JP2013249001A - ストッパー付き双輪キャスター - Google Patents

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Abstract

【課題】停止ペダルまたは解除ペダルの一回の踏み込み操作でタイヤの回転とキャスターヘッドの旋回を同時に止めたり解除したりできるストッパー付きキャスターの構造を単純化してコストを下げる。
【解決手段】停止ペダル2に連結されたリンク10の回転を、レバー11と伝達棒5を介して各ストッパー6、7に伝えて、車輪1の回転とキャスターヘッドの旋回を止める。リンク10の回転角が所定角度を越えたときに、リンク10とクランク9とレバー11と伝達棒5とコイルバネ8からなるロック機構がロック状態になり、キャスターが停止状態になる。角棒を介してクランク9に連結された解除ペダル3で、クランク9を解除方向に回転させて、ロック機構を解放状態にして、各ストッパー6、7を解除する。台車やワゴンには、ストッパー付き双輪キャスターを2つと、停止ペダルと解除ペダルを各1つと、ストッパーなし双輪キャスターを2つ設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストッパー付き双輪キャスターに関し、特に、車輪の回転の停止と解除と同時に、車輪の旋回の停止と解除を、停止ペダルと解除ペダルで操作するストッパー付き双輪キャスター関するものである。
従来、ストッパー付き双輪キャスターは、車輪の回転のロックと解除を1つのペダルで操作するものであった。車輪の回転をロックするストッパーを解除する際に、足の甲やつま先でペダルを持ち上げる操作をする必要があった。また、車輪を保持するキャスターヘッドの旋回のロックと解除は、車輪のストッパー用とは別のペダルで操作するようになっていた。さらに、キャスターごとにペダルの操作が必要であったし、タイヤの回転とキャスターヘッドの旋回を同時に止めることができなかった。これでは操作が煩雑であるので、1つのペダルで、車輪の回転と旋回の停止と解除を操作するものが考案された。また、ペダルも、つま先で上げ下げするものから、シーソー式に操作するもの、2つのペダルで操作するものなど、種々の形式のものが開発された。このように、今まで双輪キャスターにおいて、キャスターにストッパー機能を付加したものが色々と開発されてきた。以下に、ストッパー付きキャスターに関連する従来技術の例をいくつかあげる。
特許文献1に開示された「キャスターの制動機構」は、操作が非常にし易く制動機構が誤作動しないものである。図8(a)に示すように、台座の下方に旋回自在に取り付けたフレームに、車輪を回転自在に取り付ける。台座の下部に放射状切込溝を形成した係合部を設ける。フレームの前方上部に制動解除ペダル及び制動ペダルを配する。フレームの内側上部に制動体を揺動自在に取り付ける。制動解除ペダルにフレームとの当接部を設ける。一端を押圧部とし、制動解除ペダルをフレームに軸支し、軸支点aより下方位置に制動ペダルの一端を軸支し、制動ペダルを制動体の一端に軸支する。制動ペダルの他端を押圧部とする。制動解除ペダルと制動ペダルとの軸支点bが、軸支点aと制動ペダルと制動体との軸支点cを結ぶ直線Lの両側に移動可能にする。制動体の一端に設けた接触部を車輪の上方に配する。他端に設けた係合爪を放射状切込溝の下方に配する。
特許文献2に開示された「双輪キャスター」は、簡素な構成で、車輪止め機能と旋回止め機能を兼用できるものである。図8(b)に示すように、キャスター本体の進行方向後方側に形成された凹部内には、車輪ロック部材が弾支され、両側突部が各車輪の内周に形成された係合溝に臨んでいる。操作レバーは、車輪ロック部材に先端カム面を係合させてキャスター本体に軸支され、操作部を後方側に揺動可能に突出させている。車軸の下側に形成された水平な孔内に竪軸ロック部材が挿通され、先端部が竪軸下端に設けられた旋回止めカラーに係脱可能に弾支されている。ダブルストッパレバーは、両端部が車輪ロック部材と竪軸ロック部材とにそれぞれ係止され、キャスター本体に揺動可能に軸支されている。操作レバーの操作により、車輪と竪軸とを同時にロックするようになっている。
