JP3099547U - 巻物用パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送及び積み卸し作業等をスムーズに行え、組立及び折り畳み作業を簡単かつ正確に行える巻物用パレットを提供する。
【解決手段】 本考案は、パレットベース1の前端及び後端に前面枠10及び後面枠20が立ち上がり状に配置される組立状態と、パレットベース1上に前面枠10及び後面枠20が倒伏して重なり合うよう配置される折り畳み状態との間で状態変換自在に構成される巻物用パレットを対象とする。組立状態では、前後両枠10、20の各支柱12、22がパレットベース1の支持脚2の上端に嵌合されて、立ち上がり状に配置される。支持脚2に、ガイド孔6を有するガイドプレート5が設けられ、前後両枠10、20の各支柱12、22に連結片15、25を介してスライド回転軸16、26が設けられる。スライド回転軸16、26が、対応するガイド孔6にスライド自在にかつ回転自在に連結される。
【選択図】   図3

Description

 この考案は、巻芯に布製品等のシート部材が巻回された巻物を収納して、輸送や保管を行うとともに、空状態での返送時にはコンパクトに折り畳むことができるようにした巻物用パレットに関する。
 従来、パレットベースに前面枠及び後面枠が起倒自在に設けられた折り畳み式パレットが周知である。このようなパレットにおいては前面枠及び後面枠を起立させ、その組立状態でパレットベース上に荷物を積載収納して、トラック等で所定地まで搬送する。更に荷下ろし後、空状態のパレットを返送する場合には、前面枠及び後面枠をパレットベース上に倒伏させてコンパクトに折り畳み、その折り畳み状態でトラック等で搬送することにより、積載効率良くパレットを搬送できるように構成されている。
 例えば下記特許文献1に示す折り畳み式パレットでは、パレットベースの四隅に支持脚が設けられており、荷物積載時等に組み立てる場合には、パレットベースの前側2つの支持脚に、前面枠をその両側支柱を嵌合して起立状態に保持するとともに、後側2つの支持脚に、後面枠をその両側支柱を嵌合して起立状態に保持するものである。また荷物搬送後等に折り畳む場合には、前後両枠の各支柱をパレットベースの支持脚から完全に抜き取って離脱させた後、前後両枠をパレットベース上に重ね合わせるように配置するものである。
特開平5−338652号公報(図1−5)
 しかしながら、上記従来の折り畳み式パレットにおいては、折り畳む際に、前面枠及び後面枠をパレットベースから完全に分離させるものであるため、搬送時、積み卸し時に、前後両枠がパレットベースに対し位置ずれして荷崩れが生じたり、場合によっては、前後両枠がパレットベースから脱外して紛失してしまう恐れさえあり、搬送や、積み卸し作業をスムーズに行うことができないという問題があった。
 また従来の折り畳み式パレットにおいては、前後両枠及びパレットベースが分離されているため、組立時に、前後両枠をパレットベースに対し位置合わせする必要があり、組立作業が困難になる一方、折り畳む際においても、前後両枠をパレットベースに位置合わせしながら載置する必要があり、折り畳み作業も困難であるという問題を抱えている。
 この考案は、上記従来技術の問題を解消し、搬送及び積み卸し作業等をスムーズに行うことができるとともに、組立及び折り畳み作業を簡単かつ正確に行うことができる巻物用パレットを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、この考案は、以下の構成[1]を要旨としている。
 [1] パレットベース(1)の前端及び後端に前面枠(10)及び後面枠(20)が立ち上がり状に配置される組立状態と、前記パレットベース(1)上に前面枠(10)及び後面枠(20)が倒伏して重なり合うよう配置される折り畳み状態との間で状態変換自在に構成され、前記組立状態においては、巻物(50)がその巻芯(52)を前後両枠間に架け渡して前記パレットベース(1)上に配置されるようにした巻物用パレットであって、前記パレットベース(1)の前後両側に支持脚(2)がそれぞれ設けられるとともに、前記前面枠(10)及び前記後面枠(20)の両側に支柱(12)(22)がそれぞれ設けられ、前記組立状態においては、前記前面枠(10)の両支柱(12)が前記パレットベース(1)における前側の両支持脚(12)の上端に着脱自在に嵌合されることにより、前記前面枠(10)が前記パレットベース(1)の前端に沿って立ち上がり状に配置されるとともに、前記後面枠(20)の両支柱(22)が前記パレットベース(1)における後側の両支持脚(2)の上端に着脱自在に嵌合されることにより、前記後面枠(20)が前記パレットベース(1)の後端に沿って立ち上がり状に配置される一方、前記支持脚(2)にガイドプレート(5)がそれぞれ設けられるとともに、各ガイドプレート(5)に上下方向に延びる長孔形状のガイド孔(6)が設けられ、前記前後両枠(10)(20)の各支柱(12)(22)に前記ガイドプレート(5)に対応して連結片(15)(25)が設けられるとともに、各連結片(15)(25)に設けられたスライド回転軸(16)(26)が、対応する前記ガイド孔(6)にスライド自在にかつ回転自在に連結され、前記組立状態において、前記スライド回転軸(16)(26)を前記ガイド孔(6)に沿って上方へスライドさせつつ、前記前後両枠(10)(20)を上方へ持ち上げることにより、各支柱(12)(22)が各支持脚(2)から離脱されるとともに、その離脱状態において、前記スライド回転軸(16)(26)を支点に前記前後両枠(10)(20)を内側に倒伏させつつ、前記スライド回転軸(16)(26)を前記ガイド孔(6)に沿って降下させることにより、前記前後両枠(10)(20)が前記パレットベース(1)上に重なり合って、前記折り畳み状態に移行されるよう構成されてなることを特徴とする巻物用パレット。
