JP4131525B2 - ストックカート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はダンボール箱等に収納された商品の運搬や商品の保管収納等に使用され、ネスティング効率の高いストックカートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の台車は、実開平6−3771号公報等からも明らかなように、台車フレームと、この台車フレームの下面中央部における短尺方向の両端部に回転方向を台車移動方向に向けて取り付けた一対の固定キャスタと、台車フレームの長尺方向の両端下面において、その短尺方向の両端部に取り付けた旋回可能な一対の自在キャスタと、台車フレーム上に固定した物品載置板とから構成されている。
【0003】
さらに、固定キャスタには自在キャスタと同等か、これより僅かに大きい径の車輪を使用し、この固定キャスタを支点にして台車フレームを床面に対し僅かにシーソ運動できる構成にすることにより、台車の方向転換を容易にしている。また、自在キャスタにはストッパ付きの車輪を使用し、このストッパをロック方向に操作することにより車輪をロックして、台車を停止状態に保持できるようにしている。
【0004】
また、図13(a)及び(b)に示すように、略四角枠形状又は略M字型枠形状の台車フレームの四隅部の底面に自在キャスター120を取り付けるとともに、ほぼ中央両側部の底面に固定キャスター130が取り付けられた台車と、この台車100の前後部に脱着可能に取り付けられた一対の可動棚枠(図では省略)とで構成されるストックカートの場合、この台車を収納保管するためネスティング状態にするには固定キャスターの一方向性から長手方向でネスティングを行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の台車では、自在キャスタに設けたストッパを操作することで台車を停止状態に保持するものであるため、台車を安定して停止状態に保持するには、全ての自在キャスタをストッパによりロックしなければならず、しかも、そのロックまたはロック解除操作時には作業者等が台車の周りを移動しなければならず、その操作が煩雑で時間もかかるという問題がある。また、自在キャスタの車輪をストッパでロックしても、自在キャスタ自体の旋回動作をロックすることができず、しかも台車中央の固定キャスタは常にフリー状態になっているため、傾斜する床面等に台車を停止させた場合、自在キャスタの車輪がロックされていても、傾斜床面から滑り落ちようとする台車の作用によって自在キャスタが旋回動作することがあり、この自在キャスタの旋回動作につれて台車が移動すると、台車上の載置物品が荷崩れを起こす問題がある。特に、固定キャスタの車輪径を自在キャスタの車輪径より大きくすることにより、台車自体が固定キャスタを支点にしてシーソ運動する場合には、上述する現象が顕著となり、台車を安定して停止保持できないという問題があった。また、固定キャスタのすぐ横にブレーキ操作レバーを設けてロックする方法もあるが、数台の横並びのストックカートを使用する際、レバーが踏めないという問題がある。また、従来のネスティング方法の場合、長手方向にスペースが広く必要とされるため、空間の有効利用と言う点で問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、固定キャスタをロックできる構成にすることにより、いかなる場所でも常に安定した停止保持を可能にすると共に、数台の横並びのストックカートを使用する場合でも固定キャスタ車輪ロック及びそのロック解除操作を簡便に行うことができ、且つ短手方向にネスティングが可能なストックカートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は鋭意検討を行った結果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、所定間隔離して平行に配置した前端部の部材と、中央部上面にキャスター台の支柱部が遊嵌する貫通孔を有する底面のない蓋状である後端部の部材と、該両端部材を一体的に連結する連結部材からなるネスティング構造を有する台車フレームと、該後端部の部材に取り付けられる棚枠と、該貫通孔に通されて上方に延出する該支柱部を中央に有すると