JP2023010441A - 台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキペダル及び解除ペダルを下から蹴り上げる操作がなくてすむ台車を提供する。【解決手段】台車1は、台部2と、台部2の下側に設けられるキャスター3と、ブレーキ部材7と、ブレーキペダル5と、解除ペダル6と、を備える。ブレーキペダル5は、下方に踏まれると、ブレーキ部材7をキャスター3に押し付けてブレーキ状態とする。解除ペダル6は、下方に踏まれると、ブレーキ部材7をキャスター3から離間させて、ブレーキ状態を解除して解除状態とする。ブレーキ状態及び解除状態において、解除ペダル6の踏面となる解除踏面61はブレーキペダル5の踏面となるブレーキ踏面51よりも上方に位置している。【選択図】図6
Description
本発明は、台車に関し、さらに詳しくは、台部と、キャスターと、ブレーキペダルと、解除ペダルと、を備える台車に関する。
従来、運搬台車が知られている(例えば特許文献1参照)。この運搬台車は、運搬台の四隅底面に走行用のキャスタを設けた構成からなっており、キャスタを制動する制動装置が設けられている。制動装置は、操作ペダルを一端側に有する操作片と、ブレーキシューを備えたブレーキ片と、操作片の動きと連動してブレーキ片を制動方向又は制動解除方向に前後動させるカム機構とを有している。制動装置は、一つの操作ペダルで、キャスタを制動又は制動解除し得る。また、運搬台車は、ブレーキ片を制動解除方向に付勢するスプリングを有している。
運搬台車の使用者が操作ペダルを略水平姿勢まで踏み込むと、操作片が傾動してブレーキ片が後方へ後退し、ブレーキシューがキャスタの車輪に押しつけられ制動が行われる。
次に、操作ペダルを解放すると、スプリングの復帰力によりブレーキ片が前進してブレーキシューが車輪から離れ、これに伴い操作片を介して操作ペダルが略水平姿勢から斜め上向き姿勢へと戻る。
特許文献1に記載された運搬台車にあっては、制動状態を継続するには操作ペダルを踏み続ける必要があり、制動状態を継続するために使用者の動作が制約されてしまい、使い勝手が悪いものであった。
そこで、運搬台車に制動状態をロックしたりロック解除したりするロック装置を設けてもよい旨が特許文献1に記載されている。この運搬台車にロック装置を設けた場合、操作ペダルを踏み込むと、制動状態となると共にロック装置により制動状態がロックされるが、ロックを解除して制動解除するには、操作ペダルを下から蹴り上げる必要があり、ロック解除及び制動解除の操作がしにくいものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、下方に踏まれるブレーキペダルと、下方に踏まれる解除ペダルとを備え、ペダルを下から蹴り上げる操作がなくてすむ台車を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る一形態の台車は、台部と、前記台部の下側に設けられるキャスターと、ブレーキ部材と、ブレーキペダルと、解除ペダルと、を備える。前記ブレーキペダルは、下方に踏まれると、前記ブレーキ部材を前記キャスターに押し付けてブレーキ状態とする。前記解除ペダルは、下方に踏まれると、前記ブレーキ部材を前記キャスターから離間させて、前記ブレーキ状態を解除して解除状態とする。前記ブレーキ状態及び前記解除状態において、前記解除ペダルの踏面となる解除踏面は前記ブレーキペダルの踏面となるブレーキ踏面よりも上方に位置している。
本発明に係る台車にあっては、ブレーキペダル及び解除ペダルを下から蹴り上げる操作がなくてすむ。
本発明は、台車に関する。以下、本発明に係る台車を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
第一実施形態に係る台車について、図1~図7に基いて説明する。図1、図2Aに示すように、台車1は、台部2と、キャスター3と、ブレーキ機構10と、を備える。台部2は、上面に積載物が載置される。台部2は、平面視矩形状をしている。本実施形態では、台部2は平面視長方形状をしており、樹脂により一体に形成されている。台車1は、設計上、前後左右が決まっており、長辺に沿う方向の一方を前方とすると共に他方を後方とする。また、短辺に沿う方向の一方(後方より前方を見たときの左方)を左方とすると共に他方を右方としている。本実施形態では、台車1の平面視における形状は、短辺の中央を通る長辺に沿った線を中心として対称(すなわち左右対称)である。
