JP2017210081A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】オットマン機構に妨げられることなく荷室スペースの拡大化が可能な乗物用シートを提供すること。
【解決手段】乗員が着座するシートクッション13と、シートクッション13が上部に取り付けられるシートベース11と、シートクッション13の前端部に設けられたオットマン機構17と、乗員の着座姿勢の前後方向にシートベース11をスライド可能とするスライド機構23と、を備えるシート1において、スライド機構23によりシートベース11がスライド可能な状態において、シートクッション13をシートベース11から着脱可能とする着脱機構を備える。着脱機構は、各ストライカ27A,27B、各ガイド部29A,29B、及び各フック部31A,31B等で構成される。
【選択図】図5
【解決手段】乗員が着座するシートクッション13と、シートクッション13が上部に取り付けられるシートベース11と、シートクッション13の前端部に設けられたオットマン機構17と、乗員の着座姿勢の前後方向にシートベース11をスライド可能とするスライド機構23と、を備えるシート1において、スライド機構23によりシートベース11がスライド可能な状態において、シートクッション13をシートベース11から着脱可能とする着脱機構を備える。着脱機構は、各ストライカ27A,27B、各ガイド部29A,29B、及び各フック部31A,31B等で構成される。
【選択図】図5
Description
本発明は、前方格納が可能な乗物用シートに関するものである。
従来より、乗員の着座姿勢の前方向にスライドすることにより、前方格納が可能な乗物用シートが種々提案されている。例えば、下記特許文献1に記載の車両用シートは、ボディフロアに敷設したシートスライドレールに折り畳み自在な前後一対のシート受け用のレッグを取り付け、このレッグの先端にはそれぞれロック部材を設けてシートクッション下面に設けた前後のストライカを前記ロック部材に着脱自在に係止するようにしたことを特徴とするものである。
このような特徴により、下記特許文献1に記載の車両用シートは、着脱するシートの外径寸法および重量を極力小さなものとして簡単な操作でシートクッションの着脱ができて荷物スペースの拡大化を容易に行うことができるとともに、シートの変形態様も目的とする荷物スペースに応じて自在に選択することができる。
しかしながら、車両空間が比較的広いワンボックス等の車両に設けられる乗物用シートには、例えば、2列目以降のシートとして、シートクッションの前端部にオットマン機構を備えたものがある。
このような乗物用シートでは、前方格納するために当該乗物用シートを前方向にスライド移動させると、当該乗物用シートのシートクッションと前列のシートとの間にオットマン機構が挟まれて、当該乗物用シートがそれ以上前方向にスライド移動できなくなるので、シートクッションの着脱ができても、荷室スペースの拡大化に限界があった。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、オットマン機構に妨げられることなく荷室スペースの拡大化が可能な乗物用シートを提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた本願の請求項1に記載の乗物用シートは、乗員が着座するシートクッションと、シートクッションが上部に取り付けられるシートベースと、シートクッションの前端部に設けられた支持面部を有し、支持面部がシートクッションの前端部から下方に延びる格納状態と、支持面部がシートクッションの前方に延びることによりシートクッションに着座中の乗員の脚部を支持する展開状態とで調整するオットマン機構と、乗員の着座姿勢の前後方向にシートベースをスライド可能とするスライド機構と、を備える乗物用シートにおいて、スライド機構によりシートベースがスライド可能な状態において、シートクッションをシートベースから着脱可能とする着脱機構を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の乗物用シートは、請求項1に記載の乗物用シートにおいて、スライド機構は、シートベースのスライドをロックするスライドロック部を備え、着脱機構は、シートクッションの着脱をロックする着脱ロック部を備え、スライドロック部によるロック解除に連動して、着脱ロック部によるロック解除が行われることを特徴とする。
また、請求項3に記載の乗物用シートは、請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートにおいて、着座した乗員の背部を支える背凭れであって、下端部がシートベースに固定されたシートバックを備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載の乗物用シートは、請求項3に記載の乗物用シートにおいて、シートバックに電装品が装着されたことを特徴とする。
