JP2000185633A - 駐車ブレーキ装置 - Google Patents

駐車ブレーキ装置

Info

Publication number
JP2000185633A
JP2000185633A JP10367727A JP36772798A JP2000185633A JP 2000185633 A JP2000185633 A JP 2000185633A JP 10367727 A JP10367727 A JP 10367727A JP 36772798 A JP36772798 A JP 36772798A JP 2000185633 A JP2000185633 A JP 2000185633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parking brake
rod
state
operation lever
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10367727A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Tsuda
俊雄 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10367727A priority Critical patent/JP2000185633A/ja
Priority to US09/418,598 priority patent/US6341539B1/en
Publication of JP2000185633A publication Critical patent/JP2000185633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/04Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated
    • B60T7/045Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated with locking and release means, e.g. providing parking brake application
    • B60T7/047Hand-actuated release means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20576Elements
    • Y10T74/20636Detents
    • Y10T74/20648Interrelated lever release
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20576Elements
    • Y10T74/20636Detents
    • Y10T74/20714Lever carried rack

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタ等に具備され、かつ誤動作防止のた
めの牽制機構を有する駐車ブレーキ装置において、不用
意に駐車ブレーキのロックまたは解除が行われず、かつ
駐車ブレーキのロック状態を容易に確認できるようにす
る。 【解決手段】 ブレーキペダル3のステム部3cに係止
具10を設け、駐車ブレーキ操作手段で回動される係合
体9をステップ2下側に設け、前記ペダル3踏込み位置
で係合体9と係止具10を係合させて駐車ブレーキを制
動させる駐車ブレーキ装置において、前記駐車ブレーキ
操作手段を前記係合体に連動連結した第一ロッド12a
並びに該第一ロッドに連結バネ15によって連結される
第二ロッド及び該第二ロッド12bに連動連結した操作
レバー16より構成し、前記係合体に付勢バネ11を係
止して係止具への係合位置と解除位置に維持可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の車両
に具備され、かつオペレータの意思に反して操作されな
いよう牽制する牽制機構を有する駐車ブレーキ装置にお
いて、操作の際のフィーリングが良好で、かつ駐車ブレ
ーキのロック状態を容易に確認できる駐車ブレーキ装置
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタにおいて、ブレーキ
ペダルを踏込み位置で固定する駐車ブレーキ装置の技術
は公知となっている。例えば、実開昭59−26060
号の技術である。この駐車ブレーキ装置は、ブレーキペ
ダルのステム部に係止具を設け、該係止具に係脱自在に
係合する係合体をステップ下側に回動自在に設け、該係
