JP3634484B2 - 作業機械の操作レバー位置調節装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パワーショベル、クレーン車等の建設機械、その他の作業機械に設置された操作レバーを前後方向へ位置調節するための操作レバーの位置調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パワーショベル等の建設機械においては、運転席の側方にコンソールボックスを設け、このコンソールボックスに操作レバーを立設している。そして、操作レバーによってショベル等を操作するようになっている。
【0003】
ところで、運転席と操作レバーとの間の距離は、運転者の体格等に応じて調節することができるものであることが望ましい。そこで、従来の建設機械においては、運転席をその前後方向へ移動可能にし、運転席を前後方向へ移動させることによって運転席と操作レバーとの間の距離を調節するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、建設機械等においては、運転席と操作レバーとの間の距離のみならず、運転席と操作レバー以外のものとの間の距離を調節することが要望されることがある。そのような場合には、コンソールボックスを単独で位置調節し得るように構成することが必要である。そこで、従来は、コンソールボックスと車体との間に固定レールと可動レールとからなる移動機構を設け、これによってコンソールボックスを前後方向へ移動させ、ひいては操作レバーを前後方向へ位置調節することが行われていた。しかし、このような方法では、高価な移動機構を必要とするため、製造費が高騰するという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、運転席の側方にコンソールボックスが設けられ、このコンソールボックスの前側の端部に操作レバーが立設されてなる作業機械において、上記コンソールボックスを上記運転席の左右に延びる位置調節回動中心を中心として回動可能に設け、このコンソールボックスを少なくとも下使用位置と上使用位置との2位置で回動不能に係止する係止機構を設け、上記係止機構が、上記コンソールボックスとこのコンソールボックスが回動可能に設けられた固定系とにそれぞれ設けられ、互いに係脱可能に係合する一対の係止部材を備えており、この一対の係止部材の係合箇所が上記位置調節回動中心を中心として少なくとも2位置に調節することができ、それによって上記コンソールボックスを上記固定系に対して上記下使用位置と上記上使用位置との2位置に回動不能に係合することができるよう、上記一対の係止部材の一方を位置調節可能に設け、上記コンソールボックスを、その後端部を中心として上記下使用位置又は上記上使用位置と跳ね上げ位置との間を回動可能に設け、この跳ね上げ回動中心と上記位置調節回動中心とを一致させたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。
この実施の形態では、操作レバー位置調節装置が図8に示すミニショベルに装備されている。そこで、まずミニショベルについて説明する。勿論、この発明はミニショベル以外の建設機械、その他の作業機械に適用可能である。
【0007】
このミニショベルは、車体101がクローラ102で走行するようになっており、車体101の前部にはブレード109が設けられ、車体101の上には水平方向に旋回する旋回代03が設けられている。旋回台103の前部には作業機取付部105が設けられ、この作業機取付部105に、ブーム106の基端部が水平方向及び上下方向へ回動可能に取り付けられ、ブーム106の先端部にアーム107の基端部が上下方向へ回動可能に取り付けられ、さらにアーム107の先端部にバケット108が上下方向へ回動可能に取り付けられている。また、旋回台103の上には、運転者が座る運転席110が取り付けられている。
【0008】
次に、レバー位置調節装置について説明すると、図2および図3において、符号1は上記運転席110のシートである。このシート1は、シートクッション1aとシートバック1bとを備えており、シートクッション1aの下面には、支持フレーム(固定系)2が固定されている。この支持フレーム2は、上記旋回台103の上面Aに、移動支持機構Bおよび回転支持機構Cを介して設けられており、これによってシート1が車体101の前後方向へ移動可能に、かつ水平方向へ回動可能になっている。
【0009】
