JP2006224742A - ショッピングカート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ショッピングカートに設けたブレーキ機構は、車輪20の周縁を圧接して車輪20を回動阻止させるブレーキシュー80を下端部に設けたブレーキロッド8と、ブレーキロッド8を常時下方に付勢させるスプリングバネS1とを備える。ブレーキロッド8のロッド下部83は、一定範囲進退可能にされ且つ補助スプリングバネS2にて常時下方に付勢されるようにし、これらバネS1,S2の2段の付勢作用によって車輪20に制動作用を付与する。一方、ブレーキロッド8の上端部に連結したハンドル3を下方回動させるとスプリングバネS1の付勢力に抗してブレーキロッド8が引き上げられてブレーキシュー80が車輪20から離間され、ブレーキ解除される。
【選択図】 図3
Description
一方、上記ブレーキ機構の制動力を強くするには、上記巻きバネ132を強い付勢力のものにすればよいが、その場合、ブレーキ解除させるに際して上記ハンドル132の押し下げ操作も重くなる。そのため、使用者においては、ハンドル132を押し下げてブレーキ解除させる必要があることに気付かず、そのままショッピングカートを前方に押し出して使用しようとする。このとき、ブレーキ機構の制動力が強くてショッピングカートを動かせないため、使用者は、キャスターが故障している等と思い込んで、そのショッピングカートが全く使用されない事態にもなる。また、このショッピングカートを移動させるときは、ハンドル132を押し下げた状態に保っておく必要があるため、ハンドル132の押し下げ操作が重いと、ショッピングカートを前後左右に移動させるに当たって非常に操縦し辛く、使い勝手が悪いものとなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、停止時におけるブレーキ機構の制動力を比較的強くすることが可能なうえ、しかもブレーキ解除のためのハンドル操作が楽に行えるショッピングカートを実現することを課題とする。
車輪に制動作用を付与するブレーキ機構が設けられたショッピングカートにおいて、
上記ブレーキ機構は、車輪の周縁を圧接して車輪を回動阻止させるブレーキシューを下端部に設けたブレーキロッドと、上記ブレーキシューを車輪の周縁に圧接させるため上記ブレーキロッドを常時下方に付勢させるスプリングバネとを備え、
上記ブレーキロッドの上端部にショッピングカートの手押し用のハンドルを回動可能に連結し、このハンドルを下方回動させると上記スプリングバネの付勢力に抗して上記ブレーキロッドが引き上げられて上記ブレーキシューが車輪から離間されるように構成し、
上記ブレーキロッドの下部は、一定範囲進退可能にされ且つ補助スプリングバネによって常時下方に付勢されるように構成したことを特徴とするものである。
上記構成より、ブレーキロッドを常時下方に付勢させるスプリングバネと進退可能なブレーキロッド下部を常時下方に付勢させる補助スプリングバネとの2段の付勢作用によってブレーキシューを車輪の周縁に圧接させて車輪に制動作用を付与している。従って、上記ブレーキ機構の制動力を比較的強くすることができる。
一方、ブレーキ解除する際は、ブレーキロッドを常時下方に付勢させているスプリングバネによる付勢力だけに抗してハンドルを下方回動させればよい。しかも、この際、ブレーキシューが車輪から離間されるまでの間は、ロッド下部を常時下方に付勢させている補助スプリングバネの反作用力によってもブレーキロッドが押し上げられるから、この間のハンドル操作は、上記スプリングバネの付勢力よりも弱い力で行うことができる。従って、ブレーキ解除のためのハンドル操作を楽に行うことができる。
これにより、上記ブレーキロッドの長さを調節してブレーキの効き具合を適時に容易に調節することができる。例えば、長期使用によってブレーキの効きがあまくなったとき等は、ブレーキロッドの螺合連結部を調節しブレーキロッドを長くすれば、容易にブレーキの効きを元のように強くすることができる。
