JP2016124323A - シートのロック解除構造 - Google Patents

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和雄 戎本
Kazuo Ebimoto
和雄 戎本
康範 平原
Yasunori Hirahara
康範 平原
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Abstract

【課題】簡単な構成で、着座位置のロック解除の操作性に優れるシートのロック解除構造を提供する。
【解決手段】シートのロック解除構造1は、可倒式シート10のシートクッション12に回転可能に取り付けられて、車両のフロアFに設けられたストライカ5に係合することで、可倒式シート10を着座位置にロックし、ストライカ5との係合を解除することで着座位置のロックを解除するフック部2と、着座位置でのシートバック14の前傾に伴ってフック部2を回転させてロックを解除するように、フック部2とシートバック14とをつなぐワイヤー3とを備える。シートバック14を前傾することで、ワイヤー3を介してフック部2が回転して、ロックを解除できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車といった車両に備える可倒式シートを着座位置にロックしたり、解除したりするシートのロック解除構造に関する。
自動車に備えられるシートとして、シートクッションに対してシートバックを前倒しして二つ折りに折り畳み可能な可倒式シートがある。可倒式シートは、更に、折り畳んだ状態でフロアに起立させたり、フロアの段差部分に収納したり、取外したりするなど、着座位置から別の配置位置に変更可能に車両に取り付けられて、車内の荷室空間の増大に寄与する。着座位置での使用時には、可倒式シートをフロアの所定の着座位置にロックし、上述の配置位置の変更時には、可倒式シートを移動できるようにロックを解除する。
上述の着座位置へのロック及びロック解除構造として、シートクッションの下面に回転可能に取り付けられたフックと、フロアに設けられたストライカとの係合を用いたものがある(例えば、特許文献1,2)。特許文献1,2は、上述の起立可能なタンブルシートにおける着座位置のロック解除にあたり、フックの回転操作を、フックに一体成形されたレバー(グリップ)を引き上げたり、フックに取り付けた紐を引っ張ったりして行う構成を開示している。
その他、3ドア車などに利用されているウォークインシートでは、操作レバーなどによって前席のシートバックを所定の角度以上に強制的に前傾すると着座位置のロックが解除され、前席を車両前方にスライド可能とするものがある。このスライドによって、後席への乗り込み空間を広げられる。
特開2000−127821号公報 実開平06−060525号公報
可倒式シートに対して、簡単な構成で、着座位置のロック解除の操作性に優れるロック解除構造が望まれている。
特許文献1,2に記載の構成ではいずれも、シートの配置位置の変更の際、レバーや紐によるロック解除操作と、シートの折り畳み操作との双方が必要であり、操作が煩雑である。また、特許文献1に記載のロック解除構造では、ロック解除の際、タンブルシートを折り畳んで起立させてから、フロア近傍という低位置に配置されるレバーを引き上げる必要があり、操作性に劣る。特許文献2は、シートバックとシートクッションとの間からシートバックの背面側に紐を引き出すことを提案している。この構成では、ロック解除の際、シートバックの背面の狭い空間で紐を引っ張る必要があり、操作性に劣る。
上述の3ドア車に搭載されるウォークインシートでは、ギミックが非常に複雑であり、部品点数が多い。そのため、組立工程数が多く生産性の低下を招く上に、重量の増加、使用材料の増加を招く。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、簡単な構成で、着座位置のロック解除の操作性に優れるシートのロック解除構造を提供することにある。
本発明の一態様に係るシートのロック解除構造は、以下のフック部と、ワイヤーとを備える。
前記フック部は、可倒式シートのシートクッションに回転可能に取り付けられて、車両のフロアに設けられたストライカに係合することで、前記可倒式シートを着座位置にロックし、前記ストライカとの係合を解除することで前記着座位置のロックを解除する。
前記ワイヤーは、前記着座位置でのシートバックの前傾に伴って前記フック部を回転させて前記ロックを解除するように、前記フック部と前記シートバックとをつなぐ。
