JP5812792B2 - リフトアップキャスター - Google Patents

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Description

本発明は、リフトアップキャスターに関し、特に、鞄などに取り付けて、非走行時にはキャスターをリフトアップしてブレーキをかけるリフトアップキャスターに関するものである。
従来、旅行鞄などに取り付けるキャスターには、非走行時にキャスターが動かないように、車輪を抑えて止めるブレーキが装備されている。また、家具などに取り付けるキャスターには、接地部材で車輪を持ち上げるリフトアップブレーキも用いられている。リフトアップブレーキは車輪を固定して止めるストッパーではなく、キャスターをジャッキアップさせてタイヤを地面から離れさせ、タイヤが空転するようにしてストップをかける方式のストッパーである。
リフトアップブレーキは、足のつま先などで操作するレバーとリンクやカムなどで接地部材を駆動して、車輪を床から持ち上げて、家具などを動かないように固定する。ジャッキアップの機構にカムを用いるものと、リンクを用いてジャッキアップさせるものがある。手元で操作してワイヤーやリンクなどを介して駆動する形式のものもある。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつかあげる。
特許文献1に開示された「ストッパー付きキャスター」は、安定で操作が簡便なものである。図9(a)に示すように、ストッパー付きキャスターを、被装着体である家具類等に、取付け軸で装着する。キャスター本体部材を、取付け軸に対して旋回可能に設ける。キャスター本体部材に対して上下に変位可能なストッパー部材を、取付け軸の直下位置に配する。ストッパー部材の上下変位動作時に、転動車輪を保持したキャスター本体部材がふらつくことのないように、ストッパー部材を設ける。操作レバーで、ストッパー部材を上下変位させて、キャスターの停止固定と解除とを行う。作用力変換機構は、操作レバーの動作に応動して、ストッパー部材に対して上下変位力だけを作用させる。
特許文献2に開示された「遠隔操作ストッパー付旋回キャスター」は、ストッパーの掛け外しが楽にできるようにしたものである。図9(b)に示すように、旋回自在キャスターの旋回軸に、作動軸が通る貫通穴を設けて、楽な姿勢で、遠隔操作でフレーム内のストッパーの掛け外しを行う。鞄等において、二箇所は従来のストッパー無し旋回キャスターを設ける。他の二箇所は、ストッパー付キャスターを取り付ける。
特許文献3に開示された「キャスターの制動装置」は、キャスターの移動停止のための操作力を小さくして、操作を楽にできるようにしたものである。図9(c)に示すように、キャスター本体部は、車輪を回転可能に保持する。床面に対して接離するように、ストッパーを昇降可能にキャスター本体に設ける。付勢手段で、ストッパーを常時床面側へ付勢する。ストッパーを昇降操作する操作手段で、付勢手段の付勢力に抗してストッパーを上昇させる。付勢手段の付勢力により、ストッパーを床面に圧接させる。
特許文献4に開示された「キャスター付支持脚装置」は、支持脚の一部をアジャスターとして機能させるものである。図9(d)に示すように、キャスターは、ハウジングから垂下された支持脚本体に回転可能に外嵌された筒体を有する。ペダルは、上昇位置と下降位置との間で回動可能である。突出片が、ペダルの底面から突出している。ストッパー部材は、車輪を浮かせて重量物の移動を阻止する。支持棒材は、ストッパー部材の上面から延設され、開口部を通して支持脚本体内に挿入されている。連結部材は、ストッパー部材及び支持棒材をペダルの回動に従って昇降させる。スプリングは、支持棒材の周囲に配置され、連結部材の底面を上方に付勢する。雄ネジ部が、支持棒材の先端側周面に形成されている。雌ネジ部は、連結部材に形成され、雄ネジ部が螺合する。
特許文献5に開示された「キャスター」は、リフターを備え、小型で部品数が少ないものである。図9(e)に示すように、リフターは、キャスターベースに上下動可能に組み合わされる。下降終了位置で、キャスターベースを持ち上げて、車輪に代わって荷重を受ける。レバーは、操作部と、リフターに回動可能に組み付けられた作用部と、キャスターベースに設けられたガイド部に支持される支点部とを備えている。レバーの操作部の押し込みにより、支点部をガイド部の一方端部に向けて摺動させながら、作用部によりリフターの下降がなされる。下降終了位置において、荷重により、ガイド部の一方端部に支点部を保持させるようにしてある。
