JP2020069827A - 台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、車輪の旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とを容易に切り換えることが可能な台車を提供する。
【解決手段】台車50は、フレーム53と、フレーム53に対して旋回軸A周りに旋回可能に取り付けられた一対の車輪62と、フレーム53上に、移動可能に配置された底板58と、一対の車輪62の側部内側のみ又は側部外側のみを押さえることにより、一対の車輪62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようにするストッパ21とを備えている。ストッパ動作機構30は、底板58を持ち上げたときに、ストッパ21を跳ね上げ、底板58が倒れたときに、ストッパ21から離れる。
【選択図】図3

Description

本実施の形態は、台車に関する。
従来より、例えば店舗や工場等では、食品等の積載物を運搬する運搬用台車が用いられている。このような運搬用台車は、複数の車輪を有する台車を有している。また、従来より、必要に応じて、旋回可能な車輪を旋回しないように固定する車輪固定機構を有するストックカートが知られている(特許文献1参照)。
特許3810500号公報
しかしながら、特許文献1のストックカートにおいては、台板によって直接車輪を固定する構造であるため、台板(底板)とずれた位置にある車輪を固定することが難しいという問題がある。
本開示は、車輪の旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、車輪の旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とを容易に切り換えることが可能な台車を提供する。
本実施の形態による台車は、台車であって、フレームと、前記フレームに対して旋回軸周りに旋回可能に取り付けられた一対の車輪と、前記フレーム上に、移動可能に配置された底板と、前記一対の車輪の側部内側のみ又は側部外側のみを押さえることにより、前記一対の車輪が前記旋回軸周りに互いに同一の方向に旋回しないようにするストッパと、前記底板を持ち上げたときに、前記ストッパを跳ね上げ、前記底板が倒れたときに、前記ストッパから離れるストッパ動作機構と、を備えている。
本実施の形態による台車において、前記ストッパは、自重によって前記一対の車輪の側部内側のみ又は側部外側のみを押さえてもよい。
本実施の形態による台車において、前記ストッパ動作機構は、前記ストッパ側に位置する第1アームと、前記第1アームよりも前記ストッパから遠い側に位置する第2アームとを有してもよい。
本実施の形態による台車において、前記底板を持ち上げたときに、前記第1アームの自重によって前記第1アームが前記ストッパを跳ね上げ、前記底板が倒れたときに、前記第1アームが前記ストッパから離れてもよい。
本実施の形態による台車において、前記ストッパ動作機構は、前記フレームから出没自在な第3アームを有してもよい。
本実施の形態による台車において、前記ストッパは、前記ストッパ動作機構の動作とは独立して前記ストッパを跳ね上げるためのロック解除板を有してもよい。
本実施の形態によれば、車輪の旋回軸周りの旋回をロックするロック状態と、車輪の旋回軸周りの旋回を可能とする旋回可能状態とを容易に切り換えることができる。
図1は、一実施の形態による台車の全体を示す斜視図である。 図2は、一実施の形態による台車の部分拡大正面図である。 図3は、一実施の形態による台車の一部を示す斜視図である。 図4は、一実施の形態による台車の一部を示す側面図であり、ストッパが旋回可能状態となっている図である。 図5は、一実施の形態による台車の一部を示す側面図であり、ストッパがロック状態となっている図である。 図6は、第1の変形例による台車の一部を示す斜視図である。 図7は、第2の変形例による台車の一部を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
また、以下の実施の形態において、「X方向」とは、台車の長手方向に平行かつ台車が配置される床面に平行な方向であり、「Y方向」とは、X方向に垂直かつ台車が配置される床面に平行な方向である。「Z方向」とは、X方向及びY方向に垂直かつ鉛直方向に平行な方向である。
(台車の構成)
本実施の形態による台車全体の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態による台車を示す斜視図であり、図2は、台車の部分拡大正面図である。