共に、該後端部の部材の裏側に該後端部の部材と上下移動自在に嵌るキャスター台と、該支柱部の先端の軸支部に回動自在に軸支又は固定される左右一対の支持棒と、該キャスター台の両隅寄りの底面に取付られた一対の自在キャスターと、該前端部の部材の両隅寄りの底面に取付られた一対の自在キャスターと、該連結部材のほぼ中間部底面に取り付けられた固定キャスターと、前記固定キャスタの車輪の回転をロックするブレーキ手段と、前記ブレーキ手段を前記固定キャスタの車輪ロック方向及びアンロック方向に操作するブレーキ操作手段と、該支持棒、及び該棚枠に取り付けられた軸状突起又は軸状突起枢支部にそれぞれ回動可能に枢支される2個の回動連結板と、矩形状の台板本体とを有する台板と、を備えるストックカートにおいて、該回動連結板は先端に位置する支持棒枢支部と、軸状突起枢支部又は軸状突起と、台板係止部とからなり、該軸状突起枢支部又は軸状突起は、該台板を倒した状態において該支持棒枢支部より斜め下方に位置し、前記台板を上方に回動することにより、該軸状突起又は軸状突起枢支部を支点として、該支持棒枢支部を下方に押しやることで該支持棒と一体的に連結するキャスター台を該台車フレームに対して下方に押し下げて、固定キャスターの下端で形成される面を自在キャスターの下端で形成される面より上方に持ち上げ、四輪の自在キャスターの作動によりネスティングを行うことを特徴とするストックカートを提供するものである。これにより、ブレーキ操作手段を車輪ロック方向に操作することにより、ブレーキ手段が固定キャスタの車輪をロックするから、傾斜する床面等においてもストックカートを安定に停止させ保持することが可能になる。また、ストックカートを使用する場合は、ブレーキ手段のロックを解除し、台板を倒しこれに荷物を乗せて移動させれば、固定キャスターを中心にシーソ型の動きが出来、方向変換等が自由に行える。また、収納する場合、すなわちネスティングする場合は、台板を起こせば固定キャスターは作動不能の状態となるため四輪の自在キャスターのみの走行となり、自由方向に移動でき、短手方向でのネスティングが可能となる。このため、スペースの有効利用を図ることができる。
【0008】
また、本発明の請求項2又は請求項3記載の発明は、前記ブレーキ手段が、前記固定キャスタのブラケットに揺動可能に支持され、前記固定キャスタの車輪外周面に隣接する押圧部材、又は車輪に取付けられた歯車の外周面に隣接する押圧歯部材から構成される。
【0009】
また、本発明の請求項4記載の発明は、前記ブレーキ操作手段は、前記台車フレームに揺動可能に取付けられた操作部材と、前記操作部材を前記固定キャスタの車輪ロック方向及びロック解除方向に操作した時の操作力を前記ブレーキ手段に伝達する伝達部材とから構成される。また、本発明の請求項5記載の発明は、前記操作部材は、前記ブレーキ手段を車輪ロック方向に操作する操作レバーと、この操作レバーを車輪ロック位置に保持すると共に該操作レバーの車輪ロックを解除するロックレバーとから構成される。これにより、操作部材を操作レバーと、その車輪ロック及びロック解除レバーとで構成されることにより、固定キャスタがみだりにロックされたり、ロックが解除されたりするのを防止できる。
【0010】
また、本発明の請求項6記載の発明は、前記台車フレームが、Z字状、逆Z字状又はH字状に形成されたものである。また、本発明の請求項7記載の発明は、更に、前記台車フレームの前端部の部材に着脱可能又は固定的に取付けられた棚枠を備える。また、本発明の請求項8記載の発明は、前記台板を上方に回動することにより収納される側の棚枠の棚枠形状が、ネスティングの際、隣接する他のストックカートの台板と重なり合うことのない凹部を有する。また、本発明の請求項9記載の発明は、前記凹部を形成する側の台車フレーム後端部材上面端部及びその対角線上にある相対する台車フレーム前端部材上面端部にネスティング規制突起部を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図12を参照して説明する。図1は本発明のストックカートの台板を起こした状態を示す斜視図、図2は本発明のストックカートの台板を倒した状態を示す斜視図、図3は図2の後端部の拡大図、図4はその側面図で一部が図3のA−A断面を示し、図5は図1の後端部の拡大図、図6はその側面図で一部が図5のB−B断面を示し、図7は図2の下方部の一部を省略した側面図、図8は図1の下方部の一部を省略した側面図を示す。図1〜図8において、ストックカート10はキャスター付き台車フレーム1、一対の棚枠5a、5b及び台板4を備える。