特許文献6に開示された「リフトロック式双輪キャスター」は、コストを削減し、レバーの操作性を向上させたものである。図9(f)に示すように、レバーの左フランジ部を、キャスター本体の左側面の左側に配置する。右フランジ部を、右側面の右側に配置する。車軸を、左フランジ部の車軸収容穴に挿入し、キャスター本体の車軸収容穴に挿入し、右フランジ部の車軸収容穴に挿入する。ストッパーの突出時に、左フランジ部の高カム部が、ストッパーの左側壁部の上側表面の高カム当接部に当接する。右フランジ部の高カム部が、右側壁部の上側表面の高カム当接部に当接する。ストッパーの格納時に、左フランジ部の低カム部が、上側表面の低カム当接部に当接する。右フランジ部の低カム部が、上側表面の低カム当接部に当接する。
特許文献7に開示された「キャスター」は、簡単な構造で、リフターの下降状態を容易に解除できるようにしたものである。図9(g)に示すように、リフターは、キャスターベースに上下動可能に組み合わされ、下降終了位置で、キャスターベースを持ち上げて、車輪に代わって荷重を受ける。第一レバーは、操作部の押し下げ操作により、リフターを下降させる。第一レバーの押し下げ操作により、第一レバーの一部に突き当てられて、押し下げられた第一レバーの操作部よりも上方に位置される操作端を、第一レバーの操作部側に移動させる。第二レバーは、移動前の位置に向けた操作端の移動操作により、第一レバーを押し下げ、操作前の位置に向けて復動させる。
特開2000-085307号公報 特開2007-099025号公報 特開2008-120254号公報 特開2010-076471号公報 特開2010-111160号公報 特開2010-184567号公報 特開2010-253974号公報
しかし、従来のリフトアップブレーキでは、次のような問題がある。鞄に取り付けた場合に、ブレーキを解除しない限り、鞄を動かすことができない。鞄を止めてあった状態から急に動かす必要が生じた場合であっても、すぐには鞄を動かすことができない。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、リフトアップブレーキを解除しなくても鞄を動かすことができるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明では、鞄用リフトアップキャスターを、鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する基盤と、旋回軸受けと車軸とを有する車輪支持部材と、車軸の両側に取り付ける2つの車輪と、操作レバーと、接地部材と、駆動部材とを具備する構成とし、鞄用リフトアップキャスターの駆動部材に、リンクと、バネとを備え、収納状態において、操作レバーとリンクと接地部材が上側に安定に保持され、突出状態において、操作レバーとリンクと接地部材が下側に安定に保持されるように、バネの弾力により付勢し、接地部材の突出状態において、車軸の中心位置より車輪の進行方向の後ろ側に突出し、旋回軸が進行方向側に30度以上傾いた場合に車輪が接地することで接地状態でなくなるように突出長さを制限した。
また、鞄用リフトアップキャスターを、鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する基盤と、旋回軸受けと車軸とを有する車輪支持部材と、車軸の両側に取り付ける2つの車輪と、ワイヤーと梃子を介して遠隔操作されるロッドと、接地部材と、バネとを具備する構成とし、収納状態では、接地部材がバネの弾力により付勢されて上側に安定に保持され、突出状態では、接地部材がバネの弾力に抗してロッドに押されて下側に安定に保持され、接地部材は、突出状態において、車軸の中心位置より車輪の進行方向の後ろ側に突出し、旋回軸が進行方向側に30度以上傾いた場合に車輪が接地することで接地状態でなくなるように突出長さを制限した。さらに、これらの鞄用リフトアップキャスターを、鞄の引き手側に2つ取り付け、引き手と反対側にブレーキの無いキャスターを2つ取り付けた。
上記のように構成したことにより、リフトアップブレーキを解除しなくても鞄を動かすことができる。
