JPH0747983A - 自動二輪車用スタンド装置 - Google Patents
自動二輪車用スタンド装置Info
- Publication number
- JPH0747983A JPH0747983A JP19635593A JP19635593A JPH0747983A JP H0747983 A JPH0747983 A JP H0747983A JP 19635593 A JP19635593 A JP 19635593A JP 19635593 A JP19635593 A JP 19635593A JP H0747983 A JPH0747983 A JP H0747983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- leg
- plate body
- brake
- stand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】サイドスタンドの操作性と、メインスタンドの
安定性との両方の特性を兼ね備えたスタンド装置を提供
すること。 【構成】本発明のスタンド装置(10)は、車体底部に車幅
方向に設けられた枢軸に支持され、走行時には該枢軸の
上方への回動により上昇して車体底部に折畳み格納さ
れ、駐車時には該枢軸の下方への回動により落下して起
立する脚部材(11)を備え、最終的には後輪(9) を持ち上
げかつ車両を垂直に保持することができるようにした自
動二輪車用スタンド装置(10)において、車両を支持する
脚部材(11)を起立方向へ付勢する手段(18)及び脚部材(1
1)が下方へ回動落下して接地した後は、該脚部材(11)が
格納方向へ戻らないように保持する一方向保持手段(17)
を設け、脚部材(11)起立後は積荷の積卸等による車両の
重量変化があっても、脚部材(11)が接地したまま車両の
前後輪(6,9) を接地状態に保持して駐車することもでき
るように構成されている。
安定性との両方の特性を兼ね備えたスタンド装置を提供
すること。 【構成】本発明のスタンド装置(10)は、車体底部に車幅
方向に設けられた枢軸に支持され、走行時には該枢軸の
上方への回動により上昇して車体底部に折畳み格納さ
れ、駐車時には該枢軸の下方への回動により落下して起
立する脚部材(11)を備え、最終的には後輪(9) を持ち上
げかつ車両を垂直に保持することができるようにした自
動二輪車用スタンド装置(10)において、車両を支持する
脚部材(11)を起立方向へ付勢する手段(18)及び脚部材(1
1)が下方へ回動落下して接地した後は、該脚部材(11)が
格納方向へ戻らないように保持する一方向保持手段(17)
を設け、脚部材(11)起立後は積荷の積卸等による車両の
重量変化があっても、脚部材(11)が接地したまま車両の
前後輪(6,9) を接地状態に保持して駐車することもでき
るように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車用スタンド
装置に関し、特に、従来存在するサイドスタンド及びメ
インスタンドの両方の機能を兼ね備えたスタンド装置に
関する。
装置に関し、特に、従来存在するサイドスタンド及びメ
インスタンドの両方の機能を兼ね備えたスタンド装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動二輪車は家庭用、業務用と一
般に広く利用されるようになってきており、それに伴っ
て種々の機能が要求されている。特に、業務用に使用さ
れる自動二輪車にあっては、例えば、新聞配達等の配達
業に用いられる場合には、多量の荷物を積載し、頻繁に
停止、発進を繰り返すので、そのスタンド装置に高い機
能を要求されている。具体的には、多量の荷物を積むた
めスタンド起立時の車体の安定性及び頻繁に停止、発進
を繰り返すためスタンドの起立、折畳みの簡便な操作性
が要求されている。さらに、自動二輪車自体に必須の条
件として、例えば後輪脱着等のメンテナンスを行う上の
車輪のリフトアップもスタンド装置の機能として要求さ
れる。上記した要求を満たすため、従来の自動二輪車に
は、スタンド起立時の駐車安定性がよく、スタンド起立
時に後輪をリフトアップするメインスタンドの他に、起
立、折畳みの操作性のよいサイドスタンドを付加したも
のが存在していた。
般に広く利用されるようになってきており、それに伴っ
て種々の機能が要求されている。特に、業務用に使用さ
れる自動二輪車にあっては、例えば、新聞配達等の配達
業に用いられる場合には、多量の荷物を積載し、頻繁に
停止、発進を繰り返すので、そのスタンド装置に高い機
能を要求されている。具体的には、多量の荷物を積むた
めスタンド起立時の車体の安定性及び頻繁に停止、発進
を繰り返すためスタンドの起立、折畳みの簡便な操作性
が要求されている。さらに、自動二輪車自体に必須の条
件として、例えば後輪脱着等のメンテナンスを行う上の
車輪のリフトアップもスタンド装置の機能として要求さ
れる。上記した要求を満たすため、従来の自動二輪車に
は、スタンド起立時の駐車安定性がよく、スタンド起立
時に後輪をリフトアップするメインスタンドの他に、起
立、折畳みの操作性のよいサイドスタンドを付加したも
のが存在していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たメインスタンドは、車両が地面に対して垂直になるよ
うに起立させるので駐車時によい車体安定性が得られる
が、起立時に後輪をリフトアップする必要があるために
車両を持ち上げなければならず起立の操作性の面では必
ずしも良いとはいえない。一方、サイドスタンドは、車
両の片側に設けられ、車輪をリフトアップせずに片足で
起立させることができるので操作性は非常によいが、駐
車時に車両が地面に対して側方に傾斜してしまうので安
定駐車という面ではメインスタンドに劣るという欠点が
ある。したがって、両者を併存させた場合、起立、折畳
みの操作性を必要とするときにはサイドスタンドを使用
し、車両の安定した駐車を必要とするときにはメインス
タンドを使用するという使い分けができて便利にはなる
のであるが、車両に多量の荷物を積載し、かつ、起立、
折畳みを頻繁に行う場合には、やはり車両の安定した駐
車を重視しなければならないので、メインスタンドを使
用しなければならないという煩わしさがある。そこで、
本発明は上記した問題点を解決し、サイドスタンドの操
作性と、メインスタンドの安定性との両方の特性を兼ね
備えたスタンド装置を提供することを目的としている。