上記支持フレーム2の左右の両側部には、コンソールボックス3がそれぞれ設けられている。各コンソールボックス3は、シート1の左右方向へ延びる水平な回動中心(位置調節回動中心と跳ね上げ回動中心とを兼ねている。)Oを中心として回動可能になっている。この場合、一方のコンソールボックス3(図2において右側のコンソールボックス3)は、運転者がシート1から容易に乗降することができるようにするために、図3において実線で示す使用位置から想像線で示す跳ね上げ位置までの間を回動可能になっているが、他方のコンソールボックス3については、図2の左側から運転者の乗降が行われないので、必ずしも使用位置と跳ね上げ位置との間を回動可能にする必要はなく、使用位置を含む所定の狭い範囲においてのみ回動可能にしてもよい。この実施の形態においては、左右のコンソールボックス3,3の回動機構を同様に(左右対称に)構成するために、他方のコンソールボックス3も一方のコンソールボックス3と同様に使用位置と跳ね上げ位置との間を回動可能になっている。
【0010】
上記コンソールボックス3の前側の上部には、操作レバー4が斜めに立設されている。各操作レバー4により、パワーショベルのショベル(図示せず)等の作業機械の作業機を操作するようになっている。なお、符号3aは、操作レバー4とコンソールボックス3との間の隙間を覆うブーツであり、ゴム等の柔軟な材質によって形成されている。
【0011】
各コンソールボックス3は、次の構成により、回動可能で、かつ所定の使用位置に回動不能に係止することができるようになっている。この場合において、図3の右側のコンソールボックス3と左側のコンソールボックス3とは一部を除いて同様に(左右対称に)構成されている。そこで、右側のコンソールボックス3を主として説明し、左側のコンソールボックス3については、右側のコンソールボックス3と異なる部分だけを説明することとする。
【0012】
図4に示すように、上記支持フレーム2の右側部には、固定ブラケット11がボルトB1によって固定されている。この固定ブラケット11の中央上部には、上記回動中心O上を延びる支持筒11aが固定されている。図5に示すように、支持筒11aには、コンソールボックス3のボックス本体31が回動自在に支持されている。すなわち、ボックス本体31は、その中央下部に水平方向に延びる嵌合筒31aを有しており、この嵌合筒31aを支持筒11aに回動自在に嵌合させることにより、ボックス本体31が支持ブラケット11に回動自在に支持されている。嵌合筒31aは、C字状をなす止め具32により、支持筒11aから抜けるのを防止されている。
【0013】
図1に示すように、上記固定ブラケット11とボックス本体31との間には、跳ね上げばね33が設けられており、この跳ね上げばね33によってボックス本体31が使用位置側から跳ね上げ位置側へ向かって回動付勢されている。その一方、ボックス本体31にはストッパ34が設けられている。このストッパ34は、比較的硬質のゴム等からなるものであり、ボックス本体31が跳ね上げ位置側へ回動したときに、固定ブラケット11の段部11bに突き当たることにより、それ以上ボックス本体31が同方向へ回動するのを阻止するようになっている。ストッパ34が段部11bに突き当たったときのボックス本体31の回動位置が跳ね上げ位置である。
なお、他方のコンソールボックス3(図2において左側のコンソールボックス3)においては、跳ね上げばね33が設けられていない。
【0014】
上記固定ブラケット11とボックス本体31との間には、ボックス本体31を使用位置に係止するための係止機構5が設けられている。この係止機構5は、固定ブラケット11に設けられた調節板(係止部材)51と、ボックス本体31に設けられたロックレバー(係止部材)58とを備えている。
【0015】
図1、図5および図6に示すように、上記調節板51は、固定ブラケット11を貫通するボルトB2,B3およびこれに螺合するナットN1,N2により、固定ブラケット11の前側の端部に固定されている。ここで、固定ブラケット11には、ボルトB2を挿通するための挿通孔として二つの挿通孔11c,11dが形成されており、ボルトB3を挿通するための挿通孔として斜めに延びる長孔11eが形成されている。しかも、ボルトB2を挿通孔11cに挿通したときにはボルトB3が長孔11eの上端部に挿通され、ボルトB2を挿通孔11dに挿通したときにはボルトB3が長孔11eの下端部に挿通されるようになっている。そして、ボルトB2をいずれの挿通孔11c,11dに挿通するかを選択することにより、調節板51の取付位置を変えることができるようになっている。
【0016】
また、調節板51の前側の端部には、係止軸51aがその軸線をほぼ水平方向に向けて設けられている。この係止軸51aの位置(係止軸51aの中心の位置)は、調節板51の固定ブラケット11に対する取付位置を変えることにより、2つの位置に変更可能である。この場合、ボルトB2を挿通孔11c,11dに挿通したときの係止軸51aの位置をそれぞれ第1、第2の位置とすると、両位置は回動中心Oを中心とする同一円周上に位置し、しかも第1の位置は第2の位置より斜め下方に位置するようになっている。また、係止軸51aには、含油樹脂等からなるブッシュ52が回転自在に嵌合され、ボルトB4によって抜け止めされている。