本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態の概念図である。 本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態の分解斜視図である。 本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の概念図である。 本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の分解斜視図である。 本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターの状態遷移を示す断面図と概念図である。 本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターをブレーキ状態で立てたときと傾けたときの概念図である。 本発明の実施例2におけるワイヤーで操作する鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態の概念図である。 本発明の実施例2におけるワイヤーで操作する鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の概念図である。 従来のリフトアップキャスターの概念図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1は、操作レバーとリンクと接地部材がバネの弾力により付勢されて、収納状態か突出状態のいずれかに安定に保持され、突出状態で旋回軸が30度以上傾いた場合に、車輪が接地することで接地状態でなくなるように、接地部材の突出長さを制限した鞄用リフトアップキャスターである。
図1に、鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態の概念図を示す。図2に、鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態の斜視図を示す。図3に、鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の概念図を示す。図4に、鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の斜視図を示す。図5に、状態遷移の概念図を示す。図6に、ブレーキ状態で傾けた状態を示す。
図1〜図6において、基盤1は、鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する部材である。車輪支持部材2は、旋回軸受けと車軸とを有し、車輪を支持する部材である。旋回軸3は、車輪が旋回するように保持する中心軸である。車軸4は、車輪が回転するように保持する中心軸である。車輪5は、タイヤとリムからなる回転接地部材である。操作レバー6は、足のつま先などでリフトアップブレーキを操作するための梃子である。接地部材7は、床に接触することで車輪を持ち上げてブレーキを掛けるための部材である。リンク8は、操作レバーの力を接地部材に伝えるための部材である。バネ9は、接地部材を収納方向に付勢して、収納状態と突出状態とに安定に保持する弾性部材である。支点10は、操作レバーを車輪支持部材に回動可能に保持する枢軸である。作用点11は、操作レバーの力をリンクに伝えるために回動可能に結合する枢軸である。操作部12は、操作レバーを足のつま先などで操作するための端部である。結合部13は、リンクの力を接地部材に伝えるために回動可能に結合する枢軸である。
上記のように構成された本発明の実施例1における鞄用リフトアップキャスターの機能と動作を説明する。最初に、鞄用リフトアップキャスターの概要を説明する。鞄用リフトアップキャスターは、基盤と、車輪支持部材と、2つの車輪と、操作レバーと、接地部材と、駆動部材とを具備する。基盤は、鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する。車輪支持部材は、旋回軸受けと車軸とを有する。2つの車輪は、車軸の両側に取り付けられる。鞄用リフトアップキャスターの駆動部材はリンクとバネとを備え、バネの弾力により付勢され、収納状態(走行状態)において、操作レバーとリンクと接地部材が上側に安定に保持される。突出状態(ブレーキ状態)において、操作レバーとリンクと接地部材が下側に安定に保持される。接地部材の突出状態において、車軸の中心位置より車輪の進行方向の後ろ側に突出し、旋回軸が進行方向側に30度以上傾いた場合に、車輪が接地することで接地状態でなくなるように、突出長さが制限されている。このように構成したことにより、リフトアップブレーキを解除しなくても鞄を動かすことができる。
