JP7253406B2 - 台車 - Google Patents

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本実施の形態は、台車に関する。
従来より、例えば店舗や工場等では、食品等の積載物を運搬する運搬用台車が用いられている。このような運搬用台車は、複数の車輪を有する台車を有している。また、従来より、必要に応じて、旋回可能な車輪を旋回しないように固定する車輪固定機構を有するストックカートが知られている(特許文献1参照)。
特許3810500号公報
しかしながら、特許文献1のストックカートにおいては、台板によって直接車輪を固定する構造であるため、台板(底板)とずれた位置にある車輪を固定することが難しいという問題がある。
本開示は、車輪の旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、車輪の旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とを容易に切り換えることが可能な台車を提供する。
本実施の形態による台車は、台車であって、フレームと、前記フレームに対して旋回軸周りに旋回可能に取り付けられた車輪と、前記車輪の前記旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、前記車輪の前記旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とをとることができるロックプレートと、前記ロックプレートを跳ね上げることにより、前記ロックプレートを前記ロック状態から前記旋回可能状態に移行するロック解除バーと、を備えている。
本実施の形態による台車において、前記ロックプレートに、前記ロックプレートを前記ロック状態に保持する第1バネが連結されていてもよい。
本実施の形態による台車において、前記ロック解除バーに、前記ロック解除バーを前記ロックプレートを跳ね上げる方向に保持する第2バネが連結されていてもよい。
本実施の形態による台車において、前記ロック解除バーに、前記ロック解除バーを操作する操作杆が連結されていてもよい。
本実施の形態による台車において、前記操作杆は、前記フレームから出没自在であってもよい。
本実施の形態による台車において、前記フレーム上に、移動可能な底板が設けられ、前記操作杆は、前記底板によって操作されてもよい。
本実施の形態による台車において、前記車輪及び前記ロックプレートは、それぞれ一対設けられ、前記ロック解除バーは、一対の前記ロックプレートを同時に跳ね上げてもよい。
本実施の形態による台車において、前記ロックプレートは、前記ロック解除バーの動作とは独立して前記ロックプレートを跳ね上げるためのロック解除板を有してもよい。
本実施の形態による台車において、前記ロックプレートは一対設けられ、一対の前記ロックプレートはそれぞれ前記ロック解除板を有し、一対の前記ロック解除板は、互いに隣接して配置されていてもよい。
本実施の形態によれば、車輪の旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、車輪の旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とを容易に切り換えることができる。
図1は、一実施の形態による台車の全体を示す斜視図である。 図2は、一実施の形態による台車の部分拡大正面図である。 図3は、一実施の形態による台車の一部を示す斜視図である。 図4は、一実施の形態による台車の一部を示す側面図である。 図5は、一実施の形態による台車の一部を示す側面図であり、ロックプレートがロック状態となっている図である。 図6は、一実施の形態による台車の一部を示す側面図であり、ロックプレートが旋回可能状態となっている図である。 図7は、ロックプレートがロック状態となっている場合の台車の一部要素を示す概略図である。 図8は、ロックプレートが旋回可能状態となっている場合の台車の一部要素を示す概略図である。 図9は、変形例による台車の一部要素を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
また、以下の実施の形態において、「X方向」とは、台車の長手方向に平行かつ台車が配置される床面に平行な方向であり、「Y方向」とは、X方向に垂直かつ台車が配置される床面に平行な方向である。「Z方向」とは、X方向及びY方向に垂直かつ鉛直方向に平行な方向である。
(台車の構成)