合体に連動連結された操作杆がステップ上方に突設され
る構成としており、ブレーキペダル踏込み位置で操作杆
を牽引操作することにより前記係止具と係合体とが係合
され、ブレーキペダルが踏込み位置で固定されるように
している。また、前記固定状態からブレーキペダルを強
く踏み込んだ場合には該固定が解除されるようにしてい
る。
【0003】また、前記操作杆を係合体に連動連結され
た第一ロッドと操作側の第二ロッドとに分割する構成と
して両ロッドを互いに連結するとともに、両ロッド間に
前記係合時に弾引状とされるバネを備え、更に前記係合
時に第二ロッドに設けられた係合部が係脱自在に係合す
るストッパ部を車体側に設け、かつ該ストッパに接当し
て第二ロッドの操作量を規制する規制体を第二ロッドに
設けた構成として、傾斜地等でブレーキペダルに足を乗
せてトラクタから降りようとする等の場合にロックが解
除されるという不測の事態を防止する構成とした駐車ブ
レーキ装置の技術も公知となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の駐車ブ
レーキ装置は、駐車ブレーキのロック操作の際は操作杆
をバネに抗して反対方向に引っ張ることとしていたた
め、操作の際のフィーリングが良くなかった。また、駐
車ブレーキがロック状態にあるかどうかを確認するため
には、ブレーキペダルが踏込み位置で固定されているか
否かを確認する必要があった。従って、駐車ブレーキが
ロックされている状態を確認するには、足元のブレーキ
ペダルを覗き込みブレーキペダルの状態を直接確認する
必要があって、簡単に分かりやすく確認することができ
なかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、ブレーキペ
ダルのステム部に係止具を設け、駐車ブレーキ操作手段
で回動される係合体をステップ下側に設け、前記ペダル
踏込み位置で係合体と係止具を係合させて駐車ブレーキ
を制動させる駐車ブレーキ装置において、前記駐車ブレ
ーキ操作手段を前記係合体に連動連結した第一ロッド並
びに該第一ロッドに連結バネによって連結される第二ロ
ッド及び該第二ロッドに連動連結した操作レバーより構
成し、前記係合体に付勢バネを係止して係止具への係合
位置と解除位置に維持可能としたものである。
【0006】請求項2においては、駐車ブレーキを制動
操作する操作レバーにおいて、該操作レバーの上部に回
動支点を設けて上下回動可能とし、上昇回動位置と下降
回動位置のいずれか一方を駐車ブレーキロック位置と
し、他方を駐車ブレーキ解除位置とするとともに、前記
操作レバーの回動基部側と下端に回動中心に対して略接
線方向に表示面を構成したものである。
【0007】請求項3においては、前記回動基部側の表
示面を座席に着座したオペレータの視界に入るように配
置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る駐車ブレーキ装置を
具備するトラクタの構成を示した全体側面図、図2は本
発明の一実施例に係る駐車ブレーキ装置において、駐車
ブレーキのロックが解除された状態の全体的な構成を示
した右側面断面図、図3は駐車ブレーキ装置のブレーキ
ペダルの連結部を示した背面図、図4は駐車ブレーキ装
置のリンクの連結構成を示した右側面断面拡大図、図5
は図2におけるラチェット板近傍の構成を示した右側面
断面拡大図、図6は図5の状態から操作レバーを引き上
げた状態を示した右側面断面拡大図、図7は駐車ブレー
キ装置において、駐車ブレーキがロックされた状態の全
体的な構成を示した右側面断面図、図8は図7における
ラチェット板近傍の構成を示した右側面断面拡大図であ
る。
【0009】まず、本発明の一実施例に係る駐車ブレー
キ装置を有するトラクタについて、図1を用いてその全
体構成を説明する。即ち、このトラクタ100は、クラ
ッチ機構やトランスミッション等を内設する本体フレー
ム101より前方に、互いに平行な左右のエンジンフレ
ーム102・102を前後方向に延設し、各エンジンフ
レーム102・102下方に左右の前輪103・103
を、また、本体フレーム101の後端に配したトランス
ミッションの左右に後輪104・104を懸架してい
る。本体フレーム101の左右両側にはステップ2・2
を略水平に配設しており、本体フレーム101の後部に
は座席105を配設し、前部にはステアリングコラム1
8を立設して、該ステアリングコラム18の上部にハン
ドル106を配置している。
【0010】そして、右側のステップ2のステアリング
コラム18側方位置には、二つのブレーキペダル3・3
が図3に示す如く左右に並設され、該ブレーキペダル3
・3に本発明の駐車ブレーキ装置1が取り付けられる。
【0011】左右のブレーキペダル3・3は、ともに踏