特許文献3に開示された「双輪キャスター」は、簡素な構成で、ロック性能を向上させたものである。図8(c)に示すように、キャスター本体の進行方向後方側の切欠き溝部に、貫通孔が穿設されている。下端に接地片が取り付けられた制動ロッドの操作部が、後方側に揺動可能に突出している。制動ロッドは、ばねにより上方に弾撥付勢されていて、貫通孔内に昇降自在に嵌挿されている。切欠き溝部内に、制動レバーが軸支されている。制動レバーの先端カム面が、制動ロッドの上面に当接している。竪軸の下端には、多数の凹溝が形成された旋回止めワッシャが取り付けられている。制動ロッドには、旋回止めストッパーが接地片に埋設されて取り付けられている。旋回止めワッシャの凹溝に係合爪が係脱可能になるように、旋回止めワッシャの上方に係合爪を取り付けてある。制動レバーの操作により、接地片とともに旋回止めストッパーを上下動させ、係合爪を接地片の接地位置で凹溝に係止させ、双輪キャスターをロックする。
特許文献4に開示された「ブレーキ装置付キャスター」は、車輪の回転およびキャスターの旋回の同時制動をするものである。キャスターの旋回のみを係止することができる。制動ペダルと制動解除ペダルの踏み込み方向を一致させることによって操作性を改善した。図8(d)に示すように、断面逆U字状の支持ヨークの両片間に、支持軸を介して車輪が回動自在に取り付けられている。支持ヨーク上部の対向する位置に、キャスター部およびブレーキ操作部がそれぞれ設けられている。キャスター部とブレーキ操作部との間の支持ヨークの両片間に、旋回係止用作動片および旋回・回転係止用作動片が架設されている。ブレーキ操作部は、旋回係止ペダルとストップペダルとロック解除ペダルを有する。旋回係止ペダルは、キャスター部の旋回を係止する。旋回係止ペダルと並設されているストップペダルは、キャスター部の旋回および車輪の回転を係止する。それらの上部に、ロック解除ペダルが設けられている。
特許文献5に開示された「ロック機構付き双輪キャスター」は、ロック機構にコイルばねを用いない構成にして、組み付け作業を容易にすると共に、長期の使用でも疲れ変形が少なくて確実なロックができるものである。図8(e)に示すように、キャスター本体のローラーホルダーを、ローラー間を連結するローラー軸に枢着させる。ローラー軸に枢着したローラーストッパーは、ロック位置Lとノンロック位置Fの間を揺動回転する。ローラーストッパーの揺動支持筒に、ローラークラッチを装着させる。ローラーストッパーとローラークラッチを合成樹脂材で形成してロック機構とする。ローラーストッパーとロック機構を、キャスター本体に取り付ける。揺動支持筒内へ後端側を摺動可能に係止させたローラークラッチが、ローラーストッパーの揺動回転で半径方向へ前進又は後退移動され、ローラークラッチの制動部がローラー内周面の制動受け部に係止又は離脱する。
特許文献6に開示された「双輪キャスター」は、キャスターボルトに対するキャスター本体の旋回のロック/アンロックの切り換えを行うリンク機構をシンプルにし、小型化したものである。図8(f)に示すように、車軸を隔ててキャスターボルトの反対側に、車輪の回転をロックするブレーキヘッドを配置する。キャスターボルトのまわりに放射状に延びている係合溝を、車軸よりも上側に形成する。係合溝と係合してキャスター本体の旋回をロックする係合突起を有するロック部材を、車軸のほぼ上に配置する。操作レバーの回転中心軸をブレーキヘッドのほぼ真上に配置する。コ字状の操作レバーの中央部に当接する当接突起を、ロック部材の係合突起と回転中心軸との間に形成する。ブレーキヘッドを駆動するカム小径部およびカム大径部を、操作レバーの側壁部に形成する。
