JP7228948B2 - シート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシート構造に関する。
シートバックをシートクッション上に折り畳んだシートを、シートクッションが載置されるエリアからその前方のエリアに収納する技術として、特許文献1の車両用シート構造と、特許文献2の自動車マットの座席取付け構造とが知られている。
特許文献1の車両用シート構造におけるシートの収納手順は、次の通りである。まず、リクライニング機構によりシートバックがアンロックされてデッキ部に載置されたシートクッション上に折り畳まれる。このシートバックは、リクライニング機構によりシートクッション上に折り畳まれた状態が維持される。次に、シートバックから後方に引き出されるストラップ(バンド)が引っ張られることで、フロアに固定された支持脚とシートクッションとのロックが解除される。次に、ストラップを上方かつ前方に引くことで、折り畳まれたシートが持ち上げられてデッキ部からその前方のフロア部に平行移動される。
特許文献2の自動車マットの座席取付け構造におけるシートの収納手順は、次の通りである。まず、特許文献1と同様、リクライニング機構によりシートバックが後部フロアパネルに載置されたシートクッション上に折り畳まれる。次に、特許文献1とは異なり、ストラップ(バンド)が用いられることなく、シートクッションから下方に延びる支持脚と後部フロアパネルとを固定するロック機構のロックが解除される。次に、特許文献1とは異なり、ストラップが用いられることなく、折り畳まれたシートがシートの前方の軸部を回転軸として後部フロアパネルからその前方の前部フロアパネルに回動される。
特開2015-98240号公報 特開2001-347867号公報
シートバックをシートクッション上に折り畳んだシートを、例えばシートの前端側を回転軸として前方へ回動させる際、リクライニング機構のないシートでは、その操作者がシートバックを手で抑えていないとシートバックがシートクッションから離隔する。操作者が手で押さえながらシートを回動させたりするのは、非常に煩雑である。
本発明の目的の一つは、バンドの引張操作により、シートバックをシートクッション上に折り畳むと共に、シートバックを折り畳んだ状態を維持できるシート構造を提供することにある。
(1)本発明の一態様に係るシート構造は、
乗員の座面となるシートクッションと乗員の背中を支えるシートバックとを有するシートと、
前記シートの後方に引っ張ることで、前記シートバックを前記シートクッション上に折り畳むバンドとを備え、
前記バンドは、
前記シートの後方に引き出されて操作者に引っ張られる引張端と、
前記シートバックに固定される固定端と、
前記シートクッションで前記引張端側から前記固定端側に向かって折り返される第一中間部とを有する。
(2)上記のシート構造の一形態として、
前記シートは、
前記シートクッションに着座可能となるように前記シートバックを固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するバックロックと、
前記シートクッションを前記シートクッションの下方のフロアに固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するフロアロックとを有し、
前記バンドは、
前記シートバックにおける前記固定端よりも上方で前記第一中間部側から前記固定端側に向かって折り返される第二中間部と、
前記第二中間部から前記固定端が設けられる前記バックロックに向かって延びる第一延設部と、
前記第二中間部から前記フロアロックに向かって延びる第二延設部とを有し、
前記引張端の引っ張りにより、前記バックロックを前記アンロック位置に変位させ、
前記バックロックがアンロックされた後、更なる前記引張端の引っ張りにより、前記シートバックの前記シートクッション上への折り畳みと前記フロアロックの前記アンロック位置への変位とを順次行う。
