JP3857351B2 - 作業車のブレーキ操作構造 - Google Patents

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JP3857351B2 JP10989496A JP10989496A JP3857351B2 JP 3857351 B2 JP3857351 B2 JP 3857351B2 JP 10989496 A JP10989496 A JP 10989496A JP 10989496 A JP10989496 A JP 10989496A JP 3857351 B2 JP3857351 B2 JP 3857351B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車のブレーキ操作構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバイン等の作業車においては、ブレーキ機構として、運転席に着席した状態で操作できるフート式のブレーキペダルと、作業車の機体外からも駐車ブレーキ操作ができる駐車ブレーキレバーとが具備されている。そして、駐車ブレーキレバーで駐車ブレーキをかけるためには、機体外から駐車ブレーキレバーを前傾、すなわち、機体前方に傾倒することにより操作している。このように、作業車のブレーキ構造は、運転席側で操作するブレーキペダルと作業車の機体外から操作する駐車ブレーキレバーの二種類が具備されており、それぞれのブレーキ操作は、別個独立して行われているのが現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、駐車ブレーキレバーは、運転席側からは操作できないため、フート式のブレーキペダルと組合せながらの駐車ブレーキレバー操作が行い難いものであり、更には、運転席側においてブレーキペダルをブレーキ操作状態でロックして駐車ブレーキ作動と同様の機能を求めんとしてもブレーキペダルをロックする機構がないために、かかるブレーキペダルロック操作が行えない欠点を有しており、また、仮に、別途ブレーキペダルロック機構を設けたとしても、構造が複雑となり、コスト上や操作性の点で不利となる欠点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、車体フレームの下部に左右一対のクローラ式走行部を配設し、車体フレームの前端に刈取部を昇降自在に取付け、車体フレームの上部に脱穀部を載置し、車体フレームの前方右側上部に運転部を設け、同運転部の下方に原動機部を載置している作業車のブレーキ操作構造において、ブレーキペダルの枢支回動軸にピン保持板を設け、該保持板に前傾用ピンと後傾用ピンとを突設するとともに、駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に前傾用ブレーキカム及び後傾用ブレーキカムを駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に直交させて対向状態に設け、前傾用ブレーキカムのカム機能部に前傾用ピンの外周面を当接自在とするとともに、後傾用ブレーキカムのカム機能部に後傾用ピンの外周面を当接自在とし、駐車ブレーキレバーの前傾操作及び後傾操作のいずれの操作においてもブレーキ装置が作動すべく、ブレーキカムのカム機能部を構成してなる作業車のブレーキ操作構造を提供せんとするものである。
【0005】
また、本発明は、駐車ブレーキレバーに連動連結した前記後傾用ブレーキカムに、該レバーを前後傾間の中立位置で保持するためのデテント機構を設けてなる請求項1に記載の作業車のブレーキ操作構造を提供せんとするものである。
【0006】
また、本発明は、車体フレームの下部に左右一対のクローラ式走行部を配設し、車体フレームの前端に刈取部を昇降自在に取付け、車体フレームの上部に脱穀部を載置し、車体フレームの前方右側上部に運転部を設け、同運転部の下方に原動機部を載置している作業車のブレーキ操作構造において、