これにより、上記ブレーキロッドが一定範囲以上に引き上げられないので、ハンドルが無茶に下方回動されてブレーキ機構を破損させてしまうようなことを確実に防止することができる。同時に、上記ハンドルも一定範囲以上に下方回動されず所定の姿勢に保持されるから、ショッピングカート使用時の操縦性に支障を与えることがなく使い勝手のよいものとなる。
これにより、ブレーキ解除する際、上記ハンドルに手のひらを載せて補助ハンドルに指を引っ掛けて握るようにすることで、ハンドルを一層楽に下方回動させることができる。しかも、ショッピングカート使用時においても補助ハンドルに指を引っ掛けておくことで、ハンドルを下方回動させた姿勢を楽に保持することができ、ブレーキ解除状態を安定的に保持することができる。従って、ショッピングカート使用時の使い勝手が一層よいものとなる。
一方、ブレーキ解除する際は、スプリングバネによる付勢力だけに抗してハンドルを下方回動させればよく、しかも、補助スプリングバネの反作用力がブレーキロッドの押し上げに寄与するから、ブレーキ解除のためのハンドル操作を楽に行うことができる。従って、その結果、ショッピングカート使用時の操縦性に支障を与えることがなく使い勝手のよいものとなる。
図1および図2に示すように、実施の形態によるショッピングカートは、外形を形成するカートフレーム1と、カートフレーム1の下端に前後2つずつ取り付けた4つのキャスター2A,2Bと、カートフレーム1の上端に設けた手押し用のハンドル3とを備えている。カートフレーム1内の下部には、前方に起立回動可能な買い物カゴ受け部4が設けられると共に、カートフレーム1の上部には、小物入れ用の小カゴ部5が設けられている。また、カートフレーム1の前面および側面の前方部分には、それぞれ前面パネル60と側面パネル61とが設けられている。
そして、左右の本体フレーム11は、前方に向かう程左右間隔が幅狭に形成され、他の同じショッピングカートの後方から差込んでネスティング駐車できるようにしている。このネスティング駐車のとき、買い物カゴ受け部4は、後ろのショッピングカートの本体フレーム11や前面パネル60等に押されて前方に起立回動されるが、この買い物カゴ受け部4が円滑に起立回動され且つ差込むショッピングカートの前面パネル60に傷が付けらないように買い物カゴ受け部4の後端中央に弾性受け部40が設けられている。
上記4つのキャスター2A,2Bのうち、前輪側の2つのキャスター2Aは、横方向に360度回動可能に構成されている。一方、後輪側の2つのキャスター2Bは、横方向には回動しないように支柱フレーム10下端部に取り付けられているが、これら後輪側の左右のキャスター2Bの車輪20には、以下に述べるブレーキ機構によって常時制動作用が付与されている。
スプリングバネS1は、ブレーキロッド8が挿通されてこのブレーキロッド8に設けた係止ピン811より上方に配置されている。また、支柱フレーム10の上端には、押圧部材7がビスbによって固定されており、この押圧部材7の下端部によってスプリングバネS1の上端が押え付けられている。これにより、上記スプリングバネS1によって上記ブレーキロッド8が常時下方に付勢され、ブレーキロッド8下端部のブレーキシュー80が車輪20の外周縁に圧接されるように構成し、車輪20が回動阻止されて車輪20に常時制動力が付与されることとなる。
ロッド上部81は、ロッド中間部82に対して螺合連結されてその接続長さが調節可能に構成されている。すなわち、ロッド上部81の下部にはネジ部813が形成され、ロッド中間部82の上部には上記ネジ部813に螺合されるネジ溝823が形成されて、ロッド上部81とロッド中間部82とが螺合連結されている。従って、ロッド上部81とロッド中間部82との螺合度合を調節し、ブレーキロッド8全体の長さを調節することで、ブレーキシュー80の車輪20に対する圧接度合、すなわちブレーキの効き具合を適時に容易に調節できるようにしている。例えば、長期使用によってブレーキの効きがあまくなったとき等は、ロッド上部81とロッド中間部82との螺合度合を調節しブレーキロッド8を長くすれば、容易にブレーキの効きを元のように強くすることができる。