上記(1)のシート構造は、バンドの引張操作により、シートバックをシートクッション上に折り畳むと共に、シートバックを折り畳んだ状態を維持できる。バンドは、シートの後方の引張端から前方に延びて、シートクッションの第一中間部によってシートバックに固定される固定端に向かって折り返されている。そのため、操作者が引張端を後方へ引っ張ることで、操作者の引張力は、固定端に対してシートバックをシートクッションに近づける方向に作用するからである。バンドを引っ張った状態を維持することでシートバックを折り畳んだ状態を維持できる。そのため、リクライニング機構を備えなくても、シートバックを折り畳んだ状態のシートを前方へ回動させる際、操作者が手でシートバックを押さえることなくシートバックのシートクッションからの離隔を抑制できる。よって、シートの前方への回動作業が煩雑になり難い。
上記(2)のシート構造は、バンドの引張操作により、バックロックのアンロックと、シートバックのシートクッション上への折り畳み及び折り畳み状態の維持と、フロアロックのアンロックと、シートの前方への回動作業とをその順番で一連に行える。
図1は、実施形態1に係るシート構造の概略を示す側面図である。 図2は、実施形態1に係るシート構造のバンド付近を拡大して示す側面図である。 図3は、実施形態1に係るシート構造のバックロックが外れた状態の概略を拡大して示す側面図である。 図4は、実施形態1に係るシート構造のシートバックが折り畳まれた状態の概略を拡大して示す側面図である。 図5は、実施形態1に係るシート構造のフロアロックが外れた状態の概略を拡大して示す側面図である。
本発明のシート構造の実施形態1を、図1から図5を参照しつつ以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。図中の「FR」は車両の前方、「RR」は後方、「UP」は上方、「LWR」は下方を示す。
《実施形態1》
〔シート構造〕
実施形態1に係るシート構造1は、乗員の座面となるシートクッション3と乗員の背中を支えるシートバック4とを有するシート2を備える。本形態のシート構造1の特徴の一つは、特定の取り回し経路となるバンド6を有する点にある。このバンド6をシート2の後方に引っ張ることで、シートバック4をシートクッション3上に折り畳むことができる。以下、各構成を詳細に説明する。
[シート]
シート2は、フロア(リアフロアパネル8)に載置されるリアシートである(図1)。リアフロアパネル8は、シート載置エリアと、シート載置エリアの前方で乗員の足元スペースを構成するフットエリアとを有する。シート載置エリアは、本例ではフットエリアよりも高い位置に形成されている。シート2は、本例ではベンチタイプであるが、セパレートタイプでもよい。シート2の種類は、前後にスライドできない固定式である。シート2は、シートクッション3とシートバック4とを有する(図1、図2)。シート2は、ヘッドレスト(図示略)を有していてもよい。
(シートクッション)
シートクッション3は、着座する乗員の座面となる(図2)。シートクッション3は、クッションパッド31とクッションフレーム32とフロアロック33と第一掛止部34とを有する。クッションパッド31は、シートクッション3の座面を構成し、車両の振動などが乗員へ伝達することを抑制して乗員の座り心地を高める。クッションフレーム32は、シートクッション3の骨格を形成する。クッションフレーム32は、ヒンジブラケット322を有する。
ヒンジブラケット322は、シートバック4のヒンジブラケット422(後述)が連結される。この連結には、ヒンジピン5が利用できる。ヒンジブラケット322は、板状に形成されて、クッションフレーム32におけるサイドフレーム321の後方側に一体に設けられている。ヒンジブラケット322には、ヒンジピン5が挿通される挿通孔(図示略)と、バックストライカ35が挿通される挿通孔(図示略)と、フロアロック33を支持する軸部331が挿通される貫通孔(図示略)と、フロアロック33の係合突起333(後述)が係合される係合孔323とが形成されている。係合孔323は、係合突起333が所定の範囲で回動させられるように形成されている。
フロアロック33は、クッションフレーム32のフロアへの固定とこの固定の解除とを行う。フロアロック33は、シートバック4の第二掛止部44(後述)よりも前方に位置する。本例のフロアロック33は、フック部332と係合突起333とを有し、ヒンジブラケット322の後端に固定される軸部331を支点にして回動自在に設けられる。
