JPH11123971A - 車両用シート取付構体 - Google Patents

車両用シート取付構体

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JPH11123971A
JPH11123971A JP9294208A JP29420897A JPH11123971A JP H11123971 A JPH11123971 A JP H11123971A JP 9294208 A JP9294208 A JP 9294208A JP 29420897 A JP29420897 A JP 29420897A JP H11123971 A JPH11123971 A JP H11123971A
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JP
Japan
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seat
floor
striker
lock
leg member
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JP9294208A
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Hidemasa Nomura
秀政 野村
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両ボディのフロアに突設したストライカー
でシートのシート脚を係合させてシートを脱着可能、タ
ンブル可能に取付ける場合、シートタンブル側に在るス
トライカーが構造複雑化して見栄えの悪いものになる。 【解決手段】 シート4をフロア1上で支持する脚部材
10にロックフック15を揺動可能に取付ける。ロック
フック15と一体の連結ピン17と、第1ガイド穴12
とピン穴16の重合部分に遊嵌した遊嵌ピン18との間
に張設した第1ばね材21の弾力で、ロックフック15
のフック部15aをストライカー2に下方から弾圧係合
させる。連結ピン17は第2ガイド穴13に挿通し、連
結ピン17と脚部材10との間の第2ばね材22によっ
て常時後方側に附勢しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートを車
両ボディのフロア上に多様な形態で脱着可能に取付ける
ためのシート取付構体に関する。
【0002】
【従来の技術】車両ボディのフロア上にシートを脱着及
びタンブル可能に取付ける場合、例えば図9に示すよう
にフロア30の略矩形のシート設置部nの4隅の前2隅
に前ストライカー部31を、後2隅に後ストライカー部
32を設置して、シート40のシートクッション41の
下面4隅の前2隅と後2隅に突設したシート脚43、4
4を対応する前後のストライカー部31、32に脱着可
能に係合させるシート取付構造が一般に採用されてい
る。
【0003】このようなシート40のフロア30への取
付けは、シートクッション41の4隅のシート脚43、
44を対応する各ストライカー部31、32に係合させ
てロックすることで行われる。また、シート40のタン
ブルは、シートクッション41上にシートバック42を
倒し、後シート脚44のロック解除ハンドル45を手動
操作して後ストライカー部32とのロックを解除した状
態で、シートクッション41を前シート脚43のヒンジ
46を支点に前方に倒立させて行われる。また、シート
タンブルの状態で前シート脚43と前ストライカー部3
1とのロックを手動で解除して、シート40のフロア3
0からの取り外しが行われる。
【0004】シート40を前倒しにタンブルする場合、
タンブル時のシート全体を支持する前ストライカー部3
1にシート全体を安定かつ強固に支持する構造が必要と
されることから、前ストライカー部31には2本のスト
ライカー33、34を前後配列で設置している。各スト
ライカー33、34はフロア30と平行をなす鋼棒であ
って、2本のストライカー33、34に前シート脚43
の前後の係合爪47、48を係合させてロックすること
で、タンブル時のシート40を安定に支持するようにし
ている。一方、後ストライカー部32は、タンブル時の
シート支持に関係しないことから、ここには1本のスト
ライカー35だけを使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2本のストライカー3
