JP4236534B2 - キャスタ - Google Patents

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この発明はキャスタ、詳しくは台車などに取り付けられ、車輪の交換が容易なキャスタに関する。
台車の底部の各隅部には、合計4つのキャスタが配設される。従来のキャスタとして、例えば特許文献1が知られている。特許文献1のキャスタは、走行する台車が床面の段差を乗り越えるとき、積載した荷物が荷崩れせず、低騒音で安定して走行可能なように、車輪の衝撃を緩和するサスペンション機構部を有したものである。サスペンション機構部は、台車の下部に取り付けられた台座部に設けられている。この台座部は、軸線方向が垂直な旋回軸を中心にして水平旋回自在に台車に取り付けられている。台座部には、揺動軸を中心に垂直面内で揺動自在な揺動部が設けられている。揺動部は平面視してコの字形を有している。揺動部の先部間には、軸線が水平に向いた車軸を介して車輪が回転自在に配されている。前記サスペンション機構部は、揺動部の元部に配されている。
また、特許文献1のキャスタには、車輪の外周面に押し付けることで、車輪の回転を停止させるブレーキ板付きの制動部(ブレーキ手段)が台座部に設けられている。そのため、サスペンション機能を有しながら、別部材を使用することなく、制御部の使用のみで車輪の制動およびその制動の解除を行うことができる。
車輪がパンクしたり、車輪の磨耗が激しくなった際には、車輪が交換される。従来の車輪の交換では、車軸が車輪から引き抜かれていた。
また、特許文献1のキャスタでは、旋回軸の軸線の延長線上から外れた位置(車軸寄りの位置)に、キャスタの重心が存在していた。
特開2002−144805号公報
このように特許文献1のキャスタでは、車輪の交換時、車輪から車軸を抜き取って車輪を交換していた。しかしながら、車軸が錆びたり、変形していた場合には、車輪から車軸を抜き取ることができず、車輪の交換が困難となっていた。そのため、車輪の交換だけで済むはずのものが、旧いキャスタを台車から取り外し、新しいキャスタと交換しなければならなかった。
また、特許文献1のキャスタでは、旋回軸の軸線の延長線上から外れた位置に、キャスタの重心が存在していた。そのため、旋回軸を中心としたキャスタの水平旋回がスムーズでなく、走行中の台車がその進行方向を変更し難いといった問題点があった。
この発明は、車輪の交換時、車軸に錆または変形が発生しても車輪の交換を行うことができるキャスタを提供することを目的としている。
また、この発明は、キャスタの水平旋回をスムーズに行うことができるキャスタを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、軸線方向が垂直な旋回軸を有し、該旋回軸を中心にして水平旋回自在な台座部と、軸線方向が水平な車軸を中心に回転自在な車輪と、前記台座部の下部に突設され、前記車軸を支持する車軸支持体と、前記車軸支持体に設けられ、前記車軸を掛止する車軸掛止手段とを備えたキャスタであって、前記車軸支持体は、前記台座部に垂直面内で回動自在に軸支され、前記台座部には、下方に突出したブラケットが設けられ、前記車軸掛止手段は、前記車軸支持体の先部に設けられ、前記車軸に掛止される第1の掛止フックと、前記ブラケットに垂直面内で回動自在に一端部が軸支され、他端部が前記第1の掛止フックとは開口部の向きを反対にして前記車軸に掛止される第2の掛止フックが設けられた横架部材と、前記車軸支持体およびまたは横架部材に設けられ、前記車軸からの車軸支持体および横架部材の離脱を防止するストッパ部材とを有するキャスタである。
請求項1の発明によれば、車輪の交換時には、車軸掛止手段から車軸を離脱し、旧い車輪を車軸ごと車軸支持体から取り外す。新しい車輪の車軸支持体への取り付けは、新しい車輪に装着された車軸を車軸掛止手段に掛止することでなされる。これにより、車輪の交換時、車軸に錆または変形が発生しても車輪の交換を行うことができる。
