JP6026989B2 - 足踏み式アシスト付き運搬用台車 - Google Patents

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Description

本発明は、荷台の一端にハンドルが折り畳み可能に配設された運搬用台車に係り、特に、足踏み式のアシスト機構部が設けられた足踏み式アシスト付き運搬用台車に関する。
荷台の一端にハンドルが折り畳み可能に配設された運搬用台車は、工場や倉庫などにおいて荷物の運搬で使用されると共に、最近は民間の運送業者(配送業者)が街中で使用している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−979号公報
しかし、前述の特許文献1に記載の従来の運搬用台車では、作業者が荷台に荷物を載せた後、ハンドルを押して運搬用台車を移動させて運搬するため、荷台に載せた荷物の重量が重い場合、運搬用台車の走行開始時における作業者の負担がとても大きい、という問題がある。
特に、最近、都心部では、街中の路上で運送業者が運搬用台車を押して荷物を配達する光景が数多く見られる。しかしながら、街中の路上は、工場や倉庫内の床面と異なり、アスファルトで摩擦係数が高いと共に、段差や、斜面が多いため、運搬用台車の走行開始時における作業者の負担がとても大きかった。そのため、女性や年配者などの力の弱い作業者の場合、負担がとても大きく、また負担が軽くなるように荷物の量を減らすと作業効率が悪化するという問題が出てくる。
その一方、台車にモータやバッテリ等を搭載することも考えられるが、コストが増大するという新たな問題が発生する。
そこで、本発明はこのような問題に着目してなされたもので、モータやバッテリ等を搭載することなく簡単にアシストして走行開始時等における作業者の負担を軽減することができるアシスト付きの足踏み式アシスト付き運搬用台車を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の足踏み式アシスト付き運搬用台車は、上面に荷物が載置可能な荷台と、前記荷台の後方側に設けられたハンドルと、前記荷台の裏側の前方側に前輪支持部を介して設けられた前輪と、前記荷台の裏側の後方側に後輪支持部を介して設けられた後輪と、前記荷台の裏側の後方側に設けられ、足踏み部を作業者が踏んだ際の踏み力を係合部を介して前記後輪に伝達してその踏み力によって前記後輪を回転させて当該台車を前方へ走行させる足踏み式アシスト機構部と、を有する足踏み式アシスト付き運搬用台車であって、前記足踏み式アシスト機構部は、先端側が前記後輪支持部に対し第1回動軸部を中心に回動可能に支持される一方、後端側に前記足踏み部が設けられた足踏み部支持板と、先端側に前記後輪に係合して前記後輪を回転させる前記係合部が設けられている一方、後端側が前記後輪支持部に対し第2回動軸部を中心に回転可能に支持される作動板と、上端側が前記足踏み部支持板に第3回動軸部を介し回動可能に取り付けられる一方、下端側が前記作動板に第4回動軸部を介し回動可能に取り付けられ、前記足踏み部支持板の上下動を前記作動板に伝達して当該作動板を第2回動軸部を中心に回動させ、その先端側に設けられた前記係合部が前記後輪に係合して回転させるように前記足踏み部支持板の足踏み部を作業者が踏んだ際の踏み力を前記作動板に伝達する伝達板と、とを有することを特徴とする。
ここで、前記足踏み式アシスト機構部には、前記後輪支持部に設けられ前記足踏み部支持板の先端部を回動可能に支持する前記第1回動軸部に上端部が連結される一方、前記作動板における前記第2回動軸部との連結部以外の箇所下端部が連結されたスプリングなどの弾性手段を備えており、その弾性手段は、前記足踏み部支持板の後端側の足踏み部が踏まれて、その足踏み部が下降して前記伝達板が下降することによって前記作動板の先端側を下降させ、前記作動板の先端側に設けられた前記係合部が前記後輪に係合して回転させた際に当該弾性手段の上端部が連結された前記第1回動軸部と当該弾性手段の下端部が連結された前記作動板における前記第2回動軸部との連結部以外の箇所との間の間隔が離れることによって伸び、作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部を踏むのを止めた際にその引張り力によって縮むことにより前記足踏み部支持板と前記作動板とを所定の初期位置に戻すようにするとさらに良い。