【0017】
次に、ロックレバー58について説明すると、図1、図5および図7に示すように、上記ボックス本体31の前側の端部には、互いに対向する一対の支持片31b,31b設けられている。この一対の支持片31b,31b間にはブロック体54が配置されており、このブロック体54は回動中心Oと平行に延びる支持軸55を介して支持片31b,31bに回動自在に支持されている。ブロック体54は、その後端部とボックス本体31との間に設けられた復帰ばね56により、図1において反時計方向へ回動付勢されており、後端部に形成された突出部54aがボックス本体31の前端部下面に突き当たるとそれ以上同方向へ回動することができなくなっている。その状態が図1および図7に示す状態である。また、ブロック体55の前側の端部には、全体として前斜め上方へ延びる解除レバー57が立設固定されている。この解除レバー57の上端部を後方へ移動操作することにより、ブロック体54を復帰ばね56に抗して時計方向へ回動させることができるようになっている。
【0018】
上記支持軸55には、ロックレバー58の上端部が回動自在に支持されている。このロックレバー58は、ボックス本体31を使用位置に回動させた状態においては、その後端面の下端部が係止軸51aと対向するように配置されており、係止軸51aと対向する後端面には係合凹部58aが形成されている。しかも、ロックレバー58は、ロックばね59により係止軸51aに接近回動するよう、図1において反時計方向へ回動付勢されており、ロックばね59の付勢力によって係合凹部58aに係止軸51aがブッシュ52を介して嵌まり込むようになっている。そして、係合凹部58aに係止軸51aが嵌まり込むことにより、ボックス本体31が使用位置に係止されるようになっている。
【0019】
ここで、前述したように、係止軸51aは、調節板51の取付位置を変更することにより第1の位置と第2の位置とに変更可能である。したがって、ボックス本体31の使用位置も回動中心Oを中心として上使用位置と下使用位置との二つの位置に変更可能である。なお、第1および第2の位置は、回動中心Oを中心とする円周上に位置しているので、係止軸51aを第1、第2のいずれの位置に変更したとしても、ロックロックレバー58と係止軸51aとの係止位置が変わるだけであり、両者は必ず係合可能である。
【0020】
また、ロックレバー58は、ボックス本体31を跳ね上げ位置側から使用位置側へ向かって使用位置の直前まで回動させると、その下端面58bがブッシュ52を介して係止軸51aに突き当たるようになっている。しかも、当該下端面58bは、ボックス本体31を使用位置近傍に回動させた状態においては、前端側から後端側へ向かうにしたがって上方へ向かうように傾斜している。したがって、ロックレバー58の下端面58bがブッシュ52に突き当たった状態でボックス本体31をさらに使用位置側へ回動させると、ロックレバー58はロックばね59の付勢力に抗して時計方向へ回動しつつブッシュ52を乗り越える。このとき、ブッシュ52が回動するのでロックレバー58は比較的容易にブッシュ52を乗り越えることができる。そして、下端面58bがブッシュ52を乗り越えると、ロックばね59によってロックレバー58が反時計方向へ回動させられ、係合凹部58aにブッシュ52が嵌まり込むようになっている。
【0021】
係止軸51aに係合したロックレバー58は、解除レバー57によってその係合を解除することができる。すなわち、ブロック体54の突出部54aの側面には、水平方向に突出する軸部54bが形成されている。この軸部54bは、図1に示すように、ロックレバー58の後端面と対向して配置されている。したがって、解除レバー57を後側へ移動させてブロック体54を時計方向へ回動させると、軸部54bがロックレバー58に突き当たってこれをロックばね59の付勢力に抗して時計方向へ回動させる。これによって、ロックレバー58と係止軸51aとの係合状態が解除される。
【0022】
ここで、ロックレバー58と係止軸51aとが係合し、かつブロック体54の突出部54aがロックばね59の付勢力によってボックス本体31に突き当たった状態(図1に示す状態)においては、軸部54bがロックレバー58の後端面から若干後方へ離れている。これは、仮に車体の振動によって解除レバー57が振動し、それによってブロック体54が図1の時計方向へ若干回動したとしても、軸部54bがロックレバー58に突き当たるのを防止し、ロックレバー58と係止軸51aとの係合が不用意に解除させられるのを防止するためである。
【0023】