本実施の形態による台車50は、例えば店舗、工場、物流過程等において、積載物を保管したり搬送したりする際に使用される。図1に示すように、本実施の形態による台車50は、第1側枠51と、第2側枠52と、第1側枠51と第2側枠52とを互いに連結するフレーム53とを有している。この場合、台車50は、6輪の車輪61〜66を有し、車輪61〜66は、それぞれフレーム53から下方に向けて取り付けられている。
第1側枠51は、台車50の長手方向一端部(X方向マイナス側端部)に設けられており、フレーム53から上方(Z方向プラス側)に向かって突設されている。第1側枠51は、梯子状に形成されており、上下方向(Z方向)に延びる一対の縦杆55と、一対の縦杆55の間でそれぞれ水平方向(Y方向)に延びる複数の横桟56とを有している。複数の横桟56は、上下方向(Z方向)に沿って互いに等しい間隔を空けて配置されている。また第1側枠51の下方には、2輪の車輪61、62が設けられている。
一対の縦杆55は、車輪取付フレーム67(後述)には直接連結されず、車輪取付フレーム67から離間している。これにより、ネスティング時に他の台車50の中央フレーム57が縦杆55と干渉しないようになっている。また一方(Y方向プラス側)の縦杆55の下部には、湾曲部55aが形成されている。これに対して他方(Y方向マイナス側)の縦杆55は、最も下方に位置する横桟56と直交している。また、最も下方に位置する横桟56は、四角筒状の中央連結杆54によって車輪取付フレーム67に連結されている。なお、これに限らず、一方(Y方向マイナス側)の縦杆55が車輪取付フレーム67に直接連結されていても良い。
第2側枠52は、台車50の長手方向他端部(X方向プラス側端部)に設けられており、フレーム53から上方(Z方向プラス側)に向かって突設されている。第2側枠52の構成は、上述した第1側枠51の構成と略同一であり、第1側枠51と平面視で点対称となるように構成及び配置されている。第2側枠52の下方には、2輪の車輪65、66が設けられている。
フレーム53は、平面視略王字状(2つの「E」の字を背中合わせにした形状)であり、台車50の長手方向(X方向)に延びる中央フレーム57と、中央フレーム57にそれぞれ連結された3つの車輪取付フレーム67〜69とを有している。
中央フレーム57は、台車50の幅方向(Y方向)略中央部に位置している。この中央フレーム57は、台車50及びその積載物の荷重を保持するのに十分な強度を有する一方、台車50同士をネスティングする際の妨げにならない程度の細い幅を有している。なお、ネスティング時に他の台車50の車輪取付フレーム67〜69と干渉しないように、中央フレーム57は、車輪取付フレーム67〜69よりも高い位置に設けられている。
3つの車輪取付フレーム67〜69は、それぞれ中央フレーム57に直交する方向(Y方向)に延びている。この車輪取付フレーム67〜69は、第1側枠51側に位置する第1車輪取付フレーム67と、第1側枠51と第2側枠52との間に位置する第2車輪取付フレーム68と、第2側枠52側に位置する第3車輪取付フレーム69とからなる。
第1車輪取付フレーム67と第2車輪取付フレーム68とは、台車50の長手方向(X方向)に間隔を空けて配置されている。また、第2車輪取付フレーム68と第3車輪取付フレーム69とは、台車50の長手方向(X方向)に間隔を空けて配置されている。この場合、第1車輪取付フレーム67と第2車輪取付フレーム68との間隔は、第2車輪取付フレーム68と第3車輪取付フレーム69との間隔と等しくても良く、異なっていても良い。
第1車輪取付フレーム67は、中央フレーム57の長手方向一端部(X方向マイナス側端部)に設けられている。第1車輪取付フレーム67の長手方向両端部(Y方向両端部)には、それぞれ第1車輪61及び第2車輪62が取り付けられている。
第2車輪取付フレーム68は、中央フレーム57の長手方向中央部(X方向中央部)に設けられている。第2車輪取付フレーム68の長手方向両端部(Y方向両端部)には、それぞれ第3車輪63及び第4車輪64が取り付けられている。第2車輪取付フレーム68の幅(X方向の長さ)は、台車50同士をネスティングする際の妨げにならない程度に細くなっている。
第3車輪取付フレーム69は、中央フレーム57の長手方向他端部(X方向プラス側端部)に設けられている。第3車輪取付フレーム69の長手方向両端部(Y方向両端部)には、それぞれ第5車輪65及び第6車輪66が取り付けられている。