特許文献7に開示された「台車の制動構造」は、台車のキャスターを、ペダルを上下に出没させる操作で制動するものである。図9(a)に示すように、制動ペダルと制動解除ペダルが、台車の台盤上に並んで配置されている。リンク機構が、台盤の下で、制動ペダルと制動解除ペダルを交互に台盤上に出没させる。作動レバーが、制動ペダルと制動解除ペダルのいずれか一方のペダルの下部に枢着されている。凹凸係合部に係脱可能なロックバーが、作動レバーに連結されて、キャスターの内面側に形成されている。ガイド用長孔を備えたロックバー支持部が、台盤の下で、ロックバーを支持すると共にロックバーの係脱方向への移動をガイドする。付勢手段が、ロックバーをロック方向またはロック解除方向に付勢する。
特許文献8に開示された「リフトロック式双輪キャスター」は、コストを削減すると共に、レバーの操作性を向上させたものである。図9(b)に示すように、レバーの左フランジ部を、キャスター本体の左側面の左側に配置する。右フランジ部を、右側面の右側に配置する。車軸を、左フランジ部の車軸収容穴、キャスター本体の車軸収容穴および右フランジ部の車軸収容穴に挿入する。ストッパーの突出時に、左フランジ部の高カム部が、ストッパーの左側壁部の上側表面の高カム当接部に当接する。右フランジ部の高カム部が、右側壁部の上側表面の高カム当接部に当接する。ストッパーの格納時に、左フランジ部の低カム部が、上側表面の低カム当接部に当接する。右フランジ部の低カム部が、上側表面の低カム当接部に当接する。
特許文献9に開示された「台車の制動構造」は、台車のキャスターを、ペダルを押し込む操作で制動できるものである。図9(c)に示すように、ベース部が、台車の台盤の下部に固定されている。操作レバーは、台盤の下部に並んで配置された制動ペダル部および制動解除ペダル部を有し、中央がベース部に枢着され前方に延びる突片を備えている。作動板は、ベース部に操作レバーの後方で中途位置が枢着され、前方側に操作レバーの突片が枢着されている。リンク片は、作動板の枢着点と離間した位置に枢着され、先端にロック部材が枢着されている。ロックガイド部は、ロック部材を直線状に進退動可能にガイドする。ロック部材の先端を突入可能な制動受部が、台車に固定されたキャスターに形成されている。
特開平06-016002号公報 特開平09-058203号公報 特開平09-109605号公報 特開平11-321208号公報 特開2000-301905号公報 特開2010-036783号公報 特開2010-163056号公報 特開2010-184567号公報 特開2011-016407号公報
しかし、従来のストッパー付き双輪キャスターでは、次のような問題がある。停止用と解除用の2つのペダルで、車輪の回転と旋回を同時に止めたり解除したりするために、ペダルとストッパーをつなぐリンクの構造が複雑であり、部品数が多く、組立てが困難であり、コストがかかる。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、停止用ペダルか解除用ペダルの一回の踏み押し操作でタイヤの回転とヘッドの旋回を止めたり解除したりできるストッパー付キャスターの構造を単純化して、コストを下げることである。
上記の課題を解決するために、本発明では、ストッパー付き双輪キャスターに、2つの車輪と、2つの車輪を車軸で回転可能に保持するキャスターヘッドと、台車に固定されるベース部と、ベース部に固定されキャスターヘッドを旋回可能に保持する中空の旋回軸と、旋回軸の中心を通る伝達棒と、伝達棒に連結されて車輪の回転を阻止する回転ストッパーと、伝達棒に連結されてキャスターヘッドの旋回を阻止する旋回ストッパーと、伝達棒を解除方向に付勢するコイルバネと、停止ペダルに結合され停止ペダルの踏み込みにより回転するリンクと、解除ペダルに結合され解除ペダルの踏み込みにより回転するクランクと、中心部が回転可能にベース部に軸支され一端の長孔に伝達棒が連結され他端がリンクに連結されたレバーとを具備する構成とし、リンクとクランクとレバーと伝達棒とコイルバネで、停止ペダルの踏み込みによるリンクの回転角度が所定角度を越えたときにロック状態になり、解除ペダルの踏み込みによるクランクの回転により解除状態になるロック機構を構成し、旋回ストッパーを、伝達棒の移動に応じて旋回軸の旋回阻止溝に向かって付勢される楔部材とした。