 この考案の巻物用パレットによれば、パレットベース(1)側のガイド孔(6)に、前面枠(10)及び後面枠(20)側のスライド回転軸(16)(26)を上下にスライド自在にかつ回転自在に連結するものであるため、前面枠(10)及び後面枠(20)を起倒する場合には、スライド回転軸(16)(26)を支点に回転させることにより、起倒動作をスムーズに行えるとともに、前支柱(12)及び後支柱(22)をパレットベース(1)の支持脚(2)に対し嵌脱する場合には、スライド回転軸(16)(26)を上下にスライドさせることにより、前面枠(10)及び後面枠(20)の上下移動をスムーズに行えて、支持脚(2)に対する連結/解除操作をスムーズに行うことができる。このように前面枠(10)及び後面枠(20)の起倒操作やパレットベース(1)に対する連結/解除操作をスムーズに行うことができ、組立及び折り畳み操作を簡単かつ確実に行うことができる。
 また本考案の巻物用パレットにおいては、前面枠(10)及び後面枠(20)がスライド回転軸(16)(26)を介してパレットベース(1)に連結されているため、搬送時や、積み卸し時に、前面枠(10)や後面枠(20)がパレットベース(1)に対し位置ずれして荷崩れしたり、前面枠(10)や後面枠(20)がパレットベース(1)から脱外して紛失するような不具合を確実に防止することができ、搬送作業や積み卸し作業をスムーズに行うことができる。
 本考案においては、以下の構成[2]〜[18]を採用するのが好ましい。
 [2] 前記支持脚(2)の下端に設置体(3)が設けられ、前記折り畳み状態においては、前記支持脚(2)の上端に、折り畳み状態における他の巻物用パレットの支持脚(2)の設置体(3)が載置されることにより、段積み状態に配置されるよう構成されてなる前項1記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、折り畳み状態での積載効率を向上させることができる。
 [3] 前記段積み状態において、下段の巻物用パレットの前後両枠と、上段の巻物用パレットのパレットベースとの間に隙間が形成されるよう構成されてなる前項2記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、下段のパレットの支持脚(2)によって、上段のパレットの積載荷重を確実に受け止めることができ、下段のパレット(P1)の前面枠(10)や後面枠(20)等に多大な荷重が加わるのを防止することができる。従って、その荷重による前面枠(10)や後面枠(20)の有害変形等を有効に防止することができる。
 [4] 前記支持脚(2)の下端に設置体(3)が設けられ、前記組立状態においては、前記前後両枠(10)(20)の各支柱(12)(22)の上端に、組立状態における他の巻物用パレットの支持脚(2)の設置体(3)が載置されることにより、段積み状態に配置されるよう構成されてなる前項1ないし3のいずれかに記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、組立状態での積載効率を向上させることができる。
 [5] 前記折り畳み状態において、巻物(50)の巻芯(52)のみを設置するための巻芯設置スペースが設けられてなる前項1ないし4のいずれかに記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、パレット返送時等、折り畳み状態で搬送するような場合に、巻芯をパレットと共に搬送することができ、巻芯の紛失等を有効に防止することができる。
 [6] 前記前面枠(10)の両支柱(12)間に架橋状に横桟(11)が設けられるとともに、前記後面枠(20)の両支柱(22)間に架橋状に横桟(21)が設けられ、前記組立状態においては、巻物(50)の巻芯両端部が前記前後両枠(10)(20)の横桟(11)(21)上に載置されて支持されるよう構成されてなる前項1ないし5のいずれかに記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、巻物(50)を確実に収納配置することができる。
 [7] 巻物(50)がその巻芯(52)を前記横桟(11)(21)に沿って転動させることにより移動されるよう構成されてなる前項6記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、巻物(50)の収納取り出し時に、巻物(50)の位置合わせ等を簡単かつ正確に行うことができる。
 [8] 前記横桟(11)(21)上に支持された前記巻芯端部を固定する状態とその固定を解除する状態との間で切り替え自在な巻芯固定手段(30)(130)が設けられてなる前項6又は7記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、搬送時や積み卸し時に、巻物(50)の位置ずれ等を有効に防止でき、搬送作業及び積み卸し作業をスムーズに行うことができる。
 上記巻芯固定手段としては、以下の構成[9]〜[16]を採用することによって、巻物(50)の固定操作及びその解除操作を簡単かつ確実に行うことができ、搬送作業や積み卸し作業を、より一層スムーズに行うことができる。
 [9] 前記巻芯固定手段(30)は、前記横桟(12)(22)上の巻芯端部をその上方及び両側方を囲うように外嵌可能な下向きコ字型の巻芯押え金具(35)と、一端が前記横桟(12)(22)に回転自在に取り付けられ、かつ他端に前記巻芯押え金具(35)が取り付けられた揺動金具(31)とを備え、前記揺動金具(31)を一方向(内側)に揺動させた状態では、前記巻芯押え金具(35)が前記巻芯端部に外嵌されて、前記巻芯(52)が前記横桟(12)(22)に対し固定されるとともに、前記揺動金具(31)を他方向(外側)に揺動させた状態では、前記巻芯押え金具(35)が前記巻芯端部から離脱して、前記巻芯(52)の固定が解除されるよう構成されてなる前項8記載の巻物用パレット。