車輪61〜66は、上述したように、第1車輪61、第2車輪62、第3車輪63、第4車輪64、第5車輪65及び第6車輪66から構成されている。このうち第1車輪61、第2車輪62、第5車輪65及び第6車輪66は、自在輪となっており、それぞれ水平な車軸に沿って回転するとともに、鉛直方向(Z方向)に延びる旋回軸周りに旋回可能となっている。一方、第3車輪63及び第4車輪64は、固定輪となっており、それぞれ水平な車軸に沿って回転する一方、鉛直方向(Z方向)軸周りには旋回不可能となっている。
なお、車輪61〜66は、台車50に積載物を載せて走行する際には、安定して直進走行できるように、中央の固定輪(第3車輪63及び第4車輪64)と前後いずれか一方の自在輪(第1車輪61と第2車輪62、または、第5車輪65と第6車輪66)の2輪を組み合わせて、接地するようにしても良い。また、台車50に積載物を載せない場合には、切り回しやネスティングをしやすくし、小回りが利きやすくするため、中央の固定輪(第3車輪63及び第4車輪64)を接地させずに、前後両方の自在輪(第1車輪61、第2車輪62、第5車輪65及び第6車輪66)のみを接地させるようにしても良い。なお、これに限らず、台車50は、4輪の車輪61、62、65、66を有し、第2車輪取付フレーム68と第3車輪63及び第4車輪64とを有していなくても良い。
また、フレーム53上には、折り畳み可能な底板58が設けられている。この底板58は、略直方体状であり、長手方向(X方向)において第1側枠51と第2側枠52との間に延び、短手方向(Y方向)において第1側枠51及び第2側枠52と略同一の長さを有している。また、底板58は、台車50の積載物の荷重を保持するのに十分な強度を有している。
底板58は、フレーム53に対して移動可能であり、フレーム53上に配置される展開状態(図1の実線参照)と、フレーム53に対して持ち上げられて第2側枠52の周囲に折り畳まれた折り畳み状態(図1の仮想線参照)とをとることができる。すなわち、台車50に積載物を載せる場合、底板58は、水平な展開状態に配置される。一方、台車50に積載物を載せない場合、底板58は、垂直に持ち上げられて折り畳み状態に配置される。底板58を折り畳み状態としたとき、台車50を他の台車50とネスティングすることが可能となる。
図2に示すように、底板58は、第2側枠52の中央連結杆54及び縦杆55の内側(X方向マイナス側)に設けられた支点部58aを中心として回動自在となっている。この支点部58aは、第2側枠52の縦杆55よりも下方(Z方向マイナス側)に位置している。
(車輪のロック機構の構成)
次に、図3乃至図5を参照して、台車50の車輪61、62をロックするための機構について説明する。
図3に示すように、フレーム53の第1車輪取付フレーム67には、ストッパ(ロックプレート)21が取り付けられている。ストッパ21は、一対の支持部22を介して第1車輪取付フレーム67に対して揺動自在に取り付けられている。一対の支持部22は、互いに離間しており、それぞれ第1車輪取付フレーム67から上方(Z方向)に向けて突出している。ストッパ21は、Y方向に平行な回動軸R周りに回動可能となっている。ストッパ21は、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回をロックするロック状態(図3の実線及び図5参照)と、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回を可能とする旋回可能状態(図3の仮想線及び図4参照)とをとることができる。
ストッパ21は、1枚の板状の部材からなっている。ストッパ21の幅(Y方向の距離)は、車輪61、62同士の間隔にほぼ一致する。ロック状態において、ストッパ21の下端(図3の実線参照)は、車輪61、62同士の間に位置する。なお、これに限らず、互いに独立して移動可能な一対のストッパ21が設けられていても良い。
図3に示すように、車輪61、62は、第1車輪取付フレーム67に旋回軸A周りに旋回自在に取り付けられた逆U字状の支持枠71と、支持枠71に対して水平軸H周りに回転自在に取り付けられたキャスター72とを有する。ストッパ21は、第1車輪61の支持枠71を側部内側(Y方向プラス側)からロックし、第2車輪62の支持枠71を側部内側(Y方向マイナス側)からロックする。すなわち、ストッパ21がロック状態をとるとき、ストッパ21の周縁が支持枠71の内側に係合して、車輪61、62を旋回軸A周りに旋回しないように固定する。