また、前記足踏み式アシスト機構部の前記作動板の係合部と第2回動軸部との間の上部には、前記弾性手段の引張り力によって前記足踏み部支持板と前記作動板とが初期位置に戻った際に、前記後輪支持部または前記第1回動軸部等の上下動しない部分に当接する初期位置安定用ストッパ部が設けられており、当該足踏み式アシスト機構部の足踏み部が足で踏まれていない場合、前記初期位置安定用ストッパ部が前記後輪支持部または前記第1回動軸部等の上下動しない部分に当接して当該足踏み式アシスト機構部を初期位置で安定させるとさらに良い。
また、前記足踏み式アシスト機構部の係合部は、作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部を踏まずに、あるいは踏んでいた足を離して前記足踏み部支持板と前記作動板とが所定の初期位置にある場合は、前記後輪に係合してなく、当該後輪は回転自在な状態にあり、作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部を踏み始めると前記後輪に係合して当該後輪を回転させ、作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部をさらに踏み込み、前記足踏み部が最下点に到達すると、前記後輪に対する係合を止めて、当該後輪を回転自在な状態にするとさらに良い。
また、前記足踏み式アシスト機構部の係合部は、前記作動板の先端側に第5回動軸部を介して回動可能に設けられた係合片と、その係合片を前記後輪側に向かって付勢する付勢バネと、その付勢バネによって付勢されている係合片ネジ孔に螺合する調整ネジの下端部が当接して、係合片の所定角度以上の回動を防止する係合片過回動防止ストッパ部とを有し、係合片の取付け角度は、調整ネジを回転させることによって調整可能であるとさらに良い。
また、前記足踏み式アシスト機構部が初期位置にある時から前記足踏み部が最下点に到達するまでの間における前記係合片が前記後輪と係合する部分の接線に対する角度は、90度未満であるとさらに良い。
本発明に係る足踏み式アシスト付き運搬用台車では、荷台の裏側の後方側に足踏み式アシスト機構部を備えており、その足踏み式アシスト機構部は、先端側が後輪支持部に対し第1回動軸部を中心に回動可能に支持される一方、後端側に足踏み部が設けられた足踏み部支持板と、先端側に後輪に係合して後輪を回転させる係合部が設けられている一方、後端側が後輪支持部に対し第2回動軸部を中心に回転可能に支持される作動板と、上端側が足踏み部支持板に第3回動軸部を介し回動可能に取り付けられる一方、下端側が作動板に第4回動軸部を介し回動可能に取り付けられ、足踏み部支持板の上下動を作動板に伝達して当該作動板を第2回動軸部を中心に回動させ、作動板の係合部が後輪に係合して回転させるように作業者が足踏み部支持板を踏んだ際の踏み力を作動板に伝達する伝達板とを有する。
その結果、足踏み部支持板を作業者が踏むと、その際の踏み力が伝達板を介して作動板に伝達され、作動板の係合部が後輪に係合しその踏み力により後輪を回転させて当該台車を前方へ走行させるため、モータやバッテリ等を搭載することなく簡単にアシストできる。その結果、台車停止後、走行開始する際の作業者の負担を軽減することができる。
本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車の正面図である。 本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車の右側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車の足踏み式アシスト機構部の初期状態(足で踏んでいない状態)を示す一部切欠拡大正面図である。 本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車の足踏み式アシスト機構部の足踏み部が踏まれて最下点(下死点)まで下がった状態を示す拡大正面図である。 本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車の足踏み式アシスト機構部の動きや、その係合片が後輪に接触する範囲などを示す拡大正面図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車の足踏み式アシスト機構部において初期状態(足で踏んでいない状態)から足踏み部が踏まれて最下点(下死点)まで下がるまでの係合片と後輪との接触関係を示す拡大正面図である。