次に、図1を参照しながら、鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態を説明する。図1(a)に、側面図を示す。操作レバー6の操作部12は、ほぼ45度の上方向を向いている。図1(b)に、正面図を示す。2つの車輪5の間にリフトアップブレーキが装備されている。図1(c)に、平面図を示す。図1(d)に、断面図を示す。基盤1に旋回軸3を介して旋回可能に結合された車輪支持部材2は、車輪5と操作レバー6と接地部材7を回動可能に保持している。接地部材7は、車輪支持部材2に上下スライド移動可能に保持されていて、バネで上方向に付勢されている。操作レバー6は、支点10が車輪支持部材2に回動可能に保持されている。中央部の作用点11が、リンク8に回動可能に結合されている。他端は操作部12となっている。リンク8の他端は、接地部材7に回動可能に結合されている。接地部材7は、バネで上方向に付勢されていて、収納状態となっている。操作レバー6の支点10と作用点11を結ぶ線とリンク8は、逆「く」の字状態になって上方向に付勢されている。
次に、図2を参照しながら、鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態の詳細を説明する。図2(a)に側面図を示す。図2(b)は、図2(a)から旋回軸3と車輪支持部材2を除いた図である。接地部材7がバネ9で上方向に付勢されている。操作レバー6とリンク8は、逆「く」の字状態になって保持されている。図2(c)に斜視図を示す。図2(d)は、図2(c)から基盤1と旋回軸3と車軸4と車輪5を除いた図である。図2(e)は、図2(d)から車輪支持部材2を除いた図である。図2(f)は、図2(d)を別方向から見た図である。図2(g)は、図2(f)から操作レバー6を除いた図である。図2(h)は、図2(g)からリンク8を除いた図である。図2(i)は、図2(h)から接地部材7を除いた図である。
次に、図3を参照しながら、鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態を説明する。図3(a)に、側面図を示す。操作レバー6の操作部12は、ほぼ30度だけ下方向を向いている。図3(b)に、正面図を示す。接地部材7は、2つの車輪5の間の下方向にある。図3(c)に、平面図を示す。図3(d)に、断面図を示す。操作レバー6の操作部12を下方向に押すと、リンク8も下方向に押されて、接地部材7も下方向に押されてスライドする。接地部材7が最大下降状態となったとき、リンク8と操作レバー6は直線状態になる。この状態から、さらに操作レバー6の操作部12を下方向に押すと、リンク8と操作レバー6の結合部である作用点11がバネの最大伸張位置を越える方向に押されて、操作レバー6とリンク8は「く」の字状態になり、リンク8が上方向に押されるようになる。この状態で操作レバー6の回転限界に達して、接地部材7の突出状態がバネの収縮力で安定に保持される。接地部材7が床を押しており、車輪5は浮き上がっている。
次に、図4を参照しながら、鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の詳細を説明する。図4(a)に基盤1を除いた側面図を示す。図4(b)は、図4(a)から旋回軸3と車輪支持部材2を除いた図である。図4(c)に斜視図を示す。図4(d)は、図4(c)から基盤1と旋回軸3と車軸4と車輪5を除いた図である。図4(e)は、図4(d)から車輪支持部材2を除いた図である。図4(f)は、図4(d)を別方向から見た図である。図4(g)は、図4(f)から操作レバー6を除いた図である。図4(h)は、図4(g)からリンク8を除いた図である。図4(i)は、図4(h)から接地部材7を除いた図である。接地部材7がバネ9で上方向に付勢されている。操作レバー6とリンク8は、「く」の字状態になって保持されている。
次に、図5を参照しながら、リフトアップブレーキの状態遷移について説明する。図5(a)に、収納状態(走行状態)のリフトアップブレーキの断面を示す。図5(b)、(c)に、中間状態のリフトアップブレーキの断面を示す。図5(d)に、伸張状態のリフトアップブレーキの断面を示す。図5(e)に、突出状態(ブレーキ状態)のリフトアップブレーキの断面を示す。図5(f)に、収納状態(走行状態)のリフトアップブレーキの概念図を示す。操作レバー6とリンク8と接地部材7は、すべて最も上にあがっている。図5(g)に、操作部12を押して、操作レバー6を少し下げた状態を示す。支点10は動かず、作用点11が少し左下に下がる。リンク8は少し立ち上がった状態になり、少し下がる。結合部13が少し押し下げられて、接地部材7も少し下がる。
図5(f)と(g)の状態では、支点10と作用点11と結合部13は、逆「く」の字状態に
なっている。さらに操作部12を押すと、図5(h)に示すように、支点10と作用点11と結
合部13が一直線になり、バネ9が最も伸びた状態になる。さらに操作部12を押すと、図5
(i)に示すように、支点10と作用点11と結合部13は「く」の字状態になる。このとき、
