状態に操作するときに、山形部を完全に乗り越えない限り、ロック位置に移動しないため、意図しない動作を防止できる。万が一、ロック解除状態で、操作レバーが何かに接触した際でも、操作レバーが一気に移動しないため、ロック解除状態を維持できる。
第4の発明では、第3の発明において、
上記回動板の上記ロックピンのロック解除位置から上記山形部の頂点までの形状は、多角形である。
上記の構成によると、回動板における、ロックピンに当接する部分、つまりロック解除位置から山形部頂点までの部分が、常に回動しやすい角度、具体的には操作レバーと直角方向に、より近い角度となり、操作レバーの操作が容易となる。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記操作レバーは、上記回動板に連結され、上記車輪回転軸に平行にスライド移動されることで、上記回動板を回動可能に構成されている。
すなわち、操作レバーを回動運動とすると、大きなスペースが必要となる。しかし、上記の構成によると、操作レバーがコンパクトな設計となるため、標準仕様の車輪ストッパがない車輪付作業機械と共通の梱包用パレットが使用可能である。また、操作レバーを直線運動とすることで、その動作範囲を狭くすることができ、フォークリフトの爪による操作レバーへの干渉がなくなるので、フォークリフトの作業効率が悪化しない。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、
上記係合部は、上記車輪の周方向に間隔を空けて設けた貫通孔又は凹部であり、該係合部に上記ロックピンの先端が嵌まり込むように構成されている。
上記の構成によると、周方向に一定の間隔で貫通孔又は凹部が設けられていることで、付勢部材により付勢されたロックピンが被係合状態であったとしても、車輪を少し動かせば、貫通孔又は凹部が一致して係合する。
第7の発明では、第1から第6のいずれか1つの発明において、
上記ロックピンには、該ロックピンの動きと連動するロック表示用プレートが設けられており、該ロック表示用プレートは、上記ロックピンの先端が上記貫通孔又は凹部に嵌まり込んだときに現れるように構成されている。
上記の構成によると、付勢部材によりロックピンを押し込む構造となっているため、操作レバーがロックの位置にあっても、ロックピンが貫通孔又は凹部に挿入されず非係合となることがある。しかし、ロックピンの動きに連動するロック表示用プレートを設けることで、付勢部材に押されたロックピンが位置が合った貫通孔又は凹部に挿入されると、ロック表示用プレートが突出して視認可能となる。ロックピンが貫通孔又は凹部に嵌まり込んでいなければ、ロック表示用プレートは隠れており視認できない。このため、ロック表示用プレートにより、確実にロックされたことを容易に確認できる。
第8の発明では、第1から第7のいずれか1つの発明において、
少なくとも上記一対の車輪と上記車輪回転軸と上記係合部と上記一対のロックピンと上記付勢部材と上記回動板とがユニット構成されている。
上記の構成によると、ユニット構成されているので、組込、交換等が容易であると共に、販売済みの車輪ストッパがない車輪付作業機械への後付けも可能となる。
第9の発明では、第8の発明において、
前後の車輪間の寸法内で構成されている。
上記の構成によると、車輪ストッパを前後の車輪間の寸法内に抑えられるので、フォークリフト運搬時の爪の接触等を回避できる。
すなわち、前後いずれか片側に車輪ストッパを付けることとなるため、車輪ストッパが前後の車輪間の寸法を超えると、車輪ストッパをフォークリフトですくうこととなり、運搬時の製品の傾きが懸念されるが、上記の構成によると、製品の傾きはなくなり、傾きをなくすための構造などが必要ではなくなるため、コスト増を抑えることができる。また、車輪ストッパをすくうことになると、車輪ストッパに、製品の荷重を支えるだけの強度を持たせる必要があるため、強度アップ構造による車輪ストッパのサイズアップやコスト増が懸念される。車輪ストッパをすくうのであれば、ロック機構にそれに耐えうる強度が必要であるが、上記の構成によると、製品荷重を支えるための強度確保は必要なくなるため、コスト増を抑制できる。また、車輪付作業機械の前後方向にレバーがあると、移動時に障害物に接触しやすくなり、破損のリスクが高まるが、上記の構成によると、障害物に接触しがたくなる。このため、意図せず、ロック状態とロック解除状態との間で操作レバーが動くことを防止できる。
第10の発明の車輪付作業機械は、第8又は第9のユニット構成された車輪ストッパを備えている。
上記の構成によると、組込、交換等が容易な商品性の高い車輪付作業機械が得られる。