たメインスタンドは、車両が地面に対して垂直になるよ
うに起立させるので駐車時によい車体安定性が得られる
が、起立時に後輪をリフトアップする必要があるために
車両を持ち上げなければならず起立の操作性の面では必
ずしも良いとはいえない。一方、サイドスタンドは、車
両の片側に設けられ、車輪をリフトアップせずに片足で
起立させることができるので操作性は非常によいが、駐
車時に車両が地面に対して側方に傾斜してしまうので安
定駐車という面ではメインスタンドに劣るという欠点が
ある。したがって、両者を併存させた場合、起立、折畳
みの操作性を必要とするときにはサイドスタンドを使用
し、車両の安定した駐車を必要とするときにはメインス
タンドを使用するという使い分けができて便利にはなる
のであるが、車両に多量の荷物を積載し、かつ、起立、
折畳みを頻繁に行う場合には、やはり車両の安定した駐
車を重視しなければならないので、メインスタンドを使
用しなければならないという煩わしさがある。そこで、
本発明は上記した問題点を解決し、サイドスタンドの操
作性と、メインスタンドの安定性との両方の特性を兼ね
備えたスタンド装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の自動二輪車用スタンド装置は、車体底部
に車幅方向に設けられた枢軸に支持され、走行時には該
枢軸の上方への回動により上昇して車体底部に折畳み格
納され、駐車時には該枢軸の下方への回動により落下し
て起立する脚部材を備え、最終的には後輪を持ち上げか
つ車両を垂直に保持することができるようにした自動二
輪車用スタンド装置において、車両を支持する脚部材を
起立方向へ付勢する手段及び脚部材が下方へ回動落下し
て接地した後は、該脚部材が格納方向へ戻らないように
保持する一方向保持手段を設け、脚部材起立後は積荷の
積卸等による車両の重量変化があっても、脚部材が接地
したまま車両の前後輪を接地状態に保持して駐車するこ
ともできるようにしたことを特徴とするものである。
ために本発明の自動二輪車用スタンド装置は、車体底部
に車幅方向に設けられた枢軸に支持され、走行時には該
枢軸の上方への回動により上昇して車体底部に折畳み格
納され、駐車時には該枢軸の下方への回動により落下し
て起立する脚部材を備え、最終的には後輪を持ち上げか
つ車両を垂直に保持することができるようにした自動二
輪車用スタンド装置において、車両を支持する脚部材を
起立方向へ付勢する手段及び脚部材が下方へ回動落下し
て接地した後は、該脚部材が格納方向へ戻らないように
保持する一方向保持手段を設け、脚部材起立後は積荷の
積卸等による車両の重量変化があっても、脚部材が接地
したまま車両の前後輪を接地状態に保持して駐車するこ
ともできるようにしたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記したように構成された本発明の自動二輪車
用スタンド装置においては、走行時には脚部材を支持し
ている枢軸が上方へ回動して脚部材を車体底部に折畳み
格納している。車両を駐車させるために使用者が足等で
脚部材を下方に押し下げると、脚部材は付勢手段によっ
て起立方向へ付勢され、前記枢軸が下方へ回動して脚部
材が起立し始める。その後、脚部材が路面等の駐車面に
接地すると、脚部材は一方向保持手段によって格納方向
へ戻らないように保持され、車両は前後輪を接地したま
ま駐車面に対して垂直に保持される。前述のように脚部
材で車両を保持した後に、積荷の積卸等による車両の重
量変化があり、車体がスタンド装置と共に上昇するよう
な場合には、スタンド装置の脚部材は脚部材を立脚方向
に付勢する付勢手段によってさらに、駐車面方向に押し
下げられ、駐車面と常時接地した状態を保持する。
用スタンド装置においては、走行時には脚部材を支持し
ている枢軸が上方へ回動して脚部材を車体底部に折畳み
格納している。車両を駐車させるために使用者が足等で
脚部材を下方に押し下げると、脚部材は付勢手段によっ
て起立方向へ付勢され、前記枢軸が下方へ回動して脚部
材が起立し始める。その後、脚部材が路面等の駐車面に
接地すると、脚部材は一方向保持手段によって格納方向
へ戻らないように保持され、車両は前後輪を接地したま
ま駐車面に対して垂直に保持される。前述のように脚部
材で車両を保持した後に、積荷の積卸等による車両の重
量変化があり、車体がスタンド装置と共に上昇するよう
な場合には、スタンド装置の脚部材は脚部材を立脚方向
に付勢する付勢手段によってさらに、駐車面方向に押し
下げられ、駐車面と常時接地した状態を保持する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例であるスタンド装
置を採用した自動二輪車の概略側面図、図2は、スタン
ド装置の取付け部の詳細を示す概略上面図、図3はスタ
ンド装置の取付け部分の詳細を示す概略右側面図、図4
は図3の部分拡大図、図5はスタンド装置の取付け部の
詳細を示す図2におけるA−A断面図をそれぞれ示して
いる。
て説明する。図1は本発明の一実施例であるスタンド装
置を採用した自動二輪車の概略側面図、図2は、スタン
ド装置の取付け部の詳細を示す概略上面図、図3はスタ
ンド装置の取付け部分の詳細を示す概略右側面図、図4
は図3の部分拡大図、図5はスタンド装置の取付け部の
詳細を示す図2におけるA−A断面図をそれぞれ示して
いる。
【0007】図中1は自動二輪車本体を、2は車体フレ
ームを各々示す。車体フレーム2は、ヘッドパイプ2a、
ダウンチューブ2b、リアフレーム2cとから構成され、リ
アフレーム2cはダウンチューブ2bの途中から左右一対に
設けられ、ダウンチューブ2bの後端は左右のリアフレー
ム2c間に架設されたクロスパイプ2dに溶接されている。
ヘッドパイプ2aには上部にハンドル3を有するステア
リングパイプ4が回動自在に軸支されている。ステアリ
ングパイプ4は下端に左右一対のフロントフォーク5が
設けられており、このフロントフォーク5で前輪6を支
持している。車両後方にはエンジンと伝動ケースが一体
的に構成された、いわゆるユニットスイングエンジン7
が配設されており、このエンジン7はその前端がリアフ
レーム2cに設けられたブラケット2eにリンク7aを介して
軸支され、その後側がリアッショクバブソーバ8を介し
てリアフレーム2cに懸架されている。また、ユニットス
イングエンジン7には後輪9が設けられており、該後輪
9には伝動ケース内に収納されたVベルト変速器によっ
て、遠心クラッチを介して動力が伝動される。
ームを各々示す。車体フレーム2は、ヘッドパイプ2a、