本実施の形態による台車全体の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態による台車を示す斜視図であり、図2は、台車の部分拡大正面図である。
本実施の形態による台車50は、例えば店舗、工場、物流過程等において、積載物を保管したり搬送したりする際に使用される。図1に示すように、本実施の形態による台車50は、第1側枠51と、第2側枠52と、第1側枠51と第2側枠52とを互いに連結するフレーム53とを有している。この場合、台車50は、6輪の車輪61~66を有し、車輪61~66は、それぞれフレーム53から下方に向けて取り付けられている。
第1側枠51は、台車50の長手方向一端部(X方向マイナス側端部)に設けられており、フレーム53から上方(Z方向プラス側)に向かって突設されている。第1側枠51は、梯子状に形成されており、上下方向(Z方向)に延びる一対の縦杆55と、一対の縦杆55の間でそれぞれ水平方向(Y方向)に延びる複数の横桟56とを有している。複数の横桟56は、上下方向(Z方向)に沿って互いに等しい間隔を空けて配置されている。また第1側枠51の下方には、2輪の車輪61、62が設けられている。
一対の縦杆55は、車輪取付フレーム67(後述)には直接連結されず、車輪取付フレーム67から離間している。これにより、ネスティング時に他の台車50の中央フレーム57が縦杆55と干渉しないようになっている。また一方(Y方向プラス側)の縦杆55の下部には、湾曲部55aが形成されている。これに対して他方(Y方向マイナス側)の縦杆55は、最も下方に位置する横桟56と直交している。また、最も下方に位置する横桟56は、四角筒状の中央連結杆54によって車輪取付フレーム67に連結されている。なお、これに限らず、一方(Y方向マイナス側)の縦杆55が車輪取付フレーム67に直接連結されていても良い。
第2側枠52は、台車50の長手方向他端部(X方向プラス側端部)に設けられており、フレーム53から上方(Z方向プラス側)に向かって突設されている。第2側枠52の構成は、上述した第1側枠51の構成と略同一であり、第1側枠51と平面視で点対称となるように構成及び配置されている。第2側枠52の下方には、2輪の車輪65、66が設けられている。
フレーム53は、平面視略王字状(2つの「E」の字を背中合わせにした形状)であり、台車50の長手方向(X方向)に延びる中央フレーム57と、中央フレーム57にそれぞれ連結された3つの車輪取付フレーム67~69とを有している。
中央フレーム57は、台車50の幅方向(Y方向)略中央部に位置している。この中央フレーム57は、台車50及びその積載物の荷重を保持するのに十分な強度を有する一方、台車50同士をネスティングする際の妨げにならない程度の細い幅を有している。なお、ネスティング時に他の台車50の車輪取付フレーム67~69と干渉しないように、中央フレーム57は、車輪取付フレーム67~69よりも高い位置に設けられている。
3つの車輪取付フレーム67~69は、それぞれ中央フレーム57に直交する方向(Y方向)に延びている。この車輪取付フレーム67~69は、第1側枠51側に位置する第1車輪取付フレーム67と、第1側枠51と第2側枠52との間に位置する第2車輪取付フレーム68と、第2側枠52側に位置する第3車輪取付フレーム69とからなる。
第1車輪取付フレーム67と第2車輪取付フレーム68とは、台車50の長手方向(X方向)に間隔を空けて配置されている。また、第2車輪取付フレーム68と第3車輪取付フレーム69とは、台車50の長手方向(X方向)に間隔を空けて配置されている。この場合、第1車輪取付フレーム67と第2車輪取付フレーム68との間隔は、第2車輪取付フレーム68と第3車輪取付フレーム69との間隔と等しくても良く、異なっていても良い。
第1車輪取付フレーム67は、中央フレーム57の長手方向一端部(X方向マイナス側端部)に設けられている。第1車輪取付フレーム67の長手方向両端部(Y方向両端部)には、それぞれ第1車輪61及び第2車輪62が取り付けられている。
第2車輪取付フレーム68は、中央フレーム57の長手方向中央部(X方向中央部)に設けられている。第2車輪取付フレーム68の長手方向両端部(Y方向両端部)には、それぞれ第3車輪63及び第4車輪64が取り付けられている。第2車輪取付フレーム68の幅(X方向の長さ)は、台車50同士をネスティングする際の妨げにならない程度に細くなっている。
第3車輪取付フレーム69は、中央フレーム57の長手方向他端部(X方向プラス側端部)に設けられている。第3車輪取付フレーム69の長手方向両端部(Y方向両端部)には、それぞれ第5車輪65及び第6車輪66が取り付けられている。