【0012】
台車フレーム1は、所定間隔離して平行に配置した前端部の部材101a、後端部の部材101bと、該両端部材101a、101bを一体的に連結する連結部材202とによりH字状に形成されている。この台車フレーム1の前端部の部材101aの底面には自在キャスター2、2が取り付けられ、上面にはブレーキ操作手段50とネスティング規制突起部70が、端面部には衝撃吸収パッド60、60が設けられている。また、後端部の部材101bは底面のない蓋状であり、中央部上面にはキャスター台30の支柱部31を遊嵌する貫通孔102を有し、蓋状の下面にはキャスター台30に設けられた案内筒状部32、32に摺動可能に挿入される係合突状棒103、103を有し、上面には前端部の部材101aと同様、ネスティング規制突起部70が、端面部には衝撃吸収パッド60が設けられている。
【0013】
連結部材202の両端部は一端が部材101a、101bに固定される棚枠保持部40、40が設けられている。棚枠保持部40、40に棚枠5a、5bの支柱を挿入することにより棚枠5a、5bが形成できる。キャスター台30はチャネル状であり、その下面の両端には自在キャスタ2、2が取付けられ、中央に位置し上方に延出される支柱部31の先端部には支持棒81を回動可能に軸支又は固定する軸支部311を有する。また、連結部材202の中央底面には固定キャスター支持板7及び固定キャスター高さ調整板71を介して固定キャスター3、3が取り付けられている。
【0014】
台板4は支持棒81及び棚枠5bに取付けられた軸状突起51、51に回動可能に枢支される2個の回動連結板42、42と、矩形状の台板本体41と、台板高さ調整板49とからなる。また、回動連結板42は先端に位置する支持棒枢支部421と、軸状突起枢支部422と、台板係止部423とからなる。軸状突起枢支部422は、台板4が回動する支点となるもので支持棒枢支部421より斜め下方に位置する。この構造により、台板4が起こされると軸状突起枢支部422を支点として、支持棒枢支部421を下方に押しやるため、キャスター台30は台車フレーム1に対して下方に押し下げられる。また、軸状突起51及び軸状突起枢支部422の設置場所は、上記とは逆の軸状突起251を回転連結板42に固定し、軸状突起枢支部422を棚枠5bに固定する構造としてもよい。
【0015】
棚枠5bの形状は略矩形状であり、ネスティング側の縦部材501には、ネスティングの際、隣接するストックカートの台板高さ調整板49との重なり合いを避け、無駄な空間を排除するための凹部502、凹部503が形成されている。
【0016】
上記のように構成された実施の形態例のストックカート10において、これを使用する場合は、まず、棚枠5bの下方に固着されている軸状突起51、51を中心に回動する台板4を倒しフレーム1上に乗せる(図2〜図4及び図7)。台板4は台板高さ調整板49が固定キャスター支持板7に当接することにより地面に平行で安定状態となる。また、台板4の後端部は、後端部の部材101bの上面と台板の後方側裏面45と当接している。
【0017】
このように形成されたストックカート10は、図2及び図7に示すように六輪車となり、中央の固定キャスター3を中心にシーソ型の動きが出来、方向転換等が自由に行える。台板4は台車フレーム1上に単に乗せるだけでもよいし、固定具で固定しても良い。また、自在キャスター2及び固定キャスター3の接地面X−Xは同一面であっても、固定キャスター3の接地面が自在キャスター2の接地面より下方側であってもいずれの場合でもよい。
【0018】
次に、これをネスティングするには、台板4を上方に回動して起こし、後部寄りに形成された側面枠5bに図では省略するが、例えば鎖や紐で固定する。
【0019】
