JP5990851B2 - 車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン - Google Patents
車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン Download PDFInfo
- Publication number
- JP5990851B2 JP5990851B2 JP2014042524A JP2014042524A JP5990851B2 JP 5990851 B2 JP5990851 B2 JP 5990851B2 JP 2014042524 A JP2014042524 A JP 2014042524A JP 2014042524 A JP2014042524 A JP 2014042524A JP 5990851 B2 JP5990851 B2 JP 5990851B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- foot member
- foot
- link
- cart
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Handcart (AREA)
Description
上述のように、これまでは足で操作して、台車やワゴンの車輪の回転を停止したり、停止を解除したりする装置は提供されなかった。
このため、この発明者は、リンク機構として、初め図1及び図2に示したような装置を考えた。図1はその装置の側面図である。図2は図1の装置を矢印X方向から見たときの正面図である。図1及び図2において、Bは足踏板であり、Aは足踏板を支持するための外箱であり、CとDとはリンク材である。
足踏板Bは長手方向を傾斜させて外箱Aの中に配置され、足踏板Bの高い位置にある端B1は外箱Aから突出している。足踏板Bには端B1がわに両側対称にリンク材Cの一端が軸着C2され、リンク材Cの他端は外箱Aに軸着C1される。その軸着C1の位置は、軸着C2よりも低く、且つ、外箱Aの中央寄りの位置とする。従って、リンク材Cは、軸C1を中心として円弧を描いて回動するが、その円弧は外箱Aの外側へ向かうこととなる。
図1及び図2に示した装置において、足踏板Bの端B1を足で踏んで降下させると、リンク材Cが軸C1を中心として回動するため、足踏板Bは図1に点線で示した位置まで移動する。このとき、足踏板Bの他端B2は、リンク材Dに制約されて軸D1を中心として円弧を描いて矢印Y方向に移動する。こうして、足踏板Bの端B1を降下させることにより足踏板Bの端B2は矢印Y方向に移動させることができる。
図1及び図2では足踏板Bを支持するのに、コの字状の外箱Aを用いたが、支持物はコの字状の外箱に限定する必要はない。支持物は、枠状のものであってもよく、要するに、足踏板を固定するための固定部材であればよい。また、足踏板Bとして両側を起立させた板を用いたが、足踏板は板である必要はなく、長方形の枠であってもよいから、足踏部材であればよい。
しかも、第1のリンク材は、固定部材への軸着位置を足踏部材への軸着位置より低い位置で且つ足踏部材の中央寄りの位置としたので、第1のリンク材は固定部材への軸着位置を中心として固定部材から飛び出る方向に円弧を描いて、回動することとなる。従って、足踏部材の高い位置にある端を降下させると、足踏部材は高い位置にある端の方向へ移行することとなる。
そこで、足踏部材の低い位置にある端に車輪への当接部を付設することにより、当接部を車輪の外周に押圧して、車輪を停止させることができる。しかも、この発明では、高い位置にある端を固定部材から突出させたので、高い位置にある端を足で踏むことが容易である。また、逆に降下した端を足で上昇させることも容易である。降下した端を上昇させると、さきに降下させたときと全く反対の移動が行われて、当接部を車輪から離して停止を解除することができる。
この発明を実施の一例について図面に基づき説明すると、次のとおりである。
図3において、固定部材1は、上述のように、金属板を断面コの字状に折曲して、コの字の中央面を上方に位置させて、下方を解放している。
足踏部材2は、図4に示したように、金属管23をコの字状に折曲し、コの字の開口部に同じような金属管24を溶接して矩形の枠としたものである。図4に示した足踏部材2は、金属管24の両端をさらに外方へ延ばし、延長部を第2のリンク材4の軸着42に使用し、さらにその先に車輪への当接部の固定片51を溶接している。
足踏部材2は、図3に示すように、固定部材1の中で傾斜した状態に配置され、高い方の端21を固定部材1から突出させている。
図3において、第1のリンク材3は、短冊状の金属板小片で作られている。第1のリンク材3は、一端が足踏部材2の高い位置に軸着32され、他端が固定部材1に軸着31される。軸着31の位置は、軸着32よりも低い位置にあって、且つ足踏部材2の中心寄りの位置とされる。そのため、足踏部材2の端21を降下させると、第1のリンク材3は、軸31を中心にして回動し、軸32が矢印Y方向に突出した円弧を描くように、足踏部材2を矢印Y方向に移動させる。
車輪への当接部5は図4に示した足踏部材2について既に一部説明したように、足踏部材2の低い方の端にまず六角柱状の外面を持ったナット51を付設する。このとき、ナット51は、その中のネジ孔を停止させようとする車輪に向けて足踏部材2を溶接する。
なお、図3及び図5では、ナット51に対してボルト52がゆるむのを避けるために、ナット51にさらに別のナット53を嵌めてナット51とボルト52との結合も堅固にしている。
また、図3及び図5では、固定部材1と第2のリンク材4との間につるまきバネ7を付設している。このバネ7は、足踏部材2の端21が降下した状態から上昇状態に移行するのを容易にするためのものである。バネ7は第2のリンク材4の下部を固定部材1のバネ付設位置へ引っ張って、当接部5が車輪Fから離れるように付勢している。
一般に、台車又はワゴンの車輪は固定キャスター又は自在キャスターと呼ばれて市販されているものをそのまま取り付けていることが多い。この発明に係る車輪の回転停止装置は、固定キャスター、すなわち車輪の進む方向が固定されているものに対しては、そのまま適用することができる。しかし、車輪の進む方向が自在に変化する自在キャスターには、そのまま適用することができない。自在キャスターは、これを一時的に固定キャスターの状態にして、この発明に係る車輪回転停止装置を付設する必要がある。
