JP2016124323A - シートのロック解除構造 - Google Patents
シートのロック解除構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016124323A JP2016124323A JP2014264424A JP2014264424A JP2016124323A JP 2016124323 A JP2016124323 A JP 2016124323A JP 2014264424 A JP2014264424 A JP 2014264424A JP 2014264424 A JP2014264424 A JP 2014264424A JP 2016124323 A JP2016124323 A JP 2016124323A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- wire
- seat back
- hook portion
- unlocking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
【解決手段】シートのロック解除構造1は、可倒式シート10のシートクッション12に回転可能に取り付けられて、車両のフロアFに設けられたストライカ5に係合することで、可倒式シート10を着座位置にロックし、ストライカ5との係合を解除することで着座位置のロックを解除するフック部2と、着座位置でのシートバック14の前傾に伴ってフック部2を回転させてロックを解除するように、フック部2とシートバック14とをつなぐワイヤー3とを備える。シートバック14を前傾することで、ワイヤー3を介してフック部2が回転して、ロックを解除できる。
【選択図】図1
Description
前記フック部は、可倒式シートのシートクッションに回転可能に取り付けられて、車両のフロアに設けられたストライカに係合することで、前記可倒式シートを着座位置にロックし、前記ストライカとの係合を解除することで前記着座位置のロックを解除する。
前記ワイヤーは、前記着座位置でのシートバックの前傾に伴って前記フック部を回転させて前記ロックを解除するように、前記フック部と前記シートバックとをつなぐ。
・全体構成
図1〜図3を参照して、実施形態1のシートのロック解除構造1を説明する。このシートのロック解除構造1は、自動車といった車両(図示せず)に搭載された可倒式シート10がフロアFの所定の着座位置にロックされた状態から、シート10を着座位置から移動して配置位置を変更するためにロックを解除することに利用される。この例のロック解除構造1は、シート10のシートクッション12に回転可能に取り付けられたフック部2と、車両のフロアFに設けられたストライカ5との係合によってシート10を着座位置にロックし、上記の係合を解除することで着座位置のロックを解除して、シート10を移動可能にする。特に、このロック解除構造1は、フック部2とシートバック14とをワイヤー3によって繋ぎ、着座位置でシートバック14を前傾すると、この前傾に伴って、ワイヤー3を介してフック部2を回転させて、ロックを解除する点を特徴の一つとする。以下、構成要素ごとに説明する。
可倒式シート10は、乗員の臀部を支持するシートクッション12と、乗員の背中を支持するシートバック14と、シートクッション12の後方端部とシートバック14の下方端部とに連通し、シートクッション12に対してシートバック14を前方に向かって回転可能に軸支する連結軸150とを備える。シートバック14は、連結軸150を回転中心O(図2)として、シートクッション12に近付くように前傾可能であり、かつシートクッション12から遠ざかるように後傾可能である。上述の前傾操作によって、シート10は、シートクッション12とシートバック14とを二つ折りに折り畳み可能である。
フック部2は、ストライカ5に係合して、可倒式シート10をロックするロック部材の主要部品である。この例のフック部2は、三方に延びる三つの領域を有する平板状の部材である。フック部2は、連結軸152が挿通される貫通孔(図示せず)が設けられた半円形状の連結領域と、L字状に切り欠かれ、前方に向かって開口し、ストライカ5に係合する切欠部25を有する係合領域と、両領域に対して後方に向かって突出してワイヤー3が固定されるワイヤー固定部23を有する牽引領域とを備える。牽引領域は、シートバック14の前傾に伴ってワイヤー3が引き上げられるとき、ワイヤー3によって直接引っ張られる領域である。
ワイヤー3は、シートバック14(ここではシートバックフレーム140の下方に取り付けられたブラケット4)とフック部2とをつなぎ、シートバック14の前傾、後傾に連動してフック部2が回転するように、シートバック14の運動を伝達する伝達部材である。シートバック14を前傾すると、代表的には、ワイヤー3は上述のばねの付勢に反してフック部2の牽引領域を引き上げる。この引き上げによって、フック部2の係合領域は、連結軸152を回転中心として、ストライカ5との係合を解除する方向(図1(B)では時計回り)に回転される。シートバック14を後傾すると、ワイヤー3は後傾初期に緊張力が緩み、上述のばねの付勢によってフック部2を回転可能にする。このとき、フック部2は、連結軸152を回転中心として、係合領域がストライカ5に係合する方向(図1(B)では反時計回り)に回転する。前傾時、後傾時のワイヤー3及びフック部2の配置状態などの詳細は後述する。
シートバック14の回転中心をO、フック部2の回転中心をOf、ワイヤー3におけるブラケット4側の支持点をWb、ワイヤー3におけるフック部2側の支持点をWf、ガイドピン153の位置をPとするとき(図1(B))、これらの支持や各点の配置は以下のようにすることが好ましい。
フック部2は、シートバック14と同一方向に回転するように支持する。
こうすることで、シートバック14の回転動作に連動させ易い。また、連動することで、フック部2を本例に示すような小さな部材にして、ストライカ5に近接配置できる。
フック部2の回転中心Ofは、シートバック14の回転中心Oよりも後方かつ下方に配置する。
こうすることで、回動時にフック部2とシートクッション12やシートバック14とが干渉せず、ロック解除構造を構成し易い。