また、キャスター付きワゴンに、2つのストッパー付き双輪キャスターと、1つの停止ペダルと、1つの解除ペダルと、ストッパーなしの2つの双輪キャスターとを備える構成とし、停止ペダルを、2つのストッパー付き双輪キャスターの各リンクに連結し、解除ペダルを、2つのストッパー付き双輪キャスターの各クランクに角棒を介して連結した。
上記のように構成したことにより、停止ペダルか解除ペダルの一回の踏み込み操作でタイヤの回転とヘッドの旋回を止めたり解除したりできるストッパー付キャスターの構造を単純化でき、コストを下げることができる。
本発明の実施例におけるストッパー付キャスターの概念図である。 本発明の実施例におけるストッパー付キャスターの旋回ストッパーの概念図である。 本発明の実施例におけるストッパー付キャスターの不定状態の概念図である。 本発明の実施例におけるストッパー付キャスターの状態変化の概念図である。 本発明の実施例におけるストッパー付キャスターの状態変化の説明図である。 本発明の実施例におけるストッパー付キャスターを台車に適用する例の概念図である。 本発明の実施例におけるストッパー付キャスターを用いる台車の主要部の概念図である。 従来のストッパー付キャスターの概念図である。 従来のストッパー付キャスターの概念図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例は、停止ペダルの踏み込みによりロック機構をロック状態にして、タイヤにブレーキを掛けると同時にキャスターヘッドの旋回を止め、解除ペダルの踏み込みによりロック機構のロック状態を解除して、タイヤの回転とヘッドの旋回を可能にするストッパー付き双輪キャスターである。
図1に、ストッパー付キャスターの走行状態と停止状態を示す。図2に、キャスターヘッドの旋回可能状態と旋回阻止状態を示す。図3に、ロック機構の不定状態を示す。図4と図5に、ストッパー付キャスターの状態変化を示す。図6に、ストッパー付キャスターを台車に適用する場合の構成例を示す。図7に、ストッパー付キャスターを用いた台車の主要部を示す。
図1〜図7において、車輪1は、ゴムまたはプラスチックのタイヤを有する2つで1組の車輪である。停止ペダル2は、足で踏むことによりブレーキを掛けるペダルである。2つの双輪キャスターに同時にブレーキを掛けるために、横棒で構成してある。解除ペダル3は、足で踏むことによりブレーキを解除するペダルである。1つのペダルで角棒を回転させて、2つの双輪キャスターのブレーキを同時に解除する。旋回軸4は、ベース部に固定され、キャスターヘッドを旋回可能に保持して、車輪の向きを変えるための中空の垂直軸である。伝達棒5は、旋回軸の中を通るブレーキ力伝達棒であり、回転ストッパーと旋回ストッパーに力を伝える棒であり、緩衝バネにより伸縮可能になっている。
回転ストッパー6は、車輪のリムの歯に噛み合って、車輪の回転を阻止する部材である。旋回ストッパー7は、旋回軸の旋回阻止溝に噛み合って、旋回を阻止する楔状の部材である。コイルバネ8は、伝達棒をブレーキ解放方向に付勢するバネである。クランク9は、解除ペダルの力をリンクに伝える腕である。リンク10は、停止ペダルに固定され、クランクの先端とレバーの一端を連結する部材である。レバー11は、リンクと伝達棒をつなぐ梃子である。ベース部12は、双輪キャスターを台車などに取り付けるための基盤部である。