3、34を備えた前ストライカー部31は、シート40
を平常時とタンブル時の両方で安全、強固に支持する
が、2本のストライカー33、34のために前ストライ
カー部全体の構造が複雑化する。即ち、前ストライカー
部31は、2本のストライカー33、34だけでなく
て、各ストライカー33、34にシート40の前シート
脚43をガタ付き無く結合するためのばね材、ロック機
構等が付設されるのが通常であって、前ストライカー部
31の構造の簡略化が難しく、ここでのロック機構のロ
ック及びロック解除の操作性の改善が難しい。また、タ
ンブルしたシート40をフロア30から取り外して、フ
ロア30のシート設置部nを空けた場合、シート設置部
nの片隅に構造複雑な前ストライカー部31が見栄え悪
く露呈する不具合がある。また、このように露呈する前
ストライカー部31に樹脂製カバーを被せて、フロア3
0のシート設置部nの見栄えを良くすることも一部で行
われているが、この場合は樹脂製カバーの保管や取り扱
いが面倒である。
【0006】また、フロア30上のシート設置部nに設
置された前後のストライカー部31、32の構造が1本
ストライカー構造と2本ストライカー構造と明確に異な
るため、自ずとシート40の前後のシート脚43、44
の構造も異なって、前シート脚43を後ストライカー部
32に脱着することと、逆に後シート脚44を前ストラ
イカー部31に脱着することができず、シート40の向
きを前後逆にしてフロア30に取付けて後シートと対座
させることができない。尚、前シートを後シートと対座
させることを可能にしたシート取付構体としては、フロ
ア上に前シートを垂直な回転軸回りに横180°回転可
能に支持したものが知られているが、このようなシート
回転対座構造のものはシートとフロアとの間に複雑な機
構を設ける必要があり、質量アップやコストアップの要
因となっている。
【0007】本発明の目的は、フロア上の前後一対のス
トライカーのいずれもが1本であっても、この1本のス
トライカーにシートを安全、確実に取付けることがで
き、かつ、この取付けの際のロック及びロック解除の操
作性が良いシート取付構体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、フロア上にフ
ロアと一定の間隔をもって固定されたストライカーに脱
着可能に係合しロックされてフロア上でシートを支持す
るシート取付構体であって、シートから下方に延在し
て、下端をフロア上のストライカー近傍に当接させてフ
ロア上にシートを支持する脚部材と、前記ストライカー
に対して下から係合離脱可能に脚部材に取付けられ、係
合位置で弾性手段により前記脚部材に対して相対的に上
方に附勢されるロックフックとによって上記目的を達成
するものである。前記弾性手段は、具体的には第1ばね
材と第2ばね材で構成され、第1ばね材でロックフック
を上方へ附勢し、第2ばね材でロックフックを係合方向
に附勢する。
【0009】上記ロックフックは脚部材の側方に脚部材
に対して所定の角度の完全ロック位置、この完全ロック
位置より所定の角度で傾く仮ロック位置、この仮ロック
位置より更に同方向に所定の角度で傾くロック解除位置
の間で手動で回転揺動可能に連結されるもので、完全ロ
ック位置と仮ロック位置に在るときにフロアのストライ
カーに下から係合するフック部を下部に有する。このロ
ックフックの完全ロック位置と仮ロック位置は、下部の
フック部がストライカーの下面に係合する位置であり、
ロック解除位置はフック部を真上に上げるとストライカ
ーから抜ける位置である。また、上記第1ばね材は脚部
材とロックフックの相互間に設置され、ロックフックが
完全ロック位置に在るときに脚部材に対してロックフッ
クに上方の弾力を附勢してフック部をストライカーに下
から強制的に弾圧係合させ、ロックフックが完全ロック
位置から仮ロック位置に手動で傾くとロックフックに附
勢する弾力が弱まるようにしてある。また、上記第2ば
ね材は脚部材とロックフックの相互間に設置され、ロッ
クフックが完全ロック位置に向けて常時回転揺動するよ
うにロックフックに弾力を常時附勢する。
【0010】ここで、上記シート脚は、シートの下面の
前後左右の4隅、或いは、前2隅か後2隅に取付けられ
る。このシート脚の脚部材は、シートをフロアに直接に
支持する鋼板等の支持板で、タンブル可能なシートにお
いては脚部材の上部がシートに回転可能に連結される。
