JP2006230331A - 乗用型走行車両における地上操作具の連係機構 - Google Patents

乗用型走行車両における地上操作具の連係機構 Download PDF

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友孝 三島
Yoji Ishida
洋司 石田
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圭介 渡里
Shinichi Koyama
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Abstract

【課題】地上操作具の操作に伴ってパーツがステップ上から突出しないような乗用型走行車両における地上操作具の連係機構を提供することを課題としている。
【解決手段】運転席11の前方のステップ10から突出したクラッチペダル14によるクラッチ及びブレーキの操作系に、地上操作具15の上下揺動作動を連係させる連係機構を、クラッチペダル14の動作に連動して前後に移動する連係部材74と、地上操作具15の上下揺動に連動して前後移動するロック部材66とをステップ10内において連結及び連結解除されるように配置し、連結状態の連係部材74とロック部材66の移動に対して非連動である操作レバー59によってロック部材66を連係部材74側に係合させることにより、クラッチペダル14を踏み込み状態に姿勢維持するとともに、地上操作具15による走行機体3の走行制御を可能とする構成とした。
【選択図】図8

Description

本発明は、走行機体の走行を車外から操作する地上操作具を備えた乗用型走行車両における地上操作具の連係機構に関する。
従来走行機体の車輪に駆動力を入り切り自在に伝動するクラッチと、前記車輪の制動を行うブレーキと、上記クラッチ及びブレーキを操作する踏み込み操作自在のクラッチペダルと、走行機体の前方に上下揺動自在に設けられ、車外から走行機体の走行を制御する地上操作具とを備えた乗用田植機が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
上記乗用田植機には、クラッチペダルによるクラッチ及びブレーキの操作系に地上操作具の上下揺動作動を連係させる連係機構が設けられている。操作レバーによってクラッチペダル側と地上操作具側とを連係させると、クラッチペダルが踏み込み状態に姿勢維持され、同時に地上操作具の操作による走行機体の走行制御が可能となる。
特開2004−222596号公報
上記連係機構は、クラッチペダルが取り付けられているアームの先端部分近傍(クラッチペダル近傍)に操作レバーが設けられ、該操作レバーをアームに直接係合させることによって、クラッチペダルと地上操作具とを連係させる構造となっている。このためクラッチペダルと地上操作具との連係状態においては、地上操作具を上下揺動操作すると、操作レバーがクラッチペダルと一体的に上下移動する。
操作レバーには、クラッチペダルのアームと係合するロック部材が一体的に設けられており、操作レバーの移動に伴ってロック部材が一体的に移動する。上記クラッチペダルは運転席の前方のステップから突出しており、このためステップには、移動するロック部材を突出させるための孔を設ける必要があり、ステップ上の通行性が損なわれるという問題点があった。
上記課題を解決するための本発明の乗用型走行車両における地上操作具の連係機構は、走行機体3の車輪1,2に駆動力を入り切り自在に伝動するクラッチと、前記車輪1,2の制動を行うブレーキと、上記クラッチ及びブレーキを操作する踏み込み操作自在のクラッチペダル14と、走行機体3の前部に上下揺動自在に設けられ、車外から走行機体3の走行を制御する地上操作具15と、クラッチペダル14によるクラッチ及びブレーキの操作系に上記地上操作具15の上下揺動作動を連係させる連係機構と、該連係機構のクラッチペダル14側と地上操作具15側との連係とクラッチペダル14の踏み込み状態への姿勢維持とを同時に操作する操作レバー59とを備え、上記クラッチペダル14が運転席11の前方のステップ10から突出した乗用型走行車両において、上記連係機構を、クラッチペダル14の踏み込み動作及び踏み込み解除動作に連動して前後に移動する連係部材74と、地上操作具15の上下揺動に連動して前後移動し、上記連係部材74側に係脱自在に係合するロック部材66とを設け、操作レバー59によってロック部材66を連係部材74側に係合させることにより、クラッチペダル14を踏み込み状態に姿勢維持するとともに、地上操作具15による走行機体3の走行制御を可能とする構成とし、連係部材74及びロック部材66を上記ステップ10内において連結及び連結解除されるように配置し、操作レバー59を、連結状態の連係部材74とロック部材66の移動に対して非連動となるように取り付けたことを第1の特徴としている。
