JP2011168201A - ウォーキングキャリー - Google Patents

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Abstract

【課題】持ち手部を上下方向にスライド可能かつ、可撓性操作ワイヤを用いずに操作レバーの操作力を車輪側へ伝達可能なウォーキングキャリーを提供する。
【解決手段】鉛直状の外パイプ部材1と、外パイプ部材1に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材2と、内パイプ部材2の上部に固着される持ち手部材3と、外パイプ部材1に内装され複数の歯部11を有する第1ラック部材10と、内パイプ部材2に内装され第1ラック部材10の歯部11に噛合・離間可能な多数の歯部21を有する第2ラック部材20と、を備え、第2ラック部材20の上部20aを、持ち手部材3に枢着される操作レバー31に連動連結し、第1ラック部材10の下部10bを、外パイプ部材1の下部1b近傍に配設された車輪6を制動する揺動部材84に連動連結して、操作レバー31の操作力を、噛合状態の第2ラック部材20と第1ラック部材10とを介して、揺動部材84に伝達して、車輪6を制動するように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウォーキングキャリーに関する。
従来、買い物用の手押し車のようなウォーキングキャリーは、持ち手部に操作レバーを設け、操作レバーの操作力を、可撓性の操作ワイヤを介してブレーキに伝達させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−18079号公報
しかし、持ち手部は一般に高さ調節可能であるので、操作ワイヤの長さを持ち手部の上昇位置に合わせて決定した場合に、持ち手部を低位置(下降状態)に調節すると、操作ワイヤが大きく撓んでしまい、歩行や操作の際、及び、収納の際に、邪魔になるという問題があった。
そこで、本発明は、持ち手部を上下方向にスライド可能かつ、可撓性の操作ワイヤを用いずに操作レバーの操作力を車輪側へ伝達可能なウォーキングキャリーの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のウォーキングキャリーは、鉛直状の外パイプ部材と、該外パイプ部材に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材と、該内パイプ部材の上部に固着される持ち手部材と、上記外パイプ部材に内装され複数の歯部を有する第1ラック部材と、上記内パイプ部材に内装され上記第1ラック部材の上記歯部に噛合・離間可能な多数の歯部を有する第2ラック部材と、を備え、上記第2ラック部材の上部を、上記持ち手部材に枢着される操作レバーに連動連結し、上記第1ラック部材の下部を、上記外パイプ部材の下部近傍に配設された車輪を制動する揺動部材に連動連結して、上記操作レバーの操作力を、噛合状態の上記第2ラック部材と上記第1ラック部材とを介して、上記揺動部材に伝達して、上記車輪を制動するように構成したものである。
また、鉛直状の外パイプ部材と、該外パイプ部材に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材と、該内パイプ部材の上部に固着される持ち手部材と、上記外パイプ部材に内装され複数の歯部を有する第1ラック部材と、上記内パイプ部材に内装され上記第1ラック部材の上記歯部に噛合・離間可能な多数の歯部を有する第2ラック部材と、を備え、上記第2ラック部材の上部を、上記持ち手部材に枢着される操作レバーに連動連結し、上記第1ラック部材の下部を、上記外パイプ部材の下部近傍に配設された車輪を制動する揺動部材と、該車輪をロックする係止部材と、に連動連結して、上記操作レバーの操作力を、噛合状態の上記第2ラック部材と上記第1ラック部材を介して、上記揺動部材に伝達して、上記車輪を制動する制動状態に切換自在に構成し、かつ、上記操作レバーの操作力を、噛合状態の上記第2ラック部材と上記第1ラック部材を介して、上記係止部材に伝達して、上記車輪をロックするロック状態に切換自在に構成したものである。