上記のシートのロック解除構造は、シートバックを前傾すると、ワイヤーを介してフック部を自動的に回転できる。この回転によってフック部とストライカとの係合を外せて、ロックを容易に解除できる。特に、シートバックは、上述のレバーや紐に比較して大きく作業者が掴み易い上に、通常、掴み易い位置にある。そのため、上記のシートのロック解除構造は、シートバックの前傾を安定して行い易く、ロック解除の操作性に優れる。
かつ、上記のシートのロック解除構造は、主として、シート自体と、フック部と、ワイヤーとで構成されて、部品点数が少ない。そのため、上記のシートのロック解除構造は、組立工程数を低減できて生産性を向上できる上に、重量の軽減、使用材料の低減をも図ることができる。特に、ワイヤーといった細く小さい部材を用いることでも、重量の軽減、使用材料の低減を行い易い。
実施形態1のシートロック解除構造について、(A)は概略構成を示す側面図、(B)は、ワイヤーが取り付けられたフック部及びブラケットの回転状態を示す説明図である。 実施形態1のシートロック解除構造について、(A)はロック状態、(B)は解除操作の初期過程(ロック解除防止状態)、(C)はロック解除状態を示す工程説明図である。 実施形態1のシートロック解除構造を備える可倒式シートをフロアに収納する状態を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明のシートのロック解除構造を具体的に説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。図1は、可倒式シート10がフロアFの着座位置にロックされた状態を示し、この状態において、フロアF側を車両の下方(図1では下方)、シートバック14が延設される側を車両の上方(同上方)、シートクッション12が延設される側を車両の前方(同右方)、シートバック14側を車両の後方(同左方)として説明する。図1(B),図2では分かり易いように、フック部2、ワイヤー3、ブラケット4の近傍のみを示す。
[実施形態1]
・全体構成
図1〜図3を参照して、実施形態1のシートのロック解除構造1を説明する。このシートのロック解除構造1は、自動車といった車両(図示せず)に搭載された可倒式シート10がフロアFの所定の着座位置にロックされた状態から、シート10を着座位置から移動して配置位置を変更するためにロックを解除することに利用される。この例のロック解除構造1は、シート10のシートクッション12に回転可能に取り付けられたフック部2と、車両のフロアFに設けられたストライカ5との係合によってシート10を着座位置にロックし、上記の係合を解除することで着座位置のロックを解除して、シート10を移動可能にする。特に、このロック解除構造1は、フック部2とシートバック14とをワイヤー3によって繋ぎ、着座位置でシートバック14を前傾すると、この前傾に伴って、ワイヤー3を介してフック部2を回転させて、ロックを解除する点を特徴の一つとする。以下、構成要素ごとに説明する。
・可倒式シート
可倒式シート10は、乗員の臀部を支持するシートクッション12と、乗員の背中を支持するシートバック14と、シートクッション12の後方端部とシートバック14の下方端部とに連通し、シートクッション12に対してシートバック14を前方に向かって回転可能に軸支する連結軸150とを備える。シートバック14は、連結軸150を回転中心O(図2)として、シートクッション12に近付くように前傾可能であり、かつシートクッション12から遠ざかるように後傾可能である。上述の前傾操作によって、シート10は、シートクッション12とシートバック14とを二つ折りに折り畳み可能である。
シートクッション12,シートバック14はそれぞれ、骨格となるシートクッションフレーム120,シートバックフレーム140と、フレーム120,140をそれぞれ覆うクッション材とを備える。フレーム120,140は、パイプ材とすると、金属製であっても軽量にできる。この例では鉄製パイプ材としており、強度に優れる。アルミニウム合金などの軽金属のパイプ材などを利用するとより軽量にできる。シートバックフレーム140におけるシートクッション12との連結端部142(下方端部)は、上記パイプ材を押し潰して平板状に成形している。
この例のシートクッションフレーム120は、その後方下端に溶接などで接合された平板状の連結プレート15を備える。連結プレート15と上述のシートバックフレーム140の連結端部142とが連結軸150によって連結され、シートバックフレーム140は、前傾及び後傾が可能である。連結プレート15及び上述の連結端部142がいずれも平板状であることで、連結プレート15と連結端部142とを重ね合せて連結軸150を挿通したり、挿通後に、六角ボルトなどの締結部材からなる連結軸150の締付作業を行ったりし易く、組立作業性に優れる。また、連結プレート15を備えることで、連結軸150の配置領域だけでなく、後述するフック部2を軸支する連結軸152の配置領域、ワイヤー3の支持領域なども十分に確保できる。
