JP3928911B2 - 作業車両の操作レバー位置調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブルドーザ等の作業車両の操作レバー位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のブルドーザ等の作業車両の走行又は作業機の操作を行う操作レバーの支持装置としては、車両の運転室内のオペレータシートの側方の決まった位置に固定的に取着されたものが良く知られている。しかし、この場合には、操作レバーの位置が固定されているため、オペレータの体格や、作業内容に応じた操作方法(姿勢)によってはオペレータに対して操作レバーの位置が適切でなく、操作性が良くないという問題がある。従来から、かかる問題を解決するためのいくつかの技術が提案されている。
【0003】
作業車両の操作レバー装置の先行技術として、例えば実開昭63−91554号公報に開示された操作レバーの支承装置の技術があり、同公報によれば、図7に示すように、運転席41まわりに配設した操作レバー42の取付ベース43を、下端を運転室44に回動自在に取着した等長の4本の揺動リンク46により平行移動可能に支承している。
これにより、取付ベース43を平行移動させ、操作レバー42の立上り方向を変えることなく、その立上り位置を運転室44の前後方向に移動させ、操作レバー42の把持や操作の感覚を変えることなく、車両の各種操作が行えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には以下のような問題がある。
実開昭63−91554号公報に開示された技術では、操作レバー42の取付ベース43を、縦置きの等長の4本の揺動リンク46により支承しているので、揺動リンク46の軸に常時重量が加わるため、軸受部に磨耗が生じ易く耐久性がない。また、前後方向の揺動リンクを用いているので、揺動により操作レバー42の大きな調整可能範囲を確保するためには長いリンクが必要となり、したがって大きな場積を要すると共に、装置が複雑化してコストが高くなるという問題がある。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に着目し、オペレータの体格や操作姿勢に応じた操作レバーの最適位置の設定を可能とする、シンプルな構造の作業車両の操作レバー位置調整装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するために、本発明に係る作業車両の操作レバー位置調整装置の第1発明は、フロアフレームに載置されたオペレータシートの左右いずれかの側方にオペレータシートから離間して設けられ、かつ車両の走行又は車両前後に装着された作業機の作動の操作を行う操作レバーのオペレータシートからの相対位置を車両前後方向に調整可能とする機構を備えた作業車両の操作レバー位置調整装置において、操作レバーが装着された操作レバー取付台を、水平方向に揺動自在とされた一対の揺動リンクを介して前後方向に調整可能とした構成としている。
【0007】
第1発明によれば、操作レバーの装着された操作レバー取付台は、水平方向に揺動自在とされた一対の揺動リンクを介して前後方向に調整可能としているので、操作レバーのオペレータシートからの相対位置を車両の前後方向に移動調整可能となる。これにより、オペレータシートに対する操作レバーの前後方向の相対位置を、オペレータの体格、前後作業機を操作する際の最適操作位置、姿勢に応じて、適宜設定変更可能なため、操作性を向上できる。このとき、操作レバーは回転を伴わずに平行移動のみ行うので、操作レバーのグリップ部の向き、及び操作レバーに配設された操作スイッチ(変速段切換スイッチ等)の位置と向き等が移動によって変化せず、オペレータにとって常に操作し易い操作レバーの姿勢を保持でき、安定した操作性を確保できる。
また、この操作レバー位置調整装置は水平揺動機構を採用しているため、構造がシンプルで信頼性が高い。従来技術のような縦長の前後方向揺動リンクに比べて、長さの短い水平揺動リンクにより前後方向の揺動機構が構成されているので、装置がコンパクトとなり、大きな場積を要せず、コストを安くできる。
【0008】
第2発明は、第1発明において、一対の揺動リンクは、互いに前後に離間して配置され、かつそれぞれ一端部が直接又は間接的にフロアフレームに、他端部が操作レバー取付台に、揺動自在に取着されて4節リンクを構成した構成としている。
【0009】