第2に、連係機構を、踏み込み状態に姿勢維持されたクラッチペダル14を踏み込み操作し、操作レバー59を操作することによって、ロック部材66と連係部材74側との係合を解除する構成としたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、連係部材及びロック部材が運転席の前方のステップ内において連結及び連結解除されるため、上記連係部材及びロック部材がステップ面から突出することはなく、また操作レバーが連係部材及びロック部材の移動とともに動くことがないことにより、ステップ上の通行性が向上するという効果がある。
なおロック部材がステップ内に位置して、外から視認することができないが、操作レバーが連係部材及びロック部材の移動とともに動くことがないため、操作レバーの位置(ポジション)を容易に確認することができ、操作レバーのポジションによって、連係部材側とロック部材との係合状態及び係合解除状態を容易に確認することができる。
一方連係機構を、踏み込み状態に姿勢維持されたクラッチペダルを踏み込み操作し、操作レバーを操作することによって、ロック部材と連係部材側との係合を解除する構成とすることで、ロック部材と連係部材側との係合解除は、2段の操作が必要となり、不用意にロック部材と連係部材側との係合、つまりクラッチペダルの踏み込み状態での姿勢維持が解除されることはない。
図1,図2は本発明の地上操作具を備えた乗用型走行車両である乗用田植機の側面図及び要部平面図である。本乗用田植機は、従来同様、前後輪1,2を備えた走行機体3の後方に、昇降リンク機構4を介して植付作業機6が連結された構造となっている。
走行機体3には、運転席11が設けられている。運転席11は座席8を備えている。運転席11内における、座席8前方にはフロント操作パネル9が設けられている。該フロント操作パネル9にはステアリングハンドル12が突設されている。該ステアリングハンドル12を旋回操作することによって、前輪1を操作して走行機体3の操向操作を行うことができる。
フロント操作パネル9には、主変速レバー13が左右及び前後揺動自在に設けられている。該主変速レバー13を左右及び前後に揺動操作することにより、走行機体3の変速及び前後進の切り替えを行うことができる。
運転席11のフロアの左右前方側は上方に突出したステップ10となっている。左右のステップ10の間にフロント操作パネル9が配置されている。右側のステップ10の後方側に、クラッチブレーキペダル14がステップ10から突出して踏み込み操作自在に設けられている。
該クラッチブレーキペダル14の操作によって、エンジンからの駆動力をトランスミッションに入り切り自在に伝動するクラッチ(主クラッチ)及び前後輪1,2の制動を行うブレーキの入り切りを操作することができる。前後輪1,2は、トランスミッションから出力される駆動力によって駆動される。
クラッチブレーキペダル14は、後述する操作系の作動により、踏み込み状態で、トランスミッションへの駆動力を切り、且つブレーキを作動させて前後輪1,2の制動を行う。踏み込みを解除する(クラッチペダル14から足をはなす)ことによって、クラッチブレーキペダル14が上方に揺動して初期姿勢に復帰し、主クラッチを入り作動させるとともに、上記ブレーキの作動を解除し、4輪の制動を解除する。
これにより作業者が座席8に座り、クラッチブレーキペダル14の踏み込みを解除した状態で、主変速レバー13を操作することによって、走行機体3を変速して前進又は後進させることができる。
したがって植付作業機6を下降させてフロート7を圃場に接地させ、走行機体3を上記のように走行させるとともに、植付作業機6を駆動することによって、圃場への苗の植付け作業を行うことができる。上記ブレーキは、走行機体3の走行中においては走行を停止させ、走行機体3の停止中は駐車ブレーキとして機能する。