ダウンチューブ2b、リアフレーム2cとから構成され、リ
アフレーム2cはダウンチューブ2bの途中から左右一対に
設けられ、ダウンチューブ2bの後端は左右のリアフレー
ム2c間に架設されたクロスパイプ2dに溶接されている。
ヘッドパイプ2aには上部にハンドル3を有するステア
リングパイプ4が回動自在に軸支されている。ステアリ
ングパイプ4は下端に左右一対のフロントフォーク5が
設けられており、このフロントフォーク5で前輪6を支
持している。車両後方にはエンジンと伝動ケースが一体
的に構成された、いわゆるユニットスイングエンジン7
が配設されており、このエンジン7はその前端がリアフ
レーム2cに設けられたブラケット2eにリンク7aを介して
軸支され、その後側がリアッショクバブソーバ8を介し
てリアフレーム2cに懸架されている。また、ユニットス
イングエンジン7には後輪9が設けられており、該後輪
9には伝動ケース内に収納されたVベルト変速器によっ
て、遠心クラッチを介して動力が伝動される。
【0008】図中10は本発明の一実施例のスタンド装置
を示しており、このスタンド装置10は前記車体フレーム
2に取付けられている。以下、図2〜図5を参照してス
タンド装置10について詳述する。ダウンチューブ2bの後
側の下面にはコ字状ブラケット2fが溶接されており、こ
のブラケット2fの底部と、ダウンチューブ2bのブラケッ
ト2fより前方の側面との3点でスタンド装置10の基礎部
材12がボルト13によって固定されている(図2参照)。
基礎部分12は左右非対称の側壁12a,12b と底板12c とか
ら成り(図3及び図5参照)、左右の側壁12a,12b を貫
通する円筒状の支持管12d が一体的に設けられている。
そして、この支持管12d に左右非対称の板体14,15 が軸
16によって回動自在に軸支されている(図6(a) 参照、
本図は図4におけるB−B断面図である。)。
を示しており、このスタンド装置10は前記車体フレーム
2に取付けられている。以下、図2〜図5を参照してス
タンド装置10について詳述する。ダウンチューブ2bの後
側の下面にはコ字状ブラケット2fが溶接されており、こ
のブラケット2fの底部と、ダウンチューブ2bのブラケッ
ト2fより前方の側面との3点でスタンド装置10の基礎部
材12がボルト13によって固定されている(図2参照)。
基礎部分12は左右非対称の側壁12a,12b と底板12c とか
ら成り(図3及び図5参照)、左右の側壁12a,12b を貫
通する円筒状の支持管12d が一体的に設けられている。
そして、この支持管12d に左右非対称の板体14,15 が軸
16によって回動自在に軸支されている(図6(a) 参照、
本図は図4におけるB−B断面図である。)。
【0009】また、図中11はスタンド装置10の脚部材を
示している。図7に脚部材11の概略斜視図を示す。この
脚部材11は4つの脚片11a,11b,11c,11d で平行リンクを
構成した左右一対の脚11R,11L を複数の軸棒(符号な
し)で連結して構成されている。前記脚片11c,11c は板
状部材(符号なし)で連結されて一体的になっており、
その下端には起立させるために使用者が脚部材を押し下
げる時に、足をかけられるように外方に突出した底棒11
e が保持されている。このように構成された脚部材11は
その上側の脚片11b,11b の端部が左右のリアフレーム2c
に溶接されたブラケット2eに枢軸2hで回動自在に軸支さ
れ、他方の上側脚片11a,11a が脚片11a,11a 間に渡架さ
れた管体11f で前記板体14,15 間に架設された軸14a に
回動自在に軸支され、板体14,15 が軸16を中心に左右に
回転するに応じて、下方に押し下げられて起立し、若し
くは、上方に押し上げられて車体底部に折り畳み格納さ
れる(図3及び図5参照)。
示している。図7に脚部材11の概略斜視図を示す。この
脚部材11は4つの脚片11a,11b,11c,11d で平行リンクを
構成した左右一対の脚11R,11L を複数の軸棒(符号な
し)で連結して構成されている。前記脚片11c,11c は板
状部材(符号なし)で連結されて一体的になっており、
その下端には起立させるために使用者が脚部材を押し下
げる時に、足をかけられるように外方に突出した底棒11
e が保持されている。このように構成された脚部材11は
その上側の脚片11b,11b の端部が左右のリアフレーム2c
に溶接されたブラケット2eに枢軸2hで回動自在に軸支さ
れ、他方の上側脚片11a,11a が脚片11a,11a 間に渡架さ
れた管体11f で前記板体14,15 間に架設された軸14a に
回動自在に軸支され、板体14,15 が軸16を中心に左右に
回転するに応じて、下方に押し下げられて起立し、若し
くは、上方に押し上げられて車体底部に折り畳み格納さ
れる(図3及び図5参照)。
【0010】以下、上述した脚部材11の起立時及び格納
時に脚部材11の動きを一方向に保持する一方向保持手段
17、脚部材11を起立若しくは格納方向に付勢する付勢手
段18及び脚部材11の動きとブレーキ19の動きが互いに規
制し合う機構について詳述する。図3及び図4をみる
と、車両正面からみて右側の側壁12a には前記一方向保
持手段17が設けられている。該保持手段17は板体14とス
トッパ20とから構成されている。板体14は上方が扇状の
形状をなし、この扇状の部分にギヤ部14b 及び後述する
係止部材21が係合する係合溝14c が設けられている。ま
た、ストッパ20は先端が板体14のギヤ部14b に噛合する
ような形状をなす、先端のギヤ部14b に噛合する部分が
若干ずれた2枚の板状部材から成り、それぞれ独立して
回動できるように側壁12a から突出した軸棒12e に回動
自在に軸支されており、常時は側壁12a に設けられた板
ばね12f によって各々板体14側に回転するように付勢さ
れている。
時に脚部材11の動きを一方向に保持する一方向保持手段
17、脚部材11を起立若しくは格納方向に付勢する付勢手
段18及び脚部材11の動きとブレーキ19の動きが互いに規
制し合う機構について詳述する。図3及び図4をみる
と、車両正面からみて右側の側壁12a には前記一方向保
持手段17が設けられている。該保持手段17は板体14とス
トッパ20とから構成されている。板体14は上方が扇状の
形状をなし、この扇状の部分にギヤ部14b 及び後述する
係止部材21が係合する係合溝14c が設けられている。ま
た、ストッパ20は先端が板体14のギヤ部14b に噛合する
ような形状をなす、先端のギヤ部14b に噛合する部分が