図9に示した自在キャスターは、外殻12がわに突出部16が付設され、突出部16には矢印方向に摺動する係止片17が付設されている。他方、固定板14がわには、係止片17に近接して板15が付設され、板15は係止片17の先端にある突起19を受け入れる窪みを備えている。
ロック手段を備えていない自在キャスターでは、図10に示したような回り止めSを用いて、一時的に固定キャスターの状態にすることが好ましい。図10に示した回り止めSは、図8に示した自在キャスターの固定板14に重なる円形部100と、円形部100の延長上にあって自在キャスターの車輪10を支える外殻12の一部12aに外接する部分101とで構成されている。円形部100は中央に自在キャスターの取付軸13を通すための貫通孔102を備えるとともに、貫通孔102の周りの上方に非円形、例えば六角形の切欠103を備えている。図10では、切欠103を設けるのに、切欠103を備えた別板104を円形版100に溶接している。外接部分101は断面コの字を呈して、下方に向かって開口している。
B、2 足踏部材
C、3 第1のリンク材
D、4 第2のリンク材
F 車輪
B1、21 足踏部材の傾斜による高い位置の端
B2、22 足踏部材の傾斜による低い位置の端
C1、31 第1のリンク材の固定部材への軸着部
C2、32 第1のリンク材の足踏部材への軸着部
D1、41 第2のリンク材の固定部材への軸着部
D2、42 第2のリンク材の足踏部材への軸着部
5 車輪への当接部
51 足踏部材への固定ナット
52 ボルト
53 ゆるみ止めナット
6 停止棒
7 つるまきバネ
8 取付板
9 ネジ
10 自在キャスターの車輪
11 自在キャスターの軸
12 自在キャスターの外殻
13 自在キャスターの取付軸
14 自在キャスターの固定板
15 固定板14がわに付設された板
16 外殻12がわに付設された突出部
17 自在キャスターの係止片
19 係止片17の突起
S 回り止め
T ナット
100 円形部
101 外接部分
102 貫通孔
103 切欠
104 別板
Claims (14)
- 足踏部材を固定部材の中で傾斜した状態で配置し、傾斜により高い位置にある足踏部材の端を固定部材から突出させ、足踏部材の高い部分と低い部分とにそれぞれ第1のリンク材と第2のリンク材とを、何れも両側対称に軸着し、第1のリンク材の他端を足踏部材への軸着位置より低い位置で、且つ足踏部材の中央寄りの位置で固定部材に軸着し、第2のリンク材の他端を足踏部材への軸着位置より上方で、且つ足踏部材の中央寄りの位置で軸着し、足踏部材の低い方の端に車輪への当接部を設けたことを特徴とする車輪の回転停止装置。
- 前記車輪への当接部が、第2のリンク材と足踏部材とを軸着している軸の延長上に、ナットのネジ孔を車輪に向けて固定し、頭を車輪に向けたボルトをナットに通して構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の車輪の回転停止装置。
- 前記固定部材には、足踏部材の下降を限定する停止棒を付設したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車輪の回転停止装置。
- 足踏部材の低い方の端を、車輪の回転停止状態から停止解除状態に戻すよう付勢するバネを足踏部材に付設したことを特徴とする、請求項1−3の何れか1つの項に記載の車輪の回転停止装置。
- 前記車輪が固定キャスター又は自在キャスターに組み込まれたものであることを特徴とする、請求項1−4の何れか1つの項に記載の車輪の回転停止装置。
- 前記自在キャスターが、車輪の進む方向を一時的に固定できるロック手段を備えたものであることを特徴とする、請求項5に記載の車輪の回転停止装置。
- 足踏部材を固定部材の中で傾斜した状態で配置し、傾斜により高い位置にある足踏部材の端を固定部材から突出させ、足踏部材の高い部分と低い部分とにそれぞれ第1のリンク材と第2のリンク材とを、何れも両側対称に軸着し、第1のリンク材の他端を足踏部材への軸着位置より低い位置で、且つ足踏部材の中央寄りの位置で固定部材に軸着し、第2のリンク材の他端を足踏部材への軸着位置より上方で、且つ足踏部材の中央寄りの位置で軸着し、足踏部材の低い方の端に車輪への当接部を設けて作られた車輪の回転停止装置を用い、上記固定部材を台車又はワゴンの下部にある台板又は台枠の下方に固定し、足踏部材の上記突出した端を台板又は台枠から突出させたことを特徴とする台車又はワゴン。
- 前記車輪への当接部が、第2のリンク材と足踏部材とを軸着している軸の延長上に、ナットのネジ孔を車輪に向けて固定し、頭を車輪に向けたボルトをナットに通して構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の台車又はワゴン。
- 前記固定部材には、足踏部材の下降を限定する停止棒を付設したことを特徴とする、請求項7又は8に記載の台車又はワゴン。
- 足踏部材の低い方の端を、車輪の回転停止状態から停止解除状態に戻すよう付勢するバネを足踏部材に付設したことを特徴とする、請求項7−9の何れか1つの項に記載の台車又はワゴン。
- 前記車輪が固定キャスター又は自在キャスターに組み込まれたものであることを特徴とする、請求項7−10の何れか1つの項に記載の台車又はワゴン。
- 前記自在キャスターが車輪の進む方向を一時的に固定できるロック手段を備えたものであることを特徴とする、請求項11に記載の台車又はワゴン。
- 前記自在キャスターがロック手段を備えていないものである場合に、前記台板又は台枠と自在キャスターとの間に回り止めを付設して、車輪の進む方向を一時的に固定できるようにしたことを特徴とする、請求項11又は12に記載の台車又はワゴン。