走行機体3の前方には、エンジンの上方側を覆うボンネット5が設けられている。該ボンネット5の前方には、走行機体3の前端部分に位置して上下揺動自在に地上操作具15が設けられている。後述するように地上操作具15を上下揺動操作することによって、走行機体3の走行を車外から操作することができる。
図3〜5に示されるように、クラッチブレーキペダル14は、ペダルアーム16の先端に取り付けられている。ペダルアーム16の基端部は、機体フレーム3a側に回動自在に軸支されたペダル支点軸17に一体的に取り付けられている。クラッチブレーキペダル14は、ペダル支点軸17を軸心に、上下揺動自在となっている。
ペダル支点軸17には連結ロッド18が連結されている。連結ロッド18の他端は、機体フレーム3a側に軸支されている軸19に連結されている。軸19にはアーム21とアーム22が設けられている。アーム21には上記ブレーキの操作用のロッド23が連結されている。該ブレーキはロッド23を介してクラッチブレーキペダル14によって操作される。
上記アーム22は、機体フレーム3a側に軸支されている軸24のアーム26に連係されている。軸24の端部にはクラッチアーム27が設けられている。クラッチアーム27にはクラッチローラ28が回転自在に軸支されている。エンジン29の出力軸31に設けられた出力プーリ32と、トランスミッション(HST33)の入力軸34に設けられた入力プーリ36との間には伝動ベルト37が巻き掛けられている。
クラッチローラ28は上記伝動ベルト37に摺接している。軸24と機体フレーム3aとの間にはクラッチスプリング38が介設されている。クラッチスプリング38によってクラッチローラ28は伝動ベルト37に、駆動力を伝動するためのテンションを与えている。主クラッチは上記のようにベルトテンションクラッチからなる。
クラッチスプリング38によってクラッチブレーキペダル14は復帰状態に付勢されている。クラッチブレーキペダル14の復帰状態において上記のように主クラッチはクラッチスプリング38によって入り状態を維持する。前述のロッド23はクラッチブレーキペダル14の復帰状態において上記ブレーキを切り操作状態で維持する。
クラッチブレーキペダル14の踏み込みはクラッチスプリング38の付勢力に抗して行われ、クラッチブレーキペダル14を踏み込むことによってアーム22がアーム24を操作し、クラッチアーム27が軸24を軸心として揺動して主クラッチが切り状態となる。上記ロッド23は、クラッチブレーキペダル14の踏み込み状態でアーム21を介して操作され、ブレーキを入り作動(前後輪1,2を制動)させる。
クラッチブレーキペダル14から足を離すと、クラッチスプリング38の付勢力によってクラッチブレーキペダル14は復帰する。上記構成によりクラッチブレーキペダル14を踏み込み操作するとトランスミッションへの駆動力が切れ、前後輪1,2が制動される。またクラッチブレーキペダル14の踏み込みを解除し、復帰状態とするとトランスミッションに駆動力が伝動されて前後輪1,2に駆動力が伝動されると共に、前後輪1,2の制動が解除される。
機体フレーム3aの前方側には地上操作具15の取り付け用の取付軸39が設けられている。該取付軸39には回動自在にホルダ41が支持されている。ホルダ41には平面視においてU字状をなす地上操作具15のフレーム42の両端部分がスライド自在に挿入されている。
フレーム42はホルダ41に対して前後スライドし、且つホルダ41を介して取付軸39を軸心に上下回動可能となっている。フレーム42とホルダ41とは一体的に回動する。地上操作具15はフレーム42の両端側に上方に突出するように設けられている。これにより地上操作具15は取付軸39を軸心に上下揺動し、且つ前後にスライドする。
一方左右両ホルダ41の下方には、スナップ受け43が一体的に設けられている。フレーム42にはスナップピン44が設けられている。スナップピン44がスナップ受け43に嵌まるようにフレーム42を後方にスライドさせるとフレーム42は収納状態に保持される。
フレーム42の一端部にはストッパピン46が内側に向かって突出して設けられている。スナップピン46をスナップ受け43から外し、フレーム42を前方にスライドさせるとストッパピン46がホルダ41の端部に当接し、フレーム42の抜けが防止され、且つフレーム42は引出状態となる。