この場合、ストッパ21は、車輪61、62の側部内側のみをそれぞれ押さえることにより、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようにする。すなわち、平面視で(Z方向プラス側から見て)、第1車輪61は時計回り方向に旋回しないようになっており、第2車輪62は反時計回り方向に旋回しないようになっている。このように、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないので、台車50を進行方向(X方向)に移動する際、車輪61、62のキャスター角による復元性により、車輪61、62が直進方向を向き、台車50を進行方向(X方向)にスムーズに移動させることができる。
ストッパ21は、上述したように一対の支持部22に対して揺動自在となっている。また、ストッパ21は一定の重量を有する。したがって、後述するストッパ動作機構30によってストッパ21が跳ね上げられていないとき、ストッパ21は自重によって支持部22から垂れ下がり、ストッパ21の下端が車輪61、62同士の間に位置する。このとき、ストッパ21は、自重によって車輪61、62の側部内側のみを押さえ、ロック状態をとる(図3の実線及び図5参照)。なお、ストッパ21は、フレーム53のいずれかの部分に対して揺動又は回動可能となっていれば良い。例えば、ストッパ21は、第1車輪取付フレーム67、中央フレーム57、又は中央連結杆54等に対して直接又は間接的に揺動又は回動可能に取り付けられていても良い。
また、四角筒状の中央フレーム57の内部には、ストッパ動作機構30が配置されている。このストッパ動作機構30は、底板58を持ち上げたときに、ストッパ21を跳ね上げ、底板58が倒れたときに、ストッパ21から離れて、ストッパ21を車輪61、62同士の間に移動させるものである。このストッパ動作機構30は、第1アーム31と、第2アーム32と、第3アーム33とを有している。
図3乃至図5に示すように、第1アーム31は、ストッパ21側(X方向マイナス側)に位置している。第1アーム31は、ストッパ21に当接する第1端部31aと、第1端部31aの反対側に位置する第2端部31bと、第1アーム31の回転中心となる第1支点部31cとを有している。この第1アーム31は、第1支点部31cにおいて、Y方向に平行な軸周りに回転自在に取り付けられている。また、第2端部31bにはおもり34が取り付けられており、これにより、底板58が倒され、第2アーム32によって第2端部31bが押し上げられない場合、第1アーム31は、第2端部31b側が自重で下方に下がるように回転する(図4参照)。これにより、第1端部31aがストッパ21を跳ね上げる。一方、第1アーム31は、第2アーム32によって第2端部31bが押し上げられた場合(図5参照)、第1端部31a側が下降するように回転し、第1端部31aがストッパ21から離れるように回転する。
なお、おもり34に代えて、第1アーム31の第2端部31b側の重量を調整したり、第1支点部31cの位置を調整したりすることにより、第1アーム31に力が加わらない場合に、第1アーム31の第2端部31b側が自重で下降するようにしても良い。
第2アーム32は、第1アーム31よりもストッパ21から遠い側(X方向プラス側)に位置している。第2アーム32は、第1アーム31に当接する第3端部32aと、第3端部32aの反対側に位置する第4端部32bと、第2アーム32の回転中心となる第2支点部32cとを有している。この第2アーム32は、第2支点部32cにおいて、Y方向軸周りに回転自在に取り付けられている。なお、第2支点部32cは、第2アーム32の長手方向中心に位置することが好ましい。この場合、第2アーム32に力が加わらない場合には、第2アーム32は、第2支点部32cの周囲にいずれの方向へも回転しない。また第3端部32aは、第1アーム31の第2端部31bの下方に位置している。第2アーム32は、第4端部32bに力が加わらない場合(図4参照)、第1アーム31に押され、第3端部32a側が下方に下がるように回転する。一方、第2アーム32は、第4端部32bに力が加わった場合(図5参照)、第3端部32a側が上昇するように回転し、第1アーム31の第2端部31bを押し上げるように回転する。
第3アーム33は、上下方向(Z方向)に延びる棒状の部材であり、第2アーム32の第4端部32b上に位置している。第3アーム33は、第2アーム32に当接する第5端部33aと、第5端部33aの反対側に位置する第6端部33bとを有している。この第3アーム33は、上下方向(Z方向)に移動自在に配置されている。第5端部33aは、第2アーム32の第4端部32bに当接する。また、第6端部33bは、底板58によって押し下げられる。第3アーム33は、底板58によって押されない場合(図4参照)、第2アーム32の第4端部32bによって押し上げられる。一方、第3アーム33は、底板58によって押し下げられた場合(図5参照)、第5端部33aが第2アーム32の第4端部32bを押し下げる。