 [10] 前記揺動金具(31)を外側に揺動させて前記巻芯押え金具(35)による前記巻芯(52)の固定を解除した状態では、前記巻芯押え金具(35)が前記横桟(12)(22)の上方から外側に退避して、前記横桟(12)(22)の上方が開放されるよう構成されてなる前項9記載の巻物用パレット。
 [11] 前記横桟(12)(22)における前記揺動金具(31)に対応する位置にマグネット(40)が取り付けられ、前記揺動金具(31)を内側に揺動させた際に、前記マグネット(40)の磁力によって、前記巻芯押え金具(35)が前記巻芯端部を外嵌した状態に維持されるよう構成されてなる前項9又は10記載の巻物用パレット。
 [12] 前記巻芯固定手段(130)は、前記横桟(12)(22)上の巻芯端部をその上方及び両側方を囲うように配置可能な逆U字状の巻芯押え枠(135)と、前記巻芯押え枠(135)の一側片に連接されて垂直下方に延びる長軸片(131)とを備え、前記横桟(12)(22)の外側面に上下方向に沿ってガイドパイプ(141)が取り付けられるとともに、そのガイドパイプ(141)に前記長軸片(131)が上下方向沿ってスライド自在に取り付けられ、前記長軸片(131)を下方にスライドさせた状態では、前記巻芯押え枠(135)が前記巻芯端部に外嵌されて、前記巻芯(52)が前記横桟(12)(22)に対し固定されるとともに、前記長軸片(131)を上方へスライドさせた状態では、前記巻芯押え枠(135)が前記巻芯端部から離脱して、前記巻芯(52)の固定が解除されるよう構成されてなる前項8記載の巻物用パレット。
 [13] 前記長軸片(131)は、前記ガイドパイプ(141)にその軸心回りに回転自在に取り付けられ、前記長軸片(131)を上方にスライドさせて、軸心回りに回転させることにより、前記巻芯押え枠(135)が前記横桟(12)(22)の上方から外側に退避して、前記横桟(12)(22)の上方が開放されるよう構成されてなる前項12記載の巻物用パレット。
 [14] 前記巻芯押え枠(135)の他側片に、垂直下方に延びる短軸片(132)が設けられ、前記横桟(12)(22)の外側面に上下方向に沿って位置決めパイプ(142)が取り付けられ、前記巻芯押え枠(135)を前記巻芯端部に対応させた状態で、前記長軸片(131)を下方にスライドさせた際には、前記短軸片(132)が前記位置決めパイプ(142)に挿入されるとともに、前記長軸片(131)を上方にスライドさせた際には、前記短軸片(132)が前記位置決めパイプ(142)から抜け出すよう構成されてなる前項12又は13記載の巻物用パレット。
 [15] 前記巻芯押え枠(135)の一側片先端と前記長軸片(132)の上端との間が、水平方向に延びる折曲片(134)を介して連接され、前記巻芯押え枠(135)を前記巻芯端部に外嵌した状態では、前記巻芯押え枠(135)が前記横桟上面における内側に配置されるよう構成されてなる前項12又は13記載の巻物用パンレット。
 [16] 前記巻芯押え枠(135)の一側片先端と前記長軸片(132)の上端との間が、水平方向に延びる折曲片(134)を介して連結されるとともに、前記巻芯押え枠(135)の他側片先端と前記短軸片(132)の上端との間が、水平方向に延びる折曲片(134)を介して連結され、前記巻芯押え枠(135)を前記巻芯端部に外嵌した状態では、前記巻芯押え枠(135)が前記横桟上面における内側に配置されるよう構成されてなる前項14記載の巻物用パレット。
 前項15又は16記載の巻物用パレットにおいては、搬送や積み卸し時の振動により、巻物(50)の巻芯(52)が上方へ押し上げられる力(F)が作用したとしても、巻芯押え枠(135)の浮き上がりを防止でき、巻芯(52)の固定状態を確実に維持することができる。すなわち巻芯押え枠(135)が、巻芯(52)によって上方へ押し上げられると、巻芯押え枠(135)は、ガイドパイプ(141)及び位置決めパイプ(142)の上部を支点として、上方外側に回転しようとするため、長軸片(131)及び短軸片(132)がパイプ(141)(142)の内周面に係止することにより、上方外側方向(M)への回転が阻止され、巻芯押え枠(135)の浮き上がりが防止される。従って、巻芯押え枠(135)による巻芯(52)の固定が維持されて、巻物(50)の位置ずれ等の荷崩れを確実に防止することができる。
 [17] 前記巻芯(50)の端部外周にフランジ(55)が設けられ、そのフランジ(55)が前記横桟(12)(22)に係止することにより、巻物(50)がその軸心方向の移動が規制されるよう構成されてなる前項8記載の巻物用パレット。
 この巻物用パレットにおいては、巻物(50)の位置ずれを、より確実に防止することができる。
 本考案は、以下の構成[18]に示すような巻物を収納するのに好適である。
 [18] 前記巻物(50)は、前記巻芯(52)に布製品(51)が巻回されて構成されてなる前項1ないし17のいずれかに記載の巻物用パレット。
 以上のように、この考案の巻物用パレットによれば、搬送及び積み卸し作業をスムーズに行うことができるとともに、組立及び折り畳み作業を簡単かつ正確に行うことができるという効果がある。
 図1ないし図6はこの考案の第1実施形態である巻物用パレット(P1)を示す図である。これらの図に示すように、このパレット(P1)は、帯状の布製品(51)が巻芯(52)に巻回された巻物(50)を収納するものであって、パレットベース(1)と、前面枠(10)と、後面枠(20)とを基本的な構成要素として備えている。