なお機体フレーム3側には、フレーム42の一方の後方に伸びる杆部の上方に位置して回動規制部材45が設けられている。フレーム42は収納状態時には、回動規制部材45とフレーム42との当接によってフレーム42の回動が規制される。ただしフレーム42の引出状態において上記フレーム42の杆部は、回動規制部材45より前方に位置するため、回動が可能となる。
一方のホルダ41には受け体47が設けられている。受け体47は取付軸39の上下に突出している。受け体47の下方側と機体フレーム3aとの間には圧縮バネ48が介設されている。圧縮バネ48は受け体47を介して上記ホルダ41を上方回動状態に付勢している。
受け体47の上方側は機体フレーム3a側に設けられているストッパピン50と当接して、ホルダ41の回動位置を規制して位置決めしている。受け体47とストッパピン50との当接によるホルダ41の位置決め状態でフレーム42は略水平となり、地上操作具15は略垂直な起立状態となる。
以上によりフレーム42の収納状態によって地上操作具15が走行機体3の前端近傍で起立する格納姿勢となる。フレーム42の引出状態によって地上操作具15は格納姿勢から前方に引き出された作業姿勢となる。地上操作具15は格納姿勢と作業姿勢に前後スライドによって姿勢切り換えが自在である。格納姿勢はスナップピン44がスナップ受け43に嵌ることによって保持される。地上操作具15は、作業姿勢時にのみ下方への揺動が可能となる。
地上操作具15は圧縮バネ48の付勢力によって略垂直な起立状態に付勢される。このため図6に示されるように、地上操作具15の下方への揺動は、圧縮バネ48の付勢力に抗して操作する必要があり、地上操作具15から手を離すと圧縮バネ48の付勢力によって地上操作具15は略垂直な起立状態に復帰する。
他方のホルダ41にはアーム49が突設されている。前述の軸24と取付軸39との間には、軸51が機体フレーム3a側に回動自在に支持されて設けられている。軸51にはパイプ52が回動自在に外嵌されている。該パイプ52にはアーム53が突設されている。
上記ホルダ41のアーム49とパイプ52のアーム53とは連結アーム54を介して連結されている。地上操作具15の上下揺動操作によってパイプ52が軸51を軸心に回動する。軸51には、下方に向かって突出する棒状のステアリングロック部材56が一体的に設けられている。
機体フレーム3aにおける軸51の端部側には、支点軸57が設けられている。図7,図8に示されるように、支点軸57には三角プレート58が回動自在に支持されている。三角プレート58にはロックレバー59が取り付けられている。ロックレバー59は、レバーガイド60のガイド溝60aを介してクラッチブレーキペダル14の前方位置で運転席11のステップ10から突出している。図2に示されるようにステップ10にはロックレバー59を突出させるためのガイド孔55が設けられている。
ロックレバー59と三角プレート58との間には、スプリング65が設けられている。ロックレバー59は、スプリング65によって外側方向に付勢されている。このためロックレバー69はガイド溝60aの外側縁に弾力的に当接している。ただしロックレバー59と三角プレート58は、支点軸57を軸心に一体的に前後回動する。軸51の端部には連動アーム61のボス62が一体回転するように取り付けられている。連動アーム61と三角プレート58とはスプリング63によって連結されている。
支点軸57には、三角プレート64も回動自在に支持されている。三角プレート64は三角プレート58とは別に回動する。三角プレート64の一頂点部分には、プレート状のロック部材66が回動自在に軸支されている。ロック部材66と機体フレーム3aとの間にはスプリング67が設けられている。スプリング67によってロック部材66は上方に付勢されている。
三角プレート64の他の一頂点部分には、ピン68が設けられている。上記軸51に設けられているパイプ52には、三角プレート64に対応する部分に、三角プレート64に設けられたピン68に、上方側で当接する規制アーム69が設けられている。三角プレート64の回動は規制アーム69によって規制され、規制アーム69の揺動角度によって、三角プレート64の回動角度(位置)が決まる。パイプ52は地上操作具15の上下揺動によって回動するため、三角プレート64の回動角度は、つまり地上操作具15の揺動角度によって決まる。