請求項1に記載の乗物用シートでは、シートベースがスライド領域の最前端位置にまでスライド可能な状態のときに、シートベースからシートクッションが着脱可能となり、シートクッションの前端部に設けられた支持面部を有するオットマン機構と一緒にシートクッションをシートベースから取り外すことできる。従って、請求項1に記載の乗物用シートでは、シートクッションとオットマン機構とが取り外された状態にあるシートベースが、スライド領域の最前端に位置することができるので、オットマン機構に妨げられることなく荷室スペースの拡大化が可能である。
請求項2に記載の乗物用シートでは、シートベースのスライドがロック解除されたことに連動して、シートクッションの着脱がロック解除されるので、シートクッションが着脱可能な状態に移行するタイミングを、シートベースがスライド可能な状態に移行するタイミングに合わせることが可能である。
請求項3に記載の乗物用シートでは、着座した乗員の背部を支える背凭れであって、下端部がシートベースに固定されたシートバックを備えているので、シートバックがシートベースに固定された状態を維持しつつ、シートクッションをオットマン機構と一緒にシートベースから取り外すことが可能である。
請求項4に記載の乗物用シートでは、電装品が装着されたシートバックの下端部がシートベースに固定されているので、シートクッションをオットマン機構と一緒にシートベースから取り外す際に、電装品への通電が確保された状態を維持することが可能である。
[シートの外観]
以下、本発明の乗物用シートを具現化した一実施形態である自動車用シート(以下、単に「シート」という。)について、図面を参照にして説明する。以下では、シートの例として、自動車内の2列目に配置されたセカンドシートについて説明する。また、セカンドシートの後方には、3列目のシートである不図示のサードシートが配置されているものとする。
以下、本発明の乗物用シートを具現化した一実施形態である自動車用シート(以下、単に「シート」という。)について、図面を参照にして説明する。以下では、シートの例として、自動車内の2列目に配置されたセカンドシートについて説明する。また、セカンドシートの後方には、3列目のシートである不図示のサードシートが配置されているものとする。
図1に表すように、シート1は、シートベース11、シートクッション13、シートバック15、及びオットマン機構17を備えている。尚、図1に表す、上、下、前、後とは、シート1を基準にしたときの、言い換えると、シート1に着座した乗員を基準にしたときの、上、下、前、後の方向を示している。後述する図面に表す、上、下、前、後についても、同様である。
[シートの概略構成]
図2に表すように、シートベース11は、車両フロアFに設けられたロアレール19と、このロアレール19にスライド可能なアッパレール21とから構成されているスライド機構23を介して、車両フロアFに組み付けられている。これにより、シートベース11は、前後方向にスライドすることができる。尚、ロアレール19の前後方向の長さは、シートベース11のスライド領域Sに相当する。
図2に表すように、シートベース11は、車両フロアFに設けられたロアレール19と、このロアレール19にスライド可能なアッパレール21とから構成されているスライド機構23を介して、車両フロアFに組み付けられている。これにより、シートベース11は、前後方向にスライドすることができる。尚、ロアレール19の前後方向の長さは、シートベース11のスライド領域Sに相当する。
シートクッション13は、シート1に着座した乗員Pの尻部を支持する部分であり、後述する着脱機構により、シートベース11の上部に取り付けたり取り外したりすることができる。
シートバック15は、シート1に着座した乗員Pの背部を支持する背凭れであり、サイドエアバッグ25が内設されている。サイドエアバッグ25には、シートベース11及びシートバック15に通された不図示のワイヤハーネスが結線されている。シートバック15の下端部は、不図示の傾動機構を介して、シートベース11の後端部に組み付けられている。シートバック15は、この傾動機構により、前方又は後方に傾動することができる一方、シートベース11から容易に取り外すことができない。尚、このような傾動機構は、周知のものであるから、これ以上の詳細な説明は省略する。
オットマン機構17は、支持面部17Aを有する。支持面部17Aは、シートクッション13の前端部に設けられた回動軸17Bを中心にして回動可能に支持されている。このようにして、オットマン機構17は、シートクッション13の前端部に備え付けられている。
図2に表すように、支持面部17Aは、シートクッション13の前端部からシートベース11の前端部に沿って起立した格納状態にある。図3に表すように、支持面部17Aは、回動軸17Bを中心にしてシートクッション13の前方(矢印Aの方向)に回動すると、シート1に着座した乗員Pの脚部を下方から支持する展開状態になる。尚、このようなオットマン機構17は、支持面部17Aを格納状態又は展開状態に調整する機構も含めて、周知のものであるから、これ以上の詳細な説明は省略する。