着座位置での使用状態(ロック状態)では、ワイヤー3のブラケット4側の支持点Wb及びワイヤー3のフック部2側の支持点Wfはいずれも、シートバック14の回転中心Oよりも後方かつ下方に配置する。かつ、ブラケット4側の支持点Wbは、ワイヤー3のフック部2側の支持点Wfよりも前方かつ上方に配置し、フック部2側の支持点Wfは、フック部2の回転中心Ofよりも後方に配置する。
こうすることで、シートバック14を前傾させると、前方への回動の始点(ロック状態)から回動の終点(ロック解除状態)の途中で、ブラケット4側の支持点Wbが回動の始点よりも後方に位置する軌跡を描くことができ、フック部2を引っ張り易く、フック部2とストライカ5との係合をより早く解除できる。また、ブラケット4側の支持点Wbがフック部2側の支持点Wfよりも前方かつ上方であれば、前傾動作時にフック部2を連動させ易い。これらの結果、ロック解除構造を構成し易い。
ガイドピンの位置Pは、ワイヤー3におけるブラケット4側の支持点Wbとフック部2側の支持点Wfとを結ぶ直線よりも後方かつ上方に配置する。
こうすることで、シートバック14を前傾させると、前方への回動の始点(ロック状態)から、回動の終点(ロック解除状態)の途中で、ブラケット4側の支持点Wbが回動の始点よりも後方に位置する軌跡を描き、ワイヤー3の緊張力を緩めることができる。その結果、後述のロック解除防止構造を形成できる。
ストライカ5は、フック部2と同様にロック部材の主要部品である。この例のストライカ5は、フック部2の切欠部25が掛止し易いループ状である。このストライカ5は、車両のフロアFのうち、着座位置での使用状態のシート10の固定領域である着座フロア10Fの近傍に設けられた凹部5Fに突設される。
以下、図2を参照して、実施形態1のシートのロック解除構造1において、ロック解除操作及びロック操作の手順、及びそのときの各構成要素の配置状態などを説明する。ロック解除では、(1)シートリクライニングロックを解除する工程、(2)シートバック14を前倒する工程を行う。
上述のロック解除状態からロックする場合には、上述とは逆に、シートバック14を後方に傾動する。フック部2及びワイヤー3はシートバック14の後傾に伴って、前傾時とは逆の軌跡をとって変位する。即ち、図3⇒図2(C)⇒図2(B)⇒図2(A)という過程を経て、フック部2は、ワイヤー3を介して反時計回りに回転して、ストライカ5に係合可能なロック位置に配置される。この例では、後傾初期にワイヤー3が緩むため、上述のばねの付勢力によってフック部2を上記ロック位置に簡単に配置できる。このロック操作を着座位置で行う場合には、フック部2がストライカ5に係合する方向に回転して、ロックできる。この例では、着座位置以外の任意の位置でシートバック14を後傾してフック部2をロック位置とし、このフック部2の下方の傾斜縁をストライカ5に押し付けることで、上述のばねの付勢力に抗して、フック部2とストライカ5とを係合して、ロックできる。シートバック14がシートクッション12の後部側に起立された着座位置での使用状態となったら、シートリクライニングロックをロックする。
この例のシートのロック解除構造1では、シートバック14を多少前傾させただけでは、フック部2とストライカ5との係合が外れないロック解除防止構造も備える。具体的には、シートバック14が多少前傾した場合、ワイヤー3が一時的に緩む(撓む)ようにワイヤー3の位置を調整している。ワイヤー3が緩むことでフック部2を引っ張れず、フック部2を実質的に回転できない。従って、フック部2がストライカ5から外れず、係合状態を維持できる。
上述のように二つ折りに折り畳んだ可倒式シート10をフロアFの所定の位置に収納することができる。例えば、図3に示すようにフロアFに、足溜まりフロアFFなどの段差部が設けられている場合に、この段差部にシート10を収納できる。この例では、シートクッション12の前方端の下部がフロアFに軸支されて、回転可能になっている。上述の(1)、(2)の工程の後、引き続いて(3)折り畳んだシート10を、シートクッション12の前方端の下部に設けられた軸を中心に回転させて、足溜まりフロアFFに収納する工程を行う。
実施形態1のシートのロック解除構造1は、シートバック14を前傾すると、ワイヤー3を介してフック部2を回転でき、この回動によってフック部2とストライカ5との係合を自動的に解除できる。このロック解除構造1では、上述のレバーや紐に代えて、シートバック14を作業者のロック解除の操作部とする。シートバック14は、上述のレバーや紐に比較して、作業者が操作し易い位置にあり、かつ掴み易い。そのため、このロック解除構造1は、可倒式シート10におけるフロアFに対するロック解除の操作性に優れる上に、ロック解除を安定して、かつ容易に行える。シート10が本例のように幅が広い場合でも、ロック解除操作などを容易に行えて、操作性に優れる。更に、このロック解除構造1は、シートバック14の後傾も容易に行えるため、ロックの操作性にも優れる。
10 可倒式シート
12 シートクッション 120 シートクッションフレーム 14 シートバック
140 シートバックフレーム 142 連結端部 15 連結プレート
150,152 連結軸 153 ガイドピン 154 突片 16 脚部
2 フック部 23 ワイヤー固定部 25 切欠
3 ワイヤー
4 ブラケット 43 ワイヤー固定部
5 ストライカ
F フロア 10F 着座フロア 5F 凹部 FF 足溜まりフロア
Claims (1)
- 可倒式シートのシートクッションに回転可能に取り付けられて、車両のフロアに設けられたストライカに係合することで、前記可倒式シートを着座位置にロックし、前記ストライカとの係合を解除することで前記着座位置のロックを解除するフック部と、
前記着座位置でのシートバックの前傾に伴って前記フック部を回転させて前記ロックを解除するように、前記フック部と前記シートバックとをつなぐワイヤーとを備えるシートのロック解除構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014264424A JP2016124323A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | シートのロック解除構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014264424A JP2016124323A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | シートのロック解除構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016124323A true JP2016124323A (ja) | 2016-07-11 |