また、上記第1ラック部材と上記第2ラック部材の間に介在され、上記第1ラック部材と上記第2ラック部材とが離間する方向に常時弾発付勢するバネ部を設け、さらに、上記バネ部の弾発力に抗する方向に押圧して上記第1ラック部材と上記第2ラック部材とを噛合させる噛合保持状態と、上記押圧を解除する押圧解除状態とに、切換操作可能なラック連結分離操作手段を具備し、上記内パイプ部材を上下方向に有段階で固定自在としたものである。
本発明のウォーキングキャリーによれば、持ち手部材の高さを大きく調節可能でありながら、持ち手部材に枢着された操作レバーで車輪を確実に制動できる。持ち手部材を低位置にしても、撓んだ操作ワイヤがなく、操作や歩行の際及び収納の際に操作ワイヤによる邪魔を防止でき、操作性が向上すると共に、美観に優れたウォーキングキャリーを得ることができる。
本発明のウォーキングキャリーの実施形態の側面図である。 伸長状態の側面図である。 図2の要部断面図である。 要部断面図である。 図4のX方向矢視図である。 図3の要部拡大図である。 作用説明図である。 作用説明図である。 要部背面図である。 要部断面図であり、(a)は噛合保持状態を説明する要部断面図であり、(b)は噛合状態を説明する要部断面図である。 要部断面図であり、(a)は押圧解除状態を説明する要部断面図であり、(b)は離間状態を説明する要部断面図である。 図10のY−Y断面図である。 第1ラック部材の一例を示す図であり、(a)は背面図であり、(b)は側面断面図であり、(c)は(a)のD―D断面図である。 第2ラック部材の一例を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は(a)のE−E断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1及び図2に於て、バックや買い物袋、ケース等の収納部材4が載置される荷台9と、荷台9に立設された前後一対の外パイプ部材1,1と、各外パイプ部材1,1に上下方向にスライド自在に夫々差し込まれる内パイプ部材2,2と、前後の内パイプ部材2,2の上部を、前後方向に連結する持ち手部材3と、荷台9の下方に前後左右に配設される4つの車輪6,6,6,6と、持ち手部3に枢着される操作レバー31と、を備えている。また、内パイプ部材2,2が上下方向にスライドして、持ち手部材3が図1に示す低位置から図2に示す高位置(伸長状態)まで調整可能である。また、矢印Sの方向が前進方向である。
図3に於て、後方側に配設される鉛直状の外パイプ部材1(1B)に内装され上部10aに複数の歯部11を有する第1ラック部材10と、後方側の内パイプ部材2(2B)に内装され第1ラック部材10の歯部11に噛合可能な多数の歯部21を有する第2ラック部材20と、を備えている。
図4に於て、第2ラック部材20の上部20aは、歯部21が形成されていない板状部を有し、その板状部に係止孔25を貫設している。持ち手部材3の内部(内パイプ部材2の内部)で、係止孔25に操作レバー31の一端31aが係止され、操作レバー31の上下方向Nの揺動に伴って、第2ラック部材20が上下方向に移動するように操作レバー31に連動連結されている。
図4及び図5に於て、持ち手部材3に形成されると共に操作レバー31の一端31a側が差し込まれる開口部32の上下方向中間部に、開口部32の幅を狭くする一対の膨出部33,33を設けている。膨出部33は、操作レバー31にかかる各部材の自重や後述の弾発部材89による下方への荷重では、操作レバー31が膨出部33に当接して膨出部33より下方位置に揺動しないように操作レバー31を規制している。しかし、図8に示すように、操作者によって、各部材の自重や弾発部材89の弾発力等による荷重より強い所定の押込み荷重Fbが操作レバー31に付与された場合は、膨出部33,33が弾性変形して拡がって、一端31a側の当接部が膨出部33を乗り越えて膨出部33より下方位置に揺動可能に形成されている。
図6及び図9に於て、後方側の外パイプ部材1Bの下部1b近傍に配設された後方側の左右一対の車輪6(6B),6(6B)は、車軸61の両端に各々外嵌されている。車軸61は、荷台9から垂設される支持部材90に取着されている。
後方側の左右一対の車輪6B,6Bの近傍に、各後方側の車輪(後輪)6B,6Bを、夫々、制動する左右一対の揺動部材84,84を設けている。