この例の連結プレート15は、三角形状の平板を部分的に屈曲させたり、切り欠いたりした形状となっている。詳しくは、連結プレート15における上記三角形の一つの頂点部分近傍を連結軸150の配置領域とし、連結軸150の配置領域及びその近傍を連結軸150の周方向に沿って、それ以外の周囲領域よりも凹ませている(屈曲させている)。この凹みによって、連結軸150の締結後、連結軸150に用いるボルトの頭部などが上記周囲領域から突出しない。そのため、連結軸150と後述するブラケット4とを図1に示すように近接配置させていても、ブラケット4の回転時に、連結軸150とブラケット4とが接触せず、ブラケット4が問題なく回転できる。連結プレート15における上記三角形の別の頂点近傍は、切り欠かれており、フック部2が取り付けられる突片154を備える。この突片154を含む領域を連結軸152の配置領域とする。突片154と、上述の連結軸150の配置領域との間に、フック部2とブラケット4とをつなぐワイヤー3の中間部を支持して、ワイヤー3の向きを変更するガイドピン153を備える。このガイドピン153を含む領域をワイヤー3の支持領域とする。ガイドピン153の詳細は後述する。連結プレート15における上記三角形の残りの頂点近傍を、シートクッションフレーム120を構成するパイプ材の端部との接合領域とする。
この例のシートバックフレーム140は、上述の連結端部142にスポット溶接などで接合された平板状のブラケット4を備える。ブラケット4は、シートバックフレーム140に一体となっているため、シートバック14と共に前傾、後傾が可能である。ブラケット4は、シートバック14におけるワイヤー3の固定部とする。シートバックフレーム140を構成するパイプ材とは独立してブラケット4を備えることで、ワイヤー3の取付作業を行い易く、組立作業性に優れる。
この例のブラケット4は、L字状の平板部材であり、L字の一端部を連結端部142に接合される固定端とし、L字の他端部を自由端とする。この自由端は、ワイヤー3を固定するワイヤー固定部43を備える。また、この自由端は、上述の連結プレート15における連結軸150の配置領域の周辺領域を覆うように、連結プレート15に重複して連結プレート15の外側に配置される。
この例のワイヤー固定部43は、ワイヤー3を挿通可能な貫通孔を備える。例えば、貫通孔にワイヤー3を挿通してループを形成して、ワイヤー3をブラケット4に固定すると、ワイヤー3がブラケット4から外れ難い。ブラケット4に対するワイヤー3の固定方法は適宜変更できる。ワイヤー固定部43に関する事項は、後述するフック部2のワイヤー固定部23についても同様に適用できる。
その他、この例の可倒式シート10は、複数の乗員が車幅方向に並んで着席可能な大きさを有するベンチシートである。このような幅が長いシート10は、代表的には、リヤシートに利用される。
この例の可倒式シート10は、シートクッション12に対するシートバック14の傾き角を多段階に調整可能なリクライニング機構を有するリクライニングシートではなく、設定された一つの傾き角にのみシートバック14を固定する簡易タイプである。シート10の傾き角は、車両に設けられたシートリクライニングロック(図示せず)によってシート10をロックすることで維持される。図1,図2(A)では、シートリクライニングロックがロックされた状態を示す。
この例の可倒式シート10は、シートクッション12の下面からフロアFに向かって突出する脚部16を備える。脚部16は、シート10が着座位置での使用状態にあるとき、フロアFとシートクッション12との間に介在し、その端面がフロアFに当接することで、シート10及びシート10に座った乗員などの重量を安定して支持する。
・フック部
フック部2は、ストライカ5に係合して、可倒式シート10をロックするロック部材の主要部品である。この例のフック部2は、三方に延びる三つの領域を有する平板状の部材である。フック部2は、連結軸152が挿通される貫通孔(図示せず)が設けられた半円形状の連結領域と、L字状に切り欠かれ、前方に向かって開口し、ストライカ5に係合する切欠部25を有する係合領域と、両領域に対して後方に向かって突出してワイヤー3が固定されるワイヤー固定部23を有する牽引領域とを備える。牽引領域は、シートバック14の前傾に伴ってワイヤー3が引き上げられるとき、ワイヤー3によって直接引っ張られる領域である。