第2発明によれば、操作レバー取付台は互いに前後に離間して配置された一対の揺動リンクを介して揺動自在に取着され、4節リンクを構成しているので、操作レバーの前後方向移動の調整可能範囲が大きくとれると共に、車体幅方向の位置移動量を少なくすることができる。したがって、前後方向の移動調整可能範囲を広く取れ、調整が容易となる。
【0010】
第3発明は、第1発明において、操作レバー取付台の移動位置を最後方にした時、後部揺動リンクと車両の前後方向とのなす角の平面視前側の角αを90°以下としている。
【0011】
第3発明によれば、操作レバー取付台を後方に移動させるにつれて、車両の幅方向の中央から操作レバーまでの距離が長くなる。したがって、一般に体格の大きいオペレータは肩幅も広いことから、体格に対応した合理的な配置となり、体格に応じて調整し易くなる。
【0012】
第4発明は、第1発明において、操作レバー取付台を、所定の移動調整可能範囲の任意の位置でフロアフレームに対して固定可能とした構成としている。
【0013】
第4発明によれば、操作レバー取付台をオペレータの体格、操作姿勢等に応じた最適な操作位置に固定でき、操作レバーを最適位置に容易に設定できる。したがって、操作性を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る作業車両の操作レバー位置調整装置の実施形態について、ブルドーザ(以下、作業車両と言う。)1を例にとって、図1乃至図6により説明する。
先ず第1実施形態について、図1乃至図5により説明する。
図1は、本発明に係る作業車両の操作レバー位置調整装置が適用される作業車両の側面図を示す。同図において、作業車両1は下部に走行自在な下部走行体4を有し、下部走行体4の上部に車体2を配設し、車体2の左右中央で後部寄りには運転室3を載置している。また車体2の前部と後部には、それぞれ作業機としてブレード5及びリッパー6を上下動自在に及び傾動自在に取着している。
【0015】
図2は、運転室3の内部を表す上面図である。同図において、運転室3の略中央部にはオペレータシート11が左右方向に回動自在に設けられている。
オペレータシート11の右側には、運転室3の床面から立ち上がったフロアフレーム20に取着された第1の制御コンソール12を設けている。同制御コンソール12の上方内側には右アームレスト13を設け、右アームレスト13の前方及び右側方には、それぞれ前方作業機(ここではブレード5)及び後方作業機(ここではリッパー6)を操作する操作レバー14,15を配設している。
この後方作業機の操作レバー15に本発明の操作レバー位置調整装置10が適用されており、詳しくは図3乃至図5で後述するように、操作レバー15は、前部、後部揺動リンク21,22を介してフロアフレーム20に前後移動自在に取着された操作レバー取付台23に装着されている。この構成により、操作レバー15は前後方向に位置調整が可能となっている。
また、オペレータシート11の左側には、フロアフレーム20に取着された第2の制御コンソール16を設けている。同制御コンソール16の上方内側には左アームレスト17を設け、左アームレスト17の前部及び左側方には、それぞれ操向装置及びトランスミッションを操作する操作レバー18,19を配設している。
【0016】
次に、本発明の作業車両の操作レバー位置調整装置10の要部を図3,4により説明する。図3は、操作レバー位置調整装置10の上面図である。図4は、図3のE−E断面図である。なお、図3,4では、前部、後部揺動リンク21,22の初期位置として、前部、後部揺動リンク21,22の中心線N−N,M−Mがそれぞれ車両の前後方向に対して90°であるように設定されている。
【0017】
図3,4に示すように、床面から立ち上がって設けられたフロアフレーム20の上面には、前後方向に距離aだけ離間した一対の揺動リンク用軸24,25が固着されている。一方、操作レバー取付台23の上面には、前後方向に同じく距離aだけ離間した一対の揺動リンク用軸26,27が固着されている。前部揺動リンク21は孔間隔がbである2個の孔21a,21bを有しており、揺動リンク用軸24,26に前部揺動リンク21の孔21a,21bをそれぞれ回動自在に挿入している。同様に、揺動リンク用軸25,27に、それぞれ後部揺動リンク22の孔間隔がbである2個の孔22a,22bを回動自在に挿入している。