また、中央フレーム57の上面(Z方向プラス側の面)には開口77が形成されている。開口77は、第3アーム33の長手方向に垂直な断面よりもわずかに大きい形状を有する。第3アーム33の第6端部33bは、中央フレーム57の開口77から出没自在となっている。すなわち底板58を持ち上げたとき(図4参照)、第3アーム33の第6端部33bは、中央フレーム57の開口77から突出する。一方、底板58が倒れたとき(図5参照)、第3アーム33の第6端部33bは、中央フレーム57内に収容されて開口77から突出しない状態となる。なお、図示しないが、第3アーム33の第5端部33a側に、第3アーム33が開口77から脱落しないようにするための抜け止めを設けても良い。
なお、ストッパ動作機構30は、底板58を持ち上げたときにストッパ21を跳ね上げ、底板58が倒れたときにストッパ21から離れる機構であれば良く、必ずしも上述した構成に限られるものではない。ストッパ動作機構30としては、各種リンク機構等の様々な機構を用いることができる。
上述したように、底板58は、フレーム53の中央フレーム57上に移動可能に設けられている。そして、底板58がフレーム53上に配置される展開状態(図1の実線参照)になったとき、底板58によってストッパ動作機構30の第3アーム33が中央フレーム57内に押し込まれる。このとき、第1アーム31がストッパ21から離れ、ストッパ21は、自重によって車輪61、62の側部内側のみを押さえ、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回がロックされる(図3の実線及び図5参照)。
一方、底板58がフレーム53に対して持ち上げられた折り畳み状態(図1の仮想線参照)になったとき、第1アーム31は、自重(この場合はおもり34)によって第2端部31bが下降するように回転し、第1アーム31がストッパ21を跳ね上げる。このとき、ストッパ21は、車輪61、62の間から離れ、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回を可能とする旋回可能状態(図3の仮想線及び図4参照)をとる。このように、底板58が、ストッパ動作機構30を介してストッパ21の跳ね上げを制御することにより、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようにするロック状態と、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回可能な旋回状態とを切り換えることができる。
(本実施の形態の作用)
次に、図4及び図5により、本実施の形態による台車50の作用について述べる。
まず、底板58がフレーム53に対して持ち上げられた折り畳み状態(図1の仮想線参照)をとる場合を想定する。
この場合、フレーム53上に底板58が配置されていないので、台車50を他の台車50に対してネスティングすることが可能となる。とりわけ、車輪61、62が旋回軸A周りに旋回可能となっていることにより、台車50を例えばその短手方向(Y方向)に移動しやすくなり、上述したネスティング作業を行いやすくすることができる。
このとき、図4に示すように、ストッパ動作機構30の第1アーム31は、自重(この場合はおもり34)によって第2端部31bが下降するように回転する。このとき、第1アーム31の第1端部31aによって、ストッパ21が跳ね上げられ、ストッパ21は車輪61、62の間から離間する。この場合、車輪61、62は、旋回軸A周りに旋回可能となる(旋回可能状態)。また、第1アーム31の第2端部31bが下降することにより、第2アーム32の第3端部32aが押し下げられ、第2アーム32の第4端部32bが上昇する。このとき、第2アーム32の第4端部32bによって第3アーム33の第5端部33aが押し上げられる。このため、第3アーム33の第6端部33bは、中央フレーム57の開口77から突出する。
続いて、底板58が上述した折り畳み状態から展開状態(図1の実線参照)に移行する場合を想定する。このとき、底板58は、支点部58a(図2参照)を中心として回動し、フレーム53上に配置される。