上記のように構成された本発明の実施例におけるストッパー付き双輪キャスターの機能と動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、ストッパー付き双輪キャスターの概要を説明する。図1(a)、(b)、(c)は、走行状態を示す図である。図1(d)、(e)、(f)は、停止状態を示す図である。図1(b)、(e)は、旋回軸4を除いて示したものである。図1(c)、(f)は、さらに伝達棒5と旋回ストッパー7を連結する部品を除いて示したものである。図示していないが、ベース部が台車に固定されている。
中空の旋回軸4は、ベース部に固定され、キャスターヘッドを旋回可能に保持する。キャスターヘッドは、2つの車輪1を車軸で回転可能に保持する。伝達棒5が、旋回軸4の中心を通っている。回転ストッパー6は、伝達棒5に連結されて、車輪1の回転を阻止する。旋回ストッパー7は、伝達棒5に連結されて、キャスターヘッドの旋回を阻止する。コイルバネ8で、伝達棒5を解除方向に付勢する。リンク10は、停止ペダル2に結合され、クランクとレバーを連結しており、停止ペダル2の踏み込みにより遊動的に回転する。クランク9は、角棒でベース部に回転可能に軸支されており、一端がリンクに連結されており、解除ペダル3に結合され、解除ペダル3の踏み込みにより一定角度範囲内で回転する。レバー11は、中心部が回転可能にベース部に軸支され、一端の長孔に伝達棒5が連結され、他端がリンク10に連結されている。
リンク10とクランク9とレバー11と伝達棒5とコイルバネ8は、停止ペダル2の踏み込みによるリンク10の回転角度が所定角度を越えたときにロック状態になり、解除ペダル3の踏み込みによるクランク9の回転により解除状態になるロック機構を構成している。旋回ストッパー7は楔形の部材であり、伝達棒5の移動に応じて旋回軸4の旋回阻止溝に向かって付勢される。
停止ペダル2と解除ペダル3を別にしてあるので、両方共に、踏みこむ動作で操作できる。一度の操作で、車輪1の回転とキャスターヘッドの旋回を同時にストップできる。旋回軸4に設けてある貫通穴に伝達棒5が通っているので、旋回角度に関係なく、ブレーキを掛けることができる。停止ペダル2を踏み込むことにより、リンク10が動き、レバー11を介して伝達棒5が下方に降りて、各ストッパーが車輪1の内側面の溝と旋回軸4の溝に飛び込み、ブレーキが掛かる。
次に、図2を参照しながら、旋回を阻止する機構について説明する。図2(a)は、走行状態における旋回阻止に関連する機構部分を示したものである。図2(b)は、伝達棒5と旋回ストッパー7を連結する部品を取り除いて示したものである。図2(c)は、停止状態における旋回阻止に関連する機構部分を示したものである。図2(c)は、伝達棒5と旋回ストッパー7を連結する部品を取り除いて示したものである。旋回ストッパー7は、旋回可能状態では、ネジリバネにより、旋回軸4の溝から離れた位置に保持されている。伝達棒5がブレーキ方向に押されると、旋回ストッパー7は旋回軸4の溝方向に動いて、旋回軸4の溝に嵌る。旋回ストッパー7が旋回軸4の溝に嵌ると、旋回軸4は旋回できないので、一定方向に保持される。なお、旋回ストッパー7が旋回軸4の溝の山に当たると、旋回軸4の溝に嵌らないので、少し旋回できる。すると、旋回ストッパー7が旋回軸4の溝に嵌るので、旋回軸4は旋回できなくなる。したがって、半ピッチで旋回は阻止される。伝達棒5は、緩衝バネにより伸縮可能になっている。そのため、旋回ストッパー7が旋回軸4の溝へ飛び込もうとした際に、溝の凸部分に当たってしまっても、伝達棒5が縮むので停止ペダル2を最後まで踏み込むことができる。
次に、図3を参照しながら、不定状態について説明する。解除ペダル3は、断面が四角形の角棒でクランク9に結合されている。クランク9は、角棒を軸にして一定範囲で回転するようにベース部に軸支されている。リンク10は、停止ペダル2に固定されており、クランク9の先端とレバー11の一端に回転可能に軸連結されている。レバー11は、中央部分で、回転可能にベース部に軸支されている。レバー11の他端には長孔があり、伝達棒5が連結されている。もう一端には、停止ペダル2のリンク10の一端が回転可能に連結されている。停止ペダル2のリンク10の中央部は、クランク9の先端が回転可能に連結されている。停止ペダル2のリンク10の他端には、停止ペダル2である横棒が固定されている。伝達棒5は、コイルバネ8により解放方向(上方向)に付勢されている。