 パレットベース(1)は、前後方向及び左右方向に沿う複数の角パイプ部材が組み合わされた方形枠板状に形成されている。更にパレットベース(1)の四隅部には上下方向に沿って丸パイプ製の支持脚(2)が取り付けられている。支持脚(2)の下端には、下向き腕状の設置体(3)が取り付けられるとともに、上端には、円柱状の連結部(4)が設けられている。
 支持脚(2)とパレットベース(1)の側枠部との間のコーナ部にはガイドプレート(5)が取り付けられるとともに、このガイドプレート(5)には、上下方向に延びる長孔形状のガイド孔(6)が形成されている。
 前面枠(10)は、互いに間隔をおいて並列に配置される一対の支柱(12)(12)と、一対の支柱(12)(12)の中間部間に架橋状に固定される前横桟(11)とを有するH型の形状を有している。後面枠(20)は、前枠(10)と同様に、一対の支柱(22)(22)と、一対の支柱(22)(22)間に架橋される後横桟(21)とを有するH型の形状を有している。
 前後両枠(10)(20)の各支柱(12)(22)は、丸パイプ部材により構成されており、各支柱(12)(22)の下端部が上記支持脚(2)の上端連結部(4)に外嵌可能に構成されている。前後両枠(10)(20)における各支柱(12)(22)の下端部周側面には、上記ガイドプレート(5)に対応して、連結プレート(15)(25)が取り付けられるとともに、各連結プレート(15)(25)には、上記ガイド孔(6)に対応してスライド回転軸(16)(26)が固定されている。
 このスライド回転軸(16)(26)が、対応するガイド孔(6)にスライド自在にかつ回転自在に挿入連結されて、前面枠(10)及び後面枠(20)がスライド回転軸(16)(26)を支点に起倒自在に、かつガイド孔(6)の範囲内において上下方向にスライド自在に構成される。そして図3及び図5に示すように、前面枠(10)及び後面枠(20)における各支柱(12)(22)の下端部を、対応する支持脚(2)の連結部(4)に外嵌固定した際には、前面枠(10)及び後面枠(20)がパレットベース(1)の前端縁及び後端縁に沿って垂直に起立した状態(組立状態)に保持されるよう構成されている。なお、この組立状態においては、スライド回転軸(16)(26)がガイド孔(6)の下端位置に配置される。
 本実施形態のパレット(P1)は、組立状態において、上記所定の巻物(50)がその巻芯(52)の両端部を前面枠(10)及び後面枠(20)の横桟(11)(21)上に支持させて前横桟(11)及び後横桟(21)間に架け渡すことにより、パレット(P1)上に並列に2つ配置されるよう構成されている。
 また組立状態から折り畳む場合には、スライド回転軸(16)(26)をガイド孔(6)に沿って上方へスライドさせるようにして、前面枠(10)及び後面枠(20)を上方へ持ち上げて、前面枠(10)及び後面枠(20)の各支柱(12)(22)を、支持脚(2)の連結部(4)から離脱させて連結を解除する。更にこの連結解除状態(離脱状態)において、前面枠(10)及び後面枠(20)をスライド回転軸(16)(26)を支点に回転させてパレットベース(1)側に倒伏させることにより、図4及び図6に示すように前面枠(10)及び後面枠(20)をパレットベース(1)上に重ね合せるように略水平に配置して、倒伏状態(折り畳み状態)に移行させるものである。
 一方、図7ないし図10に示すように、前後両枠(10)(20)の横桟(11)(21)における巻物(50)の巻芯(52)を支持する位置には、巻芯固定手段(30)が設けられている。
 巻芯固定手段(30)は、L型揺動金具(31)と、その揺動金具(31)の一片先端内側に固定された巻芯押え金具(35)とを有している。揺動金具(31)の他片先端は、前横桟(11)及び後横桟(21)の下面側に回転軸(32)を介して、回転自在に連結されている。そして回転軸(32)を支点に揺動金具(31)を回転揺動させることにより、巻芯押え金具(35)が巻芯端部を外嵌した状態と、巻芯端部から離脱して横桟(11)(21)の外側下方位置に配置された状態との間で移動できるように構成されている。
 巻芯押え金具(35)は、巻芯端部を外嵌した状態において、下向きコ字状の形状を有しており、巻芯端部の上方に配置される上方移動規制片(36)と、巻芯端部の両側に配置される側方移動規制片(37)(37)とを有している。そして図7及び図8に示すように、巻芯押え金具(35)が巻芯端部を外嵌した状態においては、巻芯端部が上方移動規制片(36)に係止することにより上方への移動が規制されるとともに、側方移動規制片(37)(37)に係止することにより両側方への移動が規制されるように構成されている。
 更に図9及び図10に示すように、巻芯押え金具(35)を巻芯端部から離脱させた状態においては、巻芯端部の移動規制が解除されるとともに、巻芯押え金具(30)が横桟(11)(21)の上方から退避して、横桟(11)(21)の上面が開放される。従ってこの状態では、巻芯端部を横桟(11)(21)に沿って側方に転動させて、巻物(50)を両側方に移動させたり、あるいは巻物(50)をパレット(P1)に対し出し入れしたりすることができる。
 また横桟(11)(21)の外側面には、巻芯固定手段(30)に対応して、マグネット(40)が固定されており、巻芯押え金具(35)を巻芯(52)に外嵌した状態(巻芯固定状態)では、L型揺動金具(31)の一片内面がマグネット(40)に磁気吸着されることにより、巻芯固定状態が維持されるよう構成されている。なお言うまでもなく、巻芯固定状態において、マグネット(40)の磁力以上の力でL型揺動金具(31)を外側に揺動させることにより、巻芯押え金具(35)を巻芯(52)から離脱させて、巻芯(52)の固定を解除することができる。