揺動部材84は、側面視への字状に形成され、支持部材90を挿通する支持軸83に中間部を枢支されて、支持軸83の軸心(水平軸心)廻りに揺動自在に設けられている。各揺動部材84,84の一端84a,84a側を軸状の係止部材82で連結している。また、揺動部材84の一端84a,84a側に、車輪6の左右内側面に接近するように係止部材82の両端部82a,82aを突出させている。
揺動部材84の他端84b側は、車輪6Bの側面乃至外周面に接触して摩擦抵抗を付与する摩擦部84cを有している。
第1ラック部材10の下部10bは、歯部11が形成されていない板状部にL字ブロック状の連結部材81が固着されている。連結部材81は、係止部材82が挿通すると共に、係止部材82が前後方向にスライド可能な長孔81aを有している。第1ラック部材10の下部10bは、連結部材81と、係止部材82と、を介して揺動部材84に連動連結されている。
また、車輪6Bは左右内方に突出する複数の当り突出部62,62を有している。当り突出部62は、車軸61(車輪の回転軸心)を中心に、所定の間隔角度θをもって等間隔に放射状に配設されている。また、当り突出部62の突出面62aは、係止部材82の両端部82a,82aの端面より左右内方に配設されている。
また、揺動部材84の他端84b側と、支持部材90又は荷台9側と、の間に、係止部材82の両端部82a,82aが円周方向に隣り合う突出部62,62の間に入るように常時弾発付勢する引込み用の弾発部材89を設けている。
また、図1乃至図3に於て、左右一対の前方側の車輪6A,6A近傍には、前方側の車輪(前輪)6A,6Aを鉛直軸心廻りに360度回転、90度の首振り、旋回不可能(0度の首振り)に切換可能な車輪首振手段5を設けている。
図13に於て、第1ラック部材10は、幅方向の中心線T10に沿って、上下方向に歯部11が除かれた横断面溝状の非歯部を形成し、溝底部の平坦面12から、歯部11と同方向に突出するバネ部80,80を複数設けている。つまり、上下方向2列に歯部11を配設し、幅方向に隣り合う歯部11,11の間にバネ部80,80を設けている。
また、第1ラック部材10は、1枚の金属製の薄板状の裏板部材19と、2本の樹脂製の帯状のラック歯部材18,18と、縦断面円弧状の板バネ片91と、から成る。裏板部材19に、2本のラック歯部材18,18を幅方向に離間させて接着剤等で固着し、金属から成る平滑面状の平坦面12に、板バネ片91を接着剤やスポット溶接等で固着している。なお、歯部11が突出する側を表て面側と呼び、その反対側を裏面10f側と呼ぶ場合がある。バネ部80の近傍の裏面10fは平滑面状に形成されている。
なお、図13に示した第1ラック部材10は例であり、平坦面12の形成部において裏板部材19を切り欠いて折曲げ成形し、バネ部80を形成しても良い。裏板部材19とラック歯部材18,18を一体状に形成しても良い。また、材質は自由である。
また、図3に於て、内パイプ部材2が最上位置までスライドしても、第1ラック部材10の上部10aを、内パイプ部材2の内部に内装されるように配設している。
また、外パイプ部材1の内周面と第1ラック部材10の裏面10fの間に隙間を形成し、内パイプ部材2が下方にスライドした場合に、第1ラック部材10が内パイプ部材2に内装されるように設けている。
図14に於て、第2ラック部材20は、上部20aの平板部に操作レバー31の一端31aが係止される係止孔25を貫設している。また、幅方向の中心線T20に沿って、上下方向に歯部21が除かれた横断面溝状の非歯部を形成し、溝底部にバネ部80が押圧(当接)又は摺接する平滑面状の平坦面22を形成している。つまり、上下方向2列に歯部21を配設し、幅方向に隣り合う歯部21,21の間に平坦面22を設けている。
また、第2ラック部材20は、1枚の金属製の薄板状の裏板部材29と、2本の樹脂製の帯状のラック歯部材28,28と、から成る。裏板部材29に、2本のラック歯部材28,28を幅方向に離間させて接着剤等で固着し、金属から成る平坦面22を形成している。なお、歯部21が突出する側を表て面側と呼び、その反対側を裏面20f側と呼ぶ場合がある。裏面20fは平滑面状に形成されている。なお、図14に示した第2ラック部材20は例であり、裏板部材29とラック歯部材28,28を一体状に形成しても良い。また、材質は自由である。