また、シート脚のロックフックは、脚部材に前後或いは
左右に回転揺動可能にピン連結される手動式ロック板
で、脚部材がフロア上に着座してシートを支持したとき
にロックフックのフック部がストライカーに下から弾圧
係合し、このときの弾圧力の反力で脚部材をフロアに弾
圧してシートの弾圧的な支持を行う。かかるロックフッ
クに弾力を附勢する第1ばね材と第2ばね材はコイルス
プリングが適切であるが、板ばねや巻ばね等他の弾性部
材を使用することも可能である。
【0011】また、本発明においては、上記脚部材がフ
ロア上でシートをタンブル可能に支持し、ロックフック
がフロア上の1本のストライカーに脱着可能に係合する
ようにして、タンブルしたシートを1本のストライカー
で支持するようにする。この場合、フロア上のシート設
置部の4隅全てに1本の同一寸法のストライカーの設置
が可能となる。
【0012】また、本発明のシート取付構体の具体的構
造として、上記脚部材の上部と略中央部の2箇所に円弧
状の第1ガイド穴と第2ガイド穴を形成し、ロックフッ
クの上部と略中央部の2箇所に脚部材の第1ガイド穴に
連通するピン穴と脚部材の第2ガイド穴に挿通されて脚
部材とロックフックの略中央部を相互に回転揺動可能に
連結する連結ピンを形成し、脚部材の第1ガイド穴とロ
ックフックのピン穴に遊嵌ピンを挿通して脚部材とロッ
クフックの略中央部を相互に回転揺動可能に連結し、連
結ピンと遊嵌ピンとの間に第1ばね材を設置し、連結ピ
ンと脚部材との間に第2ばね材を設置して、ロックフッ
クの完全ロック位置と仮ロック位置の間の往復回転揺動
をフック部が係合するフロア上のストライカーを支点に
行わせて遊嵌ピンと連結ピンを脚部材の円弧状の第1ガ
イド穴と第2ガイド穴のそれぞれの両端間を往復移動さ
せ、ロックフックの仮ロック位置とロック解除位置の間
の往復回転揺動を脚部材の第1ガイド穴の片端に移動し
た遊嵌ピンを支点に行わせるようにする。
【0013】ここで、連結ピンはロックフックに固定さ
れたピンで、脚部材の第2ガイド穴にその円弧方向に移
動可能に遊嵌される。また、遊嵌ピンは脚部材の第1ガ
イド穴とロックフックのピン穴の両者に移動可能に遊嵌
された独立の単体部品である。連結ピンと遊嵌ピンにコ
イルスプリングの第1ばねの両端が係止されて、両ピン
に常時接近する方向に弾力が附勢され、この弾力でロッ
クフックのフック部がストライカーに下から弾圧係合さ
れる。
【0014】また、本発明においては、上記脚部材の第
1ガイド穴を、ロックフックが仮ロック位置から完全ロ
ック位置に回転揺動する途中で遊嵌ピンを附勢する第1
ばね材の弾力が徐々に増大して最大のデッドポイントと
なってから徐々に減少するように遊嵌ピンをガイドする
円弧形を設定して、ロックフックを手動で回転揺動させ
るときのロック前後の操作フィーリングを明確に感受可
能にする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1乃至図8を参照して説明する。
【0016】図1の実施形態に示されるシート脚5は、
フロア1の1本のストライカー2にシート4の一部を脱
着及びタンブル可能に支持する。シート脚5を具えたシ
ート4の全体構造を図7に示すと、シート4はシートク
ッション4aとシートバック4bで構成され、このシー
ト4が例えば図7鎖線に示すように前方向にタンブルす
る場合、シートクッション4aの略矩形の下面の4隅の
前2隅に図1に示すシート脚5が設置され、後2隅に別
のシート脚6が設置される。また、シート4が設置され
るフロア1の略矩形のシート設置部mの4隅の前2隅と
後2隅にフロア1と平行な各1本のストライカー2、3
が固定される。前後一対のストライカー2、3は同一寸
法形状のもので、夫々に対応するシート4の前後一対の
シート脚5、6が脱着可能に係合されて、シート4がフ
ロア1上に後述するように脱着可能、タンブル可能およ
び対座可能に取付けられる。
【0017】尚、図7に示されるシート4の後のシート
脚6は、図9の後シート脚44と同様のものでよく、そ
の詳細説明は省略する。本発明の実施形態であるシート
4の前のシート脚5を、図1乃至図6を参照して次に説
明する。
【0018】シート脚5の外側からの側面図を図1に示
し、内側からの側面図を図2に示す。シート脚5は、フ
ロア1に着座してシート4を支持する脚部材10と、脚
部材10にシート前後方向に回転揺動可能にピン連結さ
れたロックフック15と、脚部材10とロックフック1