本実施の形態のストックカート10によれば、図3〜図8に示すように、台板4に連結された回動連結板42は支持棒枢支部421と、軸状突起枢支部422とを有し、軸状突起枢支部422を支持棒枢支部421より斜め下方に位置するようにし、これを台板4の回動支点としたため、台板4を起こすことにより、棚枠5bは上方に持ち上がる。すなわち、固定キャスター3、棚枠5b及び台車フレーム1の一体的に固定された部材が使用時の状態に比べ、Hの長さの分持ち上がるため図8に示すように、固定キャスター3の下端で形成される面が自在キャスター2の下端で形成される面より上方に位置する。この場合、棚枠5a、5b及び台車フレームで形成された枠体は若干右(前端部)側に傾斜した状態となる。かかるネスティングカートは、固定キャスター3が作動不能状態となり、四輪の自在キャスターのみで走行するため、自由方向に移動でき、短手方向でのネスティングが可能となる。
【0020】
また、ネスティングについて、図9及び図10を参照して説明する。図9は台車フレームがH型形状の場合のネスティング状態を示す平面図、図10は有効なネスティングが出来ない状態を示す平面図である。図9において、台車フレームがH型形状の場合、ネスティング規制突起部70がネスティング方向を規制し、作業者に正しい方向の示唆を与える。すなわち、ネスティング規制突起部70が位置する側からネスティングしていけば、無駄な空間を生むことなく、スペースの有効利用を図ることができる。ネスティング規制突起部70が位置する反対側からネスティングしようとしても、ネスティング規制突起部70と台車フレームの連結部材202とが衝突し、有効なネスティングは行われない。他方、図10に示すように、ネスティング規制突起部70を設けない場合、作業者はネスティング方向の判断に戸惑い、例えばストックカート群90、とストックカート群91とをネスティングしようとしても、台車フレーム1の前端部材101a同士及び後端部材101b同士が接触し、無駄な空間を生んでしまう。また、台車フレーム1がZ型形状又は逆Z字状の場合、ネスティング方向は比較的定まり易い。従って、ネスティング規制突起部70は特に台車フレーム1がH型形状の場合に有効である。
【0021】
また、本発明において、台板の回動部の機能又は構造は、台板を上方に回動することにより固定キャスター及び台車フレームの一体部を持ち上げる作用(自在キャスター部から見れば、下がる作用)を有するものであれば、上記方法に制限されず、種々の形態を採りうる。
【0022】
次に、ブレーキ操作方法について図11及び図12を参照して説明する。図11はブレーキ手段及びブレーキ操作手段を説明する一部を破断した主要部の正面図である。また、図12は一部を省略又は破断した斜視図である。図中、固定キャスタ3は、これを台車フレーム1に固定するブラケット3Aに回転可能に支持した車輪3Bの回転をロックするブレーキ手段6を備え、このブレーキ手段6は、台車フレーム1の長尺方向の一方の端部において、前端部材101aの上面中央部に設けられた一対のブレーキ操作手段50によってに操作される。また、ブレーキ手段6と各ブレーキ操作手段50間は、ブレーキ操作手段50の車輪ロック及びロック解除の操作力をブレーキ手段6に伝達する操作力伝達部材8により連結されている。また、固定キャスタ3の車輪3B径は自在キャスタ2の車輪径より大きく形成されており、これにより、固定キャスタを支点に台車10を床面に対しシーソ運動可能にして、台車10の方向転換を容易にしている。
【0023】
ブレーキ手段6はブラケット3Aに軸6Aにより揺動可能に軸支された押圧歯部材6Bを有し、この押圧歯部材6Bの一端部は車輪3Bに固着された歯車3Cの外周面に離接され、その他端部には、両固定キャスタ3間に差し渡し状態に配置された軸6Cが連結されている。また、ブレーキ操作手段50は、台車フレーム1の前端部材101aに固着したブラケット板7Aと、ブラケット板7Aに軸7Bにより上下方向に揺動可能に支持された操作レバー7Cと、軸7Bに装着され、操作レバー7Cを図11において矢印C方向に付勢するトーションばね(図では省略)と、ブラケット7Aに操作レバー7Cの軸7Bと平行な軸7Eにより揺動可能に支持されたロックレバー7Fと、軸7Eに装着され、ロックレバー7Fを図4において矢印D方向に付勢するトーションばね(図では省略する)とから構成され、操作レバー7Cを図11の矢印Cと逆の方向に回動して、操作レバー7Cに設けた軸ピン7Hをロックレバー7Fに形成した切欠き部7F1に係合することにより、操作レバー7Cを車輪ロック位置に保持し、また、ロックレバー7Fを図11の矢印Dと逆の方向に回動して切欠き部7F1を軸ピン7Hから外すことにより、操作レバー7Cの車輪ロックを解除する構成になっている。なお、操作レバー7Cとロックレバー7Fは本発明における操作部材を構成している。