キャスタが配備されるのは、例えば台車などが挙げられる。
台座部の素材、形状、大きさは限定されない。旋回軸を中心にして水平旋回が可能であればよい。
車軸は、ベアリングを介して、車輪に回転自在に設けられてもよい。この場合、車軸と車軸掛止手段とは車軸が回転自在となる掛止だけでなく、車軸が回転しない状態での掛止でもよい。また、車軸と車輪とは固着されていてもよい。この場合、車軸と車軸掛止手段とは車軸が回転自在となる掛止でなければならない。
車輪は、例えば、外周部へゴムチューブが配されたタイヤまたはレール上を走行する金属製の車輪を採用することができる。
車軸支持体の素材、形状、大きさは限定されない。例えば、車軸支持体はロッドでもよいし、各種のサスペンション機能を有する支持体でもよい。
車軸掛止手段の構造は、車軸を回転自在に軸支可能であれば限定されない。例えば、車軸支持体の車軸側の端部に、車軸支持体の先端部に装着されるキャップを設け、車軸支持体を車軸の軸線方向に移動(回動を含む)させ、キャップを着脱自在としてもよい。その場合には、装着後のキャップが外れないように、ストッパピンなどでキャップを車軸支持体に着脱自在に固定した方が好ましい。
また、車軸と車軸掛止手段との間には、掛止状態の車軸の回転を円滑にするため、ブッシュ、ベアリングなどを介在させる方が好ましい。また、グリースなどの潤滑剤を注入してもよい。
前記車軸支持体は、コイルばねが外挿された外筒と、該外筒から出し入れ自在なロッドとを有したショック・アブソーバとすることができる。
車軸支持体をサスペンション機能を有したショック・アブソーバとしたので、走行する台車などが床面の段差を乗り越えるとき、積載した荷物が荷崩れせず、低騒音で安定して走行することができる。
前記車軸支持体は、前記台座部に垂直面内で回動自在に軸支され、前記台座部には、下方に突出したブラケットが設けられ、前記車軸掛止手段は、前記車軸支持体の先部に設けられ、前記車軸に掛止される第1の掛止フックと、前記ブラケットに垂直面内で回動自在に一端部が軸支され、他端部が前記第1の掛止フックとは開口部の向きを反対にして前記車軸に掛止される第2の掛止フックが設けられた横架部材と、前記車軸支持体およびまたは横架部材に設けられ、前記車軸からの車軸支持体および横架部材の離脱を防止するストッパ部材とを有している。
この結果、車輪の車軸に、第1の掛止フックと第2の掛止フックとを、互いの開口部の向きを反対にして掛止する。その後、ストッパ部材により第1の掛止フックと第2の掛止フックとの掛止状態を保持する。これにより、車軸が、車軸支持体と横架部材との間で回転自在に軸支される。
車輪の交換時には、上述した操作とは反対に、ストッパ部材を車軸支持体およびまたは横架部材から取り外し、第1の掛止フックと第2の掛止フックとの掛止状態を解除する。その後、旧い車輪を車軸ごと取り外し、新しい車輪の車軸を両掛止フックに掛止することで、車輪の交換を行う。このようにして車輪が交換されるので、簡単な装置構成でありながら、例えば車軸に錆または変形が発生している場合でも、確実に車輪の交換を行うことができる。
台座部に設けられたブラケットは、台座部と一体形成してもよいし、別体で形成してもよい。ブラケットの形状、大きさは限定されない。
第1の掛止フックと第2の掛止フックの形状は限定されない。要は、使用状態において、両フックの開口部の向きが車軸を中心にして反対向きであればよい。
また、ストッパ部材は、車軸支持体だけに設けられてもよいし、横架部材だけに設けられてもよい。また、車軸支持体と横架部材との両方に設けられてもよい。
ストッパ部材の素材、形状、大きさは限定されない。例えばピン形状、フック形状を採用することができる。要は、車軸支持体およびまたは横架部材に設けられ、車軸からの車軸支持体および横架部材の離脱を防止できればよい。
また、前記台座部には、前記車輪の回転を止めるブレーキ手段が設けられている。