以上説明したように、本発明によれば、車輪支持部に設けた回動軸を中心に回動板を回動可能に設けて一対のロックピンにそれぞれ当接され、各ロックピンを係合部に対して係合していない状態に保つようにしたことにより、操作レバーに対する1つの操作で簡単かつ確実に一対の車輪を独立して回転不能にすることができる。
本発明の実施形態に係る車輪ストッパの、ロック時の内部が見えるようにした底面図である。 本発明の実施形態に係る溶接機を側方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る溶接機を下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る溶接機を示す底面図である。 ロック状態の車輪ストッパを上方から見た斜視図であり、ロック解除時のロック表示用プレート及びその周辺も示す。 ロックピンが円形プレートに当接した状態であり、係合部に嵌まり込む寸前を示す図1相当図である。 ロック解除時を示す図1相当図である。 回動板を一部拡大して示す底面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−溶接機の構成−
図2〜図4は本発明の実施形態の車輪ストッパ10を有する車輪付作業機械としての溶接機1を示し、この溶接機1は、例えば、4つの車輪2が設けられる車輪支持部を含むベース部3と、このベース部3に支持される溶接機本体4とを有する。詳しくは図示しないが、例えば、溶接機本体4には、エンジンとこのエンジンに駆動される発電装置とを備えている。
本実施形態の例えば後側の一対の車輪2は、図3及び図4に示すように、ベース部3の車輪支持ブラケット3aに支持された車輪回転軸2aにそれぞれ回転可能に設けられている。
この溶接機1は、車輪2を制動する車輪ストッパ10を備え、この車輪ストッパ10は、例えば、前側の一対の車輪2を一時的に回転不能にして溶接機1が意図せず動き出すのを防止するためのものである。本実施形態では、溶接機1の前側に車輪ストッパ10が設けられているが、溶接機1の後側一対の車輪2側に設けられていてもよい。
図1に示すように、車輪ストッパ10は、一対の車輪2の車輪回転軸2aを支持する車輪支持部としての車輪ストッパ本体11を備えている。図4及び図5に示すように、車輪ストッパ本体11の左右に設けられた回転軸取付部11aにおいて、ベース部3の後側の車輪支持ブラケット3aを固定するための固定ボルト3bを用いて車輪ストッパ10は、ベース部3に対して脱着可能となっている。このように、溶接機1は、車輪ストッパ10部分の2つを含む合計4つの車輪2で支持されることで、全体が手押し等により移動可能となっている。
車輪ストッパ10における一対の車輪2の円形プレート2bには、それぞれ係合部としての円形状の係合孔2cが開口されている。この係合孔2cは、円形プレート2bに例えば10個等間隔に設けられているが、この個数は特に限定されず、また、円周方向に均等に配置しなくてもよい。この円形プレート2bの外側の面は略平面となるように形成されている。
図1に示すように、車輪ストッパ本体11には、一対のロックピン支持ブラケット11bが互いに間隔を空けて固定されている。各ロックピン支持ブラケット11bには、基端12aが垂直に折り曲げられたロックピン12がそれぞれ設けられている。ロックピン12の先端12bは、係合孔2cに係合して車輪2を回り止めするようになっている。ロックピン12の基端12aは、車輪ストッパ本体11に設けた左右方向に長いガイド孔11dに嵌まり込んでおり、このガイド孔11dとロックピン支持ブラケット11bによりロックピン12の移動方向と基端12aの倒れが規制されている。
ロックピン12の先端12bとロックピン支持ブラケット11bとの間には、例えばリング状のバネ押圧部12cが設けられている。このバネ押圧部12cとロックピン支持ブラケット11bとの間におけるロックピン12の外周には、付勢部材としての圧縮コイルバネ13が嵌め込まれている。この圧縮コイルバネ13は、ロックピン12を係合孔2c側へ付勢する役割を果たす。ロックピン12が係合孔2cへ出入りする寸法(位置)は、回動軸14からロックピン12の基端12a中心までの距離で決まる。
車輪ストッパ本体11の略左右中央には、回動軸14が垂直に立設されている。この回動軸14には、板状の回動板15が回動可能に設けられている。回動板15は、図7に示すように、一対のロックピン12の基端12aにそれぞれ当接し、各ロックピン12を圧縮コイルバネ13の付勢力に抗し、係合孔2cに対して係合していないロック解除状態に保つ役割を果たす。
回動板15の一端側に設けたレバー連結ピン15aには、回動板15を回動操作する操作レバー17の一端が連結されている。操作レバー17は、車輪ストッパ本体11の側壁に設けたレバー支持ブラケット11cに対し、左右方向にスライド移動可能に収容されている。操作レバー17の形状は特に限定されないが、操作レバー17は、車輪回転軸2aに平行にスライド移動されることで、回動板15を回動可能に構成されている。なお、本実施形態では、操作レバー17と回動板15とを別体としているが、回動板から操作レバーが延びる一体の構造であってもよい。
