JP6207363B2 - バネ式アシスト付き運搬用台車 - Google Patents
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Description
ここで、前記バネ式アシスト機構部は、先端側が前記後輪支持部に固定された第1回動軸部を中心に回動可能に支持される一方、後端側に前記足踏み部が設けられた足踏み部支持板と、先端側に上端が後輪支持部または荷台裏面に取り付けられたアシスト力発生バネの下端が設けられる一方、後端側に前記後輪に係合して前記後輪を回転させる係合部が設けられ、先端側と後端側との間で後輪支持部に固定された第2回動軸部を中心に回動する作動板と、上端側が前記足踏み部支持板に第3回動軸部を介し回動可能に取り付けられる一方、下端側が前記作動板に第4回動軸部を介し回動可能に取り付けられた連結板と、アシスト力発生バネを収縮させて安定的に静止したバネ収縮安定状態からアシスト力発生バネを一気に伸長させたバネ伸長状態に移行するトグル動作により、作業者が足踏み部を踏んで、足踏み部支持板が第1回動軸部を中心に回動して足踏み部側が下降し、作動板の先端側が上昇してアシスト力発生バネを収縮して戻る際のエネルギーをこの台車の前方へのアシスト力に変換させるトグル機構部と、そのトグル機構部を解除動作させることにより、作業者が足踏み部を踏んで、足踏み部支持板が第1回動軸部を中心に回動して足踏み部側が下降することによって作動板の先端側を上昇させてバネ収縮安定状態にあるアシスト力発生バネを一気に解放してバネ伸長状態に移行させ、アシスト力発生バネを収縮して戻る際のエネルギーで作動板の後端側に設けられた前記係合部を一気に上昇させることにより当該係合部によって後輪を前方へ回転させる解除レバーと、を有するとさらに良い。
また、前記バネ式アシスト機構部のトグル機構部は、上端側が前記後輪支持部に固定された第1回動軸部に回動可能に取り付けられたトグル機構第1リンク板と、上端側がトグル機構第1リンク板に対し第6回動軸部を介し回動可能に連結される一方、下端側が前記作動板における第2回動軸部と第4回動軸部との間に設けられた第7回動軸部に回動可能に取り付けられたトグル機構第2リンク板とを備え、前記解除レバーによる解除動作によって、アシスト力発生バネを収縮させて安定的に静止したバネ収縮安定状態からトグル機構第1リンク板の上端部を押すことにより、前記アシスト力発生バネを一気に伸長させてトグル機構第1リンク板とトグル機構第2リンク板をバネ伸長状態に移行させて後輪を回転させるようにするとさらに良い。
また、前記バネ式アシスト機構部の係合部は、前記足踏み部が踏まれて前記トグル機構部がバネ収縮安定状態にある場合は、当該後輪は回転自在な状態にある一方、前記トグル機構部がバネ収縮安定状態からアシスト力発生バネを一気に伸長させたバネ伸長状態に移行する際に前記後輪に係合して当該後輪を回転させることによりアシスト力発生バネを収縮して戻る際のエネルギーをこの台車の前方へのアシスト力に変換するとさらに良い。
また、前記バネ式アシスト機構部の係合部は、前記作動板の先端間に設けられた第5回動軸部を介して回動可能に設けられた係合片と、その係合片を前記後輪側に向かって付勢する付勢バネと、その付勢バネによって付勢されている係合片にネジ孔に螺合する調整ネジの下端部が当接して、係合片の所定角度以上の回動を防止する係合片過回動防止ストッパ部とを有し、係合片の取付け角度は、調整ネジを回転させることによって調整可能であるとさらに良い。
また、前輪側には、前輪の回転の制動を規制片の作動によって制御する制動装置が設けられており、前記解除レバーの先端部は、制動装置まで延びて規制片を作動可能であり、前記バネ式アシスト機構部の前記アシスト力発生バネが収縮し、バネ収縮安定状態にある場合、前記制動装置は前輪をロックした制動状態にあり、前記解除レバーの操作によって前記バネ式アシスト機構部の前記アシスト力発生バネを伸長させてバネ伸長状態に移行し、後輪の回転をアシストさせると同時に、前記制動装置による前輪のロック状態をフリー状態に移行させると良い。
以下、本発明に係る実施形態1のバネ式アシスト付き運搬用台車(以下、単に台車と略す場合がある。)1について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本発明に係る実施形態1のバネ式アシスト付き運搬用台車1の正面図で、図2はその台車1の右側面図、図3は、図2におけるA部分の拡大右側面図である。
