JP4189803B2 - 荷搬送用台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平面形状をL字形に折り畳んでネスティング可能にした荷搬送用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のネスティング可能な荷搬送用台車は、左右両側パネル、背パネル、及び荷台を備え、前記荷台を取り外すか又は何れかのパネル内側に上向きに折り畳むと共に前記左右両側パネルの内の一方の側パネルを背パネルの内側に横向きに折り畳んで、平面形状をL字形に折り畳めるようにしたものであるが、この構成の荷搬送用台車に中間棚を組み込む必要性が生じた場合、ネスティングのために台車を平面形状L字形に折り畳むのに中間棚が邪魔にならないように構成しなければならない。従ってネスティング時など、中間棚が邪魔になるときは、当該中間棚を取り外すことができるように構成すれば良いが、中間棚の取り付け取り外しに手間と時間がかかるだけでなく、取り外した中間棚の保管の必要性、保管時の不手際による紛失や盗難などの諸問題を伴うことになり、実用的ではない。そこで中間棚自体も折り畳み可能に構成することが考えられたが、従来のこの種の折り畳み可能な中間棚を備えた荷搬送用台車は、例えば特許文献1や特許文献2に記載されるように、中間棚を背パネルに上下回動自在に支持し、水平使用姿勢の中間棚の左右両側辺を左右両側パネルに係脱自在に係止する構成が採用されていた。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3089620号公報
【特許文献2】
実開平2−107562号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の構成の荷搬送用台車では、ネスティングなどのために台車を平面形状がL字形となる状態に折り畳んだとき、中間棚を背パネルに沿う垂直格納姿勢に切り換えることになるので、当該背パネルの一側辺から前方に突出する折り畳まれない側パネルの側の重量よりも背パネルの側の重量が、折り畳まれた側パネルの重量が作用しているだけでなく、荷台も通常はこの背パネル側へ上向きに折り畳まれて当該荷台重量も作用することも絡んで、著しく大きくなり、元々L字形に折り畳まれて転倒し易くなっている折り畳み状態の台車が、折り畳まれない側パネルが浮き上がる方向に一層転倒し易くなり、折り畳み状態の台車移動時の安全性が著しく低下する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る荷搬送用台車を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、左右両側パネル1,2、背パネル3、及び荷台4を備え、前記荷台4を取り外すか又は何れかのパネル内側に上向きに折り畳むと共に前記左右両側パネル1,2の内の一方の側パネル2を背パネル3の内側に横向きに折り畳んで、平面形状をL字形に折り畳めるようにした荷搬送用台車であって、前記左右両側パネル1,2間に架設される中間棚6が設けられ、当該中間棚6は、折り畳まれない側の側パネル1に一側辺が前後奥行き方向の支軸22a,22bにより上下回動自在に支持されると共に他側辺が折り畳まれる側の側パネル2に係脱自在に係止されるもので、前記支軸22a,22bの周りの上下方向の回動により、折り畳まれない側の側パネル1に沿う垂直格納姿勢に切り換え可能に構成された荷搬送用台車において、前記支軸22a,22bを備えた軸受け部材17a,17bが、水平使用姿勢の前記中間棚6を支持する下降限位置とこれより上方の位置との間で昇降自在であって、当該支軸22a,22bの位置を上動させることにより、中間棚6を当該支軸22a,22bから垂下する垂直格納姿勢に切り換えられる構成となっている。
【0006】
上記構成の本発明を実施する場合、中間棚6の前記他側辺から係止用フック8a,8bを突設させておき、前記荷台4が使用位置に存在する状態で中間棚6を垂直垂下格納姿勢に切り換えたとき、前記係止用フック8a,8bが、前記荷台4と折り畳まれない側の側パネル1の下部との間で挟まれるように構成することができる。又、前記荷台4が使用位置に存在しない状態で中間棚6を垂直垂下格納姿勢に切り換えたとき、前記係止用フック8aが、折り畳まれない側の側パネル1の下部と当該側パネル1の下部内側に上向きに突設された荷台係止片23との間で挟まれるように構成することもできる。