以下、本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車(以下、単に台車と略す場合がある。)1について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の正面図で、図2はその台車1の右側面図、図3は、図1におけるA−A線断面図である。
である。
図1および図2に示すように、この足踏み式アシスト付き運搬用台車1は、荷物が載せられる荷台2と、この荷台2の長手方向の後端側に折り畳み可能に配設されたハンドル3と、荷台2の裏側の後方側に固定式の後輪支持部4を介して設けられた一対の後輪5,5と、荷台2の裏側の前方側に回転(方向変換)自在でキャスタ式の前輪支持部6を介して設けられた一対の前輪7,7と、荷台2の裏側の後方側、すなわちハンドル3側に設けられ、足踏み部支持板81の足踏み部を作業者が踏んだ際の踏み力を係合部84を介してそれぞれ一対の後輪5,5に伝達してその踏み力によって一対の後輪5,5を回転させて台車1を前方へ走行させる足踏み式アシスト機構部8などを備えている。
尚、この台車1において、荷台2や、ハンドル3、固定式の後輪支持部4、一対の後輪5,5、回転(方向変換)自在でキャスタ式の前輪支持部6、一対の前輪7,7は、従来のものと同じであり、特に説明をしない。つまり、この台車1では、荷台2の裏側の後方側、すなわちハンドル3側に設けられた足踏み式アシスト機構部8が特徴であり、足踏み式アシスト機構部8について詳細に説明する。
図4は、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8の初期状態(足で踏んでいない状態)を示す一部切欠拡大正面図、図5は、足踏み式アシスト機構部8の足踏み部81が作業者によって踏まれて最下点(下死点)まで下がった状態を示す拡大正面図である。
図4や図6等に示すように、足踏み式アシスト機構部8は、足踏み部支持板81と、左右両側の後輪5,5それぞれの両側に設けられた作動板82と、伝達板83と、係合部84と、スプリング85などを有している。
足踏み部支持板81は、左右両側の後輪5,5側にそれぞれ1枚ずつ設けられるもので、先端側が一対の後輪支持部4に対し第1回動軸部81aを中心に回動可能に支持される一方、後端側に足踏み部81bが設けられている。なお、第1回動軸部81aは、図3にも示すように後輪支持部4に固定されている。また、足踏み部81bは、左右両側の後輪5,5に設けられた足踏み部支持板81,81の間に掛け渡すように設けられており、足踏み式アシスト機構部8の左右の構成は同じであるので、以降は左右いずれか一方側について説明する。つまり、本実施形態の台車1では、足踏み部支持板81は2枚設けられることになる。
作動板82は、左右両側の後輪5,5それぞれの両側に設けられた先端側に後輪5に係合して後輪5を回転させる係合部84が設けられている一方、後端側が台車1に固定された後輪支持部4に対し第2回動軸部82aを中心に回転可能に支持されている。つまり、本実施形態の台車1では、作動板82は4枚設けられることになる。
伝達板83は、図5に示すように上端側が足踏み部支持板81に固定された第3回動軸部83aを介し回動可能に取り付けられる一方、下端側が作動板82の第2回動軸部82aと係合部84との間に設けられた第4回動軸部83bを介し回動可能に取り付けられている。つまり、本実施形態の台車1では、伝達板83は2枚設けられることになる。
そのため、伝達板83は、後輪支持部4に固定された第1回転軸81aを中心とした足踏み部支持板81の回動を作動板82に伝達して、作動板82を後輪支持部4に固定された第2回動軸部82aを中心に回動させる。これにより、作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏んだ際の踏み力が伝達板83を介し作動板82に伝達され、作動板82の先端側に設けられた係合部84がそれぞれ対応する後輪5のゴムやプラスチック等からなる外周面に係合(当接)して回転させることができる。
弾性手段であるスプリング85は、図5等に示すように、上端部が後輪支持部4に固定され、かつ、足踏み部支持板81の先端側を回転可能に支持する第1回動軸部81aに連結される一方、下端部は作動板82における第2回動軸部82aとの連結部以外の箇所に連結される。ここでは、スプリング85の下端部は、第2回動軸部82aと先端の係合部84との間に設けられ、伝達板83の下端部を回動可能に支持する第4回動軸部83bに連結される。