フック部332は、フロアストライカ80に係合される。フロアストライカ80は、リアフロアパネル8(図1)に固定されている。フック部332は、L字状に形成されていて、フロアロック33の下方かつ前方に向かって延びる(図2)。係合突起333は、ヒンジブラケット322に設けられる係合孔323に回動自在に嵌め合わされている。係合突起333は、L字状に形成さていて、フロアロック33の上方かつシート2の内側(図1紙面奥側)に向かって延びる。この係合突起333には、後述するバンド6の固定端(第二バンド62の第二固定端624)が接続されている。
フロアロック33の回動範囲は、クッションフレーム32をリアフロアパネル8(図1)に固定するロック位置(図2)と、クッションフレーム32のリアフロアパネル8(図1)に対する固定を解除するアンロック位置(図5)との間である。フロアロック33のロック位置は、フック部332を前方(係合突起333を後方)へ回動させた位置であり、アンロック位置は、フック部332を後方(係合突起333を前方)へ回動させた位置である。フロアロック33は、常時、ねじりバネ(図示略)などによってロック位置に位置するように付勢されている(図2)。
フロアロック33の側面には、本例では二つの凸部334が設けられている。この二つの凸部334は、その間にバンド6が取り回されて、バンド6の弛みを規制する。
第一掛止部34は、バンド6の第一中間部611、621(後述)を引っ掛ける。第一掛止部34は、クッションフレーム32におけるサイドフレーム321に一体に設けられている。本例の第一掛止部34は、クッションパッド31の外部に露出するように、サイドフレーム321の下方からシート2の外側(図2の紙面手前側)に向かって突出している。そのため、バンド6(第一中間部611、621)は、クッションパッド31の側方に配置されるように取り回される。なお、第一掛止部34は、クッションパッド31の内部に設けられるように、サイドフレーム321からシート2の内側(図2の紙面奥側)に向かって突出していてもよい。その場合、バンド6(第一中間部611、621)は、バックパッド41を貫通するようにバンド6が取り回される。第一掛止部34は、例えば、低摩擦部材の棒状部材で構成されていてもよいし、棒状部材の表面に低摩擦部材を別途被覆して構成してもよい。その場合、後述するバンド6の引張端(第一引張端610及び第二引張端620)を引っ張った際のバンド6と第一掛止部34との摩耗を抑制し易い。
(シートバック)
シートバック4は、乗員の背中を支える。シートバック4は、バックパッド41とバックフレーム42とバックロック43と第二掛止部44とを有する。バックパッド41は、シートバック4の背面を構成し、乗員の背中を支えて乗員の座り心地を高める。バックフレーム42は、シートバック4の骨格を形成する。バックフレーム42は、ヒンジブラケット422を有する。
ヒンジブラケット422は、クッションフレーム32のヒンジブラケット322に連結される。この連結には、上述したようにヒンジピン5が利用できる。この連結箇所は、シートバック4をシートクッション3上に折り畳む際の回転軸となる。ヒンジブラケット422は、バックフレーム42のサイドフレーム421に一体に設けられている。ヒンジブラケット422には、ヒンジピン5が挿通される挿通孔(図示略)と、バックロック43を軸支する軸部431が挿通される貫通孔(図示略)と、バックロック43の係合突起433(後述)が係合される係合孔423とが形成されている。係合孔423は、係合突起433が所定の範囲で回動させられるように形成されている。
バックロック43は、バックフレーム42のクッションフレーム32への固定とこの固定の解除とを行う。この固定は、シートクッション3に乗員が着座可能となるように行う。即ち、シートクッション3に対してシートバック4が立設された状態となるように行う。バックロック43は、シートバック4の第二掛止部44よりも後方に位置する。本例のバックロック43は、フック部432と係合突起433とを有し、ヒンジブラケット422の後端に固定される軸部431を支点にして回動自在に設けられる。フック部432及び係合突起433の構成は、上述のフロアロック33のフック部332及び係合突起333と同様である。