車輪61~66は、上述したように、第1車輪61、第2車輪62、第3車輪63、第4車輪64、第5車輪65及び第6車輪66から構成されている。このうち第1車輪61、第2車輪62、第5車輪65及び第6車輪66は、自在輪となっており、それぞれ水平な車軸に沿って回転するとともに、鉛直方向(Z方向)に延びる旋回軸周りに旋回可能となっている。一方、第3車輪63及び第4車輪64は、固定輪となっており、それぞれ水平な車軸に沿って回転する一方、鉛直方向(Z方向)軸周りには旋回不可能となっている。
なお、車輪61~66は、台車50に積載物を載せて走行する際には、安定して直進走行できるように、中央の固定輪(第3車輪63および第4車輪64)と前後いずれか一方の自在輪(第1車輪61と第2車輪62、または、第5車輪65と第6車輪66)の2輪を組み合わせて、接地するようにしても良い。また、台車50に積載物を載せない場合には、切り回しやネスティングをしやすくし、小回りが利きやすくするため、中央の固定輪(第3車輪63および第4車輪64)を接地させずに、前後両方の自在輪(第1車輪61、第2車輪62、第5車輪65及び第6車輪66)のみを接地させるようにしても良い。なお、これに限らず、台車50は、4輪の車輪61、62、65、66を有し、第2車輪取付フレーム68と第3車輪63及び第4車輪64とを有していなくても良い。
また、フレーム53上には、折り畳み可能な底板58が設けられている。この底板58は、略直方体状であり、長手方向(X方向)において第1側枠51と第2側枠52との間に延び、短手方向(Y方向)において第1側枠51及び第2側枠52と略同一の長さを有している。また、底板58は、台車50の積載物の荷重を保持するのに十分な強度を有している。
底板58は、フレーム53に対して移動可能であり、フレーム53上に配置される展開状態(図1の実線参照)と、フレーム53に対して持ち上げられて第2側枠52の周囲に折り畳まれた折り畳み状態(図1の仮想線参照)とをとることができる。すなわち、台車50に積載物を載せる場合、底板58は、水平な展開状態に配置される。一方、台車50に積載物を載せない場合、底板58は、垂直に持ち上げられて折り畳み状態に配置される。底板58を折り畳み状態としたとき、台車50を他の台車50とネスティングすることが可能となる。
図2に示すように、底板58は、第2側枠52の中央連結杆54及び縦杆55の内側(X方向マイナス側)に設けられた支点部58aを中心として回動自在となっている。この支点部58aは、第2側枠52の縦杆55よりも下方(Z方向マイナス側)に位置している。
(車輪のロック機構の構成)
次に、図3乃至図6を参照して、台車50の車輪61、62をロックするための機構について説明する。
図3乃至図6に示すように、フレーム53の第1車輪取付フレーム67には、ロックプレート21が取り付けられている。ロックプレート21は、ヒンジ部22を介して第1車輪取付フレーム67に対して揺動自在に取り付けられている。ロックプレート21は、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回をロックするロック状態(図4および図5参照)と、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回を可能とする旋回可能状態(図3および図6参照)とをとることができる。
この場合、ロックプレート21は一対設けられており、一対のロックプレート21は互いに独立して移動可能となっている。具体的には、第1車輪取付フレーム67のY方向マイナス側には、第1車輪61をロックするロックプレート21が設けられ、第1車輪取付フレーム67のY方向プラス側には、第2車輪62をロックするロックプレート21が設けられている。
各ロックプレート21は、それぞれY方向に延びる板形状を有している。各ロックプレート21の長さは、第1車輪取付フレーム67の長さ(Y方向の長さ)の略半分となっている。一対のロックプレート21同士の間には、隙間が設けられており、後述する第2バネ35が配置されている。
図3乃至図6に示すように、車輪61、62は、第1車輪取付フレーム67に旋回軸A周りに旋回自在に取り付けられた逆U字状の支持枠71と、支持枠71に対して水平軸H周りに回転自在に取り付けられたキャスター72とを有する。各ロックプレート21は、車輪61、62の支持枠71を外側(Y方向プラス側及びY方向マイナス側)からロックするための一対の突出片23a、23bを有している。一対の突出片23a、23bは互いに平行に延びている。そしてロックプレート21がロック状態をとるとき、突出片23a、23bが支持枠71の外側に係合して、車輪61、62を旋回軸A周りに旋回しないように固定する。