図1及び図5に示すように、ロックピン12には、このロックピン12のスライド移動と連動するロック表示用プレート18が設けられている。このロック表示用プレート18は、ロックピン12の先端12bが係合孔2cに嵌まり込んだときに現れるように構成されている。ロック表示用プレート18は、一対のロックピン12のそれぞれに設けられているのが望ましい。
そして、図8に拡大して示すように、回動板15におけるロックピン12が当接する部分には、車輪2を回り止めするロック状態と車輪2のロックを解除するロック解除状態とにおいて回動軸14からの距離を変化させる山形部16が形成されている。回動板15のロックピン12のロック解除位置(図8の距離RA1の位置)から山形部16の頂点16aまでの領域には、多角形の多角形部16bが形成されている。回動板15における回動軸14から山形部16までの距離は、山形部16の頂点16aまでの距離RA3が最も長くなっている。回動板15の回動軸14からの距離は、ロック位置(図8の距離RA2)までよりもロック解除位置(図8の距離RA1)までのほうを長くしており、この距離を変化させることによりロックピン12を車輪回転軸2aに平行にスライド移動させて、ロック状態とロック解除状態を切り替えるように構成している。
なお、本実施形態では、山形部の頂点16aは角状となっているが、R形状であってもよい。また、RA1、RA2、RA3の位置(矢印位置)は、回動板15とロックピン12が当接している位置を表す。
本実施形態の車輪ストッパ10は、車輪ストッパ本体11で覆われた部分と、一対の車輪2とがユニット構成されている。しかも、図4に示すように、車輪ストッパ10の奥行きD1は、前後の車輪2間の寸法D2の内側に設定されている。
−車輪ストッパの作動−
このように構成した車輪ストッパ10を利用して溶接機1を移動可能にしたり、移動不能にしたりする手順について説明する。
まず、図1に示すロック状態では、ロックピン12の先端12bが車輪2の円形プレート2bに設けた係合孔2cに嵌まり込んでいる。このとき、図5に示すように、ロック表示用プレート18は、露出しているので、ロックされている状態が一目でわかる。一方(図1の上側)のロックピン12の基端12aはガイド孔11dの図1の左側端部にあり、他方(図1の下側)のロックピン12の基端12aは、回動板15の山形部16に軽く当接している。そして、このロックピン12の基端12aは、山形部16の頂点16aを完全に乗り越えない限り、ロック解除位置に移動しない。このため、意図しない動作を防止できる。万が一、ロック状態で、操作レバー17が何かに接触した際でも、操作レバー17が一気に移動しないため、ロック状態を維持できる。
そして、ロック状態からロック解除状態に操作するときには、図1で左方向へ操作レバー17を押し込む。そうすると、回動板15が時計回りに回動し、図7に示すように、ロックピン12の基端12aが山形部16の頂点16aを完全に乗り越え、回動板15が一対のロックピン12の基端12aを円形プレート2bから離す方向へ移動させる。そして、一対のロックピン12の先端12bがそれぞれ係合孔2cから抜け出し、ロックが解除される。
一方、再びロック状態にする場合には、図1で右方向へ操作レバー17を引き出す。すると、図1で反時計回りに回動板15が回転し、圧縮コイルバネ13に付勢された一対のロックピン12の先端12bは、それぞれ係合孔2cに向かって互いに拡がる方向に移動する。本実施形態では、圧縮コイルバネ13によりロックピン12の先端12bを係合孔2cに押し込む構造となっているため、操作レバー17をロックの位置まで引き寄せたとしても、図6に示すように、ロックピン12が係合孔2cに挿入されず非係合となることがある。このとき図6に示すように、ロックピン12の先端12bは、円形プレート2bの側面に当接しているが、ロックピン12の基端12aは、回動板15に当接していない。このような場合、仮に特許文献1のように、ロックピン12が回動板15に連結される構造であったならば、左右の係合孔2cの位置が、一対のロックピン12の位置と一致しないと係合孔2cに係合できないが、本実施形態では、圧縮コイルバネ13にそれぞれ独立して付勢された一対のロックピン12を回動板15に連結ではなく、当接させる構成としているので、例えば、溶接機1を少し動かすことで、図1に示すように、車輪2に設けた係合孔2cの位置がロックピン12と一致するようにできる。そうすると、圧縮コイルバネ13により付勢された一対のロックピン12をそれぞれ独立した動作で係合孔2cに係合させることができる。このため、回転の仕方が異なる左右の車輪2を一度の操作で回転不能なロック状態にすることが可能となる。そして、ロックピン12の動きに連動するロック表示用プレート18を設けているので、ロックピン12が係合孔2cに完全に挿入されると、図5に示すように、ロック表示用プレート18が突出して視認可能となる。ロックピン12が完全に係合孔2cに嵌まり込んでいなければ、図5において矢印の先に示すように、ロック表示用プレート18は隠れており視認できない。このため、ロック表示用プレート18により、確実にロックされたことを容易に確認できる。