図1〜図3に示すように、このバネ式アシスト付き運搬用台車1は、荷物が載せられる荷台2と、この荷台2の長手方向の後端側に折り畳み可能に配設されたハンドル3と、荷台2の裏側の後方側に固定式の後輪支持部4を介して設けられた一対の後輪5,5と、荷台2の裏側の前方側に回転(方向変換)自在でキャスタ式の前輪支持部6を介して設けられた一対の前輪7,7と、バネ収縮安定状態にあるアシスト力発生バネ85の元の状態(バネ伸長状態)に戻ろうとする復元力により後輪5,5を回転させてこの台車1を前方へ走行させるバネ式アシスト機構部8と、バネ収縮安定状態にあるアシスト力発生バネ85を解除する解除レバー9などを備えている。
図4は、実施形態1のバネ式アシスト付き運搬用台車1のバネ式アシスト機構部8におけるバネ伸長状態にある後輪8を外側から見た一部切欠拡大正面図、図5は、バネ伸長状態にある後輪を内側から見た一部切欠拡大正面図、図6は、バネ式アシスト機構部8の足踏み部81bが踏まれて降下したバネ収縮安定状態を示す拡大正面図である。
図7は、実施形態1のバネ式アシスト付き運搬用台車1の解除レバー9等の構成を示す部分拡大正面図、図8は、その解除レバー9等の構成を示す概略機構図である。
次に、以上のように構成されたバネ式アシスト付き運搬用台車1の動作を説明する。
まず、作業者が足踏み部81bを踏んでいない場合には、アシスト力発生バネ85は上述したように図4や図5に示すようにバネ伸長状態にある。
これに対し、作業者が足踏み部81bを踏んで図6に示すように足踏み部支持板81が先端側の第1回動軸部81aを中心に矢印αのように回動し、足踏み部81bが最下点(下死点)まで下がると、上端側が足踏み部支持板81に固定された第3回動軸部83aを介し回動可能に支持された連結板83もその最下点(下死点)まで下がる。
図6に示すように第1回動軸部81aと第7回転軸部82bを結ぶ直線よりも図6上反対の左側に移動して、トグル機構第2リンク板86bの上端部がバネ収縮安定状態保持ピン86a2に当接していてバネ収縮安定状態にあるアシスト力発生バネ85を開放するためには、トグル機構部8を解除する必要がある。
次に、本発明に係る実施形態2のバネ式アシスト付き運搬用台車1について、図11〜図13を参照して説明する。
2 荷台
3 ハンドル
4 後輪支持部
5 後輪
6 前輪支持部
7 前輪
8 バネ式アシスト機構部
81 足踏み部支持板
81a 第1回動軸部
81b 足踏み部
81c バネ収縮安定状態保持ピン
82 作動板
82a 第2回動軸部
82b 第7回転軸部
83 連結板
83a 第3回動軸部
83b 第4回動軸部
84 係合部
84a 第5回動軸部
84b 係合片
84c 付勢バネ
84d 調整ネジ
84e 係合片過回動防止ストッパ部
85 アシスト力発生バネ
86 トグル機構部
86a トグル機構第1リンク板
86a1 解除ピン
86a2 バネ収縮安定状態保持ピン
86b トグル機構第2リンク板
86c 第6回動軸部
9 解除レバー
9a 解除レバーハンドル
9b 第1解除レバーロッド
9c 第2解除レバーロッド
9d 解除レバーリンク板
9e 連結板
9f 回動解除爪
9g 解除レバー復帰バネ
9h 延長ロッド
10 制動装置
10a 規制片
Claims (6)
- 上面に荷物が載置可能な荷台と、
前記荷台の後方側に設けられたハンドルと、
前記荷台の裏側の前方側に前輪支持部を介して設けられた前輪と、
前記荷台の裏側の後方側に後輪支持部を介して設けられた後輪と、
前記荷台の裏側の後方側に設けられ、足踏み部を作業者が踏んで下降させることによりアシスト力発生バネを収縮させたバネ収縮安定状態におき、解除レバーの操作によってバネ収縮安定状態を解除してアシスト力発生バネの元に戻ろうとする復元力により前記後輪を回転させて当該台車を前方へ走行させるバネ式アシスト機構部と、
を有することを特徴とするバネ式アシスト付き運搬用台車。 - 請求項1記載のバネ式アシスト付き運搬用台車において、
前記バネ式アシスト機構部は、
先端側が前記後輪支持部に固定された第1回動軸部を中心に回動可能に支持される一方、後端側に前記足踏み部が設けられた足踏み部支持板と、