【0024】
操作力伝達部材8は、台車フレーム1の隙間を通してブレーキ手段6とブレーキ操作手段50間に配置されたフレキシブルワイヤ8Aからなり、フレキシブルワイヤ8Aの芯線の一端はブレーキ手段6のクランク軸6Cに連結され、その他端はブレーキ操作手段50の操作レバー7Cに連結されている。また、フレキシブルワイヤ8Aのブレーキ手段6への接続はプーリ8Bを介して、クランク軸6Cに垂直に渡している。
【0025】
上記のように構成されたストックカートにおいて、その固定キャスタ3をロックする場合は、図11に示すように、操作レバー7Cの揺動先端部を足先により押圧して操作レバー7Cを図11の矢印Cと逆の方向に回動させる。これにつれて軸ピン7Hによりロックレバー7Fが矢印Dと逆の方向に回動されるとともに操作レバー7Cが図11に示す位置まで回動されると、軸ピン7Hがロックレバー7Fの切欠き部7F1に係合する。これにより、操作レバー7Cを車輪ロック位置に保持する。操作レバー7Cが図11に示す位置まで回動されることにより、フレキシブルワイヤ8Aの芯線がブレーキ操作手段50側へ移動又は緩むため、クランク軸6Cを介して連結されている押圧歯部材6Bが自重又はバネ付勢により軸6Aを支点にして図11の矢印方向に回動し、固定キャスタ3の車輪3Bに固定される歯車3Cの外周面に歯合して車輪3Bをロックする。これに伴いストックカート10は停止状態に保持される。また、図11に示す車輪ロック状態にあるブレーキ操作手段50のロックレバー7Fを足先により押圧すれば、ロックレバー7Fの切欠き部7Aから軸ピン7Hが外れ、操作レバー7Cはロック解除状態に復帰する。
【0026】
このように本発明の実施形態によれば、ストックカート10の長手方向の中間部に設けた固定キャスタ3の車輪3Bをロックするから、傾斜する床面等においても、自在キャスタ2に関係なくストックカート10を確実に停止されることができ、安定した停止状態を保持するとができるとともに、荷崩れのおそれもない。また、ブレーキ操作手段50を操作レバー7Cと、その車輪ロック及びロックを解除するロックレバー7Fとで構成しているから、固定キャスタがみだりにロックされたり、ロック解除されたりするのを防止することができる。
【0027】
本発明の他の実施の形態として、前記ブレーキ手段は複数備え、この各ブレーキ手段は前記台車フレームの任意の位置に分散して取り付けてもよい。これにより、作業者の身近にあるブレーキ操作手段を操作することで固定キャスタの車輪ロック及びロック解除を容易に行うことができる。また、前記伝達部材は、前記操作部材と前記ブレーキ手段間を連結するフレキシブルワイヤ以外に、ロッド部材であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によればブレーキ操作手段を車輪ロック方向に操作することにより、ブレーキ手段が固定キャスタの車輪をロックするから、傾斜する床面等においても台車を安定に停止させ保持することが可能になる。また、ストックカートを使用する場合は、台板を倒しこれに荷物を乗せて移動させれば、固定キャスターを中心にシーソ型の動きが出来、方向変換等が自由に行える。また、収納する場合、すなわちネスティングする場合は、台板を起こせば固定キャスターは作動不能の状態となるため四輪の自在キャスターのみの走行となり、自由方向に移動でき、短手方向でのネスティングが可能となる。また、ネスティングの際、その方向を誤ることがなく作業効率が向上すると共に、無駄な空間がなくスペースの有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストックカートの台板を起こした状態を示す斜視図である。
【図2】本発明のストックカートの台板を倒した状態を示す斜視図である。
【図3】図2の後端部の拡大図である。
【図4】図3の側面図で、一部を図3のA−A断面で示す。
【図5】図1の後端部の拡大図である。
【図6】図5の側面図で、一部を図5のB−B断面で示す。
【図7】図2の下方部の一部を省略した側面図である。
【図8】図1の下方部の一部を省略した側面図である。
【図9】台車フレームがH型形状の場合のネスティング状態を示す平面図である。