面部であるペダルトップ3a、回動軸である基部筒3
b、及びペダルトップ3aと基部筒3bを連結するステ
ム部3cからなる。そして、トラクタの車体に横架され
るペダル軸4に両ブレーキペダル3・3の基部筒3bが
同一軸心上に外嵌され、傾動自在のブレーキペダル3・
3が左右に並置された構成とされる。
【0012】左右のブレーキペダル3・3のペダルトッ
プ3aの適宜位置にはペダル連結部3dを有している。
このペダル連結部3dは図3に示す如く、一方のペダル
トップ3aに基部を枢支された連結体17の先端部に凹
部17aを設け、他方のペダルトップ3aに設けた係止
部3fに係脱可能な構成として、左右のブレーキペダル
3・3を連結可能としている。
【0013】左右の両ブレーキペダル3・3のステム部
3c中途部には、車体側との間にブレーキ戻しバネ5が
それぞれ弾装され、両ペダルトップ3a・3aを上方に
引き上げるべく常時付勢している。
【0014】左右のブレーキペダル3・3の基部筒3b
には、それぞれロッド牽引部3eを突設している。ま
た、左右一対の後輪を各別に制動するブレーキのカムレ
バー6が機体後部に左右独立で設けられ、左右対応させ
てロッド牽引部3e及びカムレバー6をブレーキロッド
7により連結している。
【0015】従って、各ペダル3・3のペダルトップ3
aをブレーキ戻しバネ5に抗して踏み込むと、踏んだ側
のロッド牽引部3e、ブレーキロッド7を介してカムレ
バー6が制動方向に連動され、踏んだ側に位置する後輪
が制動される。また、上述のペダル連結体17を係止し
て左右のブレーキペダル3・3を連結した状態にあって
は、左右のペダルトップ3a・3aのうちいずれか一方
のみ踏み込んだ場合であっても、両ペダルトップ3a・
3aが連動して押動され、この結果後部左右のブレーキ
装置はブレーキロッドを介して同時に連動され、左右の
両後輪が同時に制動される。
【0016】ステップ2下面の適宜位置に突設したブラ
ケット8の下部には、係合体たるラチェット板9が傾動
自在に枢支される。そして、該ラチェット板9の前縁下
部においては、鋸歯状の係止部9aを複数形成してい
る。そして、左右いずれか一側に位置するブレーキペダ
ル3のステム部3cの中途には、該係止部9aに係合す
る係止具10を突設している。
【0017】上記ラチェット板9の後部適宜位置Rに
は、リンク12の基端が回動自在に枢支され、上方に延
出している。該リンク12は基部側の第一ロッド12a
及び上側の第二ロッド12bの二者から構成され、図4
に示すように、該第二ロッド12bの下部には中空の筒
部13を形成し、該筒部13の下部から第一ロッド12
aの上先端が挿入され、軸方向に摺動可能としている。
そして、第一ロッド12aと第二ロッド12bとの間に
は、それぞれのバネ取付部14・14を介して連結バネ
15が弾装され、その結果第一ロッド12aの先端は第
二ロッド12bの筒部13内の天井面に当接した状態
で、両ロッド12a・12bが連結され、リンク12を
構成している。
【0018】運転部のステアリングコラム18の座席側
の適宜位置には凹部18aを設けており、該凹部18a
内において操作レバー16が傾動自在に枢支され、上記
第二ロッド12bの先端が該操作レバー16の機体前側
端部に枢支される。このようにして、ラチェット板9と
操作レバー16がリンク12により連動連結される構成
としている。
【0019】また、図5に示す如く、付勢バネ11の一
端が上記ラチェット板9の特定の位置P(位置の詳細は
後述)に取り付けられ、他端は機体側(ステップの適宜
位置Q)に係止される。図2及び図5は駐車ブレーキが
解除された状態を示しているが、この状態においては上
記付勢バネ11は図5における白抜き矢印の方向の張力
をP点に作用させる。この張力は図示する如く支点方向
(PからOに向かう方向)の成分の力とそれに垂直な方
向の成分の力F0に分解することができ、該垂直方向の
力F0によりラチェット板9には図5における反時計回
りの方向(以下「係合解除方向」と定義する。)のモー
メントが発生する。この結果、この付勢バネ11の働き
でラチェット板9は係合解除方向に付勢されるものであ
り、車体側の適宜位置に固設した規制片9bにその上縁
部を当接させて静止している。
【0020】以上構成の駐車ブレーキ装置において、駐
車ブレーキの操作方法を説明する。まず、駐車ブレーキ
をロックする操作から説明する。即ち、駐車ブレーキが
解除状態にある図2及び図5の状態において、連結体1
7により左右連結してブレーキペダル3・3を踏み込む
と、図5における想像線で示した如く、ブレーキペダル
3のステム部3cの傾動に伴って係止具10が下方に移
動した状態となる。
【0021】この状態から操作レバー16の下端に手を
掛けて引き上げると、該操作レバー16に連結された第