各ロックプレート21は、ロック解除板24を有する。ロック解除板24は、後述するロック解除バー31の動作とは独立してロックプレート21を跳ね上げるためのものである。すなわち、ロック解除バー31によってロックプレート21が跳ね上げられていないときでも、ロック解除板24を押し上げることによってロックプレート21を跳ね上げることが可能となっている。この場合、各ロック解除板24は、第1車輪取付フレーム67の長手方向(Y方向)略中央に位置しており、下方(Z方向マイナス側)に向けて突出している。また、一対のロックプレート21のロック解除板24は、互いに隣接して配置されている。具体的には、一対のロック解除板24は、作業者の片足でまとめて蹴り上げ可能な程度に近接していることが好ましい。この場合、作業者が片足で一対のロック解除板24を蹴り上げることにより、一対のロックプレート21を同時に跳ね上げることができる。
各ロックプレート21には、それぞれ第1バネ25が連結されている。第1バネ25の一端(X方向マイナス側端部)は、ロックプレート21の第1連結部26に連結されている。また第1バネ25の他端(X方向プラス側端部)は、第1車輪取付フレーム67の底面に位置する第2連結部73に連結されている。この第1バネ25は引っ張りバネからなり、ロックプレート21をX方向プラス側に引っ張るようになっている。この第1バネ25の作用により、後述するロック解除バー31によってロックプレート21が跳ね上げられていないとき、ロックプレート21はロック状態に保持される(図4及び図5参照)。
また、第1車輪取付フレーム67の底面(Z方向マイナス側の面)には、ロック解除バー31が配置されている。このロック解除バー31は、略十字形状を有し、長アーム32と、短アーム33と、跳ね上げ部34とを有している。
長アーム32は、第1車輪取付フレーム67の長手方向(Y方向)に延びている。また長アーム32は、第1車輪取付フレーム67の底面に設けられた支点部74において、Y方向軸周りに回転自在に保持されている。
短アーム33は、長アーム32より短く、長アーム32に固定されている。短アーム33は、長アーム32に直交しており、一対のロックプレート21の間に位置している。
跳ね上げ部34は、L字形状を有しており、長アーム32の両端にそれぞれ形成されている。この長アーム32がY方向軸周りに回転したとき、跳ね上げ部34が各ロックプレート21に当接し、ロックプレート21を上方へ跳ね上げるようになっている。
このようにロック解除バー31が一対のロックプレート21を同時に跳ね上げることにより、一対のロックプレート21がロック状態から旋回可能状態に同時に移行する。一方、長アーム32がY方向軸周りに反対方向に回転したとき、跳ね上げ部34がロックプレート21から離れる。このようにロック解除バー31がロックプレート21の跳ね上げを解除することにより、第1バネ25に引っ張られてロックプレート21が旋回可能状態からロック状態に移行する。
ロック解除バー31には、第2バネ35が連結されている。第2バネ35は、ロック解除バー31を、ロックプレート21を跳ね上げる方向に保持する。具体的には、ロック解除バー31の短アーム33の一端(X方向マイナス側端部)に、第2バネ35の一端(Z方向マイナス側端部)が連結されている。また第1車輪取付フレーム67のロックプレート21側の面(X方向マイナス側の面)に、ガード79が固定されている。このガード79に設けられた第3連結部75に、第2バネ35の他端(Z方向プラス側端部)が連結されている。この第2バネ35は引っ張りバネからなり、短アーム33の一端(X方向マイナス側端部)をZ方向プラス側に引っ張る。なお、第2バネ35は、第1バネ25より強力なバネからなる。この第2バネ35の作用により、ロック解除バー31が正面側から見て時計回り方向に回転する(図6参照)。この場合、ロック解除バー31の跳ね上げ部34が、第1バネ25の力に抗して、ロックプレート21を跳ね上げるようになっている(図6参照)。
ロック解除バー31は、ワイヤー36を介して操作杆41に連結されている。すなわち、ワイヤー36の一端(Z方向マイナス側端部)が、ロック解除バー31の短アーム33の他端(X方向プラス側端部)に連結されている。また、ワイヤー36の他端(Z方向プラス側端部)が、操作杆41に連結されている。この場合、第1車輪取付フレーム67は、四角筒形状であり、開孔76が形成されている。ワイヤー36は、この第1車輪取付フレーム67の開孔76および中央フレーム57の開口57aを通過して、第1車輪取付フレーム67を高さ方向(Z方向)に貫通するように延びている。