フック部2の連結領域と上述の連結プレート15の突片154とが重ね合されて連結軸152が挿通され、フック部2は、連結軸152に回転可能に軸支される。また、フック部2は、捻じりばね(図示せず)などのばねによって、常時は、ストライカ5に係合する方向に付勢されている。フック部2の回転状態は後述する。
・ワイヤー
ワイヤー3は、シートバック14(ここではシートバックフレーム140の下方に取り付けられたブラケット4)とフック部2とをつなぎ、シートバック14の前傾、後傾に連動してフック部2が回転するように、シートバック14の運動を伝達する伝達部材である。シートバック14を前傾すると、代表的には、ワイヤー3は上述のばねの付勢に反してフック部2の牽引領域を引き上げる。この引き上げによって、フック部2の係合領域は、連結軸152を回転中心として、ストライカ5との係合を解除する方向(図1(B)では時計回り)に回転される。シートバック14を後傾すると、ワイヤー3は後傾初期に緊張力が緩み、上述のばねの付勢によってフック部2を回転可能にする。このとき、フック部2は、連結軸152を回転中心として、係合領域がストライカ5に係合する方向(図1(B)では反時計回り)に回転する。前傾時、後傾時のワイヤー3及びフック部2の配置状態などの詳細は後述する。
ワイヤー3は、ステンレス鋼などの低伸度で強度に優れる金属撚線などを利用すると、細くても強度に優れて好ましい。また、ワイヤー3は、細いほど軽量にできる。
この例では、上述のように連結プレート15にガイドピン153を取り付けている。ワイヤー3の中間部は、シートバック14(ブラケット4)の傾動状態に応じて、ガイドピン153に支持される。ワイヤー3がガイドピン153に支持されるときには、ワイヤー3は、フック部2と、ブラケット4と、ガイドピン153とによる三点支持がなされる。ワイヤー3が上記の三点支持がなされているときには、ワイヤー3の全長に亘って緊張力が生じており、過度の撓みを防止して、ワイヤー3によるフック部2の引き上げなどを適切に行える。
・各要素の支持及び位置
シートバック14の回転中心をO、フック部2の回転中心をOf、ワイヤー3におけるブラケット4側の支持点をWb、ワイヤー3におけるフック部2側の支持点をWf、ガイドピン153の位置をPとするとき(図1(B))、これらの支持や各点の配置は以下のようにすることが好ましい。
(A)フック部2
フック部2は、シートバック14と同一方向に回転するように支持する。
こうすることで、シートバック14の回転動作に連動させ易い。また、連動することで、フック部2を本例に示すような小さな部材にして、ストライカ5に近接配置できる。
(B)フック部2の回転中心Of
フック部2の回転中心Ofは、シートバック14の回転中心Oよりも後方かつ下方に配置する。
こうすることで、回動時にフック部2とシートクッション12やシートバック14とが干渉せず、ロック解除構造を構成し易い。
(C)ワイヤー3のブラケット4側の支持点Wb及びフック部2側の支持点Wf
着座位置での使用状態(ロック状態)では、ワイヤー3のブラケット4側の支持点Wb及びワイヤー3のフック部2側の支持点Wfはいずれも、シートバック14の回転中心Oよりも後方かつ下方に配置する。かつ、ブラケット4側の支持点Wbは、ワイヤー3のフック部2側の支持点Wfよりも前方かつ上方に配置し、フック部2側の支持点Wfは、フック部2の回転中心Ofよりも後方に配置する。
こうすることで、シートバック14を前傾させると、前方への回動の始点(ロック状態)から回動の終点(ロック解除状態)の途中で、ブラケット4側の支持点Wbが回動の始点よりも後方に位置する軌跡を描くことができ、フック部2を引っ張り易く、フック部2とストライカ5との係合をより早く解除できる。また、ブラケット4側の支持点Wbがフック部2側の支持点Wfよりも前方かつ上方であれば、前傾動作時にフック部2を連動させ易い。これらの結果、ロック解除構造を構成し易い。
(E)ガイドピン153の位置P
ガイドピンの位置Pは、ワイヤー3におけるブラケット4側の支持点Wbとフック部2側の支持点Wfとを結ぶ直線よりも後方かつ上方に配置する。
こうすることで、シートバック14を前傾させると、前方への回動の始点(ロック状態)から、回動の終点(ロック解除状態)の途中で、ブラケット4側の支持点Wbが回動の始点よりも後方に位置する軌跡を描き、ワイヤー3の緊張力を緩めることができる。その結果、後述のロック解除防止構造を形成できる。
・ストライカ