 本実施形態の巻物用パレット(P1)は、以上の構成を有しており、巻物(50)を積み込む場合には、まずパレット(P1)を組み立てておく。すなわち図3及び図5に示すように前面枠(10)及び後面枠(20)における各支柱(12)(22)の下端部を、対応する支持脚(2)の上端連結部(4)に外嵌固定し、前枠(10)及び後枠(20)を起立状態に配置する。更に図9及び図10に示すように、巻芯固定手段(30)をその巻芯押え金具(35)を横桟(11)(21)の上方から退避させるように外側に回転させておく。
 そしてその状態において、クレーン等を用いて巻物(50)の巻芯両端を前横桟(11)及び後横桟(21)に両桟(11)(21)間に架橋するように載置する。続いて必要に応じて、巻芯(52)を横桟(11)(21)に沿って転動させることにより、巻物(50)を移動させる。
 その後図7及び図8に示すように、巻芯固定手段(30)を上方内側へ回転させて、巻芯押え金具(35)を巻芯端部に外嵌させる。これにより巻芯端部の上下左右方向の移動が規制される。なお巻芯(52)の両端部外周にはフランジ(55)が固定されており、このフランジ(55)が前後横桟(11)(21)の内側面に係合することにより、巻物(50)における巻芯方向(前後方向)の移動が規制される。こうして、巻物(50)がパレット(P1)に上下前後左右方向すべての移動が規制された状態で収納配置される。
 巻物(50)をパレット(P1)に収納した後、例えばパレット(P1)をトラック等に積み込んで、所定箇所に搬送するものである。
 ここで本実施形態においては、巻物収納状態(組立状態)のパレット(P1)を段積みすることが可能である。すなわち、下段のパレット(P1)における前面枠(10)及び後面枠(20)の上端に、上段のパレット(P1)における支持脚(2)の下端設置体(3)を外嵌させるようにして、下段のパレット(P1)上に上段のパレット(P1)を積み重ねるものである。このように本実施形態においては、巻物収納状態のパレット(P1)を2段ないしはそれ以上に段積み状態に配置することができるため、トラックの荷台スペースに合わせて、段積みすることによりパレット(P1)を効率良く搬送することができる。
 なお巻物収納状態のパレット(P1)を倉庫等に保管するような場合においても、段積みすることにより効率良く保管することができる。
 一方、パレット(P1)を所定の箇所まで搬送した後、巻物(50)を取り出す場合には、巻芯固定手段(30)による巻芯(52)の固定を解除する。すなわち図9及び図10に示すように、巻芯固定手段(30)を外側下方に揺動させて、巻芯押え金具(35)を巻芯端部から離脱させる。こうして巻芯(52)の固定を解除した後、クレーン等を用いて巻物(50)を取り出す。この際、必要に応じて、巻芯(52)を前後横桟(11)(21)上に転動させて巻物(50)を取り出し易い位置に移動させるようにする。
 また荷卸し後、空のパレット(P1)を返送するような場合には、まずパレット(P1)を折り畳む。すなわち図4及び図6に示すように、前面枠(10)及び後面枠(20)を上方へ持ち上げて、前面枠(10)及び後面枠(20)の各支柱(12)(22)を、パレットベース(1)の支持脚(2)から離脱させる。続いて、前面枠(10)及び後面枠(20)を、スライド回転軸(16)(26)を支点にして内側(パレットベース側)に倒伏させることにより、前面枠(10)及び後面枠(20)をパレットベース(1)上に重ね合わせる。
 こうしてパレット(P1)を折り畳んだ後、例えばパレット(P1)をトラック等に積み込んで所定箇所への返送するものである。
 ここで本実施形態においては、折り畳み状態のパレット(P1)を段積みすることが可能である。すなわち、下段のパレット(P1)における支持脚(2)の上端連結部(4)に、上段のパレット(P1)における支持脚(2)の下端設置体(3)を外嵌させるようにして、下段のパレット(P1)上に上段のパレット(P1)を積み重ねるものである。このように本実施形態においては、折り畳み状態のパレット(P1)を複数段積みできるため、トラックの荷台スペースに合わせて、段積みすることによりパレット(P1)を効率良く搬送することができる。なお折り畳み状態のパレット(P1)を倉庫等に保管するような場合においても、段積みすることにより効率良く保管することができる。
 ここで本実施形態においては、折り畳み状態のパレット(P1)を段積みした際には、下段のパレット(P1)の前面枠(10)及び後面枠(20)と、上段のパレット(P1)のパレットベース(1)との間に隙間が形成されるように構成されている。つまり下段のパレット(P1)の支持脚(2)によって、上段のパレット(P1)の積載荷重を受け止めることにより、下段のパレット(P1)の前面枠(10)や後面枠(20)等に多大な荷重が加わるのを防止することができ、その荷重による前面枠(10)や後面枠(20)の有害変形等を有効に防止することができる。
 更に本実施形態においては、パレットベース(1)の前端縁及び後端縁に沿って、巻物(50)の巻芯(52)のみをそれぞれ設置固定することができるよう構成されている。このため、パレット返送時に、折り畳み状態のパレット(P1)に巻芯(52)を単独で設置することにより、巻芯(52)もパレット(P1)と同時に返送することができる。なお図1において、(60)は、巻芯(52)をパレット(P1)に位置固定するための固定手段である。
