JP2009083603A - 車両用シートのロック解除機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によって、索状体(索状のウェビング)の操作ストロークを延長するとともに操作荷重を低減することにある。
【解決手段】ロック解除機構は、車両用シート2外へ引出し可能に設けた索状体60により、一の動作機構の動作をロックする第一ロック部材20を解除状態とすると、他の動作機構の動作をロックする第二ロック部材40が連動して解除状態とされる構成であり、索状体60は、第一ロック部材20の解除アーム34に動滑車機構MP(32)を介して連結されるとともに、引出し用の持ち手側端62とは異なる他端(固定端64)が車両用シート2の固定側部材7fに固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の動作機構を備える車両用シートのロック解除機構に関する。
この種の車両用シートとして、特許文献1に記載の車両用シートが公知である。この車両用シートは、いわゆる二段ヒンジ機構を備えており、シートクッションに対してシートバックを前傾させつつ前倒しすることができる。このように二段ヒンジ機構を備える車両用シートは、典型的に、第一ヒンジ機構(前傾のためのリクライニング機構)をロックする際、第二ヒンジ機構(前倒し機構)に生じるガタつきを抑えるため、両機構を同時にロックする構造である。
そして上記特許文献1の車両用シートでは、シート収納時等において、リクライニング機構と前倒し機構を連動して動作させるべきである。このため特許文献1では、車両用シート外へ引出し可能に設けた索状のウェビング(索状体)により、第一ヒンジ機構のロックを解除状態とすると、第二ヒンジ機構のロックも連動して解除状態とされる。このウェビングは、一般的には第一ヒンジ機構に設けたロック部材の解除アームに直接固定されるため、ロック解除に必要なウェビングのストローク(引出し工程)がそのままロック解除の操作ストロークとなる(引用文献1の図2を参照)。
また特許文献2に記載の車両用シートは、シートクッションを回転させて向きを変える回転機構と、リクライニング機構とを備えている。この車両用シートは、シートクッションに対してシートバックを前傾したのちシートクッションを回転させて、シート全体の向きを変えることができる。そして特許文献2においても、回転機構のロック部材を解除する連結ケーブルと、リクライニング機構のロック部材を解除する連結ケーブルを一つの結束装置(例えば特許文献3を参照)に連結しておけば両ロック部材を連動して解除することができる。
特開2003−102580号公報 特開2007−62636号公報 特開平10−323252号公報
しかしながら上記公知技術では、複数の動作機構のロックを連動して解除する必要上、ウェビング(索状体)の引出し荷重(操作荷重)が大きくなるという問題がある。
また特許文献1の技術では、ロック解除に必要なウェビングのストロークがそのまま操作ストロークとなるため、仮にウェビングのストロークを短く設定せざるを得ない場合には、その操作フィーリングが悪化することが懸念される。このとき、例えばロック部材の構造を変更する(リンク比を大きくする等)ことで操作ストロークを延長することもできるが、動作機構やロック部材が複雑化・大型化してしまうので都合が悪い。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、複数のロック部材を連動解除するにあたり、簡単な構成によって、索状体の操作ストロークを延長するとともに操作荷重を低減することにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明の車両用シートでは、一の動作機構(例えば、シートクッションに対してシートバックを前傾させるリクライニング機構や、シートクッションを回転させて向きを変える回転機構)を動作させるときに、一の動作機構と連動して動作させるべき他の動作機構を有する。なお、一の動作機構と他の動作機構は、一つの車両用シートに併設して備えてあってもよい。また一の動作機構を設けた車両用シートとは異なる車両用シートに、他の動作機構が設けてあってもよい。
そして車両用シートのロック解除機構は、シート外へ引出し可能に設けた索状体(例えば索状のウェビング)により、一の動作機構の動作をロックする第一ロック部材を解除状態とすると、他の動作機構の動作をロックする第二ロック部材が連動して解除状態とされる構成である。このため索状体には、第一ロック部材と第二ロック部材を連動解除するための操作荷重(引出し荷重)が必要となる。
