JPH0115419B2

JPH0115419B2 -

Info

Publication number: JPH0115419B2
Application number: JP56110282A
Authority: JP
Inventors: Saburo Suzuki
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1981-07-15
Filing date: 1981-07-15
Publication date: 1989-03-17
Also published as: DE3222273C2; JPS5812842A; US4444431A; DE3222273A1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は車輌用シート、特に車輌用シートのロ
ツク機構に係わり、特にシートのシートバツクの
完全後倒し時シートバツクと略一直線状となるよ
うに移動したシートクツシヨンを保持するロツク
機構に関する。

従来のこの種装置に於いて、シートのシートバ
ツクを完全に後倒したフルベツト位置とするの
に、リンク機構を用いているので構成が複雑にな
るとともに操作が面倒であつた。

そこで、本発明は、車輌用シートのロツク機構
を簡単とすると共に、その操作を容易にさせるこ
ことを目的とする。

このため、本発明では、シートのシートクツシ
ヨンにロツクピンを設け、該ロツクピンと係合可
能な二つのラツチを車輌フロアに固定されたブラ
ケツトに枢支し、しかも、両ラツチを相互作用可
能に配設して、シートのフルベツト操作に応答し
てロツクピンと一方のラツチとの係合を解除する
とともにロツクピンと他方のラツチとを係合せし
め、更にシートの復帰操作に応答してロツクピン
を一方のラツチと係合せしめているので、リンク
機構を必要とせず簡単な構成にてシートのロツク
機能を達成するものである。しかも、両ラツチを
相互作用可能に配設したから、シートのフルベツ
ト或いは復帰操作に応答して各ラツチが夫々ロツ
クピンと係合解除する。よつて、シートのロツク
機構の操作が容易ともなる。

以下本発明の一実施例を添付図面に基いて説明
する。

第１図及び第２図に於いて、１０はシートを示
し、該シート１０はシートクツシヨン１１とシー
トバツク１２とから成る。シートクツシヨン１１
にはシートクツシヨンブラケツト１３が固定され
シートバツク１２にはシートバツクブラケツト１
４が固定されている。シートクツシヨンブラケツ
ト１３とシートバツクブラケツト１４とはヒンジ
軸１５に枢支されシートバツク１２はシートクツ
シヨンに対して位置調整をすることができる。

シートクツシヨン１１の下端にはシートフレー
ム１６が固定され、該シートフレーム１６はピン
１７をして車輌フロア１８に固定されたブラケツ
ト１９に枢支されている。２０はワイヤを示し、
該ワイヤ２０の一端はシートバツクブラケツト１
４の下方に係止しその他端はロツク機構２１の第
１ラツチ２２に回転自在に係止している。

以下ロツク機構２１の構成を第３図に基いて説
明する。

２３は車輌フロア１８に固定されたブラケツト
を示し、該ブラケツト２３には押えプレート２４
が固着されている。２５はシートフレーム１６に
固定されたシートブラケツトを示している。２６
はシートブラケツト２５の左端に設けられたロツ
クピンを示し、該ロツクピン２６はブラケツト２
２の長溝２７内に挿通案内されている。押えプレ
ート２３に設けられたピン２８には第１ラツチ２
２及び第２ラツチ２９が夫々枢支されている。第
１ラツチ２２にはロツクピン２６と係合可能な係
合溝３０が形成されている。又、第２ラツチ２９
にはロツクピン２６がブラケツト２３の長溝２７
の最下位置にある時（第５図示）ロツクピン２６
と係合可能な切欠部３１が形成されている。３２
はスプリングを示し、該スプリング３２の一端は
第１ラツチ２２のフツク部３３に係止しその他端
は押えプレート２４の係止部３４に夫々係止して
第１ラツチ２２の係合溝３０をロツクピン２６と
係合する方向に付勢している。３５はスプリング
を示し、該スプリング３５の一端は第２ラツチ２
９のフツク部３６に係止しその他端はブラケツト
２３の係止部３７に夫々係止して第２ラツチ２９
の切欠部３１をロツクピン２６と係合する方向に
付勢している。第１ラツチ２２のスプリング３２
の付勢力は第２ラツチ２９のスプリング３５より
強いものとする。３８はブラケツト２３に設けら
れた係止片を示し、該係止片３８は第２ラツチ２
９が第３図に於いて所定値以上に時計方向に回動
するのを阻止している。３９は第１ラツチ２２に
設けられた突部を示し４０は第２ラツチ２９に形
成されたカム面を示す。第１ラツチ２２の突部３
９は第２ラツチ２９のカム面４０と係合可能であ
る。４１は第１ラツチ２２に設られた摺動面を示
す。