操作杆41は、ロック解除バー31を操作するものであり、L字状の棒形状を有している。この操作杆41は、長辺部(第1辺部)42と、長辺部42に直交する短辺部(第2辺部)43とを有している。上述したワイヤー36は、長辺部42の一端(X方向マイナス側端部)に連結されている。操作杆41は、四角筒形状の中央フレーム57内に配置されている。長辺部42の長手方向の途中部分には、中央フレーム57を幅方向(Y方向)に横断するように回転軸部材44が取り付けられている。操作杆41は、回転軸部材44を中心としてY方向軸周りに回動可能となっている。
また、中央フレーム57の上面(Z方向プラス側の面)にはスロット77が形成されている。スロット77は、中央フレーム57の長手方向(X方向)に沿って細長く延びている。操作杆41の短辺部43は、中央フレーム57のスロット77から出没自在となっている。すなわち短辺部43は、中央フレーム57のスロット77から突出した状態(図3および図6参照)と、中央フレーム57内に収容されてスロット77から突出しない状態(図4および図5参照)とをとることができる。
上述したように、底板58は、フレーム53の中央フレーム57上に移動可能に設けられている。そして、底板58がフレーム53上に配置される展開状態(図1の実線参照)になったとき、底板58によって操作杆41の短辺部43が中央フレーム57内に押し込まれる。このとき、ロックプレート21は、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回をロックするロック状態(図4および図5参照)をとる。一方、底板58がフレーム53に対して持ち上げられて第2側枠52の周囲に折り畳まれた折り畳み状態(図1の仮想線参照)をとったとき、操作杆41の短辺部43が中央フレーム57のスロット77から突出する。このとき、ロックプレート21は、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回を可能とする旋回可能状態(図3および図6参照)をとる。このように、操作杆41は、底板58によって操作されるようになっている。
(本実施の形態の作用)
次に、図5乃至図8により、本実施の形態による台車50の作用について述べる。
まず、底板58がフレーム53に対して持ち上げられた折り畳み状態(図1の仮想線参照)をとる場合を想定する。このとき、ロックプレート21が跳ね上げられており、車輪61、62は、旋回軸A周りに旋回可能となっている。
続いて、底板58が上述した折り畳み状態から展開状態(図1の実線参照)に移行する場合を想定する。このとき、底板58は、支点部58a(図2参照)を中心として回動し、フレーム53上に配置される。
この際、図5及び図7に示すように、フレーム53上に配置された底板58の自重によって、操作杆41の短辺部43が中央フレーム57内に押し込まれる。これにより、操作杆41の長辺部42は、水平方向(X方向)に略平行となり、長辺部42の一端(X方向マイナス側端部)に連結されたワイヤー36が引き上げられる。
このとき、第2バネ35の力に抗して、ロック解除バー31の短アーム33の他端(X方向プラス側端部)が上昇する。これにより、ロック解除バー31の長アーム32は、正面側(図5)から見て、反時計回り方向に回動する。このため、ロック解除バー31の各跳ね上げ部34は、それぞれロックプレート21から離れる方向に回動し、第1バネ25の力によって各ロックプレート21がロック状態に移行する。すなわち各ロックプレート21の突出片23a、23bが車輪61、62の支持枠71の外側に係合し、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回をロックする。
この場合、フレーム53上に底板58が配置されているので、台車50の底板58上に積載物を搭載して搬送することができる。このとき、車輪61、62が旋回軸A周りに旋回不可能となっているので、台車50を長手方向(X方向)に移動しやすくなり、台車50の直進性が高められている。
ところで、各跳ね上げ部34が各ロックプレート21から離れる方向に回動したとき、車輪61、62の支持枠71は、必ずしも各ロックプレート21の突出片23a、23bの間に位置しているとは限らない。しかしながら、各ロックプレート21は、第1バネ25の力によって、車輪61、62の方向に常時引っ張られている。このため、車輪61、62が旋回軸A周りに旋回し、車輪61、62の支持枠71が突出片23a、23bの間に到達したとき、車輪61、62の旋回がロックされる。そして一旦、車輪61、62がロックされた場合、それ以降、車輪61、62の旋回は生じない。また、一対のロックプレート21は、互いに独立して移動可能となっているので、第1車輪61のロックと第2車輪62のロックとを個別に行うことができる。このため、第1車輪61及び第2車輪62が順次ロックされるので、ロックプレート21によってロックする際、第1車輪61及び第2車輪62の両方が、必ずしも同時に各ロックプレート21の突出片23a、23bの間に位置しなくても良い。