台部2は、下面の外周縁より下方に突出する外周リブ21を有する。外周リブ21は、台部2の下面の外周縁の全周にわたって分断されずに連続している。また、台部2は、下面の外周リブ21に囲まれる内側に、補強リブ22を有する。補強リブ22は、格子状をしたリブにより主体が構成されるが、格子を構成しない部分もある。補強リブ22の端部は外周リブ21に連続しており、外周リブ21と補強リブ22は一体に形成されている。台部2の下面には、補強リブ22、あるいは補強リブ22と外周リブ21とで囲まれた矩形状をした凹部20が形成される。
また、台部2には、ハンドル11が設けられる。ハンドル11は、台部2の後端部に取付部材12を介して設けられる。取付部材12は、台部2の下面の後端部の左右両端部に取り付けられる。ハンドル11は、逆U字状をしており、両端部がそれぞれ台部2の左右両端部に位置する取付部材12に取り付けられる。ハンドル11は取付部材12に対して回動自在に取り付けられており、ハンドル11は図1、図2Aに示すように台部2の上面に対して垂直に起立する使用状態と、図示しないが台部2の上面に沿って倒伏する収納状態と、に切り替え可能である。
キャスター3は、台部2の下側に設けられる。本実施形態では、キャスター3は、平面視矩形状をした台部2の四つの角部にそれぞれ設けられる。キャスター3は、回転軸、リム、タイヤ等を有する。タイヤはゴム製であることが好ましいが、特に限定されない。
後側のキャスター3は、台部2の下面の後端部の左右両端部にそれぞれ支持部材30を介して取り付けられる。支持部材30は、取付部31と、支持部32と、を有する。取付部31は、平面視において概ね矩形の板状をしたものである。取付部31は、支持部32及び回転軸を介して間接的にキャスター3に支持される。取付部31は、台部2の下面に取り付けられる。取付部31の形状は特に限定されない。
支持部32は、取付部31の左右両側の端縁より垂下する、側面視略逆三角形の板状をしたものである。支持部32の間にキャスター3の回転軸が設けられ、回転軸に対して回転自在にキャスター3が設けられる。キャスター3の回転軸やリム、取付部31及び支持部32は、金属により形成される。
前側のキャスター3は、台部2の下面の前端部の左右両端部にそれぞれ設けられる。図示しないが、前側のキャスター3は、台部2の下面に取り付けられる台座部と、台座部に対して上下方向の軸線回りに回転自在となるように台座部に連結される回転支持部と、を有し、回転支持部に前側のキャスター3の回転軸が取り付けられる。台座部に対して回転支持部が回転自在であることにより、キャスター3の回転軸の向きが転換可能となり、キャスター3の進行方向が転換可能となる。
図3~図5に示すように、ブレーキ機構10は、ブレーキ部4と、ブレーキペダル5と、解除ペダル6と、を備える。ブレーキ部4は、ブレーキペダル5が下方に踏まれると、ブレーキ部材7をキャスター3に接触させてブレーキ状態とし、解除ペダル6が下方に踏まれると、ブレーキ部材7をキャスター3から離間させて、ブレーキ状態を解除して解除状態とするものである。
ブレーキ部4は、主軸40、ブレーキレバー50、ブレーキペダル軸41、解除レバー60、解除ペダル軸42、第1リンク部材43、第1リンク軸44、第2リンク部材45、第2リンク軸46、第1付勢部材47及び第2付勢部材48を備えている。
主軸40は、台部2に取り付けられる。本実施形態では、台部2の下面の後端部の左右両端部にそれぞれ主軸保持部材23が取り付けられ、両側の主軸保持部材23にわたって主軸40が架設される。台部2の下面の後端部の左右方向の中央部には、ペダル保持部材24が取り付けられる。ペダル保持部材24は、台部2の下面に取り付けられる取付片241と、取付片241の左右両端部からそれぞれ垂下される垂下片242と、を備えている。なお、図3及び図4においては、左側の垂下片242を省略している。図2Bに、台車1のハンドル11や取付部材12等の部材を省略した後端部の一部拡大平面図を示す。図2Bに示すように、台部2の後端辺25の左右方向の中間部に、前方に凹む凹部26が形成されている。ブレーキペダル5と解除ペダル6は、この凹部26内に位置しており、台部2の後端辺25よりも後方には突出しない。