また、図1、図5および図6に示すように、上記調節板51の上部には、硬質ゴム等からなるストッパ53が固定されている。このストッパ53は、ボックス本体31に設けられた当接片部31c(図7参照)に突き当たることによってボックス本体31がそれ以上跳ね上げ位置側から使用位置側へ回動するを阻止するためのものであり、ボックス本体31を使用位置の直前まで回動させると、ストッパ53と当接片部31cとが突き当たり、ボックス本体31をさらに使用位置まで回動させると、その分だけストッパ53が若干弾性変形するようになっている。なお、ボックス本体31の使用位置は、前述したように、調節板51の取付位置を変えることによりよって上下の2位置に変更可能であるが、ストッパ53が調節板51に設けられているので、いずれの使用位置を採用した場合であってもストッパ53はボックス本体31の跳ね上げ位置側から使用位置側への過剰な回動を阻止することができる。
【0024】
さらに、調節板51には、スイッチ12が、上記係止軸51aに係合したロックレバー58の下端面58bと対向するようにして配置固定されている。このスイッチ12は、パワーショベルの全ての電気系統をON,OFFするためのものであり、ロックレバー58がブッシュ52を介して係止軸51aに確実に係合するとロックレバー58の下端面58bによって押し操作されてOFF状態からON状態に切り替わり、その状態からロックレバー58が時計方向へ回動して係止軸51aとの係合が解除すると、ON状態からOFF状態に切り替わるようになっている。このスイッチ12は、左側のコンソールボックス3には設けられていない。
【0025】
なお、図1に示すように、ボックス本体31には、カバー35が適宜箇所をボルトB5等によって固定されており、これによってボックス本体31および固定ブラケット11が覆われている。また、ボックス本体31の取付部31dには操作レバー4(図2参照)の基部がボルト(図示せず)等によって固定されるようになっている。
【0026】
上記構成において、いま係止機構5によりコンソールボックス3が使用位置に係止されているものとする。この状態からコンソールボックス3を跳ね上げ位置に回動させるには、解除レバー57の上端部を後方へ移動させ、ブロック体54を復帰ばね56に抗して時計方向へ回動させる。すると、軸部54bがロックレバー58に突き当たってこれをロックばね59の付勢力に抗して図1の時計方向へ回動させる。これにより、ロックレバー58と係止軸51aとの係合が解除される。すると、ボックス31が跳ね上げばね33によって跳ね上げ位置側へ回動させられる。そして、ボックス本体31は、跳ね上げ位置まで回動すると、ストッパ34が固定ブラケット1の段部11bに突き当たることによって停止する。
なお、ロックレバー58が時計方向へ回動して係止軸51aとの係合が解除すると、スイッチ12がON状態からOFF状態に切り替えられる。
【0027】
一方、コンソールボックス3を跳ね上げ位置から使用位置まで回動させる場合には、解除レバー57を持ってボックス本体31を使用位置側へ回動させる。ボックス本体31が使用位置の近傍まで回動すると、ロックレバー58の下端面58bがブッシュ52を介して係止軸51aに突き当たる。その状態でさらにボックス本体31を使用位置側へ回動させると、下端面58bによってロックレバー58がロックばね59の付勢力に抗して図1の時計方向へ回動させられ、下端面58bがブッシュ52を乗り越える。そして、ボックス本体31をさらに若干回動させると、ロックレバー58の係合凹部58aがブッシュ52と対向する。すると、ロックレバー58がロックばね59の付勢力によって反時計方向へ回動させられ、係合凹部58aにブッシュ52が嵌まり込む。これによってロックレバー58と係止軸51aとが係合し、コンソールボックス3が使用位置に係止される。また、ロックレバー58と係止軸51aとが確実に係合すると、スイッチ12がOFF状態からON状態に切り替えられる。
【0028】
また、操作レバー4の位置を前後方向へ調節する場合には、調節板51の取付位置を変更する。すなわち、いま図1および図5に示すように、調節板51を固定するためのボルトB2,B3を挿通孔11dと挿通孔11eの上端部とにそれぞれ挿通しているものとする。この状態においては、係止軸51aが第2の位置に位置し、コンソールボックス3が上使用位置に係止されている。この状態から、ボルトB2を挿通孔11cに挿通するとともに、ボルトB3を挿通孔11eの下端部に挿通し、係止軸51aの位置を第2の位置から第1の位置に変更すると、コンソールボックス3の使用位置が上使用位置から下使用位置に変更され、コンソールボックス3がその分だけ回動変位する。コンソールボックス3が回動変位すると、コンソールボックス3に取り付けられた操作レバー4も同様に回動変位する。このとき、操作レバー4が立った状態になっているので、図3において一点鎖線で示すように、操作レバー4の上端部は、回動変位に伴って前方へ移動する。これによって、操作レバー4の位置調節が行われるのである。勿論、この状態から係止軸51aを元の第1の位置に位置変更することにより、操作レバー4の位置を後方へ調節することができる。