このブレーキ手段により車輪の回転を停止することができる。特に、ショック・アブソーバ付きのキャスタの場合には、サスペンション機能を有しながら、ブレーキ手段も兼備したキャスタとすることができる。
ブレーキ手段の構造は限定されない。例えば、足によるペダル操作によって、回転中の車輪にブレーキ板を押し付けて制動するものでもよい。また、ハンドル操作により、ワイヤを押し引きして車輪にブレーキパッドを押し付け、制動するものでもよい。
また、前記旋回軸の軸線の延長線上に、前記キャスタの重心を配置することができ、この場合キャスタの重心が配置されているので、旋回軸を中心としたキャスタの水平旋回がスムーズになる。これにより、走行中の台車などがその進行方向を変更し易い。
請求項1の発明によれば、車軸支持体に車軸を掛止する車軸掛止手段を設けたので、車輪の交換時、車軸に錆または変形が発生しても車輪の交換を行うことができる。
特に、車軸支持体をサスペンション機能を有したショック・アブソーバとすると、走行する台車などが床面の段差を乗り越えるとき、積載した荷物が荷崩れせず、低騒音で安定して走行することができる。
また、車軸支持体を台座部に垂直面内で回動自在に軸支し、台座部にブラケットを設け、車軸掛止手段としては、第1の掛止フックを有する車軸支持体と、第1のフックとは開口部の向きを反対にして車軸に掛止される第2の掛止フックを有した横架部材と、ストッパ部材とを備えたので、車輪の交換時、車軸に錆または変形が発生しても、簡単な構造でかつ確実に車輪の交換を行うことができる。
また、ブレーキ手段により車輪の回転を停止することができる。特に、ショック・アブソーバ付きのキャスタの場合には、サスペンション機能を有しながら、ブレーキ手段も兼備したキャスタとすることができる。
さらに、旋回軸の軸線の延長線上に、キャスタの重心を配置した場合、旋回軸を中心としたキャスタの水平旋回をスムーズにすることができる。これにより、走行中の台車などがその進行方向を変更し易い。
以下、この発明の実施例を参照して説明する。
図1〜図3において、10はこの発明の実施例1に係るキャスタで、このキャスタ10は、台車11の底部の各隅部に、取り付け板を介して、合計4つ配設される。
キャスタ10は、軸線方向が垂直な旋回軸12を有し、旋回軸12を中心にして水平旋回自在な台座部13と、軸線方向が水平な車軸14を中心に回転自在なタイヤ(車輪)15と、台座部13の下部に突設された1対の横架アーム(横架部材)、車軸14を軸支する車軸支持体16とを備えている。
以下、これらの構成部品を詳細に説明する。
台座部13の旋回軸12は、ベアリング17を介して、台車11の下面に固着された円板形状の取り付け板18に水平旋回自在に軸支されている。旋回軸12の下端部には、台座部13が固着されている。これにより、台座部13は、旋回軸12を中心にして水平旋回自在となっている。
台座部13には、常時、タイヤ15の一側方に配置される下方に突出したブラケット19が固着されている。ブラケット19は、旋回軸12の軸線に対して傾斜配置されている。ここでは、ブラケット19の一部を構成する、タイヤ15とは反対側の板を前板19aとし、また前板19aの幅方向の両側方に一体形成された1対の短幅な板を側板19bとする。
両側板19bの元部には、1対の車軸支持体16の元部が、回動ピン20を介して、垂直面内で回動自在に軸支されている。各車軸支持体16は、コイルばね21が外挿された外筒22と、外筒22から出し入れ自在なロッド23とを有したショック・アブソーバとなっている。各ロッド23の先端部には、車軸14に掛止される第1の掛止フック24がそれぞれ一体形成されている。
また、両側板19bの先端部間には回動軸19cが横架されている。回動軸19cの両端部には、1対の横架アーム25の元部(一端部)が固着されている。これにより、両横架アーム25は、回動軸19cを中心にして垂直面内で回動する。