[着脱機構]
次に、シートクッション13をシートベース11の上部に取り付けたり取り外したりする着脱機構について説明する。図4に表すように、シートクッション13の下面には、一対の第1ストライカ27Aと一対の第2ストライカ27Bとが、シートクッション13の左右幅方向に突出して設けられている。一対の第1ストライカ27Aは、シートクッション13の前部に設けられている。一対の第2ストライカ27Bは、シートクッション13の後部に設けられている。各ストライカ27A,27Bは、例えば、略U字形状であり、その曲折部がシートクッション13の下面から突出するように設けられている。
次に、シートクッション13をシートベース11の上部に取り付けたり取り外したりする着脱機構について説明する。図4に表すように、シートクッション13の下面には、一対の第1ストライカ27Aと一対の第2ストライカ27Bとが、シートクッション13の左右幅方向に突出して設けられている。一対の第1ストライカ27Aは、シートクッション13の前部に設けられている。一対の第2ストライカ27Bは、シートクッション13の後部に設けられている。各ストライカ27A,27Bは、例えば、略U字形状であり、その曲折部がシートクッション13の下面から突出するように設けられている。
図4では、一対の第1ストライカ27Aのうち、図4視の紙面手前側(前方に向かって左側)のものが描かれ、図4視の紙面奥側(前方に向かって右側)のものは省略されている。この省略は、一対の第2ストライカ27Bでも同様である。また、この省略は、後述する一対の第1ガイド部29A、一対の第2ガイド部29B、一対の第1フック部31A、及び一対の第2フック部31Bでも同様である。更に、これらの省略は、後述する図面でも同様である。
一方、シートベース11の上部には、一対の第1ガイド部29Aと一対の第2ガイド部29Bとが設けられている。一対の第1ガイド部29Aは、シートベース11の前部において、一対の第1ストライカ27Aに対応して設けられており、上下方向に形成された溝部を備えている。一対の第2ガイド部29Bは、シートベース11の後部において、一対の第2ストライカ27Bに対応して設けられており、上下方向に形成された溝部を備えている。各ガイド部29A,29Bが備える溝部の上端部は、シートベース11の上部において開口しており、シートクッション13の各ストライカ27A,27Bを挿脱することができる。
更に、シートベース11の上部には、一対の第1フック部31Aと一対の第2フック部31Bとが設けられている。一対の第1フック部31Aは、シートベース11の前部において、一対の第1ガイド部29Aに対応して設けられている。一対の第1フック部31Aは、その下端部が第1ガイド部29Aの下方で回動可能に軸支されており、その上端部が爪部に形成されている。一対の第2フック部31Bは、シートベース11の後部において、一対の第2ガイド部29Bに対応して設けられている。一対の第2フック部31Bは、その下端部が第2ガイド部29Bの下方で回動可能に軸支されており、その上端部が爪部に形成されている。
シートクッション13をシートベース11の上部に取り付ける際は、シートクッション13の各ストライカ27A,27Bをシートベース11の各ガイド部29A,29Bに差し込む。その後に、各フック部31A,31Bを例えば図4視で時計回りに回動させることにより、各ストライカ27A,27Bに各フック部31A,31Bの爪部を係り合わせる。
これに対して、シートクッション13をシートベース11の上部から取り外す際は、各フック部31A,31Bを例えば図4視で反時計回りに回動させることにより、各ストライカ27A,27Bから各フック部31A,31Bの爪部を離間させる。その後に、シートクッション13の各ストライカ27A,27Bをシートベース11の各ガイド部29A,29Bから抜き出す。
このようにして、矢印Bで示すように、シートクッション13をシートベース11の上部に対して着脱することが可能であるが、その着脱は、シートクッション13の前端部にオットマン機構17が備え付けられた状態で行われる。つまり、オットマン機構17は、シートクッション13と一緒にシートベース11の上部から取り外され、或いは、シートクッション13と一緒にシートベース11の上部に取り付けられる。
尚、上述した着脱機構は、各ストライカ27A,27B、各ガイド部29A,29B、及び各フック部31A,31B等で構成されているが、これに限るものでない。例えば、タンブルシートのフレームを車両フロアFに着脱する技術等、周知な着脱機構を使用しても良い。
[インターロック機構]
但し、本実施形態では、各フック部31A,31Bを例えば図4視で反時計回りに回動させる動作を行うには、つまり、シートクッション13をシートベース11の上部から取り外す動作を行うには、シートベース11が前後方向にスライド可能な状態であることが条件とされる。以下、このようなインターロックを実現する機構の一例を説明するが、これに限るものでなく、周知のインターロック機構を使用しても良い。