ブレーキペダルの枢支回動軸にピン保持板を設け、該保持板に前傾用ピンを突設するとともに、駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に前傾用ブレーキカムをブレーキレバーの枢支回動軸に直交させて設け、前記前傾用ブレーキカムは、駐車ブレーキレバーを前傾した際に前傾用ピンに当接してブレーキペダルをブレーキ方向に回動させるカム機能を果たすカム機能部と、同カム機能部の前端に前傾用ピンと係合できるべく形成した凹状のストッパー部と、前記カム機能部の後端に前傾用ピンと係合できるべく形成した凹状のロック部とを有し、ブレーキペダルのブレーキ操作によるピン位置において駐車ブレーキレバーを後傾操作することにより、前記ロック部に前傾用ピンを係合してブレーキ状態をロックし、駐車ブレーキレバーを前傾操作することにより、前記ストッパー部に前記前傾用ピンを係合してブレーキ状態をロックすべく構成してなる作業車のブレーキ操作構造を提供せんとするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るブレーキ操作構造は、ブレーキペダルの基端部に取付けたブレーキ用枢支回動軸にピン保持板をブレーキ用枢支回動軸に直交させて形成し、同ピン保持板にピンを突設している。
【0009】
また、駐車ブレーキレバーの基端部に取付けたレバー用枢支回動軸にブレーキカムをレバー用枢支回動軸に直交させて形成している。
【0010】
そして、前記ブレーキカムのカム機能部にピンを当接自在とし、駐車ブレーキレバーの前傾操作及び後傾操作のいずれの操作においてもブレーキ装置が作動すべく、ブレーキカムのカム機能部を形成したものである。
【0011】
したがって、作業車走行中ブレーキをかける場合は、運転席に配したブレーキペダルを踏込み操作することによって行うものであり、また、駐車状態での長時間のブレーキ状態を保持する場合は、駐車ブレーキレバーを操作することにより行うものである。
【0012】
しかも、駐車ブレーキレバーは、前傾操作でも後傾操作でも、該レバーに連動連結したブレーキカムを介してカム機能部がブレーキ装置を作動させるべく機能するものであり、運転席側からの駐車ブレーキレバーの操作ができるものである。
【0013】
また、本発明に係るブレーキ操作構造は、ブレーキペダルのブレーキ用枢支回動軸にピン保持板をブレーキ用枢支回動軸に直交させて形成し、同保持板にピンを突設するとともに、同ピンに係合自在のブレーキロックレバーを運転席側に回動自在に配設したものである。
【0014】
したがって、ブレーキペダルを操作したブレーキ状態を保持したい場合は、運転席側に配設したブレーキロックレバーを操作することによりブレーキペダルをブレーキロック状態に保持しておくことができるものである。
【0015】
また、本発明に係るブレーキ操作構造は、ブレーキペダルのブレーキ用枢支回動軸にピン保持板をブレーキ用枢支回動軸に直交させ形成し、同保持板にピンを突設し、駐車ブレーキレバーのレバー用枢支回動軸にブレーキカムをレバー用枢支回動軸に直交させて形成し、ブレーキペダルのブレーキ操作によるピン位置において駐車ブレーキレバーの回動操作により、ブレーキカムが同ピンをロックすべく構成したものである。
【0016】
したがって、ブレーキロックレバーを設けなくても駐車ブレーキレバーの操作によりブレーキペダルをブレーキ状態でロックすることができ、ブレーキペダルをブレーキ状態に操作した後に、駐車ブレーキレバーを一定方向に操作すれば、該レバーに連動連結したブレーキカムが作動して、ブレーキペダルのブレーキ操作によるピン位置において、該ピンをロックし、ブレーキペダルのブレーキロックが完了するものである。
【0017】
また、本発明に係るブレーキ操作構造は、駐車ブレーキレバーに連動連結したブレーキカムに、同駐車ブレーキレバーを前後傾間の中立位置で保持するためのデテント機構を設けたものである。
【0018】
したがって、駐車ブレーキレバーを前傾、後傾のいずれの操作も行えるように構成した場合、その中間での中立位置に保持する場合は、デテント機構を介して駐車ブレーキのかからない中立位置に確実に保持することができるものである。
【0019】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本発明に係るブレーキ操作構造Aを具備する作業車としてのコンバインBを示しており、同コンバインBは、車体フレームCの下部に左右一対のクローラ式の走行部Dを配設し、車体フレームCの前端に刈取部Eを昇降自在に取付け、車体フレームCの上部に脱穀部F等の上部体を載置し、車体フレームCの前方右側上部に運転部Gを設けており、同運転部Gの下方には原動機部Hを載置している。
【0021】