 以上のように、本実施形態の巻物用パレット(P1)によれば、パレットベース(1)側のガイド孔(6)に、前面枠(10)及び後面枠(20)側のスライド回転軸(16)(26)を上下にスライド自在にかつ回転自在に連結するものであるため、前面枠(10)及び後面枠(20)を起倒する場合には、スライド回転軸(16)(26)を支点に回転させることにより、起倒動作をスムーズに行えるとともに、前支柱(12)及び後支柱(22)をパレットベース(1)の支持脚(2)に対し嵌脱する場合には、スライド回転軸(16)(26)をガイド孔(6)に沿ってスライドさせることにより、前面枠(10)及び後面枠(20)の上下移動を精度良くスムーズに行えて、前面枠(10)及び後面枠(20)の支持脚(2)に対する連結/解除操作をスムーズに行うことができる。このように前面枠(10)及び後面枠(20)の起倒操作やパレットベース(1)に対する連結/解除操作をスムーズに行うことができるため、組立及び折り畳み操作を簡単かつ確実に行うことができる。
 また本実施形態の巻物用パレット(P1)においては、前面枠(10)及び後面枠(20)がスライド回転軸(16)(26)を介してパレットベース(1)に連結されているため、搬送時や、積み卸し時に、前面枠(10)や後面枠(20)がパレットベース(1)に対し位置ずれして荷崩れしたり、前面枠(10)や後面枠(20)がパレットベース(1)から脱外して紛失するような不具合を確実に防止することができ、搬送作業や積み卸し作業をスムーズに行うことができる。
 また本実施形態においては、コ字型の巻芯押え金具(35)を巻物(50)の巻芯(52)に嵌脱自在に設けて、巻芯押え金具(35)を巻芯(52)に嵌合するだけで簡単に、巻物(50)の移動を規制できるとともに、離脱させるだけで簡単に、巻物(50)の固定を解除できるよう構成しているため、巻物(50)の固定操作や解除操作を簡単に行うことができ、ひいては巻物(50)の収納取り出し作業を簡単かつ効率良く行うことができる。
 更に本実施形態においては、マグネット(40)の磁力によって、巻芯押え金具(35)の巻芯固定状態を維持するようにしているため、巻芯押え金具(35)が不用意に巻芯(52)から脱外するような不具合を防止することができる。このため例えば、パレット(P1)の搬送時や積み卸し時の振動によっても、巻芯押え金具(35)が巻芯(52)から脱外するようなことなく、巻物(50)を安定状態に保持することができ、搬送や積み卸し作業を、より一層効率良くスムーズに行うことができる。
 図11ないし図16はこの考案の第2実施形態である巻物用パレット(P2)を示す図である。これらの図に示すように、このパレット(P2)は、前面枠(10)及び後面枠(20)の横桟(11)(21)に、上記第1実施形態におけるパレット(P1)の巻芯固定手段(30)とは異なる構成の巻芯固定手段(130)が設けられている。
 図13ないし図16に示すようにこの巻芯固定手段(130)は、ワイヤーの折曲成形品により構成されており、逆U字状の巻芯押え枠(135)と、その巻芯押え枠(135)の両側片先端に連接され、かつ水平方向(外側方向)に延びる折曲片(134)(134)と、一方の折曲片(134)の先端に連接され、かつ下方に延びる長寸法の長軸片(131)と、他方の折曲片(134)の先端に連接され、かつ下方に延びる短寸法の短軸片(132)とを有している。
 また横桟(11)(21)の外側面には、ガイドパイプ(141)及び位置決めパイプ(142)が各軸心を上下方向に向けた状態に固定されている。そして、ガイドパイプ(141)の筒孔内に上記長軸片(131)がその軸心回りに回転自在に、かつ軸心に沿って上下方向にスライド自在に挿入される。
 そして、短軸片(132)を位置決めパイプ(142)に対向させた状態で、長軸片(131)をガイドパイプ(141)に対し上下にスライドさせることにより、短軸片(132)が位置決めパイプ(142)に対し挿脱するよう構成されている。
 なお長軸片(131)の下端には、長軸片(131)がガイドパイプ(141)から脱抜するのを防止するための抜止め端具(139)が固定されている。
 この巻芯固定手段(130)においては図13及び図14に示すように、前後横桟(11)(21)上に巻物(50)における巻芯(52)の両端を支持させた状態で、巻芯押え枠(135)を長軸片(131)を支点に水平面内で回転させて巻芯(52)側(内側)に移動させるとともに、長軸片(131)を下方にスライドさせることにより、巻芯押え枠(135)が巻芯端部の上方及び両側を囲うように配置されて、巻芯(52)が横桟(11)(21)に対し位置固定される。同時に、短軸片(132)が位置決めパイプ(142)に挿入されることにより、巻芯押え枠(135)が、安定した状態に配置される。
 またこの巻芯ロック状態において図15に示すように、巻芯固定手段(130)を上方へスライドさせて、短軸片(132)を位置決めパイプ(142)から抜き出すとともに、巻芯押え枠(135)を巻芯(52)の上方へ移動させた後、図16に示すように、巻芯固定手段(130)を長軸片(131)の軸心回りに外側に回転させることにより、巻芯押え枠(135)が外側に回転して巻芯端部から退避する。従って、巻芯押え枠(135)による巻芯(52)への移動規制が解除されて、巻芯ロック解除状態となる。
 このロック解除状態においては、巻芯押え枠(135)が横桟(11)(21)の上方から退避されて、横桟上面が開放されるため、巻芯(52)を転動させて巻物(50)を移動させることができるとともに、巻物(50)の出し入れ作業を支障なく行うことができる。
 なお図13及び図14に示す巻芯固定状態において、巻芯(52)を上方へ持ち上げるような力(F)が作用したとしても、巻芯押え枠(135)が上方へ持ち上げられることはなく、ロック状態が維持される。すなわち図13に示すように搬送時の振動等による持ち上げ力(F)が、巻芯押え枠(135)に作用したとしても、巻芯押え枠(135)は、両パイプ(141)(142)の上端位置を支点する回転方向(M)に沿って外側上方へ回転しようとする。このため、巻芯固定手段(130)は、長軸片(131)及び短軸片(132)が両パイプ(141)(142)の内周面に係合することにより、回転方向(M)への回転が規制される。従って巻芯押え枠(135)が上方へ持ち上げられることなく、ロック状態が確実に維持される。