- 前記回り止めが、自在キャスターの車輪を支持している外殻に外接する外接部分と、自在キャスターの取付用ボルトを貫通させる貫通孔と、貫通孔の周りに台板又は台枠の下端に突設したナット外面に密接する切欠を備えたものであることを特徴とする、請求項13に記載の台車又はワゴン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014042524A JP5990851B2 (ja) | 2013-09-06 | 2014-03-05 | 車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013185638 | 2013-09-06 | ||
JP2013185638 | 2013-09-06 | ||
JP2014042524A JP5990851B2 (ja) | 2013-09-06 | 2014-03-05 | 車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015071405A JP2015071405A (ja) | 2015-04-16 |
JP5990851B2 true JP5990851B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=53014122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014042524A Active JP5990851B2 (ja) | 2013-09-06 | 2014-03-05 | 車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5990851B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109795581B (zh) * | 2019-03-05 | 2024-04-30 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 轨道行走总成对接工装 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS526356U (ja) * | 1975-06-27 | 1977-01-17 | ||
JPS5622101U (ja) * | 1979-07-30 | 1981-02-27 | ||
JPS6117888Y2 (ja) * | 1980-09-09 | 1986-05-31 | ||
JP2010228749A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-10-14 | Yamaha Motor Powered Products Co Ltd | 台車用ロック部材、台車用ロックシステム、及び、台車 |
JP5384442B2 (ja) * | 2010-07-20 | 2014-01-08 | エヌケーキャリーキャスター株式会社 | 手押し運搬車のブレーキ装置 |
-
2014
- 2014-03-05 JP JP2014042524A patent/JP5990851B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015071405A (ja) | 2015-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5932673B2 (ja) | 台車の制動構造 | |
JP4336670B2 (ja) | 運搬台車 | |
JP2006224742A (ja) | ショッピングカート | |
JP5990851B2 (ja) | 車輪の回転停止装置及びこの装置を付設した台車又はワゴン | |
JP2011000979A (ja) | 運搬台車 | |
JP2010228749A (ja) | 台車用ロック部材、台車用ロックシステム、及び、台車 | |
JP5275005B2 (ja) | 運搬用台車 | |
JP2010137595A (ja) | 手押し運搬車における自在車輪の制動装置 | |
JP2005119521A (ja) | 搬送台車 | |
JP5669366B2 (ja) | 運搬台車 | |
JP2012091557A (ja) | ロールボックスパレット | |
JP2012061988A (ja) | 運搬台車 | |
JP4266910B2 (ja) | 手押し運搬車のブレーキ装置 | |
JP3217171U (ja) | 台車の移動操作装置及びカゴ車 | |
JP2010070098A (ja) | 手押し運搬車のキャスタ装置 | |
JP5595092B2 (ja) | 運搬用台車のブレーキ構造 | |
JP7286059B1 (ja) | キャスタ | |
JP6541700B2 (ja) | 運搬台車 | |
JP6055247B2 (ja) | 運搬台車 | |
WO2018021208A1 (ja) | 台車 | |
JP5311312B2 (ja) | 運搬用かご台車 | |
JP2006315635A (ja) | ストッパー機構付き台車 | |
JP2011178249A (ja) | 手押台車 | |
JP6393358B1 (ja) | 手押車 | |
JP4377801B2 (ja) | 移動台車用アウトリガ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150526 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160412 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160712 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20160725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160728 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160727 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5990851 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |