JPH072294Y2 - 車両用シートのロック機構 - Google Patents

車両用シートのロック機構

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JPH072294Y2
JPH072294Y2 JP40463490U JP40463490U JPH072294Y2 JP H072294 Y2 JPH072294 Y2 JP H072294Y2 JP 40463490 U JP40463490 U JP 40463490U JP 40463490 U JP40463490 U JP 40463490U JP H072294 Y2 JPH072294 Y2 JP H072294Y2
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JP
Japan
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seat
lock
state
lever
pin
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JP40463490U
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English (en)
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JPH0491528U (ja
Inventor
勉 小田
Original Assignee
池田物産株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用シートのシート
クッションのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のシート、特に乗用車等のフ
ロントシートにおいて、傾倒可能としたシートバック
を、通常のシート使用時(シートバックの起立時)には
シートクッションにロックし、シートクッションを前倒
しする時にはそのロックを解除するロック装置が装備さ
れている。
【0003】図6は、上記のようなロック装置を備えた
従来の車両シートの側面図で、シートの操作順序を示し
たものである。図中、11はシートクッション、12は
シートバックを示す。図(a)は通常のシート使用時、
シートバック12を起立させた状態である。この状態に
おいては、シートクッション11の下側に設けられたロ
ック13が車両フロアのストライカー14に係合し、シ
ートはロックされている。(b)はシートバック12を
前倒しした状態を示しており、前記(a)からこの
(b)に移る途中で、ロック13のストライカー14と
の係合が解除されてシートクッション11はヒンジ15
に設けられたスプリング(図示しない)によって跳ね上
げられ、図(c)に示したシート跳上げ状態とすること
ができる。上記の操作におけるシートのロック、ロック
解除の操作は、シートリクライニングディバイス16
(以下、単にディバイスと略称する)に設けた機構によ
って行なわれる。17はディバイス操作用の把手であ
る。
【0004】図7は前記ディバイス16の詳細を示した
もので、18はシートクッション11の側面に設けられ
たプレート、19はシートバック12の側面に取付けら
れたアームであり、アーム19は軸20を回動中心とし
てプレート18に対して回動し得る。軸20には、ヘ字
状のレバー21が回動可能に軸支されており、軸20の
上前方のアーム19上にピン22が固設されている。2
3はレバー21の後端部とロック13(本図では図示し
ない)を連結するワイヤーである。
【0005】図7の(a)はシートバック12の起立状
態で、ピン22はレバー21から離れており、レバー2
1はワイヤー23を引張らず、前記図6(a)の状態で
シートがロックされている。シートバック12を前倒し
した時は、図7の(b)のようにアーム19が前倒して
ピン22がレバー21の前部を押圧し、レバー21が回
動してワイヤー23を引張り、ロック13のストライカ
ー14との係合が解除され(図6(b)の状態)、シー
トクッション11は前記ヒンジ15のスプリングにより
跳ね上げられ、さらに手動で引き上げることにより、図
6(c)のシートと跳ね上げ状態となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の車
両用シートのロック機構では、シートバック12を前倒
しすることにより、ディバイス16のレバー21に連結
されたワイヤー23がシートクッション11のロックを
解除し、ヒンジ15に設けられたスプリングによりシー
トが跳ね上げられるようになっているが、シートバック
12を前傾しにしたシート不使用時の状態から、シート
バック12を起こしてシート使用状態とする場合、シー
トバック12を完全に起立させるまでシートのロックが
なされない。このため、起倒操作仲シートがぐらぐら
し、ヒンジ15の軸にねじれを生じて操作が不円滑とな
ったり、ヒンジを損傷するような不具合が発生する。
【0007】本考案は、このような従来の装置の欠点に
鑑み、シート不使用時の前傾し状態からシートを起立さ
せる場合においてもシートをロック状態に維持すること
ができる車両用シートのロック機構を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の車両用シートのロック機構は、ディバイ
スのシートバック側アームの回動中心からずれた位置に
固設されたピンと、前記ディバイスのシートクッション
側プレートに中間部を軸支された伸縮可能なロック解除
レバーと、前記ロック解除レバーを常時直立状態に付勢
する引張りスプリングと、前記ロック解除レバーの下端
部に連結されたロックワイヤーとを備え、前記ロック解
除レバーは、前記ピンによりシートバックを前倒させた
ときに前記スプリングの付勢に抗して傾動して前記ロッ
クワイヤーを引張ってシートのロックを解除し、シート
バックを起立させ前記ピンによりレバー上部が押された
ときには直立状態のまま短縮して前記ピンを通過させる
ように構成したものである。
【0009】
【作用】以上のように構成された本考案の車両用シート
のロック機構においては、通常時のシートバックの起立
状態においては、ロック解除レバーが引張りスプリング
の付勢により直立してロックワイヤーをロック位置に保
持しており、シートバックの前傾し途中においては、ロ
ック解除レバーはレバー上部をピンにより押され引張り
スプリングの付勢に抗して傾動しロックワイヤーを引張
ってロックを解除し、シートバックの前倒れ状態におい
ては、ピンがレバー上部を外れロック解除レバーは直立
状態に復帰してロックワイヤーをロック位置に保持し、
シートバックの起立途中においては、レバー上部をピン
により押されてロック解除レバーは直立状態のまま短縮
してロックワイヤーをロック位置に保持する。
【0010】
【実施例】以下、図面に示した実施例により本考案の構
成をさらに詳細に説明する。
【0011】図1は、本考案による車両用シートのロッ
ク機構の一実施例を備えたディバイスを示したもので、
ディバイス1のシートクッション側のプレート2に、シ
ートバック側のアーム3が軸4を回動中心として回動可
能に取付けられている。(本図においては、シートクッ
ション及びシートバックは図示しない。以下、図2及び
図3においても同様)アーム3には、回動中心の軸4か
ら下方に外れた箇所にピン5が突設されている。一方、
プレート2にはロック解除レバー6がその中央部を軸7
で支持され、軸7の回りに傾動可能に取付けられてい
る。図1は、通常時シートバックが起立しているときの
状態を示したもので、この状態で、ロック解除レバー6
はその上部を引張りスプリング8により付勢され、下部
がストッパー9に当接して図示のように直立の状態にな
っている。このとき、ピン5はロック解除レバー6のレ
バー上部6aの前方にやや離れて対向している。ロック
解除レバー6の下端部には、図示しないロック装置のロ
ックに連結されたロックワイヤー10の一端が連結され
ており、この状態でロック装置のロックが車体フロアの
ストライカーの係合ラッチに係合してシートがフロアに
ロックされている。
【0012】図2は、シートバックを前傾する途中の状
態を示し、このときアーム3の前傾に伴ってピン5がロ
ック解除レバー6のレバー上部6aに前方から当接し、
ピン5に押されてロック解除レバー6は引張りスプリン
グ8の付勢に抗して図のように傾動し、ロックワイヤー
10が引張られてロックとストライカーの係合を解除す
る。こうしてシートのロックが解除された時、シートク
ッションの前部に設けられたクッションヒンジのスプリ
ングによりシートクッションが跳ね上げられ、さらにシ
ートバックを前傾しし手動によりシートクッションを引
き上げることにより、前記図6のシート跳上げ状態とす
ることができる。
【0013】前記図2の状態からさらにシートバックを
前傾しすると、アーム3の前傾に伴ってピン5はロック
解除レバー6のレバー上部6aの前面を摺動した後、上
方に外れて図3の状態となり、ロック解除レバー6は引
張りスプリング8の付勢により元の直立状態に戻り、ロ
ックワイヤー10は元の位置(引張られない状態)に戻
る。従って、シートバックを前傾して図6(b)の状態
(シート折りたたみ状態)としたときは、ロック装置の
ロックがストライカーに係合し、シートはロック状態に
保持される(一旦シート跳上げ状態とした後折りたたみ
状態とした場合も同様)。
【0014】図4及び図5は、ロック解除レバー6の詳
細を示したものである。ロック解除レバー6は、軸7に
支持されたレバー本体6bと、このレバー本体6b上部
の中空部に嵌装されたレバー上部6aとから成り、レバ
ー上部6aは常時スプリング6cにより押し上げられ、
図4のようにロック解除レバー6は伸縮状態となってい
る。レバー上部6aの頂部は、図に見られるように後面
側に落下する傾斜曲面6dとなっている。ロック解除レ
バー6は、ピン5が図4のように前方(図示左方)から
レバー上部6aに当接するときは、軸7を中心として図
示時計回り方向に傾動するが、ピン5が後方(図示右
方)から当接するときは、ストッパー9に抑止されて傾
動せず、図5のようにピン5がレバー上部6aの傾斜曲
面6dを摺動してスプリング6cの付勢に抗してレバー
上部6aを押し下げ、ロック解除レバー6を短縮させた
後、前方に倒れる。従って、シートバックを前倒れ状態
から起立させるときにも、ロック解除レバー6はシート
使用時と同様の直立の状態であり、シートはロック状態
に保持される。
【0015】
【考案の効果】以上の説明から明らかな通り、本考案の
車両用シートのロック機構は、ディバイスのシートバッ
ク側アームの回動中心からずれた位置に固設されたピン
と、前記ディバイスのシートクッション側プレートに中
間部を軸支された伸縮可能なロック解除レバーと、前記
ロック解除レバーを常時直立状態に付勢する引張りスプ
リングと、前記ロック解除レバーの下端部に連結された
ロックワイヤーとを備え、前記ロック解除レバーは、前
記ピンによりシートバックを前倒させたときに前記スプ
リングの付勢に抗して傾動して前記ロックワイヤーを引
張ってシートのロックを解除し、シートバックを起立さ
せ前記ピンによりレバー上部が押されたときには直立状
態のまま短縮して前記ピンを通過させるように構成した
ものであるから、シート不使用時の前倒し状態からシー
トバックを起立させる状態においてもシートをロック状
態にすることができ、シート起倒操作が円滑に行なわ
れ、装置の故障や損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用シートのロック機構の一実施例
を示すシートリクライニングディバイスの側面図(シー
トバック起立状態)である。
【図2】同シートリクライニングディバイスのシートバ
ック前倒し途中の状態を示す側面図である。
【図3】同シートリクライニングディバイスのシートバ
ック前傾し状態を示す側面図である。
【図4】同車両用シートのロック機構のロック解除レバ
ーの詳細図(伸縮状態)である。
【図5】同車両用シートのロック機構のロック解除レバ
ーの詳細図(短縮状態)である。
【図6】従来の車両用シートのロック機構を備えたシー
トの側面図である。 (a)通常のシート使用状態 (b)シートバック前傾れ状態 (c)シート跳上げ状態
【図7】図6の車両用シートのシートリクライニングデ
ィバイスの詳細図である。 (a)シートバック起立状態 (b)シートバック前傾れ状態
【符号の説明】
1 シートリクライニングディバイス 2 プレート 3 アーム 4 軸(回動中心) 5 ピン 6 ロック解除レバー 6a レバー上部 8 スプリング 10 ロックワイヤー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートリクライニングディバイスのシー
    トバック側アームの回動中心からずれた位置に固設され
    たピンと、前記シートリクライニングディバイスのシー
    トクッション側プレートに中間部を軸支された伸縮可能
    なロック解除レバーと、前記ロック解除レバーを常時直
    立状態に付勢する引張りスプリングと、前記ロック解除
    レバーの下端部に連結されたロックワイヤーとを備え、
    前記ロック解除レバーは、前記ピンによりシートバック
    を前倒させたときに前記スプリングの付勢に抗して傾動
    して前記ロックワイヤーを引張ってシートのロックを解
    除し、シートバックを起立させ前記ピンによりレバー上
    部が押されたときには直立状態のまま短縮して前記ピン
    を通過させるように構成されたことを特徴とする車両用
    シートのロック機構。
JP40463490U 1990-12-26 1990-12-26 車両用シートのロック機構 Expired - Lifetime JPH072294Y2 (ja)

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JP40463490U JPH072294Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 車両用シートのロック機構

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JP40463490U JPH072294Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 車両用シートのロック機構

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Publication Number Publication Date
JPH0491528U JPH0491528U (ja) 1992-08-10
JPH072294Y2 true JPH072294Y2 (ja) 1995-01-25

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ID=31882230

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40463490U Expired - Lifetime JPH072294Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 車両用シートのロック機構

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JP2016124323A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ダイハツ工業株式会社 シートのロック解除構造

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JPH0491528U (ja) 1992-08-10

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