二ロッド12bが下方に下げられ、該第二ロッド12b
下部の筒部13天井面を介して、基部側の第一ロッド1
2aを下方に下げる。この結果、該第一ロッド12aは
ラチェット板9の連結部分Rに、図5の矢印で示す如き
下方向の力を作用する。この力は、支点方向(RからO
に向かう方向)の力の成分とそれに垂直な力の成分FL
に分解することができ、該垂直方向の力FLによりラチ
ェット板9に図5における時計回り方向(以下「係合方
向」と定義する。)のモーメントが発生する。該モーメ
ントによりラチェット板9は係合方向に回動し、図7及
び図8に示す如く係止具10と係止部9aが係合した状
態となる。
【0022】この結果両ブレーキペダル3・3はブレー
キ戻しバネ5により上方へ引っ張られるが、ラチェット
板9との係合によって阻止され、また、ラチェット板9
は支点Oを越えて付勢バネ11によって係合方向に付勢
されるので、踏み込まれた状態で維持されることとな
り、左右の後輪に制動力が付与された状態が維持され
る。こうして駐車ブレーキがロック状態となる。
【0023】次に、以上に示したロック操作の過程にお
ける付勢バネ11の作用について説明する。ブレーキ解
除状態においては、図5に示す如く付勢バネ11は係合
解除方向の力F0を作用させる。従って、リンク12は
上方へ持ち上げられ、操作レバー16は凹部18a内へ
入るように付勢されて、飛び出すことがなく、引っ掛か
ることなく、また、操作レバー16に多少の力が加わっ
ても、該係合解除方向の力F0によりラチェット板9が
係合方向に回動することが防止される。
【0024】そして、この状態から操作レバー16を引
き上げると、リンク12を介して連結されるラチェット
板9が係合方向に回動し、その結果付勢バネ11の張力
作用点PがOを中心に係合方向に回転移動する。この結
果、QとPとを結ぶ線が支点Oの下側を通過する状態
(例えば図6に示す如き状態)となると、付勢バネ11
の張力は図6に示す如く係合方向の力の成分F0' を有
することとなる。即ち、ブレーキ解除状態から操作レバ
ー16を引き上げると、ある位置までは付勢バネ11は
引き上げの力に抗することとなるが、該位置をこえると
付勢バネ11はラチェット板9に逆回転方向の力を作用
させ、それ以上は引上げる力を加えなくても自動的にラ
チェット板9が係合方向に回動することとなる。従っ
て、オペレータが駐車ブレーキをロックする際は、操作
レバー16を一定位置以上引上げれば、その引き上げた
状態で維持される。
【0025】そして、付勢バネ11のラチェット板9へ
の張力作用点Pは、上述の如くラチェット板9の回動に
より移動する。そして、本発明においては、上述のよう
な操作感を達成するために、該張力作用点Pの移動範囲
が付勢バネの車体側固定点Qとラチェット板9の回動支
点Oを結んだ線をまたぐように、付勢バネ11のラチェ
ット板9への張力作用点Pの位置を設定している。
【0026】次に、ロック操作過程における、ブレーキ
ペダル及び操作レバーの二者の関係について説明する。
ブレーキペダル3を図5における想像線の如く踏み込ん
だだけで、操作レバー16を引き上げない場合は、ラチ
ェット板9が係合方向に回動しないので、係止具10は
ラチェット板9の係止部9aに係合しない。従って、駐
車ブレーキはロックされない。この場合は、ブレーキペ
ダル3はブレーキ戻しバネ5によって上方に戻され、元
の状態(図4の実線で示す位置)に戻る。
【0027】逆に、ブレーキペダル3を踏み込まずに操
作レバー16を引き上げた場合は、ラチェット板9は係
合方向に回動するが、ブレーキペダル3が踏み込まれな
いので係止具10の位置が下方へ移動せず、従って操作
レバー16を上限まで引上げた場合でも、図6に示す如
く係止具10はラチェット板9の前縁上部に当接するの
みであって、前縁下部に位置する係止部9aには係合せ
ず、従って駐車ブレーキはロックされない。ただし、該
状態においては付勢バネ11はラチェット板9に係合方
向の力F0' を付勢するので、該状態からブレーキペダ
ル3を踏み込むと、ラチェット板の前縁上部に当接する
係止具10が下方に移動する。従って係止具10がラチ
ェット板9の係止部9a位置まで移動すると、前記の力
F0' により係止部9aが該係止具10に係合して、駐
車ブレーキは図7及び図8に示す如きロック状態とな
る。
【0028】従って、駐車ブレーキを制動状態とするに
は、ブレーキペダル3を踏み込むことと、操作レバ
ー16を引き上げること、の二つの動作(ツーアクショ
ン)が必要であり、いずれか一方の操作が欠けても駐車
ブレーキがロック状態とならない構成となっている。
【0029】次に、駐車ブレーキを解除する操作につい
て説明する。図9は図8の状態から操作レバーを押し下
げた場合の状態を示した右側面断面拡大図、図10は図