そこで本発明では、上述の索状体を、第一ロック部材の解除アームに動滑車機構を介して連結するとともに、引出し用の持ち手側端とは異なる他端(固定端)を車両用シートの固定側部材に固定したものである。このため車両用シートのロック解除機構は、動滑車機構を設けたことにより、索状体の操作ストロークが長くなる一方、索状体の操作荷重が低減することとなる。
本発明の車両用シートのロック解除機構によれば、簡単な構成によって、索状体の操作ストロークを延長するとともに操作荷重を低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図7を参照しつつ説明する。
図1〜図3は実施例1であり、図4は実施例2であり、図5〜図7は実施例3である。
図1のシートは、車両内の二列目に使用するシートであり、向かって右側に一人掛けシートS1を備え、向かって左側に二人掛けシート(メインシートS2、サブシートS3)を備える。
[実施例1]
本実施例の車両用シート2は上述のサブシートS3である。この車両用シート2は、図1を参照して、シートバック4(後述の第一ロック部材20)を、メインシートS2側部に突出形成のストライカ3に固定することで乗員が着座可能な「着座姿勢」(図1(a)の状態)となる。
そして車両用シート2は、後述する二段ヒンジ機構(リクライニング機構及び前倒し機構)により、シートクッション6に対してシートバック4を前傾させつつ前倒した「収納姿勢」(図1(b)の状態)となる。
そして本実施例では、車両用シート2の二段ヒンジ機構が、図2及び図3を参照して、シートクッション6後部に設けた第一ヒンジ部12(リクライニング機構)と、シートバック4下部に設けた第二ヒンジ部14(前倒し機構)と、この第一ヒンジ部12及び第二ヒンジ部14の双方に対して相対回動可能に連結するヒンジプレート13とを備える。
そして車両用シート2は、上記「着座姿勢」時において、第一ヒンジ部12(リクライニング機構)の動作が後述の第一ロック部材20によりロックされて、車両用シート2の着座姿勢が確保される。さらに第二ヒンジ部14(前倒し機構)の動作が後述の第二ロック部材40によりロックされて、着座姿勢時における第二ヒンジ部14に対するヒンジプレート13の揺動(ガタつき)が規制される。
(ロック解除機構)
そして車両用シート2のロック解除機構では、車両用シート2を「収納姿勢」とする場合、後述する索状のウェビング60(持ち手側端62)を引出すことにより、第一ヒンジ部12(リクライニング機構)の第一ロック部材20が解除される。そうすると、後述の連結ケーブル16により第二ヒンジ部14(前倒し機構)の第二ロック部材40が直列的に連動して解除される。
そしてウェビング60は、後述の通り、動滑車MPを介して第一ロック部材20に連結しており、操作ストロークが長くなるとともに操作荷重が低減する構成である。
以下、各構成要素について説明する。
(第一ロック部材)
図2では、第一ロック部材20にカバーが装着してあり、図3では、第一ロック部材20のカバーが取り外してある。
第一ロック部材20は、図2及び図3を参照して、車両用シート2のバックフレーム5f(固定側部材)一側上部に取付けられており、バックフレーム5fに固定された第1ベースプレート22と、第1ベースプレート22に取付けられたロック機構(後述のラチェット26とポール28)と、ロック機構を解除するロック解除アーム32とを備える。
ロック解除アーム32は、第一ロック部材20内に上下動自在に取付けられており、図示しない弾性部材(バネ又はゴム)で下向きに付勢されている。そしてロック解除アーム32は、その上部の鉤状アーム部34でウェビング60と連結し(連結構造の詳細は後述する)、この鉤状アーム部34と結合する下部板36で連結ケーブル16と連結する。このロック解除アーム32の付勢力に抗してウェビング60を上方に引っ張ることで、ロック解除アーム32(及び連結ケーブル16)を上方に移動させることができる。
第一ロック部材20のロック機構はラチェット26とポール28を有する。ラチェット26は噛合爪27を有する。ポール28は、ラチェット26の噛合爪27に噛み合う噛合凹部29と、メインシートS2のストライカ3を嵌合させる嵌合凹部30を有する。
そして第一ロック部材20のロック状態(図3の実線で示した状態)では、上述のメインシートS2のストライカ3を挟持つように、ラチェット26とポール28が対向して噛み合い状態となり、ポール28の嵌合凹部30にストライカ3が嵌まり込み状態で保持される。