5との間に組み込まれた、第1ばね材21および第2ば
ね材22と、連結ピン17および遊嵌ピン18とで構成
される。
【0019】脚部材10は、上部が支軸11でシート4
の前端下部両側に前後方向に回転可能に連結された縦長
の鋼板であって、例えば下部にストライカー2が挿通さ
れる凹部10aと、その前後両側にフロア1に着座する
一対の座部10b,10cを有する。各座部10b,1
0cと支軸11が略縦長二等辺三角形の頂点位置関係に
あって、シート4をより安定強固に支持するようにして
ある。脚部材10の上部に前後方向に延びる円弧状の第
1ガイド穴12が形成され、凹部10aより上の略中央
部に前後方向に第1ガイド穴12よりもやや短めに延び
る円弧状の第2ガイド穴13が形成される。第1ガイド
穴12に遊嵌ピン18が嵌挿され、第2ガイド穴13に
ロックフック15と一体の連結ピン17が嵌挿される。
図2と図4(A)に示すように、遊嵌ピン18と連結ピ
ン17に、この両ピン17、18に互いに接近する方向
に弾力を常時附勢する第1ばね材21の両端部が係止さ
れる。また、図4(B)に示すように連結ピン17と脚
部材10の定箇所に突設されたばね止めピン14に、こ
の両ピン17、14に互いに接近する方向に弾力を常時
附勢する第2ばね材22の両端部が係止される。第1ば
ね材21と第2ばね材22は、例えばコイルスプリング
である。
【0020】ロックフック15は、下部にストライカー
2の下面に脱着可能に係合するフック部15aと、略中
央部の連結ピン17と、上部に遊嵌ピン18が嵌挿され
る上下方向に延びるピン穴16及びロックフック15を
手動で回転揺動操作するためのロックハンドル15cを
有する。フロア1上に着座した脚部材10に対してロッ
クフック15は、図1と図3の鎖線に示す完全ロック位
置K1 と、図5(A)と図6に示す仮ロック位置K
2 と、図5(B)に示すロック解除位置K3 の間で往復
回転揺動するように、脚部材10に2本のピン17、1
8で連結される。完全ロック位置K1 と仮ロック位置K
2 は、フック部15aがストライカー2の下面に係合し
ている位置であり、ロック解除位置K3 はストライカー
2に引っ掛かることなくロックフック15を真上に上げ
ることが可能な位置である。
【0021】図3で各ガイド穴12、13の形状寸法関
係を説明する。図3は脚部材10の凹部10aにストラ
イカー2を嵌挿して脚部材10をフロア1上に着座させ
たときの状態が示され、この状態においてストライカー
2の中心をp1 点、このp1点より少し上位置に在る脚
部材10の定点をp2 点、更に上位置に在る定点をp 3
点とすると、第2ガイド穴13の穴下縁はp1 点を中心
とする半径r1 の円弧であり、第2ガイド穴13の穴上
縁はp2 点を中心とする半径r2 の円弧であり、この穴
上下縁間の幅は連結ピン17の直径より少し大きく設定
されて、第2ガイド穴13に連結ピン17が余裕をもっ
て移動可能にしてある。また、第1ガイド穴12の穴下
縁はp3 点を中心とする半径r3 の円弧であり、第1ガ
イド穴12の穴上縁もp3 点を中心とする円弧である。
第1ガイド穴12の図3での右端の穴下縁とストライカ
ー2の中心p1 点との間の距離をr4 としたとき、p1
点を中心とする半径r4 の円19に第1ガイド穴12の
図3の穴下縁右端が外接し、図3の穴下縁左端は円19
より上位置に設定される。また、p1 点とp3 点を結ぶ
図3の破線と第1ガイド穴12の穴下縁の交点が、後述
するデッドポイントDとして設定される。
【0022】脚部材10がフロア1に着座してロックフ
ック15が完全ロック位置K1 に在るとき、フック部1
5aが第2ばね材22の弾力で後方側(係合方向)へ引
っ張られてストライカー2に十分に係合した状態にあ
り、また遊嵌ピン18と連結ピン17が対応する第1ガ
イド穴12と第2ガイド穴13の図3の左端に移動し、
第1ばね材21が連結ピン17を介してロックフック1
5を上方に引っ張って、フック部15aをストライカー
2の下面に強固に弾圧係合させる。この弾圧係合の反力
で第1ばね材21が脚部材10を下方に引っ張って座部
10b,10cをフロア1に弾圧的に当接させる。この
ようなシート脚5における各部所での弾圧的当接で、各
部所での寸法誤差が吸収されてシート4がフロア1にガ
タ付き無く弾圧的に安定して支持される。
【0023】完全ロック位置K1 に在るロックフック1
5をロック解除するには、先ずロックフック15を図5