ストライカ5は、フック部2と同様にロック部材の主要部品である。この例のストライカ5は、フック部2の切欠部25が掛止し易いループ状である。このストライカ5は、車両のフロアFのうち、着座位置での使用状態のシート10の固定領域である着座フロア10Fの近傍に設けられた凹部5Fに突設される。
・シートロックの解除操作
以下、図2を参照して、実施形態1のシートのロック解除構造1において、ロック解除操作及びロック操作の手順、及びそのときの各構成要素の配置状態などを説明する。ロック解除では、(1)シートリクライニングロックを解除する工程、(2)シートバック14を前倒する工程を行う。
図2(A)は、可倒式シートの着座位置での使用状態を示す。この状態では、フック部2の切欠部25にストライカ5が係合されて、可倒式シート10(図1)は、着座フロアF(図1)の着座位置にロックされている。ワイヤー3は、一端側領域がほぼ水平方向前方に延び、他端側領域がほぼ上下方向下方に延び、ガイドピン153を中心とする内角がほぼ直角となるように、上述のように三点支持されて、緊張力が作用している。L字状のブラケットの自由端におけるワイヤー3の一端部は、シートバック14の回転中心O(連結軸150の中心)からみて、後方かつ下方に位置する。
上記着座位置での使用状態からロック解除を行うには、シートリクライニングロック(図示せず)を外して、シートバック14を前傾可能にしてから、シートバック14を前方に傾動する。シートバック14の前傾に伴って、ブラケット4の固定端が前方に向かって回転する。ブラケット4の自由端は上方に引き上げられると共に、前傾初期には後方に移動し、最も後方に移動した後、前方に向かって移動する(図1(B)の二点鎖線も参照)。上記自由端が前傾初期に後方に向かって、連結軸150から遠ざかるように移動する。そのため、ワイヤー3は、前傾初期では、ガイドピン153に支持されず一時的に緩んでおり、上述の前方に向かう過程以降では、ガイドピン153に支持されて、全長に亘って緊張力が作用する。
ワイヤー3の一端部の引き上げ及び前方への移動に伴って、ワイヤー3の他端部に引っ張られたフック部2は、時計回りに回転し、上述の左上の領域のある地点に達したとき、フック部2がストライカ5から外れる(図2(C))。こうすることで、フック部2とストライカ5との係合を解除して、ロックを解除できる。
更にシートバック14を前傾させて、シートクッション12とシートバック14とを二つ折りに折り畳むと、フック部2がストライカ5から完全に離れ(図3の左図)、ロックを完全に解除できる。このとき、ワイヤー3は、上述の三点支持がなされて緊張力が作用しており、上述のばねの付勢力に抗して、フック部2の切欠部25がストライカ5から外れた状態が維持される。
・シートのロック操作
上述のロック解除状態からロックする場合には、上述とは逆に、シートバック14を後方に傾動する。フック部2及びワイヤー3はシートバック14の後傾に伴って、前傾時とは逆の軌跡をとって変位する。即ち、図3⇒図2(C)⇒図2(B)⇒図2(A)という過程を経て、フック部2は、ワイヤー3を介して反時計回りに回転して、ストライカ5に係合可能なロック位置に配置される。この例では、後傾初期にワイヤー3が緩むため、上述のばねの付勢力によってフック部2を上記ロック位置に簡単に配置できる。このロック操作を着座位置で行う場合には、フック部2がストライカ5に係合する方向に回転して、ロックできる。この例では、着座位置以外の任意の位置でシートバック14を後傾してフック部2をロック位置とし、このフック部2の下方の傾斜縁をストライカ5に押し付けることで、上述のばねの付勢力に抗して、フック部2とストライカ5とを係合して、ロックできる。シートバック14がシートクッション12の後部側に起立された着座位置での使用状態となったら、シートリクライニングロックをロックする。
・シートロックの解除防止
この例のシートのロック解除構造1では、シートバック14を多少前傾させただけでは、フック部2とストライカ5との係合が外れないロック解除防止構造も備える。具体的には、シートバック14が多少前傾した場合、ワイヤー3が一時的に緩む(撓む)ようにワイヤー3の位置を調整している。ワイヤー3が緩むことでフック部2を引っ張れず、フック部2を実質的に回転できない。従って、フック部2がストライカ5から外れず、係合状態を維持できる。
具体的には、上述のようにワイヤー3の一端部が前傾開始から最も後方に移動するまでの間では、ワイヤー3が緩むようにワイヤー3及びガイドピン153を配置している。ワイヤー3の一端部(支持点Wb)が前傾開始位置から最も後方に移動するまでの間のシートバック14の前傾角度の範囲は、ロック解除防止の範囲となる。上述した前傾初期は、ロック解除防止期間といえる。