図3~図5に示すように、ブレーキレバー50は、左右の垂下片242の間に設けられる。ブレーキペダル軸41は、ブレーキペダル5の回転中心となりブレーキペダル5を台部2に対して回転自在となるように支持する。ブレーキペダル軸41は、左右の垂下片242にわたって架設されて、間接的に台部2に取り付けられているが、直接的に台部2に取り付けられてもよい。ブレーキレバー50には、ブレーキペダル軸41が挿通されており、ブレーキレバー50はブレーキペダル軸41に対して回転自在に支持される。ブレーキレバー50の後端部に、ブレーキペダル5が形成される。ブレーキペダル5の上面が、ブレーキ踏面51となる。本実施形態では、ブレーキペダル5は平面視矩形状の板状をしたもので、前後方向の中央部において下方にむけて凸となるように若干屈曲している。
解除レバー60は、左右の垂下片242の間でかつ、ブレーキレバー50の上側に設けられる。解除ペダル軸42は、解除ペダル6の回転中心となり解除ペダル6を台部2に対して回転自在となるように支持する。解除ペダル軸42は、ブレーキペダル軸41の上側において左右の垂下片242にわたって架設されて、間接的に台部2に取り付けられているが、直接的に台部2に取り付けられてもよい。解除レバー60には、解除ペダル軸42が挿通されており、解除レバー60は解除ペダル軸42に対して回転自在に支持される。解除レバー60の後端部に、解除ペダル6が形成される。解除ペダル6の上面が、解除踏面61となる。本実施形態では、解除ペダル6は平面視矩形状の板状をしたもので、前後方向の中央部において下方にむけて凸となるように若干屈曲している。また、解除レバー60の下面には、解除ペダル軸42よりも前側の部分に、ブレーキレバー50を上方より押す押し部64が形成されている。
第1リンク部材43は、主軸40に連結される。主軸40は、第1リンク部材43の回転中心となり、第1リンク部材43を台部2に対して回転自在となるように支持する。具体的には、第1リンク部材43の一端部には、主軸40が嵌め込まれており、第1リンク部材43は、主軸40を回転中心として主軸40と一体となって回転する。
第1リンク部材43の他端部には、第1リンク軸44が挿通されている。また、第1リンク軸44は、第2リンク部材45の一端部に挿通されている。第1リンク軸44は、第1リンク部材43と第2リンク部材45とにそれぞれ挿通されて、第1リンク部材43と第2リンク部材45とが互いに回転自在となるように第1リンク部材43と第2リンク部材45とを連結する。
第2リンク部材45の他端部には、第2リンク軸46が挿通されている。第2リンク軸46は、第2リンク部材45の回転中心となり第2リンク部材45をブレーキペダル5に対して回転自在となるように支持する。また、第2リンク軸46は、ブレーキレバー50に挿通されている。第2リンク軸46は、ブレーキレバー50のブレーキペダル軸41が挿通されている部分よりも前側の部分に挿通されている。これにより、第2リンク部材45とブレーキレバー50とは、第2リンク軸46を介して互いに回転自在に連結されている。
ブレーキペダル軸41と第1リンク軸44との間には、第1付勢部材47(図4参照)が架設される。第1付勢部材47は、ブレーキペダル軸41と第1リンク軸44とが近づく方向に付勢する。これにより、図3に示すようにブレーキペダル軸41と第1リンク軸44とを結ぶ線よりも第2リンク軸46が下方にある場合には、第1付勢部材47によりブレーキペダル軸41と第1リンク軸44とが近づく方向に付勢される結果、ブレーキペダル5が上方に移動する方にブレーキレバー50を回転させる付勢力が発生する。なお、図3は、ブレーキペダル5が、その移動範囲の上限に位置している場合を示しており、ブレーキペダル軸41の中心とブレーキペダル5の前後方向の中央とを結ぶ線は水平又は水平に近い状態(水平に対して誤差が20度以内)にある。
また、図4に示すようにブレーキペダル軸41と第1リンク軸44とを結ぶ線よりも第2リンク軸46が上方にある場合には、第1付勢部材47によりブレーキペダル軸41と第1リンク軸44とが近づく方向に付勢される結果、ブレーキペダル5が下方に移動する方にブレーキレバー50を回転させる付勢力が発生する。なお、図4は、ブレーキペダル5が、その移動範囲の下限に位置している場合を示している。この場合には、ブレーキレバー50が解除レバー60に接触して、ブレーキレバー50の移動(ブレーキペダル5の下方への移動)が規制されている。
解除レバー60の解除ペダル軸42よりも前側の部分と第2リンク軸46との間には、第2付勢部材48が架設される。第2付勢部材48は、解除レバー60の解除ペダル軸42よりも前側の部分と第2リンク軸46とが近づく方向に付勢する。第2付勢部材48により、解除レバー60の解除ペダル軸42よりも前側の部分が下方に移動する方に、すなわち、解除ペダル6が上方に移動する方に付勢される。なお、図3は、解除ペダル6が、その移動範囲の上限に位置している場合を示している。