(A)に示すように仮ロック位置K2 に手動で回転揺動
させる。即ち、図3鎖線の完全ロック位置K1 に在るロ
ックフック15のロックハンドル15cを片手で後方に
押し倒すと、ロックフック15の全体がストライカー2
を支点に図5で時計方向に回転して、遊嵌ピン18と連
結ピン17が対応する上下の各ガイド穴12、13の右
端に移動する。このとき、遊嵌ピン18が第1ガイド穴
12の穴下縁のデッドポイントDを通るときに第1ばね
材21のテンションが最大となり、遊嵌ピン18がデッ
ドポイントDを通過して第1ガイド穴12の右端に移動
するほど第1ばね材21のテンションが減少してロック
ハンドル15cを引く力が小さくなる。このようなロッ
クフック15の位置移動は、ハンドル操作者に明確な操
作フィーリングとして感受される。仮ロック位置K2
ロックフック15は、フック部15aがストライカー2
の下面に係合した状態にあって、フロア1からシート脚
5を外すことはできない。また、仮ロック位置K2で遊
嵌ピン18と連結ピン17の距離が短くなり、第1ばね
材21のテンションが小さくなるが、残ったテンション
でフック部15aをストライカー2に軽く弾圧係合させ
て、ロックフック15を仮ロック位置K2 に保持させ
る。
【0024】図5(A)の仮ロック位置K2 のロックハ
ンドル15cを更に押し下げると、図5(B)のロック
解除位置K3 までロックフック15が回転揺動する。こ
のときのロックフック15は第1ガイド穴12の右端に
係合している遊嵌ピン18を支点に回転し、この回転で
連結ピン17が第2ガイド穴13を図5の左側に移動
し、フック部15aがストライカー2の前方へと移動し
て、シート4のフロア1からの離脱が行われる。ロック
解除位置K3 のロックフック15から手を離すと、ロッ
クフック15は第2ばね材22の復帰力で図5(A)の
仮ロック位置K2に自動復帰する。
【0025】シート4をフロア1に取付ける場合は、例
えば図6に示すようにシート4をタンブル状態にして、
シート脚5をストライカー2の真上から下降させる。こ
の下降で仮ロック位置K2 に在るロックフック15のフ
ック部15aのテーパ下面15bをストライカー2の上
面に押し付けると、テーパ下面15bがストライカー2
の上面を滑ってロックフック15が第2ばね材22の弾
力に抗してロック解除位置K3 の方向(図6で時計方
向)に回転し、フック部15aの先端がストライカー2
の下面に達すると第2ばね材22の復帰力でロックフッ
ク15が元の仮ロック位置K2 に復帰し、フック部15
aがストライカー2に仮ロックされ、同時に脚部材10
がフロア1上に着座して、タンブルシート4がフロア1
に仮ロック状態で支持される。この後、仮ロック位置K
2 のロックフック15を完全ロック位置K1 に手動で回
転揺動させると、次のようにシート脚5の完全ロックが
行われる。
【0026】図5(A)の仮ロック位置K2 のロックフ
ック15のロックハンドル15cを片手で押し上げる
と、ロックフック15がストライカー2を支点に図5で
反時計方向に回転し、遊嵌ピン18と連結ピン17が対
応するガイド穴12、13を図5で左側に移動する。こ
のピン移動の始めにおいては第1ばね材21のテンショ
ンが最小であるから、ロックハンドル15cは比較的小
さな力で操作性良く押し上げられ、遊嵌ピン18が第1
ガイド穴12のデッドポイントDを通るときに第1ばね
材21のテンションが最大となり、それ以後、テンショ
ンが減少して遊嵌ピン18が第1ガイド穴12の図3の
左端に達してロックハンドル15cの回転が停止し、ロ
ックフック15が完全ロック位置K1 に静止する。以上
のロックハンドル15cによる仮ロック状態から完全ロ
ック状態へのロック操作において、ハンドル操作者は、
遊嵌ピン18がデッドポイントDを過ぎるとロックハン
ドル15cを押す力が急激に少なくなる操作フィーリン
グを感受する。この操作フィーリングと完全ロック時の
機械音とで、ハンドル操作者はロックフック15が完全
ロック位置K1 に移動して、シート脚5が完全にフロア
1上にロックされたことを確認する。このような確認
は、ハンドル操作者に心理的な安心感を与える。
【0027】以上のシート脚5は、図7に示すように前
方にタンブルするシート4の前シート脚として使用され
る。シート4の後シート脚6は、1本の後ストライカー
3に真上から脱着可能に係合してロックされる図9の従
来の脚部材とすることにより、フロア1上のシート設置