そのため、足踏み部支持板81の後端側の足踏み部81bが踏まれて、足踏み部支持板81が第1回転軸81aを中心に後述する図6に示す矢印αの方向に回動して足踏み部81bが下降すると、伝達板83を押し下げて、作動板82を第2回動軸部82aを中心に図6に示す矢印βの方向に回動させて、作動板82の先端側に設けられた係合部84や第4回動軸部83bは下降するので、第1回動軸部81aと第4回動軸部83bに連結されたスプリング85は、引っ張られて伸びることになる。
その一方、作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏むのを止めると、スプリング85が元に戻ろうとする引張り力によって縮むことにより、図4や図6等に示す足踏み部支持板81と作動板82とを所定の初期位置(上死点)に戻る。
また、足踏み式アシスト機構部8の作動板82の係合部84と第2回動軸部82aとの間の上部には、図5等に示すようにスプリング85の引張り力によって足踏み部支持板81と作動板82とが図4等に示す初期位置に戻った際に、一対の後輪支持部4,4または第1回動軸部81a等の上下動しない部分に当接する初期位置安定用ストッパ部86が設けられている。
そのため、作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏むのを止めると、スプリング85が元に戻ろうとする引張り力によって縮むことにより、足踏み部支持板81は先端側の第1回動軸部81aを中心に回動して足踏み部支持板81の足踏み部81bが上昇する一方、作動板82は後端側の第2回動軸部82aを中心に回動して先端側の係合部84が上昇する共に、初期位置安定用ストッパ部86も上昇する。
すると、初期位置安定用ストッパ部86が後輪支持部4に固定された第1回動軸部81a等の上下動しない部分に当接するので、足踏み部支持板81と作動板82との上昇し過ぎを防止して足踏み部支持板81と作動板82とを、図4や図6に示す所定の初期位置で静止させる。
また、足踏み式アシスト機構部8の係合部84は、後輪5の両側に設けられた一対の作動板82の先端間に亘すように設けられた第5回動軸部84aを介して回動可能に設けられた係合片84bと、その係合片84bを一対の後輪5,5側に向かって付勢する付勢バネ84cと、その付勢バネ84cによって付勢されている係合片84bのネジ孔に螺合する調整ネジ84dの下端部が当接して、係合片84bの所定角度以上の回動を防止する係合片過回動防止ストッパ部84eとを有する。
図6は、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8の動きや、その係合片が後輪に接触する範囲などを示す拡大正面図である。
上述したように、足踏み部支持板81の後端側の足踏み部81bを踏むと、足踏み部支持板81が第1回転軸81aを中心に図6に示す矢印αの方向に回動して足踏み部81bが下降して伝達板83を押し下げ、作動板82を第2回動軸部82aを中心に図6に示す矢印βの方向に回動させて、作動板82の先端側に設けられた係合部84を下降させて、係合部84の係合片84bの先端部を対応する後輪5のゴムなどの外周面に係合(接触)して、後輪5を回転させる。
その際、係合片84bの先端部が後輪5の外周面に係合(接触)する範囲は、図6に示すようにγの範囲だけで、足踏み式アシスト機構部8が所定の初期状態、すなわち作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏む前あるいは踏んでいた足を離してスプリング85によって足踏み部支持板81と作動板82とが所定の初期位置に戻った状態と、作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏んで最下点(下死点)に到達した際には、係合片84bの先端部は後輪5の外周面に係合(接触)しない。
図7(a)〜(c)は、それぞれ本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8において初期状態(足で踏んでいない状態)から足踏み部81bが踏まれて最下点(下死点)まで下がるまでの係合片84bと後輪との接触関係を示す拡大正面図である。
図7(a)に示すように、足踏み式アシスト機構部8において所定の初期状態、すなわち作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏む前の状態、あるいは踏んでいた足を離してスプリング85によって足踏み部支持板81と作動板82とが所定の初期位置に戻った状態である。