【0007】
又、前記中間棚6を前記支軸22a,22bの周りで上向きに回動起立させた垂直格納姿勢で保持する保持手段を設けることができる。即ち、前記中間棚6を、前記支軸22a,22bの下側で垂下する垂直垂下格納姿勢と前記支軸22a,22bの上側で起立する垂直起立格納姿勢との何れにも切り換えられるように構成することもできる。この場合の保持手段は、折り畳まれない側の側パネル1に設けられた前記支軸22a,22bと、中間棚6から突設され且つ前記支軸22a,22bに対し中間棚6の左右横巾方向に相対移動自在に嵌合する嵌合部材15a,15bとから構成し、前記支軸22a,22bの周りで上向きに回動起立させた中間棚6を降下させることにより、前記支軸22a,22bより上側で起立する中間棚6の内側への倒れが、前記支軸22a,22bより下側へ垂下する前記嵌合部材15a,15bが前記支軸22a,22bを備えた軸受け部材17a,17b又は側パネル1に当接することで阻止されるように構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1において、1は左側パネル、2は右側パネル、3は背パネル、4は荷台、5a〜5dは車輪、6は中間棚である。荷台4は、背パネル3に対し上向きに回動起立させて当該背パネル3の内側へ重ねることができるように、背パネル3の下辺部に折り畳み可能に連結されると共にその左右両側辺が左右両側パネル1,2の下辺部で支持される。右側パネル2は、背パネル3に対し水平横向きに回動させて当該背パネル3の内側(折り畳まれた荷台4の外側)へ重ねることができるように、背パネル3の側辺部にヒンジ部材7a,7bを介して折り畳み可能に連結され、車輪5a〜5dは、背パネル3の左右両端下側と左右両側パネル1,2の前端下側とに取り付けられ、中間棚6は、折り畳まれない側の左側パネル1にその一側辺が上下回動自在に支持されると共に、他側辺は、この他側辺から突設された係止用フック8a,8bを介して、折り畳まれる側の右側パネル2に係脱自在に係止される。尚、右側パネル2を折り畳むように構成したが、左側パネル1を折り畳み可能に構成しても良い。この場合、中間棚6は折り畳まれない側の右側パネル2に上下回動自在に支持される。
【0010】
更に詳細に説明すると、左右両側パネル1,2及び背パネル3は、門形枠の両端支柱部9a,9bの下端をアングル材利用の下側枠10で互いに連結し、周囲枠の両端支柱部9a,9b間には上下複数段に横桟材11a〜11c(背パネル3には上下二段)を架設し、周囲枠の上端水平枠部9cと下側枠10との間には複数本の縦桟材12を架設して成るものである。
【0011】
中間棚6は、図1ではプレート状に略示しているが、実際には、例えば図2に示すように、枠組み構造体13の上に鋼線材から成る格子構造体14を張設した格子構造のものが採用できる。而して、この中間棚6の左側パネル1側の側辺には、その前後両端に嵌合部材15が突設され、右側パネル2側の側辺には、その前後両端より少し内側の位置に前記係止用フック8a,8bが突設されている。嵌合部材15は、図2〜図4に示すように、棒鋼材16をU字形に曲げて先端Uターン部16aと重なり基部16bとの中間に長孔部16cを形成したもので、長孔部16cが中間棚6の前後奥行き方向に貫通し且つその長さ方向が中間棚6の左右横巾方向と平行になるように、中間棚6の前記枠組み構造体13の前後両側辺に左右横向きに配置された下側開放の溝形材13a,13bの一端部に重なり基部16bを嵌合固着して成るものである。
【0012】
一方、上記の嵌合部材15a,15bを介して中間棚6を支持する左側パネル1側には、図2〜図4に示すように、門形枠の上段横桟材11aと中段横桟材11bとの間の位置で両端支柱部9a,9bに軸受け部材17a,17bが装着されている。各軸受け部材17a,17bは、板材をU字形に曲げると共にその上下両側辺から内向きに突出して互いに先端どうし当接する舌片18,19を折曲形成して、支柱部9a,9bに昇降自在に外嵌する円筒部20と当該円筒部20から延出する一対の軸受け板部21とを有するように構成したもので、各軸受け部材17a,17bの一対の軸受け板部21間に中間棚6側の各嵌合部材15a,15bをそれぞれ内嵌させると共に、各嵌合部材15a,15bの長孔部16cを貫通するように一対の軸受け板部21間に前後奥行き方向の支軸(ボルトナット)22a,22bを架設することにより、中間棚6を当該支軸22a,22bの周りで上下方向に回動自在に支承している。
