JP3520755B2 - 車輪装置付き物品搬送具 - Google Patents

車輪装置付き物品搬送具

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JP3520755B2
JP3520755B2 JP01761398A JP1761398A JP3520755B2 JP 3520755 B2 JP3520755 B2 JP 3520755B2 JP 01761398 A JP01761398 A JP 01761398A JP 1761398 A JP1761398 A JP 1761398A JP 3520755 B2 JP3520755 B2 JP 3520755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として商店など
で取扱われることの多い多数の物品を収納保管し、必要
に応じて、トラックなどに積み込んで搬送するのに利用
される車輪装置付き物品搬送具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の物品搬送具としては、た
とえば実開昭56−63666号公報に開示された簡易
物品搬送具が提供されている。すなわち簡易物品搬送具
は、中央の縦枠(バックパネル体)と、この縦枠の左右
両側部で前方において対向位置する二枚の側枠(サイド
パネル体)とが平面視コ字状に配設され、左右の側枠間
に方形の物載せ枠(ベースパネル体)が配設されるとと
もに、左右の側枠に移動用車輪が設けられることで構成
されている。そして、物載せ枠ならびに左右両側枠は、
縦枠の前面側に重ね合わせた折畳み姿勢に揺動切換え可
能な状態で縦枠の前面ならびに左右両端部に枢支連結さ
れるとともに、一方の側枠と縦枠との枢支連結部には、
側枠を所定の展張姿勢において固定保持ならびに固定解
除自在なロック機構が設けられている。
【0003】この従来構成によると、両側枠を所定の展
張姿勢にすることで使用可能にし得、以て押し引き力を
作用させることで、移動用車輪を介して走行し得る。ま
た、物載せ枠ならびに他方の側枠を、縦枠の前面側に重
ね合わせた折畳み姿勢に揺動させることで、全体をL字
状に折畳んだ保管姿勢とし得、以てL字状の簡易物品搬
送具を走行させることで、複数の簡易物品搬送具は、前
後左右において重ね合わした状態でコンパクトに整列で
き、この整列状態で、室内のコーナー部分に保管した
り、トラックの荷台に積み付けたりできる。
【0004】そして移動用車輪群が遊転形式であること
から、前述した使用走行の停止時や保管姿勢時におい
て、簡易物品搬送具の停止位置が不測に乱れることがあ
る。そのために従来では、移動用車輪の部分に足踏み式
の車輪ロック手段が設けられている。その際に車輪ロッ
ク手段は、その足踏み操作体のロック操作時の姿勢のみ
が維持(固定)されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、足踏み操作体のロック解除時の姿勢は維
持(固定)されないことから、走行中に足踏み操作体が
不測にしてロック操作時の姿勢に切り換わることがあ
る。特に、L字状の簡易物品搬送具を走行させていると
きに足踏み操作体が不測にしてロック操作時の姿勢に切
り換わったとき、この簡易物品搬送具は倒れる恐れがあ
る。
【0006】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、車輪ロック手段の操作体は、ロック操作時とロック
解除時との両姿勢を維持し得、しかも、かかる機能の車
輪ロック手段を構造簡単にして提供し得る車輪装置付き
物品搬送具を提供することを目的としたものである。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の車輪装置付き物
品搬送具は、本体の下部複数箇所に車輪装置が設けられ
た物品搬送具であって、車輪装置は、本体側に取付けら
れるブラケットと、このブラケットに車輪軸を介して回
転自在に設けられた車輪とからなり、少なくとも一部の
車輪装置には、そのブラケットに車輪の回転を阻止する
