JP7228948B2 - シート構造 - Google Patents
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Description
乗員の座面となるシートクッションと乗員の背中を支えるシートバックとを有するシートと、
前記シートの後方に引っ張ることで、前記シートバックを前記シートクッション上に折り畳むバンドとを備え、
前記バンドは、
前記シートの後方に引き出されて操作者に引っ張られる引張端と、
前記シートバックに固定される固定端と、
前記シートクッションで前記引張端側から前記固定端側に向かって折り返される第一中間部とを有する。
前記シートは、
前記シートクッションに着座可能となるように前記シートバックを固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するバックロックと、
前記シートクッションを前記シートクッションの下方のフロアに固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するフロアロックとを有し、
前記バンドは、
前記シートバックにおける前記固定端よりも上方で前記第一中間部側から前記固定端側に向かって折り返される第二中間部と、
前記第二中間部から前記固定端が設けられる前記バックロックに向かって延びる第一延設部と、
前記第二中間部から前記フロアロックに向かって延びる第二延設部とを有し、
前記引張端の引っ張りにより、前記バックロックを前記アンロック位置に変位させ、
前記バックロックがアンロックされた後、更なる前記引張端の引っ張りにより、前記シートバックの前記シートクッション上への折り畳みと前記フロアロックの前記アンロック位置への変位とを順次行う。
〔シート構造〕
実施形態1に係るシート構造1は、乗員の座面となるシートクッション3と乗員の背中を支えるシートバック4とを有するシート2を備える。本形態のシート構造1の特徴の一つは、特定の取り回し経路となるバンド6を有する点にある。このバンド6をシート2の後方に引っ張ることで、シートバック4をシートクッション3上に折り畳むことができる。以下、各構成を詳細に説明する。
シート2は、フロア(リアフロアパネル8)に載置されるリアシートである(図1)。リアフロアパネル8は、シート載置エリアと、シート載置エリアの前方で乗員の足元スペースを構成するフットエリアとを有する。シート載置エリアは、本例ではフットエリアよりも高い位置に形成されている。シート2は、本例ではベンチタイプであるが、セパレートタイプでもよい。シート2の種類は、前後にスライドできない固定式である。シート2は、シートクッション3とシートバック4とを有する(図1、図2)。シート2は、ヘッドレスト(図示略)を有していてもよい。
シートクッション3は、着座する乗員の座面となる(図2)。シートクッション3は、クッションパッド31とクッションフレーム32とフロアロック33と第一掛止部34とを有する。クッションパッド31は、シートクッション3の座面を構成し、車両の振動などが乗員へ伝達することを抑制して乗員の座り心地を高める。クッションフレーム32は、シートクッション3の骨格を形成する。クッションフレーム32は、ヒンジブラケット322を有する。
シートバック4は、乗員の背中を支える。シートバック4は、バックパッド41とバックフレーム42とバックロック43と第二掛止部44とを有する。バックパッド41は、シートバック4の背面を構成し、乗員の背中を支えて乗員の座り心地を高める。バックフレーム42は、シートバック4の骨格を形成する。バックフレーム42は、ヒンジブラケット422を有する。
バンド6は、操作者にシート2の後方に引っ張られることでシートバック4をシートクッション3上に折り畳む。このバンド6は、引っ張った状態を維持すれば、シートバック4をシートクッション3上に折り畳んだ状態を維持できる。そのため、シートバック4をシートクッション3上に折り畳んだ状態のシート2を前方へ回動させる際に操作者が手でシートバック4を押さえなくてもシートバック4がシートクッション3から離隔することを抑制できる。
第一引張端610及び第二引張端620は、シート2の後方に引き出されていて、操作者に引っ張られる。第一引張端610及び第二引張端620の引き出し位置は、本例ではシートクッション3の後端である。第一引張端610と第二引張端620とは、互いに連結されている。第一引張端610と第二引張端620を連結して形成されるループには、第一引張端610と第二引張端620とを操作者に引っ張られ易くするストラップ7が取り付けられていることが好ましい。ストラップ7は、上記ループ内に設けられる軸部71と、軸部71に固定されて、この軸部71から後方に延びて操作者に操作される操作部72とを有する。軸部71は、第一掛止部34などと同様の構成にできる。操作部72は、ループ状に形成されている。
各第一中間部611、621は、シートクッション3の第一掛止部34によって第一引張端610側から固定端側に向かって折り返される。各第二中間部612、622は、シートバック4の第二掛止部44によって第一中間部611、621側から第一固定端614側及び第二固定端624に向かって折り返される。
第一バンド61の第一延設部613は、第二中間部612から第一固定端614が固定されるバックロック43に向かって延びる。即ち、第一延設部613は、第二掛止部44よりも後方に向かって延びている。第一バンド61の第一固定端614は、シートバック4に固定される部分である。本例の第一固定端614は、シートバック4のうち第二掛止部44よりも後方に固定される。具体的には、第一固定端614は、バックロック43のうち軸部431よりも後方に固定されている。