停止ペダル2を踏むと、リンク10が左回転し、クランク9とレバー11が右回転する。レバー11はコイルバネ8により、常に左回転するように回転モーメントが掛かっている。クランク軸(角棒)とクランク連結部(リンク10との連結部)とレバー連結部(リンク10との連結部)が一直線になると、回転モーメントによる力は、不安定な平衡状態になる。これを不定状態と呼ぶことにする。この状態では、クランク9は何れの方向にも回転しうる。不定状態から少しでもずれると、一方向に回転するようになる。
次に、図4を参照しながら、状態変化の概要を説明する。図4(a)に、走行状態を示す。旋回ストッパー7と回転ストッパー6は、旋回軸4の溝と車輪1のリムの溝から離れている。図4(b)に、中間フリー状態を示す。走行状態と不定状態の中間である。この状態で停止ペダル2を離すと、ロック機構は解除状態に戻る。図4(c)に、不定状態を示す。不安定な状態なので、停止ペダル2を離すとどちらに遷移するかわからない。図4(d)に、中間ロック状態を示す。ロック機構がロック状態側に入ったので、停止ペダル2を踏み込まなくても、停止状態に遷移する。図4(e)に、停止状態を示す。ロック機構は、コイルバネ8の弾性力で安定にロック状態に保持されている。この状態で解除ペダル3を踏むと、図4(d)の状態を経て図4(c)の状態を過ぎると、解除ペダル3を踏み込まなくても、走行状態に遷移する。
次に、図5を参照しながら、状態変化について詳しく説明する。図5(a)に、走行状態を示す。停止ペダル2は上がっている。解除ペダル3は、下がっている。コイルバネ8の弾性力により、ロック機構は解除状態に保持されている。伝達棒5は上がっており、伝達棒5の下端に連結されている旋回ストッパー7と回転ストッパー6は、旋回軸4の溝と車輪1のリムの溝から離れている。図5(b)に、停止ペダル2を踏み始めた状態を示す。解除ペダル3は、上がりつつある。コイルバネ8の弾性力によるリンク10の回転モーメントは、停止ペダル2を戻す方向である。ロック機構は依然として解除状態である。
図5(c)に、ロック機構の不定状態を示す。コイルバネ8の弾性力によるリンク10の回転モーメントは0である。図5(d)に、ロック機構が不定状態を越えた状態を示す。コイルバネ8の弾性力によるリンク10の回転モーメントは、停止ペダル2を踏み込み側に引き込む方向である。図5(e)に、ロック機構のロック状態を示す。コイルバネ8の弾性力によるリンク10の回転モーメントは、停止ペダル2を引き込む方向であるが、クランク9の回転限界となって止められている。解除ペダル3は上がっている。この状態で、ブレーキが掛かって安定して止まっている。ブレーキを解除する場合は、解除ペダル3を踏むと、この逆の順序で状態が遷移して、ブレーキが解除される。
停止状態の直前の不完全停止状態について説明する。伝達棒5は、緩衝バネにより伸縮可能になっている。そのため、回転ストッパー6がリムの内側の溝へ飛び込もうとした際に、溝の凸部分に当たってしまっても、伝達棒5が縮むので停止ペダル2を最後まで踏み込むことができる。車輪1がわずかに回転して、回転ストッパー6が溝の凹部分に来た時に、緩衝バネの力で自動的に溝に飛び込むようになっている。
次に、図6と図7を参照しながら、ストッパー付き双輪キャスターを用いた台車の動作を説明する。図6に、ストッパー付き双輪キャスターを2つ連結して、停止ペダル2と解除ペダル3を設けたものを示す。図6(a)、(b)に、走行状態を示す。図6(c)、(d)に、停止状態を示す。図7に、台車のフレームに取り付けた状態を示す。ストッパーなし双輪キャスターの図示は省略してある。図7(a)に、走行状態を示す。図7(b)に、停止状態を示す。