車輪ロック手段が設けられ、この車輪ロック手段は、
ラケット側に昇降自在に設けられその下降動により車輪
に圧接離間自在なロック体と、車輪軸に回動自在に設け
られた操作体とからなり、これらロック体と操作体との
間に、この操作体をロック操作方向に回動させたとき、
ロック体を下降動させたのちその下降姿勢の維持を行う
カム手段と、操作体をロック解除方向に回動させたと
き、ロック体を上昇動させたのちその上昇姿勢の維持を
行う係止手段とが設けられ、この係止手段は、操作体の
一部に切り欠きを設けることで形成された舌片とロック
体側に設けられた突片とからなり、操作体をロック解除
方向に回動させたとき、操作体側のカム体により突片を
押し上げてロック体を上昇動させたのち、舌片を突片に
弾性的に係止させてロック体の上昇姿勢の維持を行う
うに構成されていることを特徴としたものである。
【0009】したがって請求項1の発明によると、物品
搬送具の停止時にロック操作した操作体はそのロック操
作姿勢を維持し得、以て停止時における不測な走行を防
止し得る。また物品搬送具の走行時には、ロック解除方
向に操作した操作体のロック解除姿勢を維持し得、以て
走行中に操作体が不測にしてロック操作姿勢に切り換わ
ることを防止し得る。
【0010】
【0011】すなわち、物品搬送具の停止時には、操作
体をロック操作方向に回動させる。すると、まずカム手
段が作用し、これによりロック体を下降動させて車輪に
対して圧接させ、以てロック操作となる。次いで、操作
体の回動に伴ってカム手段を充分に作用させ、以てロッ
ク体の下降姿勢の維持を行う。これにより、カム手段に
よって、ロック操作時における操作体のロック操作姿勢
を維持し得る。このような停止時から物品搬送具を走行
させる時には、操作体をロック解除方向に回動させる。
すると、まずカム手段によるロック操作を解除し得、そ
して操作体側のカム体により突片を押し上げてロック体
を上昇動させることになり、以て車輪に対してロック解
除となる。次いで、操作体の回動に伴って移動してきた
舌片を突片に弾性的に係止させ、以てロック体の上昇姿
勢の維持を行う。これにより、突片や舌片からなる係止
手段によって、ロック解除時における操作体のロック解
除姿勢を維持し得る。
【0012】そして本発明の請求項2記載の車輪装置付
き物品搬送具は、上記した請求項1記載の構成におい
て、本体は、バックパネル体と二枚のサイドパネル体と
ベースパネル体とからなり、バックパネル体と二枚のサ
イドパネル体とは平面視門形状に配設されるとともに、
少なくとも一方のサイドパネル体はバックパネル体に対
して折り畳み自在に連結され、一枚のパネル体の下部
に、その近接端をしてベースパネル体が起立横倒自在に
取付けられ、このベースパネル体に、他のパネル体側に
作用するベースパネル体ロック手段が設けられているこ
とを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項2の発明によると、物品
搬送具は、バックパネル体に対して両サイドパネル体を
直角状に開動させ、そしてベースパネル体を水平状に横
倒させるとともに、ベースパネル体ロック手段をロック
作用させることで、使用可能な状態になる。また物品搬
送具は、ベースパネル体ロック手段をロック解除させ、
ベースパネル体を上方へ起立させてパネル体に沿わせた
のち、ベースパネル体ロック手段をパネル体側にロック
動させ、そしてサイドパネル体を回動させて、バックパ
ネル体側に沿わせることにより、平面視でL字形状やI
字形状に折り畳んで保管し得る。その際に、たとえばL
字状に折り畳んだ物品搬送具を走行させているときに、
操作体が不測にしてロック操作姿勢に切り換わることは
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。図4、図5に示すように物品搬
送具1の本体9は、一枚のバックパネル体10と二枚の
サイドパネル体20と一枚のベースパネル体30とから
なる。すなわち、前記バックパネル体10と、このバッ
クパネル体10の左右両側部で前方において対向位置さ
れる二枚のサイドパネル体20とは平面視門形状に配設