本実施形態では、円形プレート2bの外側面を略平面としたので、ロックピンの先端12bが係合孔2cに入らないときには、円形プレートの外側の面に当接している状態になる。溶接機1を少し動かして車輪2を回転させることで係合孔2cに入るが、円形プレート2bの外側の当接面が平面だと大きな抵抗もなく車輪2が回転できるので有利である。
図1に示すように、ロック時には、図1の上側のロックピン12の基端12aは、ガイド孔11dの端に当接しているが、回動板15に当接していない。回動板15を回転させると、ロック位置(図8のRA2)から、山形部16の頂点16a(同RA3)の間のどこかで当接し、ロック解除位置(同RA1)まで当接する。これと異なり、図1の下側のロックピン12は、全ての間で当接している。なお、ロックピン12は2つとも常に回動板15のどこかに当接するようにしてもよいし、2つともロック解除位置(図8のRA2)のみ回動板15に当接するようにしてもよい。
次いで、山形部16の作用について詳しく説明する。ロックピン12のロック位置(距離RA2)とロック解除位置(距離RA1)を設ける場合には切替節度が感じられるように山形部16が形成される。ロック位置(距離RA2)からロック解除位置(距離RA1)までの移動は、頂点16a(距離RA3)が、一番圧縮コイルバネ13が縮む状態であり、頂点16a(距離RA3)からロック位置(距離RA2)及びロック解除位置(距離RA1)まで圧縮コイルバネ13が伸びる方向となる。
このように、回動板15とロックピン12とが当接する山形部16の形状を山形とすることで、操作レバー17をロック位置(距離RA2)やロック解除位置(距離RA1)まで移動させるときに、山形部16を乗り越えた感覚が伝わるので、作業者に切り替えた状態がわかりやすく、誤動作を防止できる。
また、図8に一部拡大して示すように、回動板15におけるロックピン12のロック解除位置から山形部16の頂点16aまでの形状を多角形部16bとしたので、回動板15がロックピン12に当接する部分、つまりロック解除位置から山形部16の頂点16aまでの部分が、常に回動しやすい角度、具体的には操作レバー17と直角方向に、より近い角度となり操作レバー17の操作が容易となる。多角形にせず直線だと、回動板15の接触角度が急になり、回動板15を回動させたときに、ガイド孔11dと回動板15によりロックピン12の基端12aが挟み込まれると、操作レバー17の動きが悪くなってしまうが、多角形とすることでこの点が回避される。
操作レバー17は、車輪回転軸2aに平行にスライド移動されることで、回動板15を回動可能に構成されている。
また、本実施形態の操作レバー17は、左右方向にスライド移動する構成なので、コンパクトな設計となり、標準仕様の車輪ストッパ10がない車輪付作業機械と共通の梱包用パレットが使用可能である。また、操作レバー17を直線運動とすることで、その動作範囲を狭くすることができ、フォークリフトの爪による操作レバー17への干渉がなくなるので、フォークリフトの作業効率が悪化しない。しかも、車輪ストッパ10は、前後の車輪2間の寸法内に抑えられているので、フォークリフト運搬時の爪の接触等を回避できる。このため、車輪ストッパ10自体をすくう必要がないので、強度アップ構造による車輪ストッパ10のサイズアップやコスト増が発生しない。
また、前後の車輪2間の寸法D2内に車輪ストッパ10を設けると、障害物などに当たりにくく、意図せず、ロック状態とロック解除状態との間で操作レバー17が動くことを防止できる。
本実施形態の車輪ストッパ10は、ユニット構成されているので、組込、交換等が容易であると共に、販売済みの車輪ストッパ10がない溶接機などの車輪付作業機械へ、例えば固定ボルト3bを用いて後付けも可能となる。そして、溶接機1は、ユニット構成されてた車輪ストッパ10を備えているので、組込、交換等が容易な商品性の高いものとなっている。
以上説明したように、本実施形態に係る車輪ストッパ10によれば、操作レバー17に対する1つの操作で簡単かつ確実に一対の車輪2を独立して回転不能にすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、車輪付作業機械は、4輪の溶接機1としたが、これに限定されず、3つの車輪2や5つ以上の車輪2を有してもよいし、車輪付の高圧洗浄機、発電機などでもよい。