若干ずれた2枚の板状部材から成り、それぞれ独立して
回動できるように側壁12a から突出した軸棒12e に回動
自在に軸支されており、常時は側壁12a に設けられた板
ばね12f によって各々板体14側に回転するように付勢さ
れている。
【0011】図中21は係止部材を示しており、これはコ
字状の板状部材で構成され、前記ストッパ20を左右から
挟むようにストッパ20と同心に軸棒12e に回動自在に軸
支されている(図6(b)参照、本図は図4におけるC−
C断面図である。)。また、該係止部材21は上方に前記
板体14に係止する係止棒12a を備えている。さらに側壁
12a にはハンドル3に設けられたブレーキレバー3aに繋
がるブレーキワイヤ19a が取付けられており、該ブレー
キワイヤ19a は先端に設けられた連結部材19b によって
前記係止部材21を介してブレーキ19c 本体に繋がるブレ
ーキワイヤ19d に取付けられている。連結部材19b は、
前記ストッパ20を挟むようなコ字状の形状をしており、
その底部がワイヤ19a に連結され、先端が係止部材21の
内側に挿入されている(図4及び図6(b) 参照)。ま
た、連結部材19b の先端部には左右方向に伸びる長孔19
e が穿設されており、該長孔19e にブレーキワイヤ19d
の先端に設けられたL字状の連結部19f が係止部材21の
外側から貫通している。さらに、ブレーキワイヤ19a の
連結部材19b と側壁11a との間にはスプリング19g が設
けられており、該スプリング19g と前記した長孔19e の
作用で連結部材19b が係止部材21と連動せずに可動でき
る遊びを持たせている。
字状の板状部材で構成され、前記ストッパ20を左右から
挟むようにストッパ20と同心に軸棒12e に回動自在に軸
支されている(図6(b)参照、本図は図4におけるC−
C断面図である。)。また、該係止部材21は上方に前記
板体14に係止する係止棒12a を備えている。さらに側壁
12a にはハンドル3に設けられたブレーキレバー3aに繋
がるブレーキワイヤ19a が取付けられており、該ブレー
キワイヤ19a は先端に設けられた連結部材19b によって
前記係止部材21を介してブレーキ19c 本体に繋がるブレ
ーキワイヤ19d に取付けられている。連結部材19b は、
前記ストッパ20を挟むようなコ字状の形状をしており、
その底部がワイヤ19a に連結され、先端が係止部材21の
内側に挿入されている(図4及び図6(b) 参照)。ま
た、連結部材19b の先端部には左右方向に伸びる長孔19
e が穿設されており、該長孔19e にブレーキワイヤ19d
の先端に設けられたL字状の連結部19f が係止部材21の
外側から貫通している。さらに、ブレーキワイヤ19a の
連結部材19b と側壁11a との間にはスプリング19g が設
けられており、該スプリング19g と前記した長孔19e の
作用で連結部材19b が係止部材21と連動せずに可動でき
る遊びを持たせている。
【0012】次に図5をみると、基礎部材12の左側壁12
b には、付勢手段18が設けられている。該付勢手段18
は、板体15とスプリング22とから構成されている。板体
15は、一端にローラを備えた上側部材15a と前記脚部材
11が回動自在に取付けられた下側部材15b と、これらの
部材を中央で連結する連結部材15c とから構成されてい
る。また、前記したように構成された板体15の下側部材
15b と、左側のリアフレーム2cの前側に設けられたダウ
ンチューブ2b側に突出する軸棒2gとの間にはスプリング
22が渡架されており、このスプリング22で、スプリング
22が前記板体15の回動中心である軸16より上方にある間
は板体15を図5における左回り回転するように付勢し、
脚部材11を押し下げる過程でスプリング22が前記軸16よ
り下方にきた後は、板体15を図5における右回りに回転
するように付勢して脚部材11を接地面に向かって伸ばす
ように作用する。
b には、付勢手段18が設けられている。該付勢手段18
は、板体15とスプリング22とから構成されている。板体
15は、一端にローラを備えた上側部材15a と前記脚部材
11が回動自在に取付けられた下側部材15b と、これらの
部材を中央で連結する連結部材15c とから構成されてい
る。また、前記したように構成された板体15の下側部材
15b と、左側のリアフレーム2cの前側に設けられたダウ
ンチューブ2b側に突出する軸棒2gとの間にはスプリング
22が渡架されており、このスプリング22で、スプリング
22が前記板体15の回動中心である軸16より上方にある間
は板体15を図5における左回り回転するように付勢し、
脚部材11を押し下げる過程でスプリング22が前記軸16よ
り下方にきた後は、板体15を図5における右回りに回転
するように付勢して脚部材11を接地面に向かって伸ばす
ように作用する。
【0013】また、リアフレーム2cの上部には脚部材収
納用ペダル23が回動自在に軸支されている。このペダル
23は、軸支された位置から弯曲して前方に伸びる棒状部
材23a と、該棒状部材23a の先端に設けられたガイド体
23b と、ガイド体23b の上面に取付けられた車両のフー
トボード(符号なし)の一部をなす踏板23c とから構成
されており、軸支持されている部分でスプリング23d に
よって図4における左回りに回転するように付勢されて
いる。このペダル23は脚部材11が格納されているときに
は、スプリング23d の作用で左回りに回転して踏板23c
がフートボードと面一になる位置で保持され、脚部材11
が起立するにしたがって、ブラッケット15の上側部材15
a に設けられたローラ(符号なし)がガイト体23b に沿
ってペダル23を押上げて、該ペダル23をスプリング23d
の力に抗して回転させ、踏板23cを上方に持ち上げる。
納用ペダル23が回動自在に軸支されている。このペダル
23は、軸支された位置から弯曲して前方に伸びる棒状部
材23a と、該棒状部材23a の先端に設けられたガイド体
23b と、ガイド体23b の上面に取付けられた車両のフー
トボード(符号なし)の一部をなす踏板23c とから構成
されており、軸支持されている部分でスプリング23d に
よって図4における左回りに回転するように付勢されて
いる。このペダル23は脚部材11が格納されているときに
は、スプリング23d の作用で左回りに回転して踏板23c
がフートボードと面一になる位置で保持され、脚部材11
が起立するにしたがって、ブラッケット15の上側部材15