バネ9は少し縮み、接地部材7は少しあがる。操作レバー6は回転限界に達して、この状
態で安定に保持され、突出状態(ブレーキ状態)になる。操作部12を上方向に引くと、収
納状態(走行状態)に戻すことができる。
次に、図6を参照しながら、2輪走行について説明する。図6に、鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態の図を示す。図6(a)は、鞄を立てた状態におけるリフトアップキャスターの図である。リフトアップブレーキが接地していて、ブレーキが掛かっている。接地部材7は、車輪5の接地位置より右側で接地するようになっている。すなわち、キャスターの進行方向を前方とすると、車軸4の中心位置の後ろ側で接地している。しかも、接地部材の突出長さが制限されているので、キャスターが進行方向に30度傾いただけで、車輪5が接地するようになる。図6(b)は、鞄を傾けた状態におけるリフトアップキャスターの図である。車輪5が接地していて、リフトアップブレーキが浮いているので、走行可能である。
図6(c)に、鞄用リフトアップキャスターを装備した鞄の側面図を示す。図6(d)に、鞄の下面図を示す。旅行鞄に4つのキャスターを設けてある。引き手側にリフトアップブレーキを設けた2つのキャスターを用いる。反対側にブレーキの無いキャスターを用いる。ブレーキを掛けない状態では、4輪とも自由に動けるので、4輪または2輪で走行できる。ブレーキを掛けた状態では、4輪では走行できない。しかし、図6(e)に示すように、引き手を引いて鞄を30度以上傾けると、車輪が接地して動けるようになるので、2輪で走行できる。
上記のように、本発明の実施例1では、鞄用リフトアップキャスターを、操作レバーとリンクと接地部材がバネの弾力により付勢されて、収納状態か突出状態のいずれかに安定に保持され、突出状態で旋回軸が30度以上傾いた場合に、車輪が接地することで接地状態でなくなるように、接地部材の突出長さを制限した構成としたので、リフトアップブレーキを解除しなくても鞄を動かすことができる。
本発明の実施例2は、バネの弾力により付勢されて収納状態にある接地部材が、ロッドに押されて突出状態にされてブレーキがかかり、突出状態で旋回軸が30度以上傾いた場合に、車輪が接地することで接地状態でなくなるように、接地部材の突出長さを制限した鞄用リフトアップキャスターである。
図7と図8において、ロッド14は、接地部材を押す部材である。鞄の引き手などの手元でブレーキハンドルが操作されると、図7(k)と図8(k)に示すように、ワイヤーを介して梃子の一端が引かれ、梃子の他端でロッドが押されて、キャスターのブレーキが突出状態になる。遠隔操作のブレーキハンドルは、ブレーキ状態で安定にロックされるようになっている。ロッドを操作する機構は周知のものであるので、詳細な説明は省略する。接地部材15は、バネにより上方向に付勢されており、ロッドに押されて接地してブレーキを掛ける部材である。支点16は、接地部材を回動可能に車輪支持部材に支持する枢軸である。その他の部分は、実施例1と同様である。
上記のように構成された本発明の実施例2における鞄用リフトアップキャスターの機能と動作を説明する。最初に、鞄用リフトアップキャスターの概要を説明する。鞄用リフトアップキャスターは、基盤と、車輪支持部材と、2つの車輪と、ワイヤーと梃子を介して遠隔操作されるロッドと、接地部材と、バネとを具備する。基盤は、鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する。車輪支持部材は、旋回軸受けと車軸とを有する。2つの車輪は、車軸の両側に取り付けられる。接地部材がバネの弾力により付勢され、収納状態(走行状態)において、上側に安定に保持される。ロッドで接地部材が下側に押されると、突出状態(ブレーキ状態)になる。接地部材の突出状態において、車軸の中心位置より車輪の進行方向の後ろ側に突出し、旋回軸が進行方向側に30度以上傾いた場合に、車輪が接地することで接地状態でなくなるように、突出長さが制限されている。このように構成したことにより、リフトアップブレーキを解除しなくても鞄を動かすことができる。
次に、図7を参照しながら、鞄用リフトアップキャスターの走行可能状態を説明する。図7(a)に、側面図を示す。図7(b)に、正面図を示す。2つの車輪5の間にリフトアップブレーキが装備されている。図7(c)に、平面図を示す。図7(d)に、断面図を示す。基盤1に旋回軸3を介して旋回可能に結合された車輪支持部材2は、車輪5と接地部材15を回動可能に保持している。接地部材15は、車輪支持部材2に上下回動可能に保持されていて、バネ9で上方向に付勢されていて、収納状態となっている。ロッド14は、旋回軸3の内部を通って接地部材15に至って当接している。