両横架アーム25の先端部(他端部)には、車軸14の掛止時、第1の掛止フック24とは開口部の向きが反対になるように、車軸14に掛止される第2の掛止フック26がそれぞれ一体形成されている。ここで、第1の掛止フック24と第2の掛止フック26の開口部の形状について説明する。第1の掛止フック24の開口部は、側面視してU字形状を有している。具体的には、車軸支持体16のブラケット19とは反対側の側縁に、開口部の開口された先部が配置され、この先部と、半円形状を有する奥部とが、側面視して直線的に連通されている。奥部は、第1の掛止フック24の中央部付近に配置され、先部の幅は、奥部の直径と同じ寸法となっている。また、第2の掛止フック26の開口部は、側面視して略横向きのL字形状を有している。具体的には、横架アーム25の下側の側縁に、開口部の先部が配置されている。この先部は、横架アーム25の先側に向かってゆるやかに屈曲し、横架アーム25の先端付近に形成された半円形状を有した奥部と連通している。先部の幅は、屈曲した全長にわたって、奥部の直径と同じ寸法となっている。
また、両横架アーム25の先端部付近には、車軸14からの車軸支持体16および横架アーム25の離脱を防止する一対のストッパピン(ストッパ部材)27がそれぞれ螺合されている。螺合されたストッパピン27の先端部は、横架アーム25の車軸支持体16側の面から外方に突出される。突出されたストッパピン27の先端部が、第1の掛止フック24のブラケット19側の端縁に当接される。これにより、両車軸支持体16の車軸14からの離脱および両横架アーム25の離脱が防止される。
さらに、両横架アーム25の先端部付近には、後述するブレーキパッド32が遊挿される貫通孔25aがそれぞれ形成されている。各貫通孔25aには短尺なガイドリング28が挿着されている。これらの第1の掛止フック24、第2の掛止フック26を有した横架アーム25およびストッパピン27とにより、車軸掛止手段29が構成される。
さらにまた、両横架アーム25の中間部の外面には、離間した1対の軸支用小板30がそれぞれ突設されている。両軸支用小板30の先端部間には、軸線が垂直方向を向いたピンを介して、前板19a方向に延びるブレーキアーム31の元部が、水平面内で回動自在に軸支されている。両横架アーム25のブレーキアーム31の元部付近には、短尺な円柱形状を有したブレーキパッド32が固着されている。両ブレーキパッド32の先部は、対応する前記ガイドリング28に遊挿されている。両ブレーキパッド32の元部と、対応する横架アーム25の貫通孔25aの形成部との間には、両横架アーム25の先部が、ブラケット19の対応する各側板19bから離反するように付勢する1対のコイルばね33が配設されている。また、両横架アーム25の先端部には、両横架アーム25を回動操作するワイヤ34の先端部が締結されるフック形状のワイヤ締結部31aがそれぞれ一体形成されている。ワイヤ34に代えてチェーンを採用してもよい。その場合、後述する各プーリ37,44はスプロケットとなる。
次に、台座部13に設けられ、タイヤ15の回転を止めるブレーキ手段35を詳細に説明する。
ブレーキ手段35は、前記前板19aの中央部の外面に固着され、操作レバー36を垂直面内で回動操作することで、上端部に可動プーリ37が軸支された短尺ロッド38を、前板19aにビス止めされたガイドフレーム39の上端部に一体形成されたガイドリング40を介して昇降させる可動プーリ昇降部41と、前板19aの下端部の両隅部にそれぞれ配設された1対の固定プーリ44とを有している。可動プーリ昇降部41は、短尺ロッド38の元部に軸支された側面視してくの字形状を有する第1の操作子42と、前記ガイドフレーム39の下端部にピン支持され、先端部に操作レバー36が固着された側面視してくの字形状を有する第2の操作子43とを備えている。第1の操作子42の先端部は、第2の操作子43の元部付近に軸支されている。