原動機部Hは、車体フレームCの上部にエンジン42を配設するとともに、走行部Dや脱穀部F等へ連動機構を介して動力を伝達すべく構成している。
【0022】
走行部Dは、運転部Gの下方に、エンジン42に連動連結したHSTを配設し、同HSTに油圧モータを連動連結して、走行可能に構成している。
【0023】
運転部Gは、前方に操作コラム15を配設し、同操作コラム15に操向操作具37を突設し、同操向操作具37の後方に運転席38を配置し、同運転席38の左側方にサイドコラム39を配設し、同サイドコラム39には主変速レバー40を突設している。
【0024】
操作コラム15は、図2に示すように、運転部Gの下方に配設した矩形箱型の操作台16の前側壁に枢支軸を介して前後方向に揺動自在に取付けており、操作台16の右側壁にフレーム板17の基端部を回動自在に取付け、同フレーム板17の先端部に形成した角度調節用長孔17a にノブネジ18を挿通させるとともに、同ノブネジ18によって操作コラム15の右側壁にフレーム板17先端を固着することにより、操作コラム15の傾斜角度を調節可能に構成している。
【0025】
そして、ノブネジ18を緩め、操作コラム15を前方又は後方に揺動して操作コラム15の傾斜角度調節を行い、再びノブネジ18を締めることにより、運転者に応じて操向操作具37の位置を変えることができるようにしている。
【0026】
また、操作コラム15は、図2〜図4に示すように、操作コラム15の後側方下部にフート式のブレーキペダル2を配設するとともに、操作コラム15の右側部に駐車ブレーキレバー1を配設している。
【0027】
ブレーキペダル2は、操作コラム15の左右側壁間に横架したブレーキ用枢支回動軸9の中途部において、同ブレーキ用枢支回動軸9の外周面後部から機体後下方に向けて伸延して形成している。43は操作コラム15の右側壁に形成しブレーキ用枢支回動軸9を遊嵌するためのボスである。
【0028】
ブレーキ用枢支回動軸9には、ブレーキペダル2と対向する位置にブレーキ作動体10を外周面前部から機体前方に向けて伸延しており、同ブレーキ作動体10にブレーキ装置19をブレーキワイヤー12を介して連動連結している。11はブレーキ作動体10にブレーキワイヤー12を取付けるための取付けピンである。
【0029】
また、ブレーキ用枢支回動軸9には、右側端部にスプリング取付け体13を外周面前部から機体前下方に向けて伸延しており、同スプリング取付け体13と操作台16との間にスプリング14を介設して、ブレーキ用枢支回動軸9をブレーキ解除方向に付勢している。
【0030】
そして、ブレーキペダル2を踏み込むことによって、ブレーキ用枢支回動軸9が後回りに回動し、ブレーキ作動体10を介してブレーキ装置19が作動するようにしている。
【0031】
また、ブレーキ用枢支回動軸9の右側端部には、ピン保持板5をブレーキ用枢支回動軸9に直交させ後上方に向けて形成し、同ピン保持板5の左側面端部に前傾用ピン6を、同ピン保持板5の右側面端部に後傾用ピン7をそれぞれ機体の左右幅方向に軸線を向けて突設している。6a,7a はピン本体、6b,7b はピンカバーである。
【0032】
駐車ブレーキレバー1は、基端部にレバー用枢支回動軸8を機体の左右幅方向に軸線を向けて取付けており、同レバー用枢支回動軸8を操作コラム15の右側壁に突設したボス部20に挿通することにより、操作コラム15に駐車ブレーキレバー1を枢支している。
【0033】
レバー用枢支回動軸8の左側端部には、板状の前傾用ブレーキカム3及び後傾用ブレーキカム4それぞれを、レバー用枢支回動軸8に直交させて対向状態に取り付けている。
【0034】
前傾用ブレーキカム3及び後傾用ブレーキカム4それぞれには、後述するカム機能を果たすカム機能部3a,4a を形成しており、前傾用ブレーキカム3のカム機能部3aに前傾用ピン6の外周面前上部を当接するとともに、後傾用ブレーキカム4のカム機能部4aに後傾用ピン7の外周面後上部を当接している。3bは前傾用ブレーキカム3のカム機能部3aの前端に前傾用ピン6と係合できるべく形成した凹状のストッパー部、4bは後傾用ブレーキカム4のカム機能部4aの後端に後傾用ピン7と係合できるべく形成した凹状のストッパー部である。
【0035】