フック部432は、バックストライカ35に係合する。バックストライカ35は、シートクッション3のヒンジブラケット422の後端に設けられる。フック部432は、L字状に形成されていて、バックロック43の下方前方かつ前方上方に向かって延びる。係合突起433は、ヒンジブラケット422に設けられる係合孔423に回動自在に嵌め合わされている。係合突起433は、L字状に形成さていて、バックロック43の上方かつシート2の内側に向かって延びるL字状に形成されている。
バックロック43の回動範囲は、バックフレーム42をクッションフレーム32に固定するロック位置(図2)と、バックフレーム42のクッションフレーム32に対する固定を解除するアンロック位置(図3)との間である。バックロック43のロック位置は、フック部432を前方(係合突起433を後方)へ回動させた位置であり、アンロック位置は、フック部432を後方(係合突起433を前方)へ回動させた位置である。バックロック43は、常時、ねじりバネ(図示略)などによってロック位置に付勢されている(図2)。バックロック43の後端には、後述するバンド6の固定端(第一バンド61の第一固定端614)が接続されている。
第二掛止部44は、バンド6の第二中間部612、622(後述)を引っ掛ける。第二掛止部44は、ヒンジブラケット422におけるバックロック43よりも上方に一体に設けられている。第二掛止部44の配置位置は、バックロック43よりも後方である。本例の第二掛止部44は、バックパッド41の外部に露出するように、サイドフレーム421からシート2の外側(図2の紙面手前側)に向かって突出している。そのため、バンド6(第二中間部612、622)は、バックパッド41の側方に配置されるように取り回される。なお、第二掛止部44は、バックパッド41の内部に設けられるように、サイドフレーム421からシート2の内側(図2の紙面奥側)に向かって突出していてもよい。その場合、バンド6(第二中間部612、622)は、バックパッド41を貫通するようにバンド6が取り回される。第二掛止部44は、第一掛止部34と同様の構成にできる。
[バンド]
バンド6は、操作者にシート2の後方に引っ張られることでシートバック4をシートクッション3上に折り畳む。このバンド6は、引っ張った状態を維持すれば、シートバック4をシートクッション3上に折り畳んだ状態を維持できる。そのため、シートバック4をシートクッション3上に折り畳んだ状態のシート2を前方へ回動させる際に操作者が手でシートバック4を押さえなくてもシートバック4がシートクッション3から離隔することを抑制できる。
本例のバンド6は、第一バンド61と第二バンド62とを有する。第一バンド61は、第一引張端610と第一中間部611と第二中間部612と第一延設部613と第一固定端614とを有する。第一バンド61は、第一引張端610から第一中間部611と第二中間部612と第一延設部613とを経て第一固定端614にわたって一連に形成されている。同様に、第二バンド62は、第二引張端620と第一中間部621と第二中間部622と第二延設部623と第二固定端624とを有する。第二バンド62は、第二引張端620から第一中間部621と第二中間部622と第二延設部623とを経て第二固定端624にわたって一連に形成されている。第一バンド61と第二バンド62とは、第一延設部613と第二延設部623の取り回し位置と、第一固定端614と第二固定端624との固定対象とが相違する点を除き、同様の構成であり、同様の取り回し経路となるように設けられている。実際の両バンド61、62は、第一引張端610及び第二引張端620から第二中間部612、622にわたる領域で互いに接しているが、説明の便宜上、図2から図5では、両バンド61、62の間隔を誇張して示している。バンド6は、更に、後述する第三バンド63(図2の二点鎖線で示す)を有していてもよい。なお、説明の便宜上、図3から図5では、第三バンド63は図示を省略している
(第一引張端・第二引張端)