以上のように、本実施の形態によるショッピングカートによれば、ブレーキロッド8を常時下方に付勢させるスプリングバネS1と進退可能なロッド下部83を常時下方に付勢させる補助スプリングバネS2との2段の付勢作用によってブレーキシュー80を車輪20の外周縁に圧接させて車輪20に制動作用を付与する。従って、上記ブレーキ機構の制動力を比較的強くすることができる。
以上のことから、上記構成のショッピングカートによれば、ショッピングカートの停止時におけるブレーキ機構の制動力を比較的強く保つことができるから、停止状態を確実に保持させて不用意に動くようなことを確実に防止することができ、しかも、ブレーキ解除のためのハンドル3操作は、楽に行うことができるから、ショッピングカート使用時の操縦性に支障を与えることがなく使い勝手のよいものとなる。
なお、本発明は、上記実施の形態のものに限定されず、発明の範囲内で適宜に設計変更を施すことが可能であり、例えば、後輪の左右のキャスターのうち一方の車輪に対してのみ上記ブレーキ機構を設けるようにしてもよい。
2A,2B キャスター
3 ハンドル
7 押圧部材
8 ブレーキロッド
9 補助ハンドル
20 車輪
71 係止溝
80 ブレーキシュー
81 ロッド上部
82 ロッド中間部
83 ロッド下部
812 ストッパーピン
813 ネジ部
823 ネジ溝
S1 スプリングバネ
S2 補助スプリングバネ
Claims (4)
- 車輪に制動作用を付与するブレーキ機構が設けられたショッピングカートにおいて、
上記ブレーキ機構は、車輪の周縁を圧接して車輪を回動阻止させるブレーキシューを下端部に設けたブレーキロッドと、上記ブレーキシューを車輪の周縁に圧接させるため上記ブレーキロッドを常時下方に付勢させるスプリングバネとを備え、
上記ブレーキロッドの上端部にショッピングカートの手押し用のハンドルを回動可能に連結し、このハンドルを下方回動させると上記スプリングバネの付勢力に抗して上記ブレーキロッドが引き上げられて上記ブレーキシューが車輪から離間されるように構成し、
上記ブレーキロッドの下部は、一定範囲進退可能にされ且つ補助スプリングバネによって常時下方に付勢されるように構成したことを特徴とするショッピングカート。 - 請求項1に記載のショッピングカートにおいて、
上記ブレーキロッドは、上記スプリングバネおよび上記補助スプリングバネの配置されていない箇所で螺合連結されてその接続長さが調節可能に構成されているショッピングカート。 - 請求項1または2に記載のショッピングカートにおいて、
上記ブレーキロッドは、上記ブレーキシューを圧接させる車輪が配置されたパイプ状のカートフレーム内に挿通収容され、且つこのブレーキロッドにはストッパーピンが設けられ、上記ハンドルの下方回動によりブレーキロッドが一定範囲まで引き上げられると上記ストッパーピンが上記カートフレームに取り付けられた押圧部材に当接されてそれ以上に上記ブレーキロッドが引き上げられないように構成されているショッピングカート。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のショッピングカートにおいて、
上記ハンドルの下方にあって、このハンドルを下方回動させる際に手の指が引っ掛けられる範囲の位置に、カートフレームに固定された補助ハンドルが設けられているショッピングカート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005038882A JP2006224742A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | ショッピングカート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101181099B1 (ko) | 2006-12-12 | 2012-09-07 | 현대자동차주식회사 | 주차 브레이크 릴리이즈장치 |
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2005
- 2005-02-16 JP JP2005038882A patent/JP2006224742A/ja active Pending
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