部mの前後一対のストライカー2、3が同一寸法の1本
で構成されて、シート設置部mの見栄えが良くなり、各
ストライカー2、3に樹脂製カバーを被せる必要が無く
なる。また、図7の鎖線で示すタンブル状態に在るシー
ト4をフロア1から取り外した後、シート4の前後を逆
にして、図8に示すようにシート4を各ストライカー
2、3に対座姿勢で取付けることも可能である。
【0028】尚、上記実施形態は、シートを前傾姿勢で
タンブルさせるものであるが、後傾姿勢でタンブルさせ
るシートにおいては、その後シート脚に本発明を適用す
ればよく、また、シートの前後一対のシート脚の双方に
本発明のシート脚を適用することも可能である。また、
シート脚をフロアに固定するストライカーは1本に限ら
ないが、1本であることがストライカー機構が簡略化で
き、シートの対座可能な取付けが容易になることから望
ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、完全ロック位置に在る
ロックフックがフロア上のストライカーに下から弾圧係
合して脚部材をフロアに弾圧させるので、シートがフロ
アに弾圧的にガタ付き無く取り付けられて、多少寸法誤
差のあるシート脚でもシートを安定かつ強固に支持する
ことができる。また、ロックフックの完全ロック位置と
ロック解除位置の中間に仮ロック位置を設定して、この
仮ロック位置でシートの脱着操作を行うようにすること
で、シートの脱着操作が2段モーション的に操作性良く
行えるようになって、信頼性の高いシート取付構体が提
供できる。
【0030】また、本発明のシート取付構体はフロアの
ストライカーが1本であっても、この1本に脱着可能に
弾圧係合してシートを安定に支持するので、フロア上の
シート設置部に突設される前後一対のシート支持用スト
ライカーの各々を1本にすることが容易となり、このス
トライカーの1本化でフロアからシートを取り外したと
きのシート設置部の見栄えが良くなり、その上、フロア
上にシートを後向きの対座姿勢で取付けることも容易に
なる。
【0031】また、請求項5のシート取付構体の場合、
ロックフックを仮ロック位置から完全ロック位置に移動
させる際に、移動に要する手動力が徐々に増大してから
急激に減少するデッドポイントが設定されているので、
完全ロック操作が操作者に操作フィーリングとして実感
できて、心理的に安心な、かつ機構的にも安全なシート
取付構体が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すシート脚の表側の側面
図である。
【図2】図1のシート脚の裏側の側面図である。
【図3】図1のシート脚の要部寸法関係を説明するため
の拡大図である。
【図4】(A)は図3の脚部材の第1ばね材連結部分で
の断面図、(B)は図3脚部材の第2ばね材連結部分で
の断面図である。
【図5】(A)は図1のシート脚のロックフックが仮ロ
ック位置に在るときの拡大側面図、(B)は同ロックフ
ックがロック解除位置に在るときの拡大側面図である。
【図6】図1のシート脚の脱着時の側面図である。
【図7】本発明のシート脚を使用したシートの側面図で
ある。
【図8】図7のシートを前後方向を変えて対座姿勢にし
たときの側面図である。
【図9】従来のシート脚を説明するためのフロアとシー
トの斜視図である。
【符号の説明】
1 フロア 2 ストライカー 4 シート 5 シート脚 10 脚部材 12 第1ガイド穴 13 第2ガイド穴 15 ロックフック 15a フック部 17 連結ピン 18 遊嵌ピン 21 第1ばね材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア上にフロアと一定の間隔をもって
    固定されたストライカーに脱着可能に係合しロックされ
    てフロア上でシートを支持するシート取付構体であっ
    て、 シートから下方に延在して、下端をフロア上のストライ
    カー近傍に当接させてフロア上にシートを支持する脚部
    材と、 前記ストライカーに対して下から係合離脱可能に脚部材
    に取付けられ、係合位置で弾性手段により前記脚部材に
    対して相対的に上方に附勢されるロックフックと、 を具備したことを特徴とする車両用シート取付構体。
  2. 【請求項2】 フロア上にフロアと一定の間隔をもって
    固定されたストライカーに脱着可能に係合しロックされ
    てフロア上でシートを支持するシート取付構体であっ