2つのストッパー付き双輪キャスターと、1つの停止ペダル2と、1つの解除ペダル3と、ストッパーなしの2つの双輪キャスターとを有するキャスター付きワゴンなどに適用するものである。停止ペダル2は、2つのストッパー付き双輪キャスターの各リンク10に連結されており、解除ペダル3は、2つのストッパー付き双輪キャスターの各クランク9に角棒を介して連結されている。停止ペダル2を踏むことで、2つのキャスターを同時に停止させることができる。他のストッパーなしの2つの双輪キャスターは止めない。再び走行させるときは、解除ペダル3を踏んで角棒を回転させ、クランク9を角棒で回転させて、ブレーキを解除する。
上記のように、本発明の実施例では、ストッパー付き双輪キャスターを、停止ペダルの踏み込みによりロック機構をロック状態にして、タイヤにブレーキを掛けると同時にキャスターヘッドの旋回を止め、解除ペダルの踏み込みによりロック機構のロック状態を解除して、タイヤの回転とヘッドの旋回を可能にする構成としたので、ストッパー付キャスターの構造が単純化でき、コストを下げることができる。
本発明のストッパー付き双輪キャスターは、ナーシングカート、医療台、食堂用ワゴンなどのためのストッパー付き双輪キャスターとして最適である。その他の手押し車や台車などのためのストッパー付き双輪キャスターとしても好適である。
1 車輪
2 停止ペダル
3 解除ペダル
4 旋回軸
5 伝達棒
6 回転ストッパー
7 旋回ストッパー
8 コイルバネ
9 クランク
10 リンク
11 レバー
12 ベース部

Claims (2)

  1. 2つの車輪と、前記2つの車輪を車軸で回転可能に保持するキャスターヘッドと、台車に固定されるベース部と、前記ベース部に固定されキャスターヘッドを旋回可能に保持する中空の旋回軸と、前記旋回軸の中心を通る伝達棒と、前記伝達棒に連結されて車輪の回転を阻止する回転ストッパーと、前記伝達棒に連結されて前記キャスターヘッドの旋回を阻止する旋回ストッパーと、前記伝達棒を解除方向に付勢するコイルバネと、停止ペダルに結合され停止ペダルの踏み込みにより回転するリンクと、解除ペダルに結合され解除ペダルの踏み込みにより回転するクランクと、中心部が回転可能に前記ベース部に軸支され一端の長孔に前記伝達棒が連結され他端が前記リンクに連結されたレバーとを具備し、前記リンクと前記クランクと前記レバーと前記伝達棒と前記コイルバネは、前記停止ペダルの踏み込みによる前記リンクの回転角度が所定角度を越えたときにロック状態になり、前記解除ペダルの踏み込みによる前記クランクの回転により解除状態になるロック機構を構成し、前記旋回ストッパーは、前記伝達棒の移動に応じて前記旋回軸の旋回阻止溝に向かって付勢される楔部材であることを特徴とするストッパー付き双輪キャスター。
  2. 請求項1記載の2つのストッパー付き双輪キャスターと、1つの停止ペダルと、1つの解除ペダルと、ストッパーなしの2つの双輪キャスターとを有するキャスター付きワゴンであって、前記停止ペダルは、2つのストッパー付き双輪キャスターの各リンクに連結されており、前記解除ペダルは、2つのストッパー付き双輪キャスターの各クランクに角棒を介して連結されていることを特徴とするキャスター付きワゴン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022862A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 オイレス工業株式会社 キャスター
CN108882901A (zh) * 2016-04-07 2018-11-23 富士胶片株式会社 移动式放射线发生装置

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