【0013】
上記構成の荷搬送用台車において、図1Aに示すように中間棚6を左右両側パネル1,2間に水平に架設された水平使用姿勢にするときは、図5に示すように軸受け部材17a,17bが左側パネル1側の中段横桟材11b上に支持されている状態で、各嵌合部材15a,15bの長孔部16cを利用して中間棚6を右側パネル2側へ引き出すようにしながら、当該中間棚6を各軸受け部材17a,17bの支軸21a,21bの周りに下方へ回倒させて、遊端側の一対の係止用フック8a,8bを右側パネル2の中段横桟材11bに係合させる。この結果、中間棚6は荷台4と平行な水平の使用姿勢となり、荷を載置することができる。このとき、図3に実線で示すように、嵌合部材15a,15bの長孔部16cの外端に支軸21a,21bが位置していて、水平使用姿勢の中間棚6が左側パネル1から離れる方向に移動することは阻止され、当該中間棚6が左側パネル1側へ移動することは、係止用フック8a,8bと右側パネル2の中段横桟材11bとの係合により阻止されている。
【0014】
中間棚6を使用しないときは、図1Bに示すように、この中間棚6を垂直起立格納姿勢に切り換える。即ち、水平使用姿勢にある中間棚6を支軸22a,22bの周りに上方に回動させ、支軸22a,22bから上向きに起立する姿勢になったところで当該中間棚6を、図3の仮想線と図6Aに示すように、各嵌合部材15a,15bの長孔部16cを利用して下降限位置まで、即ち、支軸22a,22bが長孔部16cの内端に達する位置まで降下させる。この結果、支軸22a,22bから垂下する各嵌合部材15a,15bの先端近傍に各軸受け部材17a,17bの下側舌片19が隣接するように構成されている。従って、支軸22a,22bから略垂直に起立する垂直起立格納姿勢の中間棚6が左側パネル1から離れる内側に回倒することは、各嵌合部材15a,15bと各軸受け部材17a,17bの下側舌片19との当接により阻止され、当該中間棚6は垂直起立格納姿勢に保持される。換言すればこの実施形態では、中間棚6を垂直起立格納姿勢に保持する保持手段は、前記嵌合部材15a,15bと軸受け部材17a,17bとで構成されていることになるが、嵌合部材15a,15bの下端部が、嵌合部材15a,15bの一対の軸受け板部21間又は嵌合部材15a,15bより下側位置で左側パネル1の支柱部9a,9bに当接することにより、中間棚6を垂直起立格納姿勢に保持するように構成することもできる。
【0015】
又、上記実施形態では、中間棚6を支持する軸受け部材17a,17bが左側パネル1の門形枠の上段横桟材11aと中段横桟材11bとの間で支柱部9a,9bに沿って昇降自在である。従って、上段横桟材11aと下側枠10との間の上下間隔を中間棚6の左右横巾よりも所要長さ分だけ大きくなるように構成することにより、使用しない中間棚6を、図1Cに示すように、左側パネル1に沿って垂下する垂直垂下格納姿勢をとらせることもできる。即ち、中間棚6を支軸22a,22bの周りに一旦上方に回動させて係止用フック8a,8bを右側パネル2の中段横桟材11bから上方に外した状態で、軸受け部材17a,17bと共に中間棚6を左側パネル1の支柱部9a,9bに沿って持ち上げながら当該中間棚6を支軸22a,22bの周りに下方に回動させる。そして中間棚6が支軸22a,22bから垂下する姿勢になった状態で当該中間棚6を軸受け部材17a,17bと共に左側パネル1の支柱部9a,9bに沿って降下させ、当該中間棚6の係止用フック8a,8bを、図6Bに示すように、水平使用姿勢にある荷台4と左側パネル1の下部(下側枠10)との間に落とし込み、中間棚6を垂直垂下格納姿勢に保持させることができる。
【0016】