され、前記バックパネル体10と両サイドパネル体20
との下部間にベースパネル体30が配設される。前記ベ
ースパネル体30の後端はヒンジ具2を介してバックパ
ネル体10の下端に連結され、以てバックパネル体10
に沿わせた起立姿勢と水平状の横倒姿勢とに揺動自在で
ある。またバックパネル体10と両サイドパネル体20
との近接部間は連結具3により連結されており、その際
に少なくとも一方、すなわち右側のサイドパネル体20
はバックパネル体10に沿うように回動自在(折り畳み
自在)とされている。
【0015】前記ベースパネル体30の前端の両側に
は、水平状の横倒姿勢としたベースパネル体30、なら
びに起立姿勢としたベースパネル体30をサイドパネル
体20に固定するためのベースパネル体ロック手段40
が設けられる。そして、前記バックパネル体10の下端
で左右両端部に後部の車輪装置50が、また両サイドパ
ネル体20の下端で前端部に前部の車輪装置51がそれ
ぞれ設けられている。
【0016】次に要部の詳細を説明する。バックパネル
体10は、パイプなどを折り曲げて形成した門形状の外
枠11と、この外枠11の下端間を連結した下枠12
と、前記外枠11の天杆部11aと下枠12との間に配
設した複数本のパイプ状の縦材13と、前記外枠11の
縦杆部11b間に配設した複数本の横材14などから構
成される。前記下枠12の両端部で下面には、後述する
後部の車輪装置50が取付けられる。
【0017】サイドパネル体20は、パイプなどを折り
曲げて形成した門形状の外枠21と、この外枠21の下
端間を連結した下枠22と、前記外枠21の天杆部21
aと下枠22との間に配設した複数本のパイプ状の縦材
23と、前記外枠21の縦杆部21b間に配設した複数
本の横材24などから構成される。前記下枠22の前端
部で下面には、後述する前部の車輪装置51を取付ける
ための取付け板25が内側に突出する状態で設けられて
いる。
【0018】前記ベースパネル体30の枠組本体31
は、窓枠状の外枠体32と、この外枠体32の左右一対
の前後枠32a間に設けられた複数の左右材33と、前
記外枠体32の前後一対の左右枠32bや左右材33間
に設けられた複数の前後材34などから平枠状に構成さ
れている。そして、多数の貫通部35を有する状態で樹
脂36によりモールドされることで、ベースパネル体3
0が構成される。なお横倒したベースパネル体30は、
各下枠12,22の水平板部によって受け止められ、以
てその上面により載置面37が形成される。
【0019】前記ベースパネル体30の前部で両側に
は、起立姿勢のときにサイドパネル体20の奥側縦杆部
21bに作用し、そして横倒姿勢のときにサイドパネル
体20側に作用する前記ベースパネル体ロック手段40
が設けられる。すなわち、ベースパネル体ロック手段4
0の本体部材41は、前記ベースパネル体30に下方か
ら当接されたのち、下方からリベットを打ち込むなどす
ることで、このベースパネル体30側に固定される。
【0020】前記本体部材41に挿通されて左右方向に
摺動自在なロックピン42は、係合方向(外側方)に突
出すべく引張りばね43で付勢されている。そしてロッ
クピン42の内端の操作部42aに対向されて、前記ベ
ースパネル体30には操作用孔38が形成されている。
この操作用孔38は、操作部42aの動きを上方から確
認し得、かつ操作部42aを操作し得る形状に形成され
ている。
【0021】両サイドパネル体20の前端間には、間隔
保持や荷崩れ防止などを行うためのステー4が設けられ
る。すなわち、たとえば左側のサイドパネル体20の前
位の縦杆部21bにはステー4の第1保持具5が設けら
れ、そして右側のサイドパネル体20の前位の縦杆部2
1bにはステー4の遊端が係脱自在な第2保持具6が設
けられる。
【0022】本体9の下部複数箇所に設けられる車輪装
置、すなわち、後部の車輪装置50や前部の車輪装置5
1は同様な構成であって、以下に、図1〜図4に基づい
て説明する。
【0023】車輪装置50,51はキャスター形式であ
って、本体9側、すなわち、バックパネル体10におけ
る下枠12の両端部やサイドパネル体20における取付