そして第一ロック部材20は、後述するウェビング60を引出してロック解除アーム32を上方に移動させることで、ラチェット26とポール28の噛み合いが解かれた解除状態となる(図3の2点破線を参照)。すなわち、ラチェット26の一側(図3の左側)は第1ベースプレート22に第一枢支ピン23で軸支されており、ラチェット26の他側(右側)はロック解除アーム32の下部板36に固定ピン33で固定されている。このためラチェット26は、ロック解除アーム32の上方移動に追従して、ポール28との噛み合わせが解けるように第一枢支ピン23回りに上向きに回動する。
一方、ポール28は、その中央部で第1ベースプレート22の第二枢支ピン24に軸支されており、ポール28の他側(右側)がロック解除アーム32に図示しない連結ピンで連結されている。このためポール28は、ロック解除アーム32の上方移動に追従して、ラチェット26との噛み合わせが解けるように第二枢支ピン24回りに下向きに回動する。そしてラチェット26とポール28の噛み合わせを解除することで、ポール28の嵌合凹部30からストライカ3が脱離し、第一ロック部材20が解除状態とされる。
(第二ロック部材)
第二ロック部材40は、図2及び図3を参照して、連結ケーブル16によって第一ロック部材20と連結して、バックフレーム5f一側下部寄りに取付けられている。第二ロック部材40は、バックフレーム5fに固定された第二ベースプレート42と、第二ベースプレート42に対して回動可能に軸支のフック部材44(第二ロック部材40のロック機構)とを備える。フック部材44は、ヒンジプレート13上部のロックピン13aが係り合う係合凹部46を備え、図示しない弾性部材で係合方向に付勢されている。
そして第二ロック部材40のロック状態(図3の実線で示した状態)では、ヒンジプレート13上部のロックピン13aがフック部材44の係合凹部46に挿入して係合状態となり、第二ヒンジ部14に対するヒンジプレート13の相対回動(揺動)が規制される。
そして第二ロック部材40は、ロック解除アーム32によって連結ケーブル16が上方に引っ張られることによって、そのロック状態が解除される(図3の2点破線で示した状態)。すなわちフック部材44の他側(図3の右側)が第二ベースプレート42に第三枢支ピン43で軸支されており、上述のロック解除アーム32と連結する連結ケーブル16下端が、フック部材44の一側(左側)寄りに連結ピン45で連結されている。このためフック部材44は、その付勢力に抗して連結ケーブル16の上方移動に追従することで、ロックピン13aとの係合が解けるように第三枢支ピン43回りに上向きに回動する。
(ウェビング)
そしてウェビング60は、図2及び図3を参照して、シートバック4上部(肩口)の開口7からシート外部に引出し可能とされた持ち手側端62を備える。この持ち手側端62は、折り返し状の輪状に縫着されており、シートバック4の開口7内に落ち込まないよう図示しない留具等で引出し可能に取付けられている。
そしてウェビング60(持ち手側端62)を上方に引出すことで、上述の通り、第一ロック部材20と第二ロック部材40を連動して解除状態とすることができる。このときウェビング60には、二つのロック部材20,40の付勢力に抗してそれらを連動解除するため、比較的大きな操作荷重(本実施例では7kgf程度)が必要となる。
そこで本実施例では、上記シート肩口の開口7からシート内部に入るウェビング60をロック解除アーム32の鉤状アーム部34に掛け通した。そして持ち手側端62とは異なるウェビング60の他端(固定端64)を上方に(引出し方向に略平行となるよう)引き上げて、肩幅方向に張り出したバックフレーム5fの肩部7f(既存の固定側部材)に固定した。このようにウェビング60を、ロック解除アーム32の鉤状アーム部34に掛装した(鉤状アーム部34を動滑車MPとして用いた)ことで、ウェビング60の操作ストロークが長くなる一方、ウェビング60の操作荷重がほぼ半減(本実施例では4kgf程度に低減)する。
このため本実施例のロック解除機構によれば、リクライニング機構(第一ロック部材20)及び前倒し機構(第二ロック部材40)の内部機構を変更することなく(既存構造のまま)、簡単な構成でもって、ウェビング60の操作フィーリングを向上させるとともに操作荷重を低減することができる。
ところでウェビング60の固定端64を固定すべき部材は、シートバック4の固定側部材であればよく、また上記肩部7fとは異なるバックフレーム5fの他の位置に固定されていてもよい。そして肩部7fに対する固定端64の固定方法は、ウェビング60の材質(典型的にはシリコンコーティングされたナイロン)等にあわせて、例えば、結び付け、融着、接着及び縫着等の各種の固定方法をとりえる。
また本実施例においては、ロック解除アーム32の鉤状アーム部34を動滑車MPとして用いたが、これとは異なり、ロック解除アーム32とは別体の動滑車MPを介してウェビング60とロック解除アーム32とを連結してもよいものである。