ロック部材66にはピン71が設けられている。該ピン71はロックレバー59の後端面と当接する。ロック部材66の回動はロックレバー59によって規制され、ロックレバー59の揺動角度によってロック部材66の回動角度(位置)が決まる。上記軸51の後方には、軸72が機体フレーム3a側に設けられている。軸72にはアーム73が回動自在に支持されている。
アーム73とペダル支点軸17とは連係部材となるロッド74によって連結されている。三角プレート58,連動アーム61,三角プレート64,ロック部材66,規制アーム69,アーム73,ロッド74はステップ10の内部又は運転席8のフロアの下方に配置されている。ロック部材66は、ロックレバー59を後方に揺動させると、ロック部材66のピン71とロックレバー59との当接によってスプリング67の付勢力に抗して下方に向かって回動する。
クラッチブレーキペダル14の踏み込み及び踏み込み解除操作に伴ってペダル支点軸17が回動するため、ロッド74は前後に移動し、アーム73を前後揺動させる。このためクラッチブレーキペダル14を踏み込み、アーム73を前方に揺動させた状態で、ロックレバー59を後方に揺動させると、ロック部材66はアーム73におけるロッド74の支軸と係合することができる。
図9に示されるように、ロック部材6とアーム73におけるロッド74の支軸との係合が解除されている状態では、クラッチブレーキペダル14の踏み込み及び踏み込み解除操作に伴ってロッド74が前後に自由に移動し、クラッチブレーキペダル14の操作を地上操作具15やテアリングロック部材56とは無関係に自由に行い、走行機体3の走行コントロールを自由に行うことができる。
一方図10に示されるように、クラッチブレーキペダル14の踏み込み状態において、ロックレバー59を後方に揺動させるとことによって、ロック部材66がアーム73におけるロッド74の支軸と係合すると、ロックレバー59の揺動に伴う三角プレート58の揺動によって、スプリング63を介して軸51が回動し、ステアリングロック部材56が回動する。ステアリングロック部材56は下方に向かって突出しているため、後方に向かって回動する。
図11に示されるように、左右のタイロッド76が連結されるピットマンアーム77には、受けアーム78が前方に突出して取り付けられている。受けアーム78には上記ステアリングロック部材56が挿入可能な凹部79が設けられている。該凹部79はステアリングハンドル12を直進状態とすると、ステアリングロック部材56と向かい合うように設けられている。
ステアリングロック部材56の上記回動によって、ステアリングハンドル12が直進状態であると、ステアリングロック部材56が、ピットマンアーム77の受けアーム78における凹部79に挿入され、ステアリングロック部材56と受けアーム78とが係合し、ステアリングハンドル12が直進状態にロックされる。
なおステアリングハンドル12が直進状態以外であれば、ロックレバー59を上記のように後方に揺動させてもステアリングロック部材56は凹部79に挿入されず、受けアーム78の前端面に当接する。ただし軸51の回動はスプリング63を介して行われるため、スプリング63が伸びることによってロックレバー59の揺動操作が許容される。
この際スプリング63がステアリングロック部材56を受けアーム78の前端面に弾力的に押しつける。ステアリングロック部材56が凹部79に挿入されないため、ステアリングハンドル12の旋回操作は可能となるが、ステアリングハンドル12が直進状態となると、ステアリングロック部材56が凹部79に弾力的に自動挿入され、ステアリングハンドル12が直進状態にロックされる。
一方前述のようにロック部材66とアーム73とが係合すると、ロック部材66を介してクラッチブレーキペダル14の復帰付勢力によって、三角プレート64が図10における反時計回りに付勢される。このとき三角プレート64の揺動角度は前述のように地上操作具15の揺動角度によって決まる。
このため地上操作具15の揺動角度に応じて三角プレート64の揺動位置が調節され、三角プレート64の揺動位置に応じてロッド74を介してペダル支点軸17の回動角度がコントロールされ、主クラッチ及びブレーキの操作が行われる。つまりクラッチブレーキペダル14による主クラッチ及びブレーキの操作系に地上操作具15の上下揺動操作が連係され、地上操作具15によって走行機体3の走行コントロールを行うことができる。