8の状態からブレーキペダルを更に踏み込んだ場合の状
態を示した右側面断面拡大図、図11は図10の状態か
ら更に操作レバーを押し下げた場合の状態を示した右側
面断面拡大図である。図7及び図8は駐車ブレーキがロ
ックされた状態を示している。この状態においては、付
勢バネ11がラチェット板9に作用する張力は、図8に
示すように係合方向の成分F1を有している。この状態
から左右連結されたブレーキペダル3を更に踏み込み、
踏み込み力を解除すると前記F1の力によって再び係合
されて、制動力を増した状態となる。
【0030】ブレーキペダル3を踏み込んだ状態では、
係止具10が係止部9aへ係合する上方の力成分がない
ため、オペレータが操作レバー16先端部を押し下げる
と、該操作レバー16の前端側が第二ロッド12bを引
き上げ、連結バネ15に引張力を作用して、第一ロッド
12aを介してラチェット板9を左回りに回動して係止
具10と係止部9aとの結合が解除され、ブレーキペダ
ル3の踏み込みをなくすと、図2及び図5で示した状態
に戻り、駐車ブレーキのロック状態が解除される。
【0031】また、駐車ブレーキがロックされた状態
で、ブレーキペダル3を踏み込むことなく操作レバー1
6を押し下げた場合は、リンク12を引き上げてラチェ
ット板9を左回りに回動しようとするが、係止具10と
係止部9aが係合状態となっているので回転できず、連
結バネ15が伸びて、第二ロッド12bのみが上方へ引
き上げられるのである。従って、この場合は操作レバー
16を押し下げても駐車ブレーキのロック状態は解除さ
れず、操作レバー16の押し下げ力を解除すると、連結
バネ15の張力によりもとのロック状態の位置(図7に
示す位置)に戻され、操作レバー16は突出状態とな
る。
【0032】以上の構成とすることにより、駐車ブレー
キのロック状態を解除するには、ブレーキペダル3を
更に踏み込むことと、操作レバー16を押し下げるこ
と、の二つの操作(ツーアクション)が必要であり、い
ずれか一方の操作が欠けても駐車ブレーキのロック状態
が解除されない構成となっている。
【0033】そして、駐車ブレーキのロック状態を容易
に確認できるように操作レバー16が構成されている。
図12は駐車ブレーキのロック解除状態における操作レ
バーの位置を示した右側面断面拡大図、図13は駐車ブ
レーキのロック状態における操作レバーの位置を示した
右側面断面拡大図である。
【0034】上述した如く、駐車ブレーキのロック解除
状態においては操作レバー16は図12のようにステア
リングコラム18の凹部18aに収まる構成としてい
る。そして、該操作レバー16の上部後側は図示する如
く、操作レバー16の回動支点O' に対して略接線方向
の面として斜めに切り取った形状としており、凹部18
aも斜め上方(オペレーターが運転席に着座した状態)
から見える形状としている。該欠切部分の表面は表示面
としてロック解除状態表示板16aを貼設して、ロック
解除状態表示部としている。該ロック解除状態表示板1
6aには例えば「ロック解除」や「UNLOCK」等、
駐車ブレーキのロックが解除されていることを示す表示
が付されている。
【0035】また、上記操作レバー16の下部後側も図
12に図示する如く、操作レバー16の回動支点O' に
対して略接線方向の面として斜めに切り取られた形状と
して、上方へ突出回動したときに斜め上方より見えるよ
うに形成しており、該欠切部分の表面は表示面としてロ
ック状態表示板16bを貼設して、ロック解除状態表示
部としている。該ロック状態表示板16bには例えば
「ロック」や「LOCKED」等、駐車ブレーキがロッ
クされていることを示す表示が付されている。ただし、
これら表示板16a・16bとする代わりに、操作レバ
ー16に印刷や刻設等の方法で直接表示を付す構成とし
ても良い。
【0036】以上構成とすることにより、駐車ブレーキ
のロック解除状態においては図12に示す如くロック解
除状態表示板16aは上後方を向いた状態となり、ロッ
ク状態表示板16bは下後方を向いた状態となる。従っ
て、運転席に座り、前方に位置する該操作レバー16を
見下ろす形となるオペレータにとっては、ロック状態表
示板16bは死角に位置するため視界に現れず、上後側
を向いたロック解除状態表示板16aのみが視界に現れ
ることとなる。このことより、現在駐車ブレーキがロッ
ク解除状態にあることが、オペレータに簡単に確認でき
る。
【0037】一方駐車ブレーキロック状態にあっては、
操作レバー16は回動支点O' を中心に回動し、図13
に示す如く下部が後方に引き起こされた状態となる。こ
のことより、ロック解除状態表示板16aはステアリン
グコラムの凹部18a奥に移動し、一方ロック状態表示
板16bは後上方に移動して上後方を向いた状態とな
る。従って、ロック解除状態表示板16aは凹部18a