また、図4に示すように、操作コラム15の右側壁内面に先端狭窄状のデテント円筒21を機体の左右幅方向に軸線を向けて突設し、同デテント円筒21の先端部にボール22をスプリング23によって先端方向に付勢して取付け、一方、後傾用ブレーキカム4にデテント孔27を穿設し、駐車ブレーキレバー1が中立位置にある状態において、同デテント孔27と前記ボール22とが係合するようにして、デテント機構41を構成している。24はデテント円筒21の中空部に嵌入する蓋体である。
【0036】
上記構成により、運転席38において駐車ブレーキレバー1を後傾、すなわち、機体の後方に傾倒すると、レバー用枢支回動軸8が後回りに回動し、それにともなって両カム3,4 も後回りに回動し、後傾用ブレーキカム4が同後傾用ブレーキカム4のカム機能部4aに当接した後傾用ピン7を後下方に押圧し、ピン保持板5が後回りに回動するとともに、ブレーキ用枢支回動軸9が後回りに回動し、ブレーキ作動体10を介してブレーキ装置19が作動する。
【0037】
そして、駐車ブレーキレバー1を更に後傾操作すると、後傾用ブレーキカム4のストッパー部4bに後傾用ピン7が係合して、駐車ブレーキレバー1を後傾状態に保持するとともに、ブレーキ装置19をブレーキ状態にロックする。
【0038】
この状態からブレーキを解除するには、ブレーキペダル2を踏込み、ブレーキ用枢支回動軸9とともにピン保持板5を後回りに回動させ、後傾用ピン7とストッパー部4bとの係合を解除し、駐車ブレーキレバー1を中立位置に回動すればよい。
【0039】
また、機体外において駐車ブレーキレバー1を前傾しても、上記と同様に、前傾用ブレーキカム3と前傾用ピン6との連動によって、ブレーキ装置19を作動させるともに、ブレーキ状態にロックすることができる。
【0040】
したがって、駐車ブレーキレバー1の前傾操作及び後傾操作のいずれの操作においてもブレーキ装置19が作動し、運転席38側あるいは機体外からのいずれからも駐車ブレーキ操作が可能となり、運転席38側からのフート式のブレーキペダル2の操作と組合せて多種の要ブレーキ状況に対応したブレーキ操作が可能となり、安全性を更に高めることができる。
【0041】
しかも、駐車ブレーキレバー1が中立位置にある状態において、後傾用ブレーキカム4に穿設したデテント孔27にボール22が係合するデテント機構41を具備しているため、ブレーキのかからない中立位置に駐車ブレーキレバー1を確実に保持することができる。
【0042】
図5は、本発明の第2実施例としてのブレーキ操作構造Aを示しており、前記実施例と同様に操作コラム15にブレーキペダル2及び駐車ブレーキレバー1を回動自在に形成しているが、本実施例においては、駐車ブレーキレバー1を前傾操作のみ行えるように構成している。
【0043】
また、操作コラム15の後方下部には、ブレーキペダル2の右側方に板状のブレーキロックレバー25を配設している。
【0044】
ブレーキロックレバー25は、基端部に操作コラム15の左右側壁間に横架したロックレバー軸26を機体の左右幅方向に軸線を向けて取付けて回動自在に構成しており、同ブレーキロックレバー25の中途上部には、ピン保持板5に突設した前傾用ピン6を係合可能な凹状のロック部25a を形成している。25b はブレーキロックレバー25の先端部に取付けたレバーキャップである。
【0045】
上記構成により、運転席38においてブレーキペダル2を踏込むと、ブレーキ用枢支回動軸9がピン保持板5とともに後回りに回動し、ブレーキ作動体10を介してブレーキ装置19が作動する。
【0046】
その状態において、ブレーキロックレバー25を上方に回動すると、ブレーキロックレバー25のロック部25a に前傾用ピン6が係合し、ブレーキペダル2をブレーキ解除方向、すなわち、前回りに回動しないように保持して、ブレーキ装置19をブレーキ状態にロックしている。
【0047】
その際に、ブレーキペダル2がスプリング14によってブレーキ解除方向、すなわち、前回りに付勢されており、前傾用ピン6がロック部25a においてブレーキロックレバー25を前回り、すなわち、ロック方向に押圧しているため、より強固にブレーキロック状態を保持できるようになっている。
【0048】
この状態からブレーキペダル2を踏込み、ブレーキ用枢支回動軸9とともにピン保持板5を後回りに回動させ、前傾用ピン6とロック部25a との係合を解除すれば、ブレーキロックレバー25が自重によりロック解除方向に回動して、ブレーキ状態が解除される。
【0049】