この場合、図7(a)に示すように、係合片84bのネジ孔に螺合している調整ネジ84dの下端部は、係合片過回動防止ストッパ部84eに当接して、係合片84bの所定角度以上の回動を防止しており、係合片84bの先端部と後輪5の外周面との間には、わずかなら隙間が空いている。
そのため、図7(a)に示す作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏む前の状態、あるいは踏んでいた足を離してスプリング85によって足踏み部支持板81と作動板82とが所定の初期位置にある場合は、係合部84の係合片84bが後輪5の外周面に接触していないため、後輪5は回転(方向変換)自在の回転フリー状態にある。
その結果、図1に示すように荷台2に立設されたハンドル3を作業者が前方へ押すと、後輪5は回転(方向変換)自在の回転フリー状態にあるため、この台車1は前方へ通常通り走行することができる。
図7(b)は、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8において足踏み部支持板81の足踏み部81bが踏まれて、伝達板83を介し作動板82先端側の係合部84が下降した場合を示している。
この場合、図7(b)に示すように、係合片84bの先端部が後輪5の外周面に接触して係合して、係合部84が下降することにより、後輪5を矢印の方向への回転をアシストして、台車1を前方へ押し出すことになる。
図7(c)は、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8において作業者が足踏み部81bを踏んで最下点(下死点)まで下がった際の係合片84bと後輪との接触関係を示している。
この場合、作業者が足踏み部81bを踏んで最下点(下死点)まで下がると、図7(c)に示すように、図7(a)に示す足踏み部支持板81と作動板82とが所定の初期位置にある場合と同様に、係合片84bの先端部と後輪5の外周面との間に隙間が空いて、後輪5は再度、回転(方向変換)自在の回転フリー状態になる。
その結果、作業者が足踏み部81bを踏むことによって図7(a)に示す所定の初期位置から図7(b)に示す状態になり、係合片84bの先端部が後輪5の外周面に接触して係合して後輪5を矢印の方向への回転をアシストして台車1を前方へ押し出した後は、図7(c)に示すように後輪5は再度回転(方向変換)自在の回転フリー状態になるので、足踏み式アシスト機構部8が後輪5の回転をアシストして台車1を前方へ押し出したアシスト力を邪魔することなく、アシストできる。
従って、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1によれば、足踏み式アシスト機構部8の足踏み部支持板81を作業者が踏むと、その際の踏み力を係合部84を介して後輪5に伝達してその踏み力によって後輪5を回転させて台車1を前方へ走行させるため、モータやバッテリ等を搭載することなく簡単に足の踏み力によってアシストして、台車1の停止後、走行を開始する際の作業者の負担を軽減することができる。
特に、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8には、スプリング85が設けられており、その上端部が足踏み部支持板81の先端側の第1回動軸部81aに連結される一方、下端部は作動板82における第4回動軸部83bに連結されていて、足踏み部支持板81の後端側の足踏み部81bが踏まれて足踏み部81bが下降すると引っ張られて伸びる一方、作業者が足踏み部支持板81の足踏み部81bを踏むのを止めると、スプリング85が元に戻ろうとする引張り力によって縮むことにより足踏み部支持板81と作動板82とを所定の初期位置に戻ることになる。
そのため、作業者は踏み部81bを繰り返し何度も踏むことにより、足踏み式アシスト機構部8によるアシスト力やアシスト距離を簡単に調整できると共に、配送や運搬の邪魔にならないように足踏み部支持板81と作動板82とを所定の初期位置で安定して静止させることができる。
また、本実施形態の足踏み式アシスト付き運搬用台車1の足踏み式アシスト機構部8には、作動板82の係合部84と第2回動軸部82aとの間の上部にスプリング85の引張り力によって足踏み部支持板81と作動板82とが初期位置に戻った際に、後輪支持部4に固定された第1回動軸部81a等の上下動しない部分に当接する初期位置安定用ストッパ部86を設けているため、初期位置安定用ストッパ部86が第1回動軸部81a等に当接することによって、足踏み部支持板81と作動板82との上昇し過ぎを防止して足踏み部支持板81と作動板82とを所定の初期位置で安定して静止させることができる。