 なお、巻芯固定手段(130)によるロック解除操作を行う場合には、巻芯固定手段(130)を、長軸片(131)及び短軸片(132)に沿って上方に持ち上げることにより、無理なく、巻芯押え枠(135)を上方に移動させることができる。
 本実施形態において、その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して、重複説明は省略する。
 この第2実施形態のパレット(P2)においても、上記第1実施形態と同様に、同様の作用効果を得ることができる。その上更に、巻芯固定手段(130)として、シンプル構造のワイヤー折り曲げ製品からなるものを使用しているため、構造の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
この考案の第1実施形態である巻物用パレットを示す正面図である。 第1実施形態の巻物用パレットを示す平面図である。 第1実施形態の巻物用パレットを組立状態で示す側面図である。 第1実施形態の巻物用パレットを折り畳み状態で示す側面図である。 第1実施形態の巻物用パレットにおける支持脚部周辺を組立状態で示す側面図である。 第1実施形態の巻物用パレットにおける支持脚部周辺を折り畳み状態で示す側面図である。 第1実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯固定状態で示す断面図である。 第1実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯固定状態で示す斜視図である。 第1実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯固定解除状態で示す断面図である。 第1実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯固定解除状態で示す斜視図である。 この考案の第2実施形態である巻物用パレットを示す正面図である。 第2実施形態の巻物用パレットを示す平面図である。 第2実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯固定状態で示す側面図である。 第2実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯固定状態で示す斜視図である。 第2実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯押え枠持ち上げ状態で示す斜視図である。 第2実施形態の巻物用パレットにおける巻芯固定手段周辺を巻芯押え枠持ち上げ回転状態で示す斜視図である。
符号の説明
 1…パレットベース
 2…支持脚
 3…設置体
 5…ガイドプレート
 6…ガイド孔
 10…前面枠
 11…横桟
 12…支柱
 15…連結プレート(連結片)
 16…スライド回転軸
 20…後面枠
 21…横桟
 22…支柱
 25…連結プレート(連結片)
 26…スライド回転軸
 30…巻芯固定手段
 31…揺動金具
 35…巻芯押え金具
 40…マグネット
 50…巻物
 51…布製品
 52…巻芯
 55…フランジ
 130…巻芯固定手段
 131…長軸片
 132…短軸片
 134…折曲片
 135…巻芯押え枠
 141…ガイドパイプ
 142…位置決めパイプ
 P1、P2…巻物用パレット

Claims (18)

  1.  パレットベースの前端及び後端に前面枠及び後面枠が立ち上がり状に配置される組立状態と、前記パレットベース上に前面枠及び後面枠が倒伏して重なり合うよう配置される折り畳み状態との間で状態変換自在に構成され、前記組立状態においては、巻物がその巻芯を前後両枠間に架け渡して前記パレットベース上に配置されるようにした巻物用パレットであって、
     前記パレットベースの前後両側に支持脚がそれぞれ設けられるとともに、
     前記前面枠及び前記後面枠の両側に支柱がそれぞれ設けられ、
     前記組立状態においては、前記前面枠の両支柱が前記パレットベースにおける前側の両支持脚の上端に着脱自在に嵌合されることにより、前記前面枠が前記パレットベースの前端に沿って立ち上がり状に配置されるとともに、前記後面枠の両支柱が前記パレットベースにおける後側の両支持脚の上端に着脱自在に嵌合されることにより、前記後面枠が前記パレットベースの後端に沿って立ち上がり状に配置される一方、
     前記支持脚にガイドプレートがそれぞれ設けられるとともに、各ガイドプレートに上下方向に延びる長孔形状のガイド孔が設けられ、
     前記前後両枠の各支柱に前記ガイドプレートに対応して連結片が設けられるとともに、各連結片に設けられたスライド回転軸が、対応する前記ガイド孔にスライド自在にかつ回転自在に連結され、
     前記組立状態において、前記スライド回転軸を前記ガイド孔に沿って上方へスライドさせつつ、前記前後両枠を上方へ持ち上げることにより、各支柱が各支持脚から離脱されるとともに、
     その離脱状態において、前記スライド回転軸を支点に前記前後両枠を内側に倒伏させつつ、前記スライド回転軸を前記ガイド孔に沿って降下させることにより、前記前後両枠が前記パレットベース上に重なり合って、前記折り畳み状態に移行されるよう構成されてなることを特徴とする巻物用パレット。
  2.  前記支持脚の下端に設置体が設けられ、
     前記折り畳み状態においては、前記支持脚の上端に、折り畳み状態における他の巻物用パレットの支持脚の設置体が載置されることにより、段積み状態に配置されるよう構成されてなる請求項1記載の巻物用パレット。