図12の状態から図13の状態に、地上操作具15を下方に揺動させると、ホルダ41が時計方向に回動し、アーム49が前方に揺動するため、規制アーム69が前方(時計回り)に回動する。これによりクラッチブレーキペダル14の復帰力でロッド74が後方(X方向)に復帰移動し、クラッチブレーキペダル14が復帰方向に戻るため、主クラッチが入り作動し、且つブレーキが切り作動する。
これにより走行機体3が前進し、作業者は畦超え走行やトラックの荷台等への積み下ろし走行等を車外から容易に行うことができる。なお走行操作レバー15は、走行機体3の前方に位置しており、車外からの操作による走行機体3の走行時には、作業者が走行機体3の前方側を下方に押し下げるように走行操作レバー15を操作する。
このため走行時の走行機体3のヘッドアップを、てこの原理によって小さな力で防止することができ、走行操作レバー15による走行機体3の走行時のヘッドアップを容易に抑えることができる。
図13の状態から図12の状態となるように、下方に揺動操作した地上操作具15から手を離すことによって、地上操作具15が起立状態に復帰し、この復帰力によって規制アーム69が後方(反時計回り)に回動し、ピン68を介して三角プレート64を時計回りに回動させ、ロッド74を前方(Y方向)に移動させることによって、主クラッチを切り作動させ、且つブレーキを入り作動させ、走行機体3を制動する。
地上操作具15を操作する場合は、図12に示されるように、地上操作具15を作業姿勢に引き出すことによって、格納姿勢時の上方への突出長さを延長することなく、回動支点(取付軸39)から力点(操作位置)までの距離が延長され、下方への揺動操作を容易に行うことが可能となる。また格納姿勢時に地上操作具15が運転席11内の作業者の前方視界を妨げることも防止され、コンパクトで前方視界の妨げにならない格納と、容易な揺動操作を両立させることができる。
一方ロック部材66とアーム73との係合は、クラッチブレーキペダル14の踏み込み状態時に行われる。このとき地上操作具15は格納姿勢であっても作業姿勢であっても略垂直で起立しているため、クラッチブレーキペダル14は、ロック部材66とアーム73との係合時には、踏み込み状態に姿勢維持される。
以上のようにロック部材66とアーム73とを係合させるロックレバー59の揺動位置が、クラッチブレーキペダル14を踏み込み状態に姿勢維持し、且つクラッチブレーキペダル14による主クラッチ及びブレーキの操作系への地上操作具15の上下揺動操作を連係させるロック位置となる。
このためクラッチブレーキペダル14の踏み込み状態においてロックレバー59をロック位置に切り換えると、クラッチブレーキペダル14が踏み込み状態に姿勢維持され、且つこの状態から地上操作具15を下方に揺動させることによって、上記のように走行機体3を車外から走行させることが可能となる。
特にステアリングハンドル12を直進状態としてロックレバー59をロック位置に切り換えると、ステアリングハンドル12が直進状態にロックされ、車外から地上操作具15の操作(下方への揺動)により走行機体3を走行させる際、走行機体3を直進させることができる。
このとき主クラッチ及びブレーキの操作系と地上操作具15側とを連係させると同時に前輪1,2の向きが直進方向に自動的にロックされるため、車輪1,2のロック忘れが防止されるとともに、地上操作具15による走行機体3の走行操作時に走行機体3の直進が保証され、走行機体3が旋回しようとする不都合が防止される。
ロックレバー59をロック位置に切り換えた際にステアリングハンドル12がロックされなかった場合は、ステアリングハンドル12を適当に左右に旋回させると、直進位置において自動的にロックされる。
なおクラッチブレーキペダル14を踏み込んでいない状態では、アーム73におけるロッド74の支軸の位置がロック部材66の後方側に離れるため、ロックレバー59をロック位置に切り換えてもロック部材66とアーム73との係合は行われない。そしてロック部材66とアーム73とが係合しない場合は、三角プレート64とロッド74との連係が行われないため、地上操作具15を上下揺動操作しても主クラッチ及びブレーキが操作されることはない。
上記のようにロックレバー59によって、クラッチブレーキペダル14を踏み込み状態に姿勢維持し、且つクラッチブレーキペダル14による主クラッチ及びブレーキの操作系に地上操作具15の上下揺動操作を連係させた状態(図10)においては、クラッチブレーキペダル14の復帰方向への揺動によってロッド74は、X方向に移動する。