以下作用について述べる。

第１図に於いてシート１０のシートバツク１２
を完全に後倒したフルベツト位置とするには、図
示せざるリクライニング装置を解除することによ
りシートクツシヨン１１に対し、シートバツク１
２をヒンジ軸１５を支点に後傾せしめる。シート
１０のシートバツク１２の後傾にともないワイヤ
２０は第１図に於いて右方向に引張られることに
なる、すなわち、第３図に於いてワイヤ２０が右
方向に引張られると、第１ラツチ２２はスプリン
グ３２の付勢力に抗してピン２８を支点として反
時計方向に回動する。第１ラツチ２２の回動によ
り該第１ラツチ２２の係合溝３０はロツクピン２
６から解除され、ロツクピン２６はシート１０の
自重或いは着座者の自重により第４図示の如くブ
ラケツト２３の長溝２７内を下方に案内され、第
２図示のようにシート１０のシートバツク１２が
完全に後倒したフルベツド位置になると、ロツク
ピン２６はシート１０の自重或いは着座者の自重
により第５図示の如くブラケツト２３の長溝２７
の最下位置となり、第２ラツチ２９はスプリング
３５の付勢のもとにピン２８を支点として反時計
方向に回動する。従つて第２ラツチ２９の切欠部
３１はロツクピン２６と係合することになる。

第２図示のようにシート１０のシートバツク１
２が完全に後倒したフルベツド位置から第１図示
の状態に復帰せしめると、シート１０のシートバ
ツク１２のヒンジ軸１５を支点とした反時計方向
への回転にともないワイヤ２０は第２図に於いて
左方向に引戻されることになる、すなわち、第１
ラツチ２２はスプリング３２の付勢のもとにピン
２８を支点として時計方向に回動する。従つて第
１ラツチ２２のスプリング３２の付勢力は第２ラ
ツチ２９のスプリング３５より強いので、第１ラ
ツチ２２の突部３９は第２ラツチ２９のカム面４
０を押圧することにより第２ラツチ２９はスプリ
ング３５の付勢力に抗してピン２８を支点として
時計方向に回動し、第２ラツチ２９の切欠部３１
はロツクピン２６から解放される（第６図）。第
６図示の状態に於いて、シート１０の後縁或いは
シートバツク１２に着座者の自重が加えられる
と、ロツクピン２６はブラケツト２３の長溝２７
の上方へ変位し第１ラツチ２２の摺動面４１をし
て第１ラツチ２２をピン２８を支点としてスプリ
ング３２の付勢力に抗して反時計方向に回動せし
める。従つてロツクピン２６はブラケツト２３の
長溝２７の最上位置となり第１ラツチ２２の係合
溝３０と係合する（第３図）。以上のように、本
発明では、車輌フロアに固定されたブラケツトに
第１ラツチ及び第２ラツチを設け、シートクツシ
ヨンに設けたロツクピンを、シートのフルベツド
操作に応答して第２ラツチによりに保持し、シー
トの復帰操作に応答して第１ラツチにより保持す
るようにしている。従つて、ロツクピンを付設さ
れたシートクツシヨンが、第１ラツチにより保持
される所定位置（シートクツシヨンの前端が後端
より高い状態の傾斜位置）と、シートのフルベツ
ド操作に応じて移動した位置（水平位置）とに、
確実に保持されることとなる。

しかも、シートのフルベツト操作に応じてシー
トクツシヨンを移動できるようにさせるため、ロ
ツクピンと係合する第１ラツチ及び第２ラツチを
作用的に関連付けている。

即ち、第１ラツチ２２では、ロツクピン２６と
係合して該ロツクピン２６を長溝２７の一端（上
端）に保持する係合溝３０、該係合溝３０がロツ
クピン２６と係合する位置の時に前記第２ラツチ
２９と当接して前記第２ラツチ２９を前記ロツク
ピン２６から離脱させる突部３９及び前記ロツク
ピン２６の長溝２７に沿う移動時該ロツクピン２
６と摺動自在に当接する摺動面４１を一体的に設
けている。