但し、本実施形態では、各フック部31A,31Bを例えば図4視で反時計回りに回動させる動作を行うには、つまり、シートクッション13をシートベース11の上部から取り外す動作を行うには、シートベース11が前後方向にスライド可能な状態であることが条件とされる。以下、このようなインターロックを実現する機構の一例を説明するが、これに限るものでなく、周知のインターロック機構を使用しても良い。
図5に表すように、シート1は、第1レバー33、前傾機構35、スライドロック部37、及び第2レバー39を備える。第1レバー33は、シートバック15の背面上部に設けられており、シートバック15の上部側から例えば図5視で時計方向に引くことが可能である。前傾機構35は、シートバック15の下端部及びシートベース11の後端部に組み付けられており、第1ケーブルW1で第1レバー33に接続されている。前傾機構35は、第1レバー33の引く動作が第1ケーブルW1を介して伝わると、シートバック15を矢印Cの方向に移動させて前傾姿勢にする。尚、このような前傾機構35は、周知のものであるから、これ以上の詳細な説明は省略する。また、前傾機構35は、上述した不図示の傾動機構と兼用させてもよい。
スライドロック部37は、ロアレール19に対してアッパレール21がスライドすることをロックするものであり、スライド機構23に組み付けられている。スライドロック部37は、第2ケーブルW2で前傾機構35に接続されており、前傾機構35の動作が第2ケーブルW2を介して伝わると、ロックを解除して、ロアレール19に対してアッパレール21がスライドすることを自在にする。これにより、シートベース11は、前後方向にスライド可能な状態になる。尚、このようなスライドロック部37は、周知のものであるから、これ以上の詳細な説明は省略する。
第2レバー39は、第3ケーブルW3で各フック部31A,31Bに接続されており、スライドロック部37に組み付けられている。第2レバー39は、スライドロック部37でロックが解除されたことに連動して、例えば図5視で時計方向に自動的に回動する。このような連動は、機械的な構成又は電子的な構成により行われるが、周知のものであるから、これ以上の詳細な説明は省略する。
もっとも、第2レバー39は、スライドロック部37でロックが解除されたことを条件として、例えば図5視で時計方向に手動操作により回動可能となるようにしてもよい。このような場合には、例えば、シートベース11の側面(図5視の紙面手前側(前方に向かって左側)の側面)において、第2レバー39と連結する不図示の操作レバーを設けて、その操作レバーを操作者が引くことにより、第2レバー39を例えば図5視で時計方向に回動させる。
尚、図5の符号100は、シート1の前方に配置されたフロントシートを示している。
このようにして、第2レバー39が回動すると、第2レバー39の回動動作が第3ケーブルW3を介して各フック部31A,31Bに伝わる。これにより、図6に表すように、各フック部31A,31Bが例えば図6視で反時計回りに回動するので、各ストライカ27A,27Bを各フック部31A,31Bの爪部から離すことができる。よって、上記図4に表すように、前端部にオットマン機構17を備え付けたシートクッション13を、シートベース11の上部から取り外すことが可能である。
[シートの前方向スライド]
図5に表すように、シートクッション13がシートベース11に取り付けられている場合には、シートベース11の前方にオットマン機構17が存在する。オットマン機構17は、その支持面部17Aが格納状態であっても、シートベース11の前端部から前方に突出している。更に、支持面部17Aを回動可能に支持するシートクッション13の前端部も、シートベース11の前端部から前方に突出している。図6では、オットマン機構17及びシートクッション13の前方突出長さを符号L(以下、「オットマン機構17等の前方突出長さL」という。)で示している。このような場合において、シート1を前方向にスライドさせると、シートベース11の前端部は、フロントシート100のシートバック102の背面近傍から、オットマン機構17等の前方突出長さLほど後方向に離れた位置までしか移動することができない。
図5に表すように、シートクッション13がシートベース11に取り付けられている場合には、シートベース11の前方にオットマン機構17が存在する。オットマン機構17は、その支持面部17Aが格納状態であっても、シートベース11の前端部から前方に突出している。更に、支持面部17Aを回動可能に支持するシートクッション13の前端部も、シートベース11の前端部から前方に突出している。図6では、オットマン機構17及びシートクッション13の前方突出長さを符号L(以下、「オットマン機構17等の前方突出長さL」という。)で示している。このような場合において、シート1を前方向にスライドさせると、シートベース11の前端部は、フロントシート100のシートバック102の背面近傍から、オットマン機構17等の前方突出長さLほど後方向に離れた位置までしか移動することができない。