これにより、フロアフレーム20を固定部材として、フロアフレーム20、前部揺動リンク21、後部揺動リンク22及び操作レバー取付台23は平行4節リンクを形成しており、よって操作レバー取付台23は前後に平行移動自在となっている。操作レバー取付台23には固定用の長孔28が設けられており、またフロアフレーム20の上面にはネジ穴30が設けられている。固定ノブ29が固定用の長孔28に挿入されてネジ穴30に締め込まれることにより、操作レバー取付台23はフロアフレーム20に固定されるようになっている。
【0018】
操作レバー15はコントロールバルブ31に取着され、コントロールバルブ31はボルト32により操作レバー取付台23に取着されている。これにより、操作レバー15は操作レバー取付台23と共に前後方向に平行移動自在であり、固定ノブ29が固定用の長孔28内の任意の位置にあるときに固定することができる。
【0019】
次に、本発明に係る作業車両の操作レバー位置調整装置10の詳細を図5により説明する。
運転室の床面から立設されたフロアフレーム20の上面には、前後に所定距離離間した一対の揺動リンク用軸24,25が固着されている。また、フロアフレーム20の上面には、コントロールバルブ31の前後移動用の孔33と操作レバー取付台23の固定用のネジ穴30が設けられている。
操作レバー取付台23の上面には、前後に所定距離離間した一対の揺動リンク用軸26,27が固着されている。また、操作レバー取付台23の上面には、コントロールバルブ31の収納用の孔35と取付用のネジ穴36、及び操作レバー取付台23の固定用の長孔28が設けられている。
また、操作レバー取付台23の下面には低摩擦プレート39が貼付されていて、前部、後部揺動リンク21,22による揺動時に操作レバー取付台23とフロアフレーム20上面との間のスライドを容易にすると共に、前記フロアフレーム20の孔33からの外部騒音の進入を防止している。
【0020】
操作レバー15は、コントロールバルブ31の操作軸31aにボルト38で連結されており、前後方向及び左右方向に傾動操作することによりコントロールバルブ31を制御可能となっている。また、コントロールバルブ31はボルト32により操作レバー取付台23のネジ穴36に固定されている。なお、操作レバー15及びコントロールバルブ31は周知技術により構成されており、ここでは構造及び機能の説明は省略する。
【0021】
揺動リンク用軸24,26にはそれぞれ前部揺動リンク21の孔21a,21bが回動自在に挿入され、前部揺動リンク21は座付ボルト37,37により抜け止めされる。同様に、揺動リンク用軸25,27にはそれぞれ後部揺動リンク22の孔22a,22bが回動自在に挿入され、後部揺動リンク22は座付ボルト37,37により抜け止めされる。
これにより、フロアフレーム20を固定部材として、フロアフレーム20、前部揺動リンク21、後部揺動リンク22及び操作レバー取付台23は平行4節リンクを形成している。固定ノブ29を操作レバー取付台23の長孔28に通し、フロアフレーム20の上面のネジ穴30にねじ込むことにより、前記平行4節リンクは固定され、操作レバー取付台23はフロアフレーム20に固定される。
【0022】
次に、作動について、図3により説明する。
オペレータの体格の差、或いは車両の作業内容に対応した操作姿勢に応じて、操作レバー15の位置を前方向又は後方向に変更したい場合は、操作レバー取付台23を固定している固定ノブ29を緩め、図3に示すように前部揺動リンク21及び後部揺動リンク22を前方向又は後方向に所定角θだけ揺動させる。これにより、フロアフレーム20、前部揺動リンク21、後部揺動リンク22及び操作レバー取付台23により形成された平行4節リンクA−B−C−Dは前後方向に水平移動して平行4節リンクA−B−C1 −D1 、或いは平行4節リンクA−B−C2 −D2 となる。この結果、操作レバー取付台23は回転を伴わずに図中2点鎖線で示すP位置又はQ位置に平行移動する。このときの平行移動量は、前方向又は後方向に長さS、車体幅方向(オペレータシートへ向う方向)に長さRである。なお、A,B,C,Dはそれぞれ平行4節リンクのピン中心の符号を示す。
操作レバー取付台23の平行移動に伴い、操作レバー15の中心点も、回転を伴わずにG点からG1 点又はG2 点に平行移動する。このときの平行移動量も、同様に前後方向に長さS、車体幅方向に長さRとなる。
なお、最大移動量は、操作レバー取付台23に設けられた長孔28の長さによって規定される。
【0023】