次に、図10に示すように、バネ部80の弾発力に抗する方向(第1ラック部材10と第2ラック部材20とが接近する方向)に押圧して第1ラック部材10と第2ラック部材20を噛合させる噛合保持状態と、図11に示すように、押圧を解除して第1ラック部材10と第2ラック部材20が離間可能となる押圧解除状態と、に切換操作可能なラック連結分離操作手段7を備えている。
図10乃至図12に於て、ラック連結分離操作手段7は、第1ラック部材10と第2ラック部材20とが噛合するように押圧する屈曲形成された棒状の押圧部材71と、枢着軸心L1廻りに回転自在に設けられ回転中心Pから偏心した位置に押圧部材71の基端71bが枢着される回転体72と、操作者の押圧力を回転体72に伝達するボタン部材73と、ボタン部材73を操作者の押圧力に抗するように常時弾発付勢するボタン用の戻し弾発部材74と、回転体72が内部に枢着されるケーシング70と、から成る。なお、押圧部材71をバネ部80の弾発力に抗する方向に常時弾発付勢する補助弾発部材75を設けるのが望ましい。
ボタン部材73は、操作者の押圧力を回転体72に伝達する突出部79を有し、突出部79の先端を、回転体72の回転中心Pから偏心した位置に枢着している。また、突出部79は、当り段差面79cを有している。当り段差面79cは、ボタン部材73が押圧されて所定ストローク移動した際に、ケーシング70の当り面70cに当接して、所定ストロークを越えないように設けている。また、ボタン部材73とケーシング70の間に戻し弾発部材74が配設され、ボタン部材73の外鍔係止部73gがケーシング70の内鍔係止部70gに係止され、戻し弾発部材74によるケーシング70の外方側への抜けが規制されている。
押圧部材71は、水平状パイプ部材78を通り、押圧部材71の先端71aを、外パイプ部材1と水平状パイプ部材78とを連結する継手部材93と、外パイプ部材1の横孔1eと、内パイプ部材2の位置決め用の孔2eと、を介して、第1ラック部材10のバネ部80が形成される近傍の裏面10fを押圧している。先端71aは凸曲状に形成されている。先端71aが位置決め用孔2eに差し込まれることで、内パイプ部材2の上下方向の移動を規制して位置決めしている。位置決め用の孔2eは上下方向に所定ピッチ(略40〜80mm)毎に等間隔に設けられている。押圧部材71は、第1ラック部材10及び第2ラック部材20を噛合させる押し部材と、内パイプ部材2の上下方向の移動を阻止する位置決めピン(軸)部材と、を併用(共用)している。また、図12に示すように内パイプ部材2及び外パイプ部材1は、第1ラック部材10の裏面10fや第2ラック部材20の裏面20fが当接乃至摺接する平坦面を有する横断面非円形状に形成されている。なお、位置決め用の孔2eのかわりに、内パイプ部材2の横断面がC字状となるような開口部(スリット)や長孔を設けても良い。長孔を(スリットを)設けた場合は、第1ラック部材10及び第2ラック部材20を、操作力伝達部材と、多段階の高さ調整位置決め(固定)用のラック部材と、に併用できる。
次に、本発明の実施形態の使用方法(作用)について説明する。
図1に示すように、外パイプ部材1に内パイプ部材2が収納されて、持ち手部材3が低位置となった状態(下降状態)で、図8に示すように、操作レバー31を膨出部33を乗り越えるように下方に移動させて、後述のロック状態にした後、ラック連結分離操作手段7のボタン部材73を操作者が押圧する。図11に示すように、ボタン部材73の突出部79が回転体72を回転させる。回転体72は、押圧部材71の先端71aが第1ラック部材10の裏面10fから離間する方向に回転する。ラック連結分離操作手段7が押圧解除状態となる。また、押圧部材71が位置決め用孔2eから抜け、内パイプ部材2が上下移動可能状態となる。即ち、ラック連結分離操作手段7は、内パイプ部材2のスライド・固定切換操作手段とも言える。
図11(b)に示す押圧解除状態において、バネ部80が、第2ラック部材20の平坦面22を押圧し、弾発力によって、第1ラック部材10と第2ラック部材20とを離間させる。第1ラック部材10と第2ラック部材20が離間(噛合解除)状態となる。操作者による持ち手部材3の引き上げ可能にし、持ち手部材3及び内パイプ部材2を所望の高さに調整を可能にする。