け板25に、ボルト・ナットなどの固定具45により取
付けられる取付け座52を有し、この取付け座52に対
して、縦ピン53などを介してブラケット54が旋回自
在に設けられる。このブラケット54は門形枠状であっ
て、その脚板間に挿通される車輪軸58を介して車輪5
9が回転自在に設けられる。ここで車輪軸58として
は、ボルト・ナット形式が採用されている。
【0024】そして、少なくとも一部の車輪装置となる
前部の車輪装置51には、そのブラケット54に、車輪
59の回転を阻止する車輪ロック手段60が設けられ
る。すなわち、車輪ロック手段60は、ブラケット54
側に昇降自在に設けられその下降動により車輪59に圧
接離間自在なロック体61と、車輪軸58に回動自在に
設けられた操作体65とからなる。
【0025】前記ロック体61は、逆L字状の板材から
なり、その上位の横板部61Aはブラケット54内の上
部に位置して車輪59に上方から対向される。そしてロ
ック体61の縦板部61Bの中間は下位ほど外側への傾
斜部分に形成され、この傾斜部分が、ブラケット54の
一方の脚板に形成された上下方向の長方形孔55に位置
されている。これによりロック体61の縦板部61Bの
下部は、一方の脚板部の外側に位置され、そして下部に
は、前記車輪軸58が挿通される上下方向の長孔62が
形成されている。
【0026】これによりロック体61は、長方形孔55
と車輪軸58とに案内されて昇降自在に構成される。そ
してロック体61の下降により、横板部61Aが車輪5
9の上部に対して当接(圧接)されることで、ロック操
作時となる。またロック体61の上昇により、横板部6
1Aが車輪59の上部に対して離間されることで、ロッ
ク解除時となる。
【0027】前記操作体65は、その前後方向の中間部
に形成された貫通孔66を介して前記車輪軸58に外嵌
され、以て車輪軸58の周りで回動自在(シーソー動自
在)に設けられる。この操作体65の上部には、足踏み
形式のロック操作部67とロック解除部68とが、前後
に振り分けて設けられている。
【0028】前記ロック体61と前記操作体65との間
に、この操作体65をロック操作方向Aに回動させたと
き、ロック体61を下降動させたのちその下降姿勢の維
持を行うカム手段73が設けられる。
【0029】すなわち、前記ロック体61の下部であ
る、一方の脚板の外側に位置される部分の下端には、板
状のカム片63が外側に向けて突出されている。そして
操作体65の前後方向における中間部でかつ下部には、
ロック操作部67側ほど、車輪軸58の軸心、すなわち
貫通孔66の軸心に対して次第に離間される下位円弧状
カム体69が設けられ、この下位円弧状カム体69は、
前記カム片63に対して上方から対向されかつ当接自在
とされる。
【0030】これらカム片63や下位円弧状カム体69
などにより、カム手段73の一例が構成される。そして
カム手段73によって、ロック操作時における操作体6
5の姿勢が維持されるように構成されている。
【0031】前記ロック体61と前記操作体65との間
に、操作体65をロック解除方向Bに回動させたとき、
操作体65側のカム体によりロック体61を上昇動させ
たのち、その上昇姿勢の維持を行う係止手段74が設け
られる。この係止手段74は、操作体65側に設けられ
た舌片70とロック体61側に設けられた突片64とに
より、その一例が構成される。
【0032】すなわち、前記ロック体61における一方
の脚板の外側に位置される部分の上部には、円弧状の突
片64が外側に向けて突出されている。そして操作体6
5の前後方向における中間部でかつ上部には、ロック操
作部67側ほど、車輪軸58の軸心、すなわち貫通孔6
6の軸心に対して次第に離間される上位円弧状カム体
(操作体側のカム体の一例)71が設けられ、この上位
円弧状カム体71は、前記突片64に対して下方から対
向されかつ当接自在とされる。この上位円弧状カム体7
1の延長線上に前記舌片70が設けられ、この舌片70
は、操作体65の一部に切り欠き72を設けることで形
成される。
【0033】したがって、操作体61をロック解除方向
Bに回動させたとき、上位円弧状カム体71により突片