このとき、図5に示すように、フレーム53上に配置された底板58の自重によって、第3アーム33の第6端部33bが中央フレーム57内に押し込まれる。このとき、第3アーム33の第5端部33aは、第2アーム32の第4端部32bを押し下げる。第2アーム32の第4端部32bが下降することにより、第2アーム32の第3端部32aが上昇する。また、第2アーム32の第3端部32aに押し上げられて第1アーム31の第2端部31bが上昇し、第1アーム31の第1端部31aが下降する。このため、第1アーム31の第1端部31aがストッパ21から離間する。したがって、ストッパ21は、自重によって車輪61、62の間に入り込み、車輪61、62の側部内側を押さえる。このようにして、車輪61、62の旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようロックする(ロック状態)。
この場合、フレーム53上に底板58が配置されているので、台車50の底板58上に積載物を搭載して搬送することができる。このとき、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないので、台車50を長手方向(X方向)に移動しやすくなり、台車50の直進性が高められている。
ところで、第1アーム31の第1端部31aがストッパ21から離れる方向に回動したとき、車輪61、62の旋回位置によっては、ストッパ21が必ずしも車輪61、62の間に入り込むとは限らない。しかしながら、ストッパ21は、自重によって常時車輪61、62の間に入り込もうとする。このため、車輪61、62が旋回軸A周りに旋回し、車輪61、62が直進方向を向いたとき、ストッパ21が車輪61、62の間に進入し、車輪61、62が互いに同一の方向に旋回しないようにロックされる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ストッパ21は、車輪61、62の側部内側のみを押さえることにより、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようにする。また、ストッパ動作機構30は、底板58を持ち上げたときに、ストッパ21を跳ね上げ、底板58が倒れたときに、ストッパ21から離れる。これにより、台車50上に積載物を搭載して搬送する際には、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようにし、台車50をネスティングする際には、車輪61、62を旋回軸A周りに自由に旋回させることができる。
また、本実施の形態によれば、ストッパ21は、自重によって下降するように回転し、車輪61、62の側部内側のみを押さえるようになっている。これにより、ストッパ21として複雑な機構の装置を用いることなく、ストッパ21によって、車輪61、62の旋回軸A周りの旋回を規制することができる。また、ストッパ動作機構30の第1アーム31がストッパ21から離れた際、車輪61、62の旋回方向が直進方向を向いていない場合であっても、車輪61、62が旋回して直進方向を向いた時点で、車輪61、62が互いに同一の方向に旋回しないように拘束することができる。
また、本実施の形態によれば、ストッパ動作機構30は、ストッパ21側に位置する第1アーム31と、第1アーム31よりもストッパ21から遠い側に位置する第2アーム32とを有する。これにより、第1アーム31と第2アーム32を作動させることにより、ストッパ21を跳ね上げたり、ストッパ21を下降させたりすることができる。
また、本実施の形態によれば、底板58を持ち上げたときに、第1アーム31の自重によって第1アーム31がストッパ21を跳ね上げ、底板58が倒れたときに、第1アーム31がストッパ21から離れる。これにより、底板58をフレーム53に対して移動することにより、ストッパ動作機構30の第1アーム31によってストッパ21の移動を制御し、ストッパ21をロック状態にしたり旋回可能状態にしたりすることができる。また、底板58が、必ずしも平面視で車輪61、62と重なっている必要がないので、車輪61、62が底板58から離れた位置にある場合でも、車輪61、62を固定することができる。
また、本実施の形態によれば、ストッパ動作機構30の第3アーム33は、フレーム53の中央フレーム57から出没自在となっている。これにより、底板58をフレーム53に対して移動することにより、ストッパ21をロック状態と旋回可能状態との間で移行することができる。また、底板58が、必ずしも平面視で車輪61、62と重なっている必要がないので、車輪61、62が底板58から離れた位置にある場合でも、車輪61、62を固定することができる。
(変形例)