荷搬送用台車は、図1Dに示すように、ネスティングなどのために平面形状がL字形となるように折り畳むことができるものである。この場合、中間棚6を図1Bに示すように折り畳まれない側の左側パネル1に沿った垂直起立格納姿勢に切り換え、このあと従来周知のように、荷台4を上向きに回動起立させて背パネル3の内側に重ねるように折り畳み、次に右側パネル2をヒンジ部材7a,7bの周りで背パネル3の内側へ水平横向きに回動させて、当該右側パネル2と背パネル3との間で荷台4を挟むように折り畳むことができる。この平面形状がL字形となる折り畳み状態の台車を移動させてネスティングするのであるが、このとき、背パネル3の一側辺から前方に突出する左側パネル1には垂直起立格納姿勢の中間棚6が一体に保持されているので、この左側パネル1側の全重量が大きくなり、この左側パネル1が浮き上がる方向に台車が転倒する恐れは少なくなる。
【0017】
上記のように台車をネスティングなどのために平面形状がL字形となるように折り畳む場合、中間棚6を、図1Cに示した垂直垂下格納姿勢に切り換えておくこともできる。このときは荷台4が折り畳まれているため、中間棚6の下部(係止用フック8a,8b)を図6Bに示すように荷台4を利用して位置決めすることができない。従って、荷台4が使用位置に存在しない状態でも中間棚6を垂直垂下格納姿勢で保持させることができるように、図7及び図8に示すように、先に説明した要領で中間棚6を支軸22a,22bから垂下する姿勢で降下させたとき、前記係止用フック8a,8bの内、前側の係止用フック8aが、折り畳まれない左側パネル1の下側枠10(アングル材の垂直板部)と当該左側パネル1の下側枠10(アングル材の水平板部)に上向きに突設された荷台係止片23との間で挟まれるように構成することができる。
【0018】
尚、前記荷台係止片23は、従来周知の通り、右側パネル2側にも設けられるもので、荷台4の左右両側辺を左右両側パネル1,2の下側枠10上で支持させたとき、当該荷台4の左右両側辺に設けられた凹部内に遊嵌し、荷台4に内装された左右一対の係止軸を外向きにスライドさせることにより、当該係止軸が各荷台係止片23の係止孔23aに嵌合して、荷台4の浮き上がりを阻止するものである。
【0019】
又、上記実施形態では、中間棚6を垂直起立格納姿勢と垂直垂下格納姿勢との何れにも切り換え可能に構成したが、本発明は、請求項1に記載の構成により、中間棚6を垂直垂下格納姿勢に切り換えできることが必須要件である。又、中間棚6を垂直起立格納姿勢にも切り換え可能に構成する場合、中間棚6を垂直起立格納姿勢に保持する手段は、上記実施形態のもの限定されないし、中間棚6を垂直垂下格納姿勢において保持する手段は省くことも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上のように実施し且つ使用することが出来るものであって、係る本発明の荷搬送用台車によれば、左右両側パネルの内、ネスティングなどのために平面形状がL字形となるように台車を折り畳むときに折り畳まれない側の側パネルに中間棚が上下回動自在に支持されているので、当該中間棚を使用しないとき又は前記のようにネスティングなどのために台車を折り畳むときに中間棚を取り外さなければならない構成のものにおける問題点を解消できるものであり、しかも中間棚を背パネルに上下回動自在に支持する従来の構成と比較して、ネスティングなどのために平面形状がL字形となるように台車を折り畳んだときに、垂直格納姿勢に切り換えられている中間パネルの重量が背パネル側に作用するのでなく、折り畳まれないで背パネルから前方に突出している側パネルに作用するので、この折り畳まれないで背パネルから前方に突出している側パネル側の重量が大きくなり、折り畳まれた台車が、折り畳まれない側パネルが浮き上がる方向に転倒する恐れが少なくなり、折り畳み状態の台車のネスティング作業など、転倒し易い状態にある折り畳み状態での台車の移動を安全に行える。
【0021】
更に本発明によれば、左右横巾の大きい中間棚であっても、簡単に垂直垂下格納姿勢に切り換えることができる。この場合、請求項2に記載の構成によれば、荷台が使用位置に存在する状態で中間棚を垂直垂下格納姿勢に切り換えたとき、当該荷台を利用して垂直垂下格納姿勢の中間棚を保持させることができる。又、請求項3に記載の構成によれば、荷台が使用位置に存在しない状態で中間棚を垂直垂下格納姿勢に切り換えたとき、折り畳まれない側の側パネルの下部内側に上向きに突設された荷台係止片を利用して垂直垂下格納姿勢の中間棚を保持させることができる。
【0022】