そのため、この足踏み式アシスト付き運搬用台車1では、足踏み部81aを足で押してアシストしていない場合、スプリング85の引張り力によって足踏み式アシスト機構部8全体が図4や図6などに示す初期位置で安定して静止し、かつ、後輪5,5が回転自在のフリー状態にあるので、足踏み式アシスト機構部8を追加したとしても、この台車1を用いた荷物の運搬作業に何ら悪影響を与えることがない。
また、この足踏み式アシスト付き運搬用台車1では、足踏み式アシスト機構部8の作動板82の係合部84と第2回動軸部82aとの間の上部にはスプリング85の引張り力によって足踏み部支持板81と作動板82とが初期位置に戻った際に第1回動軸部81a等の上下動しない部分に当接する初期位置安定用ストッパ部86を設けたため、足踏み式アシスト機構部8の足踏み部81aが足で踏まれていない場合、初期位置安定用ストッパ部86が第1回動軸部81aに当接して足踏み式アシスト機構部8を初期位置で確実に安定させるので、この台車1の使用勝手を向上させることができる。
特に、足踏み式アシスト機構部8の係合部84は、作業者が足踏み部81aを踏まずに、あるいは踏んでいた足を離して足踏み部支持板81と作動板82とが所定の初期位置にある場合だけでなく、足踏み部81aを踏み込んで足踏み式アシスト機構部8のアシスト使用後に、足踏み部81aが最下点に到達した場合にも、後輪5が回転自在な状態になるため、足踏み式アシスト機構部8のアシスト効果を妨げることなく、効率良く利用することができる。
また、この足踏み式アシスト機構部8の係合部84は、作動板82の先端側に第5回動軸部84aを介して回動可能に設けられた係合片84bと、その係合片84bを後輪5側に向かって付勢する付勢バネ84cと、その付勢バネ84cによって付勢されている係合片84bにネジ孔に螺合する調整ネジ84dの下端部が当接して、係合片84bの所定角度以上の回動を防止する係合片過回動防止ストッパ部84eとを有するので、調整ネジ84dを回転させることによって、係合片84bの取付け角度を調整することができる。
そのため、係合片84bの取付け角度を調整することによって、係合片84bの先端部と後輪5の外周面との接触関係や接触範囲γ(図6参照。)を調整することが可能となり、この点でもこの台車1の使用勝手を向上させることができる。
また、この足踏み式アシスト機構部8の係合部84では、図7(a)〜(c)に示すように足踏み式アシスト機構部8が初期位置にある時から足踏み部81aが最下点に到達するまでの間における係合片84bが後輪5と係合する部分の接線に対する角度は、90度未満であるため、係合片84bによって確実に後輪5を回転させることができると共に、仮に経年変化によって係合片84bの先端部が後輪5の外周面に常時接触するようになったしても、後輪5を前方に円滑に回転させることができる。
1 足踏み式アシスト付き運搬用台車
2 荷台
3 ハンドル
4 後輪支持部
5 後輪
6 前輪支持部
7 前輪
8 足踏み式アシスト機構部
81 足踏み部支持板
81a 第1回動軸部
81b 足踏み部
82 作動板
82a 第2回動軸部
83 伝達板
83a 第3回動軸部
83b 第4回動軸部
84 係合部
84a 第5回動軸部
84b 係合片
84c 付勢バネ
84d 調整ネジ
84e 係合片過回動防止ストッパ部
85 スプリング
86 初期位置安定用ストッパ部

Claims (6)

  1. 上面に荷物が載置可能な荷台と、
    前記荷台の後方側に設けられたハンドルと、
    前記荷台の裏側の前方側に前輪支持部を介して設けられた前輪と、
    前記荷台の裏側の後方側に後輪支持部を介して設けられた後輪と、
    前記荷台の裏側の後方側に設けられ、足踏み部を作業者が踏んだ際の踏み力を係合部を介して前記後輪に伝達してその踏み力によって前記後輪を回転させて当該台車を前方へ走行させる足踏み式アシスト機構部と、を有する足踏み式アシスト付き運搬用台車であって、
    前記足踏み式アシスト機構部は、
    先端側が前記後輪支持部に対し第1回動軸部を中心に回動可能に支持される一方、後端側に前記足踏み部が設けられた足踏み部支持板と、
    先端側に前記後輪に係合して前記後輪を回転させる前記係合部が設けられている一方、後端側が前記後輪支持部に対し第2回動軸部を中心に回転可能に支持される作動板と、