次に、底板58が展開状態から折り畳み状態(図1の仮想線参照)に移行する場合を想定する。このとき、底板58は、支点部58a(図2参照)を中心として回動し、フレーム53に対して持ち上げられて第2側枠52の周囲に折り畳まれる。
この際、図6及び図8に示すように、第2バネ35の力によって、ロック解除バー31の短アーム33の一端(X方向マイナス側端部)が上昇する。これに伴い、短アーム33の他端(X方向プラス側端部)が下降し、ワイヤー36に引っ張られることにより、操作杆41の長辺部42の一端(X方向マイナス側端部)が引き下げられる。これにより、操作杆41は、正面側(図6)から見て反時計回り方向に回動し、操作杆41の短辺部43が上昇して中央フレーム57から突出する。
また、ロック解除バー31の短アーム33の一端(X方向マイナス側端部)が上昇することにより、ロック解除バー31の長アーム32は、正面側(図6)から見て時計回り方向に回動する。このため、ロック解除バー31の各跳ね上げ部34はそれぞれロックプレート21を跳ね上げ、第1バネ25の力に抗して、各ロックプレート21が旋回可能状態に移行する。このとき、各ロックプレート21の突出片23a、23bが車輪61、62の支持枠71の外側から外れ、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回が可能となる。
この場合、フレーム53上に底板58が配置されていないので、台車50を他の台車50に対してネスティングすることが可能となる。とりわけ、車輪61、62が旋回軸A周りに旋回可能となっていることにより、台車50を例えばその短手方向(Y方向)に移動しやすくなり、上述したネスティング作業を行いやすくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロックプレート21は、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回をロックするロック状態と、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回を可能とする旋回可能状態とをとることができる。また、ロック解除バー31は、ロックプレート21を跳ね上げることにより、ロックプレート21をロック状態から旋回可能状態に移行することができる。これにより、台車50上に積載物を搭載して搬送する際には、車輪61、62が旋回軸A周りに旋回しないようにし、台車50をネスティングする際には、車輪61、62の旋回軸A周りに旋回可能とすることができる。
また、本実施の形態によれば、ロックプレート21に、ロックプレート21をロック状態に保持する第1バネ25が連結されている。これにより、ロック解除バー31がロックプレート21から離れる方向に回動したときには、第1バネ25の弾性力でロックプレート21をロック状態に保持することができる。また、ロック解除バー31がロックプレート21から離れる方向に回動した際、車輪61、62の支持枠71の位置がロックプレート21とずれていた場合であっても、車輪61、62が旋回してロックプレート21側に来た時点で、車輪61、62の旋回を拘束することができる。
また、本実施の形態によれば、ロック解除バー31に、ロック解除バー31をロックプレート21を跳ね上げる方向に保持する第2バネ35が連結されている。これにより、操作杆41によって操作されていないときには、ロック解除バー31をロックプレート21を跳ね上げる方向に保持することができる。
また、本実施の形態によれば、ロック解除バー31に、ロック解除バー31を操作する操作杆41が連結されている。これにより、操作杆41を操作することにより、ロック解除バー31を介してロックプレート21を跳ね上げ、ロックプレート21をロック状態から旋回可能状態に移行することができる。
また、本実施の形態によれば、操作杆41は、フレーム53から出没自在であり、操作杆41は、底板58によって操作される。これにより、底板58をフレーム53に対して移動することにより、ロックプレート21をロック状態と旋回可能状態との間で移行することができる。また、底板58が、必ずしも平面視で車輪61、62と重なっている必要がないので、車輪61、62が底板58から離れた位置にある場合でも、車輪61、62を固定することができる。