内に隠れてオペレータの視界から外れ、ロック状態表示
板16bのみが視界に現れることとなる。このことよ
り、駐車ブレーキが現在ロック状態にあることが簡単に
確認できる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏するのである。即ち、請求項
1に示す如く、ブレーキペダルのステム部に係止具を設
け、駐車ブレーキ操作手段で回動される係合体をステッ
プ下側に設け、前記ペダル踏込み位置で係合体と係止具
を係合させて駐車ブレーキを制動させる駐車ブレーキ装
置において、前記駐車ブレーキ操作手段を前記係合体に
連動連結した第一ロッド並びに該第一ロッドに連結バネ
によって連結される第二ロッド及び該第二ロッドに連動
連結した操作レバーより構成し、前記係合体に付勢バネ
を係止して係止具への係合位置と解除位置に維持可能と
したので、駐車ブレーキロックとする場合には、操作レ
バーをロック位置への操作と、ブレーキペダルの踏み込
み操作の二つの操作が行われないと、ブレーキロックが
できず、逆に、この状態からブレーキロックを解除する
場合には、操作レバーをロック解除位置への操作と、ブ
レーキペダルの踏み込み操作の二つの操作が必要とな
る。従って、いずれの操作もツーアクションとなるた
め、オペレータが不注意でブレーキペダルの上に乗って
しまったり、あるいは操作レバーに触れてしまったとし
ても、それだけでは駐車ブレーキのロックまたは解除の
状態は変化せず、従って予測できない駐車ブレーキのロ
ック又はロック解除を防止できる。
【0039】また、請求項2に示す如く、駐車ブレーキ
を制動操作する操作レバーにおいて、該操作レバーの上
部に回動支点を設けて上下回動可能とし、上昇回動位置
と下降回動位置のいずれか一方を駐車ブレーキロック位
置とし、他方を駐車ブレーキ解除位置とするとともに、
前記操作レバーの回動基部側と下端に回動中心に対して
略接線方向に表示面を構成したので、表示面に駐車ブレ
ーキのロックまたは解除を記しておくだけで、オペレー
タは駐車ブレーキが現在ロック状態または解除状態であ
ることを一瞥しただけで確認することができ、従ってブ
レーキ状態の確認が容易となる。
【0040】請求項3に示す如く、前記回動基部側の表
示面を座席に着座したオペレータの視界に入るように配
置したので、オペレータは走行や作業開始時や終了時に
座席に着座した姿勢で容易に駐車ブレーキが現在ロック
状態または解除状態であることを一瞥しただけで確認す
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る駐車ブレーキ装置を具
備するトラクタの構成を示した全体側面図
【図2】本発明の一実施例に係る駐車ブレーキ装置にお
いて、駐車ブレーキのロックが解除された状態の全体的
な構成を示した右側面断面図。
【図3】駐車ブレーキ装置のブレーキペダルの連結部を
示した背面図。
【図4】駐車ブレーキ装置のリンクの連結構成を示した
右側面断面拡大図。
【図5】図2におけるラチェット板近傍の構成を示した
右側面断面拡大図。
【図6】図5の状態から操作レバーを引き上げた状態を
示した右側面断面拡大図。
【図7】駐車ブレーキ装置において、駐車ブレーキがロ
ックされた状態の全体的な構成を示した右側面断面図。
【図8】図7におけるラチェット板近傍の構成を示した
右側面断面拡大図。
【図9】図8の状態から操作レバーを押し下げた場合の
状態を示した右側面断面拡大図。
【図10】図8の状態からブレーキペダルを更に踏み込
んだ場合の状態を示した右側面断面拡大図。
【図11】図10の状態から更に操作レバーを押し下げ
た場合の状態を示した右側面断面拡大図。
【図12】駐車ブレーキのロック解除状態における操作
レバーの位置を示した右側面断面拡大図。
【図13】駐車ブレーキのロック状態における操作レバ
ーの位置を示した右側面断面拡大図。
【符号の説明】
1 駐車ブレーキ操作装置 2 ステップ 3 ブレーキペダル 3c ステム部 9 ラチェット板(係合体) 9a 係止部 10 係止具 12a 第一ロッド 12b 第二ロッド 15 連結バネ 16 操作レバー 16a ロック解除状態表示板 16b ロック状態表示板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルのステム部に係止具を設
    け、駐車ブレーキ操作手段で回動される係合体をステッ
    プ下側に設け、前記ペダル踏込み位置で係合体と係止具
    を係合させて駐車ブレーキを制動させる駐車ブレーキ装
    置において、前記駐車ブレーキ操作手段を前記係合体に
    連動連結した第一ロッド並びに該第一ロッドに連結バネ
    によって連結される第二ロッド及び該第二ロッドに連動