前記ワイヤ34は、その長さ方向の中間部が可動プーリ37に架け渡され、その両端部が各固定プーリ44を介して対応する両横架アーム25のワイヤ締結部31aにそれぞれ締結されている。したがって、タイヤ15の制動時、操作レバー36を上方回動させると、両操作子42,43および短尺ロッド38を介して可動プーリ37が上昇し、ワイヤ34を引き上げる。これにより、両ブレーキアーム31が、水平面内でタイヤ15の制動側に回動し、両ブレーキパッド32の先端部がタイヤ15の両周側面に押し付けられ、タイヤ15の回転が停止する。
また、キャスタ10の重心aは、旋回軸12の軸線の延長線上に配置されている(図1)。
次に、この発明の実施例1のキャスタの作動を説明する。
まず、タイヤ15の台座部13への取り付け方法を説明する。タイヤ15の車軸14の両端部にブッシュBをそれぞれ挿着し、第1の掛止フック24と第2の掛止フック26とを、ブッシュBを介して、互いの開口部の向きを反対にして掛止する。具体的には、第1の掛止フック24の開口部の半円形状を有する奥部と、第2の掛止フック26の開口部の半円形状を有する奥部とを外方から車軸14の両側部を被うように嵌合する。これにより、第1の掛止フック24と第2の掛止フック26とは、側面視して略円形状となる。第1の掛止フック24の掛止は、コイルばね21のばね力に抗して、ロッド23を外筒22内に若干押し込みながら行う。その後、横架アーム25にストッパピン27を螺合し、第1の掛止フック24と第2の掛止フック26との掛止状態を保持する。こうして、車軸14が車軸支持体16と横架アーム25との間で回転自在に軸支される。
タイヤ15の制動時、下向きの操作レバー36を垂直面内で上方に回動させる。これにより、両操作子42,43および短尺ロッド38を介して可動プーリ37が上昇し、ワイヤ34が引き上げられる。これにより、両ブレーキアーム31が、両コイルばね33のばね力に抗して、水平面内でタイヤ15の制動側にそれぞれ回動する。その結果、両ブレーキパッド32の先端部がタイヤ15の両周側面に押し付けられ、タイヤ15の回転が停止する。
タイヤ15の制動解除時には、操作レバー36を垂直面内で下方に回動させる。これにより、可動プーリ37が下降し、ワイヤ34が緩む。こうして、両コイルばね33のばね力により、両ブレーキアーム31が水平面内でタイヤ15の制動解除側にそれぞれ回動し、両ブレーキパッド32の先端部がタイヤ15の両周側面から離反し、タイヤ15が回転自在の状態に戻る。
また、例えばパンクなどによるタイヤ15の交換時には、ストッパピン27を横架アーム25から外し、車軸14に対する、第1の掛止フック24と第2の掛止フック26との掛止状態を解除する。その後、旧いタイヤ15を車軸14ごと取り外す。それから、用意された新しいタイヤ15の車軸14を両掛止フック24,26に掛止する。こうして、タイヤ15が交換される。このように、タイヤ交換の際、車軸14をタイヤ15から引き抜かないので、簡単な装置構成でありながら、車軸14に錆や変形が発生している場合でも、確実にタイヤ15を交換することができる。
さらに、車軸支持体16にショック・アブソーバからなるサスペンション機能を配備したので、走行する台車11が床面の段差を乗り越える際、台車11に積載した荷物が荷崩れせず、低騒音で、かつ安定して走行することができる。
そして、キャスタ10にブレーキ手段35を設けたので、サスペンション機能を有するキャスタでありながら、ブレーキ手段35のブレーキ操作により、タイヤ15の回転を停止させることができる。
また、旋回軸12の軸線の延長線上に、キャスタ10の重心aを配置したので、旋回軸12を中心としたキャスタ10の水平旋回がスムーズになる。これにより、走行中の台車11がその進行方向を変更し易い。
次に、図4および図5を参照して、この発明の実施例2に係るキャスタ50を説明する。
図4および図5に示すように、実施例2のキャスタ50の特徴は、ブレーキ手段35に代えて、制動板押し当て方式のブレーキ手段51を採用した点である。以下、ブレーキ手段51を詳細に説明する。