第一引張端610及び第二引張端620は、シート2の後方に引き出されていて、操作者に引っ張られる。第一引張端610及び第二引張端620の引き出し位置は、本例ではシートクッション3の後端である。第一引張端610と第二引張端620とは、互いに連結されている。第一引張端610と第二引張端620を連結して形成されるループには、第一引張端610と第二引張端620とを操作者に引っ張られ易くするストラップ7が取り付けられていることが好ましい。ストラップ7は、上記ループ内に設けられる軸部71と、軸部71に固定されて、この軸部71から後方に延びて操作者に操作される操作部72とを有する。軸部71は、第一掛止部34などと同様の構成にできる。操作部72は、ループ状に形成されている。
(第一中間部・第二中間部)
各第一中間部611、621は、シートクッション3の第一掛止部34によって第一引張端610側から固定端側に向かって折り返される。各第二中間部612、622は、シートバック4の第二掛止部44によって第一中間部611、621側から第一固定端614側及び第二固定端624に向かって折り返される。
(第一延設部・第一固定端)
第一バンド61の第一延設部613は、第二中間部612から第一固定端614が固定されるバックロック43に向かって延びる。即ち、第一延設部613は、第二掛止部44よりも後方に向かって延びている。第一バンド61の第一固定端614は、シートバック4に固定される部分である。本例の第一固定端614は、シートバック4のうち第二掛止部44よりも後方に固定される。具体的には、第一固定端614は、バックロック43のうち軸部431よりも後方に固定されている。
(第二延設部・第二固定端)
第二バンド62の第二延設部623は、第二中間部622から第二固定端624が固定されるフロアロック33に向かって延びる。即ち、第二延設部623は、第一延設部613とは異なり、第二掛止部44よりも前方に向かって延びている。第二バンド62の第二固定端624は、本例では第二掛止部44よりも前方のフロアロック33に固定される。
第三バンド63は、第一バンド61のみを引っ張るためのものである(図2二点鎖線で示す)。即ち、第三バンド63は、シートバック4をシートクッション3上に折り畳むためのものである。第三バンド63は、シート2の後方に引き出されて操作者に引っ張られる第三引張端630と、第一バンド61の途中に固定される第三固定端631とを有する。第三引張端630の引き出し位置は、第一バンド61の第一引張端610と同様、本例ではシートクッション3の後端である。第三引張端630の先端は、ループ状に形成されている。第三固定端631は、第一バンド61の第一引張端610と第一中間部611との間に固定されている。この固定は、縫製などで行える。
[挙動]
図2から図5を参照して、本例のシート構造1におけるバンド6の引張動作に基づく挙動を説明する。
操作者によりストラップ7が後方へ引っ張られて第一バンド61の第一引張端610と第二バンド62の第二引張端620とが後方へ引っ張られると、第一バンド61の第一固定端614がバックロック43をロック位置(図2)からアンロック位置に回動させる(図3)。一方、第二バンド62の第二固定端624は、フロアロック33をロック位置からアンロック位置に回動させない。操作者の引張力は、第一固定端614と第二固定端624とに作用する。第一固定端614は、シートバック4の第二掛止部44よりも下方かつ後方に位置する。そのため、第一固定端614に作用する引張力は、フック部432を後方(係合突起433を前方)側へ回動させる方向、即ち、バックロック43のフック部432をバックストライカ35から外す方向へ作用する。一方、第二固定端624は、第二掛止部44よりも下方にあるが、前方に位置する。そのため、第二固定端624に作用する引張力は、係合突起333を後方(フック部332を前方)側、即ち、フロアロック33のフック部332をフロアストライカ80に係合する方向へ回動させる。バックロック43がアンロック位置に変位することで、第一バンド61の第一延設部613の長さ(第二中間部612と第一固定端614との間隔)が短くなる。第一引張端610と第二引張端620とが連結されている。そのため、ストラップ7の後方への引張により、ストラップ7の軸部71上で第一バンド61が第二バンド62側へスライド移動すると共に、ストラップ7の軸部71が後方へ変位する。それにより、第一バンド61が弛まない。