    連結した操作レバーより構成し、前記係合体に付勢バネ
    を係止して係止具への係合位置と解除位置に維持可能と
    したことを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 駐車ブレーキを制動操作する操作レバー
    において、該操作レバーの上部に回動支点を設けて上下
    回動可能とし、上昇回動位置と下降回動位置のいずれか
    一方を駐車ブレーキロック位置とし、他方を駐車ブレー
    キ解除位置とするとともに、前記操作レバーの回動基部
    側と下端に回動中心に対して略接線方向に表示面を構成
    したことを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記回動基部側の表示面を座席に着座し
    たオペレータの視界に入るように配置したことを特徴と
    する駐車ブレーキ装置。
JP10367727A 1998-12-24 1998-12-24 駐車ブレーキ装置 Pending JP2000185633A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10367727A JP2000185633A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 駐車ブレーキ装置
US09/418,598 US6341539B1 (en) 1998-12-24 1999-10-15 Parking brake system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10367727A JP2000185633A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 駐車ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000185633A true JP2000185633A (ja) 2000-07-04

Family

ID=18490047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10367727A Pending JP2000185633A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 駐車ブレーキ装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6341539B1 (ja)
JP (1) JP2000185633A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149308A (ja) * 2009-04-08 2009-07-09 Iseki & Co Ltd 作業車の操作装置
JP2016215754A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 株式会社クボタ 作業車
JP2018192855A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両
JP2020179760A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 株式会社クボタ 作業車の駐車用ブレーキ機構及び作業車
US11724672B2 (en) 2020-11-19 2023-08-15 Bendix Commercial Vehicle Systems Llc System and method for controlling an electronic parking brake

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4656999B2 (ja) * 2005-04-22 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 電動輪
US20080034914A1 (en) * 2006-08-08 2008-02-14 Honda Motor Co., Ltd. Presentable parking brake release lever
JP6541198B1 (ja) * 2018-05-28 2019-07-10 三菱ロジスネクスト株式会社 ステアリング装置および荷役車両

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1823695A (en) * 1927-12-16 1931-09-15 Packard Motor Car Co Motor vehicle