a に設けられたローラ(符号なし)がガイト体23b に沿
ってペダル23を押上げて、該ペダル23をスプリング23d
の力に抗して回転させ、踏板23cを上方に持ち上げる。
【0014】さらに左側壁12b には位置センサ24が取付
けられており、該位置センサ24の先端のセンサ部(符号
なし)は板体15の中央の連結部材15c の側面に当接して
いる。該連結部材15c は、図4に示すように偏心回転す
るように軸16で側壁12b に軸支されているので、前記板
体15が脚部材11の起立にしたがって回転すると、連結部
材15c がその側面でセンサ部を押し、位置センサ24が脚
部材11の起立状態を検知する。位置センサ24はこの起立
状態の情報をエンジン回転数等を制御している制御装置
(図示せず)に出力し、制御装置はこの情報に基づい
て、起立時にはエンジン回転数がアイドリング状態より
高くならないように、即ち、後輪9に動力を伝動する遠
心クラッチがつながらないようにエンジン回転数を保持
する。
けられており、該位置センサ24の先端のセンサ部(符号
なし)は板体15の中央の連結部材15c の側面に当接して
いる。該連結部材15c は、図4に示すように偏心回転す
るように軸16で側壁12b に軸支されているので、前記板
体15が脚部材11の起立にしたがって回転すると、連結部
材15c がその側面でセンサ部を押し、位置センサ24が脚
部材11の起立状態を検知する。位置センサ24はこの起立
状態の情報をエンジン回転数等を制御している制御装置
(図示せず)に出力し、制御装置はこの情報に基づい
て、起立時にはエンジン回転数がアイドリング状態より
高くならないように、即ち、後輪9に動力を伝動する遠
心クラッチがつながらないようにエンジン回転数を保持
する。
【0015】また、上述した板体14と係止部材21は一方
向保持手段17を構成すると共に、脚部材11の動きとブレ
ーキ19の動きが互いに規制し合う機構も構成する。すな
わち、走行時等で脚部材11が車体底部に格納されている
時には板体14は軸16を中心に左回りに回転しているの
で、該板体14の扇状の部分にブレーキ19に介装された係
止部材21が係止して、ブレーキ19が脚部材11の動きを起
立方向に回動できないように規制する。また、駐車時等
にブレーキ19を操作して、係止部材21を軸12e を中心に
左回りに回転させて前記板体14から外すと、脚部材11は
回動可能になり、使用者が足で押し下げると起立でき
る。この起立状態においては前記板体14は右回りに回転
するのであるが、この時に、板体14の扇状の部分がブレ
ーキ19に介装された係止部材21に係止してブレーキ本体
19c に繋がるブレーキワイヤ19d がブレーキを解除する
方向に動けないように規制する。尚、図3及び図4は上
述した状態から更に脚部材11を下方に回動させて後輪9
をリフトアップした状態を示しており、この状態におい
ては、係止部材21は板体14に設けられた溝14c に嵌まり
ブレーキワイヤー19d がブレーキ19を解除する方向に移
動できるようになるので、ブレーキ19は解除されてい
る。
向保持手段17を構成すると共に、脚部材11の動きとブレ
ーキ19の動きが互いに規制し合う機構も構成する。すな
わち、走行時等で脚部材11が車体底部に格納されている
時には板体14は軸16を中心に左回りに回転しているの
で、該板体14の扇状の部分にブレーキ19に介装された係
止部材21が係止して、ブレーキ19が脚部材11の動きを起
立方向に回動できないように規制する。また、駐車時等
にブレーキ19を操作して、係止部材21を軸12e を中心に
左回りに回転させて前記板体14から外すと、脚部材11は
回動可能になり、使用者が足で押し下げると起立でき
る。この起立状態においては前記板体14は右回りに回転
するのであるが、この時に、板体14の扇状の部分がブレ
ーキ19に介装された係止部材21に係止してブレーキ本体
19c に繋がるブレーキワイヤ19d がブレーキを解除する
方向に動けないように規制する。尚、図3及び図4は上
述した状態から更に脚部材11を下方に回動させて後輪9
をリフトアップした状態を示しており、この状態におい
ては、係止部材21は板体14に設けられた溝14c に嵌まり
ブレーキワイヤー19d がブレーキ19を解除する方向に移
動できるようになるので、ブレーキ19は解除されてい
る。
【0016】上記したように構成されたスタンド装置10
の作用を図8及び図9を参照して説明する。図8(a) 〜
(d) はスタンド装置10の右側面の主要部分の部材のみを
用いて表わしたスタンド装置の作動状態図で、図9(a)
〜(d) はスタンド装置10の左側の主要部分の部材のみを
用いて表わした図8(a) 〜(d) に対応するスタンド装置
の作動状態図である。図8(a) ,図9(a) はスタンド装
置10の脚部分11が格納されている状態を示している。こ
の状態において、右側壁12a に設けられた板体14は左回
りに回転しており、その扇状に形成された上側の一部が
係止部材21が被さるようにして係止している。左側面に
おいては、板体15はスプリング22によって左回りに回転
するように付勢されており、ブラッケット15に当接して
いる位置センサ24のセンサ部は伸び切った状態になって
いる。この状態においては、脚部分11を押し下げようと
しても係止部材21が右側壁12a の板体14に係止して、板
体14が右側に回転することができないようになっている
ので脚部分11を立脚させることはできない。
の作用を図8及び図9を参照して説明する。図8(a) 〜
(d) はスタンド装置10の右側面の主要部分の部材のみを
用いて表わしたスタンド装置の作動状態図で、図9(a)
〜(d) はスタンド装置10の左側の主要部分の部材のみを
用いて表わした図8(a) 〜(d) に対応するスタンド装置
の作動状態図である。図8(a) ,図9(a) はスタンド装
置10の脚部分11が格納されている状態を示している。こ
の状態において、右側壁12a に設けられた板体14は左回
りに回転しており、その扇状に形成された上側の一部が
係止部材21が被さるようにして係止している。左側面に
おいては、板体15はスプリング22によって左回りに回転
するように付勢されており、ブラッケット15に当接して
いる位置センサ24のセンサ部は伸び切った状態になって
いる。この状態においては、脚部分11を押し下げようと
しても係止部材21が右側壁12a の板体14に係止して、板
体14が右側に回転することができないようになっている
ので脚部分11を立脚させることはできない。