次に、図6及び図7を参照して、台車の各変形例について説明する。図6及び図7は、各変形例による台車を示す斜視図である。図6及び図7において、図1乃至図5に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1の変形例)
図6において、ストッパ21は、略E字形状を有している。すなわちストッパ21は、一方の車輪61の旋回を規制する第1ストッパ部分21aと、他方の車輪62の旋回を規制する第2ストッパ部分21bとを有している。第1ストッパ部分21aと第2ストッパ部分21bとの間には、ロック解除板24が設けられている。また、第1ストッパ部分21aとロック解除板24と第2ストッパ部分21bとは、Y方向に延びる連結部分21cによって連結されている。第1ストッパ部分21aとロック解除板24と第2ストッパ部分21bとは、連結部分21cから下方(Z方向マイナス側)へ向けて延び出している。
ロック解除板24は、ストッパ動作機構30の動作とは独立してストッパ21を跳ね上げるためのものである。すなわち、ストッパ動作機構30によってストッパ21が跳ね上げられていないとき(ロック状態)でも、ロック解除板24を持ち上げることによってストッパ21を跳ね上げることが可能である。この場合、ロック解除板24は、ストッパ21の長手方向(Y方向)略中央部分に位置している。この場合、作業者が足でロック解除板24を蹴り上げることにより、ストッパ21を跳ね上げ、ストッパ21を旋回可能な状態にすることができる。これにより、底板58を用いてストッパ動作機構30を操作することなく、ストッパ21をロック状態から旋回可能状態に移行することができる。
(第2の変形例)
図7において、ストッパ21は、略E字形状を有している。この場合、ストッパ21は、車輪61、62の側部外側のみを押さえることにより、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないように規制するものである。すなわちストッパ21は、一方の車輪61を外側から押さえる第1ストッパ部分21aと、他方の車輪62を外側から押さえる第2ストッパ部分21bとを有している。第1ストッパ部分21aと第2ストッパ部分21bとの間には、ロック解除板24が設けられている。また、第1ストッパ部分21aとロック解除板24と第2ストッパ部分21bとは、Y方向に延びる連結部分21cによって連結されている。これにより、ストッパ21が車輪61、62の側部外側のみを押さえることにより、車輪61、62が旋回軸A周りに互いに同一の方向に旋回しないようにすることができる。その他の構成は、図6に示す第1の変形例と略同様である。
上記実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
21 ストッパ
22 支持部
24 ロック解除板
30 ストッパ動作機構
31 第1アーム
32 第2アーム
33 第3アーム
34 おもり
50 台車
53 フレーム
57 中央フレーム
58 底板
61〜66 車輪
67〜69 車輪取付フレーム

Claims (6)

  1. 台車であって、
    フレームと、
    前記フレームに対して旋回軸周りに旋回可能に取り付けられた一対の車輪と、
    前記フレーム上に、移動可能に配置された底板と、
    前記一対の車輪の側部内側のみ又は側部外側のみを押さえることにより、前記一対の車輪が前記旋回軸周りに互いに同一の方向に旋回しないようにするストッパと、
    前記底板を持ち上げたときに、前記ストッパを跳ね上げ、前記底板が倒れたときに、前記ストッパから離れるストッパ動作機構と、を備えた、台車。
  2. 前記ストッパは、自重によって前記一対の車輪の側部内側のみ又は側部外側のみを押さえる、請求項1記載の台車。
  3. 前記ストッパ動作機構は、前記ストッパ側に位置する第1アームと、前記第1アームよりも前記ストッパから遠い側に位置する第2アームとを有する、請求項1又は2記載の台車。
  4. 前記底板を持ち上げたときに、前記第1アームの自重によって前記第1アームが前記ストッパを跳ね上げ、前記底板が倒れたときに、前記第1アームが前記ストッパから離れる、請求項3記載の台車。
  5. 前記ストッパ動作機構は、前記フレームから出没自在な第3アームを有する、請求項1乃至4のいずれか一項記載の台車。
  6. 前記ストッパは、前記ストッパ動作機構の動作とは独立して前記ストッパを跳ね上げるためのロック解除板を有する、請求項1乃至5のいずれか一項記載の台車。
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