ロッド74がX方向に移動すると、ロック部材66は反時計方向に回動し、ピン71がロックレバー59から後方に向かって離反する。このため地上操作具15の下方への揺動時には、ロックレバー59は揺動することなく静止している。
また地上操作具15から手を離すと、地上操作具15が起立状態に復帰し、走行機体3の走行が停止する。このときロック部材66は最終的に図9の状態に復帰するため、ピン71はロックレバー59の後端面に接するのみで、ロックレバー59は揺動することなく静止している。
上記のようにロックレバー59は地上操作具15による主クラッチ及びブレーキの操作系に対して非連動である。このため地上操作具15による主クラッチ及びブレーキの操作時にロック部材66が連動して揺動し、ロッド74が前後移動するが、ロックレバー59は静止状態を維持する。
アーム73とロック部材66とは、アーム73がステップ10内に位置しているため、ステップ10内において連結及び連結解除される。このため地上操作具15によって走行機体3の走行を操作する場合でも、ロッド74やロック部材66がステップ10の上方に突出することはない。またロックレバー59がロッド74及びロック部材66の移動とともに連動して動くことがない。
これによりステップ10にロッド74やロック部材66を突出させるための孔を設ける必要がなく、またステップ10のガイド孔55はロックレバー59の揺動操作が可能な最小のサイズで済む。これによりステップ10に大きな孔が設けられたり、ロッド74やロック部材66を突出するようなことがないため、ステップ上の通行性が向上する。ただしペダルアーム16がペダル支点軸17と一体的に揺動するため、地上操作具15の揺動に応じてクラッチブレーキペダル14が上下揺動する。
なおロック部材66がステップ10内に位置して、外から視認することができないが、ロックレバー59がロッド74及びロック部材66の移動に連動して動くことがないため、ロックレバー59の位置(ポジション)を容易に確認することができ、ロックレバー59のポジションによって、ロッド74側とロック部材66との係合状態及び係合解除状態を容易に確認することができる。
一方ロック部材66とアーム73とが係合した状態では、アーム73がクラッチブレーキペダル14の踏み込み解除姿勢への復帰力によってロッド74を介して後方側に付勢され、ロック部材66が地上操作具15の起立姿勢への復帰力によって後方に付勢されている。
このため上記のようにロック部材66とアーム73とが係合した状態では、ロック部材66とアーム73とが弾力的に係合し、ロックレバー59を前方に揺動させてロック部材66とアーム73との係合を解除することは困難である。
これに対してクラッチブレーキペダル14を更に踏み込むとロッド74が前方に移動し、アーム73が前方側にわずかに揺動され、ロック部材66とアーム73との弾力的な係合が解除される。これによりロックレバー59を前方に揺動して、ロック部材66とアーム73との係合を容易に解除することができる。
つまりクラッチブレーキペダル14の踏み込み状態での姿勢維持解除と、クラッチブレーキペダル14による主クラッチ及びブレーキの操作系への地上操作具15の上下揺動操作の連係解除は、いったん踏み込み状態に姿勢維持されたクラッチブレーキペダル14を更に踏み込んだ後、ロックレバー59を前方に操作することによって行われる。ロックレバー59の前方への揺動位置がロック解除位置となる。
ロック部材66とアーム73との係合解除は、上記のように2段階の操作が必要となり、不用意にロック部材66とアーム73との係合、つまりクラッチペダル14の踏み込み状態での姿勢維持と、クラッチブレーキペダル14による主クラッチ及びブレーキの操作系への地上操作具15の上下揺動操作の連係が解除されることはない。
なお前述のレバーガイド60のレバー溝60aは、図14に示されるように、後方部分のみが外側方に向かって突出している。ロックレバー59は、前述のようにレバー溝60aの外側端に弾力的に当接しているため、図14(a)に示されるように、ロックレバー59をロック解除位置Aに切り換えた状態では、ロックレバー59は、レバー溝60aの非突出部分に位置するが、ロックレバー59をロック位置Bに切り換えた状態では、ロックレバー59は、レバー溝60aの突出部分81に位置する。