[実施例2]
実施例2の車両用シート2A(一人掛けシートS1タイプ)の基本構造は、実施例1の車両用シートとほぼ同一であるため、共通の構造については対応する符号を付すことで詳細な説明を省略する。
そして本実施例の車両用シート2Aは、図4を参照して、リクライニング機構(第一ヒンジ部12)と、シートクッション6Aを回転させて向きを変える回転機構70を備える。そして車両用シート2Aは、回転動作時においてシートバック4Aが車両内の他の部材にあたらないよう、回転機構70(一の動作機構の一例)を動作させるときにリクライニング機構(他の動作機構の一例)を連動して動作可能な構成である。
そして車両用シート2Aの回転機構70は、基台71に設けた回転盤72(典型的には複数の回転盤を重ねてなる構成)を備え、回転盤72上にシートクッション6Aを載置した構成である。そして回転盤72の外周には、回転盤72に係合してその回転を規制するフック状のロックレバー74(第一ロック部材)が基台71に回動可能に軸支されている。そしてロックレバー74に連結した第一連結ケーブル16Aを引っ張ることで、ロックレバー74が解除方向に回動して回転盤72との係合が解除される構成である。
一方、リクライニング機構(12)の第二ロック部材20aは、第二連結ケーブル16Bを引っ張ることでロックが解除状態とされる構成である。
そこで本実施例では、第一連結ケーブル16Aと第二連結ケーブル16Bを結束装置92にて並列的に一まとめにしたのち、動滑車MPを介してウェビング60に連結する構成としたものである。ウェビング60の持ち手側端62は、シートクッション6A側部の開口からシート外部に引出し可能に設けてあり、固定端64は、シートクッション6Aの図示しないクッションフレーム(固定側部材)に固定されている。このような構成とすることで、ウェビング60は、動滑車MPによって操作ストロークが長くなる一方、操作荷重が減少された構成となる。
このため本実施例のロック解除機構によれば、回転機構70(第一ロック部材)及びリクライニング機構(第二ロック部材20a)の内部機構を変更することなく、簡単な構成でもって、ウェビング60の操作フィーリングを向上させるとともに操作荷重を低減することができる。
[実施例3]
実施例3の車両用シート(S2、S4)の基本構造は、実施例1又は2の車両用シートとほぼ同一であるため、共通の構造等については対応する符号を付すことで詳細な説明を省略する。そしてサブシート4Sは、その詳細構造は省略するが、前傾状態(図5の(a)から(b)への変形)とされたのち、メインシートS2に対して縦向きに起立可能な構成(図5の(b)から(c)への変形)を備える。
そして本実施例は、図5〜図7を参照して、回転機構70を設けたメインシートS2とは異なるサブシートS4に他の動作機構が設けてある例である。すなわち本実施例では、メインシートS2の回転時においてサブシートS4が邪魔とならないよう、回転機構70(一の動作機構の一例)を動作させるときに、サブシートS4の傾動機構80(他の動作機構の一例)が連動動作する(図5の(c)から(d)へ変形する)構成である。
メインシートS2の回転機構70(第一ロック部材)は、図6を参照して、第一連結ケーブル16Aを引っ張ることでそのロック状態が解除される構成である。
そしてサブシートS4の傾動機構80は、図6及び図7を参照して、メインシートS2とサブシートS4を連結する連結板82に対して上下に回動可能に設けられたフック片84(第二ロック部材)と、連結板82に対して起立状態のサブシートS4を支える支持部86と、支持部86に対してサブシートS4を傾動可能に軸支する軸部88と、支持部86に設けられてフック片84と係合可能なロック脚90を備える。そしてフック片84には、ロック脚90との係合を解除するため、フック片84を上向きに移動させる第三連結ケーブル16Cが設けられている。
そこで本実施例では、第一連結ケーブル16Aと第三連結ケーブル16Cを結束装置92にて並列的に一まとめにしたのち、動滑車MPを介してウェビング60に連結する構成としたものである。ウェビング60の持ち手側端62は、シートクッション6A側部の開口からシート外部に引出し可能に設けてあり、固定端64は、シートクッション6Aの図示しないクッションフレーム(固定側部材)に固定されている。このような構成とすることで、ウェビング60は、動滑車MPによって操作ストロークが長くなる一方、操作荷重が減少された構成となる。
このため本実施例のロック解除機構によれば、回転機構70(第一ロック部材)と傾動機構80(第二ロック部材)の内部機構を変更することなく、簡単な構成でもって、ウェビング60の操作フィーリングを向上させるとともに操作荷重を低減することができる。