64を押し上げてロック体61を上昇動させたのち、舌
片70を突片64に弾性的に係止させ、以てロック体6
1の上昇姿勢の維持を行うよう構成されている。これに
より、突片64や舌片70などによって、係止手段74
の一例が構成される。そして係止手段74によって、ロ
ック解除時における操作体65の姿勢が維持されるよう
に構成されている。
【0034】以上の61〜74などにより、車輪ロック
手段60の一例が構成される。以下に、上記した実施の
形態における作用を説明する。上記のようにして組み立
てられた物品搬送具1は、バックパネル体10に対して
右側のサイドパネル体20を直角状に開動させ、そして
ヒンジ具2を介してベースパネル体30を水平状に横倒
揺動して、サイドパネル体20の下枠22上に載置させ
るとともに、ベースパネル体ロック手段40をロック作
用させることで、図4、図5に示すように使用可能な状
態になる。
【0035】これにより、載置面37に対して荷の積み
込みを行えるのであるが、その際にロック作用をし忘れ
ていたとき、荷の積み込みを行う作業者は、操作用孔3
8を通してロックピン42の操作部42aなどを目視す
ることで、アンロック状態であること、すなわちロック
作用のし忘れであることなどを容易に確認し得、以てロ
ック動が行われる。
【0036】荷を積み込んで所期の運搬を行ったのち、
荷を卸して不使用状態になった物品搬送具1は、まずス
テー4が第2保持具6から外される。次いで載置面37
側から、操作部42aを介してロックピン42を抜出動
させたのち、ベースパネル体30を、ヒンジ具2を介し
て上方へ回動(起立)させてバックパネル体10に沿わ
せる。
【0037】そして、ベースパネル体30の裏面側に露
出しているロックピン42を再び外側に移動させて、後
位の縦杆部21bの後方に突出させることで、ロック動
し得る。次いで右側のサイドパネル体20を、連結具3
などを介してピン軸心の周りに回動させ、バックパネル
体10側に沿わせる。これにより物品搬送具1を、図6
に示すように、平面視でL字形状に折りたたんで保管し
得る。なお、逆操作によりロックピン42を内側に移動
させることでアンロック動し得、以て前述したようにベ
ースパネル体30を水平状に横倒揺動し得る。
【0038】前述した物品搬送具1の停止時に、操作体
65をロック操作方向Aに回動させ、そしてカム手段7
3によって、ロック操作時における操作体65の姿勢維
持を行う。すなわち、操作体65のロック操作部67を
足踏みして、操作体65を車輪軸58の周りでロック操
作方向Aに回動させる。すると、まず下位円弧状カム体
69によりカム片63を押し下げることになり、これに
よりロック体61を、長方形孔55と車輪軸58とによ
り案内しながら下降動させて、横板部61Aを車輪59
の上部に対して圧接させ、以て図1や図3の仮想線に示
すように、ロック操作となる。
【0039】次いで、操作体65の回動に伴って移動し
てきた下位円弧状カム体69の最端部をカム片63に作
用させ、以て図2に示すように、ロック体61の下降姿
勢の維持を行う。これにより、カム片63や下位円弧状
カム体69などからなるカム手段73によって、ロック
操作時における操作体65のロック操作姿勢を維持し
得、停止時における不測な走行を防止し得る。
【0040】このような停止時から物品搬送具1を走行
させる時には、操作体65をロック解除方向Bに回動さ
せ、そして係止手段74によって、ロック解除時におけ
る操作体65の姿勢維持を行う。すなわち、操作体61
のロック解除部68を足踏みして、操作体65を車輪軸
58の周りでロック解除方向Bに回動させる。すると、
まずカム手段73によるロック操作が解除されつつ、上
位円弧状カム体71により突片64を押し上げることに
なり、これによりロック解除されたロック体61を、長
方形孔55と車輪軸58とにより案内しながら上昇動さ
せて、横板部61Aを車輪59の上部に対して離間さ
せ、以て図3の実線に示すように、ロック解除となる。
【0041】次いで、操作体65の回動に伴って移動し
てきた舌片70を突片64に弾性的に係止させ、以て図
1の実線に示すように、ロック体61の上昇姿勢の維持