このような第1実施形態によれば、操作レバー15を有するコントロールバルブ31を取着した操作レバー取付台23を、互いに離間して、かつ水平方向に揺動可能に設けた一対の前部、後部揺動リンク21,22を介してフロアフレーム20に装着し、これにより操作レバー15の位置を車両の前後方向に平行移動可能とした。したがって、オペレータシート11又はアームレスト13に対し、操作レバー15の前後方向の相対位置を、オペレータの体格や、前後作業機を操作する際の最適操作位置、姿勢に応じて、適宜設定変更可能なため、操作性を向上できる。このとき、操作レバー15は回転を伴わずに平行移動のみ行うので、操作レバー15のグリップ部の向き、及び操作レバー15に装着された操作スイッチ(例えば、変速段切換スイッチ、前後進切換スイッチ等)の位置と向き等が移動によって変化せず、オペレータにとって常に操作し易い操作レバー15の姿勢を保持でき、安定した操作性を確保できる。
【0024】
また、本発明に係る操作レバー位置調整装置は、1対の水平揺動リンクを有する水平揺動機構を採用しているため、構造がシンプルで信頼性が高い。従来技術のような縦長の前後方向揺動リンクに比べて、長さの短い水平揺動リンクにより前後方向の揺動機構が構成されているので、装置がコンパクトとなり、大きな場積を要せず、コストを安くできる。
操作レバー取付台23をフロアフレーム20の上面と摺動させながら水平揺動させているので、操作レバー取付台23の重量が前部、後部揺動リンク21,22には大きくかからない。したがって、前部、後部揺動リンク21,22及びその揺動軸の寿命を長期化することができる。
【0025】
さらに、操作レバー取付台23を、互いに前後に離間して配置された一対の前部、後部揺動リンク21,22に軸支したので、操作レバー15の前後方向の移動位置の調整可能範囲が車体幅方向に対する揺動リンク傾き角度において−90度から+90度の範囲となって大きくとれると共に、車体幅方向の位置移動量Rを少なくすることができる。したがって、前後方向の移動調整可能範囲を広く取れ、調整が容易となる。
【0026】
また、操作レバー取付台23を所定の移動調整可能範囲の任意の位置でフロアフレーム20に固定可能としたので、操作レバー取付台23をオペレータの体格、操作姿勢等に応じた最適な操作位置に固定でき、操作レバー15を最適位置に容易に設定できる。したがって、操作性を向上できる。
【0027】
次に、第2実施形態について、図6により説明する。
本実施形態は、第1実施形態において、前部揺動リンク21及び後部揺動リンク22の少なくとも一方の後方向への揺動を制限した例を示している。図6は本実施形態の操作レバー位置調整装置の上面図であり、後部揺動リンク22の揺動位置を最後方にした時(移動距離S)の状態を表している。
すなわち、前部揺動リンク21及び後部揺動リンク22の揺動位置を最後方にした時、操作レバー取付台23Aの長孔28Aの前端面に固定ノブ29を当接させることにより、前部揺動リンク21及び後部揺動リンク22と車両の前後方向とのなす角αをそれぞれ90°以下(α≦90°)にしたものである。なお、図6は、上記角αをそれぞれ90°に設定した(図中の実線での前部揺動リンク21及び後部揺動リンク22の位置)例である。
これにより、操作レバー取付台23を図中2点鎖線で示すP位置から後方に移動させるに伴い、操作レバー15の中心点がG1 点からG点に移動する。このとき、車体前後方向の移動距離は長さSで、車体幅方向の移動距離は長さRとなる。
【0028】
このような第2実施形態によれば、操作レバー取付台23Aの移動位置を最後方にした時、後部揺動リンク22と車両の前後方向となす角αを90°以下(α≦90°)にしたので、操作レバー取付台23を後方に移動させるにつれ、車両の幅方向の中央から操作レバー15までの距離が長くなる。これにより、一般に体格の大きいオペレータは肩幅も広いことから、体格に対応した合理的な配置となり、体格に応じて調整し易くなる。
【0029】
本発明に係る作業車両の操作レバー位置調整装置によると、以下の効果が得られる。
操作レバーが装着された操作レバー取付台を、互いに離間して、かつ水平方向に揺動可能に設けた一対の揺動リンクにより車両の前後方向に平行移動可能としたので、オペレータシート又はアームレストに対し、操作レバーの前後方向の相対位置を、オペレータの体格や、前後作業機を操作する際の最適操作位置、姿勢に応じて、適宜設定変更可能なため、操作性を向上できる。
このとき、操作レバーは回転を伴わずに平行移動のみ行うので、操作レバーのグリップ部の向き、及び操作スイッチの位置と向き等が移動によって変化せず、オペレータにとって常に操作し易い操作レバーの姿勢を保持でき、安定した操作性を確保できる。