ブラケット19の両側板19bの元部には、その前板19a側の端部間に回動軸52が横架されている。回動軸52には、細長い1対の離間したブレーキレバー53の元部がそれぞれ固着されている。ブレーキレバー53の下端部間には、制動時にタイヤ15の外周面に押し当てられるゴム製の制動ローラ54が、ピン55を介して、回動自在に軸支されている。両ブレーキレバー53の上端部間には、V字形状に屈曲した板ばね56の下部が横架されている。板ばね56の上部は、タイヤ15側に屈曲している。
回動軸52には、制動ローラをタイヤ15に押し付ける側に付勢するコイルばね57が外挿されている。コイルばね57の一端部は、前板19aの元部(上端部)にピン58を介して固定されている。また、コイルばね57の他端部は、板ばね56の屈曲部付近に固定されている。
両側板19bの回動軸52より若干タイヤ15側には、L字形に屈曲したブレーキ操作ハンドル59の元部が横架されている。ブレーキ操作ハンドル59の元部の長さ方向の中間部には、外周面が前記板ばね56の上部が弾性的に当接されたカム60が固着されている。カム60は側面視して略楕円形状を有している。
次に、実施例2のキャスタの作動を説明する。
タイヤ15の制動時、ブレーキ操作ハンドル59の下向き状態の先部を握り、これを垂直面内で上方に回動させると、ブレーキ操作ハンドル59の元部を中心にしてカム60が回動する。これにより、板ばね56に対してカム60から外力が作用される。その結果、コイルばね57のばね力に抗して、回動軸52を中心にして両ブレーキレバー53が制動側に回動する。よって、制動ローラ54がタイヤ15の外周面に押し付けられ、タイヤ15の回転が停止する。
タイヤ15の制動解除時には、ブテーキ操作ハンドル59を元の状態に戻すことで、コイルばね57のばね力により、ブレーキレバー53が制動側とは反対側に回動し、制動ローラ54がタイヤ15の外周面から離反する。
その他の構成、作用、効果は、実施例1と略同様であるので説明を省略する。
この発明の実施例1に係るキャスタの側面図である。 この発明の実施例1に係るキャスタの正面図である。 この発明の実施例1に係るキャスタの要部平面図である。 この発明の実施例2に係るキャスタの要部側面図である。 この発明の実施例2に係るキャスタの要部正面図である。
符号の説明
10,50 キャスタ、
12 旋回軸、
13 台座部、
14 車軸、
15 タイヤ(車輪)、
16 車軸支持体、
19 ブラケット、
21 コイルばね、
22 外筒、
23 ロッド、
24 第1の掛止フック、
25 横架アーム(横架部材)、
26 第2の掛止フック、
27 ストッパピン(ストッパ部材)、
29 車軸掛止手段、
35,51 ブレーキ手段、
a 重心。

Claims (1)

  1. 軸線方向が垂直な旋回軸を有し、該旋回軸を中心にして水平旋回自在な台座部と、
    軸線方向が水平な車軸を中心に回転自在な車輪と、
    前記台座部の下部に突設され、前記車軸を支持する車軸支持体と、
    前記車軸支持体に設けられ、前記車軸を掛止する車軸掛止手段とを備えたキャスタであって、
    前記車軸支持体は、前記台座部に垂直面内で回動自在に軸支され、
    前記台座部には、下方に突出したブラケットが設けられ、
    前記車軸掛止手段は、
    前記車軸支持体の先部に設けられ、前記車軸に掛止される第1の掛止フックと、
    前記ブラケットに垂直面内で回動自在に一端部が軸支され、他端部が前記第1の掛止フックとは開口部の向きを反対にして前記車軸に掛止される第2の掛止フックが設けられた横架部材と、
    前記車軸支持体およびまたは横架部材に設けられ、前記車軸からの車軸支持体および横架部材の離脱を防止するストッパ部材とを有するキャスタ。
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