そして、第２ラツチ２９では、前記ロツクピン
２６と係合して該ロツクピン２６を長溝２７の他
端（下端）に保持する切欠部３１及び前記第１ラ
ツチ２２の突部３９と係合可能なカム面４０を一
体的に設けている。

従つて、シートのフルベツト操作に応答して第
１ラツチ２２の係合溝３０を前記ロツクピン２６
から解放し、該ロツクピン２６を前記長溝２７の
一端から他端へ移動させて前記第２ラツチ２９の
切欠部３１により該長溝２７の他端に保持させら
れることとなる。

しかも、シートの復帰操作に応答して前記第１
ラツチ２２が前記ロツクピン２６と係合可能な位
置に移動されると、その突部３９が第２ラツチ２
９のカム面４０と当接するので前記第２ラツチ２
９がロツクピン２６から解放される。解放された
ロツクピン２６を前記長溝２７の他端から一端へ
移動させると、第１ラツチ２２の摺動面４１に当
接して該第１ラツチ２２をスプリング３２の付勢
力に抗して非係合方向に回動させながら前記ロツ
クピン２６が長溝２７の一端に移動する。従つ
て、ロツクピン２６が第１ラツチ２２の係合溝３
０により長溝２７の一端に保持されることとな
る。

よつて、たとえ、第１及び第２ラツチにより、
シートクツシヨンを、所定の位置とシートのフル
ベツド操作に応じて移動した位置とに確実に保持
させようにしたとしても、シートのフルベツド操
作及び復帰操作後にシートクツシヨンを移動させ
るだけで、シートクツシヨンは第１及び第２ラツ
チに自動的に保持されることとなる。従つて、シ
ートクツシヨンの位置調節が極めて容易になせる
こととなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による車輌用シートのロツク機
構を示す側面図、第２図は本考案による車輌用シ
ートのロツク機構を操作した時の側面図、第３
図、第４図、第５図及び第６図は本考案によるロ
ツク機構の作動説明図を示す。１０……シート、１１……シートクツシヨン、
１２……シートバツク、１５……ヒンジ軸、１６
……シートフレーム、１８……車輌フロア、２０
……ワイヤ、２１……ロツク機構、２２……第１
ラツチ、２３……ブラケツト、２４……押えプレ
ート、２５……シートブラケツト、２６……ロツ
クピン、２７……長溝、２８……ピン、２９……
第２ラツチ、３０……係合溝、３２，３５……ス
プリング、３９……突部、４０……カム面、４１
……摺動面。

Claims

【特許請求の範囲】

１車輌フロアにその後端が回転自在に配設され
たシートクツシヨンの前端と前記車輌フロアとの
間に配置されて、前記シートクツシヨンの回転移
動により、シートバツクの完全後ろ倒し時には略
水平位置に、そして、前記シートバツクの起立時
には前記シートバツクの前端が後端より高い傾斜
位置に、夫々前記シートクツシヨンを固定する、
車輌用シートのロツク機構に於いて、前記シート
クツシヨンの前端に固定されたロツクピンと、前
記車輌フロアに固定されると共に前記ロツクピン
を挿通案内するよう略車輌上下方向に延在形成さ
れた長溝を有するブラケツトと、該ブラケツトに
枢支されると共に前記シートバツクの起立及び完
全後ろ倒しに応じて回転して前記ロツクピンと係
脱し該ロツクピンを前記長溝の上端に保持する第
１ラツチと、該第１ラツチと当接するよう前記ブ
ラケツトに枢支されると共に前記ロツクピンと係
脱して該ロツクピンを前記長溝の下端に保持する
第２ラツチと、前記第１ラツチを前記ロツクピン
との係合方向に付勢する第１スプリングと、該第
１スプリングより弱い付勢力で前記第２ラツチを
前記ロツクピンとの係合方向に付勢する第２スプ
リングと、前記第１ラツチと作用的に連結されて
前記シートバツクの完全後ろ倒しに応じて前記第
１ラツチを第１スプリングの付勢力に抗して前記
ロツクピンから離脱方向に回動させる操作手段と
が具備され、しかも、前記第１ラツチには、該第
１ラツチが前記ロツクピンと係合する位置の時に
前記第２ラツチのカム面と当接して前記第２ラツ
チを移動せしめて前記ロツクピンから離脱させる
突部及び前記ロツクピンの長溝に沿う上動時該ロ
ツクピンと摺動自在に当接する摺動面を一体的に
有した車輌用シートのロツク機構。