バックロック43がアンロックされて、操作者によりストラップ7が更に後方へ引っ張られると、第一バンド61及び第二バンド62がシートバック4をシートクッション3上に折り畳む(図4)。これは、第一バンド61及び第二バンド62が第二掛止部44に引っ掛けられていることで、第一バンド61及び第二バンド62の引っ張りによってシートバック4を前傾させるからである。シートバック4が回動される過程において、第一固定端614は、バックロック43のアンロック状態を維持し、第二固定端624は、フロアロック33のロック状態を維持する。シートバック4が回動される前の状態において、第二掛止部44は、第一固定端614及び第二固定端624よりも上方に位置している(図3)。そして、第一バンド61の第二中間部612及び第二バンド62の第二中間部622は、第二掛止部44により折り返されている。この折返し方向は、第二掛止部44から、その前方下方に位置する第一掛止部34に向かう方向である。そのため、操作者の引張力は、両第二中間部612、622によって、第二掛止部44(シートバック4)を第一掛止部34(シートクッション3)に近づける方向に作用する。それにより、シートバック4がヒンジピン5を回転軸として前方に回動してシートクッション3上に折り畳まれる。このとき、第二バンド62には、第二固定端624によりフック部332を後方(係合突起333を前方)側、即ち、フロアロック33のフック部332をフロアストライカ80から外す方向に回動させるほどの引張力は作用しない。ねじりバネによってフロアロック33をロック位置に付勢する付勢力が大きいからである。加えて、第二固定端624の位置が回転軸のヒンジピン5よりも後方に位置する。そのため、シートバック4がシートクッション3上に折り畳まれることで、第二バンド62の第二延設部623の長さ(第二中間部622と第二固定端624との間隔)が長くなるからである。ストラップ7の後方への引張により、ストラップ7の軸部71上で第一バンド61が第二バンド62側へスライド移動すると共に、ストラップ7の軸部71が後方へ変位する。それにより、第一バンド61及び第二バンド62は弛まない。
シートバック4がシートクッション3上に折り畳まれた状態で、操作者によりストラップ7が更に後方へ引っ張られると、第二固定端624がフロアロック33をロック位置からアンロック位置に回動させる(図5)。このとき、第一固定端614は、バックロック43のアンロック状態を維持する。第二掛止部44は、シートバック4が折り畳まれることでフロアロック33よりも前方位置に移動している。そのため、第二固定端624に作用する引張力は、係合突起333を前方(フック部332を後方)側へ回動させる方向、即ち、フロアロック33のフック部332をフロアストライカ80から外す方向へ作用する。フロアロック33がアンロック位置に変位することで、第二延設部623の長さが短くなる。ストラップ7の後方への引張により、ストラップ7の軸部71上で第二バンド62が第一バンド61側へスライド移動すると共に、ストラップ7の軸部71が後方へ変位する。それにより、第二バンド62が弛まない。
操作者により、ストラップ7が上方かつ前方へ引っ張られると、シートバック4がシートクッション3上に折り畳まれた状態が維持した状態でシート2の前端部に設けられた回動機構9(図1)の軸部を回転軸として前方へ回動する。回動機構9は、公知のものが利用できる。そうして、シート2が上記フットエリアに収納される(図1の二点鎖線で示す)。或いは、操作者によりストラップ7が前方へ引っ張られると、シートバック4がシートクッション3上に折り畳まれた状態が維持した状態でシート2が前方へ平行移動する。
なお、バックロック43をアンロック位置に回動させてシートバック4をシートクッション3上に折り畳む際、操作者により、第一バンド61ではなく第三バンド63の第三引張端630が後方へ引っ張られてもよい。その場合、第三バンド63の第三固定端631が第一バンド61のみを後方へ引っ張る。その際の挙動は上述した通りである。シートバック4がシートクッション3上に折り畳まれたら、操作者により、第二バンド62が後方へ引っ張られることで、フロアロック33のアンロック、シート2の前方への回動が行われる。
〔作用効果〕