主軸40には、ブレーキ部材7が取り付けられる。具体的には、主軸40にブレーキ部材保持部70が取り付けられており、ブレーキ部材保持部70の先端部にブレーキ部材7が取り付けられている。ブレーキ部材7は、本実施形態ではブレーキシューであり、主軸40の回転に伴って、キャスター3の表面に接触してキャスター3に押し付けられたり、キャスター3の表面から離間したりする。
ブレーキ機構10の動作について説明する。
図3に示す解除状態において、ブレーキ部材7はキャスター3に接触しておらず、ブレーキレバー50は水平となっている。この状態でブレーキ踏面51が下方に踏まれると、ブレーキレバー50はブレーキペダル軸41を中心に回転し、第2リンク部材45も第2リンク軸46を介してブレーキレバー50に対して回転する。ブレーキレバー50が回転して、第2リンク軸46が第1リンク軸44とブレーキペダル軸41を結ぶ線よりも上方に移動すると、ブレーキペダル5を踏むのを止めても、第1付勢部材47の付勢力によりブレーキペダル5が移動範囲の下限にまで移動して、図4に示すブレーキ状態になり、ブレーキレバー50の回転が止まる。ブレーキレバー50の回転に伴い、第2リンク部材45が回転すると共に、第2リンク部材45の回転に伴って第1リンク部材43及び主軸40が回転する。ブレーキ状態では、主軸40の回転によりブレーキ部材7がキャスター3の表面に押し付けられて、キャスター3のブレーキがなされる。
また、ブレーキ状態にする場合には、第2リンク軸46が上方に移動するため、第2付勢部材48と解除レバー60の第2付勢部材48が取り付けられている解除ペダル軸42よりも後側の部分とが上方に移動し、解除レバー60の解除ペダル軸42よりも前側の解除ペダル6が下方に移動する。解除ペダル軸42の中心と解除ペダル6の前後方向の中央とを結ぶ線は水平又は水平に近い状態(水平に対して誤差が20度以内)にある。
次に、ブレーキ状態において解除踏面61が下方に踏まれると、解除レバー60は解除ペダル軸42を中心に下方に回転し、押し部64がブレーキレバー50の上面のブレーキペダル軸41よりも前側の部分を下方に押す。ブレーキレバー50は、押し部64に押された部分が下方に移動し、ブレーキペダル5が上方に移動する。第2リンク軸46が第1リンク軸44とブレーキペダル軸41を結ぶ線よりも下方に移動すると、解除ペダル6を踏むのを止めても、第1付勢部材47の付勢力によりブレーキペダル5が移動範囲の上限にまで移動して、図3に示す解除状態となり、ブレーキレバー50の回転が止まる。
ブレーキレバー50の回転に伴い、第2リンク部材45が回転すると共に、第2リンク部材45の回転に伴って第1リンク部材43及び主軸40が回転し、ブレーキ部材7がキャスター3の表面から離間して、キャスター3のブレーキが解除される。
また、解除状態にする場合には、第2リンク軸46が下方に移動するため、第2付勢部材48と解除レバー60の第2付勢部材48が取り付けられている解除ペダル軸42よりも前側の部分とが下方に移動し、更に第2付勢部材48の付勢力により解除レバー60の解除ペダル軸42よりも後側の解除ペダル6が上方に移動する。
次に、解除状態及びブレーキ状態におけるブレーキ踏面51及び解除踏面61の位置関係について説明する。
図3及び図4に示すように、ブレーキ状態及び解除状態において、解除踏面61はブレーキ踏面51よりも上方に位置している。
図6及び図7に示すように、ブレーキペダル5と解除ペダル6とは、左右方向において少なくとも一部が同じ位置に位置している。本実施形態では、左右方向において、解除踏面61はブレーキ踏面51に含まれる。言い換えると、ブレーキ踏面51の幅(左右方向の長さ)は、解除踏面61の幅よりも長く、ブレーキ踏面51の幅内に解除踏面61が位置している。
本実施形態においては、下方に踏まれるブレーキペダル5と、下方に踏まれる解除ペダル6とを備えているため、ブレーキを解除するのにペダルを下から蹴り上げる必要がない。また、左右方向におけるブレーキペダル5及び解除ペダル6の配置領域が小さくてすむ。
ブレーキ踏面51の台部2の後端縁より後方に突出する部分がブレーキ露出踏面52となり、解除踏面61の台部2の後端縁より後方に突出する部分がそれぞれ解除露出踏面62となるものである。すなわち、ブレーキ露出踏面52は、平面視において、台部2の後端縁よりも後方に露出しているブレーキ踏面51の部分であり、解除露出踏面62は、平面視において、台部2の後端縁よりも後方に露出している解除踏面61の部分である。