【0017】この状態から、運転者がブレーキレバー3a
を引いて脚部分11を押し下げた状態が、図8(b) ,図9
(b) である。使用者がブレーキレバー3aを引くと、それ
に繋がるブレーキワイヤ19a 、連結部材19b が車両前側
方向に引かれる。すると、連結部材19b に連結された係
止部材21が軸棒12e (図4参照)を中心にして左回りに
回転して前記板体14から外れる。また、この時、連結部
材9bに設けられた連結棒19h が連結部材19b に挟み込ま
れたストッパ20を図4における左側方向に押し、ストッ
パ20を軸棒12e を中心として左回りに回転させる。左側
壁12b においては、スプリング22が板体15の回動中心で
ある軸16を超えて下方に移動しているので、板体14は右
回りに回転するように付勢され、脚部分11は立脚方向に
付勢される。また、板体15に当接された位置センサ24の
センサ部は、板体15の連結部材15c の側面によって次第
に押圧され始める。また、板体15の上側部材15a に設け
られたローラはペダル23のガイド体23b を押圧して、該
ペダル23を持ち上げ始める。
を引いて脚部分11を押し下げた状態が、図8(b) ,図9
(b) である。使用者がブレーキレバー3aを引くと、それ
に繋がるブレーキワイヤ19a 、連結部材19b が車両前側
方向に引かれる。すると、連結部材19b に連結された係
止部材21が軸棒12e (図4参照)を中心にして左回りに
回転して前記板体14から外れる。また、この時、連結部
材9bに設けられた連結棒19h が連結部材19b に挟み込ま
れたストッパ20を図4における左側方向に押し、ストッ
パ20を軸棒12e を中心として左回りに回転させる。左側
壁12b においては、スプリング22が板体15の回動中心で
ある軸16を超えて下方に移動しているので、板体14は右
回りに回転するように付勢され、脚部分11は立脚方向に
付勢される。また、板体15に当接された位置センサ24の
センサ部は、板体15の連結部材15c の側面によって次第
に押圧され始める。また、板体15の上側部材15a に設け
られたローラはペダル23のガイド体23b を押圧して、該
ペダル23を持ち上げ始める。
【0018】さらにこの状態から、スプリング22の作用
で脚部分11が起立方向に回動して脚部分11の底棒11e が
地面に接地した状態が、図8(c) ,図9(c) である。こ
の状態においては、右側壁12a の板体14は脚部分11の動
きにしたがって、さらに右側に回転し、その上部に設け
られたギヤ部14b がストッパ20の先端と対向する位置に
くる。そして、使用者がブレーキレバー3aを放すと、ブ
レーキレバー3aにブレーキワイヤ19を介して繋がる連結
部材19b がスプリング19g の作用で図8における右側方
向に移動する。この時、連結部材19b と係止部材21との
連結部分となる孔は横方向の長孔の形状に穿設されてい
るので、連結部材19b だけが係止部材21と関係なく左側
方向に動くことが可能で、係止部材21は板体15に係止し
ているので移動できない。従って、この状態においてブ
レーキ19はかかったままである。さらに、連結部材19b
が右側方向に移動することにより、ストッパ20が板ばね
12f の作用で右回りに回転し(図4参照、図8には板ば
ねを図示せず)、板体14のギヤ部14b にその先端が噛合
して、板体14が左側方向へ回転しないように保持する。
従って、板体14と連動する脚部分11はこの時点で格納方
向へ折り畳むことができなくなり、車両全体としては前
後輪6,9が接地したまま、スタンド装置10が起立した
状態となる。
で脚部分11が起立方向に回動して脚部分11の底棒11e が
地面に接地した状態が、図8(c) ,図9(c) である。こ
の状態においては、右側壁12a の板体14は脚部分11の動
きにしたがって、さらに右側に回転し、その上部に設け
られたギヤ部14b がストッパ20の先端と対向する位置に
くる。そして、使用者がブレーキレバー3aを放すと、ブ
レーキレバー3aにブレーキワイヤ19を介して繋がる連結
部材19b がスプリング19g の作用で図8における右側方
向に移動する。この時、連結部材19b と係止部材21との
連結部分となる孔は横方向の長孔の形状に穿設されてい
るので、連結部材19b だけが係止部材21と関係なく左側
方向に動くことが可能で、係止部材21は板体15に係止し
ているので移動できない。従って、この状態においてブ
レーキ19はかかったままである。さらに、連結部材19b
が右側方向に移動することにより、ストッパ20が板ばね
12f の作用で右回りに回転し(図4参照、図8には板ば
ねを図示せず)、板体14のギヤ部14b にその先端が噛合
して、板体14が左側方向へ回転しないように保持する。
従って、板体14と連動する脚部分11はこの時点で格納方
向へ折り畳むことができなくなり、車両全体としては前
後輪6,9が接地したまま、スタンド装置10が起立した
状態となる。
【0019】この状態から、使用者が車両の積荷を卸し
たり、使用者自体が車両から降りることにより、車両の
荷重が軽減して車両本体がショックアブソーバ5,8の
作用で上昇したとしても、左側壁12b の板体15がスプリ
ング22によって右回りに回転するように付勢されている
ので、車両の上昇した分、各板体14,15 が右回りに回転
して脚部分11の底棒11e は常時地面に接地した状態に保
持される。また、脚部分11が地面に接地した後は、前述
のように右側壁12a の板体14がストッパ20によって左回
りに回転しないように保持されているので、脚部分11は
格納できないようになっている。
たり、使用者自体が車両から降りることにより、車両の
荷重が軽減して車両本体がショックアブソーバ5,8の
作用で上昇したとしても、左側壁12b の板体15がスプリ
ング22によって右回りに回転するように付勢されている
ので、車両の上昇した分、各板体14,15 が右回りに回転
して脚部分11の底棒11e は常時地面に接地した状態に保
持される。また、脚部分11が地面に接地した後は、前述
のように右側壁12a の板体14がストッパ20によって左回
りに回転しないように保持されているので、脚部分11は
格納できないようになっている。
【0020】図8(d) ,図9(d) は上述の状態からさら
に車両を持ち上げて後輪9をリフトアップした時の状態
を示している。この状態では、右側壁12a のストッパ20
は板体14に設けられた溝14c に嵌まって右回りに回転
し、車両のブレーキは解除される。左側壁12b において