また、機体外において駐車ブレーキレバー1を前傾しても、前記実施例と同様に、前傾用ブレーキカム3と前傾用ピン6との連動によって、ブレーキ装置19を作動させるとともに、ブレーキ状態にロックすることができる。
【0050】
したがって、ブレーキロックレバー25を運転席38側から操作してロックすることができるため、駐車ブレーキの機能と同機能を運転席38側で行えることになり、ブレーキ操作性を向上させることができる。
【0051】
図6は、本発明の第3実施例としてのブレーキ操作構造Aを示しており、前記実施例と同様に操作コラム15にブレーキペダル2及び駐車ブレーキレバー1を回動自在に形成している。
【0052】
駐車ブレーキレバー1の基端部に取付けたレバー用枢支回動軸8には、一枚の板状の前傾用ブレーキカム3を同レバー用枢支回動軸8に直交させて取付けており、同前傾用ブレーキカム3は、駐車ブレーキレバー1を前傾した際に前傾用ピン6に当接してブレーキペダル2をブレーキ方向に回動させるカム機能を果たすカム機能部3aと、同カム機能部3aの前端に前傾用ピン6と係合できるべく形成した凹状のストッパー部3bと、前記カム機能部3aの後端に前傾用ピン6と係合できるべく形成した凹状のロック部3cとを有している。
【0053】
上記構成により、運転席38においてブレーキペダル2を踏込むと、ブレーキ用枢支回動軸9がピン保持板5とともに後回りに回動し、ブレーキ作動体10を介してブレーキ装置19が作動する。
【0054】
その状態において、駐車ブレーキレバー1を後傾、すなわち、機体の後方に傾倒すると、レバー用枢支回動軸8とともに前傾用ブレーキカム3が後回りに回動し、前傾用ブレーキカム3のロック部3cに前傾用ピン6が係合し、ブレーキペダル2をブレーキ解除方向、すなわち、前回りに回動しないように保持して、ブレーキ装置19をブレーキ状態にロックする。
【0055】
その際に、ブレーキペダル2がスプリング14によってブレーキ解除方向、すなわち、前回りに付勢されており、前傾用ピン6がロック部3cにおいてブレーキロックレバー25を前回り、すなわち、ロック方向に押圧しているため、より強固にブレーキロック状態を保持できるようになっている。
【0056】
この状態からブレーキを解除するには、ブレーキペダル2を踏込み、ブレーキ用枢支回動軸9とともにピン保持板5を後回りに回動させ、前傾用ピン6とロック部3cとの係合を解除し、駐車ブレーキレバー1を中立位置に回動すればよい。
【0057】
また、機体外において駐車ブレーキレバー1を前傾しても、前傾用ブレーキカム3と前傾用ピン6との連動によって、ブレーキ装置19を作動させ、ブレーキ状態をロックすることができる。
【0058】
したがって、ブレーキロックレバー25を別途に用いることなく、駐車ブレーキレバー1の操作によりブレーキペダル2をブレーキ状態でロックすることができるため、別途にブレーキペダル2をロックするための操作レバー等の操作部材を設ける必要がなく、部品点数も少なくなり、操作構造も簡略化でき、コスト上も有利となり、操作性自身も向上することができる。
【0059】
ブレーキペダル2は、図7に示す構成によっても、ブレーキ状態にロックすることができる。
【0060】
すなわち、ブレーキペダル2の基端部にブレーキ用枢支回動軸9を取付け、同ブレーキ用枢支回動軸9の外周面前部から機体前方に向けてロック作動板32を伸延し、同ロック作動板32に長孔を形成し、同長孔に逆L字状のロックレバー28の基端部を挿通するとともに、同基端部のロック作動板32下方位置にロック作動用凸部31を突設している。
【0061】
そして、ロックレバー28の中央部において、レバーガイド29によって、操作コラム15にロックレバー28を引出し自在かつ回動自在に取付けており、同レバーガイド29の右側壁には、ロックレバー28に沿って逆L字状のスリット29a を形成するとともに、同スリット29a にロックレバー28の中途に突設したストッパー用凸部30を係合している。33はロックレバー28をブレーキ解除方向に付勢するスプリングである。
【0062】
上記構成により、ロックレバー28を上方に引くと、ロック作動用凸部31がロック作動板32に当接し、ブレーキペダル2をブレーキ状態にすべく作用する。
【0063】
さらに、ロックレバー28を右回りに回動すると、ストッパー用凸部30がスリット29a 上部において係止され、ロックレバー28がブレーキ解除方向に移動できなくなるとともに、ロック作動用凸部31がロック作動板32をブレーキ方向に押圧する状態のまま保持され、ロックレバー28をブレーキ状態にロックすることができる。