これに対して、シートクッション13をシートベース11の上部から取り外した場合には、オットマン機構17がシートクッション13と一緒にシートベース11の上部から取り外されるので、シートベース11の前方にオットマン機構17の支持面部17Aは存在しない。従って、図7に表したように、シートベース11を前方向(矢印Dの方向)にスライドさせると、シートベース11の前端部が、フロントシート100のシートバック102の背面近傍にまで、つまり、シートベース11のスライド領域Sの最前端位置にまで移動させることができる。
尚、シートベース11を前方向(矢印Dの方向)にスライドさせることは、シートクッション13がシートベース11の上部から取り外されたことを契機にして自動的に行っても良い。
[シートの効果等]
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
シート1では、シートベース11がスライド領域Sの最前端位置にまでスライド可能な状態のときに、シートベース11からシートクッション13が着脱可能となり、オットマン機構17と一緒にシートクッション13をシートベース11から取り外すことできる。
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
シート1では、シートベース11がスライド領域Sの最前端位置にまでスライド可能な状態のときに、シートベース11からシートクッション13が着脱可能となり、オットマン機構17と一緒にシートクッション13をシートベース11から取り外すことできる。
シート1を前方向にスライドさせると、シート1の後方には、乗員Pがウォークイン可能な荷室スペースが形成される。よって、シートクッション13及びオットマン機構17がシートベース11から取り外された状態でシート1を前方向にスライドさせると、オットマン機構17に妨げられることなく、荷室スペースがシート1の後方に形成される。
更に、シートクッション13及びオットマン機構17がシートベース11から取り外された状態では、シートクッション13及びオットマン機構17がシートベース11に取り付けられている状態と比べて、シートベース11の前端部が、オットマン機構17等の前方突出長さLほど前方向に長くスライドし、スライド領域Sの最前端に位置することができる。よって、シート1の後方に形成される荷室スペースが、オットマン機構17等の前方突出長さLに相当するスペース分だけ拡大される。
従って、シート1では、シート1を前方格納するような複雑な機構を備えなくとも、荷室スペースの拡大化を実現することができる。
シート1では、シート1の一部であるシートクッション13及びオットマン機構17が一緒にシートベース11から着脱可能となるように構成されており、シート1そのものが車両フロアFから着脱可能となるように構成される場合と比べ、着脱物の取り回し負担が少なくて済む。
シート1では、第1レバー33を引くと、スライドロック部37によりロック解除され、シートベース11のスライドが可能となる。このロック解除に連動して、第2レバー39及び各フック部31A,31Bが回動し、シートクッション13の着脱が可能となる。これにより、シート1では、シートクッション13を着脱可能な状態に移行するタイミングを、シートベース11をスライド可能な状態に移行するタイミングに同期させている。
シート1では、シートバック15の下端部が、不図示の傾動機構又は前傾機構35を介して、シートベース11の後端部に組み付けられている。よって、シートバック15をシートベース11から容易に取り外すことができない。これにより、シート1では、シートバック15がシートベース11に組み付けられた状態を維持しつつ、シートクッション13をシートベース11から取り外すことが可能である。
シート1では、シートバック15がシートベース11に組み付けられた状態を維持しつつ、シートクッション13がシートベース11から取り外されるので、シートベース11及びシートバック15に通されたサイドエアバッグ25のワイヤハーネスが断線することがない。これにより、シートクッション13がシートベース11から取り外された際に、シートバック15内のサイドエアバッグ25への通電が確保された状態を維持することが可能である。
尚、アクティブヘッドレスト、ランバーサポート、パワーリクライニング、又はシートリマインダー等の電装品がシートバック15に装着されている場合でも、同様である。
尚、アクティブヘッドレスト、ランバーサポート、パワーリクライニング、又はシートリマインダー等の電装品がシートバック15に装着されている場合でも、同様である。
ちなみに、本実施形態において、シート1は「乗物用シート」の一例である。サイドエアバッグ25は「電装品」の一例である。ストライカ27A,27B、ガイド部29A,29B、及びフック部31A,31Bは、「着脱機構」の一例である。第2レバー39及び第3ケーブルW3は、「着脱ロック部」の一例である。