内パイプ部材2が上下方向にスライドされると、その動きに伴って、持ち手部材3及び操作レバー31と共に第2ラック部材20も上下方向に移動する。バネ部80の円弧状の頂部が平坦面22に摺接し、第2ラック部材20はスムーズにスライドする。
内パイプ部材2のスライド後、ボタン部材73の押圧をやめると、図10に示すように、戻し弾発部材74がボタン部材73を押し戻す。回転体72は、押圧部材71の先端71aが、第1ラック部材10の裏面10fを押圧するように回転する。戻し弾発部材74及び補助弾発部材75によって、バネ部80の弾発力より大きい力で第1ラック部材10への押圧が保持される。ラック連結分離操作手段7が第1ラック部材10と第2ラック部材20の噛合を保持する噛合保持状態となる。内パイプ部材2及び持ち手部材3は、上下方向の位置決め用の孔2eのピッチ寸法(間隔寸法)をもって有段階で固定される。内パイプ部材2及び持ち手部材3は容易に所望の高さに調整される。つまり、ボタン部材73への押圧を解除した位置で固定自在である。
なお、位置決め用の孔2eのかわりにスリットや長孔を設けた場合は、内パイプ部材2及び持ち手部材3は、歯部11(21)と歯部11(21)のピッチ間寸法をもって、上下方向の多段階に高さ調整可能(多段階所望位置で固定自在)となる。
図10(b)に示す噛合保持状態において、第1ラック部材10に設けられたバネ部80が、第2ラック部材20の平坦面22に押圧され、自然(自由)状態より大きな曲率半径を有する円弧状に弾性変形する。第1ラック部材10の歯部11と第2ラック部材20の歯部21とが確実に噛合する。
使用者の把持が容易な所望の位置に持ち手部材3を位置決め(図2及び図3のような伸長状態に)でき、後述のロック状態からニュートラル状態に戻すと、手押し又は手で引いて荷物等の運搬が可能となる。或いは、杖等の代わりに体重を支える歩行補助車として手押走行が可能となる。
そして、図3に示すように、操作レバー31の上下方向Nの操作力が、噛合状態の第1ラック部材10と第2ラック部材20を介して、連結部材81に伝達可能状態となる。
図6に示すように、操作レバー31の非操作(ニュートラル)状態から、図7に示すように、操作者が操作レバー31の一端31aを上方へ揺動させると、第1ラック部材10の下部10bが引き上げられる。連結部材81が係止部材82を押し上げ、揺動部材84の一端84aを上昇させ、他端84bを支持軸83の軸心廻りに下方へ揺動させて、摩擦部84cを車輪6Bに接触させる制動状態(ブレーキ状態)となる。
操作者が操作レバー31を離すと、各部材の自重及び弾発部材89によって、図6に示すように、操作レバー31は一端31a側が膨出部33に係止されるまで下方に揺動され、ニュートラル(非操作)状態に戻る。
また、ニュートラル状態から、図8に示すように、操作者によって、各部材の自重や弾発部材89より強い所定の押込み荷重Fbが操作レバー31に付与されると、操作レバー31の一端31a側が膨出部33を乗り越え、膨出部33より下方位置に揺動する。
第1ラック部材10の下部10bが下がり、連結部材81が係止部材82を押し下げ、係止部材82を支持軸83の軸心廻りに下方へ揺動させる。係止部材82の両端部82a,82a(図9参照)は、車輪6B,6Bの円周方向に隣り合う当り突出部62,62の間に移動する。係止部材82の両端部82a,82aが、当り突出部62,62に係止して車輪6B,6Bの回転を阻止するロック状態となる。
即ち、車輪6を制動するためのブレーキレバーと、車輪6をロックするためのロックレバーと、を共用(1つに兼用)にしたものが操作レバー31である。また車輪6を制動する操作力を伝達する部材と、車輪6をロックする操作力を伝達する部材と、を共用(1系統に兼用)にしたものが、噛合状態の第1ラック部材10及び第2ラック部材20である。
操作者が操作レバー31を離すと、弾発部材89によって、膨出部33を乗り越えることはできず、ロック状態が保持される。
操作者が操作レバー31を、所定の押し込み荷重Fbと同等の力で押し上げると、膨出部33を乗り越え、図6に示すニュートラル状態に戻る。