上記実施形態では、係合部としての貫通孔よりなる係合孔2cを円形プレート2bに設けたが、ロックピン12の先端12bが嵌まり込む大きさの凹部で構成してもよい。
上記実施形態では、付勢部材として圧縮コイルバネ13を設けたが、それ以外の弾性部材で構成してもよく、要は、付勢部材はロックピン12を係合孔2c側へ付勢するものであればよい。
上記実施形態では、回動板15における回動軸14から山形部16までの距離は、山形部16の頂点16aまでの距離RA3が最も長くなるようにしたが、山形部16の頂点16aまでの距離RA3とロック解除位置までの距離RA1を同じにしてもよい。
また、ロック解除位置(距離RA1)が最も長くなるように回動板15の形状を設定してもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 溶接機(車輪付作業機械)
2a 車輪回転軸
2b 円形プレート
2c 係合孔(係合部)
3 ベース部
3a 車輪支持ブラケット
3b 固定ボルト
4 溶接機本体
10 車輪ストッパ
11 車輪ストッパ本体(車輪支持部)
11a 回転軸取付部
11b ロックピン支持ブラケット
11c レバー支持ブラケット
11d ガイド孔
12 ロックピン
12a 基端
12b 先端
12c バネ押圧部
13 圧縮コイルバネ(付勢部材)
14 回動軸
15 回動板
15a レバー連結ピン
16 山形部
16a 頂点
16b 多角形部
17 操作レバー
18 ロック表示用プレート

Claims (7)

  1. 一対の車輪を回転不能にする車輪ストッパにおいて、
    上記一対の車輪の車輪回転軸を支持する車輪支持部と、
    上記一対の車輪にそれぞれ設けられた係合部と、
    上記車輪支持部にそれぞれ設けられ、上記係合部に係合して上記車輪を回り止めする一対のロックピンと、
    上記一対のロックピンをそれぞれ独立して上記係合部側へ付勢する付勢部材と、
    上記車輪支持部に設けた回動軸を中心に回動可能に設けられ、上記一対のロックピンが離脱可能にそれぞれ当接し、各ロックピンを上記付勢部材に抗して押圧し、上記係合部から離れた位置に保つ回動板と、
    上記回動板を回動操作する操作レバーとを備えている
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
  2. 請求項1に記載の車輪ストッパにおいて、
    上記回動板における上記ロックピンが当接する部分には、上記車輪を回り止めするロック状態と上記車輪のロックを解除するロック解除状態とにおいて上記回動軸からの距離を変化させる山形部が形成されており、
    上記回動板における上記回動軸から上記山形部までの距離は、該山形部の頂点までが最も長い
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
  3. 請求項に記載の車輪ストッパにおいて、
    上記回動板の上記ロックピンのロック解除位置から上記山形部の頂点までの形状は、多角形である
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の車輪ストッパにおいて、
    上記操作レバーは、上記回動板に連結され、上記車輪回転軸に平行にスライド移動されることで、上記回動板を回動可能に構成されている
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の車輪ストッパにおいて、
    上記係合部は、上記車輪の周方向に間隔を空けて設けた貫通孔又は凹部であり、該係合部に上記ロックピンの先端が嵌まり込むように構成されている
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
  6. 請求項に記載の車輪ストッパにおいて、
    上記ロックピンには、該ロックピンの動きと連動するロック表示用プレートが設けられており、該ロック表示用プレートは、上記ロックピンの先端が上記貫通孔又は凹部に嵌まり込んだときに現れるように構成されている
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
  7. 請求項1からのいずれか1つに記載の車輪ストッパにおいて、
    少なくとも上記一対の車輪と上記車輪回転軸と上記係合部と上記一対のロックピンと上記付勢部材と上記回動板とがユニット構成されている
    ことを特徴とする車輪ストッパ。
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