  3.  前記段積み状態において、下段の巻物用パレットの前後両枠と、上段の巻物用パレットのパレットベースとの間に隙間が形成されるよう構成されてなる請求項2記載の巻物用パレット。
  4.  前記支持脚の下端に設置体が設けられ、
     前記組立状態においては、前記前後両枠の各支柱の上端に、組立状態における他の巻物用パレットの支持脚の設置体が載置されることにより、段積み状態に配置されるよう構成されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の巻物用パレット。
  5.  前記折り畳み状態において、巻物の巻芯のみを設置するための巻芯設置スペースが設けられてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の巻物用パレット。
  6.  前記前面枠の両支柱間に架橋状に横桟が設けられるとともに、前記後面枠の両支柱間に架橋状に横桟が設けられ、
     前記組立状態においては、巻物の巻芯両端部が前記前後両枠の横桟上に載置されて支持されるよう構成されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の巻物用パレット。
  7.  巻物がその巻芯を前記横桟に沿って転動させることにより移動されるよう構成されてなる請求項6記載の巻物用パレット。
  8.  前記横桟上に支持された前記巻芯端部を固定する状態とその固定を解除する状態との間で切り替え自在な巻芯固定手段が設けられてなる請求項6又は7記載の巻物用パレット。
  9.  前記巻芯固定手段は、前記横桟上の巻芯端部をその上方及び両側方を囲うように外嵌可能な下向きコ字型の巻芯押え金具と、一端が前記横桟に回転自在に取り付けられ、かつ他端に前記巻芯押え金具が取り付けられた揺動金具とを備え、
     前記揺動金具を一方向(内側)に揺動させた状態では、前記巻芯押え金具が前記巻芯端部に外嵌されて、前記巻芯が前記横桟に対し固定されるとともに、前記揺動金具を他方向(外側)に揺動させた状態では、前記巻芯押え金具が前記巻芯端部から離脱して、前記巻芯の固定が解除されるよう構成されてなる請求項8記載の巻物用パレット。
  10.  前記揺動金具を外側に揺動させて前記巻芯押え金具による前記巻芯の固定を解除した状態では、前記巻芯押え金具が前記横桟の上方から外側に退避して、前記横桟の上方が開放されるよう構成されてなる請求項9記載の巻物用パレット。
  11.  前記横桟における前記揺動金具に対応する位置にマグネットが取り付けられ、前記揺動金具を内側に揺動させた際に、前記マグネットの磁力によって、前記巻芯押え金具が前記巻芯端部を外嵌した状態に維持されるよう構成されてなる請求項9又は10記載の巻物用パレット。
  12.  前記巻芯固定手段は、前記横桟上の巻芯端部をその上方及び両側方を囲うように配置可能な逆U字状の巻芯押え枠と、前記巻芯押え枠の一側片に連接されて垂直下方に延びる長軸片とを備え、
     前記横桟の外側面に上下方向に沿ってガイドパイプが取り付けられるとともに、そのガイドパイプに前記長軸片が上下方向沿ってスライド自在に取り付けられ、
     前記長軸片を下方にスライドさせた状態では、前記巻芯押え枠が前記巻芯端部に外嵌されて、前記巻芯が前記横桟に対し固定されるとともに、前記長軸片を上方へスライドさせた状態では、前記巻芯押え枠が前記巻芯端部から離脱して、前記巻芯の固定が解除されるよう構成されてなる請求項8記載の巻物用パレット。
  13.  前記長軸片は、前記ガイドパイプにその軸心回りに回転自在に取り付けられ、
     前記長軸片を上方にスライドさせて、軸心回りに回転させることにより、前記巻芯押え枠が前記横桟の上方から外側に退避して、前記横桟の上方が開放されるよう構成されてなる請求項12記載の巻物用パレット。
  14.  前記巻芯押え枠の他側片に、垂直下方に延びる短軸片が設けられ、
     前記横桟の外側面に上下方向に沿って位置決めパイプが取り付けられ、
     前記巻芯押え枠を前記巻芯端部に対応させた状態で、前記長軸片を下方にスライドさせた際には、前記短軸片が前記位置決めパイプに挿入されるとともに、前記長軸片を上方にスライドさせた際には、前記短軸片が前記位置決めパイプから抜け出すよう構成されてなる請求項12又は13記載の巻物用パレット。
  15.  前記巻芯押え枠の一側片先端と前記長軸片の上端との間が、水平方向に延びる折曲片を介して連接され、
     前記巻芯押え枠を前記巻芯端部に外嵌した状態では、前記巻芯押え枠が前記横桟上面における内側に配置されるよう構成されてなる請求項12又は13記載の巻物用パンレット。
  16.  前記巻芯押え枠の一側片先端と前記長軸片の上端との間が、水平方向に延びる折曲片を介して連結されるとともに、
     前記巻芯押え枠の他側片先端と前記短軸片の上端との間が、水平方向に延びる折曲片を介して連結され、
     前記巻芯押え枠を前記巻芯端部に外嵌した状態では、前記巻芯押え枠が前記横桟上面における内側に配置されるよう構成されてなる請求項14記載の巻物用パレット。
  17.  前記巻芯の端部外周にフランジが設けられ、そのフランジが前記横桟に係止することにより、巻物がその軸心方向の移動が規制されるよう構成されてなる請求項8記載の巻物用パレット。
  18.  前記巻物は、前記巻芯に布製品が巻回されて構成されてなる請求項1ないし17のいずれかに記載の巻物用パレット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115005601A (zh) * 2021-03-04 2022-09-06 柏小民 一种新型承接式货架

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