    上端側が前記足踏み部支持板に第3回動軸部を介し回動可能に取り付けられる一方、下端側が前記作動板に第4回動軸部を介し回動可能に取り付けられ、前記足踏み部支持板の上下動を前記作動板に伝達して当該作動板を第2回動軸部を中心に回動させ、その先端側に設けられた前記係合部が前記後輪に係合して回転させるように前記足踏み部支持板の足踏み部を作業者が踏んだ際の踏み力を前記作動板に伝達する伝達板と、
    を有することを特徴とする足踏み式アシスト付き運搬用台車。
  2. 請求項1記載の足踏み式アシスト付き運搬用台車において、
    前記足踏み式アシスト機構部には、
    前記後輪支持部に設けられ前記足踏み部支持板の先端部を回動可能に支持する前記第1回動軸部に上端部が連結される一方、前記作動板における前記第2回動軸部との連結部以外の箇所下端部が連結されたスプリングなどの弾性手段を備えており、
    その弾性手段は、
    前記足踏み部支持板の後端側の足踏み部が踏まれて、その足踏み部が下降して前記伝達板が下降することによって前記作動板の先端側を下降させ、前記作動板の先端側に設けられた前記係合部が前記後輪に係合して回転させた際に当該弾性手段の上端部が連結された前記第1回動軸部と当該弾性手段の下端部が連結された前記作動板における前記第2回動軸部との連結部以外の箇所との間の間隔が離れることによって伸び、作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部を踏むのを止めた際にその引張り力によって縮むことにより前記足踏み部支持板と前記作動板とを所定の初期位置に戻すことを特徴とする足踏み式アシスト付き運搬用台車。
  3. 請求項2記載の足踏み式アシスト付き運搬用台車において、
    前記足踏み式アシスト機構部の前記作動板の係合部と第2回動軸部との間の上部には、前記弾性手段の引張り力によって前記足踏み部支持板と前記作動板とが初期位置に戻った際に、前記後輪支持部または前記第1回動軸部等の上下動しない部分に当接する初期位置安定用ストッパ部が設けられており、
    当該足踏み式アシスト機構部の足踏み部が足で踏まれていない場合、前記初期位置安定用ストッパ部が前記後輪支持部または前記第1回動軸部等の上下動しない部分に当接して当該足踏み式アシスト機構部を初期位置で安定させることを特徴とする足踏み式アシスト付き運搬用台車。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の足踏み式アシスト付き運搬用台車において、
    前記足踏み式アシスト機構部の係合部は、
    作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部を踏まずに、あるいは踏んでいた足を離して前記足踏み部支持板と前記作動板とが所定の初期位置にある場合は、前記後輪に係合してなく、当該後輪は回転自在な状態にあり、
    作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部を踏み始めると前記後輪に係合して当該後輪を回転させ、
    作業者が前記足踏み部支持板の前記足踏み部をさらに踏み込み、前記足踏み部が最下点に到達すると、前記後輪に対する係合を止めて、当該後輪を回転自在な状態にすることを特徴とする足踏み式アシスト付き運搬用台車。
  5. 請求項4に記載の足踏み式アシスト付き運搬用台車において、
    前記足踏み式アシスト機構部の係合部は、
    前記作動板の先端側に第5回動軸部を介して回動可能に設けられた係合片と、
    その係合片を前記後輪側に向かって付勢する付勢バネと、
    その付勢バネによって付勢されている係合片のネジ孔に螺合する調整ネジの下端部が当接して、係合片の所定角度以上の回動を防止する係合片過回動防止ストッパ部とを有し、
    係合片の取付け角度は、調整ネジを回転させることによって調整可能であることを特徴とする足踏み式アシスト付き運搬用台車。
  6. 請求項5に記載の足踏み式アシスト付き運搬用台車において、
    前記足踏み式アシスト機構部が初期位置にある時から前記足踏み部が最下点に到達するまでの間における前記係合片が前記後輪と係合する部分の接線に対する角度は、90度未満であることを特徴とする足踏み式アシスト付き運搬用台車。
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