【0064】
また、ブレーキペダル2は、図8及び図9に示す構成によっても、ブレーキ状態にロックすることができる。
【0065】
すなわち、ブレーキペダル2の中途部左側方にロック作動枠35を形成し、同ロック作動枠35の左側壁の中途にストッパー用凹部36を形成するとともに、同ロック作動枠内35に逆L字状のロックレバー28の基端部を挿通し、同基端部のロック作動枠35下方位置に略三角形状のペダルストッパー34を取付けている。
【0066】
そして、ロックレバー28の中央部において、レバーガイド29によって、操作コラム15にロックレバー28を引出し自在かつ回動自在に取付けている。33はロックレバー28をブレーキ解除方向に付勢するスプリング33である。
【0067】
上記構成により、ブレーキペダル2を踏み込んでブレーキをかけ、さらに、ロックレバー28を上方に引くとともに右回りに回動すると、ペダルストッパー34がストッパー用凹部36において係止され、ロックレバー28がブレーキ解除方向に移動できなくなるとともに、ペダルストッパー34がロック作動枠35をブレーキ方向に押圧する状態のまま保持され、ブレーキペダル2をブレーキ状態にロックすることができる。
【0068】
【発明の効果】
この発明によれば、車体フレームの下部に左右一対のクローラ式走行部を配設し、車体フレームの前端に刈取部を昇降自在に取付け、車体フレームの上部に脱穀部を載置し、車体フレームの前方右側上部に運転部を設け、同運転部の下方に原動機部を載置している作業車のブレーキ操作構造において、ブレーキペダルの枢支回動軸にピン保持板を設け、該保持板に前傾用ピンと後傾用ピンとを突設するとともに、駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に前傾用ブレーキカム及び後傾用ブレーキカムを駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に直交させて対向状態に設け、前傾用ブレーキカムのカム機能部に前傾用ピンの外周面を当接自在とするとともに、後傾用ブレーキカムのカム機能部に後傾用ピンの外周面を当接自在とし、駐車ブレーキレバーの前傾操作及び後傾操作のいずれの操作においてもブレーキ装置が作動すべく、ブレーキカムのカム機能部を構成したので、駐車ブレーキの前傾操作及び後傾操作のいずれの操作においてもブレーキ装置が作動するために、運転席側からも、機体外からもいずれからも駐車ブレーキ操作が可能となり、運転席側からのフート式のブレーキペダルの操作と組合せて多種の要ブレーキ状況に対応したブレーキ操作が可能となり、安全性を更に高めることができる効果を有する。
【0069】
また、駐車ブレーキレバーに連動連結した前記後傾用ブレーキカムに、該レバーを前後傾間の中立位置で保持するためのデテント機構を設けてなる請求項1に記載の作業車のブレーキ操作構造としたことにより、駐車ブレーキレバーが中立位置にある状態において、ブレーキのかからない中立位置に駐車ブレーキレバーを確実に保持することができる。
【0070】
また、車体フレームの下部に左右一対のクローラ式走行部を配設し、車体フレームの前端に刈取部を昇降自在に取付け、車体フレームの上部に脱穀部を載置し、車体フレームの前方右側上部に運転部を設け、同運転部の下方に原動機部を載置している作業車のブレーキ操作構造において、ブレーキペダルの枢支回動軸にピン保持板を設け、該保持板に前傾用ピンを突設するとともに、駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に前傾用ブレーキカムをブレーキレバーの枢支回動軸に直交させて設け、前記前傾用ブレーキカムは、駐車ブレーキレバーを前傾した際に前傾用ピンに当接してブレーキペダルをブレーキ方向に回動させるカム機能を果たすカム機能部と、同カム機能部の前端に前傾用ピンと係合できるべく形成した凹状のストッパー部と、前記カム機能部の後端に前傾用ピンと係合できるべく形成した凹状のロック部とを有し、ブレーキペダルのブレーキ操作によるピン位置において駐車ブレーキレバーを後傾操作することにより、前記ロック部に前傾用ピンを係合してブレーキ状態をロックし、駐車ブレーキレバーを前傾操作することにより、前記ストッパー部に前記前傾用ピンを係合してブレーキ状態をロックすべく構成したため、ブレーキロックレバーを別途に用いることなく、駐車ブレーキレバーを後傾、すなわち、機体の後方に傾倒すると、レバー用枢支回動軸とともに前傾用ブレーキカムが後回りに回動し、前傾用ブレーキカムのロック部に前傾用ピンが係合し、ブレーキペダルをブレーキ解除方向、すなわち、前回りに回動しないように保持して、ブレーキ装置をブレーキ状態にロックし、また、機体外において駐車ブレーキレバーを前傾しても、前傾用ブレーキカムと前傾用ピンとの連動によって、ブレーキ装置を作動させ、ブレーキ状態をロックすることができる。