図6に示すように、解除状態(図3参照)においては、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53は、解除露出踏面62の前後長さ65よりも長い。なお、ここでいう前後長さ53及び前後長さ65は、それぞれブレーキ露出踏面52及び解除露出踏面62の平面視における前後長さである。このように、解除状態においては、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53が解除露出踏面62の前後長さ65よりも長いため、ブレーキ露出踏面52を踏みやすい。
また、解除状態において、ブレーキ踏面51の面方向は、解除踏面61の面方向よりも水平に近い。これにより、解除状態において、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53を解除露出踏面62の前後長さ65よりも長くしやすい。また、解除状態において、ブレーキ露出踏面52を踏みやすい。
また、図7に示すように、ブレーキ状態(図4参照)においては、解除露出踏面62の前後長さ65は、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53よりも長い。このように、ブレーキ状態においては、解除露出踏面62の前後長さ65がブレーキ露出踏面52の前後長さ53よりも長いため、解除露出踏面62を踏みやすい。
また、ブレーキ状態において、解除踏面61の面方向は、ブレーキ踏面51の面方向よりも水平に近い。これにより、ブレーキ状態において、解除露出踏面62の前後長さ65がブレーキ露出踏面52の前後長さ53よりも長くしやすい。また、ブレーキ状態において、解除露出踏面62を踏みやすい。
次に、変形例について説明する。
台部2の形状は、平面視正方形状であってもよいし、また、平面視矩形状でなくてもよく、特に限定されない。また、台部2及び台車1の形状は、左右対称でなくてもよいし、前後対称でなくてもよい。台部2の大きさは、特に限定されない。
台部2は、全て樹脂により形成されてもよいし、台部2の主な部分が樹脂により形成され、残りの部分が樹脂以外の材料により形成されてもよい。また、台部2の全てが樹脂以外の金属等の材料により形成されてもよい。
台部2は、全体が一体に形成されなくてもよい。例えば、台部2は、複数の辺部材と、複数の辺部材を連結するコーナー部材と、が組み合わされて構成されてもよい。
前側のキャスター3の回転軸の方向が転換不能であってもよく、後側のキャスター3の回転軸の方向が転換可能であってもよい。台部2においてキャスター3が設けられる位置や設けられるキャスター3の個数は限定されない。
ハンドル11は、台部2に対して起立する使用状態と台部2の上面に沿って倒伏する収納状態との間で切り替え可能に設けられなくてもよい。また、ハンドル11は、台車1に設けられなくてもよい。
前側のキャスター3及び後側のキャスター3は、上述したものに限定されず、公知の様々なキャスターが適宜利用可能である。
ブレーキ部材7は、キャスター3の側面よりキャスター3の開口や凹み等に挿入されてキャスター3の回転を規制するものであってもよい。
ブレーキペダル5の形状は特に限定されない。また、ブレーキペダル5は、ブレーキレバー50とは別体に製造された後でブレーキレバー50に取り付けられてもよいし、ブレーキレバー50と一体に製造されてもよい。
解除ペダル6の形状は特に限定されない。また、解除ペダル6は、解除レバー60とは別体に製造された後で解除レバー60に取り付けられてもよいし、解除レバー60と一体に製造されてもよい。
ブレーキ踏面51と解除踏面61とは、左右方向において同じ位置に位置しないように、左右方向に異なる位置に配置されてもよい。
以上、述べた実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様の台車1は、台部2と、台部2の下側に設けられるキャスター3と、ブレーキ部材7と、ブレーキペダル5と、解除ペダル6と、を備える。ブレーキペダル5は、下方に踏まれると、ブレーキ部材7をキャスター3に押し付けてブレーキ状態とする。解除ペダル6は、下方に踏まれると、ブレーキ部材7をキャスター3から離間させて、ブレーキ状態を解除して解除状態とする。ブレーキ状態及び解除状態において、解除ペダル6の踏面となる解除踏面61はブレーキペダル5の踏面となるブレーキ踏面51よりも上方に位置している。