また、本実施の形態によれば、ロック解除バー31は、一対のロックプレート21を同時に跳ね上げるので、一度の動作で、ロックプレート21をロック状態から旋回可能状態にすることができる。
また、本実施の形態によれば、ロックプレート21は、ロック解除バー31の動作とは独立してロックプレート21を跳ね上げるためのロック解除板24を有する。これにより、操作杆41を介してロック解除バー31を操作することなく、ロックプレート21をロック状態から旋回可能状態に移行することができる。
また、本実施の形態によれば、一対のロック解除板24は、互いに隣接して配置されているので、一対のロック解除板24を足で蹴り上げることにより、一対のロックプレート21をまとめてロック状態から旋回可能状態に移行することができる。
(変形例)
次に、図9を参照して、台車の変形例について説明する。図9は、変形例による台車の一部要素を示す概略図である。図9において、図1乃至図8に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図9において、操作杆41Aは、棒状のレバーからなっている。この操作杆41Aは、固定された枠状のハンドル78の内側に設けられ、上下方向に移動可能となっている。また、操作杆41Aの長手方向略中央部には、ワイヤー36が連結されている。この場合、作業者が操作杆41Aをハンドル78内で上昇させることにより、ロックプレート21は、車輪61、62の旋回をロックするロック状態となる(図9の仮想線参照)。一方、作業者が操作杆41Aから手を離した場合、車輪61、62の旋回が可能となる旋回可能状態となる(図9の実線参照)。この場合、作業者がハンドル78内で操作杆41Aを握っているときに限り、車輪61、62の旋回をロックすることができる。このように、ロックプレート21の動作は、必ずしも底板58の動作と連動していなくても良い。
上記実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
21 ロックプレート
22 ヒンジ部
23a、23b 突出片
24 ロック解除板
25 第1バネ
31 ロック解除バー
32 長アーム
33 短アーム
34 跳ね上げ部
35 第2バネ
36 ワイヤー
41 操作杆
42 長辺部
43 短辺部
44 回転軸部材
50 台車
53 フレーム
57 中央フレーム
58 底板
61~66 車輪
67~69 車輪取付フレーム
71 支持枠
72 キャスター

Claims (7)

  1. 台車であって、
    フレームと、
    前記フレームに対して旋回軸周りに旋回可能に取り付けられた車輪と、
    前記車輪の前記旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、前記車輪の前記旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とをとることができるロックプレートと、
    前記ロックプレートを跳ね上げることにより、前記ロックプレートを前記ロック状態から前記旋回可能状態に移行するロック解除バーと、を備え
    前記ロックプレートは、前記ロック解除バーの動作とは独立して前記ロックプレートを跳ね上げるためのロック解除板を有し、
    前記ロックプレートは一対設けられ、一対の前記ロックプレートはそれぞれ前記ロック解除板を有し、一対の前記ロック解除板は、互いに隣接して配置されている、台車。
  2. 前記ロックプレートに、前記ロックプレートを前記ロック状態に保持する第1バネが連結されている、請求項1記載の台車。
  3. 前記ロック解除バーに、前記ロック解除バーを前記ロックプレートを跳ね上げる方向に保持する第2バネが連結されている、請求項1又は2記載の台車。
  4. 前記ロック解除バーに、前記ロック解除バーを操作する操作杆が連結されている、請求項1乃至3のいずれか一項記載の台車。
  5. 前記操作杆は、前記フレームから出没自在である、請求項4記載の台車。
  6. 前記フレーム上に、移動可能な底板が設けられ、前記操作杆は、前記底板によって操作される、請求項5記載の台車。
  7. 前記車輪及び前記ロックプレートは、それぞれ一対設けられ、前記ロック解除バーは、一対の前記ロックプレートを同時に跳ね上げる、請求項1乃至6のいずれか一項記載の台車。
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