また本実施例では、専ら2つの動作機構(回転機構70と傾動機構80)を連動して解除する機構を説明したが、連動して解除すべき動作機構は3以上あってもよい。すなわち本実施例では、図5のサブシートS4の前傾動作を上記2つの動作機構と連動して解除する構成としてもよい。
すなわちサブシートS4のリクライニング機構(第三ロック部材20b)を、図6を参照して、第四連結ケーブル16Dを引っ張ることでロックが解除される構成とする。そして、第一連結ケーブル16Aと第三連結ケーブル16Cと第四連結ケーブル16Dを結束装置92で並列的に一まとめとしたのち、動滑車MPを介してウェビング60に連結する構成としてもよい。
本実施形態の車両用シートのロック解除機構は、上述した実施例に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)各実施例では、専ら車両の二段目に設けたシートを例にとり説明したが、本実施例のロック解除機構は、複数のロック機構を備える車両用シートに適用可能なものであり、例えば一人掛けシートS1、二人掛けシート(メインシートS2、サブシートS3,S4)など各種のシートに適用することができる。
(2)また各実施例では、ワイヤ状の連結ケーブルを用いて第一ロック部材と第二ロック部材を連結する例を説明した。これとは異なり例えば実施例1のように、第一ロック部材と第二ロック部材がほぼ直列する構成では、平板状の連結板を介して両者を直列的に連結してもよい。また、ウェビングの持ち手側端は、例えばレバーなど持ち手部材に連結していてもよい。
(3)また各実施例では、ロック解除アーム32のアーム部が鉤状である例を説明した。ロック解除アーム32のアーム部は、ウェビング60を安定して掛装可能な形状であればよく、例えば輪状などのような各種の形状を取りえる。
(4)また各実施例では、索状のウェビング60を索状体の一例として説明したが、索状体は、ロック部材の解除レバーや動滑車に連結してシート外部に引出し可能であれば、いかなる形状であってもよい。
(5)また各実施例では、動滑車又は動滑車機構を一つ設けた例を説明したが、動滑車機構の数を限定する趣旨ではない。すなわち、連動して解除するロック部材の数に対応して(連動させるべきロック部材の数に比例して)、構造が複雑とならない限り、複数の動滑車機構と定滑車機構を組合せた組合せ滑車機構を用いて更に操作荷重を低減させてもよい。
(a)は、実施例1の車両用シートの斜視図であり、(b)は、車両用シートの一つを収納状態としたときの斜視図である。 実施例1の車両用シートの内部構造を示す斜視図である。 実施例1の車両用シートの内部構造を示す側面図である。 (a)は、実施例2の車両用シートの斜視図であり、(b)は、車両用シートの内部構造を示す斜視図である。 実施例3の車両用シートの動作を説明するための斜視図である。 実施例3の車両用シートの透視斜視図である。 実施例3の車両用シートの側面図である。
符号の説明
2 車両用シート
3 メインシートのストライカ
4 シートバック
5f バックフレーム
6 シートクッション
7f バックフレームの肩部
7 シートバックの開口
12 第一ヒンジ部
13 ヒンジプレート
13a ロックピン
14 第二ヒンジ部
16 連結ケーブル
20 第一ロック部材
26 ラチェット
28 ポール
32 ロック解除アーム
34 鉤状アーム部
40 第二ロック部材
44 フック部材
46 係合凹部
60 ウェビング
62 ウェビングの持ち手側端
64 ウェビングの他端(固定端)
70 回転機構
80 傾動機構
92 結束装置
MP 動滑車機構

Claims (1)

  1. シートクッションに対してシートバックを前傾させるリクライニング機構や、前記シートクッションを回転させて向きを変える回転機構などの一の動作機構を動作させるときに、前記一の動作機構と連動して動作させるべき他の動作機構を有する車両用シートのロック解除機構であって、
    前記ロック解除機構は、前記車両用シート外へ引出し可能に設けた索状体により、前記一の動作機構の動作をロックする第一ロック部材を解除状態とすると、前記他の動作機構の動作をロックする第二ロック部材が連動して解除状態とされる構成であり、
    前記索状体は、前記第一ロック部材の解除アームに動滑車機構を介して連結されるとともに、引出し用の持ち手側端とは異なる他端が前記車両用シートの固定側部材に固定されている車両用シートのロック解除機構。


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