第1の態様によれば、下方に踏まれるブレーキペダル5と、下方に踏まれる解除ペダル6とを備えているため、ブレーキを解除するのにペダルを下から蹴り上げる必要がない。
第2の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、ブレーキ踏面51と解除踏面61とは、左右方向において少なくとも一部が同じ位置に位置している。
第2の態様によれば、左右方向におけるブレーキペダル5及び解除ペダル6の配置領域が小さくてすむ。
第3の態様では、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、前後方向を規定し、ブレーキ踏面51及び解除踏面61は、台部2の後端縁より突出する部分がそれぞれブレーキ露出踏面52及び解除露出踏面62となるものである。解除状態において、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53は、解除露出踏面62の前後長さ65よりも長い。ブレーキ状態において、解除露出踏面62の前後長さ65は、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53よりも長い。
第3の態様によれば、解除状態においては、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53が解除露出踏面62の前後長さ65よりも長いため、ブレーキ露出踏面52を踏みやすく、ブレーキ状態においては、解除露出踏面62の前後長さ65がブレーキ露出踏面52の前後長さ53よりも長いため、解除露出踏面62を踏みやすい。
第4の態様では、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、解除状態において、ブレーキ踏面51の面方向は、解除踏面61の面方向よりも水平に近い。ブレーキ状態において、解除踏面61の面方向は、ブレーキ踏面51の面方向よりも水平に近い。
第4の態様によれば、解除状態において、ブレーキ露出踏面52の前後長さ53を解除露出踏面62の前後長さ65よりも長くしやすく、ブレーキ露出踏面52を踏みやすい。また、ブレーキ状態において、解除露出踏面62の前後長さ65がブレーキ露出踏面52の前後長さ53よりも長くしやすく、解除露出踏面62を踏みやすい。
第5の態様では、第1~第4のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、台車1は、ブレーキペダル軸41と、解除ペダル軸42と、第1リンク部材43と、第1リンク軸44と、第2リンク部材45と、第2リンク軸46と、ばね部材と、を備える。ブレーキペダル軸41は、ブレーキペダル5の回転中心となりブレーキペダル5を台部2に対して回転自在となるように支持する。解除ペダル軸42は、解除ペダル6の回転中心となり解除ペダル6を台部2に対して回転自在となるように支持する。第1リンク軸44は、第1リンク部材43の回転中心となり第1リンク部材43を台部2に対して回転自在となるように支持する。第2リンク部材45は、第1リンク部材43に回転自在に連結される。第2リンク軸46は、第2リンク部材の回転中心となり第2リンク部材をブレーキペダル5に対して回転自在となるように支持する。ばね部材は、第2リンク軸46と解除ペダル6とを連結する。解除ペダル6は、ブレーキ状態にて解除踏面61を踏まれた際にブレーキペダル5を押す押し部64を有する。
第5の態様によれば、ブレーキペダル5を踏まなくてもブレーキ状態を維持することができる。
1 台車
10 ブレーキ機構
11 ハンドル
12 取付部材
2 台部
20 凹部
21 外周リブ
22 補強リブ
23 主軸保持部材
24 ペダル保持部材
241 取付片
242 垂下片
25 後端辺
26 凹部
3 キャスター
30 支持部材
31 取付部
32 支持部
4 ブレーキ部
40 主軸
41 ブレーキペダル軸
42 解除ペダル軸
43 第1リンク部材
44 第1リンク軸
45 第2リンク部材
46 第2リンク軸
47 第1付勢部材
48 第2付勢部材
5 ブレーキペダル
50 ブレーキレバー
51 ブレーキ踏面
52 ブレーキ露出踏面
53 前後長さ
6 解除ペダル
60 解除レバー
61 解除踏面
62 解除露出踏面
64 押し部
65 前後長さ
7 ブレーキ部材
70 ブレーキ部材保持部
10 ブレーキ機構
11 ハンドル
12 取付部材
2 台部
20 凹部