したがって、別途にブレーキペダルをロックするための操作レバー等の操作部材を不必要とし、部品点数も少なくなり、操作構造も簡略化でき、コスト上も有利となり、操作性自身も向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ操作構造を具備するコンバインの側面図。
【図2】本発明に係るブレーキ操作構造の側面図。
【図3】同側面拡大図。
【図4】同断面上面説明図。
【図5】第2実施例としてのブレーキ操作構造の側面拡大図。
【図6】第3実施例としてのブレーキ操作構造の側面拡大図。
【図7】ブレーキペダルをロックする機構を示す説明図。
【図8】同説明図。
【図9】ロック作動枠の上面説明図。
【符号の説明】
A ブレーキ操作構造
1 駐車ブレーキレバー
2 ブレーキペダル
3 前傾用ブレーキカム
4 後傾用ブレーキカム
3a,4a カム機能部
5 ピン保持板
6 前傾用ピン
7 後傾用ピン
8 レバー用枢支回動軸
9 ブレーキ用枢支回動軸
19 ブレーキ装置
25 ブレーキロックレバー
41 デテント機構

Claims (3)

  1. 車体フレームの下部に左右一対のクローラ式走行部を配設し、車体フレームの前端に刈取部を昇降自在に取付け、車体フレームの上部に脱穀部を載置し、車体フレームの前方右側上部に運転部を設け、同運転部の下方に原動機部を載置している作業車のブレーキ操作構造において、
    ブレーキペダルの枢支回動軸にピン保持板を設け、該保持板に前傾用ピンと後傾用ピンを突設するとともに、駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に前傾用ブレーキカム及び後傾用ブレーキカムを駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に直交させて対向状態に設け、前傾用ブレーキカムのカム機能部に前傾用ピンの外周面を当接自在とするとともに後傾用ブレーキカムのカム機能部に後傾用ピンの外周面を当接自在とし、駐車ブレーキレバーの前傾操作及び後傾操作のいずれの操作においてもブレーキ装置が作動すべく、ブレーキカムのカム機能部を構成してなる作業車のブレーキ操作構造。
  2. 駐車ブレーキレバーに連動連結した前記後傾用ブレーキカムに、該レバーを前後傾間の中立位置で保持するためのデテント機構を設けてなる請求項1に記載の作業車のブレーキ操作構造。
  3. 車体フレームの下部に左右一対のクローラ式走行部を配設し、車体フレームの前端に刈取部を昇降自在に取付け、車体フレームの上部に脱穀部を載置し、車体フレームの前方右側上部に運転部を設け、同運転部の下方に原動機部を載置している作業車のブレーキ操作構造において、
    ブレーキペダルの枢支回動軸にピン保持板を設け、該保持板に前傾用ピンを突設するとともに、駐車ブレーキレバーの枢支回動軸に前傾用ブレーキカムをブレーキレバーの枢支回動軸に直交させて設け、前記前傾用ブレーキカムは、駐車ブレーキレバーを前傾した際に前傾用ピンに当接してブレーキペダルをブレーキ方向に回動させるカム機能を果たすカム機能部と、同カム機能部の前端に前傾用ピンと係合できるべく形成した凹状のストッパー部と、前記カム機能部の後端に前傾用ピンと係合できるべく形成した凹状のロック部とを有し、ブレーキペダルのブレーキ操作によるピン位置において駐車ブレーキレバーを後傾操作することにより、前記ロック部に前傾用ピンを係合してブレーキ状態をロックし、駐車ブレーキレバーを前傾操作することにより、前記ストッパー部に前記前傾用ピンを係合してブレーキ状態をロックすべく構成してなる作業車のブレーキ操作構造。
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