を行う。これにより、突片64や舌片70などからなる
係止手段74によって、ロック解除時における操作体6
5の姿勢を維持し得、走行中に操作体65が不測にして
ロック操作時の姿勢に切り換わることを防止し得る。
【0042】したがって、たとえばL字形状に折り畳ん
だ物品搬送具1を走行させているときに、操作体65が
不測にしてロック操作時の姿勢に切り換わることもな
く、この物品搬送具1が倒れる恐れもない。
【0043】上記した実施の形態では、前部の車輪装置
51に車輪ロック手段60が設けられた形式が示されて
いるが、これは後部の車輪装置50に車輪ロック手段6
0が設けられた形式であってもよく、さらには全ての車
輪装置50,51に車輪ロック手段60が設けられた形
式であってもよい。
【0044】上記した実施の形態では、一側に操作体6
5が設けられた車輪ロック手段60としているが、これ
は両側に操作体65が設けられた車輪ロック手段60で
あってもよい。
【0045】上記した実施の形態では、本体9としてL
字形状に折り畳み得る形式が示されているが、これは両
サイドパネル体20を回動自在としてI字形状に折り畳
み得る形式であってもよい。また本体9としては、たと
えば上面開放の箱状など、固定化されて折畳みを行えな
い形式であってもよい。
【0046】上記した実施の形態では、バックパネル体
10の下部に対してベースパネル体30を起立横倒自在
に取付けているが、これは、左右いずれかのサイドパネ
ル体20の下部に対してベースパネル体30を起立横倒
自在に取付けた形式であってもよい。
【0047】上記した実施の形態では、ベースパネル体
30の構成部材として、樹脂モールドされたメッシュ形
式を示しているが、これは貫通部35を形成していない
形式のベース板、すなわち鉄板や樹脂板などにより形成
されたベース板を使用してもよい。
【0048】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、物
品搬送具の停止時にロック操作した操作体はそのロック
操作姿勢を維持でき、以て停止時における不測な走行を
防止できる。また物品搬送具の走行時には、ロック解除
方向に操作した操作体のロック解除姿勢を維持でき、以
て走行中に操作体が不測にしてロック操作姿勢に切り換
わることを防止できる。
【0049】すなわち、物品搬送具の停止時に、操作体
をロック操作方向に回動させると、まずカム手段が作用
し、これによりロック体を下降動させて車輪に対して圧
接させ、以てロック操作となる。次いで、操作体の回動
に伴ってカム手段を充分に作用させ、以てロック体の下
降姿勢の維持を行うことができる。これにより、カム手
段によって、ロック操作時における操作体のロック操作
姿勢を維持でき、停止時における不測な走行を防止でき
る。このような停止時から物品搬送具を走行させる時
に、操作体をロック解除方向に回動させると、まずカム
手段によるロック操作を解除でき、そして操作体側のカ
ム体により突片を押し上げてロック体を上昇動させるこ
とになり、以て車輪に対してロック解除となる。次い
で、操作体の回動に伴って移動してきた舌片を突片に弾
性的に係止させ、以てロック体の上昇姿勢の維持を行う
ことができる。これにより、係止手段によって、ロック
解除時における操作体のロック解除姿勢を維持でき、走
行中に操作体が不測にしてロック操作姿勢に切り換わる
ことを防止できる。このように、ロック操作時とロック
解除時との両姿勢を維持できる車輪ロック手段を、構造
簡単にして提供できる。
【0050】そして上記した本発明の請求項2による
と、物品搬送具は、バックパネル体に対して両サイドパ
ネル体を直角状に開動させ、そしてベースパネル体を水
平状に横倒させるとともに、ベースパネル体ロック手段
をロック作用させることで、使用可能な状態にできる。
また物品搬送具は、ベースパネル体ロック手段をロック
解除させ、ベースパネル体を上方へ起立させてパネル体
に沿わせたのち、ベースパネル体ロック手段をパネル体
側にロック動させ、そしてサイドパネル体を回動させ
て、バックパネル体側に沿わせることにより、平面視で
L字形状やI字形状に折り畳んで保管できる。その際