第二バンド62の第二延設部623は、第二中間部622から第二固定端624が固定されるフロアロック33に向かって延びる。即ち、第二延設部623は、第一延設部613とは異なり、第二掛止部44よりも前方に向かって延びている。第二バンド62の第二固定端624は、本例では第二掛止部44よりも前方のフロアロック33に固定される。
図2から図5を参照して、本例のシート構造1におけるバンド6の引張動作に基づく挙動を説明する。
本形態のシート構造1は、ストラップ7の引張操作により、バックロック43の解除と、シートバック4のシートクッション3上への折り畳み及び折り畳み状態の維持と、フロアロック33の解除と、シート2の前方への回動作業とをその順番で一連に行える。特に、シート2の前方への回動作業時に、操作者が第一引張端610及び第二引張端620を引っ張ることで、シートバック4をシートクッション3上に折り畳んだ状態を維持できる。そのため、リクライニング機構を備えなくても、操作者が手でシートバック4を押さえることなくシートバック4のシートクッション3からの離隔を抑制できる。よって、シート2の前方への回動作業を容易に行える。
2 シート
3 シートクッション
31 クッションパッド
32 クッションフレーム
321 サイドフレーム
322 ヒンジブラケット
323 係合孔
33 フロアロック
331 軸部
332 フック部
333 係合突起
334 凸部
34 第一掛止部
35 バックストライカ
4 シートバック
41 バックパッド
42 バックフレーム
421 サイドフレーム
422 ヒンジブラケット
423 係合孔
43 バックロック
431 軸部
432 フック部
433 係合突起
44 第二掛止部
5 ヒンジピン
6 バンド
61 第一バンド
610 第一引張端
611 第一中間部
612 第二中間部
613 第一延設部
614 第一固定端
62 第二バンド
620 第二引張端
621 第一中間部
622 第二中間部
623 第二延設部
624 第二固定端
63 第三バンド
630 第三引張端
631 第三固定端
7 ストラップ
71 軸部
72 操作部
8 リアフロアパネル
80 フロアストライカ
9 回動機構
Claims (2)
- 乗員の座面となるシートクッションと乗員の背中を支えるシートバックとを有するシートと、
前記シートの後方に引っ張ることで、前記シートバックを前記シートクッション上に折り畳むバンドとを備え、
前記バンドは、
前記シートの後方に引き出されて操作者に引っ張られる引張端と、
前記シートバックに固定される固定端と、
前記シートクッションで前記引張端側から前記固定端側に向かって折り返される第一中間部とを有し、
前記固定端は、前記バンドの引張により前記シートバックを前方へ回動させることができる位置に設けられている、
シート構造。 - 前記シートは、
前記シートクッションに着座可能となるように前記シートバックを固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するバックロックと、
前記シートクッションを前記シートクッションの下方のフロアに固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するフロアロックとを有し、
前記バンドは、
前記シートバックにおける前記固定端よりも上方で前記第一中間部側から前記固定端側に向かって折り返される第二中間部と、
前記第二中間部から前記固定端が設けられる前記バックロックに向かって延びる第一延設部と、
前記第二中間部から前記フロアロックに向かって延びる第二延設部とを有し、
前記引張端の引っ張りにより、前記バックロックを前記アンロック位置に変位させ、
前記バックロックがアンロックされた後、更なる前記引張端の引っ張りにより、前記シートバックの前記シートクッション上への折り畳みと前記フロアロックの前記アンロック位置への変位とを順次行う請求項1に記載のシート構造。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019015266A JP7228948B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | シート構造 |
Publications (2)
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JP2020121662A JP2020121662A (ja) | 2020-08-13 |
JP7228948B2 true JP7228948B2 (ja) | 2023-02-27 |
Family
ID=71991959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019015266A Active JP7228948B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7228948B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2019
- 2019-01-31 JP JP2019015266A patent/JP7228948B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US20120007380A1 (en) | 2010-07-07 | 2012-01-12 | Yuenian Richard Li | Vehicular seating system |
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