    て、 シートから下方に延在して、下端をフロア上のストライ
    カー近傍に当接させてフロア上にシートを支持する脚部
    材と、 脚部材の側方に、脚部材に対して所定の角度の完全ロッ
    ク位置、この完全ロック位置より所定の角度で傾く仮ロ
    ック位置、この仮ロック位置より更に同方向に所定の角
    度で傾くロック解除位置の間で手動で回転揺動可能に連
    結され、完全ロック位置と仮ロック位置に在るときにフ
    ロアのストライカーに下から係合するフック部を下部に
    有し、完全ロック位置と仮ロック位置がフック部がスト
    ライカーの下面に係合する位置であり、ロック解除位置
    がフック部を真上に上げるとストライカーから抜ける位
    置であるロックフックと、 脚部材とロックフックの相互間に設置され、ロックフッ
    クが完全ロック位置に在るときに脚部材に対してロック
    フックに上方への弾力を附勢してフック部をストライカ
    ーに下から強制的に弾圧係合させ、ロックフックが完全
    ロック位置から仮ロック位置に手動で傾くとロックフッ
    クを附勢する弾力が弱まるの第1ばね材と、 脚部材とロックフックの相互間に設置され、ロックフッ
    クが完全ロック位置に向けて常時回転揺動するようにロ
    ックフックに弾力を常時附勢する第2ばね材と、を具備
    したことを特徴とする車両用シート取付構体。
  3. 【請求項3】 上記脚部材がフロア上でシートをタンブ
    ル可能に支持し、ロックフックがフロア上の1本のスト
    ライカーに脱着可能に係合することを特徴とする請求項
    2記載の車両用シート取付構体。
  4. 【請求項4】 上記脚部材の上部と略中央部の2箇所に
    円弧状の第1ガイド穴と第2ガイド穴を形成し、ロック
    フックの上部と略中央部の2箇所に脚部材の第1ガイド
    穴に連通するピン穴と第2ガイド穴に挿通されて脚部材
    とロックフックの略中央部を相互に回転揺動可能に連結
    する連結ピンを形成し、脚部材の第1ガイド穴とロック
    フックのピン穴に遊嵌ピンを挿通して脚部材とロックフ
    ックの略中央部を相互に回転揺動可能に連結し、連結ピ
    ンと遊嵌ピンの間に第1ばね材を設置し、連結ピンと脚
    部材の間に第2ばね材を設置して、 ロックフックの完全ロック位置と仮ロック位置の間の往
    復回転揺動をフック部が係合するフロア上のストライカ
    ーを支点に行わせて遊嵌ピンと連結ピンを脚部材の対応
    する第1ガイド穴と第2ガイド穴の両端間を往復移動さ
    せ、ロックフックの仮ロック位置とロック解除位置の間
    の往復回転揺動を脚部材の第1ガイド穴の片端に移動し
    た遊嵌ピンを支点に行わせるようにしたことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の車両用シート取付構体。
  5. 【請求項5】 上記脚部材の第1ガイド穴が、ロックフ
    ックが仮ロック位置から完全ロック位置に回転揺動する
    途中で遊嵌ピンに附勢される第1ばね材の弾力が徐々に
    増大して最大のデッドポイントを過ぎてから徐々に減少
    するように遊嵌ピンをガイドする円弧形であることを特
    徴とする請求項4記載の車両用シート取付構体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100361980B1 (ko) * 2000-10-20 2002-11-22 현대자동차주식회사 자동차용 시트 탈부착 장치
KR20030024502A (ko) * 2001-09-18 2003-03-26 기아자동차주식회사 자동차의 더블 폴딩식 시트
KR100452743B1 (ko) * 2001-11-19 2004-10-14 기아자동차주식회사 차량 이중접힘시트의 작동보조장치
KR100461163B1 (ko) * 2001-09-18 2004-12-09 기아자동차주식회사 2단 접철식 시트조립체의 자동잠금장치
US9855863B2 (en) 2012-03-30 2018-01-02 Mitsui Kinzoku Act Corporation Lock device

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