先端側に上端が後輪支持部または荷台裏面に取り付けられたアシスト力発生バネの下端が設けられる一方、後端側に前記後輪に係合して前記後輪を回転させる係合部が設けられ、先端側と後端側との間で後輪支持部に固定された第2回動軸部を中心に回動する作動板と、
上端側が前記足踏み部支持板に第3回動軸部を介し回動可能に取り付けられる一方、下端側が前記作動板に第4回動軸部を介し回動可能に取り付けられた連結板と、
アシスト力発生バネを収縮させて安定的に静止したバネ収縮安定状態からアシスト力発生バネを一気に伸長させたバネ伸長状態に移行するトグル動作により、作業者が足踏み部を踏んで、足踏み部支持板が第1回動軸部を中心に回動して足踏み部側が下降し、作動板の先端側が上昇してアシスト力発生バネを収縮して戻る際のエネルギーをこの台車の前方へのアシスト力に変換させるトグル機構部と、
そのトグル機構部を解除動作させることにより、作業者が足踏み部を踏んで、足踏み部支持板が第1回動軸部を中心に回動して足踏み部側が下降することによって作動板の先端側を上昇させてバネ収縮安定状態にあるアシスト力発生バネを一気に解放してバネ伸長状態に移行させ、アシスト力発生バネを収縮して戻る際のエネルギーで作動板の後端側に設けられた前記係合部を一気に上昇させることにより当該係合部によって後輪を前方へ回転させる解除レバーと、
を有することを特徴とするバネ式アシスト付き運搬用台車。 - 請求項2記載のバネ式アシスト付き運搬用台車において、
前記バネ式アシスト機構部のトグル機構部は、
上端側が前記後輪支持部に固定された第1回動軸部に回動可能に取り付けられたトグル機構第1リンク板と、
上端側がトグル機構第1リンク板に対し第6回動軸部を介し回動可能に連結される一方、下端側が前記作動板における第2回動軸部と第4回動軸部との間に設けられた第7回動軸部に回動可能に取り付けられたトグル機構第2リンク板とを備え、
前記解除レバーによる解除動作によって、アシスト力発生バネを収縮させて安定的に静止したバネ収縮安定状態からトグル機構第1リンク板の上端部を押すことにより、前記アシスト力発生バネを一気に伸長させてトグル機構第1リンク板とトグル機構第2リンク板をバネ伸長状態に移行させて後輪を回転させることを特徴とするバネ式アシスト付き運搬用台車。 - 請求項2〜請求項3のいずれか一の請求項に記載のバネ式アシスト付き運搬用台車において、
前記バネ式アシスト機構部の係合部は、
前記足踏み部が踏まれて前記トグル機構部がバネ収縮安定状態にある場合は、当該後輪は回転自在な状態にある一方、
前記トグル機構部がバネ収縮安定状態からアシスト力発生バネを一気に伸長させたバネ伸長状態に移行する際に前記後輪に係合して当該後輪を回転させることによりアシスト力発生バネを収縮して戻る際のエネルギーをこの台車の前方へのアシスト力に変換することを特徴とするバネ式アシスト付き運搬用台車。 - 請求項2〜請求項4のいずれか一の請求項に記載のバネ式アシスト付き運搬用台車において、
前記バネ式アシスト機構部の係合部は、
前記作動板の先端間に設けられた第5回動軸部を介して回動可能に設けられた係合片と、
その係合片を前記後輪側に向かって付勢する付勢バネと、
その付勢バネによって付勢されている係合片にネジ孔に螺合する調整ネジの下端部が当接して、係合片の所定角度以上の回動を防止する係合片過回動防止ストッパ部とを有し、
係合片の取付け角度は、調整ネジを回転させることによって調整可能であることを特徴とするバネ式アシスト付き運搬用台車。 - 請求項2〜請求項5のいずれか一の請求項に記載のバネ式アシスト付き運搬用台車において、
前輪側には、前輪の回転の制動を規制片の作動によって制御する制動装置が設けられており、
前記解除レバーの先端部は、制動装置まで延びて規制片を作動可能であり、
前記バネ式アシスト機構部の前記アシスト力発生バネが収縮し、バネ収縮安定状態にある場合、前記制動装置は前輪をロックした制動状態にあり、
前記解除レバーの操作によって前記バネ式アシスト機構部の前記アシスト力発生バネを伸長させてバネ伸長状態に移行し、後輪の回転をアシストさせると同時に、前記制動装置による前輪のロック状態をフリー状態に移行させることを特徴とするバネ式アシスト付き運搬用台車。
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