ロックレバー59がレバー溝60aの突出部分81に位置していると、ロックレバー59は突出部分81の前端に妨げられ、ロック解除位置Aに移動することはない。ロック解除位置Aに切り換える場合は、いったんロックレバー59を内側に揺動させ、その後ロックレバー59を前方に移動させる必要がある。
これによっても不用意にロック部材66とアーム73との係合、つまりクラッチペダル14の踏み込み状態での姿勢維持と、クラッチブレーキペダル14による主クラッチ及びブレーキの操作系への地上操作具15の上下揺動操作の連係が解除されることはない。なお以上に示される実施形態において連係部材としてロッド74が使用されているが、ロッドの他、板状の部材等を使用してもよい。
乗用田植機の側面図である。 乗用田植機の走行機体の平面図である。 クラッチブレーキペダル及び地上操作具の連係状態を示す要部平面図である。 地上操作具の連係状態を示す要部側面図である。 地上操作具部分の要部正面図である。 地上操作具の揺動状態を示す要部側面図である。 ロックレバーの取付け状態を示す要部正面図である。 クラッチブレーキペダル及び地上操作具による主クラッチ及びブレーキの操作系を示す側面図である。 クラッチブレーキペダル部分の復帰状態時の要部側面図である。 地上操作具の連係状態時のクラッチブレーキペダル部分の要部側面図である。 ピットマンアーム部分の要部平面図である。 地上操作具を作業姿勢に引き出した状態を示す要部側面図である。 地上操作具の下方揺動状態を示す要部側面図である。 (a)は、ロックレバーがロック解除位置に切り換えられている状態のレバーガイドの平面図、(a)は、ロックレバーがロック位置に切り換えられている状態のレバーガイドの平面図である。
符号の説明
1 前輪(車輪)
2 後輪(車輪)
3 走行機体
10 ステップ
11 運転席
14 クラッチペダル
15 地上操作具
59 ロックレバー(操作レバー)
66 ロック部材
74 ロッド(連係部材)

Claims (2)

  1. 走行機体(3)の車輪(1),(2)に駆動力を入り切り自在に伝動するクラッチと、前記車輪(1),(2)の制動を行うブレーキと、上記クラッチ及びブレーキを操作する踏み込み操作自在のクラッチペダル(14)と、走行機体(3)の前部に上下揺動自在に設けられ、車外から走行機体(3)の走行を制御する地上操作具(15)と、クラッチペダル(14)によるクラッチ及びブレーキの操作系に上記地上操作具(15)の上下揺動作動を連係させる連係機構と、該連係機構のクラッチペダル(14)側と地上操作具(15)側との連係とクラッチペダル(14)の踏み込み状態への姿勢維持とを同時に操作する操作レバー(59)とを備え、上記クラッチペダル(14)が運転席(11)の前方のステップ(10)から突出した乗用型走行車両において、上記連係機構を、クラッチペダル(14)の踏み込み動作及び踏み込み解除動作に連動して前後に移動する連係部材(74)と、地上操作具(15)の上下揺動に連動して前後移動し、上記連係部材(74)側に係脱自在に係合するロック部材(66)とを設け、操作レバー(59)によってロック部材(66)を連係部材(74)側に係合させることにより、クラッチペダル(14)を踏み込み状態に姿勢維持するとともに、地上操作具(15)による走行機体(3)の走行制御を可能とする構成とし、連係部材(74)及びロック部材(66)を上記ステップ(10)内において連結及び連結解除されるように配置し、操作レバー(59)を、連結状態の連係部材(74)とロック部材(66)の移動に対して非連動となるように取り付けた乗用型走行車両における地上操作具の連係機構。
  2. 連係機構を、踏み込み状態に姿勢維持されたクラッチペダル(14)を踏み込み操作し、操作レバー(59)を操作することによって、ロック部材(66)と連係部材(74)側との係合を解除する構成とした請求項1の乗用型走行車両における地上操作具の連係機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011160694A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 乗用型田植機における車外操作具の連係機構
JP2012213335A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 作業車両

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