21 外周リブ
22 補強リブ
23 主軸保持部材
24 ペダル保持部材
241 取付片
242 垂下片
25 後端辺
26 凹部
3 キャスター
30 支持部材
31 取付部
32 支持部
4 ブレーキ部
40 主軸
41 ブレーキペダル軸
42 解除ペダル軸
43 第1リンク部材
44 第1リンク軸
45 第2リンク部材
46 第2リンク軸
47 第1付勢部材
48 第2付勢部材
5 ブレーキペダル
50 ブレーキレバー
51 ブレーキ踏面
52 ブレーキ露出踏面
53 前後長さ
6 解除ペダル
60 解除レバー
61 解除踏面
62 解除露出踏面
64 押し部
65 前後長さ
7 ブレーキ部材
70 ブレーキ部材保持部
Claims (5)
- 台部と、
前記台部の下側に設けられるキャスターと、
ブレーキ部材と、
下方に踏まれると、前記ブレーキ部材を前記キャスターに押し付けてブレーキ状態とするブレーキペダルと、
下方に踏まれると、前記ブレーキ部材を前記キャスターから離間させて、前記ブレーキ状態を解除して解除状態とする解除ペダルと、を備える台車であって、
前記ブレーキ状態及び前記解除状態において、前記解除ペダルの踏面となる解除踏面は前記ブレーキペダルの踏面となるブレーキ踏面よりも上方に位置している
ことを特徴とする台車。 - 前記ブレーキ踏面と前記解除踏面とは、左右方向において少なくとも一部が同じ位置に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の台車。 - 前後方向を規定し、
前記ブレーキ踏面及び前記解除踏面は、前記台部の後端縁より突出する部分がそれぞれブレーキ露出踏面及び解除露出踏面となるものであり、
前記解除状態において、前記ブレーキ露出踏面の前後長さは、前記解除露出踏面の前後長さよりも長く、
前記ブレーキ状態において、前記解除露出踏面の前後長さは、前記ブレーキ露出踏面の前後長さよりも長い
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の台車。 - 前記解除状態において、前記ブレーキ踏面の面方向は、前記解除踏面の面方向よりも水平に近く、
前記ブレーキ状態において、前記解除踏面の面方向は、前記ブレーキ踏面の面方向よりも水平に近い
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の台車。 - 前記ブレーキペダルの回転中心となり前記ブレーキペダルを前記台部に対して回転自在となるように支持するブレーキペダル軸と、
前記解除ペダルの回転中心となり前記解除ペダルを前記台部に対して回転自在となるように支持する解除ペダル軸と、
第1リンク部材と、
前記1リンク部材の回転中心となり前記第1リンク部材を前記台部に対して回転自在となるように支持する第1リンク軸と、
前記第1リンク部材に回転自在に連結される第2リンク部材と、
前記第2リンク部材の回転中心となり前記第2リンク部材を前記ブレーキペダルに対して回転自在となるように支持する第2リンク軸と、
前記第2リンク軸と前記解除ペダルとを連結するばね部材と、を備え、
前記解除ペダルは、前記ブレーキ状態にて前記解除踏面を踏まれた際に前記ブレーキペダルを押す押し部を有する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021114572A JP2023010441A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021114572A JP2023010441A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023010441A true JP2023010441A (ja) | 2023-01-20 |
Family
ID=85118464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021114572A Pending JP2023010441A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023010441A (ja) |
-
2021
- 2021-07-09 JP JP2021114572A patent/JP2023010441A/ja active Pending
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