尚、請求項4に記載の構成によれば、状況によっては中間棚を簡単に垂直起立格納姿勢に切り換えることができ、しかも当該垂直起立格納姿勢を保持手段で保持させることができるので、安全性も高めることができる。この場合、請求項5に記載の構成によれば、中間棚を支軸の周りで上方に回動させた状態で降下させるだけで、垂直起立格納姿勢に切り換えた中間棚を当該姿勢で確実に保持させることができ、別のロック手段を併用しなければならない構成と比較して、構造が簡単になるだけでなく作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図〜D図は、本発明の中間棚付き搬送用台車の種々の使用形態を示す概略斜視図である。
【図2】 使用状態の中間棚を示す一部切り欠き横断平面図である。
【図3】 中間棚一側辺の支持手段を示す縦断正面図である。
【図4】 同上支持手段の一部横断平面図である。
【図5】 使用状態の中間棚を示す一部切り欠き縦断正面図である。
【図6】 A図は中間棚を垂直起立格納姿勢に切り換えた状態での要部の一部縦断正面図であり、B図は荷台が使用位置に存在する状況で中間棚を垂直垂下格納姿勢に切り換えた状態での要部の一部縦断正面図である。
【図7】 荷台が使用位置に存在しない状況で中間棚を垂直垂下格納姿勢に切り換えた状態での要部の一部縦断正面図である。
【図8】 同要部の側面図である。
【符号の説明】
1 折り畳まれない左側パネル
2 折り畳まれる右側パネル
3 背パネル
4 折り畳み可能な荷台
5a〜5d 車輪
6 中間棚
7a,7b 右側パネルのヒンジ部材
8a,8b 中間棚の係止用フック
9a,9b 各パネルの門形枠の両端支柱部
10 各パネルの下側枠
11a〜11c 各パネルの横桟材
12 各パネルの縦桟材
15a,15b 中間棚の嵌合部材
17a,17b 軸受け部材
22a,22b 前後奥行き方向の支軸
23 荷台係止片

Claims (5)

  1. 左右両側パネル、背パネル、及び荷台を備え、前記荷台を取り外すか又は何れかのパネル内側に上向きに折り畳むと共に前記左右両側パネルの内の一方の側パネルを背パネルの内側に横向きに折り畳んで、平面形状をL字形に折り畳めるようにした荷搬送用台車であって、前記左右両側パネル間に架設される中間棚が設けられ、当該中間棚は、折り畳まれない側の側パネルに一側辺が前後奥行き方向の支軸により上下回動自在に支持されると共に他側辺が折り畳まれる側の側パネルに係脱自在に係止されるもので、前記支軸の周りの上下方向の回動により、折り畳まれない側の側パネルに沿う垂直格納姿勢に切り換え可能に構成された荷搬送用台車において、
    前記支軸を備えた軸受け部材が、水平使用姿勢の前記中間棚を支持する下降限位置とこれより上方の位置との間で昇降自在であって、当該支軸の位置を上動させることにより、中間棚を当該支軸から垂下する垂直格納姿勢に切り換えられるようにした、荷搬送用台車。
  2. 前記中間棚は、前記他側辺から突設された係止用フックを備え、前記荷台が使用位置に存在する状態で中間棚を前記支軸から垂下する垂直格納姿勢に切り換えたとき、前記係止用フックが、前記荷台と折り畳まれない側の側パネルの下部との間で挟まれるようにした、請求項1に記載の荷搬送用台車。
  3. 前記中間棚は、前記他側辺から突設された係止用フックを備え、前記荷台が使用位置に存在しない状態で中間棚を前記支軸から垂下する垂直格納姿勢に切り換えたとき、前記係止用フックが、折り畳まれない側の側パネルの下部と当該側パネルの下部内側に上向きに突設された荷台係止片との間で挟まれるようにした、請求項1又は2に記載の荷搬送用台車。
  4. 前記中間棚を前記支軸の周りで上向きに回動起立させた垂直格納姿勢で保持する保持手段が設けられた、請求項1〜3の何れか1項に記載の荷搬送用台車。
  5. 前記保持手段は、折り畳まれない側の側パネルに設けられた前記支軸と、中間棚から突設され且つ前記支軸に対し中間棚の左右横巾方向に相対移動自在に嵌合する嵌合部材とから成り、前記支軸の周りで上向きに回動起立させた中間棚を降下させることにより、前記支軸より上側で起立する中間棚の内側への倒れが、前記支軸より下側へ垂下する前記嵌合部材が前記支軸を備えた軸受け部材又は側パネルに当接することで阻止されるようにした、請求項4に記載の荷搬送用台車。
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