また、この操作レバー位置調整装置は水平揺動機構を採用しているため、構造がシンプルで信頼性が高い。従来技術のような縦長の前後方向揺動リンクに比べて、長さの短い水平揺動リンクにより前後方向の揺動機構が構成されているので、装置がコンパクトとなり、大きな場積を要せず、コストを安くできる。
【0030】
また、操作レバー取付台を、互いに前後に離間して配置された一対の水平揺動リンクに軸支したので、操作レバーの前後方向移動の調整可能範囲が大きくとれると共に、車体幅方向の位置移動量を少なくすることができる。したがって、前後方向の移動調整可能範囲を広く取れ、調整が容易となる。
また、操作レバー取付台の移動位置を最後方にした時、後部揺動リンクと車両の前後方向とのなす角の平面視前側の角αを90°以下(α≦90°)にしたので、操作レバー取付台を後方に移動させるにつれて、車両の幅方向の中央から操作レバーまでの距離が長くなる。したがって、一般に体格の大きいオペレータは肩幅も広いことから、体格に対応した合理的な配置となり、体格に応じて調整し易くなる。
また、操作レバー取付台を、所定の移動調整可能範囲の任意の位置でフロアフレームに対して固定可能としたので、操作レバー取付台をオペレータの体格、操作姿勢等に応じた最適な操作位置に固定でき、操作レバーを最適位置に容易に設定できる。したがって、操作性を向上できる。
【0031】
この操作レバー位置調整装置は上記の実施形態に限らず、平行4節リンクを不平行4節リンクにしたり、又は揺動リンクの初期位置や移動調整可能範囲を変えることにより、種々の所望の動きに適合させて操作レバー位置調整装置を構成できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作レバー位置調整装置が適用される作業車両例の側面図である。
【図2】同、運転室の上面図である。
【図3】同、第1実施形態の操作レバー位置調整装置の上面図である。
【図4】同、図3のE−E断面図である。
【図5】同、操作レバー位置調整装置の分解斜視図である。
【図6】同、第2実施形態の操作レバー位置調整装置の上面図である。
【図7】従来の操作レバー位置調整装置例の説明図である。
【符号の説明】
1…作業車両、2…車体、3…運転室、4…走行体、5…ブレード、6…リッパー、10…操作レバー位置調整装置、11…オペレータシート、12…制御コンソール、13……右アームレスト、14…操作レバー(ブレード用)、15…操作レバー(リッパー用)、16…制御コンソール、17……左アームレスト、18,19…操作レバー、20…フロアフレーム、21…前部揺動リンク、22…後部揺動リンク、23,23A…操作レバー取付台、24,25,26,27…揺動リンク用軸、28,28A…長孔、29…固定ノブ、30,36…ネジ穴、31…コントロールバルブ、33,35…孔、39…低摩擦プレート。
Claims (4)
- フロアフレームに載置されたオペレータシートの左右いずれかの側方にオペレータシートから離間して設けられ、かつ車両の走行又は車両前後に装着された作業機の作動の操作を行う操作レバーのオペレータシートからの相対位置を車両前後方向に調整可能とする機構を備えた作業車両の操作レバー位置調整装置において、
操作レバー(15)が装着された操作レバー取付台(23)を、水平方向に揺動自在とされた一対の揺動リンク(21,22) を介して前後方向に調整可能とした
ことを特徴とする作業車両の操作レバー位置調整装置。 - 請求項1記載の作業車両の操作レバー位置調整装置において、一対の揺動リンク(21,22) は、互いに前後に離間して配置され、かつそれぞれ一端部が直接又は間接的にフロアフレーム(20)に、他端部が操作レバー取付台(23)に、揺動自在に取着されて4節リンクを構成した
ことを特徴とする作業車両の操作レバー位置調整装置。 - 請求項1記載の作業車両の操作レバー位置調整装置において、操作レバー取付台(23)の移動位置を最後方にした時、後部揺動リンク(22)と車両の前後方向とのなす角の平面視前側の角αが90°以下である
ことを特徴とする作業車両の操作レバー位置調整装置。 - 請求項1記載の作業車両の操作レバー位置調整装置において、操作レバー取付台(23)を、所定の移動調整可能範囲の任意の位置でフロアフレーム(20)に対して固定可能とした
ことを特徴とする作業車両の操作レバー位置調整装置。
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