ニュートラル状態から操作レバー31を(膨出部33より)上方へ揺動させると制動状態に切換わり、ニュートラル状態から操作レバー31を(膨出部33より)下方へ揺動させるとロック状態に切り換わる。ニュートラル状態(走行状態又は走行可能状態)と、制動状態(ブレーキ状態)と、ロック状態(駐車状態や停車状態又は杖として使用可能な状態)に切換自在としている。
また、操作レバー31の上下方向の揺動によって、第1ラック部材10が上下移動する際、図10に示すように、第1ラック部材10の裏面10fは押圧部材71の先端71aに押圧されているが、裏面10fは平滑面状に形成されているので、第1ラック部材10は、押圧部材71に押圧されながらも、先端71aに摺動して、スムーズに上下移動する。操作レバー31を容易かつスムーズに上下方向に揺動させることができる。
なお、本発明は設計変更可能であって、バネ部80を第2ラック部材20に設けても良い。また、前方側の外パイプ部材1Aに第1ラック部材10を内装し、前方側の内パイプ部材2Aに第2ラック部材10を内装して、ラック連結分離操作手段7に前方側用の押圧部材71を設け、前方側の内パイプ部材2Aに位置決め用の孔2eを設けても良い。また、外パイプ部材1及び内パイプ部材2を進行方向Sに対して左右方向に配設しても良い。また、操作レバー31の一端31aに第2ラック部材20に形成された係止孔25に対応する係止溝を形成しても良い。また、押圧部材71が第2ラック部材20の平滑面状の裏面20fを押圧して、第1ラック部材10に噛合するように構成しても良い。
以上のように、本発明は、鉛直状の外パイプ部材1と、外パイプ部材1に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材2と、内パイプ部材2の上部に固着される持ち手部材3と、外パイプ部材1に内装され複数の歯部11を有する第1ラック部材10と、内パイプ部材2に内装され第1ラック部材10の歯部11に噛合・離間可能な多数の歯部21を有する第2ラック部材20と、を備え、第2ラック部材20の上部20aを、持ち手部材3に枢着される操作レバー31に連動連結し、第1ラック部材10の下部10bを、外パイプ部材1の下部1b近傍に配設された車輪6を制動する揺動部材84に連動連結して、操作レバー31の操作力を、噛合状態の第2ラック部材20と第1ラック部材10とを介して、揺動部材84に伝達して、車輪6を制動するように構成したので、持ち手部材3の高さを大きく上下に調整可能とでき、かつ、車輪6を確実に制動できる。持ち手部材3を低位置にしても、大きく撓んだ可撓性の操作ワイヤがなく、操作や歩行の際に操作ワイヤによる邪魔を防止でき、操作性が向上する共に、美観に優れたウォーキングキャリーを得ることができる。
また、鉛直状の外パイプ部材1と、外パイプ部材1に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材2と、内パイプ部材2の上部に固着される持ち手部材3と、外パイプ部材1に内装され複数の歯部11を有する第1ラック部材10と、内パイプ部材2に内装され第1ラック部材10の歯部11に噛合・離間可能な多数の歯部21を有する第2ラック部材20と、を備え、第2ラック部材20の上部20aを、持ち手部材3に枢着される操作レバー31に連動連結し、第1ラック部材10の下部10bを、外パイプ部材1の下部1b近傍に配設された車輪6を制動する揺動部材84と、車輪6をロックする係止部材82と、に連動連結して、操作レバー31の操作力を、噛合状態の第2ラック部材20と第1ラック部材10を介して、揺動部材84に伝達して、車輪6を制動する制動状態に切換自在に構成し、かつ、操作レバー31の操作力を、噛合状態の第2ラック部材20と第1ラック部材10を介して、係止部材82に伝達して、車輪6をロックするロック状態に切換自在に構成したので、持ち手部材3の高さを大きく上下に調整可能とでき、かつ、車輪6を確実に制動できる。又はロックできる。持ち手部材3を低位置にしても、大きく撓んだブレーキ操作伝達部材やロック操作伝達部材がなく、操作や歩行、収納が容易にでき、操作性が向上する共に、美観に優れたウォーキングキャリーを得ることができる。車輪6を制動するためのブレーキレバーと、車輪6をロックするためのロックレバーと、を1つに操作レバー31として兼用できる。車輪6を制動する操作力を伝達する部材と、車輪6をロックする操作力を伝達する部材とを、噛合状態の第1ラック部材10及び第2ラック部材20の1系統に兼用できる。