このようにシートバック14の前傾角度が所定の範囲内にあるときにワイヤー3が撓み、この所定の範囲外ではワイヤー3が緊張状態にあるようにワイヤー3を取り付けることで、可倒式シート10のロック解除を適切に行える上に、不用意なロック解除を防止し易い。
・シートの格納操作
上述のように二つ折りに折り畳んだ可倒式シート10をフロアFの所定の位置に収納することができる。例えば、図3に示すようにフロアFに、足溜まりフロアFFなどの段差部が設けられている場合に、この段差部にシート10を収納できる。この例では、シートクッション12の前方端の下部がフロアFに軸支されて、回転可能になっている。上述の(1)、(2)の工程の後、引き続いて(3)折り畳んだシート10を、シートクッション12の前方端の下部に設けられた軸を中心に回転させて、足溜まりフロアFFに収納する工程を行う。
・効果
実施形態1のシートのロック解除構造1は、シートバック14を前傾すると、ワイヤー3を介してフック部2を回転でき、この回動によってフック部2とストライカ5との係合を自動的に解除できる。このロック解除構造1では、上述のレバーや紐に代えて、シートバック14を作業者のロック解除の操作部とする。シートバック14は、上述のレバーや紐に比較して、作業者が操作し易い位置にあり、かつ掴み易い。そのため、このロック解除構造1は、可倒式シート10におけるフロアFに対するロック解除の操作性に優れる上に、ロック解除を安定して、かつ容易に行える。シート10が本例のように幅が広い場合でも、ロック解除操作などを容易に行えて、操作性に優れる。更に、このロック解除構造1は、シートバック14の後傾も容易に行えるため、ロックの操作性にも優れる。
特に、このロック解除構造1では、折り畳みの前倒操作が、ロック解除操作を兼ねる。そのため、可倒式シート10を折り畳んだ状態でフロアFに起立させたり、フロアFの段差部に収納したり、フロアFから取外したりするなど、着座位置から別の配置位置に変更する場合の工程数を低減できる。この点からも、このロック解除構造1は、操作性に優れる。
更に、この例のロック解除構造1は、上述のようにロック解除防止構造を備えることから、ロック解除の操作性に優れながらも、不用意な解除を防止できる。
かつ、このロック解除構造1は、シートバック14自体をロック及び解除部材の一つとし、更にフック部2とワイヤー3とを追加した簡単な構成であり、部品点数が少ない。そのため、このロック解除構造1は、生産性の向上、重量の軽減、材料コストの低減といった効果を奏する。
その他、可倒式シート10のロック部材(主として連結プレート15、フック部2、ワイヤー3、ブラケット4、連結軸150,152)は、シート10の車幅方向の片側にのみ設けてもよいが、ベンチシートのように幅が広いシートの場合には、車幅方向の両側に備えると、シート10をフロアFに強固に固定できて好ましい。
上述のシートのロック解除構造1は、1人用のセパレートシートに設けることができる。この場合も、ロック解除構造1は、シート10の車幅方向の片側にのみ備えるよりも、両側に備えることが好ましい。
本発明のシートのロック解除構造は、可倒式シートの着座位置のロック、及びロック解除に利用することができる。
1 シートのロック解除構造
10 可倒式シート
12 シートクッション 120 シートクッションフレーム 14 シートバック
140 シートバックフレーム 142 連結端部 15 連結プレート
150,152 連結軸 153 ガイドピン 154 突片 16 脚部
2 フック部 23 ワイヤー固定部 25 切欠
3 ワイヤー
4 ブラケット 43 ワイヤー固定部
5 ストライカ
F フロア 10F 着座フロア 5F 凹部 FF 足溜まりフロア

Claims (1)

  1. 可倒式シートのシートクッションに回転可能に取り付けられて、車両のフロアに設けられたストライカに係合することで、前記可倒式シートを着座位置にロックし、前記ストライカとの係合を解除することで前記着座位置のロックを解除するフック部と、
    前記着座位置でのシートバックの前傾に伴って前記フック部を回転させて前記ロックを解除するように、前記フック部と前記シートバックとをつなぐワイヤーとを備えるシートのロック解除構造。
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Citations (5)

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