本形態のシート構造1は、ストラップ7の引張操作により、バックロック43の解除と、シートバック4のシートクッション3上への折り畳み及び折り畳み状態の維持と、フロアロック33の解除と、シート2の前方への回動作業とをその順番で一連に行える。特に、シート2の前方への回動作業時に、操作者が第一引張端610及び第二引張端620を引っ張ることで、シートバック4をシートクッション3上に折り畳んだ状態を維持できる。そのため、リクライニング機構を備えなくても、操作者が手でシートバック4を押さえることなくシートバック4のシートクッション3からの離隔を抑制できる。よって、シート2の前方への回動作業を容易に行える。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、引張端から第二中間部までは連続する1本のバンドで構成し、第二中間部で第一延設部と第二延設部の2本のバンドに分岐させて第一固定端と第二固定端とをバックロックとフロアロックとに固定してもよい。
また、バンドが引張端と第一中間部と固定端とを有する1本のバンドで構成されて、固定端がバックロックに固定されているのではなく、シートバックの第二掛止部に固定されていてもよい。この場合、バックロックやフロアロックは、操作者が別途解除すればよい。この場合であっても、バンドの引張操作により、シートバックをシートクッション上に折り畳むと共に、シートバックを折り畳んだ状態を維持できる。
1 シート構造
2 シート
3 シートクッション
31 クッションパッド
32 クッションフレーム
321 サイドフレーム
322 ヒンジブラケット
323 係合孔
33 フロアロック
331 軸部
332 フック部
333 係合突起
334 凸部
34 第一掛止部
35 バックストライカ
4 シートバック
41 バックパッド
42 バックフレーム
421 サイドフレーム
422 ヒンジブラケット
423 係合孔
43 バックロック
431 軸部
432 フック部
433 係合突起
44 第二掛止部
5 ヒンジピン
6 バンド
61 第一バンド
610 第一引張端
611 第一中間部
612 第二中間部
613 第一延設部
614 第一固定端
62 第二バンド
620 第二引張端
621 第一中間部
622 第二中間部
623 第二延設部
624 第二固定端
63 第三バンド
630 第三引張端
631 第三固定端
7 ストラップ
71 軸部
72 操作部
8 リアフロアパネル
80 フロアストライカ
9 回動機構

Claims (2)

  1. 乗員の座面となるシートクッションと乗員の背中を支えるシートバックとを有するシートと、
    前記シートの後方に引っ張ることで、前記シートバックを前記シートクッション上に折り畳むバンドとを備え、
    前記バンドは、
    前記シートの後方に引き出されて操作者に引っ張られる引張端と、
    前記シートバックに固定される固定端と、
    前記シートクッションで前記引張端側から前記固定端側に向かって折り返される第一中間部とを有し、
    前記固定端は、前記バンドの引張により前記シートバックを前方へ回動させることができる位置に設けられている、
    シート構造。
  2. 前記シートは、
    前記シートクッションに着座可能となるように前記シートバックを固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するバックロックと、
    前記シートクッションを前記シートクッションの下方のフロアに固定するロック位置とその固定を解除するアンロック位置とを有するフロアロックとを有し、
    前記バンドは、
    前記シートバックにおける前記固定端よりも上方で前記第一中間部側から前記固定端側に向かって折り返される第二中間部と、
    前記第二中間部から前記固定端が設けられる前記バックロックに向かって延びる第一延設部と、
    前記第二中間部から前記フロアロックに向かって延びる第二延設部とを有し、
    前記引張端の引っ張りにより、前記バックロックを前記アンロック位置に変位させ、
    前記バックロックがアンロックされた後、更なる前記引張端の引っ張りにより、前記シートバックの前記シートクッション上への折り畳みと前記フロアロックの前記アンロック位置への変位とを順次行う請求項1に記載のシート構造。
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