は、板体15先端に設けられたローラがペダル23を持ち上
げている。そして、位置センサ24のセンサ部24a は完全
に押圧された状態となって車両がリフトアップしている
状態を検知する。
に車両を持ち上げて後輪9をリフトアップした時の状態
を示している。この状態では、右側壁12a のストッパ20
は板体14に設けられた溝14c に嵌まって右回りに回転
し、車両のブレーキは解除される。左側壁12b において
は、板体15先端に設けられたローラがペダル23を持ち上
げている。そして、位置センサ24のセンサ部24a は完全
に押圧された状態となって車両がリフトアップしている
状態を検知する。
【0021】図8(c) ,図9(c) における車輪6,9が
接地した起立状態と、図8(d) ,図9(d) の車輪9をリ
フトアップした起立状態とは使用者が適宜選択すること
ができ、どちらの状態でもスタンド装置10によって車両
を垂直に安定させて保持できることは上述の説明から明
らかである。図8(c) ,図9(c) 若しくは図8(d) ,図
9(d) の状態においては、使用者が収納用ペダル23の踏
板23c を踏んでも、右側壁12a の板体14がストッパ20に
よって左回りに回転しないように保持されているので、
脚部分11は格納できない。これらの状態から脚部分11を
格納するためには、まず、使用者がブレーキレバー3aを
引き、ストッパ20を左回りに回転させて右側壁12a の板
体14のロックを解除する必要がある。そして、板体14の
ロックを解除した後、収納用ペダル23を踏むと、各板体
14,15 が左回りに回転させられ、脚部分11は図8(a),図
9(a) の格納された状態に戻る。
接地した起立状態と、図8(d) ,図9(d) の車輪9をリ
フトアップした起立状態とは使用者が適宜選択すること
ができ、どちらの状態でもスタンド装置10によって車両
を垂直に安定させて保持できることは上述の説明から明
らかである。図8(c) ,図9(c) 若しくは図8(d) ,図
9(d) の状態においては、使用者が収納用ペダル23の踏
板23c を踏んでも、右側壁12a の板体14がストッパ20に
よって左回りに回転しないように保持されているので、
脚部分11は格納できない。これらの状態から脚部分11を
格納するためには、まず、使用者がブレーキレバー3aを
引き、ストッパ20を左回りに回転させて右側壁12a の板
体14のロックを解除する必要がある。そして、板体14の
ロックを解除した後、収納用ペダル23を踏むと、各板体
14,15 が左回りに回転させられ、脚部分11は図8(a),図
9(a) の格納された状態に戻る。
【0022】以上説明したように本実施例のスタンド装
置10によれば、ブレーキレバー3aを引いて車両にブレー
キ19をかけなければ脚部材11を起立させることができ
ず、また、起立時に車輪6,9が接地したままの場合に
はブレーキレバー3aを解除してもブレーキ19はかけられ
たままの状態で保持されるので、例えば、坂道等で車輪
6,9を接地したまま脚部分11を起立させて駐車した場
合でも車両が走りだしてしまうことはなく、安定した駐
車をすることができる。また、本実施例のスタンド装置
10によれば、使用者が車輪9のメンテナンス等をするた
めに車輪9がリフトアップするように脚部分11を起立さ
せて駐車する場合には、ブレーキが解除されるように構
成されているので、後輪9の取り外し等を通常どおり行
うことができる。さらに、本実施例のスタンド装置10に
よれば上述のように脚部分11の起立を車輪6,9が接地
したままの起立状態と、車輪9をリフトアップした起立
状態との2通り選択することができ、車輪6,9が接地
したままの起立状態においては、車両を持ち上げる必要
がなく、かつ、スプリング22の力で補助されるので、既
存のサイドスタンドのように容易に起立させることがで
き、かつ、起立時に車両が傾斜することがないので安定
した状態で駐車できるという効果を奏する。また、本実
施例のスタンド装置10においては、脚部分11に連結され
た一方の板体14に一方向保持部材17を設け、かつ、他方
の板体15には付勢手段18を設けて、起立後は常時脚部分
11を起立方向に付勢するように構成しているので、車輪
6,9を接地したまま駐車した状態において、車両の荷
重変化があっても、この荷重変化に追従するように脚部
分11が起立方向に回動して脚部分11の接地を常に保持す
ることができ、また、脚部分11は起立方向には回動でき
ても、格納方向には回動できないのでスタンド装置10が
使用者の意思に関係なく格納されてしまうことはなく車
両を安定した状態を保持することができるという効果を
奏する。
置10によれば、ブレーキレバー3aを引いて車両にブレー
キ19をかけなければ脚部材11を起立させることができ
ず、また、起立時に車輪6,9が接地したままの場合に
はブレーキレバー3aを解除してもブレーキ19はかけられ
たままの状態で保持されるので、例えば、坂道等で車輪
6,9を接地したまま脚部分11を起立させて駐車した場
合でも車両が走りだしてしまうことはなく、安定した駐
車をすることができる。また、本実施例のスタンド装置
10によれば、使用者が車輪9のメンテナンス等をするた
めに車輪9がリフトアップするように脚部分11を起立さ
せて駐車する場合には、ブレーキが解除されるように構
成されているので、後輪9の取り外し等を通常どおり行
うことができる。さらに、本実施例のスタンド装置10に
よれば上述のように脚部分11の起立を車輪6,9が接地
したままの起立状態と、車輪9をリフトアップした起立
状態との2通り選択することができ、車輪6,9が接地
したままの起立状態においては、車両を持ち上げる必要
がなく、かつ、スプリング22の力で補助されるので、既
存のサイドスタンドのように容易に起立させることがで
き、かつ、起立時に車両が傾斜することがないので安定
した状態で駐車できるという効果を奏する。また、本実
施例のスタンド装置10においては、脚部分11に連結され
た一方の板体14に一方向保持部材17を設け、かつ、他方
の板体15には付勢手段18を設けて、起立後は常時脚部分
11を起立方向に付勢するように構成しているので、車輪
6,9を接地したまま駐車した状態において、車両の荷
重変化があっても、この荷重変化に追従するように脚部
分11が起立方向に回動して脚部分11の接地を常に保持す
ることができ、また、脚部分11は起立方向には回動でき
ても、格納方向には回動できないのでスタンド装置10が
使用者の意思に関係なく格納されてしまうことはなく車