また、第1ラック部材10と第2ラック部材20の間に介在され、第1ラック部材10と第2ラック部材20とが離間する方向に常時弾発付勢するバネ部80を設け、さらに、バネ部80の弾発力に抗する方向に押圧して第1ラック部材10と第2ラック部材20とを噛合させる噛合保持状態と、押圧を解除する押圧解除状態とに、切換操作可能なラック連結分離操作手段7を具備し、内パイプ部材2を上下方向に有段階で固定自在としたので、バネ部80によって第1ラック部材10と第2ラック部材20の噛合・離間を確実かつ容易に行うことができる。軽量かつ美観に優れたウォーキングキャリーを得ることができる。
1 外パイプ部材
1b 下部
2 内パイプ部材
3 持ち手部材
6 車輪
7 ラック連結分離操作手段
10 第1ラック部材
10b 下部
11 歯部
20 第2ラック部材
20a 上部
21 歯部
31 操作レバー
31a 一端
80 バネ部
82 係止部材
84 揺動部材

Claims (3)

  1. 鉛直状の外パイプ部材(1)と、該外パイプ部材(1)に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材(2)と、該内パイプ部材(2)の上部に固着される持ち手部材(3)と、上記外パイプ部材(1)に内装され複数の歯部(11)を有する第1ラック部材(10)と、上記内パイプ部材(2)に内装され上記第1ラック部材(10)の上記歯部(11)に噛合・離間可能な多数の歯部(21)を有する第2ラック部材(20)と、を備え、
    上記第2ラック部材(20)の上部(20a)を、上記持ち手部材(3)に枢着される操作レバー(31)に連動連結し、
    上記第1ラック部材(10)の下部(10b)を、上記外パイプ部材(1)の下部(1b)近傍に配設された車輪(6)を制動する揺動部材(84)に連動連結して、
    上記操作レバー(31)の操作力を、噛合状態の上記第2ラック部材(20)と上記第1ラック部材(10)とを介して、上記揺動部材(84)に伝達して、上記車輪(6)を制動するように構成したことを特徴とするウォーキングキャリー。
  2. 鉛直状の外パイプ部材(1)と、該外パイプ部材(1)に上下方向スライド自在に差し込まれる内パイプ部材(2)と、該内パイプ部材(2)の上部に固着される持ち手部材(3)と、上記外パイプ部材(1)に内装され複数の歯部(11)を有する第1ラック部材(10)と、上記内パイプ部材(2)に内装され上記第1ラック部材(10)の上記歯部(11)に噛合・離間可能な多数の歯部(21)を有する第2ラック部材(20)と、を備え、
    上記第2ラック部材(20)の上部(20a)を、上記持ち手部材(3)に枢着される操作レバー(31)に連動連結し、
    上記第1ラック部材(10)の下部(10b)を、上記外パイプ部材(1)の下部(1b)近傍に配設された車輪(6)を制動する揺動部材(84)と、該車輪(6)をロックする係止部材(82)と、に連動連結して、
    上記操作レバー(31)の操作力を、噛合状態の上記第2ラック部材(20)と上記第1ラック部材(10)を介して、上記揺動部材(84)に伝達して、上記車輪(6)を制動する制動状態に切換自在に構成し、かつ、上記操作レバー(31)の操作力を、噛合状態の上記第2ラック部材(20)と上記第1ラック部材(10)を介して、上記係止部材(82)に伝達して、上記車輪(6)をロックするロック状態に切換自在に構成したことを特徴とするウォーキングキャリー。
  3. 上記第1ラック部材(10)と上記第2ラック部材(20)の間に介在され、上記第1ラック部材(10)と上記第2ラック部材(20)とが離間する方向に常時弾発付勢するバネ部(80)を設け、
    さらに、上記バネ部(80)の弾発力に抗する方向に押圧して上記第1ラック部材(10)と上記第2ラック部材(20)とを噛合させる噛合保持状態と、上記押圧を解除する押圧解除状態とに、切換操作可能なラック連結分離操作手段(7)を具備し、
    上記内パイプ部材(2)を上下方向に有段階で固定自在とした請求項1又は2記載のウォーキングキャリー。
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