Family
ID=56357317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014264424A Pending JP2016124323A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | シートのロック解除構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016124323A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0491528U (ja) * | 1990-12-26 | 1992-08-10 | ||
JPH09142188A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-03 | Mitsubishi Automob Eng Co Ltd | 折り畳み式シートの固定解除構造 |
US20040183328A1 (en) * | 2003-01-06 | 2004-09-23 | Faurecia Automotive Seating Canada Limited | Stowable rear seat for vehicle passenger compartments |
JP2005075312A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-03-24 | T S Tec Kk | 自動車用折畳み式シート |
JP2006298183A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用シート |
-
2014
- 2014-12-26 JP JP2014264424A patent/JP2016124323A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0491528U (ja) * | 1990-12-26 | 1992-08-10 | ||
JPH09142188A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-03 | Mitsubishi Automob Eng Co Ltd | 折り畳み式シートの固定解除構造 |
US20040183328A1 (en) * | 2003-01-06 | 2004-09-23 | Faurecia Automotive Seating Canada Limited | Stowable rear seat for vehicle passenger compartments |
JP2005075312A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-03-24 | T S Tec Kk | 自動車用折畳み式シート |
JP2006298183A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5207791B2 (ja) | 車両用格納シート | |
JP5345792B2 (ja) | 車両用格納シート | |
JP5193552B2 (ja) | 車両用格納シート | |
JP5164514B2 (ja) | 車両用格納シート | |
WO2009119741A1 (ja) | 車両用格納シート | |
JP2009090809A (ja) | 車両用格納シート | |
WO2009104586A1 (ja) | 車両用格納シート | |
JP2009090806A (ja) | 誤操作防止機構及び車両用格納シート | |
WO2011081073A1 (ja) | 車両用シート | |
JP6449974B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5682445B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5251115B2 (ja) | 乗り物用シート | |
JP5569924B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2009083603A (ja) | 車両用シートのロック解除機構 | |
JP7228948B2 (ja) | シート構造 | |
JP2016124323A (ja) | シートのロック解除構造 | |
JP5193646B2 (ja) | 車両用格納シート | |
JP5727222B2 (ja) | シートフレーム及び該シートフレームを備えた車両用格納シート | |
JP2009137501A (ja) | 車両用シート | |
JP5193645B2 (ja) | 車両用格納シート | |
JP2009023384A (ja) | 車両用シート | |
JP4431444B2 (ja) | 車両のシート構造 | |
JP5901437B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5461784B2 (ja) | シート係止装置及び車両用格納シート | |
JP2009149225A (ja) | 乗り物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180817 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180920 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181102 |