両を安定した状態を保持することができるという効果を
奏する。
【0023】
【発明の効果】本発明のスタンド装置によれば、車両を
支持する脚部を起立方向に付勢する手段を設けているの
で、車両の荷重変化に追従して脚部が回動して停止面と
の接地を確保し、かつ、脚部が停止面に接地した後は脚
部が格納方向に戻らないようにする一方向保持手段とを
設けているので、接地後は脚部がひとりでに格納されて
しまうことがなく安定した状態での駐車を確保できる。
また、本発明のスタンド装置によれば、起立時に車両を
垂直な状態の保持でき、脚部材が、最終的には後輪をリ
フトアップする位置まで回動できるように構成されてい
るので、車輪を接地したままの状態で車両を垂直に保持
して駐車することはもとより、車輪を持ち上げた状態で
車両を駐車させることもでき、車輪を接地したままの状
態で駐車する場合には既存のサイドスタンドのように操
作性がよく、かつ、車両が垂直に保持されるので安定し
た駐車ができ、さらに車輪を持ち上げて駐車することも
できるので、既存のメインスタンドと同様に車輪等のメ
ンテナンス等を容易に行うことができるという効果を奏
する。
支持する脚部を起立方向に付勢する手段を設けているの
で、車両の荷重変化に追従して脚部が回動して停止面と
の接地を確保し、かつ、脚部が停止面に接地した後は脚
部が格納方向に戻らないようにする一方向保持手段とを
設けているので、接地後は脚部がひとりでに格納されて
しまうことがなく安定した状態での駐車を確保できる。
また、本発明のスタンド装置によれば、起立時に車両を
垂直な状態の保持でき、脚部材が、最終的には後輪をリ
フトアップする位置まで回動できるように構成されてい
るので、車輪を接地したままの状態で車両を垂直に保持
して駐車することはもとより、車輪を持ち上げた状態で
車両を駐車させることもでき、車輪を接地したままの状
態で駐車する場合には既存のサイドスタンドのように操
作性がよく、かつ、車両が垂直に保持されるので安定し
た駐車ができ、さらに車輪を持ち上げて駐車することも
できるので、既存のメインスタンドと同様に車輪等のメ
ンテナンス等を容易に行うことができるという効果を奏
する。
【図1】本発明のスタンド装置が採用された自動二輪車
を示す概略側面図である。
を示す概略側面図である。
【図2】スタンド装置の取り付け部の詳細を示す概略上
面図である。
面図である。
【図3】スタンド装置の取り付け部分の詳細を示す概略
右側面図である。
右側面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】スタンド装置の取り付け部の詳細を示す図2に
おけるA−A断面図である。
おけるA−A断面図である。
【図6】(a) は図4におけるB−B断面図である。(b)
は図4におけるC−C断面図である
は図4におけるC−C断面図である
【図7】脚部の概略斜視図である。
【図8】(a) 〜(d) はスタンド装置10の右側面の主要部
分の部材のみを用いて表わした、スタンド装置の作動状
態図である。
分の部材のみを用いて表わした、スタンド装置の作動状
態図である。
【図9】(a) 〜(d) はスタンド装置10の左側の主要部分
の部材のみを用いて表わした図8(a) 〜(d) に対応する
スタンド装置の作動状態図である。
の部材のみを用いて表わした図8(a) 〜(d) に対応する
スタンド装置の作動状態図である。
1 自動二輪車本体 2 車体フレーム 2a ヘッドパイプ 2b ダウンチューブ 2c リアフレーム 2d クロスパイプ 2e ブラケット 2f コ字状ブラケット 2g 軸棒 2h 枢軸 3 ハンドル 3a ブレーキレバー 4 ステアリングパイプ 5 フロントフォーク 6 前輪 7 スイングユニットエンジン 7a リンク 8 リアショックアブソーバ 9 後輪 10 スタンド装置 11 脚部 11a,11b,11c,11d 脚片 11e 底棒 11f 管体 11R,11L 脚 12 基礎部材 12a 右側壁 12b 左側壁 12c 底板 12d 支持管 12e 軸棒 12f 板ばね 13 ボルト 14 ブラケット 14a 軸 14b ギヤ部 14c 溝 15 ブラケット 15a 上側部材 15b 下側部材 15c 連結部材 16 軸 17 保持手段 18 付勢手段 19 ブレーキ 19a ブレーキワイヤ 19b 連結部材 19c ブレーキ本体 19d ブレーキワイヤ 19e 長孔 19f 連結部 19g スプリング 19h 連結棒 20 ストッパ 21 係止部材 21a 係止棒 22 スプリング 23 脚部収納用ペダル 23a 棒状部材 23b ガイド体 23c 踏板 23d スプリング 24 位置センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 車体底部に車幅方向に設けられた枢軸に
支持され、走行時には該枢軸の上方への回動により上昇
して車体底部に折畳み格納され、駐車時には該枢軸の下
方への回動により落下して起立する脚部材を備え、最終
的には後輪を持ち上げかつ車両を垂直に保持することが
できるようにした自動二輪車用スタンド装置において、
車両を支持する脚部材を起立方向へ付勢する手段及び脚
部材が下方へ回動落下して接地した後は、該脚部材が格
納方向へ戻らないように保持する一方向保持手段を設
け、脚部材起立後は積荷の積卸等による車両の重量変化
があっても、脚部材が接地したまま車両の前後輪を接地
状態に保持して駐車することもできるようにしたことを
特徴とする自動二輪車用スタンド装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19635593A JPH0747983A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 自動二輪車用スタンド装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018079068A1 (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-03 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 作動機構 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19635593A patent/JPH0747983A/ja active Pending
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