なお、図2において左側のコンソールボックス3に取り付けられた操作レバー4についても同様にして位置調節することができる。
【0029】
また、上記のように、操作レバー4の位置調節を、コンソールボックス3を回動させてその使用位置を変えることだけで行うことができるので、固定レールと可動レールとからなる移動機構を設置する場合に比して製造費を安価に抑えることができる。特に、右側のコンソールボックス3については、操作レバー4の位置調節のための回動機構としてコンソールボックス3の跳ね上げ回動機構をそのまま利用しているので、部品を新たに増やしたり、あるいは大幅な設計変更をする必要がない。したがって、製造費をより一層安価に抑えることができる。
【0030】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜設計変更可能である。例えば、上記の実施の形態においては、調節板51の取付位置を二つの位置に変更するようにしているが三つまたはそれ以上の位置に変更可能にし、これによってコンソールボックス3の使用位置を三つまたはそれ以上に変更可能にしてもよい。また、コンソールボックス3の位置を連続的に変更するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、コンソールボックス3をシート1の支持フレーム2に設けているが、床面Aを構成する旋回台103に設けてもよい。
さらに、上記の実施例においては、係止軸51aを固定系たる支持フレーム2に、ロックレバー58をボックス本体31にそれぞれ設けているが、これとは逆に係止軸51aをボックス本体31に、ロックレバー58を支持フレーム2に設けてもよい。また、係止軸51aを位置調節可能としているが、ロックレバー58を位置調節可能にしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、操作レバーの位置を運転席に独立して調節することができ、しかも製造費を安価に抑えることができるという効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、製造費をより一層安価に抑えることができるという効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の要部を示す側面図である。
【図2】この発明が適用された運転席およびコンソールボックスを示す正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図1に示す実施の形態の支持フレームと固定ブラケットとを示す分解斜視図である。
【図5】同実施の形態の位置調節装置の全体を示す分解斜視図である。
【図6】同実施の形態に用いられている固定ブラケットを示す図であって、図6(A)はその側面図、図6(B)はその正面図である。
【図7】同実施の形態に用いられているボックス本体を示す図であって、図7(A)はその側面図、図7(B)はその正面図である。
【図8】この発明が適用された作業機械の一例としてのミニショベルを示す斜視図である。
【符号の説明】
O 回動中心
1 シート
3 コンソールボックス
4 操作レバー
5 係止機構
51a 係止軸(係止部材)
58 ロックレバー
110 運転席
Claims (1)
- 運転席の側方にコンソールボックスが設けられ、このコンソールボックスの前側の端部に操作レバーが立設されてなる作業機械において、
上記コンソールボックスを上記運転席の左右に延びる位置調節回動中心を中心として回動可能に設け、このコンソールボックスを少なくとも下使用位置と上使用位置との2位置で回動不能に係止する係止機構を設け、
上記係止機構が、上記コンソールボックスとこのコンソールボックスが回動可能に設けられた固定系とにそれぞれ設けられ、互いに係脱可能に係合する一対の係止部材を備えており、この一対の係止部材の係合箇所が上記位置調節回動中心を中心として少なくとも2位置に調節することができ、それによって上記コンソールボックスを上記固定系に対して上記下使用位置と上記上使用位置との2位置に回動不能に係合することができるよう、上記一対の係止部材の一方を位置調節可能に設け、
上記コンソールボックスを、その後端部を中心として上記下使用位置又は上記上使用位置と跳ね上げ位置との間を回動可能に設け、この跳ね上げ回動中心と上記位置調節回動中心とを一致させことを特徴とする作業機械の操作レバー位置調節装置。
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