図7(e)に側面図を示す。図7(e)は、図7(a)から基盤1と手前の車輪5を除いた図である。図7(f)は、図7(e)から車輪支持部材2を除いた図である。接地部材15がバネ9で上方向に付勢されている。図7(g)に斜視図を示す。図7(h)は、図7(g)から基盤1と車軸4と車輪5を除いた図である。図7(i)は、図7(h)から車輪支持部材2を除いた図である。図7(j)は、図7(h)を別方向から見た図である。
次に、図8を参照しながら、鞄用リフトアップキャスターのブレーキ状態を説明する。図8(a)に、側面図を示す。図8(b)に、正面図を示す。図8(c)に、平面図を示す。図8(d)に、断面図を示す。接地部材15は、バネ9の弾力に抗してロッド14で押されて、突出状態となっている。図8(e)に側面図を示す。図8(e)は、図8(a)から基盤1と手前の車輪5を除いた図である。図8(f)は、図8(e)から車輪支持部材2を除いた図である。接地部材15がロッドで下方向に押されている。図8(g)に斜視図を示す。図8(h)は、図8(g)から基盤1と車軸4と車輪5を除いた図である。図8(i)は、図8(h)から車輪支持部材2を除いた図である。図8(j)は、図8(h)を別方向から見た図である。
このような鞄用リフトアップキャスターを、図6と同様に鞄に取り付ければ、実施例1の鞄用リフトアップキャスターと同様に、ブレーキ状態でも30度傾けるだけで走行させることができる。
上記のように、本発明の実施例2では、鞄用リフトアップキャスターを、バネの弾力により付勢されて収納状態にある接地部材が、ロッドに押されて突出状態にされてブレーキがかかり、突出状態で旋回軸が30度以上傾いた場合に、車輪が接地することで接地状態でなくなるように、接地部材の突出長さを制限した構成としたので、リフトアップブレーキを解除しなくても鞄を動かすことができる。
本発明の鞄用リフトアップキャスターは、旅行鞄などのキャスターとして最適である。
1 基盤
2 車輪支持部材
3 旋回軸
4 車軸
5 車輪
6 操作レバー
7 接地部材
8 リンク
9 バネ
10 支点
11 作用点
12 操作部
13 結合部
14 ロッド
15 接地部材
16 支点

Claims (3)

  1. 鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する基盤と、旋回軸受けと車軸とを有する
    車輪支持部材と、車軸の両側に取り付ける2つの車輪と、操作レバーと、接地部材と、駆
    動部材とを具備する鞄用リフトアップキャスターにおいて、前記駆動部材は、リンクと、
    バネとを備え、収納状態において、操作レバーとリンクと接地部材が上側に安定に保持さ
    れ、突出状態において、操作レバーとリンクと接地部材が下側に安定に保持されるように
    、バネの弾力により付勢されており、前記接地部材は、突出状態において、車軸の中心位
    置より車輪の進行方向の後ろ側に突出し、旋回軸が進行方向側に30度以上傾いた場合に
    車輪が接地することで接地状態でなくなるように突出長さが前記操作レバーと前記リンク
    の長さにより制限されていることを特徴とする鞄用リフトアップキャスター。
  2. 鞄に取り付けるための取付手段と旋回軸とを有する基盤と、旋回軸受けと車軸とを有する
    車輪支持部材と、車軸の両側に取り付ける2つの車輪と、ワイヤーと梃子を介して遠隔操
    作されるロッドと、接地部材と、バネとを具備する鞄用リフトアップキャスターにおいて
    、収納状態では、前記接地部材がバネの弾力により付勢されて上側に安定に保持され、突
    出状態では、前記接地部材がバネの弾力に抗してロッドに押されて下側に安定に保持され
    、前記接地部材は、突出状態において、車軸の中心位置より車輪の進行方向の後ろ側に突
    出し、旋回軸が進行方向側に30度以上傾いた場合に車輪が接地することで接地状態でな
    くなるように突出長さが前記梃子と前記ロッドの長さにより制限されていることを特徴と
    する鞄用リフトアップキャスター。
  3. 請求項1または2記載の鞄用リフトアップキャスターを備えたリフトアップキャスター付
    鞄であって、前記鞄用リフトアップキャスターを鞄の引き手側に2つ取り付け、引き手と
    反対側にブレーキの無いキャスターを2つ取り付けたことを特徴とするリフトアップキャ
    スター付鞄。
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