[変更例]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。以下の変更例の説明では、シート1と共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。以下の変更例の説明では、シート1と共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
例えば、上記実施形態において、一対の第2ガイド部29Bの形状を変更すると共に、一対の第2フック部31Bを省いても良い。具体的には、図8に表すように、シートベース11の後方上部において、一対の第2ストライカ27Bに対応する一対の第3ガイド部41が設けられる。各第3ガイド部41には、前後方向に溝部が形成される。その溝部の前端部は、シートベース11の上部から内部にかけて開口しており、シートクッション13の各第2ストライカ27Bを挿脱することができる。このような場合には、シートベース11の上部に対してシートクッション13の着脱がし易く、シート1の衝突強度が向上する。
また、上記実施形態において、着脱機構の構成部品を設ける位置を反対にしても良い。具体的には、図9に表すように、シートベース11には、各ストライカ27A,27Bが設けられる。これに対して、シートクッション13には、各ガイド部29A,29B及び各フック部31A,31Bが設けられる。
また、上記実施形態においては、本願の乗物用シートとして、自動車用シートのセカンドシートを説明したが、これに限るものでなく、例えば、フロントシート又はサードシートであってもよい。また、本願の乗物用シートとしては、自動車に配置されるものに限らず、他の乗物、例えば、飛行機に配置される乗物用シートを採用することができる。また、乗物用シートは、一人掛け用のシートに限らず、2人以上が座れる乗物用シートであってもよい。
1 シート
11 シートベース
13 シートクッション
15 シートバック
17 オットマン機構
17A 支持面部
23 スライド機構
25 サイドエアバッグ
37 スライドロック部
P 乗員
11 シートベース
13 シートクッション
15 シートバック
17 オットマン機構
17A 支持面部
23 スライド機構
25 サイドエアバッグ
37 スライドロック部
P 乗員
Claims (4)
- 乗員が着座するシートクッションと、
前記シートクッションが上部に取り付けられるシートベースと、
前記シートクッションの前端部に設けられた支持面部を有し、前記支持面部が前記シートクッションの前端部から下方に延びる格納状態と、前記支持面部が前記シートクッションの前方に延びることにより前記シートクッションに着座中の乗員の脚部を支持する展開状態とで調整するオットマン機構と、
乗員の着座姿勢の前後方向に前記シートベースをスライド可能とするスライド機構と、を備える乗物用シートにおいて、
前記スライド機構により前記シートベースがスライド可能な状態において、前記シートクッションを前記シートベースから着脱可能とする着脱機構を備えることを特徴とする乗物用シート。 - 前記スライド機構は、前記シートベースのスライドをロックするスライドロック部を備え、
前記着脱機構は、前記シートクッションの着脱をロックする着脱ロック部を備え、
前記スライドロック部によるロック解除に連動して、前記着脱ロック部によるロック解除が行われることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。 - 着座した乗員の背部を支える背凭れであって、下端部が前記シートベースに固定されたシートバックを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シート。
- 前記シートバックに電装品が装着されたことを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN114801935A (zh) * | 2021-01-27 | 2022-07-29 | 本田技研工业株式会社 | 座椅 |
US11951950B2 (en) | 2021-08-13 | 2024-04-09 | Ford Global Technologies, Llc | Seat with removable support member |
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2016
- 2016-05-25 JP JP2016104013A patent/JP2017210081A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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