に、たとえばL字状に折り畳んだ物品搬送具を走行させ
ているとき、操作体が不測にしてロック操作姿勢に切り
換わることもなく、この物品搬送具は、倒れる恐れもな
く走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、車輪装置付
き物品搬送具におけるロック解除時の車輪装置の側面図
である。
【図2】同車輪装置付き物品搬送具におけるロック操作
時の車輪装置の側面図である。
【図3】同車輪装置付き物品搬送具におけるロック解除
時の車輪装置の正面図である。
【図4】同車輪装置付き物品搬送具の使用形態での斜視
図である。
【図5】同車輪装置付き物品搬送具の使用形態での平面
図である。
【図6】同車輪装置付き物品搬送具の折畳み形態での平
面図である。
【符号の説明】
1 物品搬送具 4 ステー 9 本体 10 バックパネル体 12 下枠 20 サイドパネル体 25 取付け板 30 ベースパネル体 38 操作用孔 40 ベースパネル体ロック手段 42 ロックピン 50 後部の車輪装置 51 前部の車輪装置 52 取付け座 53 縦ピン 54 ブラケット 58 車輪軸 59 車輪 60 車輪ロック手段 61 ロック体 61A 横板部 61B 縦板部 63 カム片 64 突片 65 操作体 67 ロック操作部 68 ロック解除部 69 下位円弧状カム体 70 舌片 71 上位円弧状カム体(操作体側のカム体) 73 カム手段 74 係止手段 A ロック操作方向 B ロック解除方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−72402(JP,A) 特開 平7−2114(JP,A) 実開 平1−107603(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 33/00 B62B 3/02 B62B 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の下部複数箇所に車輪装置が設けら
    れた物品搬送具であって、車輪装置は、本体側に取付け
    られるブラケットと、このブラケットに車輪軸を介して
    回転自在に設けられた車輪とからなり、少なくとも一部
    の車輪装置には、そのブラケットに車輪の回転を阻止す
    る車輪ロック手段が設けられ、この車輪ロック手段は、
    ブラケット側に昇降自在に設けられその下降動により車
    輪に圧接離間自在なロック体と、車輪軸に回動自在に設
    けられた操作体とからなり、これらロック体と操作体と
    の間に、この操作体をロック操作方向に回動させたと
    き、ロック体を下降動させたのちその下降姿勢の維持を
    行うカム手段と、操作体をロック解除方向に回動させた
    とき、ロック体を上昇動させたのちその上昇姿勢の維持
    を行う係止手段とが設けられ、この係止手段は、操作体
    の一部に切り欠きを設けることで形成された舌片とロッ
    ク体側に設けられた突片とからなり、操作体をロック解
    除方向に回動させたとき、操作体側のカム体により突片
    を押し上げてロック体を上昇動させたのち、舌片を突片
    に弾性的に係止させてロック体の上昇姿勢の維持を行う
    ように構成されていることを特徴とする車輪装置付き物
    品搬送具。
  2. 【請求項2】 本体は、バックパネル体と二枚のサイド
    パネル体とベースパネル体とからなり、バックパネル体
    と二枚のサイドパネル体とは平面視門形状に配設される
    とともに、少なくとも一方のサイドパネル体はバックパ
    ネル体に対して折り畳み自在に連結され、一枚のパネル
    体の下部に、その近接端をしてベースパネル体が起立横
    倒自在に取付けられ、このベースパネル体に、他のパネ
    ル体側に作用するベースパネル体ロック手段が設けら
    ていることを特徴とする請求項1記載の車輪装置付き物
    品搬送具。
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