US2292719A (en) * 1940-02-24 1942-08-11 Townsend F Beaman Brake indicator structure
US2293698A (en) * 1941-09-05 1942-08-25 Chaput Ernest Emergency brake indicator
US3757604A (en) * 1972-09-29 1973-09-11 Deere & Co Service brake lock mechanism
US4037487A (en) * 1975-07-14 1977-07-26 Deere & Company Service brake lock mechanism
JPS5926060A (ja) 1982-04-20 1984-02-10 Mitsubishi Oil Co Ltd 炭化水素油中の飽和炭化水素、オレフイン炭化水素、芳香族炭化水素の分離採取方法
US5127496A (en) * 1991-01-14 1992-07-07 Caterpillar Inc. Brake locking and release system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149308A (ja) * 2009-04-08 2009-07-09 Iseki & Co Ltd 作業車の操作装置
JP2016215754A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 株式会社クボタ 作業車
JP2018192855A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両
JP2020179760A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 株式会社クボタ 作業車の駐車用ブレーキ機構及び作業車
JP7123852B2 (ja) 2019-04-25 2022-08-23 株式会社クボタ 作業車の駐車用ブレーキ機構及び作業車
US11724672B2 (en) 2020-11-19 2023-08-15 Bendix Commercial Vehicle Systems Llc System and method for controlling an electronic parking brake

Also Published As

Publication number Publication date
US6341539B1 (en) 2002-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003072528A (ja) 乗用型草刈り機
JP2000185633A (ja) 駐車ブレーキ装置
WO2002097550A1 (fr) Dispositif de pedale d'accelerateur et de frein pour automobile
JP4504299B2 (ja) 建設機械の操作手段のロック構造
JP2766675B2 (ja) 車両の前後輪連動パーキングブレーキ装置
JPH10114261A (ja) 作業用走行車
JP4445357B2 (ja) 走行車両のブレーキ操作装置
JP4764437B2 (ja) トラクタのブレーキ操作機構
JPH0830346A (ja) 前後調節可能な操作ペダル装置
JP4263062B2 (ja) 作業車の変速操作構造
JP5764074B2 (ja) 作業車両のブレーキ操作具
JP3857351B2 (ja) 作業車のブレーキ操作構造
JP4073792B2 (ja) 乗用型走行車両
JPS622665Y2 (ja)
JPH06255403A (ja) 作業車の駐車ブレーキ構造
JP4693090B2 (ja) 走行操作装置
JPH0428252Y2 (ja)
JP2020104695A (ja) 作業車両
JPH0547732Y2 (ja)
JP2584931Y2 (ja) 建設機械の走行レバー装置
JP2006230331A (ja) 乗用型走行車両における地上操作具の連係機構
JPS5930753Y2 (ja) コンバインにおける主クラッチ及びブレ−キ操作装置
JPH01266023A (ja) Hstのオートクルージングペダル
JPH0237624Y2 (ja)
JP2000168517A (ja) 小型車両の駐車ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20040514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219