【図10】有効なネスティングが出来ない状態を示す平面図を示す。
【図11】ブレーキ操作を説明する一部を破断した平面図である。
【図12】ブレーキ手段を説明する台車フレームの一部を分解した斜視図である。
【図13】従来のストックカートのネスティング状態を示す図である。
【符号の説明】
1 台車フレーム
2、120 自在キャスター
3、130 固定変換キャスター
4 台板
5a、5b 棚枠
6 ブレーキ手段
7 固定キャスター支持板
8 操作力伝達部材
10 ストックカート
30 キャスター台
42 回動連結板
50 ブレーキ操作部
70 ネスティング規制突起部
81 支持棒
421 支持棒枢支部
422 軸状突起枢支部
Claims (9)
- 所定間隔離して平行に配置した前端部の部材と、中央部上面にキャスター台の支柱部が遊嵌する貫通孔を有する底面のない蓋状である後端部の部材と、該両端部材を一体的に連結する連結部材からなるネスティング構造を有する台車フレームと、
該後端部の部材に取り付けられる棚枠と、
該貫通孔に通されて上方に延出する該支柱部を中央に有すると共に、該後端部の部材の裏側に該後端部の部材と上下移動自在に嵌るキャスター台と、
該支柱部の先端の軸支部に回動自在に軸支又は固定される左右一対の支持棒と、
該キャスター台の両隅寄りの底面に取付られた一対の自在キャスターと、
該前端部の部材の両隅寄りの底面に取付られた一対の自在キャスターと、
該連結部材のほぼ中間部底面に取り付けられた固定キャスターと、
前記固定キャスタの車輪の回転をロックするブレーキ手段と、
前記ブレーキ手段を前記固定キャスタの車輪ロック方向及びアンロック方向に操作するブレーキ操作手段と、
該支持棒、及び該棚枠に取り付けられた軸状突起又は軸状突起枢支部にそれぞれ回動可能に枢支される2個の回動連結板と、矩形状の台板本体とを有する台板と、を備えるストックカートにおいて、
該回動連結板は先端に位置する支持棒枢支部と、軸状突起枢支部又は軸状突起と、台板係止部とからなり、該軸状突起枢支部又は軸状突起は、該台板を倒した状態において該支持棒枢支部より斜め下方に位置し、
前記台板を上方に回動することにより、該軸状突起又は軸状突起枢支部を支点として、該支持棒枢支部を下方に押しやることで該支持棒と一体的に連結するキャスター台を該台車フレームに対して下方に押し下げて、固定キャスターの下端で形成される面を自在キャスターの下端で形成される面より上方に持ち上げ、四輪の自在キャスターの作動によりネスティングを行うことを特徴とするストックカート。 - 前記ブレーキ手段は、前記固定キャスタのブラケットに揺動可能に支持され、前記固定キャスタの車輪外周面に隣接する押圧部材から構成される請求項1記載のストックカート。
- 前記ブレーキ手段は、前記固定キャスタのブラケットに揺動可能に支持され、前記固定キャスタの車輪に取付けられた歯車の外周面に隣接する押圧歯部材から構成される請求項1記載のストックカート。
- 前記ブレーキ操作手段は、前記台車フレームに揺動可能に取付けられた操作部材と、前記操作部材を前記固定キャスタの車輪ロック方向及びロック解除方向に操作した時の操作力を前記ブレーキ手段に伝達する伝達部材とから構成される請求項1〜3のいずれか1項記載のストックカート。
- 前記操作部材は、前記ブレーキ手段を車輪ロック方向に操作する操作レバーと、この操作レバーを車輪ロック位置に保持すると共に該操作レバーの車輪ロックを解除するロックレバーとから構成される請求項4記載のストックカート。
- 前記台車フレームが、Z字状、逆Z字状又はH字状に形成された請求項1〜4のいずれか1項記載のストックカート。
- 更に、前記台車フレームの前端部の部材に着脱可能又は固定的に取付けられた棚枠を備える請求項1〜4のいずれか1項記載のストックカート。
- 前記台板を上方に回動することにより収納される側の棚枠の棚枠形状が、ネスティングの際、隣接する他のストックカートの台板と重なり合うことのない凹部を有する請求項1記載のストックカート。
- 前記凹部を形成する側の台車フレーム後端部材上面端部及びその対角線上にある相対する台車フレーム前端部材上面